JP2010210169A - 浴室リモコン及びそれを備えた給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室内の人の在室の有無を精度良く検出できるとともに、広い視野範囲と高い集光効率を有した人感知センサを備えた浴室リモコンを提供すること。
【解決手段】外郭ケース(7、8、13)の内方に配設した人を検知する人感知センサ9と、人感知センサ9の前方に設けた集光レンズ12とを備え、人感知センサ8の前方の前記外郭ケース13に開口部13aを設け、前記外郭ケース13の前記開口部13a周囲を、前記人感知センサ9に向かって狭まるすり鉢状13bとしたことを特徴とする浴室リモコン1で、人感知センサ9の視野角を広くすることができ、浴室リモコン1の設置位置に関わらず、浴室に人がいるかいないか検知するために、浴室内を見渡せるような検知範囲とすることができ、人感知センサ9の検知性能を向上するものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、浴室に設置する浴室リモコンに関するものである。
従来の給湯機には、図8、図9に示すように、給湯機の浴室リモコンに人感知センサを設け、この人感知センサで入浴者の異常を検知し、自動的に外部に通報する機能を備え、安全性を高めたものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2001−133040号公報 特開平3−251647号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、人感知センサの制御に関して記載されており、その人感知センサが具体的にどのような構成で、またどのように取り付けられているかに関しては、記載されていない。
特に浴室リモコンは、湯気の充満している高湿度の浴室内に取り付けられる、水あるいは湯がかかってしまう恐れがある、浴槽内の人が操作するために濡れた手で人が触れてしまうなどの問題があり、こういった点を解決することが必要となる。
特に人感知センサを覆うレンズの表面や、レンズの周囲に水滴が溜まってしまうと、そのレンズの特性を損ねてしまう恐れがあり、誤検知の要因となってしまう。
また、浴室内に設置される浴室リモコンの設置場所は、施工業者により決まっておらず、様々であり、浴室にいる人をどこにいても検知するためには、広範囲の検知範囲が必要となる。
浴室リモコンに実装する人感知センサは、浴室内という空間と入浴者の行動の特性を考
慮し、死角が少なくかつ誤検知を防止する必要があるという構造上の配慮が必要である。
つまり、人感知センサが検知性能を高め、また誤検知しないことが重要であり、人感知センサで人を検知するための最適な形状も不可欠であるが、この点に関して記載されていない。
したがって本発明は、前記課題を解決するもので、浴室内の人の在室の有無を精度良く検出できるとともに、広い視野範囲と高い集光効率を有した人感知センサを備えた浴室リモコンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の浴室リモコンは、外郭ケースと、前記外郭ケースの内方に配設した人を検知する人感知センサと、前記人感知センサの前方に設けた集光レンズとを備え、前記人感知センサの前方の前記外郭ケースに開口部を設け、前記外郭ケースの前記開口部の周囲を、前記人感知センサに向かって狭まるすり鉢状としたことを特徴とするもので、人感知センサの視野角を広くすることができ、浴室リモコンの設置位置に関わらず、浴室に人がいるかいないか検知するために、浴室内を見渡せるような検知範囲とすることができ、人感知センサの検知性能を向上するものである。
また、人感知センサ前方の集光レンズの前方の外郭ケースに設けた開口部の周囲を、人感知センサに向かって、狭まるすり鉢状としたことで、集光レンズあるいは、開口部に付着した水滴は下方に落ちやすくなり、集光レンズの表面や周囲に水滴が付着することで、人感知センサの検知性能の低下を防止でき、浴室のような多湿の環境下でも、検知性能を確保することができる。
本発明によれば、高湿度の浴室で使用する際に、検知範囲と検知精度を向上させた高性能の人感知センサを有する浴室リモコンを提供することができる。
第1の発明は、外郭ケースと、前記外郭ケースの内方に配設した人を検知する人感知センサと、前記人感知センサの前方に設けた集光レンズとを備え、前記人感知センサの前方の前記外郭ケースに開口部を設け、前記外郭ケースの前記開口部の周囲を、前記人感知センサに向かって狭まるすり鉢状としたことを特徴とするもので、人感知センサの視野角を広くすることができ、浴室リモコンの設置位置に関わらず、浴室に人がいるかいないか検知するために、浴室内を見渡せるような検知範囲とすることができ、人感知センサの検知性能を向上するものである。
また、人感知センサ前方の集光レンズの前方の外郭ケースの開口部の周囲を、人感知センサに向かって、狭まるすり鉢状としたことで、集光レンズあるいは、開口部の周囲に付着した水滴は下方に落ちやすくなり、集光レンズの表面や周囲に水滴が付着することで、人感知センサの検知性能の低下を防止でき、浴室のような多湿の環境下でも、検知性能を確保することができる。
なお、人感知センサの前方には、集光レンズを配しており、入浴した人が障る恐れがあるが、その板厚を赤外線透過率として20%以上の板厚とすれば、強度的にも問題なく、赤外線透過性としても問題なくすることができ、十分な赤外線透過率を確保することで、検知性能を高めることができる。
第2の発明は、すり鉢状部の稜線は、人感知センサの中心部に向かう角度で形成されて
いることを特徴とするもので、人感知センサの前方の視野角を広くすることができ、浴室リモコンの設置位置に関わらず、浴室に人がいるかいないか検知するために、浴室内を見渡せるような検知範囲とすることができ、人感知センサの検知性能を向上することができる。
第3の発明は、すり鉢状部の稜線の角度は、90度以上かつ180度未満としたことを特徴とするもので、浴室リモコンの設置位置に関わらず、浴室に人がいるかいないか検知するために、浴室内を見渡せるような検知範囲とすることができ、人感知センサの検知性能を向上することができる。
また、外郭ケースのすり鉢状の角度が90度以上かつ180度未満としているので、水滴が付着しても下方に流れて、検知範囲が狭くなることを防ぎ、広範囲な人感知センサの検知範囲を確保することができ、検知性能の向上をはかることができる。
第4の発明は、集光レンズの頭部は球面状とし、前記集光レンズとすり鉢状部の端部とは、前記集光レンズの球面状部にて最接近していることを特徴とするもので、開口部より突出している集光レンズの形状は球面状であり、その周囲も傾斜を有するすり鉢状なので、集光レンズや開口部の周囲に付着した水滴は、溜まることがなく下方に落ちやすくなり、集光レンズの表面や周囲に水滴が付着することで、人感知センサの検知性能が低下することを防止でき、浴室のような多湿の環境下でも、十分な検知性能を確保することができる。
特に、外郭ケースの開口部の周囲は、人感知センサの略中心部に向かうように狭まる90度以上のすり鉢状とし、集光レンズと外郭ケース前の開口部の周囲との最接近点は、集光レンズの球面状部に対向するようにしたことで、検知範囲の拡大や、集光レンズやその周囲の外郭ケースの開口部の周囲の表面への水滴などの付着をさらに防止すことが可能となり、人感知センサの検知性能を向上するものである。
第5の発明は、集光レンズ近傍の外郭ケースの板厚は、前記外郭ケース近傍の集光レンズの板厚よりも厚く形成したことを特徴とするもので、赤外線透過率は、概略その厚さに反比例して減衰することで、集光レンズは赤外線を透過しても、集光レンズの周囲にある外郭ケースからは赤外線が透過しないような厚さとすることができ、人感知センサの誤検知を防ぐことができ、検知性能を高めることができる。
第6の発明は、集光レンズをフレネルレンズで形成したことを特徴とするもので、フレネルレンズの特徴である、通常のレンズを同心円状の領域に分割し、厚みを減らしたレンズであり、のこぎり状の断面を持つことで、レンズの厚さを薄くすることができ、赤外線透過率を高めることで、検知性能を高めることができるとともに、材料を減らし軽量にでき、合理化をはかることができる。
第7の発明は、外郭ケースの開口部の周囲および/または集光レンズの表面に、撥水処理を施したことを特徴とするもので、多湿状態の浴室に設置した際にも、集光レンズやその周囲の外郭ケースの開口部の周囲に水滴が大きな玉となって付着することがなく、人感知センサの検知性能が低下することがなくなり、浴室のような多湿の環境下でも、検知性能を確保することができる。それにより、浴室内で安定した検知性能を確保することができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれかの発明の浴室リモコンを有する給湯機で、浴室内の人の在室の有無を精度良く検出できるとともに、広い視野範囲と高い集光効率を有した人感知センサを備えた浴室リモコンを有する給湯機を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における給湯機の浴室リモコンの正面図で、図2は給湯機の浴室リモコンを取り付けた浴室の透視斜視図、図3は給湯機の浴室リモコンを取り付けた浴室の平面図である。図4(a)は給湯機の浴室リモコンの切断位置を記載した正面図、図4(b)は給湯機の浴室リモコンの断面図、図4(c)は給湯機の浴室リモコンの断面図、図5は給湯機の浴室リモコンの断面拡大図である。
給湯機の浴室リモコン1は、図1で示すように、その表面に各種キースイッチ2があり、それを操作することで浴槽給湯運転(浴槽への湯はりを行う給湯手段)や、浴槽加熱運転(浴槽内の水を加熱する浴槽加熱手段)などの各種運転手段ができ、また表示部3で風呂の湯温などがわかるようになっている。
そして、この給湯機の浴室リモコン1は図2、図3で示すように浴室4内で、入浴している人が触れることのできる位置に取り付けられており、浴槽給湯運転や浴槽加熱運転などの各種運転を入浴している人が行うことができるものである。5は浴室4の入退室を行うドア、6は浴室の浴槽であり、概して浴槽6に入っている状態で触れる位置に給湯機の浴室リモコンが設置されているケースが多いと言われる。
その給湯機の浴室リモコン1の構成を正面図で示したのが図4であり、正面図の矢印で示した位置を切断した正面図の横方向に切断した図面を下方に、正面図の縦方向に切断した図面を右方に記載しており、右方の図面の要部拡大断面図を図5に記載している。
外郭ケースは、外郭ケース後7、外郭ケース前8、外郭ケースカバー13から構成されており、これらは弁当箱形状となっている。また、この外郭ケース後7、外郭ケース前8の外周7aは溶着されており、内方に水分、湿気が入り込むことを防いでいる。さらに、外郭ケース前8の前方に外郭ケースカバー13が配設されている。
9は給湯機の浴室リモコン1内方に設けた人の存在を検知して運転を制御する人感知センサであり、この人感知センサ9は、人体から放出される赤外線を検知することにより、人の在否を検知する赤外線センサ9aで構成されており、赤外線量の変化に応じて出力される信号が異なることで検知するものである。
また、この赤外線センサ9aは、人の動きを検知するものを使用することもあり、この場合は人が動いたときに出力信号の変化によって、人がドア5を通って浴室4へ入ったか、ドア5を通って、浴室4から出たかを検知することで、人の在否を検知する仕様のものもある。
10aは人感知センサ9が、はんだ付けによって取付けられたセンサ回路基板であり、10bはセンサ回路基板と別個に設けられた各種運転制御を行うために、各種キースイッチ2でON−OFFさせるスイッチ11や表示部3が、はんだ付けされたメイン回路基板である。
センサ回路基板10aは、その外方を外郭ケース前8から飛び出した、位置規制リブ8aで位置が決められており、さらに、高さ違いのメイン回路基板に上方に載置された、P板支持10cで高さ方向の位置が決められ固定されている。
12は人感知センサ9を覆うように前方に設けられた集光レンズである。この詳細に関しては、図5で説明する。集光レンズ12の頭部12aは球面状となっている。本実施の形態では、頭部12aは球面状の部分を同心円状に切り、厚みを減らした、いわゆるフレネルレンズ形状としている。なお、集光レンズ12の頭部12aは略球面状であってもよい。
そのため、集光レンズ12の厚さを減らすことで、材料を減らし、軽量化を図りつつ、コストダウンも行っている。一般にフレネルレンズの場合、回析の影響による結像性能の悪化が問題となるが、人感知センサ9の検知部分はある範囲を持っているので、検知性能が確保できれば、結像性能の悪化は問題とはならない。
また、この集光レンズは人感知センサ9が、人体から放出される赤外線を検知できるように、赤外線透過率の高い、ポリエチレンで成形されている。この集光レンズ12は給湯機の浴室リモコン1の最外方にあり、入浴者が触る可能性もあるので、ポリエチレンでも、特に高密度ポリエチレン樹脂とすることが望ましい。
13は、表示部3を表示するために、可視透過性を有する樹脂であるアクリル樹脂で成形された、外郭ケースカバーであり、外郭ケースカバー13は、外郭ケース前8の前方に、つまり最外方に配されている。そして、この外郭ケースカバー13は、集光レンズ12が外方に覗くように、集光レンズ12と略同心円状の開口部13aを備えている。
さらに、この外郭ケースカバー13の開口部13aの周囲は、人感知センサ9に向かって狭まる傾斜部からなるすり鉢状部13bとなっている。そして、そのすり鉢状部13bの稜線の角度は90度以上としており、120度程度としている。そのすり鉢状部13bの稜線は、人感知センサ9の中心部に向かう角度で構成されている。なお、すり鉢状部13bは、略すり鉢状であってもよい。また、そのすり鉢状部13bの稜線は、人感知センサ9の略中心部に向かう角度で構成されていてもよい。
また、集光レンズ12とすり鉢状部13bの端部13cとは、集光レンズ12の球面状部にて最接近している。また、この外郭ケースカバー13の板厚は、集光レンズ12の球面状のレンズ部分の最大の板厚よりも厚くしている。この外郭ケースカバー13には、メイン回路基板にはんだ付けされたスイッチ11を押すために、図4で記しているような凸部分13dが設けられている。
14は、外郭ケース前9と集光レンズ12の間に挟んでいるゴム製の防水パッキンであり、集光レンズ12と外郭ケースカバー13のすり鉢状部13bとの間から、水蒸気や水滴が外郭カバー前9、外郭カバー8で囲まれた内方に侵入することを防いでいる。
また、この給湯機の浴室リモコン1を用いる給湯機の一例を示している。この給湯機は、浴室内の浴槽6への湯張りを行う給湯手段と、浴槽6内の水を加熱する浴槽加熱手段を備えており、給湯機の浴室リモコン1は浴槽6への給湯手段や浴槽加熱手段を各種キースイッチ2で行うことで、運転することができ、浴室4から運転操作を行うことで、その操作性を向上させることができる。
この給湯機の浴室リモコンを用いる給湯機の一例を図7に示している。この給湯機は図7に記しているように、ヒートポンプ式給湯機としており、ヒートポンプユニット15の高効率ヒートポンプサイクルで加熱した水道水を高温の湯として貯湯する貯湯槽16と、給湯機の浴室リモコン1やその他のリモコン(図示せず)で指示された所定の温度をカランやシャワーなどの給湯端末17に給湯するために給湯手段を制御する給湯制御手段18と、給湯される温度を検出する給湯サーミスタ19と、指示された所定の温度となるよう
に、貯湯槽16上部の湯と水道水を混合する混合弁20で構成されている。
また、浴槽6の湯水を加熱する浴槽加熱手段は、貯湯槽16の湯と浴槽6の湯水を熱交換器21で熱交換する方法を採用しており、貯湯槽16上部の湯を熱交換器21に搬送した後に貯湯槽16底部に戻す第一循環ポンプ22、浴槽6の湯水を熱交換器21に搬送した後に浴槽6に戻す第二循環ポンプ23、浴槽6の水温を検出する風呂サーミスタ24などの部品で構成されており、その制御を担っているのが浴槽加熱制御手段25である。
以下、図面に基づいて、上記給湯機の浴室リモコンの動作を説明する。
人がドア5を通過して、浴室4に入ると、給湯機の浴室リモコン1の人感知センサ9にて、入室を検知し、人が出て行くと退室を検知する。これにより、浴室4内に人がいれば、浴室の給湯機の浴室リモコン1で設定された湯温を優先する、給湯機の浴室リモコン優先運転を行い、人がいなければ、給湯機の浴室リモコン1以外のリモコン(図示せず)の設定された湯温を優先する運転を行ったり、浴室4内に人がいるのにも関わらず、長期間動きがなければ、浴室4内の人に体調等の異常が生じたのではないかということで、警告音を鳴らしたり、異常を他所にいる人に知らせたりして、安全面で配慮することができる。
そのためには、給湯機の浴室リモコンの検知性能を高めることが必要となる。特に、給湯機の浴室リモコン1は湿気、湯気が多い浴室内に設置されており、またその設置場所も施工業者によってまちまちなる可能性もあり、広範囲の検知範囲を有すること、水滴などがついても、十分な検知性能を有数することが必要となる。
図2、図3に給湯機の浴室リモコン1が浴室4に設置された一例を示している。浴室のサイズとしては、0.75坪タイプと言われる1216サイズ(1150mm×1600mm)から、1.25坪タイプと言われる1721サイズ(1650mm×2100mm)まで種々のものがあるが、基本的には給湯機の浴室リモコン1の人感知センサ9の検知性能は、高さ方向よりも、水平方向が重要であり、その範囲はいわゆる人感知センサ9の視野角は90度以上あれば、ほぼ検知できると言える。
図3には、給湯機の浴室リモコン1を異なる2箇所の取り付けた図で、人感知センサ9の視野角が90度の検知範囲を破線で記しているが、視野角が90度以上あればほぼ浴室内を網羅できることがわかる。ただ、その視野角は90度以上であることが望ましく、120度程度あればなお良い。
それに対して、外郭ケースカバー13に集光レンズ9と略同心円状の開口部13aを備え、この開口部13aを人感知センサ9に向かって狭まるすり鉢状部13bとし、すり鉢状部13bの稜線の角度を90度以上、120度程度で、概略人感知センサ9の中心部に向かう角度としていることで、視野角を広くすることができ、検知範囲を広くすることができる。
そのため、ドア5から浴室4に入ってきた人、浴室4からドア5を通って出て行った人を確実に検出することができるようになり、上記した湯温を優先する運転や、人の安全を検知する運転ができることとなり、非常に使用性に優れた、給湯機とすることができる。
また、高密度ポリエチレン樹脂で成形された集光レンズ9は最外方に配されており、人感知センサ9へは、集光レンズ12を通過した赤外線を検知するようになっており、余分なものが間にないために、検知性能を高めることができる。ただし、最外方にあるために、入浴している者が容易に触れることもできる。そのため、ある程度の強度も必要となる
図6は、高密度ポリエチレン樹脂で作った集光レンズ12の厚さと、人感知センサ9が検知する赤外線の透過特性を示している。集光レンズ12の厚さが厚くなれば、赤外線透過率は落ちるが、赤外線透過率として25%以上あれば、十分な検出能力があることがわかっているので、板厚としては0.8mm以下であれば良いこととなる。
その際に、集光レンズ12をフレネルレンズとしているので、フレネルレンズの特徴である、通常のレンズを同心円状の領域に分割し厚みを減らしたレンズであり、のこぎり状の断面を持つことで、レンズの厚さを薄くすることができ、赤外線透過率を高めることで、検知性能を高めることができるとともに、材料を減らし軽量にでき、合理化をはかることができる。また、集光レンズ12の頭部12aが球面状となっているので、いわゆるアーチ効果で強度を高めることができるので、板厚としては0.5mm以上あれば十分である。
また、浴室は多湿空間であり、給湯機の浴室リモコンは入浴者が濡れた手で操作することもあり、集光レンズ12や、その周囲にある外郭ケースカバー13のすり鉢状部13bに水滴がついていた場合、その水滴がレンズとなり、集光レンズ12の焦点が人感知センサ9に集結せず、入力が落ちてしまい、検知性能が低下してしまう可能性がある。
それに対して、集光レンズ12は、その頭部を球面状としていることで、傾斜面となっているので水滴が溜まることがなく、下方へ落ちてくれることとなり、集光レンズ12表面に水滴が溜まり、レンズ効果で検知性能が落ちてしまうことがなく、高い検知性能を確保することができる。
外郭ケースカバー13に関しても、集光レンズ12の周囲の外郭ケースカバー13に水滴がついたままでは、その水滴がレンズとなっていまい、検知性能を低下させる可能性がある。それに対して、開口部13aを人感知センサ9に向かって、狭まるすり鉢状部13bとしているために、水滴がついたとしても下方に落ちやすくなっており、レンズ効果で検知性能が劣化することがなく、高い検知性能を確保することができる。
さらに、集光レンズ12とすり鉢状部13bの端部13cとは、集光レンズ12の球面状部にて再接近しているために、集光レンズ12上方のすり鉢状部13bから落ちてきた水滴も、留まることなく、集光レンズ12、集光レンズ12下方のすり鉢状部13bを通って、下方に流れていくので、レンズ効果で検知性能が悪化することがなく、浴室のような高湿度の中でも高い検知性能を確保することができる。
また、外郭ケースカバー13はアクリル樹脂で構成している。外郭ケースカバー13は表示部3の視認性を高めるために、可視光の透過度が高いアクリル樹脂を使用している。これはアクリル樹脂はガラスをも凌ぐ透明度の高さを有しているからであり、浴室の照度はリビングなどの居室の照度よりも低いので、視認性を高めるには重要である。その対して、集光レンズ12は赤外線透過度の高い高密度ポリエチレン樹脂を使用している。
この集光レンズ12の周囲の外郭カバーケース13にアクリル樹脂を用いるのは、アクリル樹脂の赤外線透過度があまり高くないからである。そのため、外郭ケースカバーから侵入してきた赤外線により、人感知センサ9が誤検知してしまうようなことを防ぎ、検知性能を高めることができるのである。また、アクリル樹脂は耐衝撃性としてもガラスの10〜15倍あるので、人が手を触れてしまう恐れのある外郭ケースカバー13においては、割れが生じないという点でも有効である。
あるいは、外郭ケースカバー13の板厚を集光レンズ12の頭部12aの球面状部分の板厚の最大値よりも厚くしても良い。図6で示したように、赤外線透過率の高い高密度ポリエチレンでも、板厚が厚くなると、赤外線透過率は減ずる。そのため、外郭ケースカバー13の板厚を集光レンズ12より厚くすることで、外郭ケースカバーから侵入してきた赤外線により、人感知センサ9が誤検知してしまうようなことを防ぎ、検知性能を高めることができるのである。この場合は、外郭ケースカバー13のすり鉢状部13bの最低厚さを、集光レンズ12の頭部12aの最大厚さよりも厚くすることが必要である。
ところで、外郭ケースカバー13のすり鉢状部13bと、集光レンズ12の表面に撥水処理を行うことも効果的である。浴室は多湿空間であり、給湯機の浴室リモコンは入浴者が濡れた手で操作することもあり、集光レンズ12や、その周囲にある外郭ケースカバー13のすり鉢状部13bに水滴がついていた場合、その水滴がレンズとなり、集光レンズ12の焦点が人感知センサ9に集結せず、入力が落ちてしまい、検知性能が低下してしまう可能性があるが、撥水処理を行っておけば、水滴が溜まることがなく、下方へ流れ落ちるので、レンズ効果で検知性能が落ちてしまうことがなく、高い検知性能を確保することができる。
また、集光レンズ12の下方と外郭ケース前8の間にゴム製の防水パッキン14を挟み込んでおり、集光レンズ12と外郭ケースカバー13のすり鉢状部13bとの間から、水蒸気や水滴が外郭カバー前9、外郭カバー8で囲まれた内方に侵入することを防いでいる。
また、この給湯機の給湯機の浴室リモコン1を用いる給湯機の一例を示している。この給湯機は、浴室内の浴槽6への湯張りを行う給湯手段と、浴槽6内の水を加熱する浴槽加熱手段を備えており、給湯機の浴室リモコン1は浴槽6への給湯手段や浴槽加熱手段を各種キースイッチ2で行うことで、運転することができ、浴室4から運転操作を行うことで、その操作性を向上させることができる。
また、浴槽6の浴槽加熱運転は、従来は浴槽6の自動保温運転では一定時間毎に浴槽6の加熱運転を繰り返していたが、人感知センサ9を用いることで、効率的な浴槽6の加熱運転が可能となる。まず、浴室4のドア5を通って人が入ってきたことを人感知センサ9が検出すると、浴槽加熱制御手段25により浴槽6の加熱運転を開始する。
これは、第一循環ポンプ22で貯湯槽16上部の高温の湯を、熱交換器21を経由して貯湯槽16の底部に搬送すると同時に、第二循環ポンプ23で浴槽6の水を熱交換器21に搬送した後に浴槽6に戻すという動作を行う。この際、熱交換器21において熱交換が行われて浴槽6内の水が加熱される。なお、浴槽6の加熱運転は、風呂サーミスタ24で検出した水温が風呂設定温度(例えば42℃)以上になった場合に停止され、浴室に人が不在の間は無駄な浴槽6の加熱運転をなくすことができる。
このように運転するために、人感知センサ9の検知性能を高めていることが必要であり、入浴者の有無を簡単な構成で精度よく検出することが必要となる。それにより、人感知センサ9の出力に応じて浴槽6の加熱運転を制御することで、省エネと快適性・利便性の向上を図ることができるのである。
また、浴室4内に人がいるはずなのにも関わらず、長期間動きがなければ、浴室4内の人に異常が生じた(例えば、失神したなど)のではないかということで、給湯機の浴室リモコン1やその他のリモコン(図示せず)に警告音を鳴らしたり、異常を他所にいる人に知らせたりして、安全面で配慮することができ、安全性に優れた給湯機とすることができる。
なお、このヒートポンプユニット15の冷凍サイクルは冷媒として二酸化炭素を用い、臨界圧を越える圧力で運転することが好ましい。二酸化炭素を冷媒として用いることで沸き上げ温度を高温にできるので、利用できる熱量の増大と湯切れ防止性を向上することができる。比較的安価でかつ安定な二酸化炭素を冷媒に使用することで製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。
また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しい製品を提供できる。
もちろんこの給湯機の浴室リモコン1は、浴槽6や給湯端末17への給湯手段や浴槽6の加熱手段としては、ヒーポンプサイクルの変わりにガスや石油の燃焼式熱源を利用することも可能である。
以上のように、本発明にかかる給湯機の浴室リモコンは、浴室内に設置された際の、人感知センサの広い検知範囲を確保するとともに、水滴が付着しないことで検知性能が低下することを防止し、検知性能を高めることができ、合せて、防湿性、防水性を備えており、広い視野範囲と高い集光効率を有しており、使用性、省エネ性に優れた給湯機の浴室リモコンに適している。
本発明の実施の形態1における浴室リモコンの正面図 同浴室リモコンを取り付けた浴室の透視斜視図 (a)本発明の実施の形態1における浴室リモコンを取り付けた浴室の平面図(b)同他の浴室リモコンを取り付けた浴室の平面図 (a)本発明の実施の形態1における浴室リモコンの正面図(b)図4(a)のA−A断面図(c)図4(a)のB−B断面図 本発明の実施の形態1における浴室リモコンの要部断面図 同浴室リモコンの集光レンズの赤外線透過率特性図 同給湯機の構成図 従来の給湯機の浴室リモコンの構成を示す図 他の従来の給湯機の浴室リモコンの構成を示す図
1 浴室リモコン
4 浴室
7 外郭ケース前
8 外郭ケース後
9 人感知センサ
12 集光レンズ
13 外郭ケースカバー
13a 開口部
13b すり鉢状部

Claims (10)

  1. 外郭ケースと、前記外郭ケースの内方に配設した人を検知する人感知センサと、前記人感知センサの前方に設けた集光レンズとを備え、前記人感知センサの前方の前記外郭ケースに開口部を設け、前記外郭ケースの前記開口部の周囲を、前記人感知センサに向かって狭まるすり鉢状としたことを特徴とする浴室リモコン。
  2. すり鉢状部の稜線は、人感知センサの中心部に向かう角度で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室リモコン。
  3. すり鉢状部の稜線の角度は、90度以上かつ180度未満としたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室リモコン。
  4. 集光レンズの頭部は球面状とし、前記集光レンズとすり鉢状部の端部とは、前記集光レンズの球面状部にて最接近していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴室リモコン。
  5. 外郭ケースの前面の少なくとも一部を、可視光透過性を有し、かつ、赤外線透過性に劣る樹脂で形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の浴室リモコン。
  6. 外郭ケースの前面の少なくとも一部を、アクリル樹脂で形成したことを特徴とする請求項5に記載の浴室リモコン。
  7. 集光レンズ近傍の外郭ケースの板厚は、前記外郭ケース近傍の集光レンズの板厚よりも厚く形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の浴室リモコン。
  8. 集光レンズをフレネルレンズで形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の浴室リモコン。
  9. 外郭ケースの開口部の周囲および/または集光レンズの表面に、撥水処理を施したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の浴室リモコン。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の浴室リモコンを有する給湯機。
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