JP2010205649A - バイポーラ電極 - Google Patents

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Abstract

【課題】表裏面を目視で判別できるバイポーラ電極、該バイポーラ電極を備えた固体電池、並びに、該固体電池を備えた電子機器及び自動車を提供する。
【解決手段】集電体の一方の面側に正極が形成されるとともに他方の面側に負極が形成され、目視で表裏面を判別可能である、バイポーラ電極、該バイポーラ電極を備えた固体電池、並びに、該固体電池を備えた電子機器及び自動車とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層型のバイポーラ電極、該バイポーラ電極を備えた固体電池、並びに、該固体電池を備えた電子機器及び自動車に関する。
バイポーラ電池は、電解質層を介して複数のバイポーラ電極(ニ極電極)を積層してなる電池要素を備えている。ここで、バイポーラ電極とは、シート状の集電体の一方の面側に正極が形成されるとともに他方の面側に負極が形成された積層体である。
このようなバイポーラ電池は、薄型化や軽量化が容易であり、放熱性が優れるなどの利点も有するため、近年、注目が集まっている。例えば、特許文献1には、複数のバイポーラ電池を積層した組電池に関する技術が開示されている。また、軽量な電池としては特許文献2に開示されているような偏平型電池もある。
特開2006−147534号公報 特開2001−266903号公報
上記したように、バイポーラ電極は正極と負極とが同一集電体の表裏に存在する。そのため、上記特許文献1に開示されているバイポーラ電極や従来のバイポーラ電極では、正極活物質と負極活物質とが同色の場合はバイポーラ電極の表裏を判別するのが難しくなり、問題となることがあった。例えば、バイポーラ電極を複数積層してなる電池要素を備えたバイポーラ電池を製造する過程において、バイポーラ電極を落下させるなどして表裏を判別することが難しい状態になると、バイポーラ電極の表裏を逆に組み付けてしまう虞があった。上記特許文献2には、負極側の面と正極側の面の少なくとも一方に凹凸を設けることで表裏の区別をつける技術が開示されているが、これは電池として完成した完成品の表裏を区別するために電池ケースに凹凸を設けるという技術であり、電極の表裏を判別するというものではない。
そこで本発明は、表裏面を目視で判別できるバイポーラ電極、該バイポーラ電極を備えた固体電池、並びに、該固体電池を備えた電子機器及び自動車を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段をとる。すなわち、
第1の本発明は、集電体の一方の面側に正極活物質を含む正極が形成されるとともに他方の面側に負極活物質を含む負極が形成され、目視で表裏面を判別可能である、バイポーラ電極である。
上記第1の本発明のバイポーラ電極において、正極の吸収波長と負極の吸収波長とが異なることが好ましい。かかる形態とすることによって、色によってバイポーラ電極の表裏面を判別することができる。また、正極の吸収波長と負極の吸収波長と差は30nm以上であることが好ましい。バイポーラ電極の表裏面の吸収波長の差が小さすぎれば、バイポーラ電極の表裏面を色で判別することが困難になる。
第2の本発明は、集電体の一方の面側に正極活物質を含む正極が形成されるとともに他方の面側に負極活物質を含む負極が形成されたバイポーラ電極であって、正極の集電体が備えられる側とは反対側の面、及び、負極の集電体が備えられる側とは反対側の面の少なくとも一方の面側に第2物質を含む判別層が形成され、目視で表裏面を判別可能である、バイポーラ電極である。以下、本発明の説明において、「正極の集電体が備えられる側とは反対の面側」を「正極の外側」といい、「負極の集電体が備えられる側とは反対の面側」を「負極の外側」ということがある。正極の外側と負極の外側との両方に判別層が備えられる場合は、正極の外側に備えられる判別層に含まれる第2物質と、負極の外側に備えられる判別層に含まれる第2物質とが異なる場合がある。
上記第2の本発明のバイポーラ電極において、第2物質がLiイオン伝導体であることが好ましい。かかる形態とすることによって、電解質層を介して本発明のバイポーラ電極を複数積層してなる電池要素を使用する際に、判別層が該電解質層と同様の機能を果たし、判別層が備えられても該電池要素での電池反応を妨げない。
上記第2の本発明のバイポーラ電極において、第2物質が活物質であることも好ましい。ここで、「第2物質が活物質である」とは、判別層が正極の外側に形成される場合は第2物質が正極活物質であり、判別層が負極の外側に形成される場合は第2物質が負極活物質であることを意味する。かかる形態とすることによって、電解質層を介して本発明のバイポーラ電極を複数積層してなる電池要素を使用する際に、判別層が正極または負極と同様の機能を果たし、判別層が備えられても該電池要素での電池反応を妨げない。
正極の外側に正極活物質である第2物質を含む判別層が備えられた上記第2の本発明のバイポーラ電極において、第2物質が正極に含まれる正極活物質の電位以上の電位を有することが好ましい。かかる形態とすることによって、電解質層を介して本発明のバイポーラ電極を複数積層してなる電池要素を使用する際に、第2物質が該電池要素での電池反応に使われることを抑制することができる。
負極の外側に負極活物質である第2物質を含む判別層が備えられた上記第2の本発明のバイポーラ電極において、第2物質が負極に含まれる負極活物質の電位以下の電位を有することが好ましい。かかる形態とすることによって、電解質層を介して本発明のバイポーラ電極を複数積層してなる電池要素を使用する際に、第2物質が該電池要素での電池反応に使われることを抑制することができる。
上記第2の本発明のバイポーラ電極において、表裏面の吸収波長の差が30nm以上であることが好ましい。バイポーラ電極の表裏面の吸収波長の差が小さすぎれば、バイポーラ電極の表裏面を色で判別することが困難になる。
上記第1及び第2の本発明のバイポーラ電極において、表裏面に異なる模様が形成された形態とすることができる。「表裏面に異なる模様が形成された」とは、バイポーラ電極の表裏面のどちらか一方にのみ何らかの模様が形成されていても良く、表裏面の両方にそれぞれ異なる模様が形成されていても良いことを意味する。ここで「模様」とは、色で識別できるものの他、溝などを設けることによって識別できるものも含む。かかる形態とすることによって、バイポーラ電極の表裏面を目視で容易に判別することができる。ただし、溝などを設けた場合、正極と負極との間で不均一な電池反応が起こる虞がある。
上記第1及び第2の本発明のバイポーラ電極において、表裏面の平面形状が異なる形態とすることができる。ここで「平面形状」とは、正極、集電体、及び負極が積層される方向に対して垂直な方向の面の形状を意味する。かかる形態とすることによって、バイポーラ電極の表裏面を目視で容易に判別することができる。ただし、バイポーラ電極の表裏面を異なる形状とすると、正極と負極との間で不均一な電池反応が起こる虞がある。
第3の本発明は、第1または第2の本発明のバイポーラ電極を備えた固体電池である。
第4の本発明は、第3の本発明の固体電池を備えた電子機器である。
第5の本発明は、第3の本発明の固体電池を備えた自動車である。
第1の本発明によれば、表裏面を目視で判別できるバイポーラ電極を提供することができる。また、第2の本発明によれば、正極と負極とを色で判別し難い場合であっても、表裏面を色で判別することができるバイポーラ電極を提供することができる。また、第3の本発明によれば、製造過程において表裏面を目視で判別できるバイポーラ電極を備えており、生産性が向上された固体電池を提供することができる。さらに、第4及び第5の本発明によれば、第2の本発明の固体電池を備えた電子機器及び自動車を提供することができる。
本発明のバイポーラ電極の断面を概略的に示す図である。 本発明の固体電池の一部の断面を概略的に示す図である。 従来のバイポーラ電極の断面を概略的に示す図である。
1.バイポーラ電極
バイポーラ電極は、正極と負極とが同一集電体の表裏に存在する。そのため、図3に示した従来のバイポーラ電極40のように、集電体43の一方の面側に形成された正極41と、他方の面側に形成された負極43とが同色である場合、バイポーラ電極40の表裏を判別することが難しく、電極40を落下させるなどして表裏の判別が難しい状態になると、表裏を逆に組み付けてしまうなどの問題が生じる虞があった。本発者はかかる問題点に鑑みて、表裏面を目視で判別できるバイポーラ電極を完成させた。以下、図面を参照しつつ、本発明のバイポーラ電極の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に示す形態は本発明の例示であり、本発明は以下に示す形態に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1(a)は、第1実施形態にかかる本発明のバイポーラ電極10の断面を概略的に示した図である。バイポーラ電極10は、集電体13の一方の面側に正極11を備えるとともに、他方の面側に負極12を備えている。正極11と負極12とは、吸収波長が異なる物質で構成されており、目視(色)によってバイポーラ電極10の表裏を判別することができる。色によってバイポーラ電極10の表裏を判別するためには、正極11と負極12との吸収波長の差は30nm以上であることが好ましい。正極11と負極12との吸収波長の差が小さくなり過ぎると、バイポーラ電極10の表裏を目視で判別することが困難になる。以下、バイポーラ電極10の各構成について説明する。
(集電体13)
集電体13は、バイポーラ電極10を積層して電池として用いる際に、正極11または負極12の集電を行う機能を担うものである。したがって、集電体13を構成する材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されないが、正極活物質及び負極活物質に対する安定性という観点からは、ステンレス鋼が好ましい。
(正極11)
正極11は、少なくも正極活物質を含有しており、負極12と色によって判別できるものであれば特に限定されない。したがって、バイポーラ電極10に用いることができる正極活物質は、負極12に含有される負極活物質と色で判別できる組み合わせであれば、公知のものを用いることができる。
正極11に用いることができる正極活物質の具体例としては、LiCoO等のLi・Co系複合酸化物、LiNiO等のLi・Ni系複合酸化物、スピネルLiMn等のLi・Mn系複合酸化物、LiFeO等のLi・Fe系複合酸化物等、LiFePO等の遷移金属とリチウムのリン酸化合物や硫酸化合物、V、MnO、TiS、MoS、MoO等の遷移金属酸化物や硫化物、PbO、AgO、NiOOH等が挙げられる。
正極11は少なくも上記正極活物質を含有していれば良く、さらに、導電助剤、バインダー等が含まれ得る。導電助剤としては特に限定されず、従来のバイポーラ電極に用いられるものを用いることができる。例えば、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等を挙げることができる。バインダーも同様に、特に限定されることなく、従来のバイポーラ電極に用いられるものを用いることができる。正極活物質、導電助剤、バインダーの配合量は、バイポーラ電極10を備える電池の使用目的などを考慮して決めることができる。
(負極12)
負極12は、少なくも負極活物質を含有しており、正極11と色によって判別できるものであれば特に限定されない。したがって、バイポーラ電極10に用いることができる負極活物質は、正極11に含有される正極活物質と色で判別できる組み合わせであれば、公知のものを用いることができる。
負極12に用いることができる負極活物質の具体例としては、金属酸化物、リチウム−金属複合酸化物、カーボン等が挙げられ、これらの中でも、容量や出力特性に優れた電池を得るという観点からは、カーボン、遷移金属酸化物、リチウム−遷移金属複合酸化物が好ましい。また、チタン酸化物、リチウム−チタン複合酸化物、カーボンがより好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
負極12は少なくとも負極活物質を含有していれば良く、さらに、導電助剤、バインダー等が含まれ得る。負極12の構成は、上記正極活物質のかわりに上記負極活物質を含むこと以外は正極11と同様にすることができるため、説明を省略する。
(正極活物質及び負極活物質の組み合わせ)
上記したように、正極11に含まれる正極活物質及び負極12に含まれる負極活物質は、両者を色で判別できる組み合わせで用いられる。バイポーラ電極10に用いることができる正極活物質/集電体13/負極活物質の組み合わせの具体例としては、
(黒)LiCoO/ステンレス鋼/LiTi12(白)
などを挙げることができる。LiCoOは黒く見え、LiTi12は白く見えるため、バイポーラ電極10の表裏を色で判別することができる。
<第2実施形態>
図1(b)は、第2実施形態にかかる本発明のバイポーラ電極20の断面を概略的に示した図である。バイポーラ電極20は、集電体23の一方の面側に正極21を備えるとともに、他方の面側に負極22を備え、正極21の外側にさらに判別層24を備えている。判別層24と負極22とは、吸収波長が異なる物質で構成されており、目視(色)によってバイポーラ電極20の表裏を判別することができる。色によってバイポーラ電極20の表裏を判別するためには、判別層24と負極22との吸収波長の差は30nm以上であることが好ましい。判別層24と負極22との吸収波長の差が小さくなり過ぎると、バイポーラ電極20の表裏を目視で判別することが困難になる。以下、バイポーラ電極20の各構成について説明する。
(集電体23)
集電体23は、バイポーラ電極20を積層して電池として用いる際に、正極21または負極22の集電を行う機能を担うものである。したがって、集電体23を構成する材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されないが、正極活物質及び負極活物質に対する安定性という観点からは、ステンレス鋼が好ましい。
(正極21)
正極21は少なくとも正極活物質を含有していれば特に限定されない。正極21に用いることができる正極活物質の具体例としては、上記正極11の説明で例示したものと同様のものを挙げることができる。また、正極21は少なくも正極活物質を含有していれば良く、さらに、導電助剤、バインダー等が含まれ得る。正極21の構成は、負極22と色で判別できる必要がないということ以外は上記正極11と同様にすることができるため、説明を省略する。
(負極22)
負極22は、少なくとも負極活物質を含有しており、判別層24と色によって判別できるものであれば特に限定されない。したがって、負極22に用いることができる負極活物質は、上記負極12と同様に公知のものを用いることができるが、判別層24と色で判別できる組み合わせで用いられなければならない。また、負極22は少なくも負極活物質を含有していれば良く、さらに、導電助剤、バインダー等が含まれ得る。負極22の構成は、判別層24と色で判別できる必要があるという以外は、上記負極12と同様にすることができるため、説明を省略する。
(判別層24)
判別層24は、負極22に含まれる負極活物質と吸収波長が異なる第2物質を少なくも含んでいれば特に限定されないが、該第2物質はLiイオン伝導体または正極活物質であることが好ましい。
第2物質をLiイオン伝導体とすれば、電解質層を介してバイポーラ電極20を複数積層してなる電池要素を使用する際に、判別層24が該電解質層と同様の機能を果たし、判別層24が備えられても該電池要素での電池反応を妨げない。したがって、この場合の判別層24は、負極22と色によって判別できるということ以外は、従来のバイポーラ電極を備えた電池要素に用いられる電解質層と同様の構成とすることができる。
また、第2物質を正極活物質とすれば、電解質層を介してバイポーラ電極20を複数積層してなる電池要素を使用する際に、判別層24が正極21と同様の機能を果たし、判別層24が備えられても該電池要素での電池反応を妨げない。したがって、この場合の判別層24は、負極22と色によって判別できるということ以外は、正極21と同様の構成とすることができる。また、第2物質は、正極21に含有される正極活物質の電位以上の電位を有していても良い。かかる形態とすることによって、バイポーラ電極20を備える電池要素を使用する際に、第2物質が電池反応に使われることを抑制することができる。
(第2物質、正極活物質、及び負極活物質の組み合わせ)
上記したように、判別層24に含まれる第2物質及び負極22に含まれる負極活物質は、両者を色で判別できる組み合わせで用いられる。バイポーラ電極20に用いることができる第2物質/正極活物質/集電体23/負極活物質の組み合わせの具体例としては、
(紫)LiCoPO/LiCoO/ステンレス鋼/C(黒)
(黄)LiNiPO/LiCoO/ステンレス鋼/C(黒)
(白)Li0.5La0.5TiO/LiCoO/ステンレス鋼/C(黒)
などを挙げることができる。第2物質を含む判別層24が備えられなかった場合、すなわち、正極活物質/集電体23/負極活物質の組み合わせが
(黒)LiCoO/ステンレス鋼/C(黒)
であった場合は、LiCoO及びCが黒く見えるためバイポーラ電極の表裏を判別することが困難になるが、上記した具体例のように第2物質を含む判別層24を備えることによって、LiCoPOは紫色に見え、LiNiPOは黄色に見え、Li0.5La0.5TiOは白く見えるため、バイポーラ電極20の表裏面を色で判別することができる。
(第3実施形態)
図1(c)は、第3実施形態にかかる本発明のバイポーラ電極30の断面を概略的に示した図である。バイポーラ電極30は、集電体33の一方の面側に正極31を備えるとともに、他方の面側に負極32を備え、さらに、負極32の外側に判別層34を備えている。正極31と判別層34とは、吸収波長が異なる物質で構成されており、目視(色)によってバイポーラ電極30の表裏を判別することができる。色によってバイポーラ電極30の表裏を判別するためには、正極31と判別層34との吸収波長の差は30nm以上であることが好ましい。正極31と判別層34との吸収波長の差が小さくなり過ぎると、バイポーラ電極30の表裏を目視で判別することが困難になる。以下、バイポーラ電極30の各構成について説明する。
(集電体33)
集電体33は、バイポーラ電極30を積層して電池として用いる際に、正極31または負極32の集電を行う機能を担うものである。したがって、集電体33を構成する材料としては、導電性を有する材料であれば特に限定されないが、正極活物質及び負極活物質に対する安定性という観点からは、ステンレス鋼が好ましい。
(正極31)
正極31は、少なくとも正極活物質を含有しており、判別層34と色によって判別できるものであれば特に限定されない。したがって、バイポーラ電極30に用いることができる正極活物質は、上記負極11と同様に公知のものを用いることができるが、判別層34と色で判別できる組み合わせで用いられなければならない。また、正極31は少なくも正極活物質を含有していれば良く、さらに、導電助剤、バインダー等が含まれ得る。正極31の構成は、判別層34と色で判別できる必要があるということ以外は、上記正極11と同様にすることができるため、説明を省略する。
(負極32)
負極32は、少なくとも負極活物質を含有していれば特に限定されない。負極32に用いることができる負極活物質の具体例としては、上記負極12と同様のものを挙げることができる。また、負極32は少なくも負極活物質を含有していれば良く、さらに、導電助剤、バインダー等が含まれ得る。負極32の構成は、正極31と色で判別できる必要がないという以外は上記負極12と同様にすることができるため、説明を省略する。
(判別層34)
判別層34は、正極31に含まれる正極活物質と吸収波長が異なる第2物質を少なくも含んでいれば特に限定されないが、該第2物質はLiイオン伝導体または負極活物質であることが好ましい。
第2物質をLiイオン伝導体とすれば、電解質層を介してバイポーラ電極30を複数積層してなる電池要素を使用する際に、判別層34が該電解質層と同様の機能を果たし、判別層34が備えられても該電池要素での電池反応を妨げない。したがって、この場合の判別層34は、正極31と色によって判別できるということ以外は、従来のバイポーラ電極を備えた電池要素に用いられる電解質層と同様の構成とすることができる。
また、第2物質を負極活物質とすれば、電解質層を介してバイポーラ電極30を複数積層してなる電池要素を使用する際に、判別層34が負極32と同様の機能を果たし、判別層34が備えられても該電池要素での電池反応を妨げない。したがって、この場合の判別層34は、正極31と色によって判別できるということ以外は、負極32と同様の構成とすることができる。また、第2物質が負極活物質である場合は、第2物質が負極32に含まれる負極活物質の電位以下の電位を有していても良い。かかる形態とすることによって、バイポーラ電極30を備える電池要素を使用する際に、第2物質が電池反応に使われることを抑制することができる。
(正極活物質、負極活物質、及び第2物質の組み合わせ)
上記したように、判別層34に含まれる第2物質及び正極31に含まれる正極活物質は、両者を色で判別できる組み合わせで用いられる。バイポーラ電極30に用いることができる正極活物質/集電体33/負極活物質/第2物質の組み合わせの具体例としては、
(黒)LiCoO/ステンレス鋼/LiMn/LiTi12(白)
(黒)LiCoO/ステンレス鋼/LiMn/LiPON(薄黄)
などを挙げることができる。第2物質を含む判別層34が備えられなかった場合、すなわち、正極活物質/集電体33/負極活物質の組み合わせが
(黒)LiCoO/ステンレス鋼/LiMn(黒)
であった場合は、LiCoO及びLiMnが黒く見えるためバイポーラ電極の表裏を判別することが困難になるが、上記した具体例のように第2物質を含む判別層34を備えることによって、LiTi12は白く見え、LiPONは薄い黄色に見えるため、バイポーラ電極30の表裏面を色で判別することができる。
<その他の形態>
これまでの本発明のバイポーラ電極の説明では、正極の外側または負極の外側に判別層が備えられる形態について説明したが、正極の外側及び負極の外側の両方に判別層が備えられる形態であってもよい。かかる形態では、正極の外側の判別層と負極の外側の判別層とを目視で判別できるようにすれば良い。また、これまでの本発明のバイポーラ電極の説明では、色によって表裏を判別する形態について説明してきたが、本発明のバイポーラ電極は、表裏を目視で判別することができる形態であれば特に限定されない。色以外でバイポーラ電極の表裏面を判別できる形態の具体例としては、表裏面に異なる模様を付けた形態や、表裏の平面形状が異なる形態などが考えられる。表裏に異なる模様を付ける場合、片面にのみ溝や模様を付けた形態や、両面にそれぞれ間隔が異なる溝を付けた形態などが考えられる。しかしながら、正極及び負極間で不均一な電池反応が起こることを抑制するという観点からは、模様や形状によって表裏を判別するより、色によって表裏を判別する形態の方が好ましい。
2.固体電池
本発明の固体電池は、電解質層を介して複数の上記本発明のバイポーラ電極を積層してなる電池要素及び該電池要素を収容する外装ケースを備えている。図2に本発明の固体電池の一部の断面を概略的に示す。
図2に示すように固体電池は、電解質層50を介してバイポーラ電極10を複数直列に接続してなる電池要素100を外装ケース(不図示)に収納して構成されている。本発明に用いることができる電解質層50は、イオン伝導性を有する高分子から構成される層であり、イオン伝導性を示すものであれば特に限定されず、公知のものを用いることができる。また、本発明に用いることができる外装ケースは、使用時の環境に耐えうるものであれば特に限定されず、公知ものを用いることができる。
バイポーラ電極10は、集電体13の一方の面に正極11が形成され、他方の面に負極12が形成されているので、バイポーラ電極10が積層された電池要素100において、隣接する集電体13、13の間に挟まれる、正極11、電解質層50、及び負極12により単電池60が構成される。したがって、電池要素100の正極11側の末端の電極は、集電体13の一方の面に正極11が形成され、負極12は備えない形態となる。同様に、電池要素100の負極12側の末端の電極は、集電体13の一方の面に負極12が形成され、正極11は備えない形態となる。
電池要素100の正極11側の末端の集電体13には正極タブ(不図示)が接続され、負極12側の末端の集電体13には負極タブ(不図示)が接続される。正極タブ及び負極タブは電流を取り出すための端子として機能する。正極タブ及び負極タブを構成する材料としては、従来の公知のものを用いることができる。具体的には、アルミニウム、銅などの導電性が高い材料が好ましいが、ステンレス鋼などを用いることもできる。ただし、耐蝕性、生産性などの観点からは、アルミニウムを用いることが好ましい。正極タブ及び負極タブは、異なる材料で構成されていても良く、同じ材料で構成されていても良い。
これまでの本発明の固体電池の説明では、バイポーラ電極10を積層する形態について説明したが、バイポーラ電極20及びバイポーラ電極30でも同様に本発明の固体電池を構成することができる。
本発明の固体電池は、上記本発明のバイポーラ電極を用いることを特徴としており、製造過程でバイポーラ電極の表裏面を容易に判別することができるため、生産性の向上を図ることができる。また、このような本発明の固体電池は、様々な電子機器の他、電気自動車やハイブリッド自動車などのモーターによって駆動している自動車などに好適に用いることができる。
11 正極
12 負極
13 集電体
21 正極
22 負極
23 集電体
24 判別層
31 正極
32 負極
33 集電体
34 判別層
41 正極
42 負極
43 集電体
10、20、30、40 バイポーラ電極
60 単電池
100 電池要素

Claims (13)

  1. 集電体の一方の面側に正極活物質を含む正極が形成されるとともに他方の面側に負極活物質を含む負極が形成され、目視で表裏面を判別可能である、バイポーラ電極。
  2. 前記正極の吸収波長と前記負極の吸収波長とが異なる、請求項1に記載のバイポーラ電極。
  3. 集電体の一方の面側に正極活物質を含む正極が形成されるとともに他方の面側に負極活物質を含む負極が形成されたバイポーラ電極であって、
    前記正極の前記集電体が備えられる側とは反対側の面、及び、前記負極の前記集電体が備えられる側とは反対側の面の少なくとも一方の面側に第2物質を含む判別層が形成され、目視で表裏面を判別可能である、バイポーラ電極。
  4. 前記第2物質がLiイオン伝導体である、請求項3に記載のバイポーラ電極。
  5. 前記第2物質が活物質である、請求項3に記載のバイポーラ電極。
  6. 前記正極側に前記判別層が備えられ、前記第2物質が、前記正極活物質の電位以上の電位を有する、請求項5に記載のバイポーラ電極。
  7. 前記負極側に前記判別層が備えられ、前記第2物質が、前記負極活物質の電位以下の電位を有する、請求項5または6に記載のバイポーラ電極。
  8. 前記表裏面の吸収波長の差が30nm以上である、請求項2〜7のいずれかに記載のバイポーラ電極。
  9. 前記表裏面に異なる模様が形成された、請求項1〜8のいずれかに記載のバイポーラ電極。
  10. 前記表裏面の平面形状が異なる、請求項1〜9のいずれかに記載のバイポーラ電極。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のバイポーラ電極を備えた固体電池。
  12. 請求項11に記載の固体電池を備えた電子機器。
  13. 請求項11に記載の固体電池を備えた自動車。
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