JP2010201718A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動板部材の厚肉部にオーバハング部を有する場合、隣り合うオーバハング部が干渉して高集積化が阻害され、複数段のオーバハング部が設けられる構成にするとリードタイムが長くなり、更に圧電素子と接合する接着剤が振動領域に垂れるおそれがある。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズル4が連通する複数の加圧液室6の壁面を形成する振動板部材2は、変形可能な振動領域(薄肉部)2aに対応する圧電素子12を連結する厚肉部(島状凸部)2bがオーバハング形状に形成され、厚肉部2bの薄肉部2aとの付け根幅bがオーバハング部2b1のエッジ幅aよりも大きく形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は特に振動板を有する液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。
従来の液体吐出ヘッドとしては、液滴を吐出するノズルが連通する液室の壁面の少なくとも一部を形成する変形可能な振動板と、振動板を変形させて液室内の圧力を変化させる駆動手段とを有し、振動板には、駆動手段と連結される厚肉部と、厚肉部の周囲の薄肉部とが設けられ、厚肉部はオーバーハング形状に形成されているものが知られている(特許文献1)。ここでは、振動板の形成には電鋳法が用いられている。
特許第4012787号公報
上述したように振動板を電鋳法で形成することによって厚肉部と薄肉部を一連の工程で形成することができ、また、厚肉部のパターン形成にフォトリソグラフィーを用いることができて高い精度で形成することができる。
一方、振動板部品のハンドリングなどを考慮した場合、厚肉部はある一定以上の厚さが必要とされるが、フォトリソグラフィーに一般的な液状レジストを用いた場合、レジスト層は薄く形成されるため、電鋳で厚肉部を厚く形成すると厚肉部がレジスト上に乗り上げため、オーバーハング部が形成される。このオーバーハング部(厚肉部がレジスト上に乗り上げて形成された部分)はレジストで規制された電鋳パターンよりも広がって形成されるため、高集積化(高密度化:ノズル配列ピッチを小さくすること)する場合、隣り合う厚肉部のオーバーハング部の先端同士が干渉するという不具合が生じることになる。
そこで、従来技術では、ハンドリング性を持ちつつ高集積化を図る上で、隣り合うオーバーハング部の先端が干渉しないようにオーバーハング部を2段(振動板としては3層)にし、かつ幾何的な制限をすることで電鋳部の広がりを抑えつつ厚さを稼いで高集積化とハンドリング性との両立を図っている。
しかしながら、このような構成であっても高集積化に限界があり、フォトリソグラフィーと電鋳プロセスを3回以上繰り返すためにリードタイムが長くなるという不具合もある。また、上述のオーバーハング構造では、厚肉部と駆動手段である圧電素子との接合に用いる接着剤が接合部からはみ出した場合、振動板の機能を生み出す薄肉部に垂れてしまい、振動板が有効に機能しなくなるおそれがあり、垂れなかったとしても、隣り合う接合部からはみ出した接着剤同士がつながってしまって、作動不良を引き起こすおそれもある。さらに、オーバーハング部に対向する薄肉部の部分にピンホールが存在した場合、オーバーハング部が原因で見落とすおそれもある、というような課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ヘッドの信頼性を低下することなく高集積化を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液滴を吐出するノズルが連通する液室と、
前記液室の壁面の少なくとも一部を形成する変形可能な振動板と、
前記振動板を変形させて前記液室内の圧力を変化させる駆動手段と、を有し、
前記振動板には、前記駆動手段と連結される厚肉部と、前記厚肉部の周囲の薄肉部とが設けられ、
前記厚肉部は、オーバーハング形状に形成され、前記厚肉部の前記薄肉部との付け根幅がオーバーハング部分のエッジ幅よりも大きい
構成とした。
ここで、前記振動板は電鋳により形成されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えている構成とした。
本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法は、
本発明に係る液体吐出ヘッドを製造する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
薄肉部が形成された薄膜上にフォトレジスト膜を形成する工程と、
前記薄膜を傾斜させ複数の傾斜角度でフォトレジスト膜に対し露光を行う工程と、
現像により厚肉部が形成される部位のフォトレジストを除去する工程と、
前記フォトレジストを除去した部位に前記厚肉部を前記フォトレジストの厚さ以上に積層する工程と、
前記フォトレジスト膜を除去する工程と、を有する
構成とした。
ここで、前記複数の傾斜角度でフォトレジスト膜に対し露光を行う工程は、傾斜角度を変えながら連続して露光を行う工程である構成とできる。
本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、振動板の厚肉部はオーバーハング形状に形成され、厚肉部の薄肉部との付け根幅がオーバーハング部分のエッジ幅よりも大きい構成としたので、隣り合うオーバーハング部の干渉を抑制することができて高集積化を図れ、振動板の機能低下やピンホールの検査漏れが低減して、信頼性の向上を図れる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、信頼性が向上し、高画質画像を形成することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法によれば、薄肉部が形成された薄膜上にフォトレジスト膜を形成する工程と、薄膜を傾斜させ複数の傾斜角度でフォトレジスト膜に対し露光を行う工程と、現像により厚肉部が形成される部位のフォトレジストを除去する工程と、フォトレジストを除去した部位に厚肉部をフォトレジストの厚さ以上に積層する工程と、フォトレジスト膜を除去する工程とを有するので、本発明に係る液体吐出ヘッドを効率的に製造することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す分解斜視説明図である。 同じく液室長手方向に沿う断面説明図である。 同じく液室短手方向に沿う断面説明図である。 同じく一つの液室部分の要部拡大断面説明図である。 振動板部材の要部拡大説明図である。 オーバーハング部の説明に供する説明図である。 同振動板部材の製造方法の説明に供する断面説明図である 図7に続く工程の説明に供する断面説明図である。 同振動板部材のピンホール検査の説明に供する説明図である。 本発明に係る画像形成装置の機構部の一例を示す側面説明図である。 同じく要部平面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る液体吐出ヘッドの一例について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1は同ヘッドの分解斜視説明図、図2は同ヘッドのノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)に沿う断面説明図、図3及び図4は同ヘッドのノズル配列方向(液室短手方向)に沿う断面説明図、図4は1つの液室部分の拡大断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、SUS基板で形成した流路基板(液室基板)1と、この流路基板1の下面に接合した振動板を形成する振動板部材2と、流路基板1の上面に接合したノズル板3とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出する複数のノズル4がそれぞれノズル連通路5を介して連通する個別流路としての複数の液室(加圧液室、圧力室、加圧室、流路などとも称される。)6、液室6にインクを供給する供給路を兼ねた流体抵抗部7、この流体抵抗部7を介して液室6と連通する連通部8を形成し、連通部8に振動板部材2に形成した供給口9を介して後述するフレーム部材17に形成した共通液室10からインクを供給する。
流路基板1は、流路板1Aと連通板1Bとを接着して構成している。この流路基板1は、SUS基板を、酸性エッチング液を用いてエッチング、あるいは打ち抜き(プレス)などの機械加工することで、連通路5、加圧液室6、流体抵抗部7などの開口をそれぞれ形成している。
振動板部材2は各液室6に対応してその壁面を形成する変形可能な薄肉部である振動領域(ダイアフラム部)2aを有し、振動領域2aの面外側(液室6と反対面側)に圧電素子12との連結部となる厚肉部である島状凸部2bが設けられ、この島状凸部2bに振動領域2aを変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての積層型圧電素子12の圧電素子柱12A、12Bの上端面(接合面)12aを接合している。また、積層型圧電素子12の下端面はベース部材13に接合している。
ここで、圧電素子12は、圧電材料層21と内部電極22a、22bとを交互に積層したものであり、内部電極22a、22bをそれぞれ端面、即ち圧電素子12の振動板2に略垂直な側面に引き出して、この側面に形成された端面電極(外部電極)23a、23bに接続し、端面電極(外部電極)23a、23bに電圧を印加することで積層方向の変位を生じる。この圧電素子12は、ハーフカットダイシングによる溝加工を施して1つの圧電素子部材に対して所要数の圧電素子柱12A、12Bを形成したものである。
なお、圧電素子12の圧電素子柱12A、12Bは、同じものであるが、駆動波形を与えて駆動させる圧電素子柱を圧電素子柱12A、駆動波形を与えないで単なる支柱として使用する圧電素子柱を圧電素子柱12Bとして区別している。この場合、図3に示すように、駆動用圧電素子柱12Aと支柱用圧電素子柱12Bとを交互に使用するバイピッチ構成としているが、すべての圧電素子柱を駆動用圧電素子柱12Aとして使用するノーマルピッチ構成とすることもできる。
そして、圧電素子12の各駆動用圧電素子柱12Aの外部電極23aには駆動信号を与えるためにFPC15を接続し、このFPC15には圧電素子12の各駆動用圧電素子柱12Aに対して選択的に駆動波形を印加するための図示しない駆動回路(ドライバIC)が実装されている。
ノズル板3は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造している。このノズル板3には各液室6に対応して直径10〜35μmのノズル4を形成し、流路板1に接着剤接合している。そして、このノズル板3の液滴吐出側面(吐出方向の表面:吐出面、又は液室6側と反対の面)には撥水層を設けている。
さらに、これらの圧電素子12、ベース部材13及びFPC15などで構成されるアクチュエータ部の外周側には、エポキシ系樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成したフレーム部材17を接合している。そして、このフレーム部材17には前述した共通液室10を形成し、更に共通液室10に外部から記録液を供給するための供給口19を形成し、この供給口19は更に図示しないサブタンクやインクカートリッジなどのインク供給源に接続される。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば押し打ち方式で駆動する場合には、図示しない制御部から記録する画像に応じて駆動用圧電素子柱12Aに20〜50Vの駆動パルス電圧を選択的に印加することによって、パルス電圧が印加された圧電素子柱12Aが変位して振動板2の振動領域2aをノズル板3方向に変形させ、液室6の容積(体積)変化によって液室6内の液体を加圧することで、ノズル板3のノズル4から液滴が吐出される。そして、液滴の吐出に伴って液室6内の圧力が低下し、このときの液流れの慣性によって液室6内には若干の負圧が発生する。この状態の下において、圧電素子柱12Aへの電圧の印加をオフ状態にすることによって、振動板2が元の位置に戻って液室6が元の形状になるため、さらに負圧が発生する。このとき、共通液室10から液室6内に記録液が充填され、次の駆動パルスの印加に応じて液滴がノズル4から吐出される。
なお、液体吐出ヘッドは、上記の押し打ち以外にも、引き打ち方式(振動板2を引いた状態から開放して復元力で加圧する方式)、引き−押し打ち方式(振動板2を中間位置で保持しておき、この位置から引いた後、押出す方式)などの方式で駆動することもできる。
そこで、振動板部材2の構造の詳細について図4ないし図6の要部拡大説明図を参照して説明する。
振動板部材2の振動領域(薄肉部)2aの中に設けられた厚肉部(島状凸部)2bは、オーバーハング形状に形成され(オーバーハング部2b1を有し)、厚肉部2bの薄肉部2aとの付け根幅bがオーバーハング部2b1のエッジ幅aよりも大きく形成されている。なお、オーバーハング部とは、図6に示すように、製造工程でレジスト104表面よりも突出している部分であり、斜線を施して示す部分に相当する。なお、図5、図6では比較のために、(a)には本願発明の実施形態の構造を、(b)には従来の構造を図示している。
なお、図6(a)の例において、各部の寸法は、オーバーハング部2b1のエッジ間隔(幅)a=19μm、厚肉部2bの薄肉部2aとの付け根幅b=20μm、オーバーハング部2b1の長さc=6μm、薄肉部2aの幅d=20μm、オーバーハング部2b1の高さe=6μm、厚肉部2bの厚さf=14μm、薄肉部2aの厚さg=3μmとしている。
このように、厚肉部2bの薄肉部2aとの付け根幅をオーバーハング部2b1のエッジ幅より大きくすることにより、隣接するオーバーハング部同士の接触を防止できるため、厚肉部2bのパターン間の距離を微細化することが可能になり、ヘッドを高集積化できる。
また、厚肉部2bと駆動手段である圧電素子12との接合に用いる接着剤が接合部分からはみ出した場合、薄肉部である振動領域2aに垂れてしまい、振動板として機能しなくなる(あるいは変位効率が低下する)ことを抑制できる。さらに、厚肉部2bの薄肉部2aとの付け根幅よりオーバーハング部2b1のエッジ幅の方を大きくすることで、隣り合う接合部からはみ出した接着剤同士がつながってしまい作動不良を引き起こすことを抑制でき、また、薄肉部2aのピンホールを検査にて見落とすことが低減される。
このように、振動板の厚肉部はオーバーハング形状に形成され、厚肉部の薄肉部との付け根幅がオーバーハング部分のエッジ幅よりも大きい構成とすることで、隣り合うオーバーハング部の干渉を抑制することができて高集積化を図れ、振動板の機能低下やピンホールの検査漏れが低減して、信頼性の向上を図れる。
次に、上記振動板部材の製造工程の一例について図7及び図8を参照して説明する。
まず、図7(a)に示すように、シリコン基板101上にTi膜102をスパッタにより100nm成膜し、次いで電解メッキによってTi膜102上に薄肉部2aとなるNi膜103を3μm成膜する。その後、同図(b)に示すように、Ni膜103上にフォトレジスト104を成膜する(これを「ワーク105」と称する)。なお、レジスト104は一般的なポジ型フォトレジストを用いて厚さは5μmとした。
次いで、同図(c)に示すように、ワーク105を傾斜させて、マスク106を用いてフォトリソグラフィー(露光)を行い、現像を行うと、基板面に対して斜めに彫り込み部107が形成されたレジスト104のパターンが形成される。さらに、同図(d)に示すように、ワーク105を回転させて同様にフォトリソグラフィー(露光)を行い、現像を行うことで、同図(e)に示すように、テーパ形状(三角形状)の掘り込み部108が形成されたレジスト104のパターンが形成される。ここで、現像は必ずしも2回に分けて行う必要はなく、2回のフォトリソグラフィー(露光)を行った後で一括して現像してもよい。
また、フォトリソグラフィー(露光)は前述のように2工程で行うことも可能であるが、さらに3工程以上で形成することも可能である。2工程ではマスク開口幅の2倍以上の幅に厚肉部の付け根幅を形成することができないが、より多段階で露光することで厚肉部の付け根幅をさらに拡張することができる。また、多段階露光ではなく、傾斜角度を変えながら連続して露光してもよい。
そこで、図8(a)に示すようにテーパ形状(三角形状)の掘り込み部108が形成されたレジスト104のパターンが形成された状態で、同図(b)及び(c)に示すように電解メッキを用いてNi膜103を11μm厚まで成膜する。このとき、レジスト厚さが5μmであるので、オーバーハング部の厚さは11μmから5μmを引いて6μmとなり、オーバーハング部の横方向の長さは厚さ方向と横方向が等方的に成長するため同様に6μmとなる。
最後に、同図(d)に示すように、レジスト106を除去し、Ni膜103をTi膜102との界面から剥離することで、厚肉部2bにオーバーハング部2b1を有する振動板部材2が得られる。
このようにして、電鋳を用いて高密度化が可能な振動板を作製できる。そして、この場合、オーバーハング部は1段で足りるので、複数段のオーバーハング部を形成する従来技術に比べて電鋳プロセスにおけるリードタイムを大幅に短縮することができる。
次に、この振動板部材のピンホール検査の概略について図9を参照して説明する。
振動板部材2の振動領域2aは液室6の隔壁の一部を構成するため、液体を完全に遮断する必要がある。しかし、振動領域2aは極めて薄層であるため、ピンホールが生じやすくこれらの検査が不可欠となる。
このピンホール検査は、振動板部材2の島状凸部2bの面側(もしくは平坦面側)から検査光を照明し、検査光側に対して反対の面側に配置した光検出器110で検査光を検出する。これにより、もし薄肉部2aにピンホールが存在する場合には、ピンホールを介して検査光が光検出器110側に漏れるため、確実な検査が可能となる。
ここで、従来のようにオーバーハング部2b1が薄肉部の振動領域2aにせり出した形では、島状凸部2bの面側から検査光を照射した場合には、オーバーハング部2b1の下方が影となり十分な光量を照射することができないし、逆に平坦面側から検査光を照射した場合には、オーバーハング部2b1が障害物となり振動領域2a全域を検査することができない。
しかし、本実施例の構成であれば、オーバーハング部2b1よりも付け根幅が広い構成であるため、オーバーハング部2b1が振動領域2aを覆うことがなく、確実に振動領域2a全域を検査することが可能となる。
なお、本発明に係る液体吐出ヘッドは、ヘッドにインクを供給するカートリッジを一体化した構成のヘッド一体型カートリッジ又はカートリッジ一体型のヘッドとして構成することもできる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを備える本発明に係る画像形成装置の一例について図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図11は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板201A、201Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234a、234b(区別しないときは「記録ヘッド234」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、各色毎の記録ヘッドを備えることもできるし、4色の液滴を吐出する複数のノズルを並べたノズル列を有する1つの記録ヘッド構成とすることもできる。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク235a、235b(区別しないときは「サブタンク235」という。)を搭載している。このサブタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニット224によって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む本発明に係るヘッドの維持回復装置である維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける液体回収容器であるインク回収ユニット(空吐出受け)288を配置し、このインク回収ユニット288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えているので、ヘッドの信頼性が向上し、安定した高画質記録を行うことができる。
なお、上記実施形態では本発明をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。また、狭義のインク以外の液体や定着処理液などを用いる画像形成装置にも適用することができる。
1…流路板(流路基板)
2…振動板部材
2a…振動領域(薄肉部)
2b…厚肉部(島状凸部)
2b1…オーバーハング部
4…ノズル
6…個別液室
10…共通液室
12…圧電素子
12A、12B…圧電素子柱
13…ベース部材
234…キャリッジ
235…記録ヘッド

Claims (5)

  1. 液滴を吐出するノズルが連通する液室と、
    前記液室の壁面の少なくとも一部を形成する変形可能な振動板と、
    前記振動板を変形させて前記液室内の圧力を変化させる駆動手段と、を有し、
    前記振動板には、前記駆動手段と連結される厚肉部と、前記厚肉部の周囲の薄肉部とが設けられ、
    前記厚肉部は、オーバハング形状に形成され、前記厚肉部の前記薄肉部との付け根幅がオーバハング部分のエッジ幅よりも大きい
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記振動板は電鋳により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドを製造する液体吐出ヘッドの製造方法であって、 薄肉部が形成された薄膜上にフォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記薄膜を傾斜させ複数の傾斜角度でフォトレジスト膜に対し露光を行う工程と、
    現像により厚肉部が形成される部位のフォトレジストを除去する工程と、
    前記フォトレジストを除去した部位に前記厚肉部を前記フォトレジストの厚さ以上に積層する工程と、
    前記フォトレジスト膜を除去する工程と、を有する
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記複数の傾斜角度でフォトレジスト膜に対し露光を行う工程は、傾斜角度を変えながら連続して露光を行う工程であることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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