JP2010211066A - 光ファイバホルダ及び融着接続機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外被16から光ファイバ心線12を延出させた光ケーブル11の端末を保持するホルダ21であって、光ケーブル11の光ファイバ心線12及び外被16部分が配置可能なホルダ本体22と、ホルダ本体22に配置された光ファイバ心線12を押圧して保持する心線保持蓋31と、ホルダ本体22に配置された外被16部分を心線保持蓋31よりも強い押圧力にて押圧して保持する外被保持蓋33とを備える。
【選択図】図2
Description
例えば、FTTH(Fiber To The Home)などでは、光通信網の光ファイバコードからクロージャー等の中継器を介して光通信の加入者宅へ光ドロップケーブルによって引き込むこととなるが、光ドロップケーブルの端部における光ファイバ心線同士の融着接続作業に不具合が生じると、光ドロップケーブルを全て引き直さなくてはならず、光ドロップケーブル及びその引き込み作業の無駄を生じてしまう。
前記光ケーブルの光ファイバ心線及び外被部分が配置可能なホルダ本体と、前記ホルダ本体に配置された前記光ファイバ心線を押圧して保持する心線保持部と、前記ホルダ本体に配置された前記外被部分を前記心線保持部よりも強い押圧力にて押圧して保持する外被保持部とを備えていることを特徴とする。
前記光ケーブルの端部を保持する光ファイバホルダとして上記の何れかの光ファイバホルダを備えていることを特徴とする。
また、心線保持部による押圧力よりも強い押圧力によって外被保持部が外被部分を強固に保持するので、光ファイバ心線の保持力が弱くても良好に保持することができ、光ファイバ心線の押圧力による影響を抑えることができる。これにより、外被部分に多少の曲がりや歪みなどの癖がついていたとしても、その癖を矯正しつつ良好に保持することができる。
そして、本発明の融着接続機によれば、良好にかつ確実に光ケーブルの端部を保持する光ファイバホルダを備えているので、光ファイバ心線同士を円滑かつ良好に融着接続することができる。
図1は本実施形態に係る光ファイバホルダによって保持する光ドロップケーブルからなる光ケーブルの断面図、図2は本実施形態に係る光ファイバホルダの斜視図、図3は各蓋を閉じた状態の光ファイバホルダの斜視図、図4は外被保持蓋部分における光ファイバホルダの断面図、図5は光ファイバホルダの構成を説明する図であって、(a)は平面図、(b)は一端側から視た側面図、(c)は正面図、(d)は他端側から視た側面図である。
本実施形態のホルダ21は、薄肉部11cを切断して支持線部11bから分離させてケーブル部11aのみとした光ケーブル11を保持するものである。
このホルダ21に保持される光ケーブル11は、その端部において口出しされ、光ファイバ心線12が露出されている。また、光ファイバ心線12は、ガラスファイバ13を被覆14によって覆ったもので、端末処理が施されて被覆14が除去され、ガラスファイバ13が露出されている。また、光ファイバ心線12を覆う保護被覆15が外被16から僅かに露出されている。
ホルダ本体22は、その上面に、光ケーブル11の外被16部分を収容する外被収容溝23及び光ケーブル11の端部から引き出されている光ファイバ心線12を収容する心線収容溝24が形成されている。
また、外被収容溝23と心線収容溝24との間には、外被16から僅かに露出された保護被覆15を収容する保護被覆収容溝27が形成されている。
心線保持蓋31は、ヒンジ部34を有しており、このヒンジ部34が、ホルダ本体22に形成された保持溝35に配設されている。また、中間保持蓋32も、ヒンジ部36を有しており、このヒンジ部36が、ホルダ本体22に形成された保持溝37に配設されている。
心線保持蓋31及び中間保持蓋32は、鉄などの磁性体から形成されており、これにより、心線保持蓋31及び中間保持蓋32は、ホルダ本体22の上面に配置された状態にて、磁石44の磁力によって吸着される。
このようにすると、心線保持蓋31及び中間保持蓋32は、ホルダ本体22の上面に配置された状態にて、磁石44によって吸着される。これにより、光ファイバ心線12及び被覆14部分が心線保持蓋31の押さえ板41によって押さえ付けられて保持され、また、外被16部分が中間保持蓋32の押さえ板42によって押さえ付けられて保持される。
このとき、圧縮バネ62によってホルダ本体22側へ向かって付勢された押圧部材63によって押さえ板部64が光ケーブル11の外被16部分に押し付けられる。これにより、光ケーブル11の外被16部分が強固に保持される。
なお、光ケーブル11を取り外す場合は、心線保持蓋31、中間保持蓋32及び外被保持蓋33をそれぞれ逆方向へ回動させてホルダ本体22の上面を開き、光ケーブル11の保持を解除すれば良い。
図6は融着接続機の斜め上方から見た斜視図である。
図6に示すように、融着接続機101は、例えば、光ファイバ設備の工事が行われる現地にて光ケーブル11の光ファイバ心線12同士を融着接続する装置である。
この融着接続機101は、光ケーブル11の端部を保持したホルダ21が着脱可能に取り付けられる一対のホルダ装着部103を装備した融着処理部104を備えている。そして、ホルダ装着部103にホルダ21を装着することにより、それぞれのホルダ21に保持された光ケーブル11の光ファイバ心線12が融着位置に位置決めされる。なお、各ホルダ装着部103には、対称構造のホルダ21が装着される。
そして、融着処理部104では、融着位置に位置決めされた光ファイバ心線12同士を、そのガラスファイバ13部分にて熱融着して接続する。
ホルダ装着部103は、予めホルダ21を装着しておいても良い。その場合は、ホルダ装着部103に装着されているホルダ21に、端末処理を施した光ケーブル11を保持させる。
なお、融着処理部104は、不図示の開閉カバーによって開閉されるようになっている。
また、融着接続機101には、融着処理部104及び熱収縮処理部116を作動させる操作部119を備えている。
まず、互いに接続するそれぞれの光ケーブル11に端末処理を施し、光ファイバ心線12及びガラスファイバ13を露出させる。
ホルダ21に光ケーブル11を保持させたら、ガラスファイバ13を切断機で所定長さにカットして端面を成形し、それぞれのホルダ21を融着接続機101のホルダ装着部103に装着する(図6参照)。
この状態にて、融着接続機101の操作部119を操作して電極113にて放電させ、光ファイバ心線12のガラスファイバ13の端面同士を融着接続させる。
光ファイバ心線12同士を融着接続させたら、それぞれのホルダ21の心線保持蓋31、中間保持蓋32及び外被保持蓋33を開いて光ケーブル11を取り外す。
ここで、この補強部材131は、例えば、ステンレスなどの金属、あるいはガラスやセラミックスから形成されたもので、図8に示すように、平面部132と、断面視円弧状の曲面部133とを有している。この補強部材131の平面部132は、その中央部分に対して両端側を曲面部133側へ凹ますことにより、両端側が中央部分よりも低くされている。そして、中央部分は、光ファイバ心線12部分が配置される心線配置領域132aとされ、両端側の凹んだ部分は、光ケーブル11の外被16が配置される外被配置領域132bとされている。
このようにすると、接着チューブ134を被せた光ファイバ心線12の融着接続部Sが熱収縮処理部116に位置決めされて配置される。
このようにすると、保護チューブ135を被せた光ファイバ心線12の融着接続部Sが熱収縮処理部116に位置決めされて配置される。
つまり、接着チューブ134及び保護チューブ135の長さ寸法L2,L3は、熱収縮させて融着接続部Sに密着させたときに、それぞれの光ケーブル11の外被16に対して、長手方向に7mm以上被るように予め設定されている。
特に、接着チューブ134及び保護チューブ135として、融着接続部Sを目視可能とすべく透明な樹脂から形成したものである場合は、紫外線の影響を抑えることができる。
また、融着接続部Sを金属製の円筒などによって覆っても良く、このようにすると、より一層、融着接続部Sを強固に補強することができる。
また、心線保持蓋31による押圧力よりも強い押圧力によって外被保持蓋33が外被16部分を強固に保持するので、光ファイバ心線12の保持力が弱くても良好に保持することができ、光ファイバ心線12の押圧力による影響を抑えることができる。これにより、外被16部分に多少の曲がりや歪みなどの癖がついていたとしても、その癖を矯正しつつ良好に保持することができる。
さらに、心線保持蓋31と外被保持蓋33との間に、光ケーブル11の外被16部分を押圧して保持する中間保持蓋32を設けたので、心線保持蓋31と外被保持蓋33との中間部における光ケーブル11の歪みを抑えることができ、さらに良好に光ケーブル11を保持することができる。
特に、ホルダ21が着脱可能であれば、ホルダ21に光ケーブル11の端部を保持させてからホルダ21を融着接続機101に装着することができ、作業性を向上させることができる。
また、上記融着接続機101では、一つのヒータを有する熱収縮処理部116を備え、この熱収縮処理部116によって、接着チューブ134及び保護チューブ135をそれぞれ熱収縮させたが、熱収縮処理部116に二つのヒータを設け、それぞれのヒータにて接着チューブ134及び保護チューブ135をそれぞれ熱収縮させても良い。
Claims (7)
- 外被から光ファイバ心線を延出させた光ケーブルの端末を保持する光ファイバホルダであって、
前記光ケーブルの光ファイバ心線及び外被部分が配置可能なホルダ本体と、前記ホルダ本体に配置された前記光ファイバ心線を押圧して保持する心線保持部と、前記ホルダ本体に配置された前記外被部分を前記心線保持部よりも強い押圧力にて押圧して保持する外被保持部とを備えていることを特徴とする光ファイバホルダ。 - 請求項1に記載の光ファイバホルダであって、
前記心線保持部は、前記ホルダ本体に配置された前記光ファイバ心線を磁力によって押圧する磁石を備え、前記外被保持部は、前記ホルダ本体に配置された前記外被部分を付勢力によって押圧する付勢部材を備えることを特徴とする光ファイバホルダ。 - 請求項1または2に記載の光ファイバホルダであって、
前記ホルダ本体は、前記外被の端面が突き当てられることにより、前記光ケーブルを位置決めする位置決め面を有することを特徴とする光ファイバホルダ。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の光ファイバホルダであって、
前記心線保持部と前記外被保持部との間に、前記光ケーブルの外被部分を押圧して保持する中間保持部を備えていることを特徴とする光ファイバホルダ。 - 光ケーブルの光ファイバ心線同士を融着接続する融着接続機であって、
前記光ケーブルの端部を保持するホルダとして請求項1から4のいずれか一項に記載の光ファイバホルダを備えていることを特徴とする融着接続機。 - 請求項5に記載の融着接続機であって、
前記ホルダが着脱可能とされていることを特徴とする融着接続機。 - 請求項5または6に記載の融着接続機であって、
光ファイバ心線同士の融着接続部に被せた熱収縮チューブを熱収縮させるヒータを備え、前記光ケーブルの端部を保持して前記融着接続部を前記ヒータに配置させる光ファイバホルダとして請求項1から4のいずれか一項に記載の光ファイバホルダを備えることを特徴とする融着接続機。
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