JP2010200883A - 内視鏡画像処理装置および方法ならびにプログラム - Google Patents

内視鏡画像処理装置および方法ならびにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 分光画像において画質が劣化している部分の被写体の状態を見やすくして画像診断の効率化を図る。
【解決手段】 スコープ20により撮影された通常観察画像Pが取得されるとともに、通常観察画像Pに対しマトリクス演算を施すことにより分光推定画像SPが生成される。そして、通常観察画像Pが複数のブロック領域に分割され、各ブロック領域BR毎に輝度YRが検出される。各ブロック領域BRの輝度YRが所定のしきい値(Y1ref≦YR≦Y2ref)の範囲内にあるかどうかが判断され、輝度が所定のしきい値内にある領域BRには分光推定画像SPの画像データを用い、所定のしきい値外にある領域BRには通常観察画像Pを用いて合成画像CPが生成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡を用いて取得された内視鏡画像と分光画像とを表示する内視鏡画像処理装置および方法ならびにプログラムに関するものである。
近年、固体撮像素子を用いた電子内視鏡装置では、消化器官(胃粘膜等)における分光反射率に基づき、狭帯域バンドパスフィルタを組み合わせた分光イメージング、すなわち狭帯域フィルタ内蔵電子内視鏡装置(Narrow Band Imaging-NBl)が注目されている。この装置は、面順次式のR(赤),G(緑),B(青)の回転フィルタの代わりに、3つの狭(波長)帯域のバンドパスフィルタを設け、これら狭帯域バンドパスフィルタを介して照明光を順次出力し、これらの照明光で得られた3つの信号に対しそれぞれの重み付けを変えながらR,G,B(RGB)信号の場合と同様の処理を行うことにより、分光画像を形成するものである。このような分光画像によれば、胃、大腸等の消化器において、従来では得られなかった微細構造等が抽出される。
一方、上記の狭帯域バンドパスフィルタを用いる面順次式のものではなく、白色光で得られた画像信号を基に、演算処理にて分光画像を形成することが提案されている。これは、RGBのそれぞれのカラー感度特性を数値データ化したものと、特定の狭帯域バンドパスの分光特性を数値データ化したものとの関係をマトリクスデータ(係数セット)として求め、このマトリクスデータとRGB信号との演算により狭帯域バンドパスフィルタを介して得られる分光画像を推定した分光画像信号を得るものである。このような演算によって分光画像を形成する場合は、所望の波長域に対応した複数のフィルタを用意する必要がなく、またこれらの交換配置が不要となり、装置の大型化が避けられ、低コスト化を図ることができる。
上記NBI画像もしくは分光推定画像を表示可能な内視鏡システムにおいて、被写体を撮影したときの通常観察画像を表示する通常観察モードと、NBI画像もしくは分光推定画像を表示する分光画像観察モードとが用意されており各種モードを切替えることができる(たとえば特許文献1、2参照)。たとえば特許文献1には、使用者が切替スイッチを操作することにより、通常観察モードと分光画像観察モードを切り替えることが開示されている。一方、特許文献2には、分光画像の明るさがしきい値よりも大きいとき分光画像観察モードに設定し、しきい値以下になったとき通常観察画像に強制的に切り替える方法が提案されている。
特開2006−314629号公報 特開2006−341078号公報
ここで、分光画像観察モードとして分光画像もしくは分光推定画像を表示させた場合、画像の一部が黒潰れもしくは白飛びしている場合があり、被写体の一部が見えづらい場合があるという問題がある。特に、分光推定画像を表示させた場合、輝度が低い部位では黒潰れし輝度が高すぎる部位では正確な色が表現できない場合がある。
そこで、本発明は、分光画像において画質が劣化している領域の状態を見やすくして画像診断の効率化を図ることができる内視鏡画像処理装置および方法ならびにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の内視鏡画像処理装置は、被写体に白色光を照射したときに被写体を撮影した通常観察画像と被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得する画像取得手段と、画像取得手段により取得された通常観察画像または分光画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、領域分割手段により分割された領域毎に輝度を検出し輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定する輝度判定手段と、輝度判定手段において下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であると判定された領域について分光画像の画像データを用い、下限設定輝度未満もしくは上限設定輝度より大きい輝度の領域について通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成する画像合成手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の内視鏡画像処理方法は、被写体に白色光を照射したときに被写体を撮影した通常観察画像と被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得し、取得した通常観察画像または分光画像を複数の領域に分割し、分割した領域毎に輝度を検出し当該輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定し、下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であると判定した領域について分光画像の画像データを用い、下限設定輝度未満もしくは上限設定輝度より大きい輝度の領域について通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成することを特徴とするものである。
本発明の内視鏡画像処理プログラムは、コンピュータに、被写体に白色光を照射したときに被写体を撮影した通常観察画像と被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得し、取得した通常観察画像または分光画像を複数の領域に分割し、分割した領域毎に輝度を検出し当該輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定し、下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であると判定した領域について分光画像の画像データを用い、下限設定輝度未満もしくは上限設定輝度より大きい輝度の領域について通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成することを実行させることを特徴とするものである。
ここで、分光画像はどのように取得されたものであってもよく、たとえば狭帯域光源や光学フィルタを用いて光学的に被写体からの反射光を分光し生成した画像であってもよいし、通常観察画像に対しマトリクス演算を施すことにより生成した分光推定画像であってもよい。
また、輝度判定手段は通常観察画像の輝度を検出し判定するものであってもよいし、分光画像の輝度を検出し判定するものであってもよい。
なお、領域分割手段は、通常観察画像もしくは分光画像を複数の領域に分割するものであればその方法を問わず、たとえば通常観察画像または分光画像を設定画素数からなる複数のブロック領域に分割するものであってもよい。
さらに、内視鏡画像処理装置は通常観察画像または分光画像内から関心領域を設定する関心領域設定手段をさらに有するものであってもよい。このとき、画像合成手段は関心領域内について分光推定画像の画像データを用いるとともに、関心領域以外の領域について輝度に基づき通常観察画像の画像データもしくは分光画像の画像データを判定し合成画像を生成するものであってもよい。
また、通常観察画像は、内視鏡により撮影され取得されたものであればなんでもよいが、光源から照射される光が自動露出制御された状況下において撮影され取得されたものであることが好ましい。
本発明の内視鏡画像処理装置および方法ならびにプログラムによれば、被写体に白色光を照射したときに被写体を撮影した通常観察画像と被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得し、取得した通常観察画像または分光画像を複数の領域に分割し、分割した領域毎に輝度を検出し、検出した各領域の輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定し、下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であると判定した領域について分光画像の画像データを用い、下限設定輝度未満もしくは上限設定輝度より大きい輝度の領域について通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成することにより、分光画像において黒潰れもしくは正確な色表現がなされていない領域については通常観察画像を表示させ撮影部位を認識させることができるため、分光画像の画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
なお、画像取得手段が通常観察画像に対しマトリクス演算を施すことにより分光推定画像を分光画像として生成する分光画像生成手段を備えたものであれば、マトリクス演算により分光推定画像に黒潰れや正確な色が表現できない場合が生じても当該領域については通常観察画像が表示されるため、分光画像の画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
また、画像取得手段が被写体に狭帯域な光を照射したときに取得された分光画像を取得するものであるとき、分光画像に黒潰れ等が生じても当該領域については通常観察画像が表示されるため、分光画像の画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
さらに、通常観察画像または分光画像内から関心領域を設定する関心領域設定手段をさらに有し、画像合成手段が、関心領域内について分光推定画像の画像データを用いるとともに、関心領域以外の領域について輝度に基づき通常観察画像の画像データもしくは分光画像の画像データを判定し合成画像を生成するものであれば、合成画像内の関心領域は常に分光推定画像の画像データが用いられることになり、使用者が望む画像情報を合成画像として提供することができる。
また、通常観察画像が光源から照射される光が自動露出制御された状況下において撮影され取得されたものであるとき、関心領域では適正な明るさで撮影が行われることになるため、合成画像内の関心領域は分光推定画像の画像データが用いられることになり、使用者が望む画像情報を合成画像として提供することができる。
本発明の内視鏡画像処理装置が適用された内視鏡装置の一例を示すブロック図 図1のパラメータデータベースに記憶されたマトリクスパラメータの一例を示す表 図1の領域分割手段において通常観察画像が複数のブロック領域に分割された状態を示す模式図 図1の輝度判定手段において複数のしきい値が用いられる一例を示す図 本発明の内視鏡画像処理方法の好ましい実施形態を示すフローチャート 本発明の内視鏡画像処理装置の別の実施形態を示すブロック図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の内視鏡装置の一例を示すブロック図である。内視鏡装置1は、光源ユニット10、スコープ20、内視鏡画像処理装置30を備えている。光源ユニット10は内視鏡による観察を行うために被写体に光を照射するものであって、キセノンランプ等の通常観察を行うために白色光を照射する。光源ユニット10は光ファイバ11および集光レンズ13を介してスコープ20のライトガイド15に光学的に接続されており、光源ユニット10から射出された白色光L1はライトガイド15内に入射され観察窓16から被写体に照射される。特に、絞り12は装置コントローラ80によりAEC(Auto Exposure Control:自動露出制御)されている。
スコープ20は、撮像レンズ21、撮像手段22、CDS/AGC回路23、A/D変換器24、CCD駆動部25、レンズ駆動部26等を有しており、各構成要素はスコープコントローラ27により制御されている。撮像レンズ21はたとえば複数のレンズ群から構成されており、レンズ駆動部26の駆動により撮影倍率が変更する。撮像手段22はたとえばCCDやCMOS等からなり、撮像レンズ21により結像された被写体像を光電変換して画像を取得するものである。この撮像手段22としては、例えば撮像面にMg(マゼンタ),Ye(イエロー),Cy(シアン),G(グリーン)の色フィルタを有する補色型、あるいはRGBの色フィルタを有する原色型が用いられる。なお、撮像手段22の動作はCCD駆動部25により制御されている。撮像手段22が画像(映像)信号を取得したとき、CDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)回路23がサンプリングして増幅し、A/D変換器24がCDS/AGC回路17から出力された内視鏡画像をA/D変換し、内視鏡画像処理装置30に出力される。
内視鏡画像処理装置30は、スコープ20を用いて取得された内視鏡画像を処理するものであって、たとえばDSP等により構成されている。内視鏡画像処理装置30は、画像取得手段31、画像処理手段32、表示制御手段33を備えている。画像取得手段31は、信号取得手段31a、前処理手段31b、分光画像生成手段31cを有し、信号取得手段31aは被写体に白色光が照射されたときにスコープ20により撮影された通常観察画像Pを取得するものである。前処理手段31bは、信号取得手段31aにおいて取得された通常観察画像Pに対し前処理を施すものであって、たとえば通常観察画像PがYCC表色系からなっている場合にはRGB表色系に変換し、さらにガンマ変換機能、階調を調整する機能等を有している。
分光画像生成手段31cは、通常観察画像Pに対しマトリクスパラメータMを用いてマトリクス演算を行うことにより分光推定画像SPを生成するものである。なお、分光画像生成手段31cの動作例の詳細については特開2003−93336号公報に記載されている。
具体的には、分光画像生成手段31cは、用いて下記式(1)に示すマトリクス演算を行うことにより分光推定画像SPを生成する。


なお、式(1)において、SPr、SPg、SPbは分光推定画像SPの各RGB成分、Pr、Pg、Pbは通常観察画像Pの各RGB成分、M00〜M22からなる3×3行の行列はマトリクス演算を行うためのマトリクスパラメータMをそれぞれ示している。
図2は、式(1)に示すマトリクス演算を行うためのマトリクスパラメータを記憶したデータベースDBの一例を示す表である。図2において、データベースDBにはたとえば400nmから700nmの波長域を5nm間隔で分けた61の波長域毎にパラメータPi=(Mj0,Mj1,Mj2)(iはデータベースDB内に記憶されているパラメータセットを区別する符号であってi=1〜61、jは上記式(1)の行列Mの行であってj=0〜2)が記憶されている。
一方、波長セットとして、例えば(λ1,λ2,λ3)=(400,500,600)の標準セットCH1、血管を描出するための(λ1,λ2,λ3)=(470,500,670)もしくは(475,510,685)の血管セットCH2、CH3、特定組織を描出するための(λ1,λ2,λ3)=(440,480,520)もしくは(480,510,580)の組織セットCH5、オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとの差を描出するための(λ1,λ2,λ3)=(400,430,475)のヘモグロビンセットCH6、血液とカロテンとの差を描出するための(λ1,λ2,λ3)=(415,450,500)の血液‐カロテンセットCH7、血液と細胞質の差を描出するための(λ1,λ2,λ3)=(420,550,600)の血液‐細胞質セットCH8の8つの波長セットが用意されている。
そして、使用者により生成する分光推定画像SPの波長セットCH1〜CH8が入力手段2を介して入力されたとき、分光画像生成手段31cは波長セットCH1〜CH8の波長情報λ1、λ2、λ3に応じてマトリクスパラメータ(Mj0,Mj1,Mj2)をデータベースDBの中から抽出し、上記式(1)のマトリクスパラメータを設定する。たとえば、分光画像SPを生成する際の波長セットとして(λ1,λ2,λ3)=(500nm,620nm,650nm)が選択された場合、分光画像生成手段31cは、データベースDBに記憶された61セットのパラメータPi(i=1〜61)のうち、中心波長500nmに対応するi=21のパラメータP21を行列Mの行j=0に割り当てて(M00,M01,M02)=(-0.00119,0.002346,0.0016)、中心波長620nmに対応するi=45のパラメータP45を行列Mの行j=1に割り当てて(M10,M11,M12)=(0.004022,0.000068,‐0.00097)、および中心波長650nmに対応するi=51のパラメータP51を行列Mの行j=2に割り当てて(M20,M21,M22)=(0.005152,-0.00192,0.000088)とした行列Mを生成し上式(1)のマトリクス演算を行う。
なお、図1において、分光画像生成手段31cが通常観察画像Pに対しマトリクス演算を施すことにより分光推定画像SPを取得する場合について例示しているが、画像取得手段31は狭帯域光が照射された被写体を撮影したときの光学的な分光画像を取得するようにしてもよい。
画像処理手段32は通常観察画像Pおよび分光推定画像SPに対し強調処理等を施すものであり、表示制御手段33は画像処理手段32において画像処理された通常観察画像Pおよび分光推定画像SPをキャラクタ情報等とともに表示装置3に表示する機能を有している。特に、表示制御手段33は通常観察画像Pおよび分光推定画像SPを表示する機能を有している。
さらに、内視鏡画像処理装置30は、領域分割手段40、輝度判定手段50、画像合成手段60を備えている。領域分割手段40は、図3に示すように、通常観察画像Pの領域を所定の画素数からなるブロック領域BRに分割するものである。なお、ブロック領域BRの大きさは撮像手段22の画素数に応じて決定されるものであって、たとえば16×16画素からなっている。
輝度判定手段50は、領域分割手段40により分割されたブロック領域BR毎に輝度YRを検出し、輝度YRが下限設定輝度Y1ref以上であって上限設定輝度Y2ref以下であるかを判定するものである。ここで、輝度判定手段50は、たとえば各ブロック領域BR内の画素の輝度平均値もしくは最頻値をブロック領域BRの輝度値YRとして検出する。また、輝度が0〜255で表される場合、たとえば下限設定輝度Y1ref=50、上限設定輝度値Y2ref=238というように設定される。
画像合成手段60は、輝度判定手段50の判定結果に基づいて、各ブロック領域BR毎に通常観察画像Pの画像データもしくは分光推定画像SPの画像データを用いて合成画像CPを生成するものである。具体的には、画像合成手段60は、輝度YRが下限設定輝度Y1ref以上であって上限設定輝度Y2ref以下であると判定されたブロック領域BRについて、分光推定画像SPの画像データを用いる。一方、画像合成手段60は、輝度YRが下限設定輝度Y1ref未満もしくは上限設定輝度Y2refより大きい輝度のブロック領域BRについて通常観察画像Pの画像データを用いる。
たとえば図3において、輝度YRが下限設定輝度Y1refであって上限設定輝度Y2ref以下のブロック領域YR1と、下限設定輝度Y1ref未満のブロック領域YR2とが存在する場合、画像合成手段60はブロック領域YR1内の分光推定画像SPの画像データと、ブロック領域YR2内の通常観察画像Pの画像データとを合成した合成画像CPを生成することになる。
このように、分光画像SPにおいて黒潰れもしくは正確な色表現がなされていない領域については通常観察画像Pを表示させ撮影部位を明確に認識させることができるため、分光画像SPの画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。すなわち、従来のように、暗い輝度の足りない領域や白飛びしている輝度が高い領域を有する通常観察画像Pに対しマトリクス演算を施した場合、分光画像SPでは黒潰れや正確な色が表現できない等の不具合が生じ、効率的な画像診断を行うことができない。一方、上述したように、最適な輝度になっている領域では分光推定画像SPを表示し、輝度が不適切な領域については通常観察画像を表示することにより、黒潰れ等の分光画像SP内の被写体の状態を把握することができない領域については通常観察画像Pを表示させることにより、使用者に被写体の状態を把握させることができるため、効率的な画像診断を行うことができる。
特に、光源ユニット10がAEC制御されているとき、通常観察画像P内の関心領域ROI(たとえば図3の白抜き部分)について適切な輝度になっている場合が多い。したがって、上記合成画像CP内の関心領域ROIは、通常、分光画像SPであり、関心領域の分光画像SPを観察したいとする使用者の意図にも合致する。
なお、希に関心領域ROI内においても輝度が足りないもしくは白飛びする場合もある。したがって、入力手段2を介して入力されもしくは被写体のパターン認識等により自動認識して関心領域ROIを設定する関心領域設定手段70を設け、画像合成手段60は関心領域設定手段70により設定された関心領域ROIについては分光画像SPの画像データを用いるようにし、関心領域ROI以外の領域について、上記ブロック領域BRの輝度に基づき通常観察画像Pもしくは分光画像SPのいずれかの画像データを選択するようにしてもよい。
なお、輝度判定手段50において、下限設定輝度Y1refおよび上限設定輝度Y2refの2つの基準に基づいて判断するようにしているが、関心領域ROIとそれ以外の領域とで異なるしきい値を設けるようにしてもよい。たとえば、図4に示すように下限設定輝度Y1refよりも輝度値が低い許容下限設定輝度Y11refおよび上限設定輝度Y2refよりも輝度値が高い許容上限設定輝度Y21refを設定しておき、ブロック領域BRの輝度YRが下限設定輝度Y1refよりも低い場合であっても、関心領域ROI内にあって許容下限設定輝度Y11ref以上であれば、分光画像SPの画像データを用いるようにしてもよい。あるいは、ブロック領域BRの輝度YRが上限設定輝度Y2refよりも高い場合であっても、関心領域ROI内にあって許容上限設定輝度Y21ref以下であれば、分光画像SPの画像データを用いるようにしてもよい。これにより、使用者が観察したい関心領域ROI内に分光画像SPの画像データが用いられる割合を多くすることができる。
図5は本発明の内視鏡画像処理方法の好ましい実施形態を示すフローチャートであり、図1から図5を参照して内視鏡画像処理方法について説明する。まず、画像取得手段31においてスコープ20により撮影された通常観察画像Pが取得されるとともに、分光画像生成手段31cにおいて通常観察画像Pに対しマトリクス演算を施すことにより分光推定画像SPが生成される(ステップST1)。その後、領域分割手段40により通常観察画像Pが複数のブロック領域BRに分割され、各ブロック領域BR毎に輝度YRが検出される(ステップST2)。
次に、各ブロック領域BRの輝度YRが所定のしきい値(Y1ref≦YR≦Y2ref)の範囲内にあるかどうかが判定される(ステップST3)。そして、画像合成手段60において通常観察画像Pと分光推定画像SPとを用いて合成画像CPが生成される(ステップST4)。具体的には、輝度YRが所定のしきい値内にある場合には分光推定画像SPの画像データを用い(ステップST4−1)、所定のしきい値外にある場合には通常観察画像Pを用いて合成画像が生成される(ステップST4−2)。その後、表示装置3に合成画像CPが表示される(ステップST5)。
このように、分光画像SPにおいて黒潰れもしくは正確な色表現がなされていない領域については通常観察画像Pを表示させ撮影部位を明確に認識させることができるため、分光画像SPの画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
図6は本発明の内視鏡画像処理装置の別の実施形態を示すブロック図であり、図6を参照して内視鏡画像処理装置130について説明する。なお、図6の内視鏡画像処理装置130において、図1の内視鏡画像処理装置30と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図6の内視鏡画像処理装置130において図1の内視鏡画像処理装置30と異なる点は分光画像SPの輝度に基づいて合成画像CPを生成する点である。
ずなわち、領域分割手段140は分光画像SPを複数のブロック領域BRに分割し、輝度判定手段150は分光画像SPの各ブロック領域BRの輝度を検出し判定する。そして、画像合成手段60は判定結果に基づき各ブロック領域BRについて通常観察画像Pの画像データを用いるか分光画像SPの画像データを用いるかを選択し合成画像CPを生成する。
この場合であっても、通常観察画像Pを用いたときと同様に、分光画像SPにおいて黒潰れもしくは正確な色表現がなされていない領域については通常観察画像Pを表示させ撮影部位を明確に認識させることができるため、分光画像SPの画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
上記各実施の形態によれば、被写体に白色光を照射したときに被写体を撮影した通常観察画像Pと被写体の分光反射率を示す分光画像SPとを取得し、取得した通常観察画像Pまたは分光画像SPを複数の領域BRに分割し、分割した領域BR毎に輝度YRを検出し、検出した各領域BRの輝度YRが下限設定輝度Y1ref以上であって上限設定輝度Y2ref以下であるかを判定し、下限設定輝度Y1ref以上であって上限設定輝度Y2ref以下であると判定した領域BRについて分光画像SPの画像データを用い、下限設定輝度Y1ref未満もしくは上限設定輝度Y2refより大きい輝度YRの領域BRについて通常観察画像Pの画像データを用いて合成画像CPを生成することにより、分光画像において黒潰れもしくは正確な色表現がなされていない領域については通常観察画像Pを表示させ撮影部位を認識させることができるため、分光画像SPの画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
また、図1のように、画像取得手段31が通常観察画像Pに対しマトリクス演算を施すことにより分光推定画像を分光画像SPとして生成する分光画像生成手段31cを備えたものであれば、マトリクス演算により分光推定画像SPに黒潰れや正確な色が表現できない場合が生じても当該領域については通常観察画像Pが表示されるため、分光画像SPの画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
また、画像取得手段31が被写体に狭帯域な光を照射したときに取得された分光画像を取得するものであるとき、分光画像SPに黒潰れ等が生じても当該領域については通常観察画像Pが表示されるため、分光画像SPの画質劣化による画像診断の効率低下を低減することができる。
さらに、通常観察画像Pまたは分光画像内から関心領域ROIを設定する関心領域設定手段70をさらに有し、画像合成手段60が、関心領域ROI内について分光推定画像SPの画像データを用いるとともに、関心領域ROI以外の領域について輝度YRに基づき通常観察画像Pの画像データもしくは分光画像SPの画像データを判定し合成画像CPを生成するものであれば、合成画像CP内の関心領域ROIは常に分光推定画像SPの画像データが用いられることになり、使用者が望む画像情報を合成画像CPとして提供することができる。
また、通常観察画像Pが光源から照射される光が自動露出制御された状況下において撮影され取得されたものであるとき、関心領域ROIでは適正な明るさで撮影が行われることになるため、合成画像CP内の関心領域ROIは分光推定画像SPの画像データが用いられることになり、使用者が望む画像情報を合成画像CPとして提供することができる。
本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されない。たとえば、図1において、分光画像観察モードのときに自動的に合成画像CPさせるようにしてもよいし、合成画像CPの表示のON/OFFを設定可能にしておき、当該表示がONに設定されている場合に分光画像観察モードにおいて合成画像CPを自動的に表示するようにしてもよい。
さらに、図1の内視鏡装置1において内視鏡画像処理装置30の構成がDSP等により構成されている場合について例示しているが、補助記憶装置に読み込まれた内視鏡画像処理プログラムをコンピュータ(たとえばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現されるようにしてもよい・この内視鏡画像処理プログラムは、たとえばCD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされることになる。
1 内視鏡装置
30、130 内視鏡画像処理装置
31 画像取得手段
31a 信号取得手段
31b 前処理手段
31c 分光画像生成手段
32 画像処理手段
33 表示制御手段
40、140 領域分割手段
50、150 輝度判定手段
60 画像合成手段
70 関心領域設定手段
80 装置コントローラ
BR ブロック領域
CP 合成画像
DB データベース
P 通常観察画像
ROI 関心領域
SP 分光推定画像
Y1ref 下限設定輝度
Y2ref 上限設定輝度
YR 輝度

Claims (8)

  1. 被写体に白色光を照射したときに該被写体を撮影した通常観察画像と該被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得する画像取得手段と、
    該画像取得手段により取得された前記通常観察画像または前記分光画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、
    該領域分割手段により分割された前記領域毎に輝度を検出し該輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定する輝度判定手段と、
    該輝度判定手段において前記下限設定輝度以上であって前記上限設定輝度以下であると判定された前記領域について前記分光画像の画像データを用い、前記下限設定輝度未満もしくは前記上限設定輝度より大きい輝度の前記領域について前記通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成する画像合成手段と
    を備えたことを特徴とする内視鏡画像処理装置。
  2. 前記画像取得手段が、前記通常観察画像に対しマトリクス演算を施すことにより分光推定画像を前記分光画像として生成する分光画像生成手段を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡画像処理装置。
  3. 前記画像取得手段が、前記被写体に狭帯域な光を照射したときに取得された分光画像を取得するものであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡画像処理装置。
  4. 前記領域分割手段が、前記通常観察画像または前記分光画像を設定画素数からなる複数のブロック領域に分割するものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の内視鏡画像処理装置。
  5. 前記通常観察画像または前記分光画像内から関心領域を設定する関心領域設定手段をさらに有し、
    前記画像合成手段が、該関心領域内について分光推定画像の画像データを用いるとともに、該関心領域以外の領域について前記輝度に基づき前記通常観察画像の画像データもしくは前記分光画像の画像データを判定し前記合成画像を生成するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の内視鏡画像処理装置。
  6. 前記通常観察画像が光源から照射される光が自動露出制御された状況下において撮影され取得されたものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の内視鏡画像処理装置。
  7. 被写体に白色光を照射したときに該被写体を撮影した通常観察画像と該被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得し、
    取得した前記通常観察画像または前記分光画像を複数の領域に分割し、
    分割した前記領域毎に輝度を検出し該輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定し、
    前記下限設定輝度以上であって前記上限設定輝度以下であると判定した前記領域について前記分光画像の画像データを用い、前記下限設定輝度未満もしくは前記上限設定輝度より大きい輝度の前記領域について前記通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成する
    ことを特徴とする内視鏡画像処理方法。
  8. コンピュータに、
    被写体に白色光を照射したときに該被写体を撮影した通常観察画像と該被写体の分光反射率を示す分光画像とを取得し、
    取得した前記通常観察画像または前記分光画像を複数の領域に分割し、
    分割した前記領域毎に輝度を検出し、該輝度が下限設定輝度以上であって上限設定輝度以下であるかを判定し、
    前記下限設定輝度以上であって前記上限設定輝度以下であると判定した前記領域について前記分光画像の画像データを用い、前記下限設定輝度未満もしくは前記上限設定輝度より大きい輝度の前記領域について前記通常観察画像の画像データを用いて合成画像を生成する
    ことを実行させるための内視鏡画像処理プログラム。
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