JP2010209710A - 筒内噴射式火花点火機関およびその制御方法 - Google Patents

筒内噴射式火花点火機関およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010209710A
JP2010209710A JP2009054211A JP2009054211A JP2010209710A JP 2010209710 A JP2010209710 A JP 2010209710A JP 2009054211 A JP2009054211 A JP 2009054211A JP 2009054211 A JP2009054211 A JP 2009054211A JP 2010209710 A JP2010209710 A JP 2010209710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
injection
valve
spray
spray angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009054211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5537049B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Sukegawa
義寛 助川
Takuya Shiraishi
拓也 白石
Masaki Hiyama
雅樹 樋山
Yoshito Yasukawa
義人 安川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2009054211A priority Critical patent/JP5537049B2/ja
Publication of JP2010209710A publication Critical patent/JP2010209710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5537049B2 publication Critical patent/JP5537049B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】成層燃焼と均質燃焼を切替えて運転するスプレーガイド式の筒内噴射エンジンにおいて、均質燃焼モードでの燃料の壁面付着を抑制し、エンジン出力と燃費効率を向上させ、かつ、排気中の煤、未燃HCを低減させる制御方法を提供する。
【解決手段】噴霧角を変更可能な燃料噴射弁106を設け、吸気行程での燃料噴射時に、一吸気行程内で吸気弁104のリフト量が大きくなるにつれて、燃料噴射弁106から噴射される噴霧角度を狭く制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、筒内噴射式火花点火機関およびその制御方法に関し、特に均質燃焼時のエンジン出力向上と排気低減のための燃料の噴射制御装置およびその制御方法に関する。
燃料噴射弁と点火プラグを燃焼室の上部かつ略中央に設けた直上噴射式とし、スプレーガイド方式により成層燃焼する火花点火機関が特許文献1に開示されている。
また、筒内噴射式火花点火機関において、吸気弁に向かう方向の噴霧を燃料噴射弁の中心軸に近づける技術が特許文献2に開示されている。
特表2003−534485号公報 特開2007−327501号公報
筒内噴射式火花点火機関には、負荷が比較的高い場合には吸気行程に燃料を噴射しシリンダ内に均一な混合気を形成し燃焼させる均質燃焼モードと、負荷が比較的低い場合には圧縮行程の後期に燃料を噴射し、点火プラグ周りに燃料を成層化し燃焼させる成層燃焼モードを切替えるものが一般に知られている。
成層燃焼モードは、燃焼室全体の平均としては理論混合比よりも大きな空燃比(例えば25〜100)で燃焼させる。燃料濃度の薄い混合気に安定に着火させるためには、点火タイミングにおいて点火プラグ周りに精度良く燃料を配置させる必要がある。このため燃焼室上部のほぼ中央に燃料噴射弁と点火プラグを近接に配置し、燃料噴射弁から点火プラグの電極のごく近傍に向かって燃料を噴射し、この燃料に点火プラグで点火させる、いわゆるスプレーガイド方式が考案されている。
スプレーガイド方式では例えば特許文献2に開示されているように、燃焼噴射弁から広角のコーン状噴霧を噴射することで、燃料噴射弁に近接配置された点火プラグ電極のごく近傍に燃料を到達させるのが一般的である。
一方、筒内噴射式火花点火機関は、機関の要求負荷が高い場合には前述のように吸気行程で燃料噴射を行う均質燃焼モードに切り替わる。この場合、吸気弁が開弁している状態で燃料噴射が行われるため、噴霧と吸気弁間の距離が短くなり、吸気弁のリフト量が大きいタイミングで燃料を噴射すると噴霧の一部が吸気弁に衝突するおそれがある。
特に、前記のスプレーガイド方式では、成層混合気を形成するために広角のコーン状噴霧が用いられるため、均質燃焼モードにおいて吸気弁と噴霧との衝突を回避するのは困難である。
スプレーガイド方式では燃焼室の直上に設けた燃料噴射弁ノズルと吸気弁との距離が、燃焼室の側方に燃料噴射弁を設ける壁ガイド方式や、エアガイド方式に比べ一般的に短いため、噴霧がより近い距離で吸気弁に衝突する。この結果、吸気弁上に比較的厚い液膜が形成される。
また、広角のコーン状噴霧を吸気行程において噴射すると、吸気ポートから燃焼室内に向かって流れるガス流動(タンブル流)によって噴霧の軌道が排気側へ偏り、排気側のシリンダ壁面に燃料が付着するおそれがある。
このような、吸気弁やシリンダ壁への燃料付着、および液膜形成は、特に機関温度が低い場合などには、燃料の気化、混合不足による機関出力、燃費効率の低下、煤や未燃HCの排出量の増加といった問題が生じる。
特許文献2に開示されている技術では、吸気弁に向かう噴霧を燃料噴射弁の中心軸方向に近づけることによって噴霧と吸気弁との衝突を回避している。しかしながら、このような方法では、吸気弁に向かう噴霧は常にピストン方向に向かって偏向した状態となり、ピストンへの燃料付着の増加が懸念される。また、燃料の噴射方向を偏らせることで燃料のシリンダ内への分散が小さくなり、混合気の空燃比の空間的なばらつき(均質性)が悪化する懸念がある。
また、特許文献2には、中空コーン状の噴霧の一部を遮断して、噴霧の遮断部分を吸気弁の方向と一致させることで噴霧と吸気弁との衝突を回避する技術が開示されているが、中空コーン状噴霧は、膜状微粒化方式で形成されるため、ノズルにおいて液膜を遮断すると遮断部の液膜が厚くなり、結果、生成される噴霧の粒径が粗くなるおそれがある。これらのピストン付着や混合気の不均一性、粒径の粗大化は、機関出力、燃費効率の低下、煤や未燃HCの排出量の増加につながるおそれがある。
従って、本発明の目的は、筒内噴射式火花点火機関において成層燃焼モードに影響を与えることなく、均質燃焼モードでの燃料の壁面付着低減、混合気の均質性改善により、機関出力と燃費効率の向上と、排気中の煤や未燃HCを低減することである。
上記課題を解決する本発明の筒内噴射式火花点火機関は、一吸気行程中において、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧角度を吸気弁のリフト量に応じて変更することを特徴とする。
本発明によれば、一吸気行程中において、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧角を吸気弁リフト量に応じて変更するので、例えば吸気弁のリフト量が大きいときには噴霧角を狭くすることによって、燃料噴射弁から噴射された燃料が、吸気弁、ピストン冠面、シリンダ壁面に付着するのを防ぎ、これらの上面に液膜が形成されるのを防止できる。従って、エンジンの出力や燃費効率の向上、排気中の煤や未燃HCの低減が可能となる。
本発明の一実施例におけるエンジン断面図。 本発明の一実施例におけるエンジン斜視図。 本発明の一実施例における噴霧角指令値と噴霧角との関係を示す図。 噴霧角と噴霧ペネトレーションとの関係を示す図。 本発明の一実施例における噴射制御のフローチャート。 本発明の一実施例における燃焼モードマップを示す図。 本発明の一実施例における噴射弁リフト、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角のシーケンスを示す図。 本発明の一実施例における均質燃焼モードでの燃焼室内の燃料、ガス流動の模式図。 本発明の一実施例における成層燃焼モードでの燃焼室内の燃料挙動の模式図。 本発明の一実施例における成層燃焼モードでの燃焼室内の混合気挙動の模式図。 本発明の一実施例における噴射弁リフト、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角のシーケンスを示す図。 本発明の一実施例における成層燃焼モードでの燃焼室内の燃料挙動の模式図。 本発明の一実施例における噴射弁リフト、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角のシーケンスを示す図。 本発明の一実施例における噴射弁リフト、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角のシーケンスを示す図。 本発明の一実施例における燃料噴射弁の断面図。 (a)は、本発明の一実施例における燃料噴射弁の弁体側ガイド部の拡大図、(b)は、弁体側ガイド部の断面図。 本発明の一実施例における燃料噴射弁の閉弁時の噴射孔断面図。 本発明の一実施例における燃料噴射弁の弁リフトが小さい時の噴射孔断面図。 本発明の一実施例における燃料噴射弁の弁リフトが大きい時の噴射孔断面図。 弁体の移動量と噴霧角との関係を示す図。 本発明の一実施例における噴霧形態の斜視図。 外開き弁、多孔弁、スリット弁の噴霧角に対するペネトレーションの関係を示す図。 中空コーン噴霧における噴射時と噴射終了後における燃料、ガス挙動の模式図。 (a)は、従来法と本発明の混合気の均質度、壁流量の比較を示す図、(b)は、均質度の定義を示す図。 従来法における均質燃焼モードでの燃焼室内の燃料挙動の模式図(縦断面)。 外開き式燃料噴射弁の噴口近傍の断面図。 スワール式燃料噴射弁の噴口近傍の断面図。 スワール式燃料噴射弁と外開き式燃料噴射弁の噴射時と噴射後の燃料、ガス流動の模式図。 本発明の一実施例における、サイド噴射式エンジンの噴霧挙動の模式図。
[第1の実施例]
図1は、本実施例における筒内噴射式火花点火機関の構成を示す縦断面図、図2は、本実施例における筒内噴射式火花点火機関の構成を示す斜視図である。
本実施例における筒内噴射式火花点火機関である筒内噴射エンジンE1は、シリンダヘッド100とシリンダブロック102、そしてシリンダブロック102に挿入されたピストン103により燃焼室110が形成され、燃焼室110の中心上部に燃料噴射弁106と、燃料噴射弁106に近接して点火プラグ107が設置されている。燃焼室110には、吸気ポート109と排気ポート111がそれぞれ開口しており、これらの開口部を開閉する吸気弁104と排気弁105が設けられている。
燃料噴射弁106は、概ね10〜20MPaに加圧された燃料を燃料噴射弁106のノズル先端に設けた噴口から中空コーン状の噴霧形態で噴射するものである。噴射される噴霧SPのザウタ平均粒径は概ね10μm以下になるよう、燃料噴射弁106のノズル形態、燃圧などが設定されている。
次に、本実施例における燃料噴射弁106の構成について図15から図21を用いて説明する。図15は、燃料噴射弁106の内部構造を示す断面図である。
ノズル2は、円筒状でその内部に弁体1が挿入されており、弁体1は、ノズル2に対して軸方向に動く構造になっている。そして、弁体1とノズル2には、弁体1の軸方向の動きを案内するための弁体側ガイド部5とノズル側ガイド部6が設けられている。弁体1は、ノズル2の内径よりも細くなっており、弁体1とノズル2との間の隙間が燃料流路4となっている。
図16(a)は、弁体側ガイド部の拡大図を示しており、図16(b)は、弁体側ガイド部の断面を示している。
弁体側ガイド部5には、4面にカットする加工が施されており、4面カット部26とノズル側ガイド部6の間には隙間があるため、燃料流路4を流れる燃料の流れを妨げない構造になっている。
燃料供給口8から供給された燃料は、燃料流路4を通って、噴射孔3へ送られる。通常、弁体1は、閉弁用ばね7により引っ張られて、弁体1とノズル2が絞り部12において接触しているため、噴射孔3からは燃料は噴射されない。なお、弁体1の噴射孔3と軸方向の反対側には、弁体1の軸方向の移動量(リフト量)を制御するための駆動部30が設けられている。
駆動部30は、コイル31、コア32、アンカー33で構成され、アンカー33は、弁体1の燃料の流れの上流側端部において、弁体1と接触している。そして、コイル31に通電すると、コイル31とコア32、アンカー33の間で磁場が形成され、前記磁場に応じてアンカー33とコア32の間に生じる力によって、アンカー33がコア32に引き付けられる。これにより、弁体1は、アンカー33によって燃料の流れの下流方向に押し下げられて、絞り部12に間隙が生じ、噴射孔3より燃料が噴射される。
次に、噴射孔3の構造を説明する。図17は、閉弁時の噴射孔の内部構造を示す断面図である。
噴射孔3内では、ノズル2と弁体1とがそれぞれ略円錘表面状のテーパを有している。弁体側テーパ面9のテーパ角16(テーパ面とその反対にあるテーパ面がなす角度)は、例えば90度(deg)、ノズル上流側テーパ面10のテーパ角14は例えば80度(deg)、そしてノズル下流側テーパ面11のテーパ角15は例えば100度(deg)である。
すなわち、ノズル上流側テーパ面10、弁体側テーパ面9、ノズル下流側テーパ面11の順に、テーパ角が大きくなっていく。閉弁時は絞り部12で弁体1とノズル2は接触しており、このときの弁体終端部に対してノズル終端部はδだけ突出している。ノズル終端部直径をΦとすると、突出量δは例えばΦの0.5%程度である。
燃料は、弁体1とノズル2との隙間にある燃料流路4を通過して絞り部12に到達するが、このとき、絞り部12では弁体1とノズル2が接触しているため、絞り部12において燃料の流れが遮断され、燃料は噴射されない。
図18は、弁体の移動量が小さいときの噴射孔の内部構造を示す断面図である。弁体1の移動量が小さいときは、弁体1とノズル2との隙間にある燃料流路4を通ってきた燃料は、絞り部12とノズル側テーパ面11と弁体側テーパ面9で構成される流路拡大部13を通り、燃料噴射弁106の外部へ噴射される。一般に燃料噴射弁106は略円筒形をしているため、燃料流路が外径側に向かう弁体1付近では流路断面積は水平方向に拡大する。
本実施例にかかる流路拡大部13では、軸方向を含む断面における流路断面が、燃料流路下流に行くにしたがって拡大していく。すなわち、本実施例では、水平方向のみならず垂直方向にも流路が拡大するのである。このとき、流路拡大部13の流路の広がり角は5゜程度と小さいため、燃料の流れは流路一面に広がって噴射孔へ進む。
本実施例では、弁体1の移動量が小さい(弁体1がノズル2に接触しているときも含む)ときには、噴射孔では、ノズル終端部は弁体終端部よりも噴射の方向に突き出ており、噴射孔先端部では弁体1側の流路壁が存在しない。換言すれば、燃料の流れの方向(ノズル下流側テーパ面11の稜線方向)に向かって、ノズル2の終端部2aが弁体1の終端部1aよりも、前記弁体の弁体側テーパ面の稜線方向に突き出ている。
一般に、コアンダ効果として知られているように、噴射される液体の近傍に壁面があると、液体はその壁面に沿って流れる性質がある。図18に示した状態では、コアンダ効果により噴射孔先端部では、流れはノズル側テーパ面11に偏り、噴射される燃料はノズル側テーパ面11に沿った流れ18となって噴射される。
一方、図19は、弁体の移動量が大きいときの噴射孔の内部構造を示す断面図である。
弁体1の移動量が大きいときは、弁体1とノズル2との隙間にある燃料流路4を通ってきた燃料は、絞り部12とノズル側テーパ面11と弁体側テーパ面9で構成される流路拡大部13を通り、燃料噴射装置の外部へ噴射される。
このとき、流量が大きい、すなわち流れが速く、絞り部12で角度が変化するため、流路拡大部13ではノズル側テーパ面11で流体の剥離が生じる。これにより、燃料の流れは弁体側テーパ面9に偏り、噴射される燃料は弁体側テーパ面9に沿った流れ19となって噴射される。
なお、このとき弁体終端部1aは、ノズル終端部2aよりも噴射の方向(または弁体テーパ面9の稜線方向)に突出していることが燃料の噴出を弁体テーパ面9に沿わせる上で望ましいが、これに限らず突出していなくても良い。弁体1とノズル11の間隔が移動量量小の場合と比べて大きいため、弁体1のテーパ面9に沿った流れはノズル2のテーパ面11の影響を受けにくいからである。
これにより、弁体1の移動量が小さいときはノズル側テーパ面11に沿った噴霧角となり、弁体1の移動量が大きいときは弁体テーパ面9に沿った噴霧角となり、弁体1の移動量を制御することで噴霧角を制御することが可能となる。
図20に、上記の構造で構成された燃料噴射弁の弁体の移動量と噴霧角との関係を示す。図20に示すように、弁体1の移動量が大きくなるにつれ、噴霧角が徐々に小さく変化していることがわかる。この結果から、噴霧角は、弁体1の移動量を増加させるに従って連続的に小さくなっており、弁体1の移動量を制御することで噴霧角度の制御が可能であることがわかる。
弁体1の移動量を変化させる方法としては、複数の電磁コイル、アンカー、コアを用いて、要求移動量に応じて弁体1を駆動する電磁コイルを切り替える方法が考えられる。このような方法は、例えば特開2004−225659号公報に記載されている。また、弁体1の駆動にピエゾ素子を用いて、ピエゾ素子に印可する電圧値を変更することで、弁体1の移動量を可変制御する構成としてもよい。なお、本実施例に示す燃料噴射弁106から噴射される噴霧形態は、図21に示すように中空コーン状噴霧である。
本実施例においては、前述のように外開き弁方式の燃料噴射弁106を用いたが、この理由について、図26から図28を用いて以下に説明する。
中空コーン形態の噴霧は、外開き式燃料噴射弁(以下、外開き弁)、もしくはスワール式燃料噴射弁(以下、スワール弁)等によって形成される。
図26は外開き弁の噴射口近傍の断面図である。
外開き弁では、弁体1が外方向にリフトすることでノズル2と弁体1の間に微小な隙間が生じ、この隙間が噴口となって、高圧の燃料が燃料ジェットFFLとなって噴出される。そして、狭い噴口を通過することによって薄い液膜が形成され、この液膜が分裂することで中空コーン形状の噴霧が形成される。エンジンを所定の回転数、負荷で運転するために必要な噴射流量を確保しつつ、噴口部で充分に薄い液膜を作るためには、噴口部の直径DINJをある程度大きくする必要があり、本実施例では、直径DINJは例えば5mm程度である。
図27は、スワール弁の噴射口近傍の断面図である。スワール弁では弁体1Sが内側に向いて開き、ノズル2Sと弁体1Sの間に隙間ができる。燃料は、スワラー34によって回転方向の速度成分を与えられて噴口35から噴射される。燃料は、回転方向の速度成分を持っているため、空間に出ると、遠心力により周方向に広がり、薄い液膜が形成される。この液膜が分裂することで中空コーン形状の噴霧が形成される。燃料が噴出される直前まで充分な回転速度を保つためには、噴口35の直径DINJをある程度小さくする必要があり、直径DINJは例えば0.8mmである。
図28は、スワール弁と外開き弁における燃料噴射時と噴射後の噴霧、ガス挙動を模式的に示した図である。
前述のように、スワール弁と外開き弁では噴口部の直径DINJの大きさに違いがあり、これによって噴射後の噴霧挙動に差異が生じる。噴口部から燃料ジェットが噴射されると、燃料と周囲ガスとの間に働く摩擦力によって燃料ジェット方向にガス流れGF1が生じる。ところで、スワール弁のように噴口部の直径DINJが小さい場合には、噴口部の周方向に亘って生じるガス流れGF1がお互いに干渉し、噴口部直下でこれらの合成速度成分として下向きガス流れGF2が生成する。この下向きガス流れGF2によって、噴射後に噴口下の圧力が周囲圧力より低くなり、噴霧コーンの外側から内側に向かう力が働く。これによって、スワール弁では、噴射後に噴霧角が狭くなる現象が起こる。
一方、外開き弁では、噴口部の直径DINJが大きいため、噴口部の周方向に亘って生じるガス流れGF1の相互干渉が起こらず、下向きガス流れGF2が生じない。このため、外開き弁は、スワール弁と比較して、噴射後に噴霧角が狭くなりにくい。
上記現象は、燃料とガス間との摩擦力が強く働く高圧雰囲気下で顕著となり、一方、燃料とガス間との摩擦力が弱くなる低圧、大気圧雰囲気下では起こり難い。このため、スワール弁では低圧〜大気圧雰囲気下で噴射される均質燃焼モードでの噴霧角に対して高圧雰囲気下で噴射される成層燃焼モードでの噴霧角が狭くなる。
一方、外開き弁では、低圧〜大気圧雰囲気下で噴射される均質燃焼モードと高圧雰囲気下で噴射される成層燃焼モードでは、噴霧角は変化しない。スプレーガイド方式では成層燃焼モードにおいて、点火プラグ電極のごく近傍に精度良く燃料を搬送する必要があり、そのためには、高圧雰囲気下で広い噴霧角とする必要がある。
スワール弁を用いて高圧雰囲気下での成層燃焼モードで広角噴霧角を維持するためには、低圧〜大気圧雰囲気下での均質燃焼モードで噴霧角が非常に広くなる。後述するように、広角噴霧を均質燃焼モードで用いると噴霧が壁面に衝突するおそれが高く、これを回避するために噴霧角を狭角化する必要がある。
これに対して、外開き弁は、雰囲気圧によって噴霧角が変化しないため、噴霧角の可変範囲はスワール弁に比べて小さくてよく、燃料噴射弁の製作がしやすくなる。このため、本発明の実施手段においては、外開き弁を用いるのが有利である。
次に、図3を用いて、燃料噴射弁106の噴霧角設定について説明する。燃料噴射弁106は、エンジン制御装置(ECU)からの噴霧角指令値を受け取り、噴霧角指令値の値によって、燃料噴射弁106の弁体1の移動量を2段階に変更し、噴霧角θの大きさを2段階に変化できるようになっている。
即ち、図3(a)に示すように、噴霧角指令値が1の場合は、燃料噴射弁106は、弁体1の移動量を小さく設定して、広い噴霧角θmaxの噴霧SPWを噴射する。一方、図3(b)に示すように、噴霧角指令値が0の場合は、燃料噴射弁106は、弁体1の移動量を大きく設定して、狭い噴霧角θminの噴霧SPNを噴射する。
ここで、広い方の噴霧角θmaxは、圧縮行程の後半で燃料を噴射する成層燃焼モードにおいて、点火プラグ107の電極部周辺に、概ね理論混合比の混合気を形成するように予め設定される。
また狭い方の噴霧角θminは、吸気行程で燃料を噴射する均質燃焼モードにおいて、噴霧SPNが吸気弁104に衝突しない、もしくは衝突量が許容範囲に収まるように予め設定される。一般的な火花点火機関においては、θmaxは概ね80〜100度(deg)、θminは概ね40〜60度(deg)程度である。
また、燃料噴射弁106の噴射タイミング、噴射期間についても、エンジン制御装置(ECU)から燃料噴射弁106に送られる噴射指令値に基づき任意に設定される。
なお、噴霧のペネトレーション(噴射開始から一定期間における噴口から噴霧先端までの距離)は、噴霧角によって変化し、一般に図4のグラフに示すように、噴霧角θが大きくなるにつれ、ペネトレーションPは小さくなる。これは、噴霧角が狭くなると燃料噴射弁106の軸方向(ペネトレーション方向)への運動量が半径方向に対する運動量に比べ相対的に大きくなるためである。従って、燃料噴射弁106により噴射される噴霧の噴霧角がθminのときのペネトレーションPNは、噴霧角がθmaxのときのペネトレーションPWよりも大きくなる。
噴霧角の変化に対するペネトレーション変化率は、燃料噴射弁106のノズル形式によって異なる。図22に示すように、本実施例に示した外開き式噴射弁から形成される中空コーン状噴霧は、多孔式(マルチホール)噴射弁やスリット式噴射弁で形成される中実噴霧に対して、噴霧角の変化に対するペネトレーション変化率が大きい。
この理由について図23を用いて説明する。図23は、外開き噴射弁から噴射される噴霧の中心断面を模式的に示している。図中の(a)は、広角で噴射した場合の噴射時、及び噴射終了後の噴霧断面を示す。そして、図中の(b)は、狭角で噴射した場合の噴射時、及び噴射終了後の噴霧断面を示す。
高速に空間に噴射された噴霧とその周囲のガスとの間には、せん断応力が働くため、噴霧の先端では噴霧コーンに対して外側に巻く空気流れが発生し、この流れによって噴霧は先端から噴霧中心に向かって巻き込む。
図中の(a)に示すように、噴霧角が広い場合には、左右に分かれた噴霧の距離が離れているため、それぞれの噴霧流れが干渉することなく、噴霧先端で巻き込むが発生する。この巻き込みによってペネトレーションが抑制される。
一方、図中の(b)に示すように、噴霧角が狭い場合には、左右に分かれた噴霧の距離が狭いため、それぞれの噴霧流れが中心で衝突、合流する。コーン状噴霧では、このような挙動が全ての円周上に亘って発生し、円周上の噴霧が中心部に向かって集まる。この結果、中心部の噴霧密度が高くなって下向きの流れDFLが生じる。この下向き流れによって噴霧のペネトレーションが長くなる。
このように、中空コーン状噴霧では、噴霧角によって、噴霧周囲に引き起こされる流れのパターンがペネトレーションを抑制する方向と、ペネトレーションを伸ばす方向に変化するため、噴霧角に対するペネトレーションの変化率が大きくなるという特性がある。
次に、本実施の形態におけるエンジン制御について説明する。
図5に、エンジン制御装置(ECU)内で実施されるエンジン制御の手順を示す。
処理S501において、筒内噴射エンジンE1に対する要求トルクとエンジン回転数から、燃焼モードの判定を行う。筒内噴射エンジンE1の要求トルクは、アクセルペダル位置や変速ギアポジション、車速、油水温等の情報から総合的に求められる。図6に示すようにエンジン回転数とトルクのマップに対して燃焼モードが割り付けられており、本マップに従い、要求トルクとエンジン回転数に基づいて、均質燃焼にするか、成層燃焼にするかの判断が行われる。
処理S501において均質燃焼モードと判断された場合は、燃料噴射弁106から噴射する噴霧角度がθmaxとなるように設定する(処理S502)。より具体的にはECUから燃料噴射弁106に対して、噴霧角指令値1を出力する。
引き続いて、吸気行程において第1噴射を実施する(処理S503)。次に、燃料噴射弁106から噴射する噴霧角度がθminとなるように設定する(処理S504)。より具体的には、ECUから燃料噴射弁106に対して、噴霧角指令値0を出力する。引き続いて、吸気行程において第2噴射を実施する(処理S505)。その後、圧縮行程の所定タイミングにおいて点火指示を行い(処理S506)、均質燃焼が実施される。
図7に、均質燃焼モードでの吸気弁リフト量、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角の時間シーケンスの一例を示す。また、図8に、均質燃焼モードにおける第1噴射と第2噴射時の燃焼室内の形態をそれぞれ示す。
図7において、噴射指令値が0のときは燃料噴射の停止、噴射指令値が1のときは噴射の実行を表す。第1噴射は、吸気行程の初期(例えば吸気上死点後40degCA)に開始され、第2噴射は、吸気行程の中期(例えば吸気上死点後100degCA)に開始される。
吸気行程の初期に噴射された燃料は、噴射されてから圧縮行程後期の点火時期に至るまでの時間が長いため、燃料の気化、混合時間を長く取ることができる。しかし、吸気行程の初期での噴射は、ピストン冠面に燃料が衝突し、煤や未燃HCを生成しやすくなる。
一方、吸気行程の中期に噴射された燃料は、気化時間、混合時間は吸気行程初期の噴射に比べて短くなるが、ピストンには付着し難いという利点がある。そこで、吸気行程の初期と中期に分けて噴射することで、ピストンへの燃料付着を抑え、燃料の気化と混合を改善する。
第1噴射の噴射期間T1と第2噴射の噴射期間T1は、噴射に必要な燃料量と燃圧から決められる。噴射燃料量は、例えば燃焼室の空燃比が理論混合比になるように求められる。または、負荷が高い場合には、ノッキングの発生や排気温度の過熱を防止するために、理論混合比より空燃比が小さくなる(例えばA/F=12)ように決められる。
なお、第1噴射の噴射期間T1と第2噴射の噴射期間T1は同じである必要はなく、前記で決めた燃料噴射量が第1噴射と第2噴射での合計噴射量と一致すれば、第1噴射の噴射期間T1と第2噴射の噴射期間T1の比率を変えても良い。これは、エンジンの出力、燃費、排気性能などを総合的に勘案して、予め運転条件に対応して決められている。
次に、図8を用いて、均質燃焼モードでの燃焼室内の燃料挙動を説明する。
第1噴射は、吸気行程の初期に行われるため、この噴射タイミングにおいてピストン103は燃焼室110の上方に位置する。そして、吸気弁104のリフト量は小さい。
第1噴射では、このようなピストン位置、および吸気弁位置において、燃料噴射弁106より噴霧角θmaxとなる広角な噴霧SPWを、燃焼室上部からピストン方向に向けて噴射する。
一方、第2噴射は、吸気行程の中期に行われるため、この噴射タイミングにおいてピストン103はピストンストローク長さの半分程度まで下がっており、燃料噴射弁106の先端とピストン103間の距離は第1噴射時に比べて大きくなっている。そして、吸気弁104は、ほぼ最大リフト量となっている。
第2噴射では、このようなピストン位置、吸気弁位置において、燃料噴射弁106より噴霧角θminとなる狭角な噴霧SPNを、燃焼室上部からピストン方向に向けて噴射する。
第1噴射では、ピストン103と噴射弁106との距離が近いため、広角な噴霧を噴射することで噴霧のペネトレーションが小さくなり、ピストン103冠面への燃料付着が少なくなる。
また、吸気行程の初期ではピストン速度が遅いため、燃焼室110内のガス流動が弱い。従って、広角噴霧で噴射することによって、噴霧が広い空間に分散され、燃料の気化、混合が促進される。一方、吸気行程の初期では、吸気弁104のリフト量は小さいため、広角で燃料を噴射しても噴霧の吸気弁104への衝突が回避され、吸気弁104への液膜形成が抑制できる。
第2噴射では、ピストン103と噴射弁106との距離が遠い。従って、狭角な噴霧を噴射して噴霧のペネトレーションが大きくなっても、ピストン103冠面への燃料付着は少ない。また、吸気行程の中期では、ピストン速度が速いため、燃焼室110内のガス流動が強い。
従って、狭角噴霧で噴射することで噴霧のペネトレーションが強くなり、また、燃焼室壁面方向への噴霧の広がりが少ないため、強いガス流動に搬送された噴霧が燃焼室の排気側壁面に付着するのを防止できる。
一方、吸気行程の中期では、吸気弁104のリフト量が大きいが、狭角な噴霧が噴射されるため、噴霧の吸気弁104への衝突が回避され、吸気弁104への液膜形成が抑制できる。
以上で説明したように、均質燃焼モードにおいて吸気行程初期の第1噴射で広角な噴霧を噴射し、吸気行程中期の第2噴射で狭角な噴霧を噴射することで、ピストン、吸気弁、燃焼室壁面への燃料付着を防止でき、かつ燃料と空気の混合を促進できる。
また、燃料噴射弁として、噴霧角に対するペネトレーションの変化率が大きい外開き弁を使うことによって、広角噴霧では、よりペネトレーションを小さくすることで、ピストンへの燃料付着をより一層抑制できる。一方、狭角噴霧では、よりペネトレーションを強くすることで、ガス流動による噴霧の燃焼室への付着をより一層抑制できる。
次に、成層燃焼モードでのエンジン制御について説明する。
図5の処理S501において、筒内噴射エンジンE1に対する要求トルクとエンジン回転数から燃焼モードの判定を行い、成層燃焼モードと判定された場合は、燃料噴射弁106から噴射する噴霧角度がθmaxとなるように設定する(処理S507)。より具体的には、ECUから燃料噴射弁106に対して、噴霧角指令値1を出力する。引き続いて、圧縮行程の後期において(例えば圧縮上死点前30degCA)燃料噴射を実施する(処理S508)。燃料噴射量は、要求されるエンジン負荷に応じて、燃焼室内の平均空燃比が概ね25〜100になるように決められる。その後、圧縮行程の所定タイミングにおいて点火指示を行い(処理S509)、成層燃焼が実施される。
図9に成層燃焼モードにおける燃料噴射時の燃焼室内の噴霧形態を示す。圧縮行程の後期に噴射された広角な噴霧SPWは、そのコーンの周縁部が点火プラグ107の電極部近傍に到達する。圧縮行程後期では燃焼室110内のガスが高温、高圧になるため、噴霧SPWのペネトレーションは抑制される。また、噴霧のザウタ平均平均粒径は概ね10μm以下と小さいため、燃焼室110内で速やかに気化が始まる。このためピストン103冠面への燃料付着は殆ど起きない。
図10に、点火時期における燃焼室内の混合気形態を示す。高圧のガスと中空コーン状噴霧間に働く摩擦力により、燃料噴射弁106の噴口部下でトロイダル状の渦流動が生じる。この渦流動によって、混合気MXが点火プラグ107の電極部側に向かって搬送され、電極部周辺の空燃比が理論混合比近傍となる。これによって、燃焼室平均では希薄な混合気であっても確実に点火が行われ、安定な燃焼が実現できる。
以上においては、均質燃焼モードにおいて、吸気行程に2回に分けて噴射する実施例を示したが、本発明は噴射回数を限定するものではない。
図11には、均質燃焼モードにおいて、燃料噴射を吸気行程に3回に分けて噴射する場合の、吸気弁リフト量、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角の時間シーケンスの一例を示す。
本実施例では、第1噴射が吸気行程の初期、第2噴射が吸気行程の中期、第3噴射が吸気行程の末期にそれぞれ行われる。例えば、第1噴射の噴射開始時期は吸気上死点後40degCA、第2噴射の噴射開始時期は吸気上死点後100degCA、第3噴射の噴射開始時期は吸気上死点後170degCAである。
第1噴射と第3噴射では広角の噴霧が噴射され、第2噴射では狭角の噴霧が噴射されるようにECUから燃料噴射弁106に噴霧角指令値が送られる。第1噴射と第2噴射については、前述した2回噴射の場合と作用、効果は同様であるため説明は省略する。以下、第3噴射の作用、効果について説明する。
図12に、均質燃焼モードにおける第3噴射時の燃焼室内の形態を示す。
第3噴射は、吸気行程の末期に行われる。従って、第3噴射の噴射タイミングにおいて、ピストン103はピストンストローク長さ程度まで下がっており、燃料噴射弁106の先端とピストン103との間の距離は非常に大きくなっている。また、吸気弁104のリフト量は小さくなっている。第3噴射では、このようなピストン位置、吸気弁位置において、燃料噴射弁106より噴霧角θmaxとなる広角な噴霧SPWを燃焼室110上部からピストン方向に向けて噴射する。
第3噴射では、ピストン103と噴射弁106との距離が遠いので、ピストン103の冠面に燃料が付着するおそれは非常に小さい。また、吸気行程の末期では、ピストン速度が遅いので、燃焼室110内のガス流動は弱い。このため広角噴霧で噴射することで、噴霧が広い空間に分散され、燃料の気化、混合が促進される。
一方、吸気行程の末期では、吸気弁104のリフト量は小さいので、広角で燃料を噴射しても、噴霧の吸気弁104への衝突は回避され、吸気弁104への液膜形成が抑制できる。また、ガス流動が弱いため、広角の噴霧であっても、噴霧がガス流動に搬送されて燃焼室の排気側壁面に付着するおそれは小さい。
一吸気行程に2回に分けて噴射する場合に比べ、第3噴射を加えることで、より噴霧のピストン付着を抑制できる。また、広角噴霧を用いる第3噴射は、ガス流動が弱くても燃料とガスが混合しやすいので、混合気の均質性をより高めることができる。
なお、上記実施例では、第1噴射から第3噴射の全てにおいて、吸気弁104のリフト量に応じて噴霧角を制御する場合を例に説明したが、必ずしも全ての噴射に適用する必要はなく、例えば複数回のうちの少なくとも一回の噴射時期における噴霧角を、吸気弁104のリフト量が前記一回の噴射時期おける吸気弁104のリフト量よりも小さい他の噴射時期における噴霧角と比較して狭くするように、噴射弁106を制御する構成としてもよい。
さらに、図13には、均質燃焼モードにおいて燃料噴射を一吸気行程に1回だけ行う場合の吸気弁リフト量、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角の時間シーケンスの一例を示す。本実施例では、噴射が吸気行程の初期に開始され、吸気行程の中期に終了する。
例えば、噴射開始時期は吸気上死点後40degCA、噴射終了時期は吸気上死点後100degCAである。ECUから燃料噴射弁106に送られる噴霧角指令値は、噴射の概ね前半が広角指令値である1、噴射の概ね後半が狭角指令値である0である。すなわち、本指令値によって燃料噴射弁106は、噴射の概ね前半で噴霧角θmaxの広角噴霧を、噴射の概ね後半で噴霧角θminの狭角噴霧を噴射する。
本実施例では、吸気行程初期となる噴射の前半ではピストン位置が高く、かつガス流動が弱いので、広角噴霧を噴射することによって、ピストン103への付着を抑制しつつ噴霧の分散を促進することができる。
一方、吸気行程の中期となる噴射の後半では、吸気弁104のリフト量が大きく、かつガス流動が強いので、狭角噴霧SPNを噴射することによって、吸気弁104や燃焼室壁面への燃料付着を抑制することができる。
例えば、燃料噴射弁106の噴射率(単位時間あたりの噴射流量)が低い場合やエンジンEが高回転の場合、燃料噴射弁106の動作が遅い場合には、吸気行程内で複数に分けて噴射できないことがある。
そのような場合においても、本実施例のように、1回の噴射の中で噴霧角を変更制御することで、燃料の壁面付着低減と混合の促進の効果を得ることができる。燃料噴射弁106で変更する噴霧角は、2段階より多くしてもよく、また無段階に広い噴霧角から狭い噴霧角に連続的に可変変更してもよい。
図14は、噴霧角を最広角のθmaxから最狭角のθminまで連続的に変更可能な燃料噴射弁を用いた場合の、均質燃焼モードでの吸気弁リフト量、噴射指令値、噴霧角指令値、噴霧角の時間シーケンスの一例を示す図である。
本実施例においては、均質燃焼モードにおいて、吸気行程の初期に開始され、吸気行程に中期に終了する1回の噴射が実行される。噴射開始時期は例えば吸気上死点後40degCAであり、噴射終了時期は例えば吸気上死点後120degCAである。
噴霧角は、図14に示すように、吸気行程の初期から吸気弁リフト量最大時期(例えば上死点後90degCA)にかけて最広角のθmaxから最狭角のθminに向けて連続的に狭く変化させ、吸気弁リフト量最大時期から後はθminからθmaxに向けて連続的に噴霧角を広く変化させる。
このように噴霧角を噴射期間中に連続的に変化させることによって、噴射期間中にリフト量が変化する吸気弁104に対して噴霧が衝突するのを防ぐことができる。特に、筒内噴射エンジンE1が高回転の場合や、燃料噴射弁106の噴射率が低い場合には、吸気行程内での噴射期間が長くなり、噴射期間内における吸気弁リフト量の変化が大きいため、このように噴射期間中に噴霧角を変更するのが、吸気弁104への燃料付着回避のために効果的である。
なお、以上の実施例においては、燃料噴射弁106がシリンダヘッド100の上部に配置された直上噴射式の筒内噴射エンジンE1を対象に説明したが、燃料噴射弁106をシリンダヘッド100の側面に配置して燃焼室110の側部から噴射する、いわゆるサイド噴射式の筒内噴射エンジンE2においても、本発明の効果を得ることができる。
図29には、燃料噴射弁106を燃焼室110の側部に配設し、点火プラグ107をシリンダヘッド100の上部中央に配置したサイド噴射式の筒内噴射エンジンE2の構成を示す。
図29(a)には、均質燃焼モードにおいて吸気行程初期に第1噴射を行ったときの噴霧挙動の模式図を示し、図29(b)には、均質燃焼モードにおいて吸気行程中期に第2噴射を行ったときの噴霧挙動の模式図を示す。
第1噴射においては、燃料噴射弁106から噴射される噴霧角は広く、第2噴射においては、燃料噴射弁106から噴射される第1噴射での噴霧角に対して狭くなるよう設定される。
第1噴射では、吸気弁104のリフト量は小さく、噴霧角が広くても噴霧SPWが吸気弁104に衝突しにくい。また第1噴射では、吸気ポート109から燃焼室110内に向けて流れる吸気のガス流動は弱いため、広い噴霧角によって噴霧の分散を大きくすることでガスと燃料の混合を促進できる。
また、吸気行程中期の第2噴射では、噴霧角が狭く設定されているため、吸気弁104のリフト量が大きくても噴霧SPNと吸気弁104との衝突のおそれは小さい。噴霧が狭角のため、ペネトレーションが強く、吸気ポート109から燃焼室110内に向けて流れる吸気のガス流動は強くとも、このガス流動に噴霧が搬送され燃焼室壁面に液膜が形成されるのを防ぐことができる。
図24(a)は、従来法と本発明の混合気の均質度、壁流量の比較を示す図、図24(b)は、均質度の定義を示す図である。ここでは、コンピュータシミュレーション(CFD)を用いて、全負荷、2000rpmのエンジン運転条件において、燃焼室内混合気の均質度、燃焼室壁面(吸気弁表面、ピストン冠面、シリンダ壁、シリンダヘッド壁)への壁流生成量を数値解析し、その結果を図24(a)に示した。尚、均質度は、図24(b)に示すように、点火時期における燃焼室空燃比の分率分布における最大値として定義した。
従来法は、直上噴射式の筒内噴射エンジンにおいて、噴霧形態を成層燃焼モードでの運転が可能な広角コーン状噴霧とし、噴霧角を一定とした。本発明は、直上噴射式の筒内噴射エンジンE1において、噴霧角を吸気行程中に成層燃焼モードでの運転が可能な広角噴霧と、それより狭い狭角噴霧の2段階に噴霧角を変更制御した。
図24に示すように、本発明による混合気の均質度は、従来法に対して70%向上し、壁流量は、従来法に対して40%低減している。図25は、従来法による均質燃焼モードにおける噴霧挙動の模式図である。図25(a)は、燃焼室縦断面を示し、図25(b)は、燃焼室をシリンダヘッド側から見たときの平面図を示す。
吸気弁104のリフト量が大きくなる吸気行程中期に広角コーン噴霧SPを噴射すると、噴霧の一部が吸気弁104に衝突し、吸気弁104上に液膜LF1が生成される。また、吸気行程中期では、吸気弁104のリフト量が大きく、かつピストン103の下降速度が速いため、吸気ポート109から燃焼室110内に入るガス流動GFが強い。
従って、燃焼室110に噴射された広角の噴霧SPがガス流動GFによって排気側へ運ばれ、燃焼室110の壁面に付着し、燃焼室壁面上に液膜LF2が生成される。燃焼室110内に、このような液膜LF2が形成されることによって、燃料と空気との混合が悪くなり、エンジン出力や燃費効率が低下し、排気中の煤や未燃HCが増加する。
本発明によれば、均質燃焼モードにおいて、一吸気行程中に噴霧角を吸気弁リフト量に応じて変更制御することで、吸気行程に噴射された燃料噴霧が、吸気弁、ピストン冠面、シリンダ壁面に付着し液膜を形成するのを防止できる。これによって、エンジン出力や燃費効率の向上、排気中の煤や未燃HCの低減が可能となる。
1…燃料噴射弁の弁体
2…ノズル
3…噴射孔
4…燃料流路
5…弁体側ガイド部
6…ノズル側ガイド部
7…開弁用ばね
8…燃料供給口
9…弁体側テーパ面
10…ノズル上流側テーパ面
11…ノズル下流側テーパ面
12…ノズル内の絞り部
13…流路拡大部
14…ノズル上流側テーパ面のテーパ角
15…ノズル下流側テーパ面のテーパ角
16…弁体側テーパ面のテーパ角
18…ノズル側テーパ面に沿った燃料流れ
19…弁体側テーパ面に沿った燃料流れ
26…弁体側ガイド部のカット面
30…燃料噴射弁の駆動部
31…コイル
32…コア
33…アンカー
34…スワラー
35…噴口
100…シリンダヘッド
102…シリンダブロック
103…ピストン
104…吸気弁
105…排気弁
106…燃料噴射弁
107…点火プラグ
109…吸気ポート
110…燃焼室
111…排気ポート
E1…直上噴射式の筒内噴射エンジン(筒内噴射式火花点火機関)
E2…サイド噴射式の筒内噴射エンジン(筒内噴射式火花点火機関)
DINJ…噴口部の直径
ECU…エンジン制御装置
FFL…燃料流れ
GF…吸気ガス流れ
LF1…吸気弁上の液膜
LF2…燃焼室壁面上の液膜
MX…燃料と空気の混合気
P…噴霧のペネトレーション
SP…噴霧
SPN…狭角噴霧角の噴霧
SPW…広角噴霧角の噴霧
θ…噴霧角
θmin…狭角側噴霧角
θmax…広角側噴霧角

Claims (12)

  1. 筒内噴射式火花点火機関であって、
    燃焼室内に噴射する燃料の噴霧角を変更可能な燃料噴射弁と、
    該燃料噴射弁を制御して一吸気行程内で前記燃料噴射弁から前記燃焼室内に噴射される燃料の噴霧角を吸気弁のリフト量に応じて変更する制御手段と、
    を有することを特徴とする筒内噴射式火花点火機関。
  2. 前記制御手段は、吸気行程における燃料噴射時に、一吸気行程内で前記吸気弁のリフト量が大きくなるに応じて前記噴霧角度が狭くなるように、前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  3. 前記制御手段は、吸気行程における燃料噴射時に、一吸気行程内で吸気弁のリフト量が大きいときの噴霧角を、リフト量が小さいときの噴霧角に比べて狭くするように、前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  4. 前記制御手段は、一吸気行程内で複数回に分けて燃料を噴射させる場合に、吸気弁のリフト量が大きいときの噴射時期における噴霧角を、吸気弁のリフト量が小さいときの噴射時期における噴霧角に比べて狭くするように、前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  5. 前記制御手段は、一吸気行程内で複数回に分けて燃料を噴射させる場合に、これら複数回のうちの一回の噴射時期における噴霧角を、吸気弁のリフト量が前記一回の噴射時期における吸気弁のリフト量よりも小さい他のいずれか一回の噴射時期における噴霧角に比べて狭くするように、前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  6. 前記制御手段は、要求出力に応じて均質燃焼モードと成層燃焼モードのいずれか一方を選択し、前記均質燃焼モードが選択された場合は、前記成層燃焼モードが選択された場合よりも噴霧角を狭くするように、前記燃料噴射弁を制御することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  7. 前記燃料噴射弁と点火プラグが、前記燃焼室の上部でかつ略中央に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  8. 前記燃料噴射弁は、前記燃焼室の側部に配設され、前記点火プラグは、前記燃焼室の上部で且つ略中央に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  9. 前記燃料噴射弁は、外開き弁であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  10. 前記燃料噴射弁は、前記制御手段からの噴霧角指令に応じて、少なくとも2種類以上の異なる噴霧角で燃料を噴射可能な構成を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  11. 前記燃料噴射弁は、前記制御手段からの噴霧角指令に応じて、前記噴霧角を狭い噴霧角と広い噴霧角との間で無段階に連続的に可変変更可能な構成を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の筒内噴射式火花点火機関。
  12. 燃焼室内に噴射する燃料の噴霧角を変更可能な燃料噴射弁を有する筒内噴射式火花点火機関の制御方法であって、
    エンジン回転数と要求出力に基づいて均質燃焼モードと成層燃焼モードのいずれか一方を選択し、
    前記均質燃焼モードを選択した場合に、吸気行程の燃料噴射時におけるリフト量に基づいて噴霧角を設定するステップと、
    を含むことを特徴とする筒内噴射式火花点火機関の制御方法。
JP2009054211A 2009-03-06 2009-03-06 筒内噴射式火花点火機関 Expired - Fee Related JP5537049B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009054211A JP5537049B2 (ja) 2009-03-06 2009-03-06 筒内噴射式火花点火機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009054211A JP5537049B2 (ja) 2009-03-06 2009-03-06 筒内噴射式火花点火機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010209710A true JP2010209710A (ja) 2010-09-24
JP5537049B2 JP5537049B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=42970138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009054211A Expired - Fee Related JP5537049B2 (ja) 2009-03-06 2009-03-06 筒内噴射式火花点火機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5537049B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110265758A1 (en) * 2011-04-20 2011-11-03 Ford Global Technologies, Llc Method and System for Pre-Ignition Control
US8997723B2 (en) 2012-06-29 2015-04-07 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9038596B2 (en) 2011-12-02 2015-05-26 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9043122B2 (en) 2012-06-29 2015-05-26 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
JP2015140773A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 マツダ株式会社 直噴ガソリンエンジンの制御装置
JP2016079924A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射ノズル
US9551288B2 (en) 2012-06-29 2017-01-24 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
JP2017115812A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 本田技研工業株式会社 直噴式内燃機関

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001073855A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Nissan Motor Co Ltd 筒内噴射式内燃機関
JP2002054479A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Hitachi Ltd 筒内噴射エンジン制御装置
JP2003534485A (ja) * 2000-05-26 2003-11-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射システム
JP2005507055A (ja) * 2001-10-24 2005-03-10 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射弁
JP2005163710A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 燃料噴射弁
JP2007016694A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toyota Motor Corp 火花点火式筒内噴射型内燃機関の制御装置
JP2007285205A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toyota Motor Corp 筒内噴射式火花点火内燃機関
JP2007327501A (ja) * 2007-09-14 2007-12-20 Denso Corp 燃料噴射弁
JP2008255833A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Toyota Motor Corp 筒内噴射式火花点火内燃機関

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001073855A (ja) * 1999-09-03 2001-03-21 Nissan Motor Co Ltd 筒内噴射式内燃機関
JP2003534485A (ja) * 2000-05-26 2003-11-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射システム
JP2002054479A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Hitachi Ltd 筒内噴射エンジン制御装置
JP2005507055A (ja) * 2001-10-24 2005-03-10 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 燃料噴射弁
JP2005163710A (ja) * 2003-12-04 2005-06-23 Nissan Motor Co Ltd 燃料噴射弁
JP2007016694A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Toyota Motor Corp 火花点火式筒内噴射型内燃機関の制御装置
JP2007285205A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toyota Motor Corp 筒内噴射式火花点火内燃機関
JP2008255833A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Toyota Motor Corp 筒内噴射式火花点火内燃機関
JP2007327501A (ja) * 2007-09-14 2007-12-20 Denso Corp 燃料噴射弁

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110265758A1 (en) * 2011-04-20 2011-11-03 Ford Global Technologies, Llc Method and System for Pre-Ignition Control
US8171912B2 (en) * 2011-04-20 2012-05-08 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US8439011B2 (en) 2011-04-20 2013-05-14 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
DE102012205838B4 (de) 2011-04-20 2023-08-03 Ford Global Technologies, Llc Verfahren und System zur Vorzündungssteuerung
US9644564B2 (en) 2011-12-02 2017-05-09 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9038596B2 (en) 2011-12-02 2015-05-26 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9803574B2 (en) 2011-12-02 2017-10-31 Ford General Technologies, LLC Method and system for pre-ignition control
US9043122B2 (en) 2012-06-29 2015-05-26 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9181892B2 (en) 2012-06-29 2015-11-10 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
RU2596019C2 (ru) * 2012-06-29 2016-08-27 ФОРД ГЛОУБАЛ ТЕКНОЛОДЖИЗ, ЭлЭлСи Способ управления двигателем (варианты) и система двигателя
US9528490B2 (en) 2012-06-29 2016-12-27 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9551288B2 (en) 2012-06-29 2017-01-24 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US9657671B2 (en) 2012-06-29 2017-05-23 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
US8997723B2 (en) 2012-06-29 2015-04-07 Ford Global Technologies, Llc Method and system for pre-ignition control
JP2015140773A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 マツダ株式会社 直噴ガソリンエンジンの制御装置
JP2016079924A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射ノズル
JP2017115812A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 本田技研工業株式会社 直噴式内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JP5537049B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5537049B2 (ja) 筒内噴射式火花点火機関
US7740002B2 (en) Fuel injector
JP2007231852A (ja) 燃料噴射装置
WO2019111643A1 (ja) 燃料噴射弁
JP4349374B2 (ja) 筒内噴射型内燃機関
JP2007231908A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
CN107407223B (zh) 直喷发动机的燃料喷射控制装置
JP2005054733A (ja) 筒内直噴式ガソリン機関
JP2007231913A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP2011007046A (ja) 直噴ガソリンエンジンの燃料噴射装置
US10208700B2 (en) Method to control fuel spray duration for internal combustion engines
WO2017199574A1 (ja) 内燃機関制御装置
JP4428273B2 (ja) 筒内直接噴射式内燃機関
JP6029706B1 (ja) 流体噴射弁およびこれを備えた噴霧生成装置並びにエンジン
JP2009085041A (ja) 燃料噴射装置
JP5274701B1 (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP5347449B2 (ja) 圧縮着火内燃機関
JP2004324558A (ja) 内燃機関の燃料噴射弁
JP6862284B2 (ja) 燃料噴射弁及びエンジンシステム
JP2007285205A (ja) 筒内噴射式火花点火内燃機関
JPH10331739A (ja) エンジンの燃料噴射弁及び燃料噴射方法
JP2006242159A (ja) 燃料噴射弁
EP3287633B1 (en) Fuel injection device
JP4349297B2 (ja) 筒内噴射型内燃機関の燃料噴射装置及び筒内噴射型内燃機関
JP2007192232A (ja) 筒内噴射型内燃機関の燃料噴射装置及び筒内噴射型内燃機関の燃料噴射方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5537049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees