JP2010211283A - 車線認識装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転操作を支援するために、高精度で車線を検知できる車線認識装置を提供する。
【解決手段】 走行路を撮像する撮像部11により撮像された撮像画像に基づいて、走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握する視認性把握部14と、視認性把握部14により把握された視認性が高い場合には、撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定する道路形状算出部13とを備え、後段にて、画像領域設定部12により設定された画像処理領域に含まれる画像(道路形状)を用いて車線を認識する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両が走行する走行路における車線を認識する車線認識装置及び方法に関する。
従来、車両が走行するレーンを検出する技術としては、例えば下記の特許文献1に記載されたものが知られている。このような車線認識装置において、車線内の走行を維持するためLKAS(レーン・キープ・アシスト・システム)を採用する場合、自車両位置から遠方までを画像処理領域とする。これにより、自車両から遠方の道路形状を求めて、少ない遅れで道路形状を検知している。例えば下記の特許文献1に記載された技術では、曲率またはカーブ半径を求める際に発生した時間遅延を無くすために、曲率値が所定の閾値を超えると、時間の経過とともに曲率値を補正している。
特開2006−318044号公報
しかしながら、上述したレーン・キープ・アシスト・システムを採用した車線認識装置では、道路形状を求めることに主眼が置かれているために、整備が行き届いた道路でしか車線が検知できないという問題があった。すなわち、走行路上を撮像した場合において、当該撮像画像に白線等の認識対象がはっきりと検出できなければ、車線が検知できないという問題があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、高精度で車線を検知できる車線認識装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、走行路を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像に基づいて、走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握する視認性把握手段と、前記視認性把握手段により把握された視認性が高い程、前記撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定する画像処理領域設定手段とを備え、車線認識手段により、画像処理領域設定手段により設定された画像処理領域に含まれる画像を用いて車線を認識する。
本発明によれば、撮像画像に基づいて走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握して、視認性が高い程、画像処理領域を車両から遠方側に設定して、車線を認識することができる。これにより、視認性が高い場合には、車両から遠方の走行路における車線認識用マーカに基づいて遠方までの道路形状を認識した上で、高精度で車線を検知できる。
本発明の第1実施形態として示す運転操作支援装置に含まれる画像処理装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態として示す運転操作支援装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態として示す運転操作支援装置の動作を示すフローチャートである。 撮像画像の濃淡値に対する視認性を示す図である。 視認性に対する画像処理距離を示す図である。 本発明の第2実施形態として示す運転操作支援装置の動作を示すフローチャートである。 車線を逸脱するまでの時間と走行シーンとの関係を示す図である。 走行シーンと閾値との関係を示す図である。 ウィンドウ数と視認性との関係を示す図である。 本発明の第3実施形態として示す運転操作支援装置における画像処理装置のブロック図である。 本発明の第3実施形態として示す運転操作支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態として示す運転操作支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態として示す運転操作支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態として示す運転操作支援装置の動作を示すフローチャートである。 道路曲率の時間変化(道路曲率の変化)もしくは道路曲率と、走行シーンSCNを表す値との関係を示す図である。 走行シーンSCNの値と閾値THDとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態として示す運転操作支援装置は、図1に示すように、操舵角制御装置1と、画像処理装置2と、車速検出装置3と、操舵角検出装置4と、操舵角アクチュエータ5とを有する。この運転操作支援装置は、運転操作を支援するために、画像処理装置2により走行路における車線を認識する。そして、運転操作支援装置は、画像処理装置2により認識されている車線、車速検出装置3により検出された車速、及び操舵角検出装置4により検出されている現在の操舵角に基づいて、操舵角制御装置1により操舵角アクチュエータ5を制御して、運転者が操作するステアリングに対して操作反力を発生させる。これにより、運転操作支援装置は、車両が車線内に走行することを維持する制御又は車両が車線から逸脱することを防止する制御を行う。
画像処理装置2は、図1に示すように、車線を認識するための構成として、撮像部11と、視認性把握部14により把握された視認性が程、撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定する画像領域設定部12と、道路形状算出部13と、走行路を撮像する撮像部11により撮像された撮像画像に基づいて走行路に設けられた車線識別用マーカ(車線区分線)の視認性を把握する視認性把握部14とを含む。そして、画像処理装置2は、道路形状算出部13から道路形状を求め、画像領域設定部12により設定された画像処理領域に含まれる画像を用いて車線を認識させる。なお、画像処理装置2は、実際にはROM、RAM、CPU等にて構成されているが、当該CPUがROMに格納されたプログラムに従って処理をすることによって実現できる機能をブロックとして説明する。
このような運転操作支援装置は、例えばプログレッシブスキャン式の3CMOSカメラからなる撮像部11により、自車前方の状況を撮像する。そして、運転操作支援装置は、当該撮像部11に内蔵される画像処理装置2により、車線認識を行う。
このように構成された運転操作支援装置において、画像処理装置2は、図3に示すような処理を所定時間(例えば50msec)ごとに実行して、道路形状情報を求めて車線認識を行う。
先ずステップS1において、画像処理装置2は、撮像部11により撮像した撮像画像を読み込む。この撮像画像には、車両前方における近傍(数メートル)から、遠方(数十メートル)までの所定距離の情報が含まれている。
次のステップS2において、画像処理装置2は、ステップS1で読み込んだ撮像画像に対して所定の画像処理を行って、車両前方の微分画像(エッジ画像)を求める。このとき、画像処理装置2は、例えば、一般的な手法であるsobelフィルタを用いた隣接画素同士の輝度変化を求める演算を行って、微分画像を求める。
次のステップS3において、画像処理装置2は、画像領域設定部12によって、車両からどの距離までを画像処理対象とするのかを示す画像処理距離が設定済みか否かを判定する。画像処理距離が設定済みである場合にはステップS5に処理を進め、画像処理距離が設定済みではない場合にはステップS4に処理を進める。
ステップS4において、画像領域設定部12は、画像処理距離を、下記の式1〜3のように初期設定する。ここで、DistImgPrc_Lは、車線左端を表す車線認識用マーカを認識するための画像処理距離[m]であり、DistImgPrc_Rは、車線右端を表す車線認識用マーカを認識するための画像処理距離[m]であり、DistImgPrc_Sは、車線認識用マーカの認識を開始する近傍側の画像処理距離[m]である。
DistImgPrc_L = 20 (式1)
DistImgPrc_R = 20 (式2)
DistImgPrc_S = 3 (式3)
ステップS5において、画像領域設定部12は、走行路における左側の画像処理領域(AreaImgPrc_L_f,AreaImgPrc_L_n)を下記の式4、式5を用いて算出し、走行路における右側の画像処理領域(AreaImgPrc_R_f,AreaImgPrc_R_n)を下記の式6、式7を用いて算出する。
ここで、下記の式4〜式7において、yoは、撮像画像内における消失点の縦方向座標[pix:画素数]、xo撮像画像内における消失点の横方向座標[pix]である。このyo、xoは、撮像部11の取り付け位置及び向きで決まるパラメータである。fvは鉛直方向の撮像部11の焦点距離を画素で換算した値[pix]であり、fhは水平方向の撮像部11の焦点距離を画素で換算した値[pix]であり、撮像部11の画角と受光素子の解像度で決まるパラメータである。そして、CAM_hは撮像部11の取り付け高さ(単位はメートル)である。
AreaImgPrc_L_f = yo + fv * CAM_h / DistImgPrc_L (式4)
AreaImgPrc_L_n = xo + fh * CAM_h / DistImgPrc_S (式5)
AreaImgPrc_R_f = yo + fv * CAM_h / DistImgPrc_R (式6)
AreaImgPrc_R_n = xo + fh * CAM_h / DistImgPrc_S (式7)
ステップS3にて画像処理距離が設定済みである場合には、当該値を式4〜7のDistImgPrcに代入し、ステップS3にて画像処理距離が設定済みではない場合には、上記式1〜式3のDistImgPrcを式4〜7に代入する。
なお、上式では画像処理領域の上端と下端、つまり撮像画像内の縦方向の長さは、左側の車線認識用マーカと右側車線認識用マーカとでそれぞれ求めている。しかし、撮像画像内の横方向の画像処理領域については、前回の車線認識用マーカの検出結果に基づき、当該車線認識用マーカが少ない処理負荷で確実に検出できる範囲となるように動的に変更しても良い。
ステップS6において、視認性把握部14は、ステップS2で求めた微分画像に対して、ステップS5で求めた画像処理領域の範囲で、車線認識用マーカの検出を行う。このとき、視認性把握部14は、微分画像における濃淡変化の多い領域の抽出を行う。ここで、視認性把握部14は、最も濃淡変化の多い領域における左側の車線認識用マーカの始点座標と終点座標、及び、右側車線認識用マーカの始点座標と終点座標を最終的に求めることができる。なお、この車線認識用マーカの検出技術は、例えば特開2004−252827号公報(ステップS3からステップS29)に開示されている公知技術である。
次のステップS7において、視認性把握部14は、右側の車線認識用マーカの視認性Visib_Rと、左側の車線認識用マーカの視認性Visib_Lとで独立して下記の式8,式9により算出する。
Visib_L = func1( hough_pt_L ) (式8)
Visib_R = func1( hough_pt_R ) (式9)
ここで、式8におけるfunc1 は、図4に示すような濃淡値と視認性の関係を示す特性を表す関数である。また、式8,9におけるhough_pt_L、hough_pt_Rは、ステップS6にて抽出された濃淡変化の多い領域における濃淡変化値の総和である。すなわち、視認性把握部14は、撮像画像において走行路に対する車線識別用マーカの濃淡差が大きいほど、視認性が良好であるとする。また、この例に限らず、ステップS6にて車線認識用マーカの長さを求め、視認性把握部14は、撮像画像において走行路に対する車線識別用マーカの長さが長いほど、視認性が良好であるとしても良い。
次のステップS8において、画像領域設定部12は、下記の式10,11を用いて、ステップS7にて求められた視認性に応じた左右の画像処理距離DistImgPrc_L、DistImgPrc_Rを算出する。
DistImgPrc_L = func2( Visib_L ) (式10)
DistImgPrc_R = func2( Visib_R ) (式11)
ここで、上記式10,11におけるfunc2は、図5に示すように、視認性に対する画像処理距離を示す関数である。すなわち、画像領域設定部12は、視認性把握部14により求められた視認性が高いほど、画像処理距離を長くすることができる。
次のステップS9において、道路形状算出部13は、ステップS6にて求めた左右の車線認識用マーカの始点座標と終点座標から、道路モデルのパラメータを算出する。この道路モデルパラメータは、車両が走行している道路の特性を表すパラメータであり、後段の車線認識のために用いられる。道路モデルパラメータは、例えば車線に対する車両の横方向位置、ヨー角、及び、道路曲率などが挙げられる。なお、この道路モデルパラメータの算出手法は、例えば特開2004−199341号公報(ステップS104〜)に記載された公知技術を用いることができる。
次のステップS10において、道路形状算出部13は、ステップS9にて求めた道路モデルパラメータを、後段の車線を認識する機能部に出力して、処理を終了する。
[第1実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明の第1実施形態として示した運転操作支援装置によれば、撮像画像に基づいて走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握して、視認性が程、画像処理領域を車両から遠方側に設定して、車線を認識することができる。これにより、運転操作支援装置によれば、視認性が高い場合には、車両から遠方の走行路における車線認識用マーカに基づいて遠方までの道路形状を認識した上で、車線を認識できる。
これにより、車線認識用マーカがはっきりと検出できる状態では、高い精度で車線を検出できる。逆に、運転操作支援装置によれば、視認性が低い場合には車両から近傍の走行路における車線認識用マーカに基づいて近傍の道路形状を認識する。これにより、遠方の車線認識用マーカがはっきりと検出できない場合には、近傍の車線認識用マーカのみに基づいて、車両が車線から逸脱しないような操舵角制御をすることができる。したがって、この運転操作支援装置によれば、簡単な構成で、遠方の車線認識用マーカを用いた車線検知率の向上と、近傍の車線認識用マーカのみを用いた車線検出の応答性の向上を両立できる。
また、この運転操作支援装置によれば、撮像画像において走行路に対する車線識別用マーカの濃淡差が大きいほど、視認性が良好であるとするので、車線認識用マーカの磨耗度合いによって撮像画像中に車線認識用マーカが現れなくても、当該車線認識用マーカの視認度に応じて画像処理距離を調整することができる。
更に、この運転操作支援装置によれば、撮像画像において走行路に対する車線識別用マーカの長さが長いほど、視認性が良好であるとするので、ボッツドッツやカスレ線といった車線認識用マーカを把握することができる、当該車線認識用マーカの視認度に応じて画像処理距離を調整することができる。
[第2実施形態]
つぎに、第2実施形態として示す運転操作支援装置について説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第2実施形態として示す運転操作支援装置は、車両の走行シーンに応じて画像処理領域を遠方と近傍とで変更するものである。
第2実施形態として示す運転操作支援装置は、図6に示すような処理を行う。なお、この図6の処理も、上述した図3と同様に所定期間ごとに繰り返し実行される。この運転操作支援装置は、第1実施形態と同様にステップS1〜ステップS5の処理の後に、ステップS11に処理を進める。
ステップS11〜ステップS13において、画像領域設定部12は、ステップS5で設定した左側の画像処理領域の内側に、小ウィンドウを設けて細分化する。このとき、画像領域設定部12は、先ず、下記の式12より、画像処理領域に設ける小ウィンドウの最遠方座標[単位:pix]を表す変数wind_YLに初期値AreaImgPrc_L_fを代入する。また、式13のように、小ウィンドウで細分化したウィンドウ数i_Lを初期化する。
wind_YL = AreaImgPrc_L_f (式12)
i_L = 0 (式13)
次のステップS12において、画像領域設定部12は、下記の式14のように、小ウィンドウの下側のY座標(wind_YL + windHeight)が、撮像画像の下端ImageAreaBtmよりも上に存在するか否かを判定する。
wind_YL + windHeight < ImageAreaBtm (式14)
式14を満たす場合、画像領域設定部12は、ステップS12の判定を肯定判定としてステップS13に処理を進め、そうでない場合にはステップS14に処理を進める。ここで、windHeightは、小ウィンドウの高さ[単位:pix]を示し、ImageAreaBtmは、ステップS1で取り込んだ撮像画像の縦方向の画像サイズ[単位:pix]を示す。
ステップS13において、画像領域設定部12は、ステップS12にて判断された小ウィンドウの座標を設定して、画像処理領域を細分化する。そして、画像領域設定部12は、ステップS14において、左側の画像処理領域について小ウィンドウの設定が完了したか否かを判定し、完了した場合にはステップS15に処理を進め、完了していない場合にはステップS12に処理を戻して、新たな小ウィンドウを設定する。
ここで、wind_Ya_Lは、左側の画像処理領域における縦方向の小ウィンドウの上側座標wind_Ya_L[ i_L ](式15)と下側座標wind_Yb_L[ i_L ](式16)を求めて、ステップS12の判定をした後に、ステップS13にて小ウィンドウを設定する。そして、画像領域設定部12は、式17のように次のウィンドウ数(i_L + 1)について、式18のように小ウィンドウの最遠方座標[単位:pix]を表す変数wind_YLを新たな値にして、左側の画像処理領域に小ウィンドウを設定する。
wind_Ya_L[ i_L ] = wind_YL (式15)
wind_Yb_L[ i_L ] = wind_YL + windHeight (式16)
i_L = i_L + 1 (式17)
wind_YL = wind_YL +windHeight (式18)
右側の画像処理領域について、画像領域設定部12は、ステップS11〜ステップS14の処理と同様に、ステップS15〜ステップS18を行う。これにより、画像領域設定部12は、最終的に、右側における縦方向の小ウィンドウの上側座標wind_Ya_R[ i_R ] と下側座標wind_Yb_R[ i_R ] を求める。
次のステップS19において、視認性把握部14は、ステップS11〜ステップS18にて設定した小ウィンドウごとに、車線認識用マーカを抽出する。
次のステップS20において、視認性把握部14は、前回に行われた処理において求められている白線に対する車両のヨー角度YawAngと白線までの横距離Dist2Laneと車速Vspから、車線を逸脱するまでの時間TLCを算出する(式19)。そして、当該車線逸脱時間TLCに基づいて判別した走行シーンSCN(式20)から、閾値THDを判別する。ここで、視認性把握部14は、車両が車線認識用マーカ(車線区分線)を横切るまでの時間(自車両が車線を逸脱するまでの時間)が短いほど走行シーンSCNを大きく設定し、走行シーンSCNが大きいほど視認性が良好ではないと判定しやすくするように閾値THDを設定する(式21)。すなわち、この閾値THDは、走行シーンに応じた視認性に関するものである。
TLC = Dist2Lane / { tan(YawAng) * Vsp } (式19)
SCN = Func3( TLC ) (式20)
THD = Func4( SCN ) (式21)
ここで、式20のFunc3は、図7に示すように、車両が車線を逸脱するまでの時間TLCが長くなるほど走行シーンSCNの値が大きくなる関数であり、式21のFunc4は、図8に示すように、車線を逸脱する走行シーンSCNの値が大きくなるほど、視認性に関する閾値THDを高くする。すなわち、閾値THDを高くするほど視認性把握部14で求められた視認性は悪いと判断しやすくし、閾値THDを低くするほど視認性把握部14で求められた視認性は良好と判断しやすくする。つまり、走行シーンSCNは大きい程、自車両が車線を逸脱するまでの時間が短い走行状態(走行シーン)であることを表わすパラメーターであり、本実施例においてはこのような走行シーンでは視認性が良好であると判定され難くなるように閾値THDを低く設定している。
次のステップS21において、視認性把握部14は、ステップS19で求めた車線認識用マーカ(車線区分線)の候補を検知した左側の画像処理領域のウィンドウ数ext_num_L、右側の画像処理領域のウィンドウ数ext_num_Rとして、下記の式22,23により左右の視認性Visib_L、Visib_Rを求める。
Visib_L = func5( ext_num_L ) (式22)
Visib_R = func5( ext_num_R ) (式23)
ここで、Func5は、ぞれぞれ図9に示すように、車線認識用マーカの候補を検知したウィンドウ数が多いほど、視認性を高くする関数である。すなわち、視認性把握部14は、撮像画像において車線認識用マーカを検出した画素が多いほど、視認性が良好であるとする。
次のステップS22において、視認性把握部14は、ステップS21で求めた左側の視認性Visib_Lと、ステップS20で求めた閾値THDとを、下記の条件式のように比較し、条件を満たす場合にはステップS23へ、そうでない場合にはステップS24へそれぞれ進む。
Visib_L > THD
ステップS23において、画像領域設定部12は、ステップS22にて左側の視認性Visib_Lが高いことが判定されたことに応じて左側の画像処理距離を加算する。これにより、画像領域設定部12は、遠方の車線認識用マーカを認識可能とする。具体的には、画像領域設定部12は、下記の式24のように左側の遠方側の画像処理距離DistLimitFarを求め、ステップS25へ進む。
if(DistImgPrc_L < DistLimitFar)DistImgPrc_L = DistImgPrc_L + 1 else DistImgPrc_L = DistLimitFar (式24)
ここで、式24において、「if (expression) statement1 else statement2」とは、「expression」を満たす場合に「statement1」を実施し、expressionを満たさない場合には「statement2」を実施する関数である。したがって、画像領域設定部12は、左側の画像処理距離DistImgPrc_Lが、遠方の最大距離DistLimitFarよりも近いと判定された場合には左側の画像処理距離を加算(DistImgPrc_L + 1)して左側の画像処理距離DistImgPrc_Lを長くする。一方、左側の画像処理距離DistImgPrc_Lが、遠方の最大距離DistLimitFarよりも近くない場合には、左側の画像処理距離をそのままとする。また、「DistLimitFar」とは 最遠方距離の制限値であり、本実施形態では、車両から40mとする。
ステップS24において、画像領域設定部12は、ステップS22にて左側の視認性Visib_Lが低いことが判定されたことに応じて左側の画像処理距離を減算する。これにより、画像領域設定部12は、近傍の車線認識用マーカのみを認識可能とする。具体的には、下記の式25のように左側の画像処理距離を求め、ステップS25へ進む。
if(DistImgPrc_L > DistLimitNear)DistImgPrc_L = DistImgPrc_L - 1 else DistImgPrc_L = DistLimitNear (式25)
したがって、画像領域設定部12は、左側の画像処理距離DistImgPrc_Lが、遠方の最小距離DistLimitNearよりも遠いと判定された場合には、左側の画像処理距離を減算(DistImgPrc_L - 1)するように、左側の画像処理距離DistImgPrc_Lを短くする。一方、右側の画像処理距離DistImgPrc_Lが、最近距離DistLimitNearよりも近くない場合には、左側の画像処理距離をそのままとする。
また、画像領域設定部12は、右側の画像処理領域についても、左側の画像処理領域について行ったステップS22〜ステップS24と同様に、ステップS25〜ステップS27の処理を行って、右側の画像処理距離を決定する。すなわち、上記式24,25におけるDistImgPrc_LをDistImgPrc_Rに変更して同様の演算を行って、閾値THDに対する視認性Visib_Rを判定して、視認性が高い場合には右側の画像処理距離DistImgPrc_Rを加算し、視認性が低い場合には右側の画像処理距離DistImgPrc_Rを減算する。
このように、運転操作支援装置は、画像領域設定部12により閾値を設定し(閾値設定手段)、当該視認性に関する閾値に対して視認性が良好である場合には、撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定する。一方、当該視認性に関する閾値に対して、視認性が良好ではない場合には、撮像画像に対する画像処理領域を車両から近傍側に設定することができる。
次のステップS28において、道路形状算出部13は、ステップS19で求めた左側の画像処理領域について設けた小ウィンドウ、右側の画像処理領域について設けた小ウィンドウから抽出した車線認識用マーカの座標から、道路モデルのパラメータを算出する。この道路モデルパラメータとしては、車線に対する車両の横方向位置、ヨー角、道路曲率を含む。なお、この道路モデルパラメータの算出手法は、例えば特開2004−199341号公報(ステップS104〜)に記載された公知技術を用いることができる。
次のステップS29において、道路形状算出部13は、ステップS28にて求めた道路モデルパラメータを、後段の車線を認識する機能部に出力して、処理を終了する。
[第2実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明の第2実施形態として示した運転操作支援装置によれば、撮像画像に基づいて走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握して、視認性が高い場合には画像処理領域を車両から遠方側に設定し、視認性が低い場合には画像処理領域を車両から近傍に設定して、車線を認識することができる。これにより、運転操作支援装置によれば、視認性が高い場合には、車両から遠方の走行路における車線認識用マーカに基づいて遠方までの道路形状を認識した上で、車線を認識できる。逆に、運転操作支援装置によれば、視認性が低い場合には車両から近傍の走行路における車線認識用マーカに基づいて近傍の道路形状を認識する。したがって、この運転操作支援装置によれば、簡単な構成で、遠方の車線認識用マーカを用いた車線検知率の向上と、近傍の車線認識用マーカのみを用いた車線検出の応答性の向上を両立できる。
また、運転操作支援装置は、車両が車線を逸脱しそうな走行シーンを把握して閾値を設定し、当該閾値に対して視認性が良好である場合には、撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定する。一方、閾値に対して視認性が良好ではない場合には、撮像画像に対する画像処理領域を車両から近傍側に設定する。すなわち車両が車線を逸脱するまでの時間が短いほど高い閾値を設定して、視認性が良好では無いと判定され易くする。
これにより、車線を逸脱しない(車線を逸脱するまでの時間が長い)走行シーンでは、遠方の車線認識用マーカに従って車線内を走行するように車両を制御する一方で、車線を逸脱しそうな(車線を逸脱するまでの時間が短い)走行シーンでは、近傍の車線認識用マーカに従って車線から逸脱しないように車両を制御できる。具体的には、車線を逸脱しない走行シーンでは、遠方の車線認識用マーカに基づいて車両の中央部が車線の中央部に沿って走行するような車両制御をし、車線を逸脱しそうな走行シーンでは、近傍の車線認識用マーカに基づいて車両の端部が車線認識用マーカを横切らないように車両制御をする。
また、この運転操作支援装置によれば、車両が車線認識用マーカを横切るまでの時間が短いほど視認性が良好ではないと判定しやすくする閾値を設定するので、視認性が低下(悪化)したことに対する応答性を高めることができ、確実性の高さが求められる走行シーンにおいて質の良いデータ(近傍の車線認識用マーカ)を抽出する頻度を高くすることを自動的に選択できる。
更に、この運転操作支援装置によれば、撮像画像において車線認識用マーカを検出した画素が多いほど、視認性が良好であるとする閾値を設定するので、処理負荷を少なくして簡単に視認性を把握することができる。
[第3実施形態]
つぎに、第3実施形態として示す運転操作支援装置について説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第3実施形態として示す運転操作支援装置は、図10に示すように、車両から遠方側に設定された画像処理領域の撮像画像を用いて遠方の道路形状を検出する遠方道路形状検出21及び曲線算出部22と、車両から近傍に設定された画像処理領域の撮像画像を用いて近傍の道路形状を検出する近傍道路形状検出部23及び直線算出部24と、曲線形状の道路モデルパラメータ又は直線形状の道路モデルパラメータを切り換え出力する出力変更部25を備える。このような運転操作支援装置は、上述した画像領域設定部12及び道路形状算出部13に代えて、遠方道路形状検出21及び曲線算出部22と、近傍道路形状検出部23及び直線算出部24を備え、出力変更部25により視認性に応じて道路形状を切り換える。そして、運転操作支援装置は、視認性把握部14により把握された視認性に応じて切り換えられた遠方道路形状(曲線)と近傍道路形状(直線)とに基づいて車線を認識する。
すなわち、第3実施形態として示す運転操作支援装置は、上述した運転操作支援装置に対して、画像処理領域を遠方用と近傍用で冗長的に設けて、道路形状を求める処理を遠方と近傍とで冗長的に行うものである。
このような運転操作支援装置は、図11及び図12に示す処理を行う。なお、この図11及び図12の処理も、上述した処理と同様に所定期間ごとに繰り返し実行される。この運転操作支援装置は、ステップS1及びステップS2の処理により、撮像部11により撮像された撮像画像の微分画像を作成すると、ステップS31において、画像処理装置2は、近傍側の画像処理領域を設定する。ここで、画像処理装置2は、右側の画像処理領域と左側の画像処理領域とで共通した近傍側の画像処理領域を設定する。ここで、画像処理装置2は、近傍側の画像処理距離DistImgPrc_Nearを25[m]と設定し(式26)、初期値の画像処理距離AreaImgPrc_fを4[m]とし(式27)、左右の近傍側の画像処理領域(AreaImgPrc_f,AreaImgPrc_n)を決定する(式28,式29)。
DistImgPrc_Near = 25 (式26)
DistImgPrc_Start = 4 (式27)
AreaImgPrc_f = yo + fv * CAM_h / DistImgPrc_Near (式28)
AreaImgPrc_n = yo + fv * CAM_h / DistImgPrc_Start (式29)
次に画像処理装置2は、ステップS31にて設定した近傍側の画像処理領域のうちの左側の画像処理領域、右側の画像処理領域のそれぞれについて、第2実施形態で説明した処理と同様にステップS11A〜ステップS18Aを行って、小ウィンドウを設定する。その後、画像処理装置2は、ステップS19Aにおいて、近傍側の画像処理領域に対して小ウィンドウごとに車線認識用マーカを抽出する。
次のステップS32において、画像処理装置2は、遠方側の画像処理領域を設定する。ここで、画像処理装置2は、右側の画像処理領域と左側の画像処理領域とで共通した遠方側の画像処理領域を設定する。ここで、画像処理装置2は、遠方側の画像処理距離DistImgPrc_Farを50[m]と設定し(式30)、初期値の画像処理距離AreaImgPrc_fを4[m]とし(式27)、左右の遠方側の画像処理領域(AreaImgPrc_f,AreaImgPrc_n)を決定する(式32,式33)。
DistImgPrc_Far = 50 (式30)
DistImgPrc_Start = 4 (式31)
AreaImgPrc_f = yo + fv * CAM_h / DistImgPrc_Far (式32)
AreaImgPrc_n = yo + fv * CAM_h / DistImgPrc_Start (式33)
なお、処理時間の高速化のため、ステップS19Aまでに実施した近傍における小ウィンドウごとの車線認識用マーカの抽出結果を流用して、遠方側の画像処理領域を設定しても良い。
次に画像処理装置2は、ステップS32にて設定した遠方側の画像処理領域のうちの左側の画像処理領域、右側の画像処理領域のそれぞれについて、第2実施形態で説明した処理と同様にステップS11B〜ステップS18Bを行って、小ウィンドウを設定する。その後、画像処理装置2は、ステップS19Bにおいて、遠方側の画像処理領域に対して小ウィンドウごとに車線認識用マーカを抽出する。
図12に示すように次のステップS33において、近傍道路形状検出部23及び直線算出部24は、ステップS19Aにて求めた近傍の画像処理領域であって左側の画像処理領域について設けた小ウィンドウ、右側の画像処理領域について設けたそれぞれの小ウィンドウから抽出した車線認識用マーカの座標から、近傍用の道路モデルのパラメータを算出する。この近傍用の道路モデルパラメータPara_nearとしては、車線に対する車両の横方向位置lat_near、ヨー角yaw_near、道路曲率row_nearを含む。
次のステップS34において、遠方道路形状検出21及び曲線算出部22は、ステップS19Bにて求めた遠方の画像処理領域であって左側の画像処理領域について設けた小ウィンドウ、右側の画像処理領域について設けたそれぞれの小ウィンドウから抽出した車線認識用マーカの座標から、遠方用の道路モデルのパラメータを算出する。この遠方用の道路モデルパラメータPara_farとしては、車線に対する車両の横方向位置lat_far、ヨー角yaw_far、道路曲率row_farを含む。
次のステップS35において、視認性把握部14は、撮像画像において車線認識用マーカが時間的に連続して検出されており、かつ、ステップS34にて求められた遠方用の道路モデルパラメータに基づく遠方道路形状又はステップS33にて求められた近傍用の道路モデルパラメータに基づく近傍道路形状が正常値の範囲であるか否かを判定する。ステップS35の判定が肯定判定となる場合にはステップS36に処理を進め、否定判定となる場合にはステップS37に処理を進める。
ステップS36において、視認性把握部14は、下記の式34のように視認性が良好であることを示す値「1」に視認性Visibを設定して、ステップS38に処理を進める。
Visib = 1 (式34)
また、ステップS37において、視認性把握部14は、下記の式35のように視認性が良好ではないことを示す値「1」に視認性Visibを設定して、ステップS38に処理を進める。
Visib = 0 (式35)
ステップS38において、視認性把握部14は、前回に行った処理(50msec前)の視認性Visib_z と、ステップS36又はステップS37にて設定した視認性Visibとから、前回に対して今回の視認性が悪化しかた否かを判定する。下記36のように、今回の視認性Visibが前回の視認性Visib_zとは異なり、今回の視認性Visibの値が「0」である場合には、ステップS39に進め、そうではない場合には否定判定となってステップS40に処理を進める。
Visib ≠ Visib_z、かつ、Visib = 0 (式36)
式36に示す条件式は、前回までは視認性が良好であったが、今回の視認性が悪化した場合を意味する。逆に、前回の視認性よりも今回の視認性が良好となる場合ついては、遠方の車線認識用マーカまで認識できるために車線認識の応答性が改善されることとなりステップS40に処理を進めることとなる。
ステップS39において、道路モデルパラメータを補正する。ここで、画像処理装置2は、車線認識するために、遠方道路形状検出21及び曲線算出部22により検出された遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作と、近傍道路形状検出部23及び直線算出部24により検出された近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作を切り換える時に、遠方道路形状と近傍道路形状との双方を用いて車線を認識するようにする。
すなわち、画像処理装置2は、下記の式37〜39に従って、近傍用の道路モデルパラメータに含まれる道路曲率row_near、ヨー角yaw_near、横方向位置lat_nearを補正する。
row_near = (row_near + row_far) / 2 (式37)
yaw_near = (yaw_near + yaw_far) / 2 (式38)
lat_near = (lat_near + lat_far) / 2 (式39)
これにより、画像処理装置2は、ステップS33で求めた近傍用の道路モデルパラメータとステップS34で求めた遠方用の道路モデルパラメータとの平均値を、視認性が悪化した場合の近傍用の道路モデルパラメータに設定する。
次のステップS40において、視認性把握部14は、下記式40の条件式で表される視認性が良好となったか否かを判定し、視認性が良好となった場合にはステップS41に処理を進め、視認性が良好となっていない場合にはステップS42に処理を進める。
Visib = 1 (式40)
ステップS41において、出力変更部25は、遠方用の道路モデルパラメータを出力して、車線認識をさせる。一方、ステップS42において、出力変更部25は、ステップS34にて求めた近傍用の道路モデルパラメータを出力して、車線認識をさせる。このとき、出力変更部25は、ステップS38において視認性が悪化した直後にはステップS39にて求めた近傍用の道路モデルパラメータを出力し、視認性が良好ではない状態が継続している場合にはステップS33にて求めた近傍用の道路モデルパラメータを出力する。
次のステップS43において、画像処理装置2は、視認性などの過去値を更新して、処理を終了する。
[第3実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明の第3実施形態として示す運転操作支援装置によれば、車両から遠方側に設定された画像処理領域の撮像画像を用いて遠方の道路形状を検出する遠方道路形状検出21及び曲線算出部22と、車両から近傍に設定された画像処理領域の撮像画像を用いて近傍の道路形状を検出する近傍道路形状検出部23及び直線算出部24とを備え、視認性に基づいて遠方の道路形状と近傍の道路形状とに基づいて車線を認識する。これにより、この運転操作支援装置によれば、視認性に応じて遠方道路形状としての曲線道路及び近傍道路形状としての直線道路に基づいて、車線認識をして、車両を制御することができる。したがって、この運転操作支援装置によれば、遠方の道路形状の曲線に沿って車両を車線内で走行させることができ、近傍の道路形状の直線に沿って車両が車線を逸脱することを防止できる。
また、この運転操作支援装置によれば、視認性が良好ではないほど近傍道路形状を重視して車線を認識し、視認性が良好であるほど遠方道路形状を重視して車線を認識するので、車線認識用マーカが視認性の悪いボッツドッツが設けられた走行路では、車線認識の応答性を重視しない曲率が大きい曲線路しか無いために近傍道路形状に基づいて車線認識をし、視認性の良い白線路では車線認識応答性を重視する曲率が小さい直線路もあるため遠方道路形状に基づいて車線認識を行う。これにより、車線認識についての応答性と、車線認識精度についての頑強性(検知率)とを両立することができる。
更に、この運転操作支援装置によれば、遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作と、近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作を切り換える時に、遠方道路形状と近傍道路形状との双方を用いて車線を認識するので、視認性が変化した時に遠方道路形状と近傍道路形状の何れかを用いるかを切り換える時に道路形状の算出遅れを補正することができる。
更にまた、この運転操作支援装置によれば、撮像画像において車線認識用マーカが時間的に連続して検出されており、かつ、遠方道路形状又は近傍道路形状が正常値の範囲であるときに、視認性が良好であるとするので、視認性を求める処理負荷を少なくして簡単に視認性を把握することができる。
[第4実施形態]
つぎに、第4実施形態として示す運転操作支援装置について説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
第4実施形態として示す運転操作支援装置は、遠方用の画像処理と近傍用の画像処理とを冗長に行い、かつ、遠方の道路形状を曲線に近似し、近傍の道路形状を直線に近似することにより、応答性良く高精度で視認性に応じた処理を実行するものである。
この運転操作支援装置は、図13及び図14に示す処理を行う。なお、この図13及び図14の処理も、上述した処理と同様に所定期間ごとに繰り返し実行される。この運転操作支援装置は、上述したステップS1及びステップS2の処理により撮像画像から微分画像を算出し、ステップS31において、画像処理装置2は、近傍側の画像処理領域を設定する。ここで、画像処理装置2は、左側の画像処理距離DistImgPrc_L、右側の画像処理距離DistImgPrc_Rを25[m]と設定し(式41,式42)、初期値の画像処理距離AreaImgPrc_Sを4[m]とする(式43)。
DistImgPrc_L = 25 (式41)
DistImgPrc_R = 25 (式42)
DistImgPrc_S = 4 (式43)
次のステップS51において、画像処理装置2は、近傍側の車線認識用マーカを抽出する。このとき、画像処理装置2は、ステップS2で求めた微分画像に対して、ステップS31で求めた画像処理領域の範囲で、車線認識用マーカの検出を行う。
次のステップS32において、画像処理装置2は、遠方側の画像処理領域を設定する。
次に画像処理装置2は、ステップS11〜ステップS18において、ステップS32にて設定した遠方側の画像処理領域であって走行路における左右の画像処理領域に対して小ウィンドウを設定し、ステップS19において小ウィンドウごとに車線認識用マーカを抽出する。
次に画像処理装置2は、ステップS33において、近傍道路形状検出部23及び直線算出部24により、ステップS51にて抽出した車線認識用マーカの座標から、近傍用の道路モデルのパラメータを算出する。また、ステップS34において、画像処理装置2は、遠方道路形状検出21及び曲線算出部22により、ステップS19にて求めた遠方の画像処理領域であって左側の画像処理領域について設けた小ウィンドウ、右側の画像処理領域について設けたそれぞれの小ウィンドウから抽出した車線認識用マーカの座標から、遠方用の道路モデルのパラメータを算出する。
このとき、遠方道路形状検出21及び曲線算出部22は、遠方の画像処理領域の撮像画像に対して曲線近似処理を含む画像処理を行って遠方道路形状を示す道路モデルパラメータを演算する。また、近傍道路形状検出部23及び直線算出部24は、画像処理領域の撮像画像に対して直線近似処理を含む画像処理を行って近傍道路形状を示す道路モデルパラメータを演算する。このように、画像処理装置2は、遠方道路形状と近傍道路形状とを別の手法により近似する。
次に、画像処理装置2は、ステップS52において、ステップS51で求めた濃淡変化値の総和(hough_pt_L + hough_pt_R)を用いて、下記の式44の演算を行って近傍側の視認性Visib_nearを求める(式8,式9参照)。
Visib_near = func1((hough_pt_L + hough_pt_R)/2) (式44)
なお、func1は、図4に示すような濃淡値が大きくなるほど視認性が高くなることを示す関数である。これにより、画像処理装置2は、近傍における右側の視認性と左側の視認性との平均を、近傍側全体での視認性Visib_nearとする。
図14にすすみ、ステップS53において、視認性把握部14は、撮像画像において車線認識用マーカが時間的に連続して検出されており、かつ、ステップS34にて求められた遠方用の道路モデルパラメータに基づく遠方道路形状又はステップS33にて求められた近傍用の道路モデルパラメータに基づく近傍道路形状が正常値の範囲であるか否かを判定する。ステップS53の判定が肯定判定となる場合にはステップS54に処理を進め、否定判定となる場合にはステップS55に処理を進める。
ステップS54において、視認性把握部14は、遠方の視認性が良好であることの設定をして、ステップS54に処理を進める。また、ステップS55において、視認性把握部14は、視認性が良好ではないことの設定をして、ステップS56に処理を進める。
ステップS56において、視認性把握部14は、ステップS52にて求めた近傍用の視認性と、ステップS53〜ステップS55により設定した遠方用の視認性を用いて、最終的な視認性Visibを算出する。このとき、視認性把握部14は、遠方道路形状検出21及び曲線算出部22により求められた遠方道路形状に基づいて遠方の視認性を把握すると共に、近傍道路形状検出部23及び直線算出部24により求められた近傍道路形状に基づいて近傍の視認性を把握し、当該遠方視認性と近傍視認性とを比較して、車線を認識するための視認性を決定する。
具体的には、視認性把握部14は、下記の式45に示すように近傍の視認性Visib_nearが、当該近傍の視認性が良好であることを判定する閾値TH1より大きく、かつ遠方の視認性Visib_farの値が、視認性が良好であることを示す「1」であることを判定する。
Visib_near > TH1 かつ Visib_far = 1 (式45)
これにより、視認性把握部14は、遠方の視認性、近傍の視認性が共に良好であるか否かを判定する。ステップS56の判定が肯定判定となり遠方の視認性、近傍の視認性が共に良好である場合には、ステップS57において、最終的な視認性Visibを良好であるものと設定する(式46)。一方、ステップS56の判定が否定判定となり何れかの視認性が良好ではない場合には、ステップS58において、最終的な視認性Visibを不良であるものと設定する(式47)。
Visib = 1 (式46)
Visib = Visib_near (式47)
次のステップS59において、画像処理装置2は、前回に行われた処理(50msec前)に出力した道路モデルパラメータとしての道路曲率row_out、当該道路曲率の時間変化row_out_dot=(row_out - row_out_z)/50msec(row_out:現在の道路曲率、row_out_z:前回の道路曲率)、及び近傍側の画像処理領域から抽出した車線認識用マーカの種類lane_typeを用いて、下記の式48に従った演算を行うことにより、走行シーンSCNを判定する。
if(lane_type = 0)SCN = func6(row_out, row_out_dot)else SCN = 0 (式48)
ここで、式48におけるfunc6は、図15に示すような道路曲率の時間変化(道路曲率の変化)もしくは道路曲率が大きくなるほど走行シーンSCNを表す値を上昇させる関数である。また、車線認識用マーカの種類lane_typeの値が「0」とは、自車両が走行している車線には分岐や合流が無いことを表している。
次のステップS60において、画像処理装置2は、ステップS59にて求めた走行シーンSCNに基づいて、閾値THDを算出する。このとき、画像処理装置2は、下記の式49に示す演算を行う。
THD = func7(SCN) (式49)
ここで、func7は、図16に示すように走行シーンSCNの値が大きいほど閾値THDを小さくする関数である。
このような運転操作支援装置は、走行路の道路曲率もしくは道路曲率の変化が大きい走行シーン(走行状態)ほど走行シーンSCNの値を高くし、走行シーンSCNの値が高いほど閾値THDを低く設定するので、視認性が良好であると判定しやすくする。これに限らず、逆に、運転操作支援装置は、走行路の道路曲率もしくは道路曲率の変化が小さい走行シーン(走行状態)ほど走行シーンSCNの値を低くし、走行シーンSCNが低いほど閾値を高く設定することにより、視認性が良好ではないと判定しやすくしても良い。
次のステップS61において、前回の処理から視認性が悪化し、且つ遠方の画像処理領域により認識した車線認識用マーカを重視する走行シーンか否かを判定する。例えば、視認性把握部14は、下記式50のように、今回の視認性が良好ではなく(Visib ≠ 1)、前回の視認性が良好であり(Visib _z = 1)、走行シーンSCNの値が撮像部11におけるレンズの視野角や画素分解能などを考慮して決める曲線路や曲線変化に関する閾値TH_SCNよりも大きいかを判定する。
Visib ≠ 1 かつ Visib _z = 1 かつ SCN > TH_SCN (式50)
ステップS61の判定が肯定判定となる場合にはステップS62において、ステップS39と同様に、道路モデルパラメータを補正する。一方、ステップS61の判定が否定判定となる場合には、ステップS63に処理を進める。
このように運転操作支援装置は、図15,図16のように走行シーンSCNとしての走行路の道路曲率が大きいほど視認性が良好であると判定しやすくするように閾値を決定する。そして、当該視認性に関する閾値に対して視認性が良好ではなく、遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作から近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作に切り換える時に、切り換え前の道路形状を、切り換え後の道路形状により補正する。また、この運転操作支援装置は、道路曲率の変化が大きいほど視認性が良好であると判定しやすくして、当該視認性に関する閾値に対して視認性が良好ではなく、遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作から近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作に切り換える時に、道路形状を補正できる。
次のステップS63において、視認性把握部14は、下記式51のように、ステップS57又はステップS58にて設定された今回の最終的な視認性が、閾値THDよりも大きいか否かを判定する。
Visib > THD (式51)
最終的な視認性が閾値THDよりも高く視認性が良好である場合にはステップS64に処理を進め、そうではない場合にはステップS65に処理を進める。
ステップS63において、出力変更部25は、遠方用の道路モデルパラメータを出力して、車線認識をさせる。一方、ステップS65において、出力変更部25は、近傍用の道路モデルパラメータを出力して、車線認識をさせる。このとき、出力変更部25は、ステップS61において視認性が悪化した直後にはステップS62にて求めた近傍用の道路モデルパラメータを出力し、視認性が良好ではない状態が継続している場合には近傍用の道路モデルパラメータを出力する。
次のステップS66において、画像処理装置2は、視認性などの過去値を更新して、処理を終了する。
これにより、運転操作支援装置は、走行シーンに応じた視認性に関する閾値を設定し、当該視認性に関する閾値に対して、視認性が良好ではない場合には遠方道路形状よりも近傍道路形状を重視して車線を認識し、視認性が良好である場合には、近傍道路形状よりも遠方道路形状を重視して車線を認識する。
なお、この動作において、車線認識のために出力する道路モデルパラメータは、簡単のために遠方用の道路モデルパラメータ又は近傍用の道路モデルパラメータとしたが、視認性の値が0から1まで連続しているので、当該連続値に応じて(遠方用の道路モデルパラメータ×視認性+近傍用の道路モデルパラメータ×(1−視認性))というような内分の形にして出力して、車線認識をしても良い。
[第4実施形態の効果]
以上説明したように、第4実施形態として示した運転操作支援装置によれば、遠方の道路形状を検出すると共に近傍の道路形状を検出し、視認性に基づいて、遠方の道路形状と近傍の道路形状とに基づいて車線を認識するので、冗長的な構成により、応答性良く且つ高精度で車線を検知できる。
また、この運転操作支援装置によれば、曲線近似処理を含む画像処理を行って遠方道路形状を算出すると共に直線近似処理を含む画像処理を行って近傍道路形状を算出するので、直線近似による視認性が悪くても頑強性(ノイズに強い)という利点と、曲線近似による遠方まで早期に道路形状を把握できる利点を生かして、応答性良く且つ高精度で車線を検知できる。
更に、この運転操作支援装置によれば、自車両の走行シーンを把握して視認性に関する閾値を設定し、当該閾値に対して視認性が良好ではない場合には近傍道路形状を重視して車線を認識し、視認性が良好である場合には遠方道路形状を重視して車線を認識するので、走行シーンに適した画像処理領域を用いて正確に車線認識を行うことができる。
更にまた、この運転操作支援装置によれば、走行路の道路曲率もしくは道路曲率の変化が大きいほど視認性が良好であると判定しやすくする閾値を設定するので、視認性が向上した時に、迅速に遠方の画像処理領域を用いた高精度な車線認識を行うことができる。
更にまた、この運転操作支援装置によれば、走行路の道路曲率もしくは道路曲率の変化が小さいほど視認性が良好ではないと判定しやすくする閾値を設定するので、視認性が低下した時に、迅速に近傍の画像処理領域を用いた正確な車線認識を行うことができる。
更にまた、この運転操作支援装置によれば、遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作と、近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作を切り換える時に、遠方道路形状と近傍道路形状との双方を用いて車線を認識するので、視認性が変化した時に遠方道路形状と近傍道路形状の何れかを用いるかを切り換える時に道路形状の算出遅れを補正することができる。
更にまた、この運転操作支援装置によれば、視認性が良好ではなく、遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作から近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作に切り換える時に、切り換え前の道路形状を、切り換え後の道路形状により補正するので、視認性が変化した時に遠方道路形状と近傍道路形状の何れかを用いるかを切り換える時に道路形状の算出遅れを補正することができる。
更にまた、この運転操作支援装置によれば、遠方道路形状に基づいて遠方の視認性を把握すると共に近傍道路形状に基づいて近傍の視認性を把握し、当該当該遠方視認性と近傍視認性とを比較して、車線を認識するための最終的な視認性を決定するので、正確な視認性を用いて車線認識をすることができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 操舵角制御装置
2 画像処理装置
3 車速検出装置
4 操舵角検出装置
5 操舵角アクチュエータ
11 撮像部
12 画像領域設定部
13 道路形状算出部
14 視認性把握部
21 遠方道路形状検出
22 曲線算出部
23 近傍道路形状検出部
24 直線算出部
25 出力変更部

Claims (18)

  1. 走行路を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像に基づいて、走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握する視認性把握手段と、
    前記視認性把握手段により把握された視認性が高い程には、前記撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定する画像処理領域設定手段と、
    前記画像処理領域設定手段により設定された画像処理領域に含まれる画像を用いて車線を認識する車線認識手段と
    を備えることを特徴とする車線認識装置。
  2. 自車両の走行シーンを把握する走行シーン把握手段と、
    前記走行シーン把握手段により把握された走行シーンに応じた視認性に関する閾値を設定する閾値設定手段とを備え、
    前記画像処理領域設定手段は、
    前記閾値設定手段により設定された視認性に関する閾値に対して、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好である場合には、前記撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定し、
    前記閾値設定手段により設定された視認性に関する閾値に対して、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではない場合には、前記撮像画像に対する画像処理領域を車両から近傍側に設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の車線認識装置。
  3. 車両から遠方側に設定された画像処理領域の撮像画像を用いて遠方の道路形状を検出する遠方道路形状検出手段と、
    車両から近傍に設定された画像処理領域の撮像画像を用いて近傍の道路形状を検出する近傍道路形状検出手段と、
    前記車線認識手段は、前記視認性把握手段により把握された視認性に基づいて、前記遠方道路形状検出手段により検出された遠方の道路形状と前記近傍道路形状検出手段により検出された近傍の道路形状とに基づいて車線を認識することを特徴とする請求項1に記載の車線認識装置。
  4. 前記遠方道路形状算出手段は、前記画像処理領域の撮像画像に対して曲線近似処理を含む画像処理を行って遠方道路形状を算出し、
    前記近傍道路形状算出手段は、前記画像処理領域の撮像画像に対して直線近似処理を含む画像処理を行って近傍道路形状を算出すること
    を特徴とする請求項3に記載の車線認識装置。
  5. 前記車線認識手段は、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではないほど、前記遠方道路形状よりも近傍道路形状を重視して車線を認識し、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好であるほど、前記近傍道路形状よりも前記遠方道路形状を重視して車線を認識することを特徴とする請求項3に記載の車線認識装置。
  6. 自車両の走行シーンを把握する走行シーン把握手段と、
    前記走行シーン把握手段により把握された走行シーンに応じた視認性に関する閾値を設定する閾値設定手段とを備え、
    前記車線認識手段は、前記閾値設定手段により設定された視認性に関する閾値に対して、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではない場合には、前記遠方道路形状よりも近傍道路形状を重視して車線を認識し、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好である場合には、前記近傍道路形状よりも前記遠方道路形状を重視して車線を認識することを特徴とする請求項5に記載の車線認識装置。
  7. 前記閾値設定手段は、前記走行シーン把握手段により把握された走行路の道路曲率もしくは道路曲率の変化が大きいほど前記視認性把握手段により把握された視認性が良好であると判定しやすくすることを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の車線認識装置。
  8. 前記閾値設定手段は、前記走行シーン把握手段により把握された走行路の道路曲率もしくは道路曲率の変化が小さいほど前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではないと判定しやすくすることを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の車線認識装置。
  9. 前記閾値設定手段は、前記走行シーン把握手段により把握された車両の車線を横切るまでの時間が短いほど前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではないと判定しやすくすることを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の車線認識装置。
  10. 前記車線認識手段は、前記遠方道路形状検出手段により検出された遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作と、前記近傍道路形状検出手段により検出された近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作を切り換える時に、遠方道路形状と近傍道路形状との双方を用いて車線を認識すること請求項3に記載の車線認識装置。
  11. 前記閾値設定手段は、前記走行シーン把握手段により把握された走行路の道路曲率が大きいほど前記視認性把握手段により把握された視認性が良好であると判定しやすくし、
    前記車線認識手段は、前記閾値設定手段により設定された視認性に関する閾値に対して、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではなく、前記遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作から前記近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作に切り換える時に、切り換え前の道路形状を、切り換え後の道路形状により補正すること
    を特徴とする請求項6に記載の車線認識装置。
  12. 前記閾値設定手段は、前記走行シーン把握手段により把握された走行路の道路曲率の変化が大きいほど前記視認性把握手段により把握された視認性が良好であると判定しやすくし、
    前記車線認識手段は、前記閾値設定手段により設定された視認性に関する閾値に対して、前記視認性把握手段により把握された視認性が良好ではなく、前記遠方道路形状に基づいて車線を認識する動作から前記近傍道路形状に基づいて車線を認識する動作に切り換える時に、切り換え前の道路形状を、切り換え後の道路形状により補正すること
    を特徴とする請求項6に記載の車線認識装置。
  13. 前記視認性把握手段は、前記撮像画像において走行路に対する車線識別用マーカの濃淡差が大きいほど、視認性が良好であるとすることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の車線認識装置。
  14. 前記視認性把握手段は、前記撮像画像において走行路に対する車線識別用マーカの長さが長いほど、視認性が良好であるとすることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の車線認識装置。
  15. 前記視認性把握手段は、前記撮像画像において車線認識用マーカを検出した画素が多いほど、視認性が良好であるとすることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の車線認識装置。
  16. 前記視認性把握手段は、前記撮像画像において車線認識用マーカが時間的に連続して検出されており、かつ、前記遠方道路形状又は前記近傍道路形状が正常値の範囲であるときに、視認性が良好であるとすることを特徴とする請求項3に記載の車線認識装置。
  17. 前記視認性把握手段は、前記遠方道路形状算出手段により求められた遠方道路形状に基づいて遠方の視認性を把握する遠方視認性把握手段と、前記近傍道路形状算出手段により求められた近傍道路形状に基づいて近傍の視認性を把握する近傍視認性把握手段とを含み、前記当該遠方視認性と近傍視認性とを比較して、車線を認識するための視認性を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか一項に記載の車線認識装置。
  18. 走行路を撮像する撮像手段により撮像された撮像画像に基づいて、走行路に設けられた車線識別用マーカの視認性を把握して、走行路の視認性が高い程、前記撮像画像に対する画像処理領域を車両から遠方側に設定して、当該設定された画像処理領域に含まれる画像を用いて車線を認識することを特徴とする車線認識方法。
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