JP2010208821A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙厚センサ125の個別バラツキや取り付け位置のバラツキ、温度等の環境変動、経時劣化等の経時的変移による媒体厚の検知誤差を抑制した画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙厚センサ125より出力される用紙121の厚さに応じた電圧レベルの信号の電圧レベルのバラツキをコンデンサ164で調整し、調整された信号の電圧レベルに基づいて用紙121の厚さ及び重送の有無の少なくとも一方を判別する。
【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置に関する。
従来、プリンタや複写機等の画像形成装置では、外部端末やユーザからの要求に応じ、用紙トレイに収容されている用紙を1枚ずつ用紙搬送路へ搬送し、用紙の片面、あるいは、両面に画像が形成される。この時、用紙トレイから搬送される用紙に対し、当該用紙を搬送させる力が強く作用した場合などには、一度に2枚以上の用紙が搬送される状態(以下単に「重送」という)が発生することがある。
このような重送が発生した場合には、用紙搬送路に沿って用紙が正常に搬送されず、用紙搬送路上に用紙が詰まってしまうことがある。また、搬送された用紙の先端側は1枚の厚さで後端側は2枚以上の厚さを有する状態(以下単に「つれ重送」という)が発生した場合には、1枚の用紙に形成されるはずの画像が複数枚に亘って形成され、用紙を浪費してしまうことになる。
そこで、このような重送による不具合を防止するため、画像形成装置には一般的に重送検知装置が備えられており、例えば、特許文献1には、角度センサのアームに従属ローラを取り付けて回転角で紙厚を検知する技術が開示されている。
また、特許文献2には、超音波反射光の位置が紙厚で異なることを利用して紙厚を検知する技術が開示され、特許文献3及び特許文献4には、超音波透過光が紙厚で異なることを利用して紙厚を検知する技術が開示されている。
特開平5−43091号公報 特開平7−215537号公報 特開2001−88980号公報 特開2004−231404号公報
本発明は、媒体厚検知手段の個別バラツキや取り付け位置のバラツキ、温度等の環境変動、経時劣化等の経時的変移による媒体厚の検知誤差を抑制した画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、搬送対象とする記録媒体を積載した状態で収納する収納部と、前記収納部から記録媒体を取り出して搬送する搬送手段と、前記搬送手段により記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、前記記録媒体の厚さを検知して当該記録媒体の厚さに応じた電圧レベルの信号を出力する媒体厚検知手段と、前記媒体厚検知手段により出力される信号の電圧レベルのバラツキを調整する調整回路と、前記調整回路により調整された信号の電圧レベルに基づいて前記記録媒体の厚さ及び重送の有無の少なくとも一方を判別する判別手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記調整回路が、前記媒体厚検知手段より出力される信号を増幅する増幅回路及び当該増幅回路の前記信号の入力側にコンデンサを有するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記調整回路が、前記コンデンサに対して前記増幅回路と並列に接続され、オン期間中、前記コンデンサに対して予め定められた電圧レベルで充電を行なうスイッチをさらに有するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記予め定められた電圧レベルを、前記増幅回路による増幅の基準となる基準電位としたものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記判別手段での判別を開始する前に前記スイッチをオンして前記コンデンサに対して前記基準電位から予め定められた範囲の電圧レベルとなるまで充電を行ない、前記判別手段での判別中に前記スイッチをオフする制御を行なう制御手段をさらに備えたものである。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5の何れか1項記載の発明において、コンデンサの放電の時定数を、前記搬送手段により前記記録媒体が搬送経路を搬送される最大搬送時間の1/2以上としたものである。
請求項1に記載の発明によれば、媒体厚検知手段の個別バラツキや取り付け位置のバラツキ、温度等の環境変動、経時劣化等の経時的変移による媒体厚の検知誤差を抑制できる、という優れた効果を有する。
また、請求項2に記載の発明によれば、コンデンサによって媒体厚検知手段の個別バラツキや取り付け位置のバラツキ、温度等の環境変動、経時劣化等の経時的変移による信号の変位が抑制されるため、増幅回路の増幅率を大きくすることできる、という優れた効果を有する。
また、請求項3に記載の発明によれば、増幅回路で安定して増幅を行なうことができる、という優れた効果を有する。
また、請求項4に記載の発明によれば、増幅回路で信号波形をリニアに増幅することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項5に記載の発明によれば、コンデンサの容量が小さくても媒体厚の検知誤差を抑制しつつ安定して増幅を行なうことができる、という優れた効果を有する。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、記録媒体が搬送経路を搬送されている間、安定して媒体厚の検知を行なうことができる、という優れた効果を有する。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す構成図である。 実施の形態に係る用紙厚センサの概略構成を示す構成図である。 実施の形態に係る増幅回路の構成を示す回路図である。 コンデンサを設けていない増幅回路により増幅した信号の波形図である。 22μFのコンデンサを設けた増幅回路により増幅した信号の波形図である。 100μFのコンデンサを設けた増幅回路により増幅した信号の波形図である。 22μFのコンデンサを設けた増幅回路により増幅した信号の波形図である。 100μFのコンデンサを設けた増幅回路により増幅した信号の波形図である。 容量の小さいコンデンサを設けた増幅回路を用いて複数の用紙が搬送された場合の各用紙の紙厚の判別方法を説明するための説明図である。 他の形態に係る増幅回路の構成を示す回路図である。
以下、本発明を利用した画像形成装置の一例を説明する。
図1には、本実施の形態に係る画像形成装置100の一例を示す概念図が示されている。
画像形成装置100は、一次転写ユニット101、102、103および104を備えている。各一次転写ユニットは、YMCKの各基本色のトナー像を転写ベルト105上に転写する。一次転写ユニット101〜104は、使用するトナーの種類が異なるだけで、基本的な構造は同じである。
以下、代表して、一次転写ユニット101の詳細を説明する。一次転写ユニット101は、感光体ドラム110を備えている。感光体ドラム110は、図の時計回り方向に回転が可能であり、その周囲には、イレーズランプ111、帯電装置112、現像装置113が配置されている。
イレーズランプ111は、感光体ドラム110上に残存したトナーのクリーニングを容易にするために、感光体ドラム110に光を照射し、感光体ドラム110を感光させる。イレーズランプ111の回転方向下流側には、図示省略したクリーニング装置が配置されている。このクリーニング装置によって、感光体ドラム110上に残存したトナーの除去が行われる。図示省略したクリーニング装置の下流側には、帯電装置112が配置されている。帯電装置112は、放電により電荷を生成し、それを感光体ドラム110に供給し、感光体ドラム110を帯電させる。
感光体ドラム110の帯電装置112の下流側の部分に、図示省略した露光ユニットからのレーザ光の照射が行われ、感光体ドラム110に静電潜像が形成される。感光体ドラム110の静電潜像が形成された部分に現像装置113からトナーが供給され、感光体ドラム110上にトナー像が形成される。以上の仕組みは、用いるトナーが異なるだけで一次転写ユニット102〜104においても同じである。
転写ベルト105上には、一次転写ユニット101〜104からのトナー像が重ねられて転写され、カラーのトナー像が形成される。このカラーのトナー象は、2次転写ユニット116において、搬送経路117を図の左方向から右方向に向かって搬送されてくる記録媒体の一例である用紙121に2次転写される。
この例では、用紙121の搬送経路は、搬送経路118と119の2経路が用意されている。搬送経路118は、画像形成装置100の外部から用紙121を供給する場合の経路である。搬送経路119は、用紙収納装置120から用紙121が供給される場合の経路である。記録媒体は、一般的な紙の用紙121以外にOHP用紙等の樹脂製のものが利用可能である。
用紙収納装置120は、画像を形成するための用紙121を複数枚積載した状態で収納可能な構造とされている。用紙121は、フィードロール123によって搬送経路119に送り出される。用紙収納装置120から搬送経路119に送り出された用紙121は、搬送ロール124の機能によって、搬送経路117に向かって搬送される。この搬送経路117には用紙厚センサ125が設けられている。用紙厚センサ125は用紙121の厚さを検知して当該用紙121の厚さに応じた電圧レベルの信号を出力する。
搬送経路117を搬送される用紙121には、転写ベルト105に一次転写されたトナー像が2次転写ユニット116において2次転写される。2次転写が行われた用紙121は、さらに定着装置126に送られる。定着装置126は、加熱手段の一例である加熱ロール201と加圧ロール202とを備えている。加熱ロール201と加圧ロール202との間にトナー像が形成された用紙121が挟まれ、この用紙121に熱と圧力が加えられることで、用紙121上に2次転写されたトナー像の用紙121への定着が行われる。
画像が形成された用紙121は、定着装置126から図の右方向に送り出され、排出ロール127の作用によって、図示省略した排紙面や用紙回収装置に向けて排出される。
画像形成装置100の動作の制御は、主制御基板130によって行われる。主制御基板130にはCPU等の演算装置133が設けられている。画像形成装置100の操作は、操作部131を操作することで行われる。操作部131は、各種の操作を行うためのキーボードを備えている。操作の内容や操作を行うに際して必要な情報は、表示部132に表示される。表示部132には、操作者に報知すべき情報も表示される。表示部132は、例えば液晶ディスプレイによって構成されている。
主制御基板130には、用紙厚センサ125から出力された信号が入力する。用紙厚センサ125から出力される信号は、電圧変移が微量である。このため、主制御基板130は、増幅回路134(図3参照。)とAD(アナログ・デジタル)変換器135を備えている。主制御基板130は、用紙厚センサ125から出力された信号の電圧レベルを増幅回路134で増幅した後、AD変換器135でデジタルデータに変換し、変換したデジタルデータに基づいて演算装置133で用紙121の紙厚や重送の有無を判別している。
図2には、本実施の形態に係る用紙厚センサ125の一例を示す概略構成図が示されている。
用紙厚センサ125は、角度センサ140を備えている。この角度センサ140には、用紙搬送路の下ガイド板に対して、揺動可能なアーム部材142の先端部が軽く接する状態に設けられている。用紙121は、角度センサ140のアーム部材142の下部を通過する際に、その用紙121の厚さに応じて、アーム部材142を揺動させる。角度センサ140は、アーム部材142の揺動角度が変化することを検知することにより、用紙121の厚さを検知する。
図3には、本実施の形態に係る増幅回路134の一例を示す回路図が示されている。
増幅回路134は、オペアンプ152と、抵抗154、156、158、160と、分圧抵抗162A、162Bと、オペアンプ163と、コンデンサ164と、スイッチ166と、を有している。
増幅回路134は、配線168A、168Bに不図示の電源から5Vの電力が供給されており、用紙厚センサ125には配線168A、168Bから所定の電圧Vcc(ここでは5V)の電力が供給される。配線168Cには用紙厚センサ125からの信号が入力される。ここでは、配線168Aの電圧レベルをVccとし、配線168Bをグランド配線として電圧レベルをGNDとする。
配線168Cは、コンデンサ164及び抵抗156を介してオペアンプ152の非反転入力端(+端)に接続されている。また、オペアンプ152の非反転入力端は、抵抗160を介して配線168Bに接続されている。
また、配線168Aには、分圧抵抗162A、162Bが直列に接続されており、分圧抵抗162A、162Bの中点174が増幅の基準となる基準電位Vrefとされている。この中点174は、オペアンプ163の非反転入力端(+端)に接続され、オペアンプ163の出力端は、抵抗154を介してオペアンプ152の反転入力端(−端)に接続されると共に、オペアンプ163の反転入力端に接続してオペアンプ163をボルテージフォロア構成としている。これによりオペアンプ163の出力端は、Vcc、GNDに低インピーダンスで接続されたものと等価になる。オペアンプ152の出力端は、AD変換器135に接続されると共に、抵抗158を介してオペアンプ152の反転入力端に接続されている。
さらに、オペアンプ163の出力端は、スイッチ166を介してコンデンサ164に接続されている。スイッチ166は、トランジスタにより構成可能であるし、汎用的なアナログスイッチICを使用しても構成可能である。スイッチ166は、タイマー(CR回路等)や演算装置133からの制御によりオン/オフされる。
増幅回路134は、入力された信号の電圧レベルを作動増幅する回路であり、本実施の形態では、例えば、抵抗154の抵抗値R1を5KΩ、抵抗156の抵抗値R2を5KΩ、抵抗158の抵抗値R3を125KΩ、抵抗160の抵抗値R4を125KΩとして、、増幅率をR3/R1=25倍としている。
増幅回路134は、基準電位Vrefを基準として用紙厚センサ125から出力される信号の電圧レベルを増幅してAD変換器135に出力する。
増幅回路134で増幅された信号はAD変換器135でデジタルデータに変換され、演算装置133で演算処理される。例えば、AD変換器135が、入力信号を10bitのデジタルデータに変換する場合、0〜1023の値に変換される。増幅回路134とAD変換器135は同一基板に設けてもよく。また、CPUに搭載されているAD変換機能を使用してAD変換も構わない。
演算装置133は、信号に含まれるノイズを除去するため、紙厚の検出を複数回行なって平均値を求めて用紙121の紙厚や重送の有無を判別する。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100の作用を説明する。
用紙厚センサ125は、用紙厚センサ125自体の個別バラツキや取付位置のバラツキ、温度等の環境変動、経時劣化等の経時的変移によって、出力される信号の電圧レベルに変位(オフセット変位)が発生する。
増幅回路134は、用紙厚センサ125からの信号にオフセット変位が発生しても各種の用紙121の厚さに対してAD変換器135の入力電位範囲を超えないようにする必要があるため、増幅率を小さくする必要がある。演算装置133では、増幅回路134での増幅率を小さくした場合、用紙121の有無や重送の有無を判定する読取り電位差を大きく設定することができずにノイズ等の誤差による重送誤検知を誘発しやすくなり、また、移動平均や絶対値で用紙121の紙厚を判定する場合、誤差が大きくなる。
そこで、本実施の形態では、用紙厚センサ125からの信号のオフセット変位による誤差の発生を抑制するため、増幅回路134への信号の入力側にコンデンサ164を設けている。
コンデンサ164は、容量Cが十分大きい場合(C×(R1+R3+センサ内R)が10s以上)、用紙厚センサ125からの信号の電圧レベルと基準電位Vrefの差異をコンデンサ電位で埋めることができる。このセンサ内Rとは、例えば使用時に用紙厚センサ125がVcc,GNDとの抵抗Rc、Rdの分割出力を出すものとした場合、コンデンサ164の電荷を移動させるのに寄与する方の抵抗である。例えば、用紙厚センサ125が媒体を検知した時に分割出力が上昇(抵抗Rc,Rdが微量変化し、Vcc×Rd/(Rc+Rd)が変化)した場合は、コンデンサ164の電荷が抵抗Rdを通じて流れ、媒体検知から媒体無検知状態では分割出力が下降して、コンデンサ164への電荷が抵抗Rcを通じて流れるものとする。この場合、媒体を検知した時に分割出力が下降すると、検知中にコンデンサ164への電荷が抵抗Rcを通じて流れ、無検知中はコンデンサ164への電荷が抵抗Rdを通じてながれる。通常はセンサ検知の中央付近を利用するので、Rc≒Rdに設定可能である。動作中の抵抗Rc,Rdの変化は微量であり、例えばRc=Rd=10KΩのように近似できる。なお、Vcc/Gndからのインピーダンス値はセンサの種類に依存する。例えば、基準電位Vrefを1.5Vとし、用紙厚センサ125からの信号の電圧レベルが4Vの場合、コンデンサ164には2.5Vの電位差分の電荷が蓄積される。
ここで、コンデンサ164の容量Cについて説明する。
図4には増幅回路134にコンデンサ164を設けず、配線168Cを抵抗156を介してオペアンプ152に接続して、搬送経路117に用紙121を2枚搬送した場合の増幅回路134から出力される信号の波形が示されており、図5にはコンデンサの容量Cを22μFとして、搬送経路117に用紙121を1枚搬送した場合の増幅回路134から出力される信号の波形が示されており、図6にはコンデンサの容量Cを100μFとして、搬送経路117に用紙121を1枚搬送した場合の増幅回路134から出力される信号の波形が示されている。
増幅回路134にコンデンサ164を設けず、配線168Cを抵抗156を介してオペアンプ152に接続した場合、図4に示すように、通過期間中Tに電圧レベルの低下が発生しない。
一方、コンデンサ164の容量Cを22μFと小さくした場合、コンデンサ164への充電時間が短い。しかし、図5に示すように、用紙121が用紙厚センサ125を通過している通過期間中Tにも時間経過と共に電荷が放電され、電圧レベルの低下が発生している(通過期間中Tの間で右側の波形が若干下がっている)。このように通過期間中Tに電圧レベルが低下が発生した紙厚の検出に影響がある。
一方、コンデンサ164の容量Cを100μFと大きくした場合、図6に示すように、通過期間中Tに電圧レベルの低下がほとんどない(通過期間中Tの間で右側の波形がほとんど低下しない)が、コンデンサ164の放電時間が長いため、紙厚検出への影響が少ないが、充電時間が長くなる。
例えば、搬送経路117に複数枚の用紙121が搬送される場合に、最初の用紙121が用紙厚センサ125を通過する前の電圧レベルを基準として各用紙121の紙厚を判別し、各用紙121の紙厚に基づいて重送の判別を行なうものとした場合、重送を誤検知してしまう場合がある。
図7にはコンデンサの容量Cを22μFとして、搬送経路117に用紙121を2枚搬送した場合の増幅回路134から出力される信号の波形が示されており、図8にはコンデンサの容量Cを100μFとして、搬送経路117に用紙121を2枚搬送した場合の増幅回路134から出力される信号の波形が示されている。
コンデンサ164の容量Cを22μFと小さくした場合、図7に示すように、2枚目の用紙121の通過期間中T2での電圧レベルの低下が大きいため、1枚目の用紙121の搬送で重送が発生したと誤検知してしまう。
一方、コンデンサ164の容量Cを100μFと大きくした場合、図8に示すように、2枚目の用紙121の通過期間中T2での電圧レベルの低下が小さいため、誤検知が発生しない。
このため、コンデンサ164の容量Cを小さくした場合は、図9に示すように、用紙121毎に、用紙121の通過前の電圧レベルを基準として用紙121の紙厚を判別したり、あるいは、時間経過とコンデンサ164の電圧レベルの低下量との関係を示す低下量情報(関数や時間経過毎のテーブル)を予め記憶しておき、低下量情報に基づいてスイッチ166をオフしてからの時間経過に応じて基準となる電圧レベルを低下させるように補正して用紙121の紙厚を判別すればよい。
また、コンデンサ164は、基準電位Vrefとなるまで充電されているのが好ましいが基準電位Vrefから予め定められた範囲(例えば、70%)の電圧レベルとなるまで充電でも使用可能である。
例えば、電圧Vcc=5V、分圧抵抗162Aの抵抗値R5=4KΩ、分圧抵抗162Bの抵抗値R6=4KΩとし、用紙厚センサ125が分割抵抗タイプとして電源とセンサ出力間の抵抗Rc=10KΩ、センサ出力とGND(図3中下の電源がGND)との抵抗Rd=10KΩであったとする。コンデンサ164は、用紙厚センサ125からの信号の電圧レベルが基準電位Vrefより高ければコンデンサ164は正に帯電し、用紙厚センサ125からの信号の電圧レベルが基準電位Vrefより低ければコンデンサ164は負に帯電する。ここでは、用紙厚センサ125からの信号の電圧レベルが基準電位Vrefより高い場合を想定する。
スイッチ166を閉じた場合、コンデンサ164を通過するVcc〜GND間の電流経路は、配線168A→抵抗Rc→コンデンサ164→オペアンプ163又は抵抗Rb又は抵抗156と抵抗160となる。ここで、オペアンプ163は低インピーダンスで抵抗値が数十Ω程度なので、抵抗Rbの抵抗値10KΩ、抵抗156と抵抗160の合計抵抗値(R2+R4=130KΩ)より大幅に低インピーダンスであり、実質的に配線168A→抵抗Rc→コンデンサ164→中点174(基準電位Vref)となる。よって、初期のコンデンサ164の充電に関する時定数は、C×Rc=C×10KΩとなり、C=100μFとすると、時定数は1sとなる。よって、コンデンサ164を基準電位Vrefとなるまで充電しようとした場合、充電時間が長くなる。そこで、基準電位Vrefから予め定められた範囲となった段階でスイッチ166をオフすることにより、充電時間が長くなることを抑制できる。
演算装置133は、重送の有無を判別を開始する前にスイッチ166をオンしてコンデンサ164に対して基準電位Vrefから予め定められた範囲の電圧レベルとなるまで充電を行ない、重送の有無を判別中にスイッチ166をオフする制御を行なう。
演算装置133は、重送検知を行なう場合、用紙121の有無で用紙厚センサ125から出力される信号の電圧レベルが変わるので、電圧レベルの変化をトリガにして数回読み込んで平均を求めるノイズ除去処理を行い、求めた平均値に基づいて用紙121の紙厚や重送の有無を判別する。
コンデンサ164の放電の時定数は、搬送経路117を用紙121が搬送される最大搬送時間の1/2以上とすることが好ましい。本実施の形態では、コンデンサ164の充電後にスイッチ166がオフされた状態で用紙厚センサ125により用紙121が検知されて用紙厚センサ125からの信号の電圧レベルが上昇すると、コンデンサ164の両端電位は減る方向に移動する。このときの時定数は、コンデンサ164を通過するVcc〜GND間の電流経路がコンデンサ164のセンサ側→抵抗Rd→抵抗160→抵抗156→コンデンサ164の増幅回路側となるので、C×(Rd+R4+R2)=C×(10KΩ+125KΩ+5KΩ)=C×140KΩとなる。もしC=100μFの場合は、14sとなる。例えば、最大のシート長がA4縦であり、搬送経路117を搬送される最大搬送時間が14s以下なら実質利用可能である。用紙121の有無のセンサ読み込みタイミング時間から時間が経過するほどコンデンサ164の電位が抵抗156に流れる電流で変化するので、時定数は大きいほどよく、最大搬送時間よりも時定数が大きければ大きいほどよい。
なお、上記実施の形態では、増幅回路134として、作動増幅回路を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、反転増幅回路、非反転増幅回路でも利用可能である。
図10には、増幅回路134を反転増幅回路で構成した一例を示す回路図が示されている。
用紙厚センサ125からの信号が入力される配線168Cは、コンデンサ222及び抵抗224を介してオペアンプ226の反転入力端(−端)に接続されている。オペアンプ226の出力端は抵抗228を介してオペアンプ226の反転入力端に接続されており、オペアンプ226の非反転入力端(+端)は増幅の基準となる基準電位Vrefが供給される配線230が接続されている。また、配線230は分岐し、分岐した配線232がスイッチ232を介してコンデンサ222に接続されている。この場合、例えば、抵抗224の抵抗値R1を10KΩ、抵抗228の抵抗値R2=150KΩとして、−15倍の増幅率となる。
また、上記実施の形態では、用紙厚センサ125を角度センサ140を用いて構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、搬送経路117の下ガイド板の下部に光源を配置すると共に、上ガイド板の上部に受光素子を配置して、用紙121を透過する光の量を受光素子で検知することにより用紙121の厚さ検出し、用紙121の厚さに応じた電圧レベルの信号を出力する構成をとしてもよい。また、超音波反射光をセンサで検知することにより用紙121の厚さ検出し、用紙121の厚さに応じた電圧レベルの信号を出力する構成をとしてもよい。
また、上記実施の形態では、画像形成対象とする用紙121の紙厚や重送の有無を判別する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、原稿載置台に積層して載置された原稿(記録媒体)を1枚ずつスキャナ等の読取装置に搬送する自動原稿送り装置に本発明を適用して原稿の紙厚や重送の有無を判別してもよい。
さらに、上記実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置100に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
その他、上記実施の形態で説明した画像形成装置100の構成(図1参照)、用紙厚センサ125の構成(図2参照。)、増幅回路134の構成(図3参照。)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
100 画像形成装置
117 搬送経路
119 搬送経路
120 用紙収納装置(収納部)
121 用紙(記録媒体)
123 フィードロール(搬送手段)
124 搬送ロール(搬送手段)
125 用紙厚センサ(媒体厚検知手段)
133 演算装置(判別手段、制御手段)
134 増幅回路
140 角度センサ(媒体厚検知手段)
152 オペアンプ(増幅回路)
154 抵抗(増幅回路)
158 抵抗(増幅回路)
164 コンデンサ(調整回路)
166 スイッチ(調整回路)

Claims (6)

  1. 搬送対象とする記録媒体を積載した状態で収納する収納部と、
    前記収納部から記録媒体を取り出して搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により記録媒体が搬送される搬送経路に設けられ、前記記録媒体の厚さを検知して当該記録媒体の厚さに応じた電圧レベルの信号を出力する媒体厚検知手段と、
    前記媒体厚検知手段により出力される信号の電圧レベルのバラツキを調整する調整回路と、
    前記調整回路により調整された信号の電圧レベルに基づいて前記記録媒体の厚さ及び重送の有無の少なくとも一方を判別する判別手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記調整回路は、前記媒体厚検知手段より出力される信号を増幅する増幅回路及び当該増幅回路の前記信号の入力側にコンデンサを有する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記調整回路は、前記コンデンサに対して前記増幅回路と並列に接続され、オン期間中、前記コンデンサに対して予め定められた電圧レベルで充電を行なうスイッチをさらに有する
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定められた電圧レベルを、前記増幅回路による増幅の基準となる基準電位とした
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記判別手段での判別を開始する前に前記スイッチをオンして前記コンデンサに対して前記基準電位から予め定められた範囲の電圧レベルとなるまで充電を行ない、前記判別手段での判別中に前記スイッチをオフする制御を行なう制御手段をさらに備えた
    請求項4記載の画像形成装置。
  6. コンデンサの放電の時定数を、前記搬送手段により前記記録媒体が搬送経路を搬送される最大搬送時間の1/2以上とした
    請求項2〜請求項5の何れか1項記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019204057A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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