JP2010200278A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラは、被写体像を撮像素子6へ導く、ズーム可能な結像光学系2と、カメラのブレを検出するブレ検出手段14X、14Yと、ブレ検出手段14X、14Yにより検出されたブレに基づいて、光軸に直交する方向の結像光学系2と撮像素子6との相対位置を変更して撮像素子6上での像ブレを補正するブレ補正部材151と、結像光学系2のズーム位置を検出する位置検出手段20と、位置検出手段20により検出されたズーム位置に対応する結像光学系2の芯ズレ量を、ブレ補正部材151を用いて補正させる補正制御手段7とを備える。
【選択図】図2
Description
請求項13に記載の発明によるカメラは、被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、被写体像を撮像素子へ導く、ズーム可能な結像光学系と、カメラのブレを検出するブレ検出手段と、ブレ検出手段により検出されたブレに基づいて、撮像素子から出力された画像信号の切り出し範囲を変更して撮像素子上での像ブレを補正するブレ補正手段と、結像光学系のズーム位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段により検出されたズーム位置に対応する結像光学系の芯ズレ量を、ブレ補正手段を用いて補正させる補正制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明によれば、結像光学系の芯ズレ量を、ブレ補正手段を用いて補正できる。
図面を用いて、本発明の第1の実施の形態によるカメラについて説明する。
図1(a)に示すように、カメラ本体1には撮影レンズ2、レリーズボタン3、電源ボタン4、静止画撮影や動画撮影等の撮影モードの設定操作を行うモードダイヤル5が設けられている。図1(b)に示すように、カメラ本体1の背面には液晶モニタ17、および操作ボタン18が設けられている。操作ボタン18は、撮影画像の拡大率の変更操作をするためのズームボタン181、およびユーザがカメラの機能に関して各種の設定をするための操作ボタン182等を有する。ズームボタン181が操作されると、ズームスイッチ181a(図2)から各種の操作信号が出力される。ズームスイッチ181aは、たとえば異なる操作信号を択一的に出力するシーソースイッチとして構成され、操作内容に応じて右長押し操作信号、および左長押し操作信号が出力される。
第1モードにおいては、制御回路7は、シフトレンズ151の全移動範囲のうち、像ブレ補正に使用しない移動範囲においてもシフトレンズ151を駆動させて、撮影レンズ2のズーム駆動に伴う芯ズレを補正する。以下具体的に説明する。制御回路7は、ズームスイッチ181aからズームアップ信号またはズームダウン信号(以下、ズーム指示信号)を入力すると、ズームエンコーダ20から入力した位置信号に基づいてズームレンズ2aの位置を検出する。そして、制御回路7は、内部メモリ16に記録された補正データを参照して、検出したズームレンズ2aの位置に対応する撮影レンズ2の芯ズレ補量ΔLを読み出す。このとき、制御回路7は、検出されたズームレンズ2aの位置が、たとえばP1とP2の中間である場合には、芯ズレ量ΔL1とΔL2とに基づいて、補間等により芯ズレ量ΔLhを算出する。そして、制御回路7は、読み出した芯ズレ量ΔLを、芯ズレ補正する際のシフトレンズ151の移動量である芯ズレ補正量ΔLhに換算する。
K1=M−V ・・・(1)
K1≧ΔLh ・・・(2)
Z=V+ΔLh ・・・(3)
Z=V+K1=M ・・・(4)
第2モードにおいては、制御回路7は、シフトレンズ151の全移動範囲のうち、撮影レンズ2のズーム駆動に伴う芯ズレの補正に使用しない移動範囲においてシフトレンズ151を移動させて、カメラ1のブレによる像ブレを補正する。制御回路7は、第1モードの場合と同様にして、芯ズレ補正量ΔLhおよび像ブレ補正量Vを算出する。そして、制御回路7は、シフトレンズ151の全移動可能量Mのうち芯ズレ補正で使用しない補正余裕量K2を、以下の式(5)により算出する。
K2=M−ΔLh ・・・(5)
K2≧V ・・・(6)
Z=ΔLh+V ・・・(7)
Z=ΔLh+K2=M ・・・(8)
(1)制御回路7は、ズーミング撮影中に撮影レンズ2がズーム駆動された場合、ズームエンコーダ20で検出したズームレンズ2aの位置に対応する芯ズレ量ΔLを、シフトレンズ151を用いて補正するようにした。その結果、シフトレンズ151の移動により、撮影レンズ2の芯ズレを補正することができるので、ズーム駆動中に撮影される動画像、または露光間ズーミング撮影により得られた静止画像において、芯ズレによる像の揺れや像のズレの発生を抑制することができる。
本発明の第2の実施の形態によるカメラについて説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、電子式防振処理を更に備える点が第1の実施の形態と異なる。
制御回路7は、第1の実施の形態の場合と同様にして、像ブレ補正量V、芯ズレ補正量ΔLhおよび補正余裕量K1を算出する。そして、上述した(2)の関係(K1≧ΔLh)が成立する場合には、制御回路7は、上述した式(3)を用いてシフトレンズ151の全補正量Z(=V+ΔLh)を算出する。(2)の関係が成立しない場合、制御回路7は、上記の式(4)を用いてシフトレンズ151の全補正量Z(=V+K1=M)を算出する。
D1=ΔLh−K1 ・・・(9)
制御回路7は、第1の実施の形態の場合と同様にして、像ブレ補正量V、芯ズレ補正量ΔLhおよび補正余裕量K2を算出する。そして、上述した(6)の関係(K2≧V)が成立する場合には、制御回路7は、上述した式(7)を用いてシフトレンズ151の全補正量Z(=ΔLh+V)を算出する。(6)の関係が成立しない場合、制御回路7は、上記の式(8)を用いてシフトレンズ151の全補正量Z(=ΔLh+K2=M)を算出する。
D2=V−K2 ・・・(10)
ステップS401(ズーム位置検出)からステップS406(全補正量算出)までの各処理は、図7のステップS201(ズーム位置検出)からステップS206(全補正量算出)までの各処理と同様である。ステップS407においては、ステップS406で算出した全補正量Z(=ΔLh+V)に対応する電力をアクチュエータ153X、153Yに供給して、シフトレンズ151を移動させてステップS412へ進む。
(1)第1モードにおいて、制御回路7は、補正余裕量K1が芯ズレ補正量ΔLh未満の場合は、像ブレ補正量Vに補正余裕量K1を加算してシフトレンズ151を移動させるための全補正量Zを算出する。そして、制御回路7は、芯ズレ補正量ΔLhと補正余裕量K1との差分値を電子補正量D1として算出し、撮像素子6上において、中心から電子補正量D1に相当する量だけオフセットした位置を中心として、所定領域Rを設定するようにした。すなわち、シフトレンズ151の移動により補正しきれない芯ズレ補正量ΔLhを、電子式防振処理を用いて補正するようにした。したがって、ズーム駆動中に撮影される動画像、または露光間ズーミング撮影により得られた静止画像において像ブレと芯ズレの双方が補正可能となり、画像の画質を向上させることができる。
(1)制御回路7は、ズームレンズ2aの位置P1〜P6で芯ズレ量ΔLを内蔵メモリ16から読み出すものに代えて、ズームレンズ2aの駆動速度に応じて、芯ズレ量ΔLの読み出しに対応する位置を位置P1〜P6の中から選択するようにしてもよい。この場合、制御回路7aは、ズームエンコーダ20から順次入力する位置信号に基づいて、ズームレンズ2aの所定時間における位置変化、すなわちズームレンズ2aの速度を算出する。そして、算出した速度が所定値以上の場合、制御回路7は、たとえば位置P1、P3およびP5における芯ズレ量ΔLを内蔵メモリ16から読み出せばよい。この結果、たとえば撮影レンズ2をWide側からTele側へ一気に駆動している場合、ズームレンズ2aの位置を検出する回数を変更することによって、芯ズレ補正を撮影レンズ2のズーム駆動に追従させることができる。
(4)ズーミング撮影時に第1モード(像ブレ補正優先)と第2モード(芯ズレ補正優先)とを切り替えるものとしたが、第1モードのみ、もしくは第2モードのみを備えるものであってもよい。
(5)シフトレンズ151を駆動させるものに代えて、撮像素子6を駆動させて撮影レンズ2および撮像素子6における被写体光の光軸と直交する方向の相対位置を変更させて、像ブレを補正するものでもよい。
(6)シフトレンズ151や撮像素子6を駆動させることにより像ブレを補正する、いわゆる光学的ブレ補正に代えて、撮像素子6から出力された画像信号の切り出し範囲を変更することにより、撮像素子上での像ブレを補正する電子式ブレ補正により像ブレを補正するものでもよい。
14X、14Y・・・ブレ検出センサ 15・・・ブレ補正装置 20・・・ズームエンコーダ 151・・・シフトレンズ
Claims (13)
- 被写体像を撮像素子へ導く、ズーム可能な結像光学系と、
カメラのブレを検出するブレ検出手段と、
前記ブレ検出手段により検出されたブレに基づいて、光軸に直交する方向の前記結像光学系と前記撮像素子との相対位置を変更して前記撮像素子上での像ブレを補正するブレ補正部材と、
前記結像光学系のズーム位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出されたズーム位置に対応する前記結像光学系の芯ズレ量を、前記ブレ補正部材を用いて補正させる補正制御手段とを備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記結像光学系のズーム位置と前記芯ズレ量とを対応付けて格納する格納手段をさらに備え、
前記補正制御手段は、前記位置検出手段により検出したズーム位置に対応する前記芯ズレ量を前記格納手段から読み出すことを特徴とするカメラ。 - 請求項2に記載のカメラにおいて、
前記補正制御手段は、前記格納手段から読み出した芯ズレ量を前記ブレ補正部材による芯ズレ補正量に換算し、前記芯ズレ補正量を像ブレ補正量に加算して前記ブレ補正部材を駆動することを特徴とするカメラ。 - 請求項3に記載のカメラにおいて、
前記補正制御手段は、前記ブレ補正部材による全補正量から前記像ブレ補正量を減算して補正余裕量を算出し、
前記補正余裕量が前記芯ズレ補正量以上の場合は、前記像ブレ補正量に前記芯ズレ補正量を加算して前記ブレ補正部材の補正量を算出し、
前記補正余裕量が前記芯ズレ補正量未満の場合は、前記像ブレ補正量に前記補正余裕量を加算して前記ブレ補正部材の補正量を算出することを特徴とするカメラ。 - 請求項4に記載のカメラにおいて、
前記撮像素子による前記被写体像の撮像範囲を変更して像ブレを補正するブレ補正手段をさらに備え、
前記補正制御手段は、前記芯ズレ補正量から前記補正余裕量を減算した差分補正量を用いて前記ブレ補正手段を制御することを特徴とするカメラ。 - 請求項2に記載のカメラにおいて、
前記補正制御手段は、前記格納手段から読み出した芯ズレ量を前記ブレ補正部材による芯ズレ補正量に換算し、前記換算した芯ズレ補正量に像ブレ補正量を加算して前記ブレ補正部材を駆動することを特徴とするカメラ。 - 請求項6に記載のカメラにおいて、
前記補正制御手段は、前記ブレ補正部材による全補正量から前記芯ズレ補正量を減算して補正余裕量を算出し、
前記補正余裕量が前記像ブレ補正量以上の場合は、前記芯ズレ補正量に前記像ブレ補正量を加算して前記ブレ補正部材の補正量を算出し、
前記補正余裕量が前記像ブレ補正量未満の場合は、前記芯ズレ補正量に前記補正余裕量を加算して前記ブレ補正部材の補正量を算出することを特徴とするカメラ。 - 請求項7に記載のカメラにおいて、
前記撮像素子による前記被写体像の撮像範囲を変更して像ブレを補正するブレ補正手段をさらに備え、
前記補正制御手段は、前記像ブレ補正量から前記補正余裕量を減算した差分補正量を用いて前記ブレ補正手段を制御することを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記結像光学系のズームの速度を検出する速度検出手段をさらに備え、
前記位置検出手段は、前記検出された速度に応じてズーム位置を検出する回数を変更することを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
カメラの姿勢を検出する姿勢検出手段をさらに備え、
前記補正制御手段は、前記検出されたカメラの姿勢と前記検出されたズーム位置に対応する前記結像光学系の芯ズレ量を前記ブレ補正部材を用いて補正することを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記ブレ補正部材は、前記結像光学系の一部を構成するブレ補正光学系であることを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記ブレ補正部材は、前記撮像素子の位置補正機構であることを特徴とするカメラ。 - 被写体像を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、
前記被写体像を前記撮像素子へ導く、ズーム可能な結像光学系と、
カメラのブレを検出するブレ検出手段と、
前記ブレ検出手段により検出されたブレに基づいて、前記撮像素子から出力された前記画像信号の切り出し範囲を変更して前記撮像素子上での像ブレを補正するブレ補正手段と、
前記結像光学系のズーム位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出されたズーム位置に対応する前記結像光学系の芯ズレ量を、前記ブレ補正手段を用いて補正させる補正制御手段とを備えることを特徴とするカメラ。
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