JP2010208369A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパアームをより確認しやすい状況でワイパアームを移動させることが可能な車両用ワイパ装置を得る。
【解決手段】CPU4が、車室内での所定の操作を示す車室内操作信号(例えば間欠動作モード信号W−INT)およびドア操作信号(例えばドア開信号D−OPおよびドア閉信号D−CL)を取得したときに、ワイパアーム2を通常の静止位置とは異なる交換位置に移動させるように、ワイパアーム2の駆動機構3を制御するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のワイパ装置に関する。
従来の自動車等の車両用のワイパ装置として、ワイパブレード等の交換をより容易に行えるようにするため、車室内の二つのスイッチの操作に基づいて、ワイパアームを所定の位置まで移動させるようにしたものが知られている(例えば特許文献1)。
特開2008−155833号公報
上記特許文献1では、ワイパを交換する作業は車室外で行うのに対し、ワイパアームを移動させるための操作は車室内のみで行うことになる。このため、例えば、ワイパアームにブレードがきちんと取り付けられていない状態でワイパアームを動作させてしまうような不本意な事態を抑制するため、一旦車室外に出てワイパアームを確認し、その後車内に戻って操作を行うなど、結果として手間がかかる虞があった。
そこで、本発明は、使用者がワイパアームをより確認しやすい状況でワイパアームを移動させることが可能な車両用ワイパ装置を得ることを目的とする。
本発明にあっては、車室内での所定の操作を示す車室内操作信号と、ドアの開閉動作または施解錠動作を示すドア操作信号とに基づいて、ワイパアームを通常の静止位置とは異なる交換位置に移動させるようにしたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、ドア操作信号は車室外での操作によって生じさせることができるため、使用者が車室外でワイパアームをより確認しやすい状況でワイパアームを移動させることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置が装備された車両のリヤウインドウパネルを後方からみた背面図である。 図2は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置のブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置に装備される検出機構としてのセンサスイッチの概略構成を示す説明図である。 図4は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置の車室内操作部としてのワイパスイッチが装備されたワイパレバーの一例を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置の間欠動作モードにおける各信号の経時変化の一例を示す図である。 図6は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置のワイパ交換モードにおける制御フローの一例を示すフローチャートである。 図7は、図6のステップS4の具体的な一例を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置のワイパ交換モードにおける各信号の経時変化の一例を示す図である。 図9は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置が装備された車両のリヤウインドウパネルを後方からみた背面図であって、ワイパアームが静止位置にある状態を示す図である。 図10は、図9に対応する側面図である。 図11は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置が装備された車両のリヤウインドウパネルを後方からみた背面図であって、ワイパアームを動作中に停止させた状態を示す図である。 図12は、図11に対応する側面図である。 図13は、本発明の一実施形態にかかる車両用ワイパ装置が装備された車両のリヤウインドウパネルを後方からみた背面図であって、ワイパアームが交換位置にある状態を示す図である。 図14は、図13に対応する側面図である。 図15は、本発明の実施形態にかかる車両用ワイパ装置の車室内操作部としてのワイパスイッチが装備されたワイパレバーの変形例を示す図である。 図16は、本発明の実施形態にかかる車両用ワイパ装置のワイパ交換モードにおける制御フローの変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、図1に示すように、車両用ワイパ装置1を、リヤドア11のウインドウパネル12を払拭対象とするリヤワイパとして実施した場合について例示する。なお、各図中、車両前方をFR、車幅方向をWD、車両上方をUPと記す。
リヤドア11は、その上縁部11a側に設けたヒンジ機構(図示せず)を介して車体10(図10等参照)に上下回動可能に取り付けられており、これを跳ね上げることで車室の後端開口部10aを開放できるようになっている。車両用ワイパ装置1の払拭対象としてのウインドウパネル12は、車幅方向に長い略矩形状(略長方形状)に形成されており、リヤドア11の上部に嵌め込まれている。
ワイパアーム2は、リヤドア11に、揺動軸心Ax回りに揺動可能に支持されている。本実施形態では、揺動軸心Axは、ウインドウパネル12の上部に設定され、ワイパアーム2(の払拭部材2b)による払拭領域Awは、揺動軸心Axから下向きに拡開する略扇形に形成されている。そして、払拭領域Awの二箇所の揺動端のうち一つが静止位置Psとなり、他の一つが折返位置Prとなっている。ワイパアーム2は、これら静止位置Psと折返位置Prとの間で往復動する。なお、揺動軸心Axは、ウインドウパネル12の上方(例えばリヤドア11の上縁部11a)に設定してもよい。
ウインドウパネル12の裏面側(車室内側)には、駆動機構3(図2参照)等を収容する車両用ワイパ装置1の本体部1aが設けられており、この本体部1aから、ウインドウパネル12に形成された貫通孔を貫通するシャフト2cが後方に突出している。そして、このシャフト2cに、ワイパアーム2の基端側(長手方向一端側)が結合されている。シャフト2cは駆動機構3によってその中心軸としての揺動軸心Ax回りに揺動され、これにより、ワイパアーム2が静止位置Psと折返位置Prとの間で揺動するようになっている。
ワイパアーム2は、シャフト2cに結合されるベース部2dと、ベース部2dに着脱可能に取り付けられるブレード2aと、ブレード2aに保持される払拭部材2bと、を備えており、ブレード2aあるいは払拭部材2bを、ベース部2dあるいはブレード2aから取り外して交換できるように構成されている。
ここで、図1に示すように、本実施形態では、ワイパアーム2の非使用時における静止位置Psが、ウインドウパネル12の上縁に沿って設定されている。このように、静止位置Psは比較的高い位置となっているため、当該静止位置Psにある状態では、ブレード2aあるいは払拭部材2bの交換作業を行い難い。さらに、本実施形態では、ミラー13がリヤドア11の上縁部11aから後方かつ下方に突出して静止位置Psにあるワイパアーム2の後方まで回り込んでいるため、ワイパアーム2がこの静止位置Psにある状態では、ミラー13も交換作業の障害となる。そこで、本実施形態では、ブレード2aあるいは払拭部材2bの交換作業を行うに際しては、事前にワイパアーム2を揺動軸心Axから下方に向けて伸びる交換位置Pcに移動させるようにしてある。
ワイパアーム2に対して、通常の払拭動作を行わせるとともに交換作業時に所定の交換位置Pcへの移動を行わせる車両用ワイパ装置1は、図2に示すように、ワイパアーム2を駆動する駆動機構3と、駆動機構3を制御する制御部としてのCPU4と、を備えている。
CPU4は、処理部(図示せず)を有しており、この処理部が、記憶部(図示せず)に保持されたプログラムやデータにしたがって動作する。プログラムやデータは書き換え可能に構成してもよい。また、CPU4は、時間を計測可能な計時部(図示せず)も有している。
駆動機構3は、モータ駆動回路31と、回転するモータ32と、モータ32の回転をワイパアーム2の揺動軸心Ax回りの揺動に変換する動作変換機構33と、を備えている。動作変換機構33は、一例としては、複数のリンクアームを連結したリンク機構として構成することができる。
モータ駆動回路31は、少なくとも電源(例えばバッテリ、図示せず)からモータ32への電源供給の有無を切り換えてモータ32の動作と停止とを切り換えるリレーを含んでおり、さらに、モータ32の回転速度を切り換える回路やリレー等を含んでもよい。このモータ駆動回路31は、CPU4から出力される制御信号CSによって制御され、これにより、モータ32の動作(回転および停止、回転速度等)が制御されるようになっている。
また、本実施形態では、モータ32の出力軸(図示せず)の回転位置(ワイパアーム2の揺動位置)を検出する検出機構として、図3に示すセンサスイッチ7が設けられている。センサスイッチ7は、モータ32の出力軸と連動して回転軸Ax1回りに一方向(図3の反時計回り方向)に回転する回転部2eと、回転部2eに取り付けられて回転軸Ax1と略垂直な接触面71aが形成される介在部71と、固定側に設けられて介在部71を介して導通される二つのコンタクタ72,73とを備えている。接触面71aと回転部2eの軸端面2fとは面一に形成されている。
コンタクタ72,73には、それぞれ、接触面71aおよび軸端面2fと摺接する接触子72a,73aが取り付けられており、これら接触子72a,73aは、コンタクタ72,73の撓みによる弾性力(付勢力)によって、接触面71aおよび軸端面2f上に適宜な押圧力で押し付けられている。そして、これらコンタクタ72,73は、径方向に沿って並べて配置されており、本実施形態では、コンタクタ72の接触子72aがコンタクタ73の接触子73aの径方向外側に配置されている。
また、介在部71は、回転軸Ax1を中心とする略円板状に形成されている。ただし、この介在部71は、外周側の二箇所で所定の角度範囲(例えば45°程度)で回転軸Ax1側に向けて切り欠かれ、これにより、軸端面2fが露出して絶縁部Is,Icが形成されている。なお、本実施形態では、絶縁部Is,Icの切欠深さを、径方向外側の接触子72aに対応する位置までに止めてあるが、径方向内側の接触子73aに対応する位置まで切り欠いてもよい。
かかる構成では、径方向外側の接触子72aは、回転部2eの回転に伴って、絶縁部Is,Icの区間では接触面71aに接触しないが、それ以外の区間では接触面71aに接触する。一方、径方向内側の接触子73aは、接触面71aに接触したままである。よって、コンタクタ72,73は、接触子72aが接触面71aに接触している状態では導通され、接触子72aが絶縁部Is,Icをなす軸端面2fと接触している状態では導通されない。したがって、CPU4は、コンタクタ72,73間の導通状態によって、回転部2eが絶縁部Is,Icに対応する角度位置にあるか否かを検出することができる。
そして、本実施形態では、モータ32の出力軸の一回転につき、ワイパアーム2が一往復するようになっている。また、絶縁部Isをワイパアーム2の静止位置Psに対応して形成するとともに、絶縁部Icをワイパアーム2の交換位置Pcに対応して形成してある。したがって、CPU4は、コンタクタ72,73間を流れる電流を、ワイパアーム2の揺動位置を示す検出信号SSとして取得することができる。静止位置Psおよび交換位置Pcではコンタクタ72,73間が非導通状態となって、検出信号SSはローレベル(L)となり、それ以外の位置ではハイレベル(H)となる。
また、図4に示すように、ワイパレバー53には、リヤワイパ用の操作部としてのワイパスイッチ52が形成されている。本実施形態では、固定部52aに対して可動部52bを回動させることで、有効な動作モードを選択的に切り換えるようになっている。本実施形態では、動作モードとして、連続的に動作する連続動作モード(ON)と、間欠的に動作する間欠動作モード(INT)と、が設定されている。そして、間欠動作モード(INT)でのワイパアーム2の回動速度を、連続動作モード(ON)でのワイパアーム2の回動速度より低く設定してある。なお、可動部52bを操作して(OFF)に設定すればワイパアーム2の動作は停止し、(WASH)に設定すればウインドウパネル12の払拭領域Awに向けてノズル(図示せず)から洗浄液が吐出されるようになっている。ワイパスイッチ52は、車室内操作部5に相当する。
図2に示すように、CPU4は、このワイパスイッチ52から、ワイパアーム2の動作モードを示す信号を取得することができる。W−ONは、連続動作モードを示す信号、W−OFFは、停止状態にあることを示す信号、W−INTは、間欠動作モードを示す信号である。なお、停止状態にあることを示す信号は、連続動作モードを示す信号のロー(L)レベルとしてもよい。
CPU4は、ワイパスイッチ52から取得した信号に基づいて制御信号CSを出力する。間欠動作モード(INT)が選択されている場合の通常の払拭動作時には、制御信号CSおよび検出信号SSは、例えば図5に示すようなものとなる。すなわち、制御信号CSについては、予め設定された一定の周期(図5の場合は、動作と停止とがほぼ同じ周期)で、ワイパアーム2の動作に対応するハイレベル(H)と停止に対応するローレベル(L)とが交互に出力される。制御信号CSがハイレベル(H)にあるときには、モータ32の回転軸およびセンサスイッチ7の回転部2eが回転し、ワイパアーム2が揺動する。モータ32の回転中(すなわちワイパアーム2の揺動中)は、センサスイッチ7内でコンタクタ72,73の介在部71を介しての導通状態が変化して、絶縁部Icに対応する区間では検出信号SSがローレベル(L)となり、それ以外の区間では検出信号SSはハイレベル(H)となる。CPU4は、検出信号SSのローレベル(L)によってワイパアーム2が静止位置Psにあることを検知し、制御信号CSをローレベル(L)に切り換える。したがって、制御信号CSがローレベル(L)にあるときには、コンタクタ72,73が絶縁部Isに対応して非導通の状態となるため、検出信号SSはローレベル(L)となる。
また、CPU4は、図2に示すように、イグニッションスイッチ51で設定される状態に対応するイグニッション信号IGNを取得できるようになっている。イグニッション信号IGNのハイレベル(H)は車両駆動機構(例えば、エンジン、モータ等)が動作する状態に対応し、ローレベル(L)は車両駆動機構が停止される状態に対応する。なお、本実施形態では、イグニッション信号IGNがローレベル(L)になると、CPU4はワイパアーム2の通常動作を停止させるが、電源から駆動機構3(モータ駆動回路31やモータ32等)への電力の供給は遮断されないようにしてある。
さらに、CPU4は、車両用ワイパ装置1の払拭対象となるウインドウパネル12を有するドア(本実施形態ではリヤドア11)の開閉状態を検出するドア開閉センサ61の検出信号、すなわち、リヤドア11の開放または閉塞を示すドア開閉信号DSを取得できるようになっている。ドア開閉信号DSには、リヤドア11の閉状態を示すドア閉信号D−CLと開状態を示すドア開信号D−OPとが含まれる。ドア開閉信号DSはドア操作信号に相当し、ドア開閉センサ61はドア操作信号出力部6に相当する。
そして、CPU4は、車室内での所定の操作を示す車室内操作信号と、リヤドア11の開閉動作または施解錠動作を示すドア操作信号とを取得したときに、ワイパアーム2を通常の静止位置Psとは異なる交換位置Pcに移動させるように、駆動機構3を制御する。一例としては、車室内操作信号として、間欠動作モード信号W−INTおよびイグニッション信号IGNを用いることができ、ドア操作信号として、ドア開閉信号DSを用いることができる。
ここで、図6〜図14を参照しながら、CPU4による具体的な制御フローの一例について説明する。ここでは、(1)ワイパスイッチ52で間欠動作モード(INT)が選択されること、(2)イグニッションスイッチ51がオフされること、(3)ドアの開操作と閉操作が行われることの三つが全て実施された場合にのみ、ワイパアーム2を交換位置Pcに移動させる構成について例示する。なお、図7は、図6のステップS4の一例を詳しく示したものであり、図7中のST1,RT1,RT2は、図6のST1,RT1,RT2に対応している。
図9および図10は、ワイパアーム2が静止位置Psにある状態を示している。その後、間欠動作モード(INT)でワイパアーム2が駆動され、イグニッションスイッチ51がオフされると、ワイパアーム2は図11および図12に示すように、払拭領域Awのどこかで止まる(ワイパアームの停止ステップ:S1、図8のta)。
このとき、CPU4は、車室内操作信号として、イグニッション信号IGNと、ワイパの動作モードを示す信号を取得する(車室内操作信号取得ステップ:S2)。このステップS2では、CPU4は、イグニッション信号IGNのローレベル(L)と、間欠動作モード信号W−INTのハイレベル(H)とが取得された場合にのみ、イグニッション信号IGNのローレベル(L)を所得してからの時間t1の計測を有効とする(計時ステップ:S3)。
CPU4は、さらに、イグニッションスイッチ51をオフしてから所定時間T1(例えば2分)が経過する前に、図12に示すようにリヤドア11が開操作され、さらにその後、所定時間T2(例えば30秒)が経過する前にリヤドア11が閉操作された場合にのみ、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるよう、駆動機構3を制御する。
すなわち、CPU4は、ドア操作信号取得ステップS4では、図7に示すように、まず、時間t1の計測を開始してから所定時間T1(例えば2分)が経過する前にドア開信号D−OPを取得し(ドア開信号取得ステップ:S41、図8のtb)、次に、ドア開信号D−OPを取得してからの時間t2の計測を開始して(計時ステップ:S42)、所定時間(第二の所定時間)T2(例えば30秒)が経過する前にドア閉信号D−CLを取得した場合にのみ(ドア閉信号取得ステップ:S43、図8のtc)、図6に示すように、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させる(ワイパアーム移動ステップS5)。
ステップS5でワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるにあたっては、検出信号SSを利用することができる。すなわち、CPU4は、絶縁部Icに対応して検出信号SSがローレベル(L)となった時点(図8のtd)で、制御信号CSをローレベル(L)にして、モータ32の回転を停止させる。これにより、ワイパアーム2は、交換位置Pcで停止する。
ここで、本実施形態では、図13および図14に示すように、交換位置Pcでは、ワイパアーム2が下方に向けて垂下するようにしてある。よって、ワイパアーム2の先端側のブレード2aあるいは払拭部材2bもより下方に位置することになって、交換作業を行いやすくなる。また、図14に示すように、ワイパアーム2を跳ね上げてウインドウパネル12の表面から離間した跳上位置Pjに移動させた場合にも、ワイパアーム2を比較的低い位置にとどめておくことができる。さらに、交換位置Pcはミラー13の側方となるため、交換作業時にワイパアーム2がミラー13と干渉するのを抑制することができる。
以上のように、本実施形態では、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるためには、まずは車室内で所定の操作を行うこと、すなわち、(1)ワイパスイッチ52で間欠動作モード(INT)を選択することと、(2)イグニッションスイッチ51をオフすることが、必要となる。すなわち、通常では生じにくい操作の組み合わせ(AND条件)を、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるための条件とすることで、ワイパアーム2の不本意な誤操作および誤作動を抑制することができる。また、この例の場合、既存のスイッチ装備を利用することができる分、製造コストの増大を抑制することができる。
加えて、本実施形態では、リヤドア11の開閉操作を行うこと、すなわち、(3)リヤドア11の開操作および閉操作を行うことが、必要となる。したがって、通常ではさらに生じにくい操作の組み合わせ(AND条件)を、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるための条件とすることで、ワイパアーム2の不本意な誤操作および誤作動をさらに抑制することができる。
そして、リヤドア11の開操作および閉操作は、車室外から行うことができる。したがって、使用者は、車室外でワイパアーム2を確認してからリヤドア11を開閉操作してワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させることができる。上記従来技術のように、車室内の操作のみでワイパアームを交換位置へ移動させる場合には、車室外でワイパアームの周辺を確認した後に再度車室内に戻ってワイパアームを交換位置へ移動させる操作を行う必要があるが、本実施形態の場合、ドアの開閉操作によってワイパアームを移動させることができるため、確認後に車室内に戻る必要がなく、作業の手間を省くことができる。なお、上記実施形態では、使用者が車室外でリヤドア11を開閉操作することによってワイパアーム2を交換位置Pcへ移動する指示を出せるようになっている構成であればよく、車室外側のドアノブにセンサを設けるなどして車室外でのドア開閉操作を車室内でのドア開閉操作と区別することは必須ではない。
さらに、本実施形態では、車室内での(1)および(2)の操作を行った後、所定時間T1内に(3)のリヤドア11の開閉操作を行うことを条件としている(t1<T1)。すなわち、制限時間を設定することで、車室内での(1)および(2)の操作の後、何らかの事情で実際には交換作業を行わなかった場合に、CPU4がドア操作信号を待機し続けて電力消費が無駄に増大するのを、抑制することができる。また、制限時間を設けないと、車室内で(1)および(2)の操作までは行ったものの(3)以降の操作を中止した場合に、しばらく時間が経過した後、交換作業のためではなく通常利用のためにリヤドア11を普通に開閉すると、ワイパアーム2が不本意に交換位置Pcに移動することになってしまうおそれがある。制限時間を設けることで、このような事態を回避することも可能となる。なお、所定時間T1は、例えば2分程度に設定することができるがこれには限定されない。
さらに、本実施形態では、ドア開操作を行った後、所定時間T2内にドア閉操作を行うことを条件としている(t2<T2)。かかる制限時間を設けることで、通常のリヤドア11の開閉操作と区別しやすくなり、ワイパアーム2の不本意な動作を抑制することができる。なお、所定時間T2は、例えば30秒程度に設定することができるが、これには限定されない。
以上、説明したように、本実施形態では、CPU4が、車室内操作信号(本実施形態では、イグニッション信号IGNのローレベルと、間欠動作モード信号W−INTのハイレベル)と、リヤドア11のドア操作信号(本実施形態ではドア開信号D−OPおよびドア閉信号D−CL)とを取得したときに、ワイパアーム2を通常の静止位置Psとは異なる交換位置Pcに移動させるように駆動機構3を制御するようにした。ドア操作信号は車室外での操作によって生じさせることができるため、本実施形態によれば、当該ドア操作信号に基づいて、使用者が車室外でワイパアーム2をより確認しやすい状況でワイパアーム2を移動させることが可能となる。
また、本実施形態では、CPU4が、車室内操作信号を取得した後、所定時間T1が経過する前にドア操作信号を取得したときに、ワイパアーム2を交換位置Pcに移動させるべく駆動機構3を制御するようにした。よって、交換作業が途中で中断された場合にCPU4がドア操作信号を待機し続けて電力消費が無駄に増大するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、CPU4が、ドア操作信号(本実施形態では、ドア開信号D−OPおよびドア閉信号D−CL)を複数回取得したときに、ワイパアーム2を交換位置Pcに移動させるべく駆動機構3を制御するようにした。よって、通常のドア操作と区別しやすくなって、ワイパアーム2の不本意な誤操作および誤作動を抑制することができる。なお、ドア操作信号を三回以上の所定回数取得したときにワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、CPU4が、ドア操作信号を第二の所定時間T2内に複数回(例えば合計2回)取得したときに、ワイパアーム2を交換位置Pcに移動させるべく駆動機構3を制御するようにした。よって、通常のドア操作とより確実に区別しやすくなって、ワイパアーム2の不本意な誤操作および誤作動をさらに抑制することができる。なお、第二の所定時間T2は、所定時間T1より短く設定するのが好ましい。所定時間T1は、少なくとも使用者が車室内から車室外へ出るのに要する時間より長く設定するのが好ましい一方、第二の所定時間T2は、同じまたは近傍の操作部(例えばドアノブ)を複数回操作することを考慮すると通常のドア操作と区別する観点からは短く設定する方が好ましいからである。
また、本実施形態では、ドア操作信号は、ワイパアーム2の払拭対象としてのウインドウパネル12を設けたリヤドア11を対象とする信号である。よって、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるためのドア操作を、ワイパアーム2のすぐ近くで行うことができる分、ワイパアーム2の周辺を確認した後、より迅速かつより容易にワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させることが可能となる。
また、本実施形態では、交換位置Pcを、ワイパアーム2が揺動軸心Axから下方に向けて伸びる位置とした。よって、ワイパアーム2が比較的下方に位置することになるため、交換作業をより容易に行うことができるようになる。
また、本実施形態では、車室内操作信号に、間欠動作モード信号W−INTが含まれている。よって、万一誤作動が生じた場合にあっても、ワイパアーム2は比較的動作が遅く動作頻度の少ない間欠動作モードで動作することになるため、誤作動による影響を小さくすることができる。
ただし、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、ドア操作信号としては、ドアロック機構62によるリヤドア11の施解錠動作を示すドア施解錠信号LSを用いることが可能である(図2参照)。ドア施解錠信号LSには、施錠信号L−Lと、解錠信号L−Rとがあり、これらを一回または複数回取得したことを、ワイパアーム2を交換位置へ移動させるための一条件とすることができる。一例としては、CPU4が、車室内操作信号を取得した後、所定時間T1以内に施錠信号L−Lを取得し、さらに所定時間T2以内に解錠信号L−Rを取得した場合にのみ、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるように構成することができる。また、解錠信号L−Rを取得した後に、施錠信号L−Lを取得したことを交換位置Pcへ移動させる条件とすることもできるし、解錠信号L−R、施錠信号L−L、解錠信号L−Rの順に取得した場合や、解錠信号L−Rのみを三回取得した場合のように、ドア施解錠信号LSを三回以上取得したことを条件とすることも可能である。このように、通常の施解錠動作では行い難い操作を条件として設定することで、ワイパアーム2の不本意な誤操作あるいは誤作動を抑制することができる。かかるドアロック機構62も、ドア操作信号出力部6に相当する。
この場合、ドアロック機構62は、車室内と車室外とで操作部が分かれているため、ドア施解錠信号LSについては、車室内での操作に基づくものと車室外での操作に基づくものとを区別しやすい。よって、車室外での操作に基づくドア施解錠信号LSの取得を条件とし、車室内での操作に基づくドア施解錠信号LSの取得を条件から外すことができる。
さらに、ドアロック機構62は、図2に示すように、無線式のドアロック指示装置63から制御することができる。よって、この場合は、ドアロック指示装置63における解錠指示操作や施錠指示操作に基づいて発生したドア施解錠信号LSを、ドア操作信号として用いることができる。また、車両側の無線装置が、ドアロック指示装置63の位置検出機能や通信エリア特定機能等を備えており、ドアロック指示装置63が車室内にあるか車室外にあるかを判別可能である場合には、車室外にあるドアロック指示装置63からの指示のみを有効な信号とすることも可能である。さらに、ドアロック指示装置63による操作を有効とする通信エリアを、ワイパを視認可能な通信エリアに限定することも可能である。
また、上記実施形態では、車両用ワイパ装置をリヤワイパに適用した場合を例示したが、フロントワイパや他のワイパに適用することも可能である。フロントワイパに適用した場合には、フロントドアのドア操作信号を取得したことを、ワイパアームを交換位置へ移動させるための一条件とすることができる。また、本発明は、ワイパアームが払拭対象としてのウインドウパネルの下部または下方の揺動軸心まわりに回動可能な構成でも実施することが可能である。
また、車室内操作信号として、他の信号を用いることも可能である。一例として、図15に示すように、ワイパアーム2の交換モード(Change)を設定し、ワイパレバー53Aのワイパスイッチ52Aで交換モードを選択できるようにしてもよい。この場合には、CPU4は、車室内操作信号としての交換モード信号W−Changeを取得したことを(図2参照)、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるための一条件とすることができる。かかる構成によれば、交換モードではワイパアーム2の通常動作が行われないようにすることで、ワイパアーム2の不本意な誤操作あるいは誤作動を抑制することができる。
また、図2に示すように、ワイパアーム2に高速動作モード(HI)と低速動作モード(LO)が設定される場合には、車室内操作信号として低速動作モード信号W−LOを取得し、これをワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるための一条件とすることができる。
また、図11に示すように、ワイパアーム2が静止位置Ps以外で停止したまま、交換位置Pcに移動させるための条件が満たされなかった場合には、ワイパアーム2は放置されることになる。そこで、図16のステップS6,S7に示すように、例えばイグニッション信号IGNのローレベル(L)を取得してからの時間tが所定時間T3(例えば10分)を超過したときに、ワイパアーム2を静止位置Psへ移動させるようにしてもよい。なお、図16の他のステップS1〜S5は、上記実施形態と同じとすることができる。
また、上記実施形態では、検出機構としてのセンサスイッチ7に、交換位置Pcを検出するための絶縁部Icを設けたが、この絶縁部Icを設けることなく静止位置Psに対応する絶縁部Isのみを設け、絶縁部Isに基づく静止位置Psを検出してからの経過時間で、ワイパアーム2を交換位置Pcへ移動させるようにしてもよい。この場合、予めワイパアーム2が静止位置Psから交換位置Pcへ移動するまでの経過時間を取得しておき、CPU4は、検出信号SSが絶縁部Isに対応するローレベル(L)となった時点から当該経過時間となった時点で、制御信号CSをローレベル(L)としてワイパアーム2を停止させるようにすればよい。こうすれば、検出機構としてのセンサスイッチ7に絶縁部Icを設ける必要がない分、より安価に構成することができる。
そして、上記以外の構成も適宜に変更して実施することが可能である。
1 車両用ワイパ装置
2 ワイパアーム
3 駆動機構
4 CPU(制御部)
11 リヤドア(ドア)
12 ウインドウパネル
Ax 揺動軸心
DS ドア開閉信号(ドア操作信号)
D−CL ドア閉信号(ドア操作信号)
D−OP ドア開信号(ドア操作信号)
IGN イグニッション信号(車室内操作信号)
LS ドア施解錠信号(ドア操作信号)
L−L 施錠信号(ドア操作信号)
L−R 解錠信号(ドア操作信号)
Pc 交換位置
Ps 静止位置
W−Change 交換モード信号(車室内操作信号)
W−INT 間欠動作モード信号(車室内操作信号)
W−LO 低速動作モード信号(車室内操作信号)
T1 所定時間
T2 (第二の)所定時間

Claims (7)

  1. ワイパアームを駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を制御する制御部と、
    を備えた車両用ワイパ装置において、
    前記制御部は、車室内での所定の操作を示す車室内操作信号と、ドアの開閉動作または施解錠動作を示すドア操作信号とを取得したときに、前記ワイパアームを通常の静止位置とは異なる交換位置に移動させるように前記駆動機構を制御することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 前記制御部は、前記車室内操作信号を取得した後所定時間が経過する前にドア操作信号を取得したときに、前記ワイパアームを前記交換位置に移動させるように前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用ワイパ装置。
  3. 前記制御部は、前記ドア操作信号を複数回取得したときに、前記ワイパアームを所定の交換位置に移動させるように前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ワイパ装置。
  4. 前記制御部は、前記ドア操作信号を第二の所定時間内に複数回取得したときに、前記ワイパアームを所定の交換位置に移動させるように前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項3に記載の車両用ワイパ装置。
  5. 前記ドア操作信号は、前記ワイパアームの払拭対象としてのウインドウパネルを設けたドアを対象とする信号であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の車両用ワイパ装置。
  6. 前記ワイパアームはその長手方向一端側の揺動軸心回りに揺動可能に構成されるとともに、当該揺動軸心は前記ワイパアームの払拭対象であるウインドウパネルの上部または上方に設定され、
    前記交換位置は前記ワイパアームが前記揺動軸心から下方に向けて伸びる位置であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の車両用ワイパ装置。
  7. 前記車室内操作信号に、前記ワイパアームの動作モードが間欠動作モードであることを示す信号が含まれることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の車両用ワイパ装置。
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JP2013047052A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Honda Motor Co Ltd 車両の後方確認装置

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