JP2010208373A - ホイールアライメント調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャスター角の調整範囲を確保し、かつ、キャスター角を容易に調節できるホイールアライメント調節装置を提供する。
【解決手段】車輪ハブに取付けられるアップライトと、車体側から前記アップライトの上下方向に延長するアームとを備え、前記アームを車体側のインナーアームと、前記アップライト側のアウターアームとに分割して、このインナーアームとアウターアーム間を接続手段で接続し、当該接続手段を、前記インナーアームに対し、アウターアームを車体前後方向に移動調節可能に構成し、具体的には前記接続手段を前記アウターアーム側の先端に取付け、前後方向に延長する基片と、この基片のアップライト側の先端面に前後方向に摺接するとともにアウターアームが固定された作動片と、前記作動片を前後方向に移動調節するギア機構とから構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輌のホイールアライメント調節装置に関し、特にキャスター角の調節を可能にするホイールアライメント調節装置に関する。
従来、自動車のサスペンションのホイールアライメントを調節する要素の中にキャスター角の調節がある。例えば、車体取付側に位置するインナーアームと車輪側に位置するアウターアームとの間にプレート状の調節部材を配置し、調節部材に長孔を設け、長孔の貫通方向と平行に配置した調節用カムを回転させることによりアームの長さを変化させてキャスター角の調節を可能にしている。
特開2006−224829公報
しかし、特許文献1の方法では、調節部材を長孔に沿って移動させ、さらにその移動は偏心したカムにより調節が行われるため、調節範囲は、狭い範囲の設定しか行うことができない。つまり、調節範囲を広く設定したい場合には、所望の調節範囲が得られる長さの長孔とそれに見合ったカムの偏心量が必要となるため、キャスター角の調節機構としては大きなサイズのものとなるおそれがある。
そこで、本発明では、キャスター角の調節範囲を確保し、かつ、キャスター角を容易に調節できるホイールアライメント調節装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の構成として、車輪ハブに取付けられるアップライトと、車体側からアップライトの上下方向に延長するアームとを備え、アームを車体側のインナーアームと、アップライト側のアウターアームとに分割して、このインナーアームとアウターアーム間を接続手段で接続し、当該接続手段を、インナーアームに対し、アウターアームを相対的に車体前後方向に移動調節する構成とした。
本発明によれば、アームを車体側のインナーアームと、アップライト側のアウターアームとに分割して、このインナーアームとアウターアーム間を接続手段で接続し、当該接続手段を、インナーアームに対し、アウターアームを相対的に車体前後方向に移動調節するように構成することにより、アウターアームをインナーアームに対して相対的に車体前後方向に移動させるという簡単な構成かつ移動範囲が長く設定される構成でキャスター角が調節されるので、全体として小形に設定できる。
さらに、車体からアップライトの上下に取付けた両方のアウターアームを車体前後方向に移動させればトレールも調節することができ、また、上下のアウターアームでキャスター角を調節しつつ、前後に移動させれば、同時にトレールの調節も行うことができる。
本発明の第2の発明として、接続手段は、アウターアーム側の先端に取付けられて、前後方向に延長する基片と、この基片のアップライト側の先端面に前後方向に摺接するとともにアウターアームが固定された作動片と、作動片を前後方向に移動調節するギア機構とする構成とした。
本発明によれば、ギア機構を駆動して作動片を前後方向に移動させてアウターアームを前後方向に移動させることが可能となり、操作が簡単となる。
本発明の第3の発明として、ギア機構はピニオン,ラックにより構成される。
本発明によれば、ギア機構はピニオン,ラックにより構成されることにより、ピニオンを回転させるという簡単な操作でラックを移動させてキャスター角を滑らかにかつ連続的に調節することができ、ラック長さを長くすることで調節範囲を長く設定することができる。
本発明の第4の発明として、接続手段は、アウターアーム側より延長し、かつ、基片の前後に植設された前後2本のピンを設け、このピンを作動片に設けられた前後2個の長孔にそれぞれ貫通させて、作動片を前後方向に移動可能とする構成とした。
本発明によれば、アウターアームが基片に植設された2本のピンとともに作動片に設けられた長孔に沿って移動するので、常に安定して作動片を前後に移動できる。
なお、本発明の技術的範囲は、以下の実施形態に限定されるものではなく、実施形態に多様な変更又は改良を加えた形態も本発明の趣旨を逸脱しない範囲において技術的範囲に含まれる。
本発明の実施形態に係る車体に設けられたホイールアライメント調節装置の外観図。 本発明の実施形態に係るホイールアライメント調節装置の外観図。 本発明の実施形態に係るホイールアライメント調節装置の分解斜視図。 本発明の実施形態に係る接続手段が固定された状態図。 本発明の実施形態に係る接続手段が調節可能の状態図。 本発明の実施形態に係る作動片8を車体前方に移動させたときの状態図。 本発明の実施形態に係る作動片8を車体後方に移動させたときの状態図。 本発明の実施形態に係るトレールの調節図。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴と組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、車体に設けられたホイールアライメント調節装置の外観図を示す。
同図において、車体1の上下位置からアッパーアーム2,ロアアーム3が車輪4の中央のハブ5の上下方向に、ほぼ平行状態で突出している。
このアッパーアーム2及びロアアーム3は、それぞれ一端が車体1に設けられたヒンジ構成の固定部1u,1dに上下方向に回動自在に結合し、他端がアップライト12と回動自在に結合し、アッパーアーム2の下方に位置するロアアーム3とサスペンション機構6に接続されて支承されることで、車輪4から伝わる振動を吸収する。
図2は、ホイールアライメント調節装置の外観図であり、アップライトに取付けられたアッパーアーム及びロアアームの拡大図を示す。
図2に示すように、前記アッパーアーム2は、車体前後位置の2本のインナーアーム2a,2bの先端に車体前後方向に延長する基片7を取付け、この基片7に作動片8を前後方向に摺動自在に取付け、この作動片8の中央よりアウターアーム9を突出させて構成されている。
すなわち、アッパーアーム2は、インナーアーム2a,2bとアウターアーム9とにインナー側とアウター側に分割して構成され、両者を基片7と作動片8との摺接構成よりなる接続手段78で接続して構成される。
ロアアーム3についても、アッパーアーム2と同様に、車体前後位置の2本のインナーアーム3a,3bの先端に車体前後方向に延長する基片7を取付け、この基片7に作動片8を前後方向に摺動自在に取付け、この作動片8の中央よりアウターアーム11を突出させて構成されている。
すなわち、ロアアーム3は、インナーアーム3a,3bとアウターアーム11とに分割して構成され、両者を基片7と作動片8との摺接構成よりなる接続手段78で接続して構成される。
前記アウターアーム9,11の先端で支持される平板状のアップライト12は、中央にハブ取付け孔13が設けられ、このハブ取付け孔13に車輪ハブが貫通されて、ハブ取付け孔13の周りに形成された複数の取付け孔13bでハブがネジ止めされる。
図2に示すように、アップライト12の下部には、アップライト12の下面14の中央から下方に突出する球体よりなる下部ピックアップ16が固定される。
下部ピックアップ16は、外周面が球状に成形され、この球体の上下方向に延長する中心部分に中央孔16aを備え、上下の両端にはフランジよりなる基部16b,16cを備える。この下部ピックアップ16は、アップライト12の下面14に一体に形成され下方に突出する突棒15を下部ピックアップ16の中央孔16aに貫通させ、一方の基部16bを下面14に当接させ、他方の基部16cから突出する突棒15をナットなどにより基部16cを押圧することにより固定される。
なお、下部ピックアップ16の基部16bをアップライト12の下面14に直接ネジ止めして固定する方法でも良く、また、突棒15を不要として下部ピックアップ16の中央孔16aにボルトを貫通させて直接前記下面14に螺合して固定しても良い。
アップライト12の上面17には、上面17の中央から上方に突出する球体よりなる上部ピックアップ21が固定される。
上部ピックアップ21は、外周面が球状に成形され、この球体の上下方向に延長する中心部分に中央孔21aを備え、中央孔21aが延長される両端にはフランジよりなる基部21b,21cを備える。この上部ピックアップ21は、アップライト12の上面17に一体に形成され突出する突棒18を上部ピックアップ21の中央孔21aに貫通させ、下方の基部21cを上面17に当接させ、上方の基部21bから突出する突棒18にナットなどの固定具により基部21bを押圧することにより固定される。
なお、下部ピックアップ16と同様に、上部ピックアップ21の上部の基部21bを上面17に直接ネジ止めして固定する方法でも良く、また、突棒18を不要として上部ピックアップ21の中央孔21aにボルトを貫通させて螺合し直接上面17に固定しても良い。
前記上部ピックアップ21の外周面は、アウターアーム9の先端側の球体面よりなる球体受け9gで外周が包囲され、これによりアウターアーム9に接続して取付けられ、接続手段78を構成する。上部ピックアップ21は、アウターアーム9に対して前後,上下方向の回動を許容する自在継手構造となっている。すなわち、上部ピックアップ21の外周面に沿って球体受け9gが外周面上を滑べるように上下左右に回動可能な球面軸受け構造により自在継手となる。
また、前記下部ピックアップ16の外周面は、アウターアーム11の先端側の球体面よりなる球体受け11gで外周が包囲され、これによりアウターアーム11に接続して取付けられ、接続手段78を構成する。上部ピックアップ21は、アウターアーム11に対して前後,上下方向の回動を許容する自在継手構造となっている。すなわち、上部ピックアップ21と同様に、下部ピックアップ16の外周面に沿って球体受け11gが外周面上を滑べるように上下左右に回動可能な球面軸受け構造により自在継手となる。
なお、本実施形態では、自在継手構造を構成する球面を有する下部,上部のピックアップ16,21としての球体と、球体受け9g,11gを別々に構成したが、例えば、球体と球体受け9g,11gが一体となった公知の球面軸受けユニットなどを用い、アウターアーム9,11の先端側に取付け、前記アップライト12の上面17,下面14からそれぞれ突出する突棒15,突棒18に差し込んで図外のナットなどいずれかの固定具を用いて固定しても良い。
図3は、ホイールアライメント調節装置の分解斜視図であり、キャスター調節手段を構成する基片7と作動片8の分解構成図を示す。なお、アッパーアーム2とロアアーム3は同一構成のため、アッパーアーム2を用いて説明する。
図3に示すように、基片7は、インナーアーム2a,2bと反対側の外面7c(作動片8と摺接する側の面)に作動片8の移動を規制するピンとなるネジ30,31の先端側が螺入して植設される。このネジ30,31は2個のネジ穴32,33に車体方向に螺入して車体前後に2箇所設けられる。
すなわち、前記ネジ30,31は、前記作動片8の前後に設けられ、かつ前後方向に延長する長孔34,35を貫通して、前記ネジ穴32,33に先端側が螺入される。このネジ30,31が緩い状態では作動片8は前後方向に移動自在であるが、ネジ30,31を締め付けることで、ネジ30,31のネジ頭30a,31aで作動片8を基片7方向に押圧して固定状態とする。
また、前記ネジ穴32,33の間には、外面7cの中央側に、底部41bを残して上下方向に延長する湾状に切欠かれた切欠き41が形成される。
前記切欠き41の底部41bには、貫通孔42が形成される。この貫通孔42は、後述のピニオン39が取付けられたときにピニオン39の歯車44の歯の部分が外面7cより突出するように設けられる(図4参照)。
ピニオン39としての歯車44の下部中央には、軸部39aが下方に突設して形成され、この歯車44の上部中央には、工具穴39bが形成される。
軸部39aは、前記貫通孔42を貫通し、下端部にはリング溝39cが形成される。
このリング溝39cには、スナップリング45が取付けられ、ピニオン39が基片7から脱落するのを防止する。
工具穴39bは、例えば、6角形に形成された穴で6角キーやヘキサゴンと呼ばれる工具を差込み、ピニオン39を回転するために設けられる。なお、この工具穴39bの形状は前記に限らず、また、穴状に形成するのではなく凸状に形成しても良い。
作動片8は、基片7の外面7cと対接する摺接面8cを有し、この摺接面8cには前後方向に延長する凹部46が形成される。凹部46は、前記基片7の切欠き41と対応する位置に矩形状に形成される。
具体的には、基片7に作動片8を対接状態で取付けたときに作動片8の底面46bと切欠き41の底面41bが同じ高さとなり、基片7にピニオン39が取付けられたときにピニオン39の工具穴39bが形成された上面と凹部46の上面46aがほぼ同じ位置に位置するように形成される。
この凹部46の奥の底部46cに、調節機構を構成するC字状の板バネ38と、この板バネ38で外側(車体方向)に押圧される矩形片よりなる調節ブロック36と、この調節ブロック36の前面に固定されたラック片37が順次位置される。
なお、調節ブロック36を押圧するバネをC字状の板バネとしたが、コイルスプリングなど繰り返しの復元力を有するものであればいずれのものであっても良い。また、前記構成において調節ブロック36とラック片37を別々に構成したが、押圧するバネによって調節ブロック36が無くても良いし、調節ブロック36がラック片37とともに一体に形成されても良い。
前記構成により、外面7cの切欠き部41には前記ラック片37の歯面37aに噛合するピニオン39が位置する。このピニオン39とラック片37によりギア機構が構成される。
すなわち、ピニオン39を構成する歯車44の回転力でこの調節ブロック36に前後方向の力が作用することで、作動片8が前後方向に移動調節される。
図4は、接続手段78の基片7と作動片8が固定された状態を示し、図5は、接続手段78の基片7と作動片8が調節可能の状態を示し、図6は、作動片8を車体前方に移動させたときの状態を示し、図7は、作動片8を車体後方に移動させたときの状態を示す。
以上の構成により、接続手段78では次の動作がなされる。
すなわち、上部ピックアップ21と下部ピックアップ16を結ぶ中心軸Fを前方に傾斜させて、所定のキャスター角を得るには、作動片8を前方に移動し、この状態で作動片8を移動位置にロックすれば良い。
例えば、図4に示すように、接続手段78の基片7と作動片8がロックされた状態から、図5に示すように、上部ピックアップ21を前方に移動するには、基片7と作動片8との間に所定の間隙dが得られるようにネジ30,31を緩める。これにより、板バネ38が、バネの復元力により図5中の位置Aから位置Bまで戻りつつ調節ブロック36とラック片37をピニオン39に押圧したまま移動させて、ピニオン39とラック片37の噛合い状態が維持される。
前記状態において、例えば、図6(a)に示すように、上部ピックアップ21を車体前方に移動させるには、ピニオン39を矢印P方向、つまり反時計回りに回転させて作動片8を車体前方に例えば距離L移動すれば良い。
その後、ネジ30,31を締め付けることにより、板バネ38は圧縮されて図4に示すように位置Aに戻り、摺動面8cから突出したラック片37が凹部46の中に収容され、
作動片8を含む上部ピックアップ21が固定される。この調節により図6(b)に示すように上部ピックアップ21が下部ピックアップ16を支点として回転しつつ車体前方に移動し、もとのキャスター角の位置Fから位置Gまで角度α回転してキャスター角が車体前方に傾斜するように調節される。
前記構成により、ラック片37とピニオン39は、常に噛合いが維持され、ピニオン39を工具により回転させることで容易に、かつ、正確に基片7と作動片8を相対的に移動させて、所定のキャスター角に調節することができる。
また、図7に示すように、上部ピックアップ21を後方に移動させるには、ピニオン39を時計回りに回転させて作動片7を車体後方に例えば距離L移動すれば良い。
その後、ネジ30,31を締め付けることにより、板バネ38が圧縮されて図4に示すように位置Aに戻り、摺動面8cから突出したラック片37が凹部46の中に収容され、
作動片8を含む上部ピックアップ21が固定される。
この調節により、図7(b)に示すように、上部ピックアップ21が下部ピックアップ16を支点として回転しつつ車体後方に移動し、もとのキャスター角の位置Fから位置Gまで角度α回転してキャスター角が車体後方に傾斜するように調節される。
前記構成により、ラック片37とピニオン39が常に噛合わされ、ピニオン39を工具により回転させることで容易に、かつ、正確に基片7と作動片8を相対的に移動させて所定のキャスター傾斜角に調節することができる。
また、図示しないが、下部ピックアップ16を前方又は後方に移動させるには、前記上部ピックアップ21を移動させる方法と同様に、ネジ30,31を緩めて作動片8を前方又は後方に移動させ、下部ピックアップ16を移動させれば良い。その後、ネジ30,31を締め付けることにより、下部ピックアップ16が固定される。この調節により、下部ピックアップ16を車体前方又は後方に移動させることで、キャスター角が車体前方又は後方に傾斜するように変化させることができる。
また、上部ピックアップ21と下部ピックアップ16の両方をそれぞれ前方又は後方に相対的に移動させてキャスター角を調節するようにしても良い。
つまり、図6(b)に示すように、キャスター角が車体前方に傾斜するようにキャスター角を調節するには、下部ピックアップ16と接続するアウターアーム11を備える作動片8を車体後方に移動させ、上部ピックアップ21と接続するアウターアーム9を備える作動片8を車体前方に移動させて傾斜角を前方に調節するようにしても良い。
また、図7(b)に示すように、キャスター角が車体後方に傾斜するようにキャスター角を調節するには、下部ピックアップ16と接続するアウターアーム11を備える作動片8を車体前方に移動させ、上部ピックアップ21と接続するアウターアーム9を備える作動片を車体後方に移動させて傾斜角を後方に調節するようにしても良い。
したがって、ネジ30,31を緩めて、上部ピックアップ21と下部ピックアップ16とを結ぶ中心軸Fの前後方向の傾斜角で得られるキャスター角を所定に設定してから、ネジ30,31を締め付けるという簡単な作業で所望のキャスター角が得られる。
上部ピックアップ21を後方に移動し、下部ピックアップ16を前方に移動しても所望のキャスター角αを得ることができる。
以上示したようにキャスター角を調節することにより、キャスター角の左右差によるハンドルを切ったときの戻りの違い、ハンドルの流れ、ハンドルのふらつき、ハンドル取られなどが解消し、旋回後の直進状態への車輪の復元力の向上や旋回性能の向上(旋回時の対地キャンバ角変化)及び直進安定性などが向上する。
図8は、トレール(キャスタートレール)Mの調節を示す。
前記方法により、キャスター角αの調節を行った後に、さらに、図8に示すように、下部ピックアップ16と接続するアウターアーム11を備える作動片8と、上部ピックアップ21と接続するアウターアーム9を備える作動片8の両方の作動片8,8を同じ量だけ車体後方に移動させれば、トレールMをトレールM′まで移動させるトレールの調節をすることができる。また、両方の作動片8,8を同じ量だけ車体前方に移動させて、トレールの調節をすれば良い。
なお、トレールMとは、キャスター角を示す線分Gの延長線が路面と交差する点とタイヤ中心Oから路面へおろした垂線と路面との交点との距離(前後関係)である。
トレールMを適当に調節することにより、キャスター角と同様に車両の直進安定性を調節できる。
なお、前記の実施形態では、インナーアームとアウターアーム間を接続する接続手段78からなる基片7と作動片8に調節機構を設け、基片7に作動片8を移動させるピニオン39を設け、ピニオン39の回転により前後に移動するラック片37aを設けたが、ラック片37aを基片7に設け、ピニオン39を作動片8に設けても良い。
また、本発明のホイールアライメント調節装置をより効果的に使用するためには、上部ピックアップ21と下部ピックアップ16がアップライト上を移動可能なアップライトに用いられると良い。
1 車体、1u 固定部、1d 固定部、2 アッパーアーム、2a インナーアーム、
2b インナーアーム、3 ロアアーム、3a インナーアーム、
3b インナーアーム、4 車輪、5 ハブ、6 サスペンション機構、7 基片、
7a 上面、7b 下面、7c 外面、8 作動片、9 アウターアーム、
9g 球体受け、11 アウターアーム、11g 球体受け、12 アップライト、
13 ハブ取付け孔、13a 取付け孔、14 下面、15 突棒、
16 下部ピックアップ、16a 中央孔、16b 基部、16c 基部、17 上面、18 突棒、20b ネジ孔、21 上部ピックアップ、30 ネジ、30a ネジ頭、31 ネジ、31a ネジ頭、32 ネジ穴、33 ネジ穴、35 板バネ、
36 調節ブロック、37 ラック片、37a 歯面、39 ピニオン、39a 軸部、39b 工具孔、39c リング溝、41 切欠き、41a 湾曲面、41b 底面、
42 貫通孔、44 歯車、45 スナップリング、46 凹部、46a 上面、
46b 底面、46c 奥行底部、78 接続手段。

Claims (4)

  1. 車輪ハブに取付けられるアップライトと、
    車体側から前記アップライトの上下方向に延長するアームとを備え、
    前記アームを車体側のインナーアームと、
    前記アップライト側のアウターアームとに分割して、このインナーアームとアウターアーム間を接続手段で接続し、当該接続手段を、前記インナーアームに対し、アウターアームを相対的に車体前後方向に移動調節するように構成したことを特徴とするホイールアライメント調節装置。
  2. 前記接続手段は、前記アウターアーム側の先端に取付けられて、前後方向に延長する基片と、この基片のアップライト側の先端面に前後方向に摺接するとともにアウターアームが固定された作動片と、前記作動片を前後方向に移動調節するギア機構とから構成したことを特徴とする請求項1に記載のホイールアライメント調節装置。
  3. 前記ギア機構はピニオン,ラックにより構成されることを特徴とする請求項2に記載のホイールアライメント調節装置。
  4. 前記接続手段は、アウターアーム側より延長し、かつ、前記基片の前後に植設された前後2本のピンを設け、このピンを前記作動片に設けられた前後2個の長孔にそれぞれ貫通させて、作動片を前後方向に移動可能とした請求項1又は請求項2に記載のホイールアライメント調節装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014000924A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Nsk Ltd 車両用懸架装置
JP2015066967A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 カヤバ工業株式会社 サスペンション装置
JP2016064801A (ja) * 2014-09-26 2016-04-28 株式会社村上商会 自動車のサスペンション装置

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