JP2010204553A - 電気泳動表示装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気泳動表示パネルの変形を阻止することでパネル破壊を防止して信頼性の高い電気泳動表示装置および電子機器を提供する。
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置1は、素子基板2上に電気泳動層31を有する電気泳動表示パネル10と、素子基板2の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有し、電気泳動表示パネル10の表示面側に光透過性を有する接着層42を介して貼り付けられる表面保護基板12と、電気泳動表示パネル10の外周部を囲うようにして設けられ、表面保護基板12に固定された筐体11と、を備え、筐体11に、素子基板2の電気泳動層31側の面とは反対側の面に対向し、電気泳動表示パネル10を素子基板2側から支持可能な支持部51が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の電気泳動表示装置1は、素子基板2上に電気泳動層31を有する電気泳動表示パネル10と、素子基板2の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有し、電気泳動表示パネル10の表示面側に光透過性を有する接着層42を介して貼り付けられる表面保護基板12と、電気泳動表示パネル10の外周部を囲うようにして設けられ、表面保護基板12に固定された筐体11と、を備え、筐体11に、素子基板2の電気泳動層31側の面とは反対側の面に対向し、電気泳動表示パネル10を素子基板2側から支持可能な支持部51が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、表示体実装分野において、外部からの衝撃に強く、且つ自落下衝撃に強い電気泳動表示装置および電子機器に関するものである。
液晶表示デバイスに代表される平面表示装置は、薄型、軽量、低消費電力などの特徴を生かしてOA機器、情報端末、時計、テレビ等の各分野に利用されている。現在、携帯電話をはじめとするこれらの液晶表示デバイスには、より薄く、より軽く、且つ丈夫であることが要求されている。
一方、カラー表示や動画表示という点において液晶表示デバイスには劣るものの、薄さ、軽さ及び低消費電力を実現し得る表示体として、電気泳動ディスプレイ(Electrophoretic Display:EPD)が注目されている。この電気泳動ディスプレイ(以下、EPDという)は、紙に近い性質を有しており、読むことを目的とした「電子ペーパー」として開発が進められている。
代表的な電子ペーパーであるマイクロカプセル型EPDは、帯電粒子が分散した溶媒をマイクロカプセルに封入し、マイクロカプセルの上下に形成した電極に電圧印加して電界を発生させることにより帯電粒子の分布を変化させてコントラストを得る表示体である。電圧印加を止めても静電気力や分子間力によって引き付けられた帯電粒子が電極付近に留まることから、電力を消費せずに表示画像を保持し続けられるという特徴を有する。
さらに、液晶ディスプレイのような透過光や有機ELディスプレイのような発光ではなく、帯電粒子や溶媒そのものの色(反射光)を観察するため、視野角依存がなく紙のように目に優しく、長時間の凝視にも耐えられるといった利点もある。
このような電気泳動表示装置では、素子基板の表示領域に貼り合わされた電気泳動シートを防湿シートと封止材とで封止することにより防湿構造を有した電気泳動表示パネルを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。実際の応用機器にする場合には、電気泳動表示パネルの表示面側に表面保護基板を貼り合わせたものを筐体内に保持させるインレット構造が知られている。
しかしながら、上記構造は以下に示すような問題点を有している。
まず、上記構造の電気光学装置は軽量化が要求されるため、筐体の上側から力が加わったときに表面保護基板が撓むことが避けられない。
さらに、表面保護基板にアクリルなどの材料を用いた場合には、その熱膨張係数と、ガラスからなる素子基板の熱膨張係数との違いから、高温環境下において表面保護基板のみが膨張してしまうことが避けられず、電気泳動表示パネルに反りなどの変形が生じてしまう。
まず、上記構造の電気光学装置は軽量化が要求されるため、筐体の上側から力が加わったときに表面保護基板が撓むことが避けられない。
さらに、表面保護基板にアクリルなどの材料を用いた場合には、その熱膨張係数と、ガラスからなる素子基板の熱膨張係数との違いから、高温環境下において表面保護基板のみが膨張してしまうことが避けられず、電気泳動表示パネルに反りなどの変形が生じてしまう。
このように、表面保護基板の撓みや電気泳動表示パネルの反りが大きいと、電気泳動表示パネルの周辺を表面保護基板に接着している接着剤の剥がれ、表面保護基板と電気泳動表示パネルとを接着している光学接着剤の剥がれ、表面保護基板の割れ、電気泳動層の破壊、電気泳動シートの素子基板からの剥離などが発生して、電気泳動表示パネルが破壊に至る可能性もあることから、このような不具合をコントロールする構造が望まれている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、電気泳動表示パネルの変形を阻止することでパネル破壊を防止して信頼性の高い電気泳動表示装置および電子機器を提供することを目的としている。
本発明の電気泳動表示装置は、上記課題を解決するために、素子基板上に電気泳動層を有する電気泳動表示パネルと、素子基板の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有し、電気泳動表示パネルの表示面側に光透過性を有する接着層を介して貼り付けられる表面保護基板と、電気泳動表示パネルの外周部を囲うようにして設けられ、表面保護基板に固定された筐体と、を備え、筐体に、素子基板の電気泳動層側の面とは反対側の面に対向し、電気泳動表示パネルを素子基板側から支持可能な支持部が設けられている。
本発明によれば、筐体に設けられた支持部によって、電気泳動表示パネルの変位が規制されるので、電気泳動表示パネルが破壊等に至るのを防止することが可能となる。これにより、耐久性に優れた信頼性の高い電気泳動表示装置を得ることができる。
また、支持部が、平面視において素子基板の周縁部に対向する位置に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、支持部によって電気泳動表示パネルの変形を効果的に阻止することが可能となる。
本発明によれば、支持部によって電気泳動表示パネルの変形を効果的に阻止することが可能となる。
また、支持部が第1支持面と第2支持面とを有する段差形状とされ、平面視における素子基板の大きさが表面保護基板よりも小さい寸法とされており、支持部の第1支持面が素子基板と対向し、第2支持面が表面保護基板と対向していることが好ましい。
本発明によれば、支持部の第1支持面が素子基板を支持するとともに第2支持面が表面保護基板を支持することで、電気泳動表示パネルの素子基板側だけでなく表面保護基板側の変位も規制できるので、電気泳動表示パネルの変形をより確実に防止することが可能となる。
本発明によれば、支持部の第1支持面が素子基板を支持するとともに第2支持面が表面保護基板を支持することで、電気泳動表示パネルの素子基板側だけでなく表面保護基板側の変位も規制できるので、電気泳動表示パネルの変形をより確実に防止することが可能となる。
また、筐体の上部に支持部と対向する押え部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、筐体の支持部と押え部とによって電気泳動表示パネルが挟持された状態となるので、電気泳動表示パネルの変形をより一層確実に防止することが可能である。
本発明によれば、筐体の支持部と押え部とによって電気泳動表示パネルが挟持された状態となるので、電気泳動表示パネルの変形をより一層確実に防止することが可能である。
また、表面保護基板及び素子基板が接着材を介して支持部に固定されていることが好ましい。
本発明によれば、表面保護基板及び素子基板が支持部に固定されて筐体と一体化されるので、電気泳動表示パネルの剛性が高められて変形し難くなる。
本発明によれば、表面保護基板及び素子基板が支持部に固定されて筐体と一体化されるので、電気泳動表示パネルの剛性が高められて変形し難くなる。
また、素子基板の裏面側に表面保護基板の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有するパネル支持板が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、表面保護基板とパネル支持板とが互いの変形を打ち消し合うこととなるので、パネルの変形が生じにい。
本発明によれば、表面保護基板とパネル支持板とが互いの変形を打ち消し合うこととなるので、パネルの変形が生じにい。
また、パネル支持板が、アクリル材からなる表面保護基板と略同じ厚みを有していることが好ましい。
本発明によれば、アクリル材からなる表面保護基板を備えることで電気泳動表示パネルの軽量化を図りつつ、パネル支持板によってパネルの変形を防止することができる。
本発明によれば、アクリル材からなる表面保護基板を備えることで電気泳動表示パネルの軽量化を図りつつ、パネル支持板によってパネルの変形を防止することができる。
また、接着層がシリコンゲルからなることが好ましい。
本発明によれば、シリコンゲルからなる接着層は応力等を緩和できるため、電気泳動表示パネルと表面保護基板との剥離を防止することができる。
本発明によれば、シリコンゲルからなる接着層は応力等を緩和できるため、電気泳動表示パネルと表面保護基板との剥離を防止することができる。
本発明の電子機器は、先に記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電気泳動表示パネルの変形が防止された信頼性の高い電気泳動表示装置を備えているので、電子機器も信頼性の高いものとなる。
本発明によれば、電気泳動表示パネルの変形が防止された信頼性の高い電気泳動表示装置を備えているので、電子機器も信頼性の高いものとなる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である電気泳動表示装置の概略構成を示す平面図、図2は、図1における断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態である電気泳動表示装置の概略構成を示す平面図、図2は、図1における断面図である。
図1及び図2に示すように、電気泳動表示装置1は、電気泳動表示パネル10及び筐体11を備えており、電気泳動表示パネル10の外周部が筐体11によって囲まれた構成になっている。
電気泳動表示パネル10は、素子基板2の表面に電気泳動シート3が貼り付けられた構成になっている。
電気泳動表示パネル10には、静止画や動画等の画像を表示する表示領域5が設けられている。表示領域5内にはマトリクス状に配列された複数の画素が設けられており、画素ごとに表示が行われるようになっている。表示領域5の周囲の領域は、画像が表示されない非表示領域8となっている。この非表示領域8には画素が設けられておらず、不図示の駆動回路素子、端子などが設けられている。
電気泳動表示パネル10には、静止画や動画等の画像を表示する表示領域5が設けられている。表示領域5内にはマトリクス状に配列された複数の画素が設けられており、画素ごとに表示が行われるようになっている。表示領域5の周囲の領域は、画像が表示されない非表示領域8となっている。この非表示領域8には画素が設けられておらず、不図示の駆動回路素子、端子などが設けられている。
素子基板2は、基板20と、基板20上に形成された画素電極及びスイッチング素子などを含む駆動層を有している(いずれも不図示)。基板20は、例えば30μm〜100μm程度の厚さを有する板状部材である。基板20の構成材料としては、例えばガラス基板、石英基板、シリコン基板、ガリウム砒素基板などの無機基板や、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネイト(PC)、ポリエーテルスルホン(PES)、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)等で構成されるプラスチック基板(樹脂基板)などが挙げられる。
基板20のうち表示領域5に対応する領域には駆動層が形成されている。この駆動層には各画素に設けられる画素電極やスイッチング素子、スイッチング素子に接続される不図示のデータ線及び走査線などが形成されている。平面的な駆動層の形成領域は、表示領域5と略一致しており、駆動回路素子22及び23はこの駆動層の周縁部(非表示領域8)に設けられている。これら駆動回路素子22及び23はデータ線や走査線に電気的に接続されており、駆動層に信号を供給するようになっている。基板20は筐体11に対して固定されないように接した状態になっている。
電気泳動シート3は透明基板30、共通電極35、電気泳動層31及び接着層33を有している。
透明基板30は電気泳動層31を保持する、光透過性を有する基板であり、例えば25μm〜200μm程度の厚さを有している。
透明基板30は電気泳動層31を保持する、光透過性を有する基板であり、例えば25μm〜200μm程度の厚さを有している。
透明基板30の構成材料としては、例えばアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(PC)など光透過性の高い材料などが挙げられる。例えば透明基板30の表面30aには、不図示の防湿シートなどが配置されていても構わない。
共通電極35は、例えばITOなどの光透過性の高い導電材料で構成された電極である。共通電極35は、透明基板30の内面30bのほぼ全面に亘って形成されている。共通電極35には上下導通材9が接続されている。上下導通材9は素子基板2に電気的に接続されている。共通電極35は、上下導通材9を介して素子基板2に電気的に接続された状態になっている。
電気泳動層31は、複数のマイクロカプセル32を有している。
マイクロカプセル32は、電気泳動分散液が封入された略球状のカプセルであり、各カプセルの直径はほぼ同一(30μm〜100μm)になっている。マイクロカプセル32のカプセル壁膜を構成する材料としては、アラビアガム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、尿素樹脂などの化合物が挙げられる。マイクロカプセル32に封入された電気泳動分散液は、複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させるための液層分散媒とからなる。
マイクロカプセル32は、電気泳動分散液が封入された略球状のカプセルであり、各カプセルの直径はほぼ同一(30μm〜100μm)になっている。マイクロカプセル32のカプセル壁膜を構成する材料としては、アラビアガム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、尿素樹脂などの化合物が挙げられる。マイクロカプセル32に封入された電気泳動分散液は、複数の電気泳動粒子と、当該電気泳動粒子を分散させるための液層分散媒とからなる。
液層分散媒としては、水やアルコール系溶媒、各種エステル類、ケトン類、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類等の単独、又はこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを用いることができる。
電気泳動粒子としては、液相分散媒中で電位差による電気泳動により移動する性質を有する有機あるいは無機の粒子(高分子あるいはコロイド)を用いることができる。具体的には、カーボンブラック、アニリンブラック等の黒色顔料、二酸化チタン等の白色顔料、モノアゾのアゾ系顔料、イソインドリノン等の黄色顔料、モノアゾのアゾ系顔料、キナクリドンレッド等の赤色顔料、フタロシアニンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等の1種又は2種以上を用いることができる。これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
マイクロカプセル32には、例えば白色顔料である二酸化チタンと黒色顔料であるカーボンブラックとの二種類の電気泳動粒子が封入されており、一方が負に、他方が正に帯電されている。勿論他の電気泳動粒子を用いても構わないし、電気泳動粒子を一種類のみ用い、これを共通電極35側、あるいは画素電極側に泳動させることで表示可能となるように構成しても構わない。
接着層33は、バインダを兼ねた接着剤である。接着層33としては、例えばマイクロカプセル32のカプセル壁膜に対する親和性が良好で、共通電極35および画素電極に対する接着性に優れ、かつ絶縁性の良い接着剤を用いることが好ましい。
防湿シート17は、電気泳動表示パネル10のうち電気泳動シート3側に設けられており、平面視で電気泳動表示パネル10を含むように設けられている。この防湿シート17は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレートなどの光透過可能なフィルムの表面に無機バリア層を形成したものなどによって構成されており、電気泳動表示装置1の表示面側に配置されるため光透過性が高くなるように形成されている。具体的には、防湿、透明性に優れたフッ素樹脂や、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン(Poly Chloro Tri Furuoro Ethylene),三フッ化エチレン樹脂)などを用いることができる。本実施形態では、PETを基材とした防湿シートである、(株)クレハ製のセレール(登録商標)を用いた。この防湿シート17は例えば0.5mm程度の厚さを有しており、電気泳動シート3の透明基板30に比べて高い防湿性を有している。
封止材14は、電気泳動層31の側周を囲うように設けられており、防湿シート17と素子基板2とで挟まれるように配置されている。この封止材14は例えばアクリル系樹脂やPETなどの有機材料によって構成されており、防湿シート17及び素子基板2の周縁部にそれぞれ密着しているとともに各々の周縁部をそれぞれ固定した状態になっている。
電気泳動層31は素子基板2と防湿シート17とで挟持されているとともに、防湿シート17、素子基板2及び封止材14よって封止されている。電気泳動層31は水分を嫌うため、このように当該層を覆う構成を採用することにより、電気泳動層31への水分の浸入を確実に防止している。
表面保護基板12は、平面視における大きさが素子基板2と同じ寸法で形成され、電気泳動表示パネル10の表示面側に接着層42を介して設けられている。この表面保護基板12は、所定の厚さを有した強化ガラスから形成されており、素子基板2の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有する構成とされている。表面保護基板12を素子基板2の熱膨張係数と等しくなるような構成としておくことにより、表面保護基板12と素子基板2との熱膨張差に起因するパネルの変形を防止できるようになっている。接着層42は、光透過性の高い接着材により所定の厚さで構成された接着層である。
筐体11は、有底箱型を呈しており、その開口側に電気泳動表示パネル10が固定されている。
本実施形態の筐体11には、電気泳動表示パネル10を素子基板2側から支持するための支持部51が設けられている。支持部51は、素子基板2の裏面2b側の周縁部と対向するように筐体11の側壁11bから内側へ突出するようにして、側壁11bの内周面に沿って設けられている。なお、本実施形態においては、支持部51が素子基板2の周縁部全体を支持する構成としているが、支持部51を断片的に設けることによって素子基板2の周縁部を部分的に支持する構成としてもよい。
本実施形態の筐体11には、電気泳動表示パネル10を素子基板2側から支持するための支持部51が設けられている。支持部51は、素子基板2の裏面2b側の周縁部と対向するように筐体11の側壁11bから内側へ突出するようにして、側壁11bの内周面に沿って設けられている。なお、本実施形態においては、支持部51が素子基板2の周縁部全体を支持する構成としているが、支持部51を断片的に設けることによって素子基板2の周縁部を部分的に支持する構成としてもよい。
そして、筐体11の側壁11bと支持部51とによって構成される溝53内に電気泳動表示パネル10が配置され、表面保護基板12の周縁部と素子基板2の周縁部との間に配置される接着材55を介して筐体11に固定されている。接着材55としては、接着剤あるいは両面接着テープを用いても良い。
筐体11の内部には、不図示の回路基板を配置するための空間Kが設けられており、この空間K内に上記回路基板が配置された状態でその上方に電気泳動表示パネル10が組み込まれることとなる。そのため、支持部51の高さtは上記空間Kを確保するために必要な高さに設定され、回路基板等の数や大きさなどに応じて適宜変更が可能である。
次に、上記のように構成された電気泳動表示装置1の動作を簡単に説明する。
画素電極と共通電極35との間に共通電極35の電圧が相対的に高くなるように電圧を印加すると、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内のうち画素電極側に引き寄せられる。一方、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内の共通電極35側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には白色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5にはこの白色の電気泳動粒子の色(白色)が表示されることとなる。
画素電極と共通電極35との間に共通電極35の電圧が相対的に高くなるように電圧を印加すると、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内のうち画素電極側に引き寄せられる。一方、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によってマイクロカプセル32内の共通電極35側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には白色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5にはこの白色の電気泳動粒子の色(白色)が表示されることとなる。
逆に、画素電極と共通電極35との間に画素電極の電位が相対的に高くなるように電圧を印加すると、負に帯電された白色の電気泳動粒子はクーロン力によって画素電極側に引き寄せられる。一方、正に帯電された黒色の電気泳動粒子はクーロン力によって共通電極35側に引き寄せられる。この結果、マイクロカプセル32内の透明基板30側には黒色の電気泳動粒子が集まることになり、電気泳動表示装置1の表示領域5には黒色の電気泳動粒子の色(黒色)が表示されることとなる。
本実施形態の電気泳動表示装置1は、強化ガラスからなり、素子基板2の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有する表面保護基板12を備えた電気泳動表示パネル10を、支持部51を有した筐体11内に保持させて構成されている。
支持部51は、電気泳動表示パネル10の素子基板2の一部と対向するように筐体11の側壁11bから内側へ突出するようにして設けられており、素子基板2を支持可能とする構成になっている。このため、例えば表面保護基板12側から力が加わった場合でも素子基板2側が支持部51に当接することでそれ以上の変形は阻止されることとなり、電気泳動表示パネル10が筐体11の下方へ撓み変形するのを阻止することが可能となる。
支持部51は、電気泳動表示パネル10の素子基板2の一部と対向するように筐体11の側壁11bから内側へ突出するようにして設けられており、素子基板2を支持可能とする構成になっている。このため、例えば表面保護基板12側から力が加わった場合でも素子基板2側が支持部51に当接することでそれ以上の変形は阻止されることとなり、電気泳動表示パネル10が筐体11の下方へ撓み変形するのを阻止することが可能となる。
また、従来は、パネルの軽量化を図るためにアクリル板からなる表面保護基板を採用していた。ところが、ガラス材からなる素子基板2の熱膨張係数が4×10−6/℃であるのに対して、アクリル材からなる表面保護基板の熱膨張係数は7×10−5/℃となっており、アクリル材の熱膨張係数の方がガラス材の熱膨張係数に比べて10倍以上大きい。したがって、仮に長さ300mmのパネルに20℃の温度差が生じると、表面保護基板と素子基板との間で0.4mm程度の長さの差が生じてしまい、この長さの差がパネルの反りを引き起こしてしまっていた。そこで、本実施形態では上述したように、素子基板2の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有する表面保護基板12を備える構成とし、これによって、温度変化の大きい環境下においても電気泳動表示パネル10の変形が抑えられるようにした。
このようなことから、電気泳動表示パネル10及び表面保護基板12を筐体11へ固定している接着材55の剥がれや、表面保護基板12の割れ、電気泳動層31の破壊、電気泳動層31の素子基板2上からの剥がれ、素子基板2の破壊等に伴う、電気泳動表示パネル10の破壊を回避することが可能となる。したがって、例えば、電気泳動表示パネル10上にタッチパネル等を配置した電子機器を構成した場合であっても、表面保護基板12側からの面押し強度が向上した信頼性の高いものとなる。
よって、本実施形態によれば、電気泳動表示パネル10の変形を防止することでパネル破壊を防止し、耐衝撃性及び耐久性に優れた信頼性の高い電気泳動表示装置1を得ることができる。
よって、本実施形態によれば、電気泳動表示パネル10の変形を防止することでパネル破壊を防止し、耐衝撃性及び耐久性に優れた信頼性の高い電気泳動表示装置1を得ることができる。
以下に示す各実施形態の電気泳動表示装置の基本構成は、上記第1の実施形態と略同様であるが一部の構成が異なっている。よって、以下の説明では、異なる部分について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1及び図2と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態の電気泳動表示装置65の全体構成を示す側面図である。
先に記載の電気泳動表示装置1は、平面視における大きさが略一致した素子基板2と表面保護基板12とを有する電気泳動表示パネル10を備えていたが、図3に示すように本実施形態における電気泳動表示装置65は、平面視における大きさが表面保護基板12よりも小さい寸法で形成された素子基板62を有する電気泳動表示パネル60を備えている。
つまり、本実施形態では、表面保護基板12がその各辺を素子基板62の周辺よりも外側へ張り出した状態で電気泳動表示パネル60上に貼り合わされている。
次に、本発明の第2の実施形態について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態の電気泳動表示装置65の全体構成を示す側面図である。
先に記載の電気泳動表示装置1は、平面視における大きさが略一致した素子基板2と表面保護基板12とを有する電気泳動表示パネル10を備えていたが、図3に示すように本実施形態における電気泳動表示装置65は、平面視における大きさが表面保護基板12よりも小さい寸法で形成された素子基板62を有する電気泳動表示パネル60を備えている。
つまり、本実施形態では、表面保護基板12がその各辺を素子基板62の周辺よりも外側へ張り出した状態で電気泳動表示パネル60上に貼り合わされている。
筐体61には、開口側に向かって段差をなす支持部63が設けられている。支持部63は、筐体61の底部61bからの高さ位置を異ならせた2つの支持面63A,63Bを有しており、壁部61aに隣接する第1支持面63A(第1支持部)よりも内側に位置する第2支持面63B(第2支持部)の方が低くなるように構成されている。そして、壁部61aと支持部63とによって構成される溝66内に、電気泳動表示パネル60およびこれと一体とされた表面保護基板12が保持された状態で、支持部63の第1支持面63Aが表面保護基板12を支持するとともに第2支持面63Bが素子基板62を支持することとなる。表面保護基板12と電気泳動表示パネル60とは接着材54によって溝66内に固定されている。
本実施形態によれば、筐体61に段差形状の支持部63を設け、支持部63の第1支持面63A及び第2支持面63Bによって表面保護基板12及び素子基板62をそれぞれ直接支持する構成としたので、素子基板62だけでなく表面保護基板12の変形も防止できる点において利点を有する。これにより、電気泳動表示パネル60の変形に伴う破壊がより防止されて、信頼性の高いものとなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図4を用いて説明する。図4は、第3の実施形態の電気泳動表示装置の全体構成を示す側面図である。
本実施形態の電気泳動表示装置70は、素子基板2の裏面2b側にパネル支持板71が設けられた電気泳動表示パネル72を備えている。このパネル支持板71は、平面視における大きさが素子基板2及び表面保護基板12に形成され、素子基板2及び表面保護基板12の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有するように構成されている。
次に、本発明の第3の実施形態について図4を用いて説明する。図4は、第3の実施形態の電気泳動表示装置の全体構成を示す側面図である。
本実施形態の電気泳動表示装置70は、素子基板2の裏面2b側にパネル支持板71が設けられた電気泳動表示パネル72を備えている。このパネル支持板71は、平面視における大きさが素子基板2及び表面保護基板12に形成され、素子基板2及び表面保護基板12の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有するように構成されている。
このようなパネル支持板71を素子基板2の裏面2b側に貼り合わせることによって、電気泳動表示パネル72の剛性が高められるのでパネル自体が変形しにくくなる。また、パネル支持板71は素子基板2や表面保護基板12の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有するように構成されているので、これらパネル支持板71および表面保護基板12によってパネルの変形を打ち消し合うこととなってパネルの変形を防止できるとともに、素子基板2からの電気泳動シート31の剥離等も防止される。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について図5を用いて説明する。図5は、第4の実施形態の電気泳動表示装置の全体構成を示す側面図である。
例えば、先に記載した各実施形態では、強化ガラスからなる表面保護基板12を備えた構成について述べたが、アクリル板からなる表面保護基板81を備えた構成としてもよい。但し、この場合には、アクリル板からなる表面保護基板81の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有するパネル支持板82を素子基板2の裏面2b側に設けるようにする。これにより、表面保護基板81とパネル支持板82とによって電気泳動表示パネル83の反りを打ち消し合うことが可能となる。また、表面保護基板81としてアクリル材を用いることにより電気泳動表示装置80の軽量化が図れるとともに、強化ガラスよりもアクリル材の方が安価であることから製作コストの低減も可能となる。
次に、本発明の第4の実施形態について図5を用いて説明する。図5は、第4の実施形態の電気泳動表示装置の全体構成を示す側面図である。
例えば、先に記載した各実施形態では、強化ガラスからなる表面保護基板12を備えた構成について述べたが、アクリル板からなる表面保護基板81を備えた構成としてもよい。但し、この場合には、アクリル板からなる表面保護基板81の熱膨張係数と略同じ熱膨張係数を有するパネル支持板82を素子基板2の裏面2b側に設けるようにする。これにより、表面保護基板81とパネル支持板82とによって電気泳動表示パネル83の反りを打ち消し合うことが可能となる。また、表面保護基板81としてアクリル材を用いることにより電気泳動表示装置80の軽量化が図れるとともに、強化ガラスよりもアクリル材の方が安価であることから製作コストの低減も可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について図6を用いて説明する。図6は、第5の実施形態の電気泳動表示装置の全体構成を示す側面図である。
本実施形態の電気泳動表示装置90は、アクリル材からなる表面保護基板81と、この表面保護基板81と平面視における大きさや板厚が略等しい形状とされた素子基板2を有する電気泳動表示パネル10とを筐体11内に保持した構成となっている。
次に、本発明の第5の実施形態について図6を用いて説明する。図6は、第5の実施形態の電気泳動表示装置の全体構成を示す側面図である。
本実施形態の電気泳動表示装置90は、アクリル材からなる表面保護基板81と、この表面保護基板81と平面視における大きさや板厚が略等しい形状とされた素子基板2を有する電気泳動表示パネル10とを筐体11内に保持した構成となっている。
本実施形態の筐体11には、その開口側に面方向内側へ突出するとともに支持部51と対向する押え部11Aが設けられている。そして、側壁11bと押え部11Aと支持部51とによって形成される溝13内に、接着層43を介して一体とされた電気泳動表示パネル10および表面保護基板81が保持されることとなる。ここでは、表面保護基板81のみが接着材55を介して筐体11に固定され、素子基板2側は筐体11には直接固定されることなく、支持部51から浮いた状態あるいは接した状態で保持されている。
アクリル板からなる表面保護基板81を備える場合、素子基板2との熱膨張係数の差によってパネルに反りが生じやすいが、本実施形態では、シリコンゲルからなる接着層43を介して電気泳動表示パネル10上に表面保護基板81が設けられている。シリコンゲルは、厚さ0.5mm程度で弾性を有するため、表面保護基板81と素子基板2との熱膨張差を吸収することが可能である。これにより、環境温度が変化しても表面保護基板81に反りが発生しにくくなる。
本実施形態では、表面保護基板81と電気泳動表示パネル10との熱膨張差をシリコンゲルからなる接着層43によって吸収させるので、筐体11に固定するのは表面保護基板81のみで電気泳動表示パネル10は筐体11に固定していない。素子基板2側を筐体11に対してフリーの状態とすることで、接着材による影響をなくして表面保護基板81自体の反りを小さくすることが可能となる。
また、本実施形態では筐体11に設けられた押え部11Aおよび支持部51によって電気泳動表示パネル10の垂直方向の変位、つまりパネルの厚さ方向における変位が制限されるようになっている。
ところで、電気泳動表示パネルを製造するにあたり、複数の電気泳動シート3が貼り合わされたガラスウェハ上にアクリルウェハを対向配置した後、これらをダイシングして個片化することによって複数の電気泳動表示パネル10を得ている。しかしながら、大判のアクリルウェハは反りが大きく製造時に不具合が生じやすい。
そこで、アクリルウェハに代えて強化ガラスからなるウェハを用いることで、素子基板を構成するガラスウェハとの熱膨張差を小さくすることが可能となる。また、ガラスウェハと同じ熱膨張係数を有する強化ガラスウェハを用いれば、互いの変形を打ち消し合うことが可能となる。このように、熱膨張係数の差が無視できない大型パネルを用いた製造工程において有効となる。
上述したように、強化ガラスからなる表面保護基板12と素子基板2との熱膨張係数の差は、表面保護基板がアクリル材からなるときより十分小さいが、大画面(10インチ以上)の電気泳動表示パネル10になると反りが発生する可能性は大きくなる。そこで、図7に示すように、強化ガラスからなる表面保護基板12を備えた構成の場合にも、素子基板2を筐体11に固定することなくフリーの状態にしておくことが好ましい。これにより、表面保護基板12の変形を抑えることができ、ひいては大画面の電気泳動表示パネル10の変形を効果的に防止することができる。したがって、薄型軽量で堅牢な電気泳動表示装置が得られる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、第2の実施形態の電気泳動表示装置65においても、素子基板2の裏面2b側にパネル支持板を設けて電気泳動表示パネル10の剛性を高めるようにしてもよい。
先の実施形態では、支持部51が筐体11に一体形成された構成について述べたが、図7に示すように筐体11内に、別部材の支持部91を設ける構成としても良い。
(電子機器)
次に、上記実施形態の電気泳動表示装置1,65,70,80,90を、電子機器に適用した場合について説明する。
図8は、PDA100(電子機器)の構成を示す斜視図である。
PDA100は本体130に表示部120を備えている。表示部120は上記実施形態の電気泳動表示装置1,65,70,80,90のいずれかからなり、本体130内部に収容された制御・演算部に接続され、種々の操作画像やその他の情報を表示するように構成されている。また、本体130の外周には、超音波センサーユニット(不図示)を備えた入力装置110が設置されている。入力装置110は、例えば人の手、指、入力用のペン等の位置、形状、速度を超音波センサーユニットにより検出して、それらに対応する信号を出力してPDA100へ入力する。
次に、上記実施形態の電気泳動表示装置1,65,70,80,90を、電子機器に適用した場合について説明する。
図8は、PDA100(電子機器)の構成を示す斜視図である。
PDA100は本体130に表示部120を備えている。表示部120は上記実施形態の電気泳動表示装置1,65,70,80,90のいずれかからなり、本体130内部に収容された制御・演算部に接続され、種々の操作画像やその他の情報を表示するように構成されている。また、本体130の外周には、超音波センサーユニット(不図示)を備えた入力装置110が設置されている。入力装置110は、例えば人の手、指、入力用のペン等の位置、形状、速度を超音波センサーユニットにより検出して、それらに対応する信号を出力してPDA100へ入力する。
図9は電子ペーパー1100(電子機器)の構成を示す斜視図である。電子ペーパー1100は、上記実施形態の電気泳動表示装置1,65,70,80,90のいずれかを表示領域1101に備えている。電子ペーパー1100は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1102を備えて構成されている。
図10は、電子ノート1200(電子機器)の構成を示す斜視図である。電子ノート1200は、上記の電子ペーパー1100が複数枚束ねられ、カバー1201に挟まれているものである。カバー1201は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力する図示は省略の表示データ入力手段を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
以上の電子ペーパー1100、及び電子ノート1200によれば、本発明に係る電気泳動表示装置1が採用されているので、長期間にわたって表示品質を維持することができる信頼性に優れた表示部を備えた電子機器となる。
なお、上記の電子機器は、本発明に係る電子機器を例示するものであって、本発明の技術範囲を限定するものではない。例えば、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの電子機器の表示部にも、本発明に係る電気泳動表示装置1,65,70,80,90を好適に用いることができる。
1,65,70,80,90…電気泳動表示装置、2,62…素子基板、2b…裏面、3…電気泳動シート、10,60,72,83…電気泳動表示パネル、11,61…筐体、11A…押え部、12,81…表面保護基板、31…電気泳動層、42、43…接着層、51,91…支持部、54…接着材、63A…第1支持面(第1支持部)、63B…第2支持面(第2支持部)、71,82…パネル支持板、100…PDA(電子機器)、1100…電子ペーパー(電子機器)、1200…電子ノート(電子機器)
Claims (9)
- 素子基板上に電気泳動層を有する電気泳動表示パネルと、
前記素子基板の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有し、前記電気泳動表示パネルの表示面側に光透過性を有する接着層を介して貼り付けられる表面保護基板と、
前記電気泳動表示パネルの外周部を囲うようにして設けられ、前記表面保護基板に固定された筐体と、を備え、
前記筐体に、前記素子基板の前記電気泳動層側の面とは反対側の面に対向し、前記電気泳動表示パネルを前記素子基板側から支持可能な支持部が設けられている
ことを特徴とする電気泳動表示装置。 - 前記支持部が、平面視において前記素子基板の周縁部に対向する位置に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。 - 前記支持部が第1支持面と第2支持面とを有する段差形状とされ、平面視における前記素子基板の大きさが前記表面保護基板よりも小さい寸法とされており、
前記支持部の前記第1支持面が前記素子基板と対向し、前記第2支持面が前記表面保護基板と対向している
ことを特徴とする請求項1または2記載の電気泳動表示装置。 - 前記筐体の上部に前記支持部と対向する押え部が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。 - 前記表面保護基板及び前記素子基板が接着材を介して前記支持部に固定されている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。 - 前記素子基板の前記電気泳動層とは反対側の面に前記表面保護基板の熱膨張係数と略等しい熱膨張係数を有するパネル支持板が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。 - 前記パネル支持板が、アクリル材からなる前記表面保護基板と略同じ厚みを有している
ことを特徴とする請求項6記載の電気泳動表示装置。 - 前記接着層がシリコンゲルからなる
ことを特徴とする請求項1または7記載の電気泳動表示装置。 - 請求項1から8のいずれかに記載の電気泳動表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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-
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- 2009-03-05 JP JP2009052255A patent/JP2010204553A/ja active Pending
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