JP2010200461A - 振動アクチュエータの締結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のボルト40の軸部40aが、それぞれ固定板30のボルト貫通孔31を貫通して振動アクチュエータ10のタップ穴11aに螺合することにより、振動アクチュエータ10が固定板30に締結される。基部ブロック11と固定板30との間には、振動絶縁シート50が挟持され、固定板30とボルト40の頭部40bとの間には、振動絶縁シート60が挟持される。振動アクチュエータ10が振動するとき、振動アクチュエータ10の振動は振動絶縁シート50,60において減衰されることにより絶縁されるため、固定板30はほとんど振動しない。そのため、固定板30が振動アクチュエータ10の振動に及ぼす影響が抑えられる。
【選択図】図2
Description
これにより、取り付け対象部材に締結して固定したときに振動アクチュエータの振動に及ぼす影響が抑えられる。また、振動アクチュエータの設計の自由度に制限を与えることもない。
これにより、取り付け対象部材に締結して固定したときに振動アクチュエータの振動に及ぼす影響がさらに抑えられる。
これにより、振動アクチュエータを締結して固定する際に、非常に小さく省スペースとなる。
これにより、振動アクチュエータを締結して固定する際に、非常に小さく省スペースとなる。
これにより、基部ブロックと締結部材とが直接螺合しないため、振動アクチュエータが振動する際に締結部材を含まない振動系となり、締結部材が振動アクチュエータの振動に及ぼす影響が抑えられる。また、基部ブロックと締結部材との間で振動エネルギーの損失が発生することがない。
これにより、振動アクチュエータが振動する際にステータの基部ブロックの変位がロータと接触する部分の変位に比べて小さくなり、取り付け対象部材に締結して固定したときに振動アクチュエータの振動に及ぼす影響がさらに抑えられる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータの締結構造について、図1〜図3を用いて説明する。
まず先に、実施の形態1に係る振動アクチュエータ10の構成を説明する。図1に示されるように、振動アクチュエータ10は、基部ブロック11と固定子12との間に振動子13が挟持されており、これらによりほぼ円柱状の外形を有するステータ14が形成されている。固定子12には、振動子13に接する面とは反対側に凹部15が形成されており、この凹部15内に球体状のロータ16のほぼ下半部が収容され回転可能に支持されている。
固定子12の上部には、支持部材17が配置されている。この支持部材17は、固定子12の上面の上に固定される環状部18と、環状部18から上方に延びる逆L字形のアングル部19を有し、アングル部19の先端に予圧部20が設けられている。
また、ステータ14の基部ブロック11の外径は振動子13の外径よりも大きく形成されており、基部ブロック11の底部には、雌ネジが切られたタップ穴11aがステータ14の中心軸Oの周りの同一円周上に均等に4箇所設けられている。
予圧部20は、ロータ16の+Z軸方向の最高点である頂点付近に接触している。支持部材17のアングル部19は弾性を有し、これにより予圧部20がロータ16に加圧され、ロータ16に−Z軸方向の予圧を付与している。
図2及び図3に示されるように、円板形状の固定板30には、ボルト40の軸部40aを貫通させるためのボルト貫通孔31が、ステータ14の中心軸Oの周りの同一円周上に均等に4箇所設けられており、ボルト40の軸部40aの先端には雄ネジが切られている。そして、4本のボルト40の軸部40aが、それぞれ固定板30のボルト貫通孔31を貫通して振動アクチュエータ10の基部ブロック11のタップ穴11aに螺合することにより、振動アクチュエータ10の基部ブロック11の底部が固定板30に締結されている。また、基部ブロック11と固定板30との間には、円板形状で内部が円形にくり抜かれた薄板状(すなわちシート状)の振動絶縁シート50が挟持され、固定板30とボルト40の頭部40bとの間には、同じく円板形状で内部が円形にくり抜かれた薄板状の振動絶縁シート60が挟持されている。
いま、振動アクチュエータ10のステータ14における第1の圧電素子13aと第2の圧電素子13bとに、位相差90度の交流電圧をそれぞれ印加すると、第1の圧電素子13aによるZ軸方向の縦振動と第2の圧電素子13bによるY軸方向のたわみ振動とが組み合わされてロータ16と接触する固定子12にYZ面内の楕円運動が発生し、ロータ16がX軸回りに回転する。このとき、振動アクチュエータ10の振動は、振動絶縁シート50,60において減衰されることにより絶縁されるため、固定板30はほとんど振動しない。
また、振動アクチュエータ10の基部ブロック11は、ボルト40により固定板30に締結されているため、高い締結力を持つ。そのため、振動アクチュエータ10の振動及び外力に対して高い剛性を有する。
また、固定板30を含めた振動系を考慮して振動アクチュエータ10を設計する必要はないため、振動アクチュエータ10の設計の自由度が制限を受けることはない。
さらに、特別な支持機構等を用いないため、非常に小さく省スペースとなる。
尚、振動アクチュエータ10の基部ブロック11の外径は振動子13の外径よりも大きく形成されているため、基部ブロック11の変位はロータ16と接触する部分の変位に比べて小さくなる。このことも、固定板30に締結して固定したときの振動アクチュエータ10の振動に及ぼす影響を抑えることに寄与している。
次に、本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの締結構造について、図4及び図5を用いて説明する。尚、以降の実施の形態の説明において、図1〜図3の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
このような振動アクチュエータの締結構造を用いても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態3に係る振動アクチュエータの締結構造について、図6及び図7を用いて説明する。
Claims (10)
- ロータ及びステータを備える振動アクチュエータの締結構造であって、
前記振動アクチュエータを取り付け対象部材に締結する締結部材と、
前記ステータの基部ブロックと前記取り付け対象部材との間に挟持される第1の振動絶縁部材とを備えることを特徴とする、振動アクチュエータの締結構造。 - 前記取り付け対象部材と前記締結部材との間に挟持される第2の振動絶縁部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記第1の振動絶縁部材は薄板状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記第2の振動絶縁部材は薄板状であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記基部ブロックの底部が、前記取り付け対象部材に締結されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記基部ブロックの側部が、前記取り付け対象部材に締結されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記締結部材はボルトであり、前記基部ブロックには雌ネジ部が設けられ、前記取り付け対象部材には前記ボルトが貫通するためのボルト貫通孔が設けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記締結部材はボルト及びナットであり、前記基部ブロック及び前記取り付け対象部材には前記ボルトが貫通するためのボルト貫通孔が設けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記ステータは、複数の圧電素子を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの締結構造。
- 前記基部ブロックの外径は、前記ステータの振動子の外径よりも大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の振動アクチュエータの締結構造。
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