JP2010199670A - ファクシミリ装置、およびその節電制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファックスの印刷待ち時間を短縮するとともに、消費電力の低減を図ることができるファクシミリ装置、およびその節電制御方法を提供すること。
【解決手段】ファクシミリ装置である複合機100は、印刷エンジン140を待機状態とする節電モードに制御する節電制御部20と、印刷エンジン140による印刷出力を制御する出力制御部30とを備えている。また、宛先帳117には、ファックス送信元の宛先とファックスの出力形態とが対応付けて記憶されている。節電モードに設定されているときにファクシミリ部150にファックスデータの着信があり、宛先帳117に基づく当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、節電制御部20は、ファックスデータの受信完了を待つことなく、これに先立って、節電モードを解除して印刷エンジン140にウォームアップ動作を開始させる。
【選択図】図3
【解決手段】ファクシミリ装置である複合機100は、印刷エンジン140を待機状態とする節電モードに制御する節電制御部20と、印刷エンジン140による印刷出力を制御する出力制御部30とを備えている。また、宛先帳117には、ファックス送信元の宛先とファックスの出力形態とが対応付けて記憶されている。節電モードに設定されているときにファクシミリ部150にファックスデータの着信があり、宛先帳117に基づく当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、節電制御部20は、ファックスデータの受信完了を待つことなく、これに先立って、節電モードを解除して印刷エンジン140にウォームアップ動作を開始させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、受信したファックスデータを、印刷出力、フォルダ保存、メール送信等の複数の形態で出力可能なファクシミリ装置、およびその節電制御方法に関する。
近年、プリンター機能およびファックス機能等を備えた複合機が広く用いられるようになってきている。複合機には、受信したファックスデータを、プリンター機能によって印刷出力する機能の他に、受信したファックスデータの出力形態を設定できるようにしたものがある。他の出力形態としては、例えば、受信したファックスデータを印刷出力することなく、USBメモリー等の外部メモリーの指定フォルダに格納するフォルダ出力の形態や、ファックスデータを電子メールに添付した形で指定アドレスに送信するメール送信の形態がある。
また、例えば、プリンター機能の利用が所定時間の間になかった場合、印刷エンジン等を待機状態とする節電モードに移行させることによって、電力消費を抑制しようとする節電制御を行う装置がある(例えば、特許文献1,2参照)。
なお、いったん節電モードに移行した後に節電モードを解除するには、ウォームアップ動作を行い、印刷エンジンを再び印刷出力可能な状態に戻す必要がある。このため、図9に示すように、節電モード時にファックスの着信があると(時刻t1)、ファックスデータの受信処理を行い(時刻t1〜t2)、受信処理完了後に節電モードを解除してウォームアップ動作が開始される。そして、ウォームアップが完了する時刻t3以降に、ファックスデータの印刷出力が行われる。
しかしながら、ウォームアップ中の印刷エンジンは印刷できない状態にあり、節電モード時にファックスデータを受信した場合、ファックスデータの受信完了後に開始したウォームアップが完了するまで印刷待ちの状態となるので、ファックスデータの印刷完了が遅くなってしまうという課題がある。
また、ウォームアップが完了するタイミングをより早めるためには、ファックスデータが着信したタイミングでウォームアップを開始させる方法が考えられるが、この場合、フォルダ出力やメール出力等、プリンター機能を利用しないときにも節電モードが解除されてしまう。このため、印刷出力を行う場合には待ち時間を短縮できるが、他の形態の出力を行う場合には、たとえプリンター機能が必要なくとも節電モードが解除されることとなって、電力を無駄に消費してしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷出力を含む複数の出力形態を有するファクシミリ装置であって、ファックスデータを受信する受信部と、前記受信したファックスデータの印刷出力を行う印刷部と、前記印刷部を待機状態とする節電モードの制御を行う節電制御部と、前記印刷部による印刷出力を制御する出力制御部と、前記ファックスデータの送信元に応じて、当該ファックスデータの出力形態を予め指定した出力指定情報を記憶する記憶部と、を備え、前記節電モードに制御されているときに前記ファックスデータの着信があり、前記出力指定情報に基づく当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、当該ファックスデータの受信完了に先立ち、前記節電制御部は節電モードを解除して前記印刷部にウォームアップ動作を開始させることを特徴とするファクシミリ装置。
この構成によれば、節電モードに制御されているときにファックスデータの着信があり、ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、ファックスデータの受信完了に先立ってウォームアップ動作が開始されるので、受信処理完了後にウォームアップ動作を開始した場合に比べて、ウォームアップ動作が完了するタイミングが早まる。また、ファックスデータの送信元に対応する出力形態が、印刷出力の他の出力形態の場合、印刷出力を行う必要がないにも関わらずに、ファックスデータの受信完了前に節電モードを解除して電力を無駄に消費してしまうことがない。したがって、ファックスデータの出力形態に応じて、節電モードによる消費電力の低減を効果的に行うことができるとともに、印刷出力までの待ち時間を短縮することができる。
[適用例2]上記ファクシミリ装置において、印刷出力が行われていない期間に経過した時間をカウントするカウント部をさらに備え、前記節電制御部は、前記カウント部のカウント値が所定値に到達したときに、前記印刷部を節電モードとする節電制御を行い、前記節電モードに制御されていないときに前記ファックスデータの着信があり、前記出力指定情報に基づく当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、前記カウント部のカウントを中止させることを特徴とするファクシミリ装置。
この構成によれば、節電モードに制御されていないときにファックスデータの着信があった場合において、ファックスデータの着信後から受信完了までの間にカウント値が所定値に到達することとなって節電モードに移行してしまうことがなくなる。したがって、着信後に節電モードに移行してしまい、その後、印刷出力を行うために節電モードを解除してウォームアップ動作の完了待ちとなることによって、印刷出力の待ち時間を長くしてしまうことを防ぐことができる。
[適用例3]印刷部による印刷出力を含む複数の出力形態を有するファクシミリ装置の節電制御方法であって、ファックスデータの送信元に応じて、当該ファックスデータの出力先が予め定められており、前記印刷部を待機状態とする節電モードに設定されているときに前記ファックスデータの着信があり、当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、当該ファックスデータの受信完了に先立ち、節電モードを解除して前記印刷部にウォームアップ動作を開始させることを特徴とする節電制御方法。
このようにすれば、ファックスデータの出力形態に応じて、節電モードによる消費電力の低減を効果的に行うことができるとともに、印刷出力までの待ち時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係るネットワークシステムの構成を示した図である。図1に示すように、ネットワークシステム1は、ファクシミリ装置の一例である複合機100と、複合機100のホスト装置であるコンピューター200と、ルーター400を介して外部のメールサーバーとのメール送受信等を行うメールサーバー300と、を含んでいる。また、このネットワークシステム1の各装置はLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている。
図1は、第1実施例に係るネットワークシステムの構成を示した図である。図1に示すように、ネットワークシステム1は、ファクシミリ装置の一例である複合機100と、複合機100のホスト装置であるコンピューター200と、ルーター400を介して外部のメールサーバーとのメール送受信等を行うメールサーバー300と、を含んでいる。また、このネットワークシステム1の各装置はLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている。
複合機100は、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能およびファックス機能等の複数の機能を有する装置であり、コントローラー110と、操作パネル120と、スキャナー130と、印刷エンジン140と、ファクシミリ部150と、を備えている。
操作パネル120は、キー入力装置121および表示装置122を有する。ユーザーは、表示装置122に表示される画面に従ってキー入力装置121を操作することにより、プリンター機能、スキャナー機能およびファックス機能を利用するための操作や、複合機100に関する様々な設定を変更する操作を行う。
スキャナー130は、原稿台にセットされた原稿を読み取って、原稿イメージのスキャンデータを生成するためのハードウェア部である。スキャナー130が原稿を読み取ることによって生成されたスキャンデータはコントローラー110に受け渡されて、RAM113または不揮発性メモリー114に格納される。
印刷エンジン140は、例えば、複合機100の内部で生成された印刷データや、コンピューター200から受信した印刷データに基づいて、印刷用紙等の印刷媒体に印刷を行うハードウェア部であり、コントローラー110から受け取る印刷データに従って印刷を実行する。
ファクシミリ部150は、ファックス回線網を介してファクシミリ通信を行うための部分である。ファクシミリ部150は、送信対象とする画像データを符号化してファクシミリ通信用のファックスデータを生成する処理、ファックスデータの送信および受信の処理、受信したファックスデータを逆符号化して画像データとして取得する処理等を行う。
コントローラー110は、複合機100の各部の動作を制御する部分であり、CPU111と、ROM112と、RAM113と、不揮発性メモリー114と、ネットワークI/F115と、メモリーI/F116と、を有する。また、これらの構成は内部バスを介して相互に接続されている。
ネットワークI/F115は、ネットワークに接続するインターフェイス部分であり、複合機100は、このネットワークI/F115によりネットワークを介して、コンピューター200、メールサーバー300、ルーター400と相互にデータ通信可能である。メモリーI/F116は、USBメモリー250等の外部メモリーが着脱可能に装着されるインターフェイス部分であり、外部メモリーに対してデータを読み書きする処理を行う。
CPU111は、コントローラー110の主制御装置であり、RAM113を作業領域等として用い、ROM112に格納された各種のプログラムを実行することにより、複合機100における様々な制御を行う。具体的には、CPU111は、スキャナー130に読取指示を出す処理、印刷エンジン140に印刷指示を出すと共に印刷用のデータを受け渡す処理、スキャナー130による原稿の読み取りを制御する処理、ファクシミリ部150によるファクシミリ通信を制御する処理、節電制御の処理等を行う。
なお、本実施例の複合機100には、ファクシミリ部150が受信したファックスデータを出力する形態として、複合機100のプリンター機能を利用した印刷出力、コンピューター200等へ送信する電子メールに添付するメール出力、USBメモリー250内の指定フォルダに記録するフォルダ出力等、複数の出力形態を有している。コントローラー110は、これら複数の出力形態の制御を行う。
不揮発性メモリー114は、フラッシュROM、NVRAM等の読み書き可能なメモリーであり、宛先帳(出力指定情報)117のデータを予め記憶している。
図2に、宛先帳117の一例を示す。図2に示すように、宛先帳117には、宛先名とファックス番号等が対応付けて登録される。さらに、宛先帳117には、ファックスの出力形態が宛先ごとに指定されている。図2の例では、ファックス番号「111−222−3333」の宛先名「AAA」に対して、出力形態として印刷出力が指定されている。宛先名「BBB」に指定された出力形態はメール出力であり、メールの出力先としてメールアドレス「bbb@xxx.com」が指定されている。すなわち、宛先帳117では、ファックス送信元の宛先に応じてファックスデータの出力形態が予め決められている。
次に、複合機100の機能構成について説明する。図3に、複合機100の機能ブロック図を示す。図3に示すように、複合機100は、節電タイマー10と、節電制御部20と、出力制御部30と、を有する。
節電制御部20は、複合機100の節電制御を行う機能部である。具体例には、節電制御部20は、節電モードと通常モードとを切り替えることによって節電制御を行い、節電モード時には、印刷エンジン140に備わる定着機の加熱等を中止する制御等を行うことにより、通常モード時に比べて消費電力が低減した状態とする。
なお、節電制御部20は、印刷出力の機能が利用されることなく所定時間が経過したときに節電モードに移行させるように制御するため、節電タイマー10を使用する。すなわち、節電制御部20は、通常モードに移行したときに節電タイマー10のカウントを開始させ、印刷出力の機能が利用されることなくカウント開始後所定時間が経過してカウント値が所定値になったときに節電モードに移行させることによって、節電制御を行う。
出力制御部30は、受信したファックスデータの出力形態を、印刷出力、メール出力、フォルダ出力のうちから宛先帳117に従って決定し、決定した形態によるファックス出力を制御する。
次に、節電モード時における複合機100の制御について、図4のフローチャートに従って詳細に説明する。なお、以下に説明する制御は、CPU111がROM112に記憶された制御プログラム等を実行することによって行われる。
複合機100が節電モードに設定されているとき、図4の処理が開始されると、出力制御部30は、ファックスの着信があったかを判断して(ステップS100)、着信がなかった場合は着信を待ち続ける(ステップS100:No)。ファクシミリ部150にファックスデータが着信すると(ステップS100:Yes)、節電制御部20は、宛先帳117にファックス送信元のファックス番号を照会して、送信元が宛先帳117に登録されているか否かを判断する(ステップS110)。ファックスの送信元が宛先帳117に登録されていた場合(ステップS110:Yes)、宛先帳117を参照して、送信元に対応する出力形態が印刷出力になっているか否かを判断する(ステップS120)。出力形態が印刷出力であれば(ステップS120:Yes)、印刷エンジン140に節電モードの解除指示を出す(ステップS130)。これにより、印刷エンジン140内部では、定着機への加熱等のウォームアップ動作が開始され、節電モードを解除した後、ステップS140に進む。
ステップS140に処理が進むと、ファクシミリ部150は、着信のあったファックスデータの受信処理を行い、ファックスデータの全データを受信して受信処理が完了するとステップS150に進む。
ステップS150に処理が進むと、出力制御部30は、宛先帳117を参照して、受信したファックスデータに対応する出力形態が印刷出力であるか否かを判断する(ステップS150)。
受信したファックスデータに対応する出力形態が印刷出力であれば(ステップS150:Yes)、ステップS130にて開始したウォームアップが完了したかを判断して(ステップS160)、完了していない場合(ステップS160:No)、ウォームアップの完了を待ち続ける。ウォームアップが完了すると(ステップS160:Yes)、印刷エンジン140は印刷可能な状態となる。出力制御部30は、印刷エンジン140に印刷要求を送信し(ステップS170)、ファックスデータを印刷用データに変換して印刷エンジン140に送信することにより、印刷出力が実行される(ステップS180)。
一方、ステップS150において、受信したファックスデータに対応する出力形態が印刷出力でないと判断されると(ステップS150:No)、出力制御部30は、宛先帳117に指定された、印刷出力以外の指定された出力形態でファックスデータを出力する(ステップS190)。ここでは、ファックスデータの送信元に対して宛先帳117に指定された出力形態がメール出力の場合、出力制御部30は、ネットワークI/F115を介して、ファックスデータを電子メールに添付した状態で、指定アドレスに送信する。宛先帳117に指定される出力形態がフォルダ出力の場合、出力制御部30は、メモリーI/F116を介して、USBメモリー250内の指定フォルダに格納する。
なお、ステップS110において、着信したファックスの送信元が宛先帳117に登録されていなかった場合(ステップS110:No)およびファックスの送信元に対応する出力形態が印刷出力でなかった場合(ステップS120:No)は、着信時に節電モードを解除することなく、ステップS140に進む。そして、受信処理を行い(ステップS140)、指定の出力形態が印刷出力であれば(ステップS150:Yes)、このときに印刷エンジン140に節電モードの解除指示を出してウォームアップ動作を開始させる。そして、ウォームアップの完了後(ステップS160:Yes)、印刷要求を出して印刷出力が実行される(ステップS170,S180)。
受信したファックスデータが、印刷出力、またはその他の形態で出力されると、ステップS100に戻り、出力制御部30は次の着信を待ち続ける。
図5は、節電モード時における印刷出力のタイミングチャートである。上述の制御によれば、図5に示すように、宛先帳117によって出力形態が印刷出力に指定された宛先からファックスデータの着信があったとき、節電モードが解除されてウォームアップ動作が開始される(時刻t1)。そして、受信処理を完了して(時刻t2)、さらにウォームアップが完了した後に(時刻t4)、印刷出力が行われる。したがって、受信処理完了後にウォームアップ動作を開始していた従来の制御方法(図9参照)に比べて、ウォームアップ動作および印刷出力が行われるタイミングが早まることになる。
以上に説明した複合機100によれば、ファックス送信元の宛先と出力形態との対応が宛先帳117に予め決められており、節電モード時に、印刷出力に指定された送信元からのファックスデータを受信したとき、受信処理に先立って印刷エンジン140のウォームアップ動作が開始される。これにより、図9に示したように受信処理後にウォームアップ動作を開始した場合に比べて、ウォームアップが完了する時刻を早めることができ、より早いタイミングで印刷が行われることとなるので、ファックスデータの印刷出力までの待ち時間を短縮することができる。
また、節電モード時にファックスデータを受信した場合、宛先帳117を参照して、ファックスデータの送信元に対応する出力形態が、印刷出力以外の出力形態(メール出力またはフォルダ出力)に対応する場合は節電モードが解除されない。これにより、プリンター機能が必要ない出力形態に対応する宛先からファックスデータを受信した場合に、節電モードを解除してしまい電力を無駄に消費してしまうことを防ぐことができる。したがって、複合機100のよりいっそうの省電力化を図り、ファックスデータの印刷出力に要する待ち時間の短縮化、および複合機100の省電力化を両立して実現できる。
(第2実施例)
上記第1実施例では、節電モード設定時にファックスデータを受信した場合の制御について説明したが、第2実施例では、さらに、通常モード設定時にファックスデータを受信した場合に消費電力の低減を図る。なお、第2実施例の構成は、第1実施例と同様であるため、第1実施例と同じ符号を付与し、詳細な説明は省略することとする。
上記第1実施例では、節電モード設定時にファックスデータを受信した場合の制御について説明したが、第2実施例では、さらに、通常モード設定時にファックスデータを受信した場合に消費電力の低減を図る。なお、第2実施例の構成は、第1実施例と同様であるため、第1実施例と同じ符号を付与し、詳細な説明は省略することとする。
以下、通常モード時における複合機100の制御について、図6のフローチャートに従って説明する。
節電モードから通常モードに移行したとき、または複合機100の電源が投入されたとき等に図6の処理が開始される。処理が開始されると、節電制御部20は、節電タイマー10にカウントを開始させる(ステップS200)。これにより、所定時間経過後、通常モードから節電モードに移行させるためのカウント計測が開始される。
次に、出力制御部30は、ファックスの着信があったかを判断して(ステップS210)、着信がなかった場合は着信を待ち続ける(ステップS210:No)。ファクシミリ部150にファックスデータが着信すると(ステップS210:Yes)、出力制御部30は、宛先帳117を参照して、受信したファックスデータの出力形態が印刷出力であるか否かを判断する(ステップS220)。
出力形態が印刷出力であれば(ステップS220:Yes)、節電制御部20は、ステップS200にて開始したカウントを中止してから(ステップS230)、ファクシミリ部150により受信処理が行われる(ステップS240)。そして、受信処理完了後、出力制御部30は、印刷エンジン140に印刷要求を出し(ステップS250)、印刷出力を実行させる(ステップS260)。
一方、ステップS220において、出力形態が印刷出力でないと判断されると(ステップS220:No)、ファクシミリ部150により受信処理が行われ(ステップS270)、受信処理完了後に、出力制御部30は、指定の形態によってファックスデータを出力する(ステップS280)。
図7は、通常モード時における印刷出力の制御を示したタイミングチャートである。通常モード時においては、図7に示すように、通常モードに移行したときに節電タイマー10によるカウントが開始され(時刻t0)、カウント開始後に、ファックスの着信があると、受信処理が開始されるとともに節電タイマー10によるカウントは中止される(時刻t1)。そして、受信処理を完了した後に(時刻t2)、印刷出力が行われる。これにより、図8に例として示すように、受信処理中に、節電タイマー10によるカウントが終了することによって節電モードに移行させてしまい(時刻t5)、受信処理完了後にウォームアップ動作を行う状況が発生しない。
上述した第2実施例によれば、図8にて説明したように、通常モード時におけるファックスデータの受信処理中、節電タイマーの計測を中止することにより節電モードに移行してしまうことがない。これにより、受信処理終了後に節電モードを解除してウォームアップ動作を行うことがなくなり、ファックスデータの印刷が行われるまでの待ち時間が無駄に延びてしまうことを防ぐことができる。
以上、第1実施例および第2実施例について説明したが、実施の形態としては実施例の全ての構成を備えたものに限られることなく、その趣旨に逸脱しない様々な形態としてもよい。以下、変形例について説明する。
(変形例1)上記実施例では、ファクシミリ装置の一例としての複合機100について説明したが、ファクシミリ装置としてはこれに限られることなく、ファクシミリ専用機、もしくはファクシミリ機能を備えたプリンターやパーソナルコンピューター等の装置であってもよい。
1…ネットワークシステム、10…節電タイマー、20…節電制御部、30…出力制御部、100…複合機、110…コントローラー、111…CPU、112…ROM、113…RAM、114…不揮発性メモリー、117…出力指定情報としての宛先帳、140…印刷エンジン、150…ファクシミリ部、200…コンピューター、250…USBメモリー、300…メールサーバー、400…ルーター。
Claims (3)
- 印刷出力を含む複数の出力形態を有するファクシミリ装置であって、
ファックスデータを受信する受信部と、
前記受信したファックスデータの印刷出力を行う印刷部と、
前記印刷部を待機状態とする節電モードの制御を行う節電制御部と、
前記印刷部による印刷出力を制御する出力制御部と、
前記ファックスデータの送信元に応じて、当該ファックスデータの出力形態を予め指定した出力指定情報を記憶する記憶部と、を備え、
前記節電モードに制御されているときに前記ファックスデータの着信があり、前記出力指定情報に基づく当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、当該ファックスデータの受信完了に先立ち、前記節電制御部は節電モードを解除して前記印刷部にウォームアップ動作を開始させることを特徴とするファクシミリ装置。 - 請求項1に記載のファクシミリ装置において、
印刷出力が行われていない期間に経過した時間をカウントするカウント部をさらに備え、
前記節電制御部は、前記カウント部のカウント値が所定値に到達したときに、前記印刷部を節電モードとする節電制御を行い、
前記節電モードに制御されていないときに前記ファックスデータの着信があり、前記出力指定情報に基づく当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、前記カウント部のカウントを中止させることを特徴とするファクシミリ装置。 - 印刷部による印刷出力を含む複数の出力形態を有するファクシミリ装置の節電制御方法であって、
ファックスデータの送信元に応じて、当該ファックスデータの出力先が予め定められており、
前記印刷部を待機状態とする節電モードに設定されているときに前記ファックスデータの着信があり、当該ファックスデータの送信元に対応する出力形態が印刷出力である場合、当該ファックスデータの受信完了に先立ち、節電モードを解除して前記印刷部にウォームアップ動作を開始させることを特徴とする節電制御方法。
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