JP2010207275A - 嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造 - Google Patents
嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010207275A JP2010207275A JP2009053831A JP2009053831A JP2010207275A JP 2010207275 A JP2010207275 A JP 2010207275A JP 2009053831 A JP2009053831 A JP 2009053831A JP 2009053831 A JP2009053831 A JP 2009053831A JP 2010207275 A JP2010207275 A JP 2010207275A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting
- portions
- medical tray
- locking
- fitting structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- External Artificial Organs (AREA)
Abstract
【解決手段】軸部111,112と、笠部113,114とが突設された支持台110と、大孔121,122と、大孔121,122に連通する小孔123,124とが形成された医療用トレイ120を嵌合させる構造で、小孔123,124の左右両側には、笠部の下端位置T1よりも頂点位置T2の高い係止部125,126がそれぞれ形成され、二つの係止部125,126の頂点間距離W3は笠部113,114の直径D4よりも大きくかつ二つの係止部125,126の端部間距離W4は笠部113,114の直径D4よりも小さく、嵌合位置では笠部の中心軸113b,114bを二つの係止部125,126の頂点間を結ぶ直線Lよりも小孔123,124側にする。
【選択図】図5
Description
例えば、壁に立設したネジ等に対して、壁掛機器に形成した孔を嵌合させるものが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
この壁掛機器20を壁10に掛ける際には、笠部12を大孔21に挿通した後、軸部11を大孔21に連通した小孔22までスライド移動させて、軸部11と小孔22とを嵌合させる。このとき、軸部11のスライド移動は、壁掛機器20の自重を利用して容易に行う。そして、軸部11と小孔22との嵌合を解除するには、軸部11を小孔22から大孔21へスライド移動させて行う。
この医療用トレイは、透折液を患者に送る注液用及び患者からの排液を排液バッグに送る排液用の複数のチューブから構成される医療用回路を収納するものであり、透析時には腹膜透析装置に医療用トレイが上載された状態で、患者や医師等が医療用回路を医療用トレイから脱着して使用する。
このように係止部が笠部の周面と干渉するが、係止部が笠部の周面と弾接するので、第一部材又は第二部材に所定の力を加えることで、係止部が笠部に弾接しながら乗り越えて、嵌合位置から解除位置あるいはその逆に解除位置から嵌合位置に移動することができる。
したがって、一旦嵌合位置となると、所定の力が第一部材又は第二部材に加わらない限り、不意に解除位置となってしまうことがない。このように、嵌合状態を強く保持することができるので、第二部材に人の手が頻繁に触れるような場合であっても第二部材が第一部材から容易に落下してしまうこともない。
また、腹膜透析装置に医療用トレイを固定できるので、患者が医療用トレイを把持することなく、両手で医療用トレイに収納されたチューブの接続操作を行うことができる。
この嵌合構造は、腹膜透析装置100の支持台(第一部材)110に対して医療用トレイ(第二部材)120を嵌合させる構造に関するものである。
このような腹膜透析装置100の上面には、図1及び図2に示すように、医療用トレイ120を受けるための、傾斜している支持台110が設けられている。
支持台110には、図1、図2、図7乃至図9に示すように、上下に延びる円柱状の軸部111,112と、軸部111,112の上部、ここでは上端に連結された笠部113,114が、左右に所定間隔をおいて並列的に2つ(2組)突設されている。
なお、医療用トレイ120の材質は合成樹脂であり、軟質の肉薄のシートを用いて、真空成形又は圧空真空成形によって医療用トレイ120は形成される。
そして、この医療用トレイ120には、図3、図4及び図8に示すように、腹膜透析装置100の支持台110に突設する軸部111,112に加えて笠部113,114を挿通可能な大孔121,122と、大孔121,122に連通し、軸部111,112の径D3より幅W2が広く、笠部113,114の径D4より幅W2が狭い小孔123,124が形成されている。
小孔123,124は、横長の大孔121,122に対して縦長の長孔であり、腹膜透析装置100の軸部111,112が小孔123,124の縁123a,124aに当接可能なように、小孔123,124の縁123a,124aは軸部111,112の径D3よりも大きな曲率半径となっている。
また、係止部125,126の頂点位置の高さT2は、図7及び図8に示すように、笠部113,114及び軸部が大孔121,122又は小孔123,124に挿通し、医療用トレイ120の底部と腹膜透析装置100支持台110の上面が当接した状態において、笠部113,114の下端位置の高さT1よりも高くなるようにしている。
さらに、それら二つの係止部125,126の頂点間距離W3は、笠部113,114の直径D4よりも大きく、かつそれら二つの係止部125,126の小孔123,124側の端部間距離W4は、笠部113,114の直径D4よりも小さくするように、係止部125,126の大きさと医療用トレイ120に対する形成位置を設定している。
また、二つの小孔123,124に挟まれた領域に、医療用トレイ120の腹膜透析装置100への嵌合や嵌合解除を患者等が掴んで行うことができるように、把持部128が突設されている。
腹膜透析装置100と医療用トレイ120を嵌合させる際には、まず医療用トレイ120の大孔121,122に腹膜透析装置100の笠部113,114を合わせるように、腹膜透析装置100の支持台110に医療用トレイ120を上載して、それぞれの笠部113,114及び軸部111,112を、それぞれの大孔121,122に挿通する。
次に把持部128を持って、腹膜透析装置100に対して医療用トレイ120を手前に所定の力を加えて引くことにより、図5、図6及び図8に示すように、笠部113,114の中心軸113b,114bを、二つの係止部125,126の頂点間を結ぶ直線Lよりも小孔123,124(図5の紙面において上方)側にして、嵌合位置とする。
所定の力を加えて医療用トレイ120を手前(図5の紙面において下方)に引くと、医療用トレイ120に設けた係止部125,126が、支持台110側に突設した笠部113,114の周面113c,114cに干渉した後、係止部125,126が笠部113,114に弾接しながら乗り越えて手前側に移動する。
なお、本実施形態においては、笠部113,114が係止部125,126に接触するか否かという程度に離間させているが、例えば笠部113,114が係止部125,126から1cm以上離間するような構造としても問題はない。
また、患者等が医療用トレイ120を手で支えずに医療用トレイ120から医療用回路130を外す場合に、医療用回路130とともに医療用トレイ120が引っ張られたとしても、係止部125,126と笠部113,114との干渉により腹膜透析装置100と医療用トレイ120との嵌合状態が強く保持されているので、医療用トレイ120が腹膜透析装置100から外れることを防止することができる。
それに加え、腹膜透析装置100に医療用トレイ120を固定できるので、患者が医療用トレイ120を把持することなく、両手で医療用トレイ120に収納されたチューブ131,132の接続操作を行うことができる。
一方、所定の力を加えれば笠部113,114は係止部125,126を乗り越えるので、容易に嵌合を解除することができる。
加えて、係止部125,126は中空であるので、係止部125,126が笠部113,114に弾接した際に係止部125,126が凹む。これにより、笠部113,114が係止部125,126を乗り越える際に力が加わっても笠部113,114及び係止部125,126は破損しないので、腹膜透析装置100の支持台110に対する医療用トレイ120の移動を繰り返して行うことが可能である。
同様に、軸部111,112と軸部111,112に連結された笠部113,114が設けられた第一部材として、腹膜透析装置100の支持台110を例示したが、これに限られるものではなく、別の装置の支持台110でもよいし、全く別の分野の物品であってもよい。
同様に、第一部材110の軸部111,112と、軸部111,112に連結された笠部113,114の数も、特に限定されるものではない。
また、医療用トレイ120は軟質な材料からなるとしたが、これに限られるものではなく、笠部113,114及び軸部111,112を軟質として嵌合させることができる。
また、笠部113,114は半球状に限らず、例えば略球状としてもよく、軸部111,112の径D3よりも笠部113,114の径D4の方が大きいものであればよい。
また、医療用トレイ120として薄肉のものを使用したが、これに限られるものではなく、図14に示すように、係止部125,126の高さと同程度の厚肉のものを使用することもできる。
11 軸部
11a 上部
12 笠部
12a 下端位置
20 壁掛機器
21 大孔
22 小孔
22a 縁
100 腹膜透析装置
110 支持台(第一部材)
111 軸部
112 軸部
113 笠部
113a 下端
113b 中心軸
113c 周面
114 笠部
114a 下端
114b 中心軸
114c 周面
120 医療用トレイ(第二部材)
121 大孔
122 大孔
123 小孔
123a 縁
124 小孔
124a 縁
125 係止部
125a 頂点
126 係止部
126a 頂点
127 固定溝
128 把持部
130 医療用回路
131 チューブ
132 チューブ
133 コネクタ
134 コネクタ
D1 軸部の径
D2 笠部の径
D3 軸部の径
D4 笠部の径
L 係止部の頂点間を結ぶ直線
T1 笠部の下端位置の高さ
T2 係止部の頂点位置の高さ
W1 小孔の幅
W2 小孔の幅
W3 係止部の頂点間距離
W4 係止部の小孔側の端部間距離
Claims (7)
- 上下に延びる軸部と、前記軸部の上部に連結され、前記軸部よりも径の大きい笠部が突設された第一部材と、前記軸部に加えて前記笠部を挿通可能な大孔と、前記大孔に連通し、前記軸部の径より幅広で前記笠部の径より幅狭の小孔が形成された第二部材を嵌合させる構造であって、
前記第二部材に形成された前記小孔を挟む前記第二部材の左右両側には、前記笠部の下端位置よりも頂点位置の高い略半球状の係止部がそれぞれ形成されるとともに、それら二つの係止部の頂点間距離は前記笠部の直径よりも大きくかつそれら二つの係止部の前記小孔側の端部間距離は前記笠部の直径よりも小さく、
前記嵌合位置では、前記笠部の中心軸を、前記二つの係止部の頂点間を結ぶ直線よりも前記小孔側にし、前記嵌合を解除するには、前記笠部の中心軸を、前記二つの係止部の頂点間を結ぶ直線よりも前記大孔側に移動させるもので、前記嵌合位置から前記解除位置あるいは前記解除位置から前記嵌合位置に、前記第一部材に対して前記第二部材を移動させるときには、前記第二部材に形成された係止部が、第一部材に突設された笠部の周面に弾接することを特徴とする嵌合構造。 - 前記第二部材に形成された係止部に弾接する前記第一部材に突設された笠部の周面は曲面状であることを特徴とする請求項1に記載の嵌合構造。
- 前記笠部は上側から下側に向けてテーパー状に拡径していることを特徴とする請求項1又は2に記載の嵌合構造。
- 前記第二部材は、前記大孔と小孔が連通され係止部が形成されたものが所定間隔をおいて2つ設けられたトレイであり、かつ、前記第一部材は、前記第二部材を受ける支持台で、前記軸部とそれに連結された笠部が前記所定間隔をおいて2つ設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の嵌合構造。
- 前記請求項4に記載の嵌合構造を利用した医療用トレイの嵌合構造であって、前記第一部材は、腹膜透析装置に設けられたものであり、かつ、前記第二部材は、透折液を患者に送る注液用及び患者からの排液を排液バッグに送る排液用の複数のチューブから構成される医療用回路を収納する医療用トレイであることを特徴とする医療用トレイの嵌合構造。
- 前記嵌合位置では、前記笠部は前記係止部を押圧した状態であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造。
- 前記嵌合位置では、前記笠部は前記係止部を押圧することなく係止部から離間した状態であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009053831A JP2010207275A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009053831A JP2010207275A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010207275A true JP2010207275A (ja) | 2010-09-24 |
Family
ID=42968138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009053831A Pending JP2010207275A (ja) | 2009-03-06 | 2009-03-06 | 嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010207275A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024004345A1 (ja) * | 2022-06-27 | 2024-01-04 | 日機装株式会社 | 血液浄化装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3414845A1 (de) * | 1984-04-19 | 1985-06-20 | Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart | Loesbare befestigung eines bauteils an einem plattenfoermigen tragteil |
JPS61144519U (ja) * | 1985-02-27 | 1986-09-06 | ||
JPS61150509U (ja) * | 1985-03-11 | 1986-09-17 | ||
JPH07506523A (ja) * | 1993-03-03 | 1995-07-20 | デカ、プロダクツ、リミテッド、パートナーシップ | 空の供給容器およびチューブ閉塞の認識のための検知器を備えた自動腹膜透析システム |
JP2006038083A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 抜止めブッシングおよび照明器具 |
-
2009
- 2009-03-06 JP JP2009053831A patent/JP2010207275A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3414845A1 (de) * | 1984-04-19 | 1985-06-20 | Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart | Loesbare befestigung eines bauteils an einem plattenfoermigen tragteil |
JPS61144519U (ja) * | 1985-02-27 | 1986-09-06 | ||
JPS61150509U (ja) * | 1985-03-11 | 1986-09-17 | ||
JPH07506523A (ja) * | 1993-03-03 | 1995-07-20 | デカ、プロダクツ、リミテッド、パートナーシップ | 空の供給容器およびチューブ閉塞の認識のための検知器を備えた自動腹膜透析システム |
JP2006038083A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 抜止めブッシングおよび照明器具 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024004345A1 (ja) * | 2022-06-27 | 2024-01-04 | 日機装株式会社 | 血液浄化装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2256355B1 (en) | Connector for Jungle Gym and Jungle Gym Using Same | |
KR101797938B1 (ko) | 전기 플러그 | |
JP6489575B2 (ja) | 吸盤装置 | |
WO2012128321A1 (ja) | コネクタ組立体、オス型コネクタおよびメス型コネクタ | |
USD588797S1 (en) | Container for medical devices | |
JP2016087410A (ja) | 係合装置、及び、該係合装置と該係合装置の取外し道具とを有する係合装置セット | |
JP5678510B2 (ja) | 医療用コネクタ | |
USD565671S1 (en) | Construction toy component | |
JP2010207275A (ja) | 嵌合構造及び医療用トレイの嵌合構造 | |
KR101123822B1 (ko) | 조립식 입체모형 및 조립식 입체모형의 연결구 | |
JP2019025327A (ja) | 取り外し可能なハンドル付きのボディウォッシュ補助用具 | |
CN103876844A (zh) | 用于牙科植入物的包装装置 | |
JP2009273884A (ja) | 箸 | |
JP2018017303A (ja) | 連結器具および連結器具を用いた組立構成物 | |
USD624191S1 (en) | Teething pacifier | |
CN212261078U (zh) | 儿童学习用筷 | |
JP2019008009A (ja) | 箸用補助具 | |
JP2018057529A (ja) | コンタクトレンズ装着具 | |
US9011157B2 (en) | Tool assisted piece assembly in enclosed container | |
KR101047916B1 (ko) | 젓가락질 숙달용 장갑 | |
JP5013600B2 (ja) | 医療器具用容器 | |
JP2012005751A (ja) | 箸補助具 | |
JP5270785B1 (ja) | 容器 | |
TWM604169U (zh) | 清潔具用把手、及具備上述清潔具用把手的清潔具 | |
USD544739S1 (en) | Squeezing device for collapsible flexible tubes |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20120203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20120203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130528 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131008 |