JP2010202310A - 乗客コンベアの制御装置 - Google Patents

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Daisuke Sakai
大輔 酒井
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Abstract

【課題】災害時に、建築物内の人を効率的に避難させることができる乗客コンベアの制御装置を提供する。
【解決手段】各階間に乗客コンベア2を配置した建築物1の災害発生位置を検知する災害発生位置検知部7と、建築物1の避難口4の位置と災害発生位置とに基づいて、災害発生位置を避けるように乗客コンベア2を経由して、建築物1の各位置から避難口までの避難経路を検索する避難経路検索部8と、避難経路の進行方向に沿うように、各階間の乗客コンベア2を連動して運転する運転制御部9とを備える構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、乗客コンベアの運転を制御する乗客コンベアの制御装置に関するものである。
災害時の緊急避難用の経路として建築物内の乗客コンベアを利用する構想が提案されている。かかる構想においては、災害の状況に応じて、乗客コンベアを避難運転する仕組みが構築される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−334054号公報
しかし、特許文献1記載のものにおいて、乗客コンベアは、設置箇所毎に独立して制御される。このため、災害時に、建築物内の人を効率的に避難させることができない場合があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、災害時に、建築物内の人を効率的に避難させることができる乗客コンベアの制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの乗客コンベアの制御装置は、各階間に乗客コンベアを配置した建築物の災害発生位置を検知する災害発生位置検知部と、前記建築物の避難口の位置と前記災害発生位置とに基づいて、前記災害発生位置を避けるように前記乗客コンベアを経由して、前記建築物の各位置から前記避難口までの避難経路を検索する避難経路検索部と、前記避難経路の進行方向に沿うように、前記各階間の前記乗客コンベアを連動して運転する運転制御部とを備えたものである。
この発明によれば、災害時に、建築物内の人を効率的に避難させることができる。
この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が利用される建築物の縦断面図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が利用される建築物の火災状況を説明するための図1相当図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が検索する避難経路を説明するための図1相当図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置の制御する乗客コンベアの運転方向を説明するための図1相当図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が利用される建築物の縦断面図である。
図1において、1は建築物である。例えば、この建築物1は、大型ショッピング等である。より具体的には、建築物1は、5階建てとなっている。この建築物1の両側、即ち、西側及び東側には、乗客コンベア2が配置される。
これらの乗客コンベア2は、各階間の移動手段として、異なる場所でクリスクロス配置される。この結果、同一階には、乗客コンベア2が点在することになる。そして、これらの乗客コンベア2の周りには、防火シャッター3が設けられる。これらの防火シャッター3は、火災時等の災害発生時に、乗客コンベア2と各階フロアとを区画する機能を備える。
また、建築物1の1階中央、即ち、西側及び東側の乗客コンベア2間には、避難口4が設けられる。この避難口4は、通常時は、建築物1の出入口として利用される。そして、避難口4は、災害発生時に、建築物1内の人が外部へ避難する際の出口として利用される。また、建築物1の各階には、複数の災害検知センサ5が設けられる。この災害検知センサ5は、災害を検知する機能を備える。本実施の形態においては、災害検知センサ5は、火災検知センサである。即ち、災害検知センサ5は、火災を検知する機能を備える。そして、災害検知センサ5は、制御装置6に接続される。
この制御装置6は、災害発生位置検知部7、避難経路検索部8、運転制御部9を備える。災害発生位置検知部7は、各災害検知センサ5から、災害に関する情報が入力される機能を備える。そして、災害発生位置検知部7は、入力された情報に基づいて、建築物1の災害発生位置を検知する機能を備える。
避難経路検索部8は、災害発生位置検知部7から、建築物1の災害発生位置に関する情報が入力される機能を備える。そして、避難経路検索部8は、避難口4の位置と災害発生位置とに基づいて、建築物1の各階から避難口4までの効率的な避難経路を検索する機能を備える。具体的には、避難経路検索部8は、災害発生位置を避けるとともに乗客コンベア2を経由して、上記避難経路を検索する機能を備える。
運転制御部9は、避難経路検索部8に検索された避難経路に関する情報が入力される機能を備える。そして、運転制御部9は、避難経路の進行方向に、各階間の乗客コンベア2を連動して総合的に運転する機能を備える。
次に、図2乃至図4を用いて、建築物1の火災発生時の制御装置6の動作を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が利用される建築物の火災状況を説明するための図1相当図である。図3はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置が検索する避難経路を説明するための図1相当図である。図4はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの制御装置の制御する乗客コンベアの運転方向を説明するための図1相当図である。
図2においては、西側及び東側の両乗客コンベア2の間で、1階及び2階の西側、3階の東側、5階の中央で、火災10が発生している。災害発生位置検知部7は、災害検知センサ5の火災10の検知状況に基づいて、火災10の発生位置を検知する。そして、避難経路検索部8は、図3に示すように、建築物1の各位置から効率的な避難経路を検索する。ここで、避難口4のある1階において、西側の乗客コンベア2と避難口4との間、即ち、乗客コンベア2の一方と避難口4との間では、火災10が検出される。
このため、避難口4のある1階では、乗客コンベア2の一方から避難口4までを避難通路とすることができない。しかし、避難口4のある1階において、東側の乗客コンベア2と避難口4との間、即ち、乗客コンベア2の他方と避難口4との間では、火災10が検出されない。このため、乗客コンベア2の他方から避難口4までを避難通路とすることはできる。
従って、避難口4のある階の乗客コンベア2の一方側からの避難経路は、火災10の発生位置側の乗客コンベア2で、両乗客コンベア2の間で火災10が発生していない火災10の災害未発生階まで行き、火災10の発生位置側とは反対側の乗客コンベア2で、避難口4のある階まで戻る経路とする必要がある。
本実施の形態においては、2階及び3階では、西側及び東側の両乗客コンベア2の間で、火災10が発生している。一方、4階では、両乗客コンベア2の間で、火災10が発生していない。このため、火災10の発生位置側、即ち、西側で1階と4階との間に配置された乗客コンベア2が、1階から4階までの間の避難経路に設定される。そして、火災10の発生位置側の反対側、即ち、東側で4階と1階との間に配置された乗客コンベア2が、4階から1階までの間の避難経路に設定される。
また、2階、3階、5階の各位置において、火災10の発生位置の西側からは、西側の乗客コンベア2方向に避難経路が設定される。一方、2階、3階、5階の各位置において、火災10の発生位置の東側からは、東側の乗客コンベア2方向に避難経路が設定される。
上記避難経路の検索結果に基づいて、運転制御部9は、避難経路の進行方向に沿うように、各階間の乗客コンベア2を連動して運転制御する。具体的には、運転制御部9は、図4の矢印方向に乗客コンベア2を運転する。即ち、1階と3階との間で西側に配置された乗客コンベア2は、UP運転となる。一方、4階と5階との間で西側に配置された乗客コンベア2は、DOWN運転となる。さらに、1階と5階との間で東側に配置された乗客コンベア2は、DOWN運転となる。これにより、建築物1の各位置から避難口4までの避難経路が確立される。
以上で説明した実施の形態1によれば、制御装置6は、避難経路の進行方向に、各階間の乗客コンベア2を連動して運転する。このため、火災10の発生時に、建築物1内の人を効率的に避難させることができる。即ち、乗客コンベア2を利用して、より多くの人を効率的に避難場所へ輸送することができる。
また、避難経路の進行方向に、乗客コンベア2が運転されるため、建築物1内の人が、火災10の状況を把握していない場合でも、乗客コンベア2が避難経路の誘導の役割を果たす。即ち、建築物1内の人は、乗客コンベア2の流れに任せて避難すれば、避難口4にたどり着くことができる。
さらに、避難経路検索部8は、乗客コンベア2の一方と避難口4との間で火災10が検出され、乗客コンベア2の他方と避難口4との間で火災10が検出されず、避難口4のある階以外の災害未発生階で、両乗客コンベア2の間に火災10が検出されない場合、火災10の発生位置側で避難口4のある階と災害未発生階との間に配置された乗客コンベア2を、避難口4のある階から災害未発生階までの避難経路に設定する。
また、これと同時に、避難経路検索部8は、火災10の発生位置側とは反対側で災害未発生階と避難口4のある階との間に配置された乗客コンベア2を、災害未発生階から避難口4のある階までの避難経路に設定する。このため、乗客コンベア2の一方と避難口4の間で火災10が発生している場合でも、建築物1内の人を効率的に避難させることができる。
なお、実施の形態1においては、災害検知センサ5は、火災10を検知するものであった。しかし、災害検知センサ5は、水害等、他の災害を検知する構成としてもよい。かかる場合、災害時に、建築物1内の人を効率的に避難させることができる。
1 建築物、 2 乗客コンベア、 3 防火シャッター、 4 避難口、
5 災害検知センサ、 6 制御装置、 7 災害発生位置検知部、
8 避難経路検索部、 9 運転制御部、 10 火災

Claims (3)

  1. 各階間に乗客コンベアを配置した建築物の災害発生位置を検知する災害発生位置検知部と、
    前記建築物の避難口の位置と前記災害発生位置とに基づいて、前記災害発生位置を避けるように前記乗客コンベアを経由して、前記建築物の各位置から前記避難口までの避難経路を検索する避難経路検索部と、
    前記避難経路の進行方向に沿うように、前記各階間の前記乗客コンベアを連動して運転する運転制御部と、
    を備えたことを特徴とする乗客コンベアの制御装置。
  2. 前記災害位置検知部は、前記避難口の両側で各階間に乗客コンベアを配置した建築物の災害発生位置を検出し、
    前記避難経路検索部は、前記乗客コンベアの一方と前記避難口との間で災害が検出され、前記乗客コンベアの他方と前記避難口との間で災害が検出されず、前記避難口のある階以外の災害未発生階で、両乗客コンベアの間に災害が検出されない場合は、前記災害発生位置側で前記避難口のある階と前記災害未発生階との間に配置された乗客コンベアを、前記避難口のある階から前記災害未発生階までの避難経路に設定し、前記災害発生位置とは反対側で前記災害未発生階と前記避難口のある階との間に配置された乗客コンベアを、前記災害未発生階から前記避難口のある階までの避難経路に設定することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの制御装置。
  3. 前記災害発生位置検知部は、前記災害発生位置として火災発生位置を検知することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベアの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109589512A (zh) * 2018-11-26 2019-04-09 上海应用技术大学 一种可与消防设施联动的逃生系统

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