JP2010208587A - 駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用駆動装置に必要とされる潤滑を確保した上で、オイルポンプを駆動する頻度をできるだけ低減する駆動制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン3と駆動連結される入力部材30と、駆動車輪に駆動連結される駆動軸50と、駆動軸にギヤ機構4を介して駆動連結された回転電機2と、ギヤ機構に含まれるとともに駆動軸と連動回転する掻き上げギヤ51と、ギヤ機構に潤滑油を供給するオイルポンプ73とを備えた車両用駆動装置のための駆動制御装置。回転電機のトルクと駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係に基づきオイルポンプを管理する潤滑油供給管理部84と、潤滑油供給管理部からの駆動要求に応じてオイルポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御部93とが備えられている。
【選択図】図2
【解決手段】エンジン3と駆動連結される入力部材30と、駆動車輪に駆動連結される駆動軸50と、駆動軸にギヤ機構4を介して駆動連結された回転電機2と、ギヤ機構に含まれるとともに駆動軸と連動回転する掻き上げギヤ51と、ギヤ機構に潤滑油を供給するオイルポンプ73とを備えた車両用駆動装置のための駆動制御装置。回転電機のトルクと駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係に基づきオイルポンプを管理する潤滑油供給管理部84と、潤滑油供給管理部からの駆動要求に応じてオイルポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御部93とが備えられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンに駆動連結される入力部材と、駆動車輪に駆動連結される駆動軸と、前記駆動軸にギヤ機構を介して駆動連結された回転電機とを備え、オイルポンプによってギヤ機構に潤滑油が供給される車両用駆動装置のための駆動制御装置に関する。
例えば、ハイブリッド自動車のように、動力源として回転電機(電動機)とエンジン(本願では内燃機関をエンジンと呼んでいる)とを備えた車両用駆動装置では、プラネタリギヤなどのギヤ機構に潤滑油を供給するためのオイルポンプがエンジンの出力軸に取り付けられている。このような車両用駆動装置では、エンジンの運転を停止した状態で電動モータからの動力により走行する際に、ギヤ機構に潤滑油を十分に供給できないという不都合が生じる。
この不都合を解消するため、特許文献1による動力出力装置では、エンジンの運転を停止している最中に所定の条件が成立したとき、3軸式動力入出力手段を介してエンジンの出力軸に出力された動力により潤滑油供給手段としてのオイルポンプが駆動されるよう回転軸用電動機を駆動制御する。つまり、オイルポンプの駆動に必要な動力がエンジンの出力軸に出力されるよう回転軸用電動機を駆動制御または回生制御するのである。これにより、エンジンの運転が停止されている状態でもオイルポンプにより、潤滑油の供給が必要とされる動力出力装置の少なくとも一部の機械部分に潤滑油を供給することが可能となる。例えば、エンジンの運転が停止された状態で電動機からの動力だけで走行するときには、オイルパンのオイルの温度、電動機の温度、電動機の回転数が所定値以上のときにアイドル回転数で出力軸が所定時間だけ回転するように電動機が駆動制御され、オイルポンプを駆動して潤滑油が必要箇所に供給される。
上述した従来技術では、エンジンの停止中に所定の条件が成立することで、エンジンの出力軸を回転させてオイルポンプを駆動し、駆動系の必要箇所を潤滑している。しかしながら、オイルポンプを駆動させるエネルギーが必要となるので、その頻度はできる限り抑制するべきという要望がある。
このことから、本発明の目的は、上述したような車両用駆動装置に必要とされる潤滑を確保した上で、オイルポンプを駆動する頻度をできるだけ低減する駆動制御装置を提供することである。
このことから、本発明の目的は、上述したような車両用駆動装置に必要とされる潤滑を確保した上で、オイルポンプを駆動する頻度をできるだけ低減する駆動制御装置を提供することである。
エンジンと駆動連結される入力部材と、駆動車輪に駆動連結される駆動軸と、前記駆動軸にギヤ機構を介して駆動連結された回転電機と、前記ギヤ機構に含まれるとともに前記駆動軸と連動回転する掻き上げギヤと、前記ギヤ機構に潤滑油を供給するオイルポンプとを備え、前記掻き上げギヤが前記駆動軸を内装した駆動機構ケース内に形成されたオイル溜まり部から潤滑油を掻き上げることで前記ギヤ機構に潤滑油を供給する車両用駆動装置のための、本発明に係る駆動制御装置では、上記目的を達成するため、前記回転電機のトルクと前記駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理する潤滑油供給管理部と、前記潤滑油供給管理部から出力される駆動要求に応じてオイルポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御部とが備えられている。
なお、本願において「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が一又は二以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む概念として用いている。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材が含まれ、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。また、本願では、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
オイルポンプが停止状態にあっても、車両走行中では駆動軸と連動回転している掻き上げギヤによってオイル溜まり部から掻き上げられたオイルが潤滑油としてギヤ機構等の潤滑油を必要とする箇所に供給される。この掻き上げオイルの供給量は車速により変動し、一般的に車速が高いほどその供給量は多くなる。但し、車両用駆動装置における駆動トルクが高い場合は、掻き上げオイルによる潤滑供給だけでは不十分となることがある。本発明の上記構成によれば、エンジン停止時に車両用駆動装置の駆動トルクに等しくなる回転電機のトルクと、車速に比例する駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係に基づいて、掻き上げギヤによる掻き上げオイル供給量を補完するためにオイルポンプを駆動状態とするか、あるいはオイルポンプを停止状態とするかが決定される。つまり、オイルポンプの駆動・停止状態は回転電機のトルクと駆動軸の回転速度との両者の値に基づいて決定されるので、オイルポンプを無駄なく駆動させることができ、オイルポンプの駆動に要求されるエネルギー消費を最小限に抑えることができる。ここでいう「回転電機のトルクと駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係」とは、回転電機のトルクと駆動軸の回転速度とから導出される特定の値ないしは情報であり、この導出を実行する導出機能は回転電機のトルクや駆動軸の回転速度をパラメータとする算術関数やルール関数だけでなく、所定の入力に対して特定の出力を返すテーブル、さらには知識ベースのような高度な推測演算ユニットも含むものである。
本発明の好適な形態の1つでは、前記潤滑油供給管理部が、前記特定関係の累積時間に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理するように構成されている。この構成によれば、1回のサンプリングで得られた回転電機のトルクと駆動軸の回転速度から導出された値ないし情報から即座にオイルポンプを駆動状態とするか、あるいはオイルポンプを停止状態とするかを判定するのではなく、所定時間(複数のサンプリング)の経過が考慮される。例えば、オイルポンプの駆動要求度が高い状態であればそれが短時間でも持続すればオイルポンプを駆動状態にし、逆に、オイルポンプの駆動要求度が低い状態であればそれが長時間持続した場合においてのみオイルポンプを駆動状態にする。これにより、回転電機のトルクと駆動軸の回転速度の瞬間的な変化でオイルポンプを駆動することによって発生する無駄を回避することができる。
さらに別な好適実施形態の1つでは、前記回転電機のトルクが所定値以下で、かつ前記出力部材の回転速度が所定値以上である領域がポンプ駆動不要領域として規定され、前記潤滑油供給管理部は、前記特定関係が前記ポンプ駆動不要領域内にある場合には、前記オイルポンプを停止状態とするための停止要求を行う。掻き上げギヤによるオイル溜まり部からの潤滑油の掻き上げだけで潤滑油供給が満たされる状況も明確に判定されるので、そのような状況においてはオイルポンプを停止状態に保ち、オイルポンプ駆動による無駄を回避することができる。
逆に、即座にオイルポンプを駆動して掻き上げによる潤滑油供給を補完する必要がある緊急の状況も発生する。このような緊急の状況に対しても適切に対処するため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記回転電機の各回転速度における最大トルク付近にポンプ駆動領域が規定され、前記潤滑油供給管理部は、前記特定関係が前記ポンプ駆動領域内にある場合には、前記オイルポンプを駆動状態とするための駆動要求を行うように構成されている。
一般に、車両の高速走行等で出力部材の回転速度が高い時には、掻き上げギヤによる潤滑油の掻き上げ量が大きいので、出力部材の回転速度が低い時に比べて、オイルポンプによる潤滑油供給の要求度は低くなる傾向がある。潤滑油供給の要求度が大きく変化する特異的な回転数を経験的又は統計的な評価を通じて見出すことができる。従って、そのような特異的な回転数を境界として、回転電機のトルクと駆動軸の回転速度から値ないし情報を導出するアルゴリズムを変更すると有益である。このため、好適な実施形態の1つでは、前記出力部材の回転速度が所定値以上の領域が高回転領域として規定されるとともに、当該高回転領域に対して前記出力部材の回転速度が低い領域が低回転領域として規定され、前記潤滑油供給管理部は、前記出力部材の回転速度が前記高回転領域に入っている特定関係では前記出力部材の回転速度が前記低回転領域に入っている特定関係に比べて前記オイルポンプを停止状態とする傾向を有するように構成されている。
回転電機のトルクと駆動軸の回転速度から導出される値ないし情報が潤滑供給の対象となる部位の負荷の大きさを示す指標、とくに数値であると、後処理も簡単となるし、その導出アルゴリズムも数値関数で実現することが可能となる。このことから、好適な実施形態の1つとして、前記潤滑油供給管理部が、前記ギヤ機構に作用する負荷の大きさの推定結果を代表する関係指標(潤滑供給の対象となる部位の負荷率と呼んでもよい)を前記特定関係に基づいて導出し、当該関係指標に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理することが提案される。その際、上述したようにそのような関係指標が導出される状況の経過時間も考慮する場合には、前記潤滑油供給管理部が、前記関係指標の時間積分値に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理するようにするとよい。
入力部材の動力によってオイルポンプが駆動される構成を採用し、この入力部材に動力を与える動力源としては、エンジン(エンジン)を搭載している車両であっては、エンジンが適している。なお、前記回転電機(第二回転電機)とは別にエンジンの駆動力による発電やエンジン始動等を行うために前記入力部材に駆動連結されるもうひとつの回転電機(第一回転電機)を更に備える場合には、前記ポンプ駆動制御部は、前記第一回転電機を駆動することにより前記入力部材を介して前記オイルポンプを駆動状態とする構成が好適である。
前記回転電機に電力を供給するための蓄電装置が外部電源により充電可能に構成された、いわゆるプラグインハイブリッド車両では、エンジンの駆動を低減させるため、結果的にオイルポンプによる潤滑油供給の頻度を下げることが望まれる。そのような車両には、本発明による駆動制御装置が適している。
2つの回転電機をディファレンシャル装置と共に共通の駆動装置ケースに組込んだ3軸構成のトランスアクスル型ハイブリッド車の車両用駆動装置に本発明の駆動制御装置を適用した例を取り上げて、本発明の実施形態を以下に説明する。なお、掻き上げギヤは、十分な掻揚げ効果を得る上で、大径のギヤとするのが効果的であるので、トランスアクスル型の駆動装置においては、デフリングギヤとすることが好ましい。また、掻き上げギヤやオイルポンプによって潤滑油が供給される箇所は、本発明におけるこの場合、ギヤ収容空間は、ディファレンシャル装置とカウンタギヤ機構を収容する空間とされる。また、潤滑部位は、駆動装置をハイブリッド車用駆動装置とする場合、プラネタリギヤの噛合部、回転電機1、2の発熱部である。さらにギヤ変速機構を有する場合には当該ギヤ変速機構に属する摩擦係合要素の摩擦材も潤滑対象部位となる。
図1には、そのような車両用駆動装置のギヤトレーン構成がスケルトンで示されている。この車両用駆動装置では、第一回転電機1と第二回転電機2とエンジン3が動力駆動源として備えられている。第一回転電機1のロータ軸10と同軸配置された入力部材としての入力軸30がエンジンと駆動連結されている。ロータ軸10と入力軸30はプラネタタリギヤ機構4を介して駆動連結されている。入力軸30と平行な関係でディファレンシャル装置5のデフ軸50と、第二回転電機2のロータ軸20が配置されている。ロータ軸10と入力軸30とデフ軸50との間にカウンタ軸60を有するカウンタギヤ機構6が配置されている。デフ軸50は駆動車輪52と駆動連結された駆動軸として機能している。
この実施形態のハイブリッド車はプラグインハイブリッド車であるので、第一回転電機11及び第二回転電機2に電力を供給するための蓄電装置としてのバッテリ100は、家庭用電源等の外部電源により充電可能に構成されている。すなわち、図示は省略するが、バッテリ100は、外部電源に接続されるコネクタや、外部電源が交流電源である場合には直流に変換するインバータ等の構成に電気的に接続され、外部電源によって充電される構成となっている。なお、バッテリ100は、蓄電装置の一例であり、キャパシタなどの他の蓄電装置を用い、或いは複数種類の蓄電装置を併用することも可能である。
プラネタタリギヤ機構4は、そのキャリア42を入力軸30に連結され、サンギヤ41を第一回転電機1のロータ軸10に連結され、リングギヤ43がカウンタギヤ機構6を介して第二回転電機2のロータ軸20とディファレンシャル装置5のデフリングギヤ51に駆動連結されている。デフリングギヤ51は大径であり、その一部が駆動装置ケース7内に形成されたオイル溜まり部70に溜まっているオイル内に浸かっている。そのため、駆動軸としてのデフ軸50の回転に伴ってデフリングギヤ51が回転することによって、オイル溜まり部7からオイルを掻き上げ、そのオイルを潤滑油として図1で模式的に示すようにプラネタタリギヤ機構4や第二回転電機2などに供給する。つまり、この実施形態では、デフリングギヤ51は掻き上げギヤとしても機能する。
カウンタギヤ機構6は、入力軸30上で回転自在なリングギヤ43と連結しているドライブギヤ61と、このドライブギヤ61に噛合うカウンタ軸60に固定されたドリブンギヤ62と、第二回転電機2のロータ軸20に設けられたドライブギヤ14に噛合うカウンタ軸60に固定されたドリブンギヤ63と、デフリングギヤ51と噛合う同じくカウンタ軸60に固定されたデフドライブピニオンギヤ64とからなる。
さらに、第一回転電機1の空転を適宜防止するための湿式多板構成の摩擦係合要素からなるブレーキ71がロータ軸10を駆動装置ケース7に係止するために、ロータ軸10の後端側に設けられ、エンジン3の逆転を防止するためのワンウェイクラッチ72がキャリア42の逆転を駆動装置ケース7への係止でロックするように、プラネタリギヤ機構4と第一回転電機との間に設けられている。
入力軸30には、オイルポンプ73を駆動するためにこの入力軸30から動力を取り出す第一ギヤ31とこの第一ギヤ31と噛み合う第二ギヤ32からなる動力取り出しギヤ機構が配置されている。オイルポンプ73の吐出側には、図示されていない油路が接続されており、オイルポンプ73によって供給される潤滑油によってプラネタタリギヤ機構4や第一回転電機1及び第二回転電機2などが潤滑ないし冷却される。
上述した構成の車両用駆動装置に必要とされる潤滑油を供給する際、走行駆動源としての第二回転電機2のトルク情報と車両走行に対応して回転する駆動軸(例えばデフ軸50)の回転速度情報を考慮して、オイルポンプ73を駆動する頻度をできるだけ低減する制御を実行するため、図2を用いて以下に説明する駆動制御装置8が備えられている。図2は、この駆動制御装置8における本発明に関する機能を示す機能ブロック図である。この駆動制御装置8は、バッテリ100と接続されているパワードライバ101に制御信号を与えることで第一回転電機1や第二回転電機2を所望のトルクと回転数で駆動させることができる。さらに駆動制御装置8は、第一回転電機1を駆動して入力軸30にトルクを伝達するとともに点火プラグや燃料噴射装置等のエンジン電装部材に制御信号を与えることでエンジン3を駆動・停止させることができる。つまり、エンジン3をクランキングさせるスタータとして機能するように第一回転電機1を制御することもできる。
駆動制御装置8に構築されている、本発明に関係する機能部は、トルク算定部81、回転数算定部82、データテーブル83、潤滑油供給管理部84、駆動制御部90である。トルク算定部81は、走行駆動源としての第二回転電機2のトルクを算定する。第二回転電機2におけるトルクの算定方法はよく知られているのでここでは詳しく述べないが、第二回転電機2への駆動制御信号やアクセルペダルの操作位置信号などを利用して算定することができる。回転数算定部82は、車両走行に対応して回転する駆動軸の回転速度を算定するものであるが、例えば、第二回転電機2のロータ回転数を利用してもよいし、デフ軸50の検出回転数を利用してもよい。潤滑油供給管理部84は、走行駆動源としての第二回転電機2のトルクと車両走行に対応して回転する駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係に基づきオイルポンプ73の駆動・停止状態を管理する。この特定関係とは、前述トルクと回転速度とから導出される特定の値ないしは情報であり、この導出のためにトルクや回転速度をパラメータとする算術関数やルール関数を用いることができる。この実施形態では、後で詳しく説明するが、トルクと回転速度を引数としてギヤ機構などの潤滑の必要な箇所に作用する負荷の大きさを表す負荷率としての関係指標を帰り値として与える推測演算ユニットないしは予め推定されたデータを格納しているデータベースとしてのデータテーブル83が実装されている。潤滑油供給管理部84は、導出されたオイルポンプ駆動に関する情報に基づき、オイルポンプ73の駆動が必要であると判定した場合には、駆動制御部90に対して入力軸30の駆動によるオイルポンプ73の駆動要求を出力する。
駆動制御部90は、潤滑油供給管理部84から出力された駆動要求に応答して、入力軸30が駆動すべく、結果的にはオイルポンプ73が駆動してオイルポンプ73から潤滑油が必要箇所に供給されるべく、駆動系を制御する。この目的のため、駆動制御部90は、第一回転電機1等に制御信号を送りエンジン3の始動や停止を制御するエンジン駆動制御部91、パワードライバ101を介して第一回転電機1や第二回転電機2を駆動制御するモータ駆動制御部92、潤滑油供給管理部84から出力されたオイルポンプ73の駆動要求に基づいてエンジン3の駆動をエンジン駆動制御部91に要請するポンプ駆動制御部93を備えている。
次に、上述したように構成された駆動制御装置における、オイルポンプ73による潤滑油供給制御の好適例を説明する。
図3は、トルク算定部81によって算定されたトルクと回転数算定部82によって算定された回転速度を引数として潤滑必要箇所の負荷率、つまり潤滑要求度である指標を帰り値として与えるデータテーブル83の構造を模式的に示した図である。この図は、縦軸に第二回転電機2のトルク、横軸に第二回転電機2の回転数(車速)をとり、その座標空間は複数の状態領域に区分けされている。まず、その座標空間は、基準回転:Vcを境界としてそれより左側の低回転数領域LAとそれより右側の高回転数領域HAに二分されている。低回転数領域LAは、掻き上げギヤ51による掻き上げ潤滑油供給では不十分とみなされる領域であり、適宜のオイルポンプ73の駆動が要求される。高回転数領域HAは、掻き上げギヤ51による掻き上げ潤滑油供給で必要潤滑が満たしうる領域で、トルクの値によっては、オイルポンプ73の駆動が全く不必要となる。
図3は、トルク算定部81によって算定されたトルクと回転数算定部82によって算定された回転速度を引数として潤滑必要箇所の負荷率、つまり潤滑要求度である指標を帰り値として与えるデータテーブル83の構造を模式的に示した図である。この図は、縦軸に第二回転電機2のトルク、横軸に第二回転電機2の回転数(車速)をとり、その座標空間は複数の状態領域に区分けされている。まず、その座標空間は、基準回転:Vcを境界としてそれより左側の低回転数領域LAとそれより右側の高回転数領域HAに二分されている。低回転数領域LAは、掻き上げギヤ51による掻き上げ潤滑油供給では不十分とみなされる領域であり、適宜のオイルポンプ73の駆動が要求される。高回転数領域HAは、掻き上げギヤ51による掻き上げ潤滑油供給で必要潤滑が満たしうる領域で、トルクの値によっては、オイルポンプ73の駆動が全く不必要となる。
低回転数領域LAと高回転数領域HAは、それぞれさらに、トルクの値に応じて複数の領域に区分けされている。低回転数領域LAでは、最もトルクの低い側に位置する低回転第1領域LA1、次いでトルクの低い側に位置する低回転第2領域LA2、さらに低回転第3領域LA3、最もトルクの高い側に位置する低回転第4領域LA4の4つの領域に区分けされている。高回転数領域HAでは、最もトルクの低い側に位置する高回転第1領域HA1、次いでトルクの低い側に位置する高回転第2領域HA2、その次の高回転第3領域HA3、さらに上の高回転第4領域HA4、最もトルクの高い側に位置する高回転第5領域HA5の5つの領域に区分けされている。区分けされた領域間の境界線は、実質的に回転数が高くなるほどトルクが小さい値をもつ座標値となっている。
ここで、高回転第1領域HA1は、掻き上げギヤ51による掻き上げ潤滑油供給で十分であり、オイルポンプ73による補完的な潤滑油供給が要求されない領域として定義されている。低回転第1領域LA1と高回転第2領域HA2は、所定のサンプリング間隔で算定されるトルクと回転数によって決定される状態点が比較的長期にわたってこの領域に入っている場合にエンジン3を駆動させ、入力軸30を回転させることでオイルポンプ73を駆動することが要求される領域として定義されている。低回転第2領域LA2と高回転第3領域HA3は、所定のサンプリング間隔で算定されるトルクと回転数によって決定される状態点が比較的中期にわたってこの領域に入っている場合にオイルポンプ73を駆動することが要求される領域として定義されている。さらに、低回転第3領域LA3と高回転第4領域HA4は、所定のサンプリング間隔で算定されるトルクと回転数によって決定される状態点が比較的短期であってもこの領域に入っている場合にオイルポンプ73を駆動することが要求される領域として定義されている。最後に、低回転第4領域LA4と高回転第5領域HA5は、直ちにエンジン3を駆動させ、オイルポンプ73を駆動することが要求される領域として定義されている。
上述したように、このデータテーブルによって導出される特定関係には、所定のサンプリング間隔で算定されるトルクと回転数によって決定される状態点がその領域に入っている累積時間がオイルポンプ駆動の重要な決定要素となっている。この累積時間を考慮したポンプ駆動制御を簡単化するためにこの実施形態で行われている制御手順を図4のフローチャートと図5のタイムチャートとを用いて以下に説明する。この制御手順を実行するために、データテーブル83において、各状態領域には予め指標値:Aが割り当てられている。すなわち、高回転第1領域HA1には「A=0」、低回転第1領域LA1と高回転第2領域HA2とには「A=0.1」、低回転第2領域LA2と高回転第3領域HA3には「A=0.2」、回転第3領域LA3と高回転第4領域HA4とには「A=0.5」、低回転第4領域LA4と高回転第5領域HA5とには「A=1」が、それぞれ割り当てられている。
さらに、潤滑油供給管理部84には、サンプリング毎の即時ポンプ駆動判定条件としての即時実行閾値:TH1と、サンプリング間隔毎に累積された指標値:Aによるポンプ駆動判定条件としての累積実行閾値:TH2が設定されている。例えば、TH1=1かつ、TH2=10と設定されている場合、サンプリングされたトルクと回転数から導出された指標値の値が1以上であれば、即時にオイルポンプ73が駆動され、その指標値の累積値が10以上となれば、その時点でオイルポンプ73が駆動される。なお、即時のオイルポンプ駆動を実現させるため、低回転第4領域LA4と高回転第5領域HA5に割り与えられるAの値は即時実行閾値:TH1以上に設定される。
図4で示す潤滑油供給制御ルーチンが実行されると、まず初期設定が行われる(#01)。初期設定では、累積演算に用いられる累積変数:S、前指標変数A0、現指標変数A1がクリアされる。サンプリング間隔が満たされると(#03Yes分岐)、トルク算定部81からトルク:Tを読み込み(#05)、回転数算定部82から回転数:Rを読み込む(#07)。読み込まれたトルク:Tと回転数:Rとを引数としてデータテーブル83にアクセスして、指標:Aを受け取る(#09)。
次いで、得られた指標:Aと即時実行閾値:TH1とが比較される(#11)。得られた指標:Aが即時実行閾値:TH1以上であれば(#11Yes分岐)、潤滑油供給管理部84からポンプ駆動制御部93にポンプ駆動要求が出力される(#13)。これにより、ポンプ駆動制御部93はエンジン駆動制御部91を介して一定時間エンジン3を駆動させる。このエンジン3の駆動は、入力軸30を回転させ、結果的にオイルポンプ73を駆動させることになり、一定時間だけオイルポンプ73による潤滑油供給が行われる(#15)。その後、累積変数:Sのクリア処理を経て(#17)、ステップ#03に戻る。
ステップ#09で得られた指標:Aが即時実行閾値:TH1を下回っていれば(#11No分岐)、以下の累積演算処理が行われる。まず、ステップ#09で得られた指標:Aの値が現指標変数A1に代入される(#21)。次に、後で詳しく説明する累積演算が行われ、その演算結果が累積変数:Sに加算される(#23)。次に、累積変数:Sと累積実行閾値:THとが比較される(#25)。累積変数:Sが累積実行閾値:TH2以上であれば(#23Yes分岐)、ステップ#13にジャンプし、上述したようなステップ#13からなステップ#17のポンプ駆動処理が実行される。累積変数:Sが累積実行閾値:TH2を下回っていれば(#23No分岐)、ステップ#09で得られた指標:Aが前指標変数A0に代入されて(#27)、ステップ#03に戻る。
上記累積演算処理の一例を以下に説明する。図5は、累積演算処理を模式的に示しているタイムチャートである。サンプリング間隔:Δtで順次(t1,t2・・・)読み出されたトルク:Tと回転数:Rを引数として指標:Aが導出される。図5の例では、タイムポイントt1でA-=a1、t2でA-=a1、t3でA-=a2、t2でA-=a3、・・・という指標値となっている。なお、ここでは、1つのサンプリング間隔における指標値は前回の指標値:A0と現時点の指標値:A1との平均値で求めている。つまり、累積値:S(S(1),S(2)・・・)は
S=S+(A0+A1)/2
で求められていくが、その様子が図5に図解されている。累積値:Sと累積実行閾値:TH2との比較はサンプリング毎に行われ、累積変数:Sが累積実行閾値:TH2以上となるとポンプ駆動処理が実行のための駆動要求が潤滑油供給管理部84から出力される。
S=S+(A0+A1)/2
で求められていくが、その様子が図5に図解されている。累積値:Sと累積実行閾値:TH2との比較はサンプリング毎に行われ、累積変数:Sが累積実行閾値:TH2以上となるとポンプ駆動処理が実行のための駆動要求が潤滑油供給管理部84から出力される。
〔別実施形態〕
(1)
上述した実施の形態では、オイルポンプ73による潤滑油供給が必要な状態では、潤滑油供給管理部84からの駆動要求に基づいてポンプ駆動制御部93がエンジン駆動制御部91を介してエンジン3を駆動して、入力部材としての入力軸30を回転させていた。この構成に代えて、潤滑油供給管理部84からの駆動要求に基づいてポンプ駆動制御部93がエンジン3を停止させたままモータ駆動制御部92を介して第一回転電機1を駆動して、入力部材としての入力軸30を回転させる構成を採用してもよい。
(2)
また、オイルポンプ73をオイルポンプ駆動用のモータを備えた電動オイルポンプとし、ポンプ駆動制御部93が電動オイルポンプを制御する構成を採用してもよい。
(3)
上述した実施形態では、トルク算定部81から読み込まれたトルク:Tと回転数算定部82から読み込まれた回転数:Rとをパラメータとしてトルクと回転数との特定関係である指標がデータテーブル83を用いて導出されていたが、このデータテーブル83をトルク:Tと回転数:Rとをパラメータとして指標を導く関数:f(T,R)で構成してもよい。または、エキスパートシステムやファジー理論などのアルゴリズムを利用して、ルールベースを構築し、これをデータテーブル83に置き換えてもよい。つまり、このデータテーブル83は、複数のパラメータからオイルポンプ駆動に関する情報を引き出す推測演算ユニットを意味している。さらに、このような推測演算ユニットへ入力するパタメータとしてサンプリング時刻等の経過時間情報も加え、経過時間を考慮した特定関係が導出されるように推測演算ユニットに累積演算機能を含めるようにしてもよい。
(4)
上述した実施の形態では、掻き上げギヤとしてデフ軸50に連動するデフリングギヤ51が採用されていたが、車両走行に対応して回転する駆動軸に連動する大径のギヤであれば、種々のギヤを掻き上げギヤとして採用することができる。また、この掻き上げギヤは、必ずしもギヤ式動力伝動機構の要素として用いられるギヤである必要はなく、単にオイルを掻き上げることができる形態のものであれば、何でもよい。
(5)
上述した実施の形態では、データテーブル83に構築されていた潤滑必要箇所負荷率の判定領域は、4つの低回転領域と、5つの高回転領域とに分割されていたが、この区分けは種々の形態が可能である。例えば、オイルポンプ駆動を要求しないとする高回転第1領域HA1だけを設定し、その他では即時ポンプ駆動または一定時間後のポンプ駆動とする制御も可能である。さらには、オイルポンプ駆動を要求しないとする高回転第1領域HA1、及び、即時ポンプ駆動を要求する低回転第4領域LA4と高回転第5領域HA5だけを設定し、その他では一定時間後のポンプ駆動とする制御も可能である。
(6)
上記の実施形態では、車両用駆動装置が、プラネタリギヤ機構を備え、エンジン3からの駆動力を差動歯車装置により第一回転電機1と駆動軸50とに分配するとともに、第二回転電機2の駆動力を駆動軸50に伝達可能に構成された、いわゆるスプリット方式のハイブリッド車両用駆動装置である場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。したがって、例えば、車両用駆動装置を、入力部材30(エンジン3)の回転速度に比例して回転電機及び駆動軸50の回転速度が定まるように、入力部材30と駆動軸50とを駆動連結する駆動伝達機構が構成された、いわゆるパラレル方式のハイブリッド車両用駆動装置とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、回転電機は駆動軸に駆動力を伝達可能な状態で少なくとも一つ備えていればよい。
(1)
上述した実施の形態では、オイルポンプ73による潤滑油供給が必要な状態では、潤滑油供給管理部84からの駆動要求に基づいてポンプ駆動制御部93がエンジン駆動制御部91を介してエンジン3を駆動して、入力部材としての入力軸30を回転させていた。この構成に代えて、潤滑油供給管理部84からの駆動要求に基づいてポンプ駆動制御部93がエンジン3を停止させたままモータ駆動制御部92を介して第一回転電機1を駆動して、入力部材としての入力軸30を回転させる構成を採用してもよい。
(2)
また、オイルポンプ73をオイルポンプ駆動用のモータを備えた電動オイルポンプとし、ポンプ駆動制御部93が電動オイルポンプを制御する構成を採用してもよい。
(3)
上述した実施形態では、トルク算定部81から読み込まれたトルク:Tと回転数算定部82から読み込まれた回転数:Rとをパラメータとしてトルクと回転数との特定関係である指標がデータテーブル83を用いて導出されていたが、このデータテーブル83をトルク:Tと回転数:Rとをパラメータとして指標を導く関数:f(T,R)で構成してもよい。または、エキスパートシステムやファジー理論などのアルゴリズムを利用して、ルールベースを構築し、これをデータテーブル83に置き換えてもよい。つまり、このデータテーブル83は、複数のパラメータからオイルポンプ駆動に関する情報を引き出す推測演算ユニットを意味している。さらに、このような推測演算ユニットへ入力するパタメータとしてサンプリング時刻等の経過時間情報も加え、経過時間を考慮した特定関係が導出されるように推測演算ユニットに累積演算機能を含めるようにしてもよい。
(4)
上述した実施の形態では、掻き上げギヤとしてデフ軸50に連動するデフリングギヤ51が採用されていたが、車両走行に対応して回転する駆動軸に連動する大径のギヤであれば、種々のギヤを掻き上げギヤとして採用することができる。また、この掻き上げギヤは、必ずしもギヤ式動力伝動機構の要素として用いられるギヤである必要はなく、単にオイルを掻き上げることができる形態のものであれば、何でもよい。
(5)
上述した実施の形態では、データテーブル83に構築されていた潤滑必要箇所負荷率の判定領域は、4つの低回転領域と、5つの高回転領域とに分割されていたが、この区分けは種々の形態が可能である。例えば、オイルポンプ駆動を要求しないとする高回転第1領域HA1だけを設定し、その他では即時ポンプ駆動または一定時間後のポンプ駆動とする制御も可能である。さらには、オイルポンプ駆動を要求しないとする高回転第1領域HA1、及び、即時ポンプ駆動を要求する低回転第4領域LA4と高回転第5領域HA5だけを設定し、その他では一定時間後のポンプ駆動とする制御も可能である。
(6)
上記の実施形態では、車両用駆動装置が、プラネタリギヤ機構を備え、エンジン3からの駆動力を差動歯車装置により第一回転電機1と駆動軸50とに分配するとともに、第二回転電機2の駆動力を駆動軸50に伝達可能に構成された、いわゆるスプリット方式のハイブリッド車両用駆動装置である場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。したがって、例えば、車両用駆動装置を、入力部材30(エンジン3)の回転速度に比例して回転電機及び駆動軸50の回転速度が定まるように、入力部材30と駆動軸50とを駆動連結する駆動伝達機構が構成された、いわゆるパラレル方式のハイブリッド車両用駆動装置とすることも、本発明の好適な実施形態の一つである。この場合、回転電機は駆動軸に駆動力を伝達可能な状態で少なくとも一つ備えていればよい。
1:第一回転電機(回転電機)
2:第二回転電機(回転電機)
3:エンジン
4:プラネタタリギヤ機構(ギヤ機構)
8:駆動制御装置
31:スタータ
50:デフ軸(駆動軸)
51:デフリングギヤ
73:オイルポンプ
81:トルク算定部
82:回転数算定部
83:データテーブル
84:潤滑油供給管理部
90:駆動制御部
30:入力軸
91:エンジン駆動制御部、
92:モータ駆動制御部
93:ポンプ駆動制御部
100:バッテリ
101:パワードライバ
2:第二回転電機(回転電機)
3:エンジン
4:プラネタタリギヤ機構(ギヤ機構)
8:駆動制御装置
31:スタータ
50:デフ軸(駆動軸)
51:デフリングギヤ
73:オイルポンプ
81:トルク算定部
82:回転数算定部
83:データテーブル
84:潤滑油供給管理部
90:駆動制御部
30:入力軸
91:エンジン駆動制御部、
92:モータ駆動制御部
93:ポンプ駆動制御部
100:バッテリ
101:パワードライバ
Claims (10)
- エンジンに駆動連結される入力部材と、駆動車輪に駆動連結される駆動軸と、前記駆動軸にギヤ機構を介して駆動連結された回転電機と、前記ギヤ機構に含まれるとともに前記駆動軸と連動回転する掻き上げギヤと、前記ギヤ機構に潤滑油を供給するオイルポンプとを備え、前記掻き上げギヤが前記駆動軸を内装した駆動機構ケース内に形成されたオイル溜まり部から潤滑油を掻き上げることで前記ギヤ機構に潤滑油を供給する車両用駆動装置のための駆動制御装置であって、
前記回転電機のトルクと前記駆動軸の回転速度とによって特定される特定関係に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理する潤滑油供給管理部と、前記潤滑油供給管理部から出力される駆動要求に応じて前記オイルポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御部とが備えられている駆動制御装置。 - 前記潤滑油供給管理部が、前記特定関係の累積時間にも基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理する請求項1に記載の駆動制御装置。
- 前記回転電機のトルクが所定値以下で、かつ前記出力部材の回転速度が所定値以上である領域がポンプ駆動不要領域として規定され、
前記潤滑油供給管理部は、前記特定関係が前記ポンプ駆動不要領域内にある場合には、前記オイルポンプを停止状態とするための停止要求を行う請求項1又は2に記載の駆動制御装置。 - 前記回転電機の各回転速度における最大トルク付近にポンプ駆動領域が規定され、
前記潤滑油供給管理部は、前記特定関係が前記ポンプ駆動領域内にある場合には、前記オイルポンプを駆動状態とするための駆動要求を行う請求項1から3のいずれか一項に記載の駆動制御装置。 - 前記出力部材の回転速度が所定値以上の領域が高回転領域として規定されるとともに、当該高回転領域に対して前記出力部材の回転速度が低い領域が低回転領域として規定され、
前記潤滑油供給管理部は、前記出力部材の回転速度が前記高回転領域に入っている特定関係では前記出力部材の回転速度が前記低回転領域に入っている特定関係に比べて前記オイルポンプを停止状態とする傾向を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の駆動制御装置。 - 前記潤滑油供給管理部が、前記ギヤ機構に作用する負荷の大きさの推定結果を代表する関係指標を前記特定関係に基づいて導出し、当該関係指標に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理する請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
- 前記潤滑油供給管理部が、前記関係指標の時間積分値に基づき前記オイルポンプの駆動・停止状態を管理する請求項6に記載の駆動制御装置。
- 前記オイルポンプは前記入力部材の動力によって駆動され、
前記ポンプ駆動制御部は、前記エンジンを駆動することにより前記入力部材を介して前記オイルポンプを駆動状態とする請求項1から7のいずれか一項に記載の駆動制御装置。 - 前記オイルポンプは前記入力部材の動力によって駆動され、前記回転電機を第二回転電機とし、前記入力部材に駆動連結される第一回転電機を更に備え、
前記ポンプ駆動制御部は、前記第一回転電機を駆動することにより前記入力部材を介して前記オイルポンプを駆動状態とする請求項1から8のいずれか一項に記載の駆動制御装置。 - 前記回転電機に電力を供給するための蓄電装置が、外部電源により充電可能に構成された請求項1から9のいずれか一項に記載の駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009059681A JP2010208587A (ja) | 2009-03-12 | 2009-03-12 | 駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009059681A JP2010208587A (ja) | 2009-03-12 | 2009-03-12 | 駆動制御装置 |
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JP2009059681A Pending JP2010208587A (ja) | 2009-03-12 | 2009-03-12 | 駆動制御装置 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117602A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Shanghai Dynax Co Ltd | 電気自動車用変速装置 |
DE102011013487A1 (de) * | 2011-03-10 | 2012-09-13 | Audi Ag | Kraftfahrzeug mit Getriebe und Getriebeölpumpe |
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-
2009
- 2009-03-12 JP JP2009059681A patent/JP2010208587A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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