JP2010199486A - 真空度検査デバイス及びその製造方法 - Google Patents

真空度検査デバイス及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010199486A
JP2010199486A JP2009045447A JP2009045447A JP2010199486A JP 2010199486 A JP2010199486 A JP 2010199486A JP 2009045447 A JP2009045447 A JP 2009045447A JP 2009045447 A JP2009045447 A JP 2009045447A JP 2010199486 A JP2010199486 A JP 2010199486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
inspection device
bonding
substrate
base substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009045447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5449799B2 (ja
Inventor
Yoshifumi Yoshida
宜史 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2009045447A priority Critical patent/JP5449799B2/ja
Publication of JP2010199486A publication Critical patent/JP2010199486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449799B2 publication Critical patent/JP5449799B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16152Cap comprising a cavity for hosting the device, e.g. U-shaped cap
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

【課題】電子デバイスパッケージ内のキャビティの真空度を容易に測定することができない。
【解決手段】ベース基板とキャビティ部を有するリッド基板とを前記キャビティを対向する状態で接合した電子デバイスパッケージの気密状態を検査するために、前記電子デバイスパッケージと同一の半導体ウェハ上で真空度を検査する真空度検査デバイスを製造する。それにより前記電子デバイスパッケージとほぼ同じ条件のパッケージの真空度を測定することができる。前記真空度検査デバイスはベース基板と、前記ベース基板に対向させた状態で該ベース基板に接合されるリッド基板と、前記ベース基板と前記リッド基板との間に形成されたキャビティに金属薄膜抵抗を設置し、前記金属薄膜抵抗を外部の電極と導通させる貫通電極を形成することで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、接合された2枚の基板の間に形成されたキャビティ内にデバイスが封止された表面実装型(SMD)のパッケージにおいて、電子デバイスが真空封止されているか否かを確認するための真空度検査デバイス及びその製造方法に関する。
近年、携帯電話や携帯情報端末機器には、表面実装型の小型パッケージを用いた電子デバイスが多く用いられている。この中で、振動子やMEMS、ジャイロ、加速度センサなど、真空のキャビティ構造のパッケージが必要な部品も多い。この種の電子デバイスは、引き回し電極が形成されたベース基板上に電子デバイスが固定され、金属製あるいは絶縁物のリッド基板で封止されたものが一般的に知られている。
ここで従来の電子デバイスパッケージ101の構成は、図7に示すように、電子デバイス105と、ベース基板102と、ベース基板102に接合された結合材料104と前記結合材料104と接合面107で接している金属製あるいは絶縁物のリッド基板103および外部電極108から構成されている。
ベース基板102と結合材料104とリッド基板103とにより封止し、キャビティ106が構成される。該電子デバイス105は前記キャビティ106内に収納される。
ベース基板102は、半導体ウェハあるいはセラミック基板などの絶縁物で構成され、ベース基板102の底面には、外部電極108が形成されている。キャビティ106内部の電子デバイス105と外部電極108との接続は、パッケージの側面の電極、あるいはベース基板102の貫通した電極を通して接続される。
リッド基板103は半導体ウェハあるいは金属基板あるいはセラミック基板などの絶縁物で構成され、ベース基板102上の接合面107で陽極接合、金属共晶接合、ガラスフリット接合、金属直接接合、金属溶融接合などにより接合されて、キャビティ106を封止する。
電子デバイスパッケージ101は1つ1つ個別に組み立てられるのではなく、1枚のウェハに複数個のパッケージが形成されたベース基板102と結合材料104と1枚のウェハに複数個のパッケージが形成されたリッド基板103とを接合する。それにより真空封止したキャビティ106が形成され電子デバイスパッケージ101をダイシングソーやワイヤーソーを用いて1つ1つパッケージを切り出す。
従来、キャビティ106内の真空度を直接測定することはできないので、図8に示すようなパッケージを真空封止する真空封止装置111に接続されている真空計114の値を指標にし、キャビティ106内の真空度を推定していた。
あるいは、電子デバイス105の特性と真空度の関係をあらかじめ評価しておき、測定した電子デバイス105の特性データより真空度を類推していた。
さらに別の真空度測定方法として特許文献1にあるように、シリコン基板上に形成されたダイオードを用い、真空度の違いによる特性の違いから真空度を測定する方法もある。
特許3187389号
しかしながら、従来のパッケージ内の真空度を測定する方法(図8参照)には、以下の課題が残されている。
初めに、真空封止装置111の真空計114は、排気ポンプ113の近くに設置されていることが多く、前記電子デバイスパッケージ101のキャビティ内の真空度と前記真空計114の値は大きな隔たりがあった。特にMEMSのパッケージに用いられるガラス陽極接合の場合、接合時に酸素のアウトガスが放出される。このガスが前記電子デバイスパッケージ101の前記キャビティ106内に残り、パッケージ内の真空度を低下させている。そのため、前記真空計114で前記キャビティ106内の真空度を推定することは困難であった。
また、電子デバイス105の特性と真空度の関係をあらかじめ評価しておき、測定した前記電子デバイス105の特性データより真空度を類推する方法では、前記電子デバイス105の特性の変化の原因が前記キャビティ106の真空度なのか、それ以外の原因によるものなのか分離することができないという課題があった。
また、前記ベース基板102に真空度を測定するデバイスを埋め込む場合、ベース基板102の材料に制約があるという課題があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、ベース基板上に簡便な構造のデバイスを作り、前記キャビティ106の真空度を確認できるようにすることである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る電子デバイスパッケージの真空度を検査する真空度検査デバイスは、ベース基板と、前記ベース基板上に形成された1対の電極パッドと、前記1対の電極パッドに接続された金属薄膜抵抗と、矩形状のキャビティを備えるリッド基板とにより構成される。また、前記ベース基板の金属薄膜抵抗側と前記リッド基板のキャビティ側が対向するように接合する。
前記接合は、前記真空度検査デバイスを電子デバイスパッケージが多数形成されている半導体ウェハの一部に設置し、真空封止装置等により真空中で接合を行なう。前記接合の後、電子デバイスパッケージの近辺に配置されている前記真空度検査デバイスで真空度の測定を行なう。
本発明に係る真空度検査デバイスによれば、電極パッドを形成する時に用いられる金属薄膜を使って真空度を確認する。そのため、新たなプロセスの追加が必要ない。ゆえにコストの追加なく電子デバイスパッケージのキャビティ内の真空度を確認することができるという効果がある。
さらに真空状態を検査するデバイスは個別の電子デバイスパッケージ内に作るのではなく、電子デバイスパッケージと同じウェハ上の別の場所に設置する。そうすると、電子デバイスパッケージの真空度を確認できるので、製品として用いる電子デバイスパッケージの仕様を変える必要が無い。言い換えると、前記電子デバイスパッケージのサイズを大きくする必要がないという効果がある。
さらに電子デバイスパッケージと同じウェハ上に真空状態を検査するデバイスを設置しているので、電子デバイスパッケージのキャビティ内の真空度とほぼ同じ状態を確認することができる。
本発明の実施例1の内部構造図であって、リッド基板を取り外した状態で真空度検査デバイスを上方から見た図である。 本発明の実施例1を示す鳥瞰図である。 本発明の実施例1を示すX‐X断面図である。 本発明の実施例1の電子デバイスパッケージ及び真空度検査デバイスを半導体ウェハ13のレイアウト図である。 本発明に係る真空度検査デバイスの実施例1の製造方法の図である。 本発明の実施例2を示すX-X断面図である。 従来の電子デバイスパッケージの断面図である。 従来の電子デバイスパッケージのキャビティ8を真空状態にするための装置の断面図である。
本発明における実施例1および実施例2の電子デバイスのパッケージ1は、図2から図6に示すように、ベース基板7とリッド基板6とで2層に積層された箱状に形成され、電子デバイスを収納する内部のキャビティ8が設けられた表面実装型パッケージである。
電子デバイスとは、LSIやMEMS、センサ、振動子、あるいはその複合体である。
以下、本発明に係る実施例1の真空度検査デバイスについて図1から図5を参照して説明する。
まず、図1の詳細な説明をする。
図1は実施例1における真空度検査デバイス1の上面図である。ベース基板7上に一対の電極パッド3が配置され、前記一対の電極パッド3の両端子にベース基板7上に形成された金属薄膜抵抗2が電気的に導通される。前記ベース基板7に図示しないキャビティ8を有するリッド基板6と接合するための接合面4があり、前記ベース基板7と前記リッド基板6とは、前記電極パッド3と前記金属薄膜抵抗2が前記キャビティ8に収まるように接合される。また、前記電極パッド3には貫通電極9と電気的に導通している。一点鎖線で示されるX‐X切断線は図3、図5〜図7の断面図に対応する。
前記金属薄膜抵抗2は、フォトリソグラフィ技術やメタルマスク技術などを使って形成する。前記金属薄膜抵抗2の材料は、高抵抗となりうる金属材料であればいずれでも良いが、半導体プロセスとの親和性を考慮すると、Ni、Cr、W、Tiのいずれかが適している。
前記電極パッド3は低抵抗の金属が望ましいが、前記金属薄膜抵抗2で用いた材料を使っても問題はない。低抵抗な材料として適しているのは、Al、Au/Cr、Au/Ni/Cr、Au/Tiが挙げられる。前記電極パッド3はベース基板7に形成された図示しない貫通電極9を介して図示しない外部電極10と接続している。
前記リッド基板6と前記ベース基板7の接合方法は、それぞれの材料特性によって異なる接合方法が選択される。前記リッド基板6、前記ベース基板7共に半導体ウェハの場合は金属直接接合を、前記リッド基板6あるいは前記ベース基板7がガラス基板の場合は陽極接合を、前記リッド基板6あるいは前記ベース基板7のいずれか一方が絶縁物の場合は共晶結合、ガラスフリット接合を、前記リッド基板6あるいは前記ベース基板7のいずれかが金属の場合は金属溶融接合を選択するのが適している。
次に、図2について詳細な説明をする。
図2は実施例1における前記真空度検査デバイスのパッケージ鳥瞰図である。ベース基板7の外面(紙面下方側)に外部電極10が2箇所形成されている。前記ベース基板7は接合面4を介してリッド基板6と接合している。
続いて、図3の詳細な説明をする。
図3は本発明に係る真空度検査デバイス1の実施例1を示すX‐X断面図である。ベース基板7には貫通孔であるスルーホール11が図では1箇所しか示されていないが、2箇所形成される。前記スルーホール11内には貫通電極9がそれぞれ形成され、後述するキャビティ8の気密を維持する。前記貫通電極9の一方の端部は外部電極10へとそれぞれ電気的に導通し、前記貫通電極9の他方の端部は電極パッド3にそれぞれ電気的に導通している。前記電極パッド3は金属薄膜抵抗2の両端子にそれぞれ電気的に導通している。前記ベース基板7は前記電極パッド3および前記金属薄膜抵抗2が形成される面に枠状に接合面4が形成されており、前記接合面4を介して前記ベース基板7と矩形状の凹部であるキャビティ8を有するリッド基板6が接合される。これらの構成により真空度検査デバイス1が成り立つ。
前記リッド基板6は、半導体ウェハ、あるいは、セラミック材料やガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる絶縁基板である。前記キャビティ8は、リッド基板6およびベース基板7が重ね合わされたときに、電子デバイスを収容する空間である。
前記ベース基板7は、前記リッド基板6と同様に半導体ウェハ、あるいは、セラミック材料やガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる絶縁基板である。前記ベース基板7はリッド基板6に対して重ね合わせ可能な大きさで板状に形成されている。
前記スルーホール11と前記貫通電極9の隙間は前記ベース基板7の材料と熱膨張係数を合わせた物質を用いて完全に孔を塞いでいる。例えば、半導体ウェハの場合はシリコン樹脂を、ガラス基板の場合はガラスフリット材を用いて完全に孔を塞いでいる。
前記スルーホール11と前記貫通電極9の隙間を埋める材料については、前記ベース基板7の材料との熱膨張係数がほぼ同じものであれば、シリコン樹脂やガラスフリット材に限定されるものではない。しかし、長期的な信頼性を考慮すると、導電性接着剤や樹脂系の充填材は経時変化やアウトガスの発生を引き起こすため、前記スルーホール11と前記貫通電極9の隙間を塞ぐには、樹脂系の充填材ではなく、ガラスフリット材のような無機物のものが望ましい。つまり、高い気密状態を長期に渡って必要な場合、前記ベース基板7や前記スルーホール11の充填材を考慮する必要がある。
続いて、図4についての詳細な説明をする。
図4は、本発明の実施例1の電子デバイスパッケージ12及び真空度検査デバイス1を半導体ウェハ13にレイアウトした図である。半導体ウェハ13上に形成されるベース基板7とキャビティ8の形成されたリッド基板6を接合することで前記電子デバイスパッケージ12および真空度検査デバイス1を構成する。
前記半導体ウェハ13上に多数の電子デバイスパッケージ12が二次元状に整然と配列される。その配列の一部に前記真空度検査デバイス1が配置される。また、前記半導体ウェハ13のオリエンテーションフラット14が紙面下方に来るように図4では示している。
前記真空度検査デバイス1は前記半導体ウェハ13の中心部、前記オリエンテーションフラット14側の端部、前記オリエンテーションフラット14から90度中心部から回転させた位置、前記オリエンテーションフラット14から180度中心部から回転させた位置、前記オリエンテーションフラット14から270度中心部から回転させた位置の5箇所に形成されている。
前記真空度検査デバイス1は、電子デバイスパッケージ12と同一のパッケージに実装されるのではなく、シート状に並んだ前記電子デバイスパッケージ12の前記5箇所に別に実装される。
本発明の実施例1に係る真空度検査デバイス1の製造方法について図5をもとに説明する。実施例1ではリッド基板6及びベース基板7にガラス材料からなる絶縁基板を用いた。但し後述するようにセラミック材料などの絶縁基板でも構わない。
図示しないが、リッド基板6に矩形状の凹部であるキャビティ8を形成する。
図5(a)において、ベース基板7に2つのスルーホール11を形成し、前記スルーホール11を埋めるように貫通電極9をそれぞれ形成する。図5(a)では前記スルーホール11は1つしか図示されていないが、図1のように実際には2箇所に前記スルーホール11が形成されている。前記ベース基板7の紙面下方面に外部電極10を貫通電極9に導通させるようにそれぞれ形成する。図示しない他方の貫通電極9に対しても同様に外部電極10を形成する(紙面右手側の外部電極10に相当)。また、前記スルーホール11と貫通電極9の隙間にはベース基板7の材料と熱膨張係数を合わせた物質を用いて孔を完全に塞ぐ。これにより、前記スルーホール11からの大気の漏れを防ぐことが出来る。
続いて、図5(b)において、前記ベース基板7の前記外部電極10が形成された面に対向する面(紙面上方側)の中央部に金属薄膜抵抗2を形成する。
さらに、図5(c)において、前記ベース基板7の前記金属薄膜抵抗2のある面(紙面上方側)に電極パッド3を前記金属薄膜抵抗2と前記貫通電極9が導通するように形成する。
最後に、図5(d)において、前記ベース基板7の前記金属薄膜抵抗2のある面(紙面上方側)に枠状の接合面4を設置し、前記接合面4を介して真空雰囲気中でキャビティ8が形成されたリッド基板6をキャビティ8が前記ベース基板7に面するようにして前記ベース基板7と接合する。
上記製造方法により、キャビティ8が真空状態に保たれた真空度検査デバイス1が形成される。前記工程と同時に電子デバイスパッケージ12も製造することで、ほぼ同一条件で前記真空度検査デバイス1と前記電子デバイスパッケージ12が製造されたことになる。
次に前記真空度検査デバイスを使った真空状態の検査方法について図1を参考にして説明する。この真空状態の検査方法については実施例1及び実施例2共に共通する。
通常、金属薄膜抵抗2に電流を流すと、電気抵抗により金属薄膜抵抗2は発熱し、より多くの電流を流すと、発熱量も増加する。発熱した金属薄膜抵抗2は、周囲の空気が温度上昇するとともに、金属薄膜抵抗2を形成している金属材料の劣化が進行し、金属薄膜抵抗2は断線する。
一方、金属薄膜抵抗2を真空の雰囲気に置くと、電流を流して金属薄膜抵抗2が発熱をしても、周囲に熱を伝える物質がないため、金属薄膜抵抗2の周囲の温度上昇はおこりにくくなる。
この現象を利用すれば、キャビティ8の真空度に応じて、金属薄膜抵抗2が断線する電流値が異なることになる。
よって、あらかじめキャビティ8の真空度が目的の真空状態のときに、金属薄膜抵抗2が断線する電流値を把握しておき、次回の検査以降は、この電流値の手前まで真空度検査デバイスに印加して、真空度の調査を行う。例えば、目的の真空度で金属薄膜抵抗2が3アンペア電流を流すと断線したとすると、次回以降の検査では、金属薄膜抵抗2に2.7アンペア流して、断線するかの可否を検査する。断線しない場合は、電子デバイスパッケージ12のキャビティ8内が目的の真空度に達していると判定する。
金属薄膜抵抗2にどの程度手前まで電流を流すべきかは、目的の真空度や金属薄膜抵抗2の抵抗値、金属薄膜抵抗2の溶融までの電流値などによって変化するため、一概には言えないが、少なくとも、キャビティ8が大気とほぼ同じ状態である場合と、少しでも真空状態にある雰囲気では電流値が大きく異なるため、真空度が破れているかの判定には非常に有効である。
また、本発明に係る実施例2について図6を元に説明を行なう。図6は図3と同様にX‐X断面図である。
実施例1ではリッド基板6にキャビティ8が形成されていたが、実施例2においてはベース基板7にキャビティ8が形成されている。
前記ベース基板7には貫通孔であるスルーホール11が図では1箇所しか示されていないが、2箇所形成される。前記スルーホール11内には貫通電極9がそれぞれ形成され、後述するキャビティ8の気密を維持する。前記貫通電極9の一方の端部は外部電極10へとそれぞれ電気的に導通し、前記貫通電極9の他方の端部は電極パッド3にそれぞれ電気的に導通している。前記電極パッド3は金属薄膜抵抗2の両端子にそれぞれ電気的に導通している。前記ベース基板7は前記電極パッド3および前記金属薄膜抵抗2が形成される面に枠状に接合面4が形成されており、前記接合面4を介して前記ベース基板7と矩形状の凹部であるキャビティ8を有するリッド基板6が接合される。これらの構成により真空度検査デバイス1が成り立つ。
前記リッド基板6は、半導体ウェハ、あるいは、セラミック材料やガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる絶縁基板である。前記リッド基板6はベース基板7に対して重ね合わせ可能な大きさで板状に形成されている。
前記ベース基板7は、前記リッド基板6と同様に半導体ウェハ、あるいは、セラミック材料やガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる絶縁基板である。前記キャビティ8は、リッド基板6およびベース基板7が重ね合わされたときに、電子デバイスを収容する空間である。
ただし、前記ベース基板7にはキャビティ8が形成されているため、前記ベース基板7上の引き回し電極の形成が実施例1と比べて難しくなる。
実施例2において、金属薄膜抵抗2の形成方法や、半導体ウェハ13上での前記真空度検査デバイス1の形成方法は実施例1と差異がないために説明は省略する。
なお、本発明の技術範囲は実施例1と実施例2に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
たとえば、実施例1では真空度検査デバイス1を半導体ウェハ13上に5箇所形成した。しかし、前記半導体ウェハ13上に設置する真空度検査デバイス1の個数は1つ以上であれば本発明が意図している真空度検査を満足させることが出来る。実際には、リッド基板6とベース基板7の接合方法によって数を増減させるのが好ましい。
また、実施例1では、前記スルーホール11は前記ベース基板7を真っ直ぐに貫通したもので説明するが、この場合に限られず、例えばベース基板7の下面に向かって漸次径が縮径するテーパー状に形成しても構わない。いずれにしても、ベース基板7を貫通していれば良い。
実施例1と実施例2ではパッケージの構造において、キャビティがどちらにあるのかという差異があったが、ベース基板、リッド基板のほかに中間の基板で構成される3層構造の電子デバイスパッケージであってもよく、前記ベース基板と前記リッド基板どちらにキャビティを形成した構造であっても良い。
さらに、本実施例では共にスルーホール11により外部電極10と接続する構成をとったが、例えば接合面4を介して外部電極10に導通させる構造を取っても良い。その際、前記スルーホール内に形成する貫通電極9に相当する導電性の材料を用いる。
真空度検査デバイスの製造方法において、リッド基板6及びベース基板7にセラミック材料やガラス材料からなる絶縁基板を用いた場合でも同様での工程で製造が可能である。
1…真空度検査デバイス
2…金属薄膜抵抗
3…電極パッド
4…接合面
6…リッド基板
7…ベース基板
8…キャビティ
9…貫通電極
10…外部電極
11…スルーホール
12…電子デバイスパッケージ
13…半導体ウェハ
14…オリエンテーションフラット
101…電子デバイスパッケージ(従来例)
102…ベース基板(従来例)
103…リッド基板(従来例)
104…結合材料(従来例)
105…電子デバイス(従来例)
106…キャビティ(従来例)
107…接合面(従来例)
108…外部電極(従来例)
111…真空封止装置(従来例)
112…真空チャンバー(従来例)
113…排気ポンプ(従来例)
114…真空計(従来例)
115…電子デバイスウェハ(従来例)

Claims (8)

  1. 2枚の基板と、
    前記2枚の基板のうち少なくともどちらか一方に形成されるキャビティと、
    前記2枚の基板のどちらか一方の面に形成された一対の電極パッドと、
    前記一対の電極パッドに接続された金属薄膜抵抗と、
    により構成される真空度検査デバイスにおいて、
    前記真空度検査デバイス以外の電子デバイスパッケージと同一の基板に少なくとも1つは形成されることを特徴とする真空度検査デバイス。
  2. 前記真空度検査デバイスは、前記電子デバイスパッケージと同一の材料により構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の真空度検査デバイス。
  3. 前記2枚の基板の接合が、陽極接合、金属共晶接合、ガラスフリット接合、金属直接接合、金属溶融接合のいずれかの接合であることを特徴とする、請求項1に記載の真空度検査デバイス。
  4. 前記金属薄膜抵抗が、Cr、Ni、W、Tiのいずれかの薄膜で形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の真空度検査デバイス。
  5. 2枚の基板の少なくても一方に矩形状のキャビティを形成する工程と、
    一方の基板に1対のスルーホールを形成し前記スルーホールにそれぞれ貫通電極を形成する工程と、
    1対の前記貫通電極と導通するように1対の外部電極を形成する工程と、
    前記一方の基板の前記外部電極と対向する面に金属薄膜抵抗を形成する工程と、
    1対の前記貫通電極と前記金属薄膜抵抗の端部とをそれぞれ導通するように電極パッドを形成する工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを接合する工程と、
    を有すること真空度検査デバイスの製造方法において、
    前記真空度検査デバイス以外の他の電子デバイスパッケージを同一の基板で製造することを特徴とする、真空度検査デバイスの製造方法。
  6. 前記真空度検査デバイスの製造方法において、前記電子デバイスパッケージと前記真空度検査デバイスは、同一の工程により製造されることを特徴とする、請求項5に記載の真空度検査デバイスの製造方法。
  7. 前記接合する工程は、陽極接合、金属共晶接合、ガラスフリット接合、金属直接接合、金属溶融接合のいずれかの接合を用いることを特徴とする、請求項5に記載の真空度検査デバイスの製造方法。
  8. 前記金属薄膜抵抗を形成する工程において、前記金属薄膜抵抗を、Cr、Ni、W、Tiのいずれかの薄膜で形成することを特徴とする、請求項5に記載の真空度検査デバイスの製造方法。
JP2009045447A 2009-02-27 2009-02-27 真空度検査デバイスの製造方法及び真空度検査方法 Expired - Fee Related JP5449799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045447A JP5449799B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 真空度検査デバイスの製造方法及び真空度検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009045447A JP5449799B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 真空度検査デバイスの製造方法及び真空度検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010199486A true JP2010199486A (ja) 2010-09-09
JP5449799B2 JP5449799B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=42823881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009045447A Expired - Fee Related JP5449799B2 (ja) 2009-02-27 2009-02-27 真空度検査デバイスの製造方法及び真空度検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5449799B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0829282A (ja) * 1994-07-15 1996-02-02 Canon Inc 真空計
JP2001116645A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 抵抗変化型真空度測定装置
JP2007047069A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Seiko Instruments Inc 力学量センサ及び電子機器並びに力学量センサの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0829282A (ja) * 1994-07-15 1996-02-02 Canon Inc 真空計
JP2001116645A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 抵抗変化型真空度測定装置
JP2007047069A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Seiko Instruments Inc 力学量センサ及び電子機器並びに力学量センサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5449799B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5142742B2 (ja) 圧力センサおよびその製造方法
KR100721261B1 (ko) 마이크로 가스 센서, 그의 제조 방법, 그의 패키지 및 그패키지의 제조 방법
US8021906B2 (en) Hermetic sealing and electrical contacting of a microelectromechanical structure, and microsystem (MEMS) produced therewith
JP6247006B2 (ja) 電子デバイス、発振器及び電子デバイスの製造方法
JP2008261670A (ja) 検出器およびその製造方法
JP2015148540A (ja) ガス検出器
JP2003337075A (ja) 絶対圧型圧力センサ
JP2011218462A (ja) Mems装置
JP2010107325A (ja) センサ装置およびその製造方法
JP5483443B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2007042786A (ja) マイクロデバイス及びそのパッケージング方法
JP5449799B2 (ja) 真空度検査デバイスの製造方法及び真空度検査方法
JP6848953B2 (ja) 圧電振動デバイス
WO2016038984A1 (ja) 物理量センサ
US20240044828A1 (en) Substrate, package, sensor device, and electronic apparatus
JP2010181243A (ja) 容量式力学量センサ装置の製造方法
JP2011129735A (ja) 圧電デバイスの製造方法
JP2009088196A (ja) 微小構造デバイスの気密封止検査方法および微小構造デバイスの気密封止検査システム、並びに微小構造デバイスおよびその製造方法
JP2010087321A (ja) Memsモジュール
US10908041B2 (en) Device for measuring characteristics of a fluid
JP4500181B2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ及び電力量計
JP2012088286A (ja) 半導体センサ
JP2009031005A (ja) 半導体圧力センサ
JP2002134659A (ja) 電子素子用基板とその製造方法並びに電子素子とその製造方法
JP2010147054A (ja) 電子部品パッケージ及び電子部品パッケージの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130221

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5449799

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees