JP2010207389A - 甲プロテクターおよび甲プロテクター内蔵靴 - Google Patents
甲プロテクターおよび甲プロテクター内蔵靴 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】少なくとも足の甲部を覆う足甲部と脛前面の下方部分を覆う脛前部とを連続的に形成した略半円筒状の断面を有する覆いを有し、前記足甲部を形成する両側壁の下端縁は、前後方向に亘って湾曲した形状に形成された甲プロテクターを有する。当該甲プロテクターは、下端縁の略中央付近が最下点として突出しており、当該最下点を支持点として揺動可能となっている。
【選択図】図1
Description
本発明はこれらの課題に鑑み発明されたものであって、甲プロテクターを表面に露出させないことにより靴の表面上において嵩張ることがなく、長靴のような外皮を有する靴への適用に適しており、かつ甲プロテクターの装着が簡単かつ歩行時等に足の運動を阻害しない甲プロテクターおよび当該甲プロテクターを装着した靴の提供を課題とする。
成を有する。すなわち、
少なくとも足の甲部を覆う足甲部と脛前面の下方部分を覆う脛前部とを連続的に形成した略半円筒状の断面を有する覆いを有し、
前記足甲部を形成する両側壁の下端縁は、前後方向に亘って湾曲した形状に形成されていることを特徴とする甲プロテクター。
または一方には、その表面上に複数の突出部を設けたことを特徴とする。
足入れ部を構成するアッパー体の内部に足先保護用の甲プロテクターを内蔵した靴であって、
前記甲プロテクターは、少なくとも足の甲部を覆う足甲部と脛前面の下方部分を覆う脛前部とを連続的に形成した略半円筒状の断面を有する覆いを有し、
前記足甲部を形成する両側壁の下端縁は、前後方向に亘って湾曲した形状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る甲プロテクターおよび当該甲プロテクターを装着した靴は、甲プロテクターを靴の内部に挿入するだけの簡単な操作によって装着できるものである。したがって、甲プロテクターを装着するためのベルトやその他の手段を必要としないという効果を有する。また、靴内部に装着する甲プロテクターを有しているにも関わらず、当該甲プロテクターが歩行時等の足の運動や靴の変形を阻害しないために、履き心地や靴の機能を悪化させることが無いという効果を有している。
図1は、本発明に係る靴の一例として形成した長靴1の断面図を表している。当該長靴1は、一例として足入れ部2および靴底3からなる本体部を塩化ビニールを素材として射出成形によって一体成形したものである。なお、当該長靴1を形成する本体部は、ゴム素材やウレタン樹脂、その他の合成樹脂素材によって形成しても差し支えが無いものである。
筒状部4および甲被部5の下端には靴底3が一体的に設けられている。当該靴底3は、筒状部4および甲被部5と同様に射出成形によって一体的に形成する場合の他、別途形成した靴底部材を接着剤によって貼り付ける等の手法によって形成されるものである。
甲プロテクター6は、比較的硬質ではあるものの、ある程度の柔軟性を有した合成樹脂素材によって形成されている。また、単一素材に限らず、最適な各種素材を複合的に用いることによって形成しても差し支えのないものである。本実施の形態においては、甲プロテクター6はABS樹脂で形成している。
当該甲プロテクター6の目的は、足の甲部を中心とした領域を、硬い構造物に対する衝突、尖ったものや重量物の落下、運搬台車による車輪の乗り上げ等の事故から保護することにある。また、このような保護の程度は、靴が使用される現場環境によって大きくことなるものであり、事故から足を保護する甲プロテクターの強度も、現場環境に応じて軽度のものから強度の高いものまで多様である。したがって、本発明に用いる甲プロテクター6の素材や細部の構造については、使用環境に応じて要求される仕様によって適宜最適なものが選択されるようになっている。
また、脛前部8を構成する部位の左右の側壁11、11の端縁12、12は、前記靴底の上面と接する下端縁10、10となだらかな円弧部13、13を介して連続するように設けられている。
また、この際靴底3は、甲プロテクター6の湾曲した下端縁10、10に沿って屈曲するようになっている。すなわち、甲プロテクター6の下端縁10、10は、歩行動作に支障が生じることなく靴底3が屈曲できる形状に形成されている。下端縁10、10の具体的な形状は靴の種類毎に異なるものであるが、前記支持部14に相当する突出部位を有す
るとともに、当該突出部位を中心とした湾曲形状を有し、さらに前記脛前部8の左右の側壁11、11とも所定の曲率の円弧部13を介して接続されていることを必要としている。
当該円弧状のなだらかな湾曲面として形成した下端縁10、10は、土踏まずよりも前方に配置されるように設けられている。したがって、土踏まずよりも前方の靴底部分は、甲プロテクター6の下端縁10、10の形状に合わせて変形することができるようになっている。逆をいえば、最大限に屈曲した靴底3の形状を想定し、当該形状に合わせて足甲部7の下端縁10、10の形状が定められているわけである。
する溝を設け、靴内に足先の適切な収容空間を確保した上で、前記溝内において下端縁10、10を支持する構成としてもよい。このように形成すると、靴底3の上面と下端縁10、10との間に生じる隙間を無くす若しくは少なくすることができ、足先の接する部分における隙間による段差の生成を解消し、履き心地の悪化を防止することができる。
筒状部4は、塩化ビニールやゴム等によって形成された1〜3mm程度の肉厚を有する部分であり、素材自体は僅かに伸縮するものの、素材自体の伸縮のみでは歩行時に生じる筒状部4の変形量を吸収することはできない。したがって、歩行時に生じる外皮4の屈曲を円滑に行わせて歩行の妨げとならないようにするためには、筒状部4に生じる皺のような撓みを抵抗無く生じさせる必要がある。しかし、筒状部4や甲被部5の内面に隙間無く甲プロテクターを密着させると、撓みが生じる余裕がなくなり、実質的に外皮が屈曲できなくなってしまう。
甲プロテクター6は、長靴1内に挿入される際、甲プロテクター6の下端縁10、10が靴底に接することによって足甲部7側に押しつけられつつ前進する。そして、係合手段が前記凸状部を乗り越えて所定位置に装着され、以後は係合手段と凸状部19の係合が維持され、甲プロテクター6が抜けないようになっている。
また、上記の実施例はゴム長靴に代表されるような一般的な長靴を例として説明したが、本発明に係る靴は、上記長靴に限るものではない。すなわち、消防、防災用の靴等としてよく使用されている半長靴、長編靴といった形式の足首や脛部を覆う部位を有した作業靴等の各種の靴に適用できるものである。
また、前述した甲プロテクター6は、比較的硬質の単一素材によって形成したものである。しかし、足甲部7を鋼板によって形成するとともに脛前部8を変形可能な合成樹脂によって形成する等の、要求された仕様に応じて適切な素材を選択しても差し支えがないものである。
2 足入れ部
3 靴底
4 筒状部
5 甲被部
6 甲プロテクター
7 足甲部
8 脛前部
9 側壁
10 下端縁
11 側壁
12 端縁
13 円弧部
14 支持部
15 隙間
16 スリット
17 突出部
18 空間
19 凸状部
Claims (8)
- 少なくとも足の甲部を覆う足甲部と脛前面の下方部分を覆う脛前部とを連続的に形成した略半円筒状の断面を有する覆いを有し、
前記足甲部を形成する両側壁の下端縁は、前後方向に亘って湾曲した形状に形成されていることを特徴とする甲プロテクター。 - 前記下端縁は、略中央付近を最下点として突出するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の甲プロテクター。
- 前記足甲部および脛前部の双方または一方には、その表面上に複数の突出部を設けたことを特徴とする請求項1記載の甲プロテクター。
- 足入れ部を構成するアッパー体の内部に足先保護用の甲プロテクターを内蔵した靴であって、
前記甲プロテクターは、少なくとも足の甲部を覆う足甲部と脛前面の下方部分を覆う脛前部とを連続的に形成した略半円筒状の断面を有する覆いを有し、
前記足甲部を形成する両側壁の下端縁は、前後方向に亘って湾曲した形状に形成されていることを特徴とする甲プロテクター内蔵靴。 - 前記甲プロテクターの下端縁は略中央付近を最下点として突出するように形成されており、常態において当該最下点が靴底と接するように構成されていることを特徴とする請求項4記載の甲プロテクター内蔵靴。
- 前記足甲部および脛前部の双方または一方に、その表面上に複数の突出部を設けたことを特徴とする請求項4載の甲プロテクター内蔵靴。
- 前記甲プロテクターの足甲部および脛前部の双方または一方の表面上に複数の突出部を設け、当該突出部によって前記アッパー体を構成する外皮との間に空間を形成したことを特徴とする請求項6記載の甲プロテクター内蔵靴。
- 前記足入れ部を構成するアッパー体の内部側面に、前記甲プロテクター表面の突出部と系合することで当該甲プロテクターの装着常態を維持する係合手段を設けたことを特徴とする請求項6または7記載の甲プロテクター内蔵靴。
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JPS5410341U (ja) * | 1977-06-23 | 1979-01-23 | ||
JPH0228601U (ja) * | 1988-08-17 | 1990-02-23 |
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2009
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