JP2010211166A - 撮像装置、携帯端末装置および合焦機構制御方法 - Google Patents

撮像装置、携帯端末装置および合焦機構制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】合焦処理を適切なタイミングで開始すること。
【解決手段】本願の合焦機構制御方法は、像取得部によって取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出ステップと、検出ステップにおいて構図合わせが完了したことが検出された場合に撮影対象物に対する合焦処理を開始する合焦処理開始ステップとを含む。このように、構図合わせが完了したことを検出した後に合焦処理を開始させることにより、合焦処理が撮影者の意図しないタイミングで実行されることが防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、携帯端末装置および合焦機構制御方法に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置の多くは、撮影対象物に自動的にレンズの焦点を合わせる合焦機構を備えている。
ところが、合焦機構は各種センサやモータのように電力で駆動する部品を含むため、合焦機構が、撮影対象物にレンズの焦点を合わせる処理である合焦処理を常に実行していると、撮像装置の電力消費が増大してしまう。
そこで、特許文献1では、加速度センサを用いて撮像装置の動きを監視し、加速度センサによって計測された加速度の変化に基づいて合焦処理を開始させる技術が開示されている。この技術は、具体的には、計測された加速度が予め設定された閾値より大きい値から小さい値へ変化した場合に、撮影者の撮影準備が終わったとみなして合焦処理を開始させる。
特開2006−337689号公報
しかしながら、上記の従来技術には、本来よりも早いタイミングで合焦処理を開始させてしまうことがあるという問題があった。この問題について図29を参照しながら説明する。
図29は、撮像装置が備える加速度センサが撮像装置の起動後に計測する加速度の変化の一例を示している。図29において、T1は、撮影者が撮像装置を起動させた後に構図合わせを行っている期間を示し、T2は、構図合わせの後に撮影を行おうとしている期間を示している。また、T3は、撮影後に構図を変更している期間を示し、T4は、構図変更の後に2度目の撮影を行おうとしている期間を示している。
図29の例に示すように、撮影者が撮像装置を起動させた後に構図合わせを行っている期間(T1)や構図変更している期間(T3)においては、撮影者が撮像装置を大きく動かすため、大きな加速度が計測される。一方、撮影を行おうとしている期間(T2、T4)においては、撮影される画像がぶれることがないように撮影者が撮像装置を静止させるため、小さな加速度しか計測されない。
このため、加速度が閾値thより大きい値から小さい値へ変化するタイミングで合焦処理を開始させることとすれば、T1からT2へ移るタイミングやT3からT4へ移るタイミングで合焦処理が開始される。このように撮影者が撮影を行おうとしているタイミングで合焦処理を開始するのは、撮影者の意図に合った望ましい動作である。
ところが、撮影者が構図合わせや構図変更を行っている最中にも加速度が閾値thより大きい値から小さい値へ変化するタイミングが生じうる。図29に示した例では、構図合わせを行っている期間(T1)内で、加速度が閾値thより大きい値から小さい値へ変化し、合焦処理が開始されている。このように、構図合わせや構図変更が完了する前に合焦処理を実行することは撮影者の意図に反する無駄な動作であるとともに、撮像装置の電力を浪費してしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、合焦処理を適切なタイミングで開始することができる撮像装置、携帯端末装置および合焦機構制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する撮像装置は、一つの態様において、撮影対象物の像が取得される像取得部と、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出部と、前記検出部によって構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する制御部とを備える。
本願の開示する撮像装置、携帯端末装置および合焦機構制御方法の一つの態様によれば、合焦処理を適切なタイミングで開始することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る合焦機構制御方法を説明するための図である。 図2は、実施例1に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置の構成を示すブロック図である。 図3は、図2に示した画像処理回路の構成を示すブロック図である。 図4は、不揮発メモリに記憶される設定データの一例を示す図である。 図5は、画像処理回路による合焦機構制御の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、図5に示した構図合わせ検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、図5に示した構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、複数の閾値を用いる場合の合焦機構制御方法を説明するための図である。 図9は、複数の閾値を用いる場合の設定データの一例を示す図である。 図10は、複数の閾値を用いる場合の構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、閾値の自動設定について説明するための図である。 図12は、重力の影響を考慮した場合の構図合わせ検出について説明するための図である。 図13は、実施例2における閾値の設定方法を説明するための図である。 図14は、実施例2に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置の構成を示すブロック図である。 図15は、実施例2における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図16は、実施例3に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置の構成を示すブロック図である。 図17は、閾値補正データの一例を示す図である。 図18は、実施例3における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図19は、実施例4に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置の構成を示すブロック図である。 図20は、スピーカ音量別閾値補正データの一例を示す図である。 図21は、鳴動強度別閾値補正データの一例を示す図である。 図22は、設定データの一例を示す図である。 図23は、実施例4における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図24は、実施例5に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置の構成を示すブロック図である。 図25は、不揮発メモリに記憶される設定データの一例を示す図である。 図26は、実施例5における構図合わせ検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図27は、実施例5における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図28は、実施例5に係る他の合焦機構制御方法を説明するための図である。 図29は、従来の合焦機構制御方法を説明するための図である。 図30は、車両乗車中に検出される加速度の一例を示す図である。
以下に、本願の開示する撮像装置、携帯端末装置および合焦機構制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施例1に係る合焦機構制御方法について説明する。実施例1に係る合焦機構制御方法では、構図合わせの完了が検出された場合に合焦処理が開始される。このように構図合わせの完了が検出された場合に合焦処理を開始することにより、撮影者の意図に合った適切なタイミングで合焦処理を開始することができる。
ここで、実施例1に係る合焦機構制御方法においては、撮像装置の動きがほぼ静止した状態が所定の期間以上継続した場合に、構図合わせの完了が検出される。撮像装置の動きがほぼ静止しているか否かは、例えば、撮像装置が備える加速度センサが計測する加速度や、撮像装置が備える角速度センサが計測する角速度に基づいて判定することができる。また、撮像装置によって所定の時間間隔で取得される画像を直前に取得された画像とマッチングさせて得られたズレの大きさに基づいて判定することもできる。
また、実施例1に係る合焦機構制御方法では、合焦処理が完了した後、撮像装置の動きがほぼ静止した状態がそのまま継続している場合には、撮像装置の動きがほぼ静止した状態が再び所定の期間以上継続しても合焦処理は開始されない。合焦処理が完了した後に撮像装置の動きがほぼ静止した状態が継続していれば、レンズの焦点が撮影対象物に合ったままであり、合焦処理をやり直す必要がないと思われるからである。
そして、実施例1に係る合焦機構制御方法では、合焦処理が完了した後に、撮像装置に関して所定以上の動きが検出され、その後に撮像装置の動きがほぼ静止した状態が所定の期間以上継続した場合には、合焦処理が再び開始される。この場合には、構図変更によって、撮影対象物が変わるか、撮影対象物と撮像装置の距離が変わるかして、合焦処理をやり直す必要がある可能性が高いためである。
このように、実施例1に係る合焦機構制御方法では、構図合わせの完了や構図変更を検出することにより、合焦処理が適切なタイミングで実施される。以下では、撮像装置が備える加速度センサが計測する加速度に基づいて構図合わせの完了や構図変更を検出する場合について、より具体的に説明する。
図1は、実施例1に係る合焦機構制御方法を説明するための図である。図1は、図29と同じ状況において、撮像装置が備える加速度センサが撮像装置の起動後に計測する加速度の変化の一例を示している。
図1に示すように実施例1に係る合焦機構制御方法では、撮像装置が備える加速度センサによって計測される加速度が閾値G1以下となる状態が所定の期間継続した場合に構図合わせの完了が検出され、その後、合焦処理が開始される。このため、例えば、構図合わせが行われているT1の期間内で一時的に加速度が減少することがあっても、合焦処理が開始されることはない。
なお、ここでいう所定の期間は、構図合わせが行われている期間において構図合わせの完了が誤検出されない程度に長く、かつ、撮影者が構図合わせを完了してから合焦処理が開始されるまでにタイムラグがあると感じない程度に短い長さであることが好ましい。
また、実施例1に係る合焦機構制御方法では、合焦処理が完了した後、撮像装置が備える加速度センサによって計測される加速度が閾値G1以下となる状態がそのまま継続し、所定の期間が経過しても合焦処理が再実行されることはない。そして、撮像装置が備える加速度センサによって計測される加速度が閾値G2以上となる期間が継続した場合に構図変更が検出され、その後に、加速度が閾値G1以下となる状態が所定の期間継続した場合には、合焦処理が再実行される。
なお、図1に示す加速度は、加速度センサによって得られる加速度ベクトルの大きさの絶対値であり、例えば、加速度センサが3軸加速度センサであり、それぞれの軸方向にGx、Gy、Gzという3つの加速度を計測する場合、下記の式によって算出される。
√(Gx+Gy+Gz
また、加速度センサは、実際には、重力方向に1Gの加速度を検出するが、本願では、説明を簡単にするため、特にことわりがない限りは、この重力方向の1Gの加速度は、公知の手法によって計測結果から除去されているものとする。
次に、実施例1に係る合焦機構制御方法を実行する装置の構成を示す。図2は、実施例1に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置10の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、実施例1に係る合焦機構制御方法を実行する装置の一例として携帯端末装置を示しているが、実施例1に係る合焦機構制御方法は、例えば、デジタルカメラのように撮像機能を有する各種装置によって実行され得る。
図2に示すように、携帯端末装置10は、像取得部101と、画像処理回路102と、加速度センサ103と、不揮発メモリ104と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)105と、CPU(Central Processing Unit)106と、表示部107と、入力部108と、マイク109と、スピーカ110と、通信部111と、アンテナ112とを有する。
像取得部101は、画像を電気的な信号として取得する機能部であり、レンズ部101aと、撮像部101bと、合焦機構駆動部101cとを有する。レンズ部101aは、画像を撮像部101bの撮像センサに結像させるためのレンズと、レンズと撮像センサの相対距離を変化させる合焦機構を含む。
撮像部101bは、光をアナログ電気信号へ変換するための撮像センサと、撮像センサによって得られたアナログ電気信号をデジタル電気信号へ変換するためのA/D変換器とを含む。合焦機構駆動部101cは、レンズ部101aに含まれる合焦機構を駆動して、レンズ部101aに含まれるレンズと撮像部101bの撮像センサの相対距離を変化させる。
画像処理回路102は、撮像部101bから出力されるデジタル電気信号に各種処理を加えて画像データを生成する。また、画像処理回路102は、加速度センサ103から得られる加速度に基づいて合焦処理の開始タイミングを検出するとともに、撮像部101bから出力されるデジタル電気信号から得られる像に基づいて合焦機構駆動部101cを制御し、合焦処理を実現する。なお、画像処理回路102の詳細については後述する。
加速度センサ103は、加速度を検出し、検出した加速度を画像処理回路102へ通知する。不揮発メモリ104は、携帯端末装置10の電源が切られても情報を記憶し続けるメモリであり、画像処理回路102によって利用される各種設定データを記憶する。不揮発メモリ104によって記憶される設定データには、構図合わせの完了や構図変更を検出ための閾値等が含まれる。
DRAM105は、画像処理回路102が各種処理に用いる情報を一時的に記憶する。なお、不揮発メモリ104やDRAM105が、画像処理回路102によって用いられる情報だけでなく、CPU106によって用いられる情報を記憶する構成としてもよい。
CPU106は、携帯端末装置10を全体制御する制御装置である。CPU106は、例えば、画像処理回路102によって生成された画像データを図示しない外部メモリカードへ書き込んだり、通信部111を介して他の装置へ送信したりといった処理を実行するための制御を行う。
表示部107は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスを含み、利用者が携帯端末装置10を操作するために必要な各種情報を表示する。利用者が携帯端末装置10を撮像装置として利用している場合には、表示部107は、画像処理回路102によって生成された画像データを順次表示し、構図合わせをするために必要な情報を利用者に提供する。
入力部108は、利用者の操作を受け付けるための各種ボタン等を含む。利用者が携帯端末装置10を撮像装置として利用している場合には、入力部108は、利用者からシャッターレリーズ等の操作を受け付ける。
マイク109およびスピーカ110は、主として、無線通話のために用いられる。通信部111は、無線通信を実現する機能部であり、アンテナ112は、無線通信のための電波を送受信する。
図3は、図2に示した画像処理回路102の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像処理回路102は、検出部102aと、制御部102dとを有する。なお、図3では、実施例1に係る合焦機構制御方法に関連する構成のみを図示している。
検出部102aは、加速度センサ103によって計測された加速度と、不揮発メモリ104に記憶された設定データに基づいて構図合わせの完了や構図変更を検出する。
そして、検出部102aは、構図合わせ検出部102bと、構図変更検出部102cとを含む。構図合わせ検出部102bは、加速度センサ103によって計測された加速度と、不揮発メモリ104に記憶された静止判定用の設定データに基づいて構図合わせの完了を検出する。構図変更検出部102cは、加速度センサ103によって計測された加速度と、不揮発メモリ104に記憶された動き判定用の設定データに基づいて構図変更を検出する。
ここで、不揮発メモリ104に記憶される設定データの一例を図4に示す。図4に示す例における静止判定用の設定データは、加速度がG1以下の状態がC1回以上連続して検出された場合に構図合わせの完了を検出すべきことを示している。また、図4に示す例における動き判定用の設定データは、加速度がG2以上の状態がC2回以上連続して検出された場合に構図変更を検出すべきことを示している。
なお、検出部102aは、構図合わせ検出部102bによって構図合わせの完了が検出された場合、構図変更検出部102cによって構図変更が検出されるまで、構図合わせ検出部102bに構図合わせの完了の検出を行わせない。
制御部102dは、検出部102aにおいて構図合わせの完了が検出された場合に、合焦処理を実行する。具体的には、制御部102dは、撮像部101bから出力されるデジタル電気信号から得られる像に基づいてレンズの焦点位置と撮影対象物の位置のズレを検出しながら、ズレがなくなるまで合焦機構駆動部101cに与える制御量を調整する。
次に、図3に示した画像処理回路102による合焦機構制御の処理手順について説明する。図5は、画像処理回路102による合焦機構制御の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、携帯端末装置10の撮像機能が有効になると、検出部102aが、図4に示した設定データを不揮発メモリ104から読み出す(ステップS101)。
続いて、構図合わせ検出部102bが、構図合わせの完了が検出されるまで後述する構図合わせ検出処理を実行する(ステップS102)。そして、構図合わせの完了が検出されると、制御部102dが合焦処理を実行する(ステップS103)。続いて、構図変更検出部102cが、構図変更が検出されるまで後述する構図変更検出処理を実行する(ステップS104)。以降、ステップS102〜ステップS104が繰り返し実行される。
図6は、図5に示した構図合わせ検出処理の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すように、構図合わせ検出部102bは、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS201)。そして、構図合わせ検出部102bは、加速度が閾値G1より大きければ(ステップS202否定)、DRAM105に記憶されている静止判定回数を0にリセットする(ステップS203)。一方、加速度が閾値G1以下であれば(ステップS202肯定)、構図合わせ検出部102bは、DRAM105に記憶されている静止判定回数に1を加算する(ステップS204)。
こうして静止判定回数を操作した後、構図合わせ検出部102bは、DRAM105に記憶されている静止判定回数がC1以上になったかを確認する。ここで、静止判定回数がC1以上になっていれば(ステップS205肯定)、構図合わせの完了が検出されたことになるので、構図合わせ検出部102bは、構図合わせ検出処理を終了する。一方、静止判定回数がC1未満であれば(ステップS205否定)、構図合わせ検出部102bは、ステップS201から処理手順を再開する。
図7は、図5に示した構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、構図変更検出部102cは、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS301)。そして、構図変更検出部102cは、加速度が閾値G2より小さければ(ステップS302否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数を0にリセットする(ステップS303)。一方、加速度が閾値G2以上であれば(ステップS302肯定)、構図変更検出部102cは、DRAM105に記憶されている動き判定回数に1を加算する(ステップS304)。
こうして動き判定回数を操作した後、構図変更検出部102cは、DRAM105に記憶されている動き判定回数がC2以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数がC2以上になっていれば(ステップS305肯定)、構図変更が検出されたことになるので、構図変更検出部102cは、構図変更検出処理を終了する。一方、動き判定回数がC2未満であれば(ステップS305否定)、構図変更検出部102cは、ステップS301から処理手順を再開する。
上述してきたように、実施例1では、撮像装置の動きがほぼ静止した状態が所定の期間以上継続した場合に構図合わせの完了を検出し、合焦処理を開始することとしたので、合焦処理を適切なタイミングで開始することができる。また、本実施例では、合焦処理が完了した後、構図変更が検出されるまでは合焦処理を再実行しないこととしたので、撮像装置の動きがほぼ静止した状態が長く継続しても合焦処理が無駄に実行されることがない。
なお、上述した実施例では、構図変更を検出するために1つの閾値を用いたが、複数の閾値を用いて構図変更を検出することとしてもよい。複数の閾値を用いて構図変更を検出する場合について図8を参照しながら説明する。図8は、図1と同じ状況とその後の状況において、撮像装置が備える加速度センサが撮像装置の起動後に計測する加速度の変化の一例を示している。
図8に示す例では、期間T4の後に、構図を変更している期間T5と、構図変更を完了して3度目の撮影を行おうとしている期間T6が存在している。期間T5では、比較的ゆっくりと撮像装置を動かして構図変更が行われているため、加速度センサによって計測される加速度が閾値G2を下回っており、このままでは構図変更が検出されない。
図8に示す例では、比較的ゆっくりと撮像装置を動かしてなされた構図変更も検出できるように、閾値G2よりも低い閾値G3が設けられている。このようにより低い閾値を設けることにより、計測される加速度が比較的小さい場合にも構図変更を検出することが可能になる。しかしながら、撮影者が構図合わせを完了して撮影を行おうとしている期間においても構図の微調整等のために撮像装置がわずかに動くことがあり、低い閾値を設けると、そのような撮像装置のわずかな動きが構図変更として誤検出される恐れが高くなる。
そこで、図8に示す例では、閾値G3については、構図変更の検出の要件となる期間が、閾値G2に対応する期間よりも長く設定される。閾値G3以上の加速度が継続して計測される期間を長く設定することにより、構図の微調整等のために一時的に検出された加速度によって構図変更が誤検出されることを防止することができる。
閾値G3を設けた場合に不揮発メモリ104に記憶される設定データの一例を図9に示す。図9において、種別「動き判定A」の設定データは、図4に示した種別「動き判定」の設定データと同じものであり、種別「動き判定B」の設定データが閾値G3の設定にともなって追加されたものである。
種別「動き判定B」の設定データにおいては、閾値G3は、種別「動き判定」の設定データにおける閾値G2よりも低く設定され、閾値以上の加速度が連続して検出される回数C3は、種別「動き判定」の設定データにおける回数C2よりも多く設定されている。
図10は、図8のように閾値G3を通過した場合における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、図8のように閾値G3を通過した場合に、図7に示した処理手順に代えて構図変更検出部102cによって実行される。
図10に示すように、構図変更検出部102cは、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS401)。そして、構図変更検出部102cは、加速度が閾値G2より小さければ(ステップS402否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数Aを0にリセットする(ステップS403)。一方、加速度が閾値G2以上であれば(ステップS402肯定)、構図変更検出部102cは、DRAM105に記憶されている動き判定回数Aに1を加算する(ステップS404)。
こうして動き判定回数Aを操作した後、構図変更検出部102cは、DRAM105に記憶されている動き判定回数AがC2以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数AがC2以上になっていれば(ステップS405肯定)、構図変更が検出されたことになるので、構図変更検出部102cは、構図変更検出処理を終了する。
一方、動き判定回数AがC2未満であれば(ステップS405否定)、構図変更検出部102cは、加速度を閾値G3と比較する。そして、加速度が閾値G3より小さければ(ステップS406否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数Bを0にリセットする(ステップS407)。一方、加速度が閾値G3以上であれば(ステップS406肯定)、構図変更検出部102cは、DRAM105に記憶されている動き判定回数Bに1を加算する(ステップS408)。
こうして動き判定回数Bを操作した後、構図変更検出部102cは、DRAM105に記憶されている動き判定回数BがC3以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数がC3以上になっていれば(ステップS409肯定)、構図変更が検出されたことになるので、構図変更検出部102cは、構図変更検出処理を終了する。一方、静止判定回数がC3未満であれば(ステップS409否定)、構図変更検出部102cは、ステップS401から処理手順を再開する。
また、上述した実施例において示した各閾値を、撮影者の特性に合わせて自動設定することもできる。具体的には、シャッターレリーズ前後の所定期間内に計測された加速度に基づいて閾値を設定することにより、各閾値を撮影者の特性に合わせて最適化することができる。撮影者は、シャッターレリーズ前後においては、撮影される画像がぶれないようにできるだけ撮像装置を静止させようとする。このため、この期間に計測された加速度から、撮影者が撮像装置をどれだけ安定的に静止させることができるかを判断することができる。
例えば、シャッターレリーズ前後の所定期間内に大きな加速度が計測された場合、撮影者は、撮像装置を静止させることが不得意であると推定される。このような撮影者の場合、通常の閾値設定では、構図合わせの完了が検出され難いが、シャッターレリーズ前後の所定期間内に計測された加速度に合わせて各閾値を高く設定することにより、構図合わせの完了が検出され易くなる。
ここで、閾値の自動設定について、図11を参照しながら説明する。図11に示す例では、シャッターレリーズ前の所定期間Tbとシャッターレリーズ後の期間Taにおいて検出された加速度の最大値G4を取得している。こうして得られたG4に各閾値毎に予め設けられた係数を乗じることにより、各閾値の最適な値を自動的に決定することができる。なお、ここでは、シャッターレリーズ前後の所定期間における加速度の最大値を取得することとしたが、平均値等を取得することとしてもよい。
また、上述した実施例においては、加速度センサによって得られる加速度ベクトルの大きさの絶対値に基づいて構図合わせの完了等を検出することとしたが、それぞれの軸方向毎に加速度の大きさを監視して構図合わせの完了等を検出することとしてもよい。
例えば、3軸加速度センサの場合は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の各加速度毎に図1の閾値G1との比較を行い、全ての軸方向において加速度が閾値以下となる状態が所定の期間以上継続した場合に構図合わせの完了を検出することとしてもよい。
また、上述した実施例においては、加速度センサによって計測される加速度から重力の影響が除去されているものとしたが、このような重力の影響の除去は、例えば、計測された各軸方向の加速度と直前に計測された同一軸方向の加速度の差分をとることによって実現できる。この場合、加速度の差分を閾値と比較して、構図合わせの完了等の検出が行われる。
なお、このように差分に基づいて構図合わせの完了等を検出する場合、撮像装置が一定方向に一定速度で移動していると加速度の差分が0となるため、撮像装置が移動しているにも関わらず構図合わせの完了が誤検出されることがある。
このような誤検出を防止する方法について図12を参照しながら説明する。重力の影響が除去されず、撮像装置の向きが一定であるとすると、加速度センサによって計測される各軸方向の加速度には、一定の重力成分が含まれる。ここでは、ある軸方向で計測される加速度に、マイナス方向にG5の大きさの重力成分が含まれるとする。
この状態において、G5を基準として、プラス方向における加速度の積分値とマイナス方向における加速度の積分値とがほぼ一致し、かつ、計測される加速度がG5でほぼ一定していれば、撮像装置はその軸方向において静止していると判定することができる。例えば、図12の期間Txにおいては、撮像装置は静止していないが、期間Tyにおいては、撮像装置はその軸方向において静止していると判定することができる。
また、上述した実施例においては、本実施例に係る合焦機構制御方法を画像処理回路102が実行することとしたが、本実施例に係る合焦機構制御方法をCPU106が実行することとしてもよい。この場合、本実施例に係る合焦機構制御方法を実行するためのプログラムが所定の記憶部に記憶され、CPU106は、そのプログラムに含まれる命令列をDRAM105等に展開して順次実行していく。
実施例1では、固定的に設定された閾値を用いて合焦機構を制御することとしたが、合焦機構の制御に用いられる閾値を動的に変化させることとしてもよい。そこで、実施例2では、合焦機構の制御に用いられる閾値を動的に変化させる例について説明する。
図30は、車両乗車中に検出される加速度の一例を示す図である。図30に示すように、電車等の車両に乗車している場合、撮影者が撮影装置を意図的に動かしていなくても、車両の振動によって、撮像装置が備える加速度センサが閾値G2を越える加速度を検出することがある。このように、車両の振動によって閾値G2を越える加速度が検出されると、撮影者が撮影装置を動かしていないにも関わらず、構図変更検出処理において構図変更が検出され、合焦処理が再実行されるといった不具合が生じる。
実施例2に係る合焦機構制御方法では、このような不具合を、閾値を動的に変化させることによって解消させる。図13は、実施例2における閾値の設定方法を説明するための図である。図13は、図30と同様の状況において閾値がどのように設定されるかを示している。
実施例2に係る合焦機構制御方法では、過去の所定期間に検出された加速度に基づいて閾値が動的に設定される。図13に示した例では、例えば、時点Pにおいては、時点Pの過去の所定期間Tcに検出された加速度の平均値G4aに補正値Sを加算して得られるG4bが閾値として設定される。G4bは、新たに検出された加速度を閾値判定する度に再設定される。
閾値G4bを算出するために用いられる所定期間Tcおよび補正値Sは、加速度を検出する加速度センサの仕様や車両の振動特性に応じて決定される。所定期間Tcは、振動による加速度の変化の周期よりも長い期間であることが好ましく、例えば、車両が電車であり、100ms間隔で加速度を検出する加速度センサが用いられる場合、1000ms程度に設定される。また、補正値Sは、例えば、車両乗車中に振動によって検出されることが想定される加速度の最大値の半分よりも大きな値に設定される。
このように過去の所定期間に検出された加速度に基づいて閾値G4bを設定することにより、図13に示すように、車両乗車中であっても、車両の振動による加速度が閾値を超過することがなくなり、不適切なタイミングで合焦処理が実行されることを回避できる。
なお、閾値G4bを構図変更検出処理において構図変更を検出するために用いる場合、固定的に設定された閾値G2と併用することが好ましい。車両乗車中でない場合には、固定的に設定された閾値G2を用いた方が構図変更の検出精度が高い可能性があるためである。
また、G4bと同様に過去の所定期間に検出された加速度に基づいて動的に設定された閾値を、構図合わせ検出処理に用いてもよい。また、過去の所定期間に検出された加速度の平均値ではなく、最大値や最小値に基づいて閾値を動的に設定することとしてもよい。
次に、実施例2に係る合焦機構制御方法を実行する装置の構成を示す。図14は、実施例2に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置20の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、実施例2に係る合焦機構制御方法を実行する装置の一例として携帯端末装置を示しているが、実施例2に係る合焦機構制御方法は、例えば、デジタルカメラのように撮像機能を有する各種装置によって実行され得る。
図14に示す携帯端末装置20は、図2に示した携帯端末装置10と比較して、画像処理回路102が画像処理回路202に置き換わり、閾値設定部213が新たに追加された点で相違する。
閾値設定部213は、加速度センサ103によって過去一定時間に検出された加速度の平均値に補正値を加算して閾値G4bを動的に設定する。画像処理回路202は、構図変更検出処理において構図変更を検出するために、閾値設定部213によって設定された閾値G4bを用いることを除いて、画像処理回路102と同様の機能および構成を有する。
次に、実施例2における構図変更検出処理の処理手順について説明する。図15は、実施例2における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
図15に示すように、画像処理回路202の構図変更検出部(図示せず)は、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS501)。このとき、閾値設定部213においては、加速度センサ103によって過去の所定期間に検出された加速度の平均が算出され(ステップS502)、その平均値に補正値を加算することによって閾値G4bが算出される(ステップS503)。
そして、構図変更検出部は、加速度センサ103から取得した加速度が閾値G2もしくはG4bより小さければ(ステップS504否定もしくはステップS505否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数を0にリセットする(ステップS506)。一方、加速度が閾値G2以上かつ閾値G4b以上であれば(ステップS504肯定かつステップS505肯定)、構図変更検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数に1を加算する(ステップS507)。
こうして動き判定回数を操作した後、構図変更検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数がC2以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数がC2以上になっていれば(ステップS508肯定)、構図変更が検出されたことになるので、構図変更検出部は、構図変更検出処理を終了する。一方、動き判定回数がC2未満であれば(ステップS508否定)、構図変更検出部は、ステップS501から処理手順を再開する。
上述してきたように、実施例2では、過去の所定期間に検出された加速度に基づいて閾値を動的に設定することとしたので、車両乗車中であっても、合焦処理を適切なタイミングで開始することができる。
なお、図14に示した閾値設定部213の機能は、画像処理回路202によって実現されてもよいし、プログラムをCPU106で実行することによって実現されてもよい。
実施例2では、過去の所定期間に検出された加速度に基づいて閾値を動的に設定することによって車両乗車中における合焦処理の開始タイミングを改善する例を示したが、移動状況を把握することによって合焦処理の開始タイミングを改善することもできる。そこで、実施例3では、移動状況を把握することによって合焦処理の開始タイミングを改善する例について説明する。
図16は、実施例3に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置30の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、実施例3に係る合焦機構制御方法を実行する装置の一例として携帯端末装置を示しているが、実施例3に係る合焦機構制御方法は、例えば、デジタルカメラのように撮像機能を有する各種装置によって実行され得る。
図16に示す携帯端末装置30は、図2に示した携帯端末装置10と比較して、画像処理回路102が画像処理回路302に置き換わり、GPS(Global Positioning System)314、移動状況判定部315、閾値補正部316が新たに追加された点で相違する。
GPS314は、携帯端末装置30の現在位置に関する情報を取得する。移動状況判定部315は、GPS314によって取得された位置情報を地図データ等と照合して、携帯端末装置30の所持者の移動状況を判定する。ここでいう移動状況には、移動手段の種別や移動速度に関する情報が含まれる。なお、移動状況の判定は、以下の参考文献に記載されているような公知の技術によって実現される。
KDDI、「実空間透視ケータイ」、TIME&SPACE 2008、16−17
閾値補正部316は、移動状況判定部315の判定結果に基づいて、不揮発メモリ104に記憶されている閾値を補正する。具体的には、閾値補正部316は、移動状況判定部315の判定結果を、不揮発メモリ104に記憶されている閾値補正データと照合して補正係数を取得し、取得された補正係数を閾値に乗じることによって閾値を補正する。
閾値補正データの一例を図17に示す。図17に示すように、閾値補正データは、移動手段、移動速度、補正係数といった項目を有する。移動手段は、移動手段の種別であり、移動速度は、移動手段による移動速度である。補正係数は、移動手段と移動速度の組合せ毎に設定される係数である。
図17に示した閾値補正データの1行目は、移動手段が「電車」である場合、移動速度が時速10km未満の場合は、閾値に補正係数として「1.0」を乗じるべきことを示している。また、図17に示した閾値補正データの5行目は、移動手段が「自動車」である場合、移動速度が時速10〜40kmの範囲にある場合は、閾値に補正係数として「1.3」を乗じるべきことを示している。
このように移動状況に応じて補正係数を設定することにより、移動に伴う振動の影響を回避できるように閾値を適切に補正することができる。
画像処理回路302は、構図変更検出処理において構図変更を検出するために、不揮発メモリ104に記憶されている閾値ではなく、閾値補正部316から出力された閾値を用いることを除いて、画像処理回路102と同様の機能および構成を有する。
次に、実施例3における構図変更検出処理の処理手順について説明する。図18は、実施例3における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
図18に示すように、画像処理回路302の構図変更検出部(図示せず)は、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS601)。このとき、移動状況判定部315は、GPS314によって取得された位置情報に基づいて移動状況を判定する(ステップS602)。そして、移動中であれば(ステップS603肯定)、閾値補正部316は、移動状況に対応する補正係数を取得し(ステップS604)、取得した補正係数を用いて閾値G2を補正して画像処理回路302へ出力する(ステップS605)。一方、移動中でなければ(ステップS603否定)、閾値補正部316は、閾値G2をそのまま画像処理回路302へ出力する。
そして、構図変更検出部は、加速度センサ103から取得した加速度が、閾値補正部316から出力された閾値G2より小さければ(ステップS606否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数を0にリセットする(ステップS607)。一方、加速度が閾値G2以上であれば(ステップS606肯定)、構図変更検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数に1を加算する(ステップS608)。
こうして動き判定回数を操作した後、構図変更検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数がC2以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数がC2以上になっていれば(ステップS609肯定)、構図変更が検出されたことになるので、構図変更検出部は、構図変更検出処理を終了する。一方、動き判定回数がC2未満であれば(ステップS609否定)、構図変更検出部は、ステップS601から処理手順を再開する。
上述してきたように、実施例3では、移動状況に応じて閾値を補正することとしたので、移動中であっても、合焦処理を適切なタイミングで開始することができる。
なお、図16に示した閾値補正部316の機能は、画像処理回路302によって実現されてもよいし、プログラムをCPU106で実行することによって実現されてもよい。また、実施例3では、構図変更検出処理で用いられる閾値を移動状況に応じて補正する例を示したが、構図合わせ検出処理において用いられる閾値についても移動状況に応じて補正することとしてもよい。
実施例3では、移動状況に応じて閾値を補正する例を示したが、撮像装置自体の状況に応じて閾値を補正することとしてもよい。例えば、撮像装置が携帯電話端末である場合、呼や電子メールの着信時にスピーカから着信音が流れたり、鳴動部が鳴動したりすることにより、撮像装置自体が振動する。このような撮像装置自身の振動は、加速度センサによって加速度として検出され、合焦機構の制御に不具合を生じさせることがある。そこで、実施例4では、撮像装置自体の振動状況を把握することによって合焦処理の開始タイミングを改善する例について説明する。
図19は、実施例4に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置40の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、実施例4に係る合焦機構制御方法を実行する装置の一例として携帯端末装置を示しているが、実施例4に係る合焦機構制御方法は、例えば、デジタルカメラのように撮像機能を有する各種装置によって実行され得る。
図19に示す携帯端末装置40は、図2に示した携帯端末装置10と比較して、画像処理回路102が画像処理回路402に置き換わり、鳴動部417と、閾値補正部418が新たに追加された点で相違する。
鳴動部417は、携帯端末装置40を振動させることによって、各種情報を報知する。閾値補正部418は、スピーカ110および鳴動部417の駆動状況に基づいて、不揮発メモリ104に記憶されている閾値を補正する。具体的には、閾値補正部418は、スピーカ110もしくは鳴動部417が駆動されている場合に、駆動対象の設定状態に応じた補正係数を不揮発メモリ104から取得し、取得された補正係数を閾値に乗じることによって閾値を補正する。
閾値補正部418が補正係数を取得するために利用するデータについて図20〜図22を参照しながら説明する。図20は、スピーカ音量別閾値補正データの一例を示す図である。図21は、鳴動強度別閾値補正データの一例を示す図である。図22は、設定データの一例を示す図である。
図22に示すように、不揮発メモリ104には、携帯端末装置40の所有者が設定したスピーカ音量や鳴動強度が設定データの一部として記憶される。スピーカ音量は、スピーカ110から出力される音声の音量を指定する値であり、音量が小さい順に0〜7の8段階で設定される。鳴動強度は、鳴動部417は、携帯端末装置40を振動させる強度を指定する値であり、「OFF」、「弱」、「強」のいずれかが設定される。
図20に示すように、スピーカ音量別閾値補正データには、スピーカ音量毎に補正係数が設定されている。スピーカ音量は、図22に示した設定データのスピーカ音量の設定値に対応する。そして、補正係数は、スピーカ音量の値が大きくなるほど、すなわち、スピーカ110の音声出力による携帯端末装置40の振動が大きくなるほど、大きな値となるように設定されている。
図21に示すように、鳴動強度別閾値補正データには、鳴動強度毎に補正係数が設定されている。鳴動強度は、図22に示した設定データの鳴動強度の設定値に対応する。そして、補正係数は、鳴動部417による携帯端末装置40の振動が大きくなるほど、大きな値となるように設定されている。
このようにスピーカ音量や鳴動強度の設定状況に応じて補正係数を設定することにより、携帯端末装置40自身の振動の影響を回避できるように閾値を適切に補正することができる。
画像処理回路402は、構図変更検出処理において構図変更を検出するために、不揮発メモリ104に記憶されている閾値ではなく、閾値補正部418から出力された閾値を用いることを除いて、画像処理回路102と同様の機能および構成を有する。
次に、実施例4における構図変更検出処理の処理手順について説明する。図23は、実施例4における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
図23に示すように、画像処理回路402の構図変更検出部(図示せず)は、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS701)。このとき、閾値補正部418は、スピーカ110と鳴動部417の駆動状況をCPU106等から取得する(ステップS702)。
ここで、鳴動部417が駆動中であれば(ステップS703肯定)、閾値補正部418は、鳴動強度の設計値を取得し、さらに、その設定値に対応する補正係数を取得する(ステップS704)。そして、閾値補正部418は、取得した補正係数を用いて閾値G2を補正して画像処理回路402へ出力する(ステップS705)。
一方、鳴動部417が駆動中でなくスピーカ110が駆動中であれば(ステップS703否定、ステップS706肯定)、閾値補正部418は、スピーカ音量の設計値を取得し、さらに、その設定値に対応する補正係数を取得する(ステップS707)。そして、閾値補正部418は、取得した補正係数を用いて閾値G2を補正して画像処理回路402へ出力する(ステップS708)。
また、鳴動部417もスピーカ110も駆動中でなければ(ステップS703否定、ステップS706否定)、閾値補正部418は、閾値G2をそのまま画像処理回路402へ出力する。
そして、構図変更検出部は、加速度センサ103から取得した加速度が、閾値補正部418から出力された閾値G2より小さければ(ステップS709否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数を0にリセットする(ステップS710)。一方、加速度が閾値G2以上であれば(ステップS709肯定)、構図変更検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数に1を加算する(ステップS711)。
こうして動き判定回数を操作した後、構図変更検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数がC2以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数がC2以上になっていれば(ステップS712肯定)、構図変更が検出されたことになるので、構図変更検出部は、構図変更検出処理を終了する。一方、動き判定回数がC2未満であれば(ステップS712否定)、構図変更検出部は、ステップS701から処理手順を再開する。
上述してきたように、実施例4では、鳴動部417やスピーカ110の駆動状況に応じて閾値を補正することとしたので、携帯端末装置40自身が振動している場合でも、合焦処理を適切なタイミングで開始することができる。
なお、図19に示した閾値補正部418の機能は、画像処理回路402によって実現されてもよいし、プログラムをCPU106で実行することによって実現されてもよい。また、実施例4では、構図変更検出処理で用いられる閾値を移動状況に応じて補正する例を示したが、構図合わせ検出処理において用いられる閾値についても移動状況に応じて補正することとしてもよい。また、実施例4では、鳴動部417やスピーカ110の駆動状況に応じて閾値を補正することとしたが、撮像装置が撮像装置自身を振動させる機構を他に有していれば、その機構の駆動状況に応じて閾値を補正することとしてもよい。
実施例1〜4では、加速度センサによって検出される加速度の大きさに基づいて合焦機構を制御する例を示したが、加速度センサによって検出される加速度の方向についても考慮して合焦機構を制御することとしてもよい。撮像装置によって撮影される画像の構図は、撮像装置の位置を変化させた場合だけでなく、撮像装置の向きを変化させた場合にも変化する。したがって、加速度センサによって検出される加速度の方向を考慮することにより、合焦処理を開始するタイミングを更に適切に制御することができる。そこで、実施例5では、加速度センサによって検出される加速度の方向を考慮して合焦機構を制御する例について説明する。
まず、実施例5に係る合焦機構制御方法について説明する。実施例5に係る合焦機構制御方法では、撮像装置の動きが小さい状態が継続した場合に構図合わせが完了したと判断されて合焦処理が開始される。このとき、その時点で検出された加速度ベクトルが記憶される。
そして、その後、大きな加速度が検出された場合に加えて、大きな角度変化量が算出された場合に構図変更が行われたと判定され、再び構図合わせの完了を待ち受ける状態となる。ここで、角度変化量とは、撮像装置の向きの変化の大きさを示す値であり、例えば、加速度センサによって検出された最新の加速度ベクトルと、合焦処理の開始時に記憶された加速度ベクトルから算出される。
このように、撮像装置の向きが大きく変化した場合にも構図変更が行われたと判定して構図合わせの完了を待ち受ける状態とすることにより、大きな加速度を生じさせることなく撮像装置の向きが変更された後にも合焦処理を自動的に再実行させることができる。
なお、撮像装置の向きの変化の大きさは、撮像装置が備える方位センサが検出する方位の変化や角速度センサが検出する角速度の変化に基づいて判定することとしてもよい。また、方位センサや角速度センサの検出結果を加速度センサの検出結果と組み合わせて、撮像装置の向きの変化の大きさを判定することとしてもよい。
次に、実施例5に係る合焦機構制御方法を実行する装置の構成を示す。図24は、実施例5に係る合焦機構制御方法を実行する携帯端末装置50の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、実施例5に係る合焦機構制御方法を実行する装置の一例として携帯端末装置を示しているが、実施例5に係る合焦機構制御方法は、例えば、デジタルカメラのように撮像機能を有する各種装置によって実行され得る。
図24に示す携帯端末装置50は、図2に示した携帯端末装置10と比較して、画像処理回路102が画像処理回路502に置き換わり、方位センサ519と、角度変化量算出部520が新たに追加された点で相違する。
方位センサ519は、方位を検出するセンサであり、例えば、地磁気センサである。角度変化量算出部520は、合焦処理が開始された時点の携帯端末装置50の向きと現時点の携帯端末装置50の向きの差を角度変化量として算出して画像処理回路502へ出力する。具体的には、角度変化量算出部520は、加速度センサ103の検出結果と方位センサ519の検出結果のそれぞれに基づいて角度変化量を算出し、大きい方の角度変化量を画像処理回路502へ出力する。
加速度センサ103の検出結果に基づく角度変化量は、合焦処理が開始された時点に加速度センサ103によって検出された加速度ベクトルをAとし、現時点で加速度センサ103によって検出された加速度ベクトルをBとした場合、以下のように算出される。
角度変化量=(360/2π)×acos((A・B)/(|A|×|B|))
ここで、(A・B)は、AとBの内積であり、
A=(x1,y1,z1)
B=(x2,y2,z2)
とすると
(A・B)=(x1×x2)+(y1×y2)+(z1×z2)
のようにして算出される。
また、|A|と|B|は、加速度ベクトルの大きさであり、それぞれ、
|A|=√(x1+y1+z1
|B|=√(x2+y2+z2
のようにして算出される。
一方、方位センサ519の検出結果に基づく角度変化量は、合焦処理が開始された時点に方位センサ519によって検出された方位と、現時点で方位センサ519によって検出された方位の差を角度へ変換することによって算出される。
加速度センサ103と方位センサ519は、その仕組み上、それぞれ、向きの変化を検出できない方向があるが、それらの検出結果を組み合わせて角度変化量を算出することにより、全ての方向への向きの変化を検出することが可能になる。
画像処理回路502は、構図変更検出処理において、大きな加速度が検出される状態が所定時間継続した場合だけでなく、角度変化量算出部520において閾値よりも大きな角度変化量が検出された場合に構図変更を検出する。この点を除いて、画像処理回路502は、画像処理回路102と同様の機能および構成を有する。
ここで、画像処理回路502が構図合わせの完了や構図変更を検出するために用いる設定データの一例を図25に示す。図25に示す設定データは、構図合わせの完了を検する刷るための静止判定用の設定データと、構図変更を検出するための動き判定用の設定データを含み、不揮発メモリ104に記憶される。
図25に示す例における静止判定用の設定データは、加速度がG1以下の状態がC1回以上連続して検出された場合に構図合わせの完了を検出すべきことを示している。また、図25に示す例における動き判定用の設定データは、加速度がG2以上の状態がC2回以上連続して検出されたか、もしくは、A2以上の角度変化量が算出された場合に構図変更を検出すべきことを示している。
次に、実施例5における合焦機構制御の処理手順について説明する。図26は、実施例5における構図合わせ検出処理の処理手順を示すフローチャートである。図26に示すように、画像処理回路502の検出部(図示せず)は、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS801)。そして、検出部は、加速度が閾値G1より大きければ(ステップS802否定)、DRAM105に記憶されている静止判定回数を0にリセットする(ステップS803)。一方、加速度が閾値G1以下であれば(ステップS802肯定)、検出部は、DRAM105に記憶されている静止判定回数に1を加算する(ステップS804)。
こうして静止判定回数を操作した後、検出部は、DRAM105に記憶されている静止判定回数がC1以上になったかを確認する。ここで、静止判定回数がC1以上になっていれば(ステップS805肯定)、構図合わせの完了が検出されたことになるので、検出部は、構図合わせ検出処理を終了する。このとき、角度変化量算出部520は、加速度センサ103によって計測された加速度ベクトルを記憶するとともに(ステップS806)、方位センサ519によって計測された方位を記憶する(ステップS807)。
一方、静止判定回数がC1未満であれば(ステップS805否定)、検出部は、ステップS801から処理手順を再開する。
図27は、実施例5における構図変更検出処理の処理手順を示すフローチャートである。図27に示すように、検出部は、加速度センサ103から加速度を取得する(ステップS901)。また、検出部は、角度変化量算出部520から角度変化量を取得する(ステップS902)。ここで取得される角度変化量は、上述したように、ステップS806で記憶された加速度ベクトルと最新の加速度ベクトルから求めた角度変化量と、ステップS806で記憶された方位と最新の方位から求めた角度変化量のうち、大きい方の値である。
そして、検出部は、加速度が閾値G2より小さく(ステップS903否定)、かつ、角度変化量が閾値A2よりも小さければ(ステップS904否定)、DRAM105に記憶されている動き判定回数を0にリセットする(ステップS905)。一方、加速度が閾値G2以上か、角度変化量が閾値A2以上であれば(ステップS903肯定またはステップS904肯定)、検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数に1を加算する(ステップS906)。
こうして動き判定回数を操作した後、検出部は、DRAM105に記憶されている動き判定回数がC2以上になったかを確認する。ここで、動き判定回数がC2以上になっていれば(ステップS907肯定)、構図変更が検出されたことになるので、検出部は、構図変更検出処理を終了する。一方、動き判定回数がC2未満であれば(ステップS907否定)、検出部は、ステップS901から処理手順を再開する。
上述してきたように、実施例5では、撮像装置の向きの変化も考慮して合焦処理を開始することとしたので、合焦処理をさらに適切なタイミングで開始することができる。
なお、図24に示した角度変化量算出部520の機能は、画像処理回路502によって実現されてもよいし、プログラムをCPU106で実行することによって実現されてもよい。また、実施例5では、撮像装置の向きの変化を、構図変更を検出するために利用する例を示したが、撮像装置の向きの変化を、構図合わせの完了を検出するために利用してもよい。具体的には、各種センサの最新の検出結果とその直前の検出結果に基づいて角度変化量を算出し、図28に示すように、角度変化量が閾値A1以下となる期間が継続することを条件に加えることにより、構図合わせの完了の検出精度を向上させることができる。また、構図変更を検出する場合に、このように各種センサの最新の検出結果とその直前の検出結果に基づいて算出された角度変化量を閾値判定することとしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)撮影対象物の像が取得される像取得部と、
取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出部と、
前記検出部によって構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する制御部と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
(付記2)撮像装置の動きの大きさを計測する計測部をさらに備え、
前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の動きの大きさが第1の閾値よりも小さい状態が第1の期間以上継続した場合に、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出することを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記3)前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の動きの大きさが第2の閾値よりも大きい状態が第2の期間以上継続した場合に、構図変更が行われたことを検出するとともに、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出した後は、構図変更が行われたことを検出までは、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出しないことを特徴とする付記2に記載の撮像装置。
(付記4)前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の動きの大きさが前記第2の閾値よりも小さい第3の閾値よりも大きい状態が前記第2の期間よりも長い第3の期間以上継続した場合に更に、構図変更が行われたことを検出することを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
(付記5)前記第1の閾値は、前記像取得部によって撮影対象物の像が取得されたときに前記計測部によって計測された撮像装置の動きの大きさに基づいて決定されることを特徴とする付記2〜4のいずれか1つに記載の撮像装置。
(付記6)撮影対象物の像が取得される像取得部と、
取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出部と、
前記検出部によって構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する制御部と、
他の通信装置と通信を行う通信部と
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
(付記7)像取得部によって取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する合焦処理開始ステップと
を含んだことを特徴とする合焦機構制御方法。
(付記8)像取得部によって取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出部と、
前記検出部によって構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始させる制御部と
を備えたことを特徴とする画像処理回路。
(付記9)前記計測部によって過去に計測された撮像装置の動きの大きさに基づいて、前記第2の閾値を動的に設定する閾値設定部をさらに備えたことを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
(付記10)前記計測部は、撮像装置の向きの変化の大きさをさらに計測し、
前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の向きの変化の大きさが第3の閾値よりも大きい場合に、構図変更が行われたことを検出することを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
(付記11)撮像装置の向きの変化の大きさを計測する計測部をさらに備え、
前記検出部は、計測部によって計測される撮像装置の向きの変化の大きさに基づいて、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出することを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
(付記12)前記計測部は、加速度センサと方位センサを用いて、撮像装置の向きの変化の大きさを計測することを特徴とする付記10または11に記載の撮像装置。
(付記13)撮像装置を振動させる部位の駆動状況に基づいて、前記第2の閾値を補正する閾値補正部をさらに備えたことを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
(付記14)撮像装置の移動状況に基づいて、前記第2の閾値を補正する閾値補正部をさらに備えたことを特徴とする付記3に記載の撮像装置。
10、20、30、40、50 携帯端末装置
101 像取得部
101a レンズ部
101b 撮像部
101c 合焦機構駆動部
102、202、302、402、502 画像処理回路
102a 検出部
102b 構図合わせ検出部
102c 構図変更検出部
102d 制御部
103 加速度センサ
104 不揮発メモリ
105 DRAM
106 CPU
107 表示部
108 入力部
109 マイク
110 スピーカ
111 通信部
112 アンテナ
213 閾値設定部
314 GPS
315 移動状況判定部
316 閾値補正部
417 鳴動部
418 閾値補正部
519 方位センサ
520 角度変化量算出部

Claims (10)

  1. 撮影対象物の像が取得される像取得部と、
    取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出部と、
    前記検出部によって構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する制御部と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像装置の動きの大きさを計測する計測部をさらに備え、
    前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の動きの大きさが第1の閾値よりも小さい状態が第1の期間以上継続した場合に、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の動きの大きさが第2の閾値よりも大きい状態が第2の期間以上継続した場合に、構図変更が行われたことを検出するとともに、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出した後は、構図変更が行われたことを検出までは、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出しないことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の動きの大きさが前記第2の閾値よりも小さい第3の閾値よりも大きい状態が前記第2の期間よりも長い第3の期間以上継続した場合に更に、構図変更が行われたことを検出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の閾値は、前記像取得部によって撮影対象物の像が取得されたときに前記計測部によって計測された撮像装置の動きの大きさに基づいて決定されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の撮像装置。
  6. 撮影対象物の像が取得される像取得部と、
    取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出部と、
    前記検出部によって構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する制御部と、
    他の通信装置と通信を行う通信部と
    を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
  7. 像取得部によって取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて構図合わせが完了したことが検出された場合に前記撮影対象物に対する合焦処理を開始する合焦処理開始ステップと
    を含んだことを特徴とする合焦機構制御方法。
  8. 前記計測部によって過去に計測された撮像装置の動きの大きさに基づいて、前記第2の閾値を動的に設定する閾値設定部をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  9. 前記計測部は、撮像装置の向きの変化の大きさをさらに計測し、
    前記検出部は、前記計測部によって計測される撮像装置の向きの変化の大きさが第3の閾値よりも大きい場合に、構図変更が行われたことを検出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  10. 撮像装置の向きの変化の大きさを計測する計測部をさらに備え、
    前記検出部は、計測部によって計測される撮像装置の向きの変化の大きさに基づいて、取得される像に対する構図合わせが完了したことを検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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