JP2010198863A - 電磁リレーおよびそれを用いる制御装置 - Google Patents

電磁リレーおよびそれを用いる制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁リレーの安定した接点動作を実現する。
【解決手段】a接点2およびb接点3がカード8のスライド方向82に延びる該カード8の中心線8xの各側にそれぞれ配設され、共通の該カード8で駆動される電磁リレー1において、カード8の係合孔81に案内片90を形成する一方、接極子6の舌片65に狭い幅の溝66を形成する。したがって、円滑動作のために係合孔81に舌片65が緩やかに入り込んでおり、接触している接点側では、可動接点と固定接点との2枚の接点の弾発力がカードに作用しているのに対して、離反している接点側では、可動接点のみの弾発力が作用し、それらの弾発力の差によって、カード8に矢符85のヨー方向の回転が発生するところ、前記溝66と案内片90とによって回転規制を行うことができ、安定したスライド動作を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁リレーおよびそれを用いる制御装置に関し、特に前記電磁リレーは、いわゆる安全リレーと称されるものに関する。
前記安全リレーは、開閉状態が相互に反対の接点、すなわちNO(ノーマリーオープン(a))接点と、NC(ノーマリークローズ(b))接点とを、共通の電磁石、接極子およびカードで駆動するものであり、一方の接点が溶着すると、前記カードが動かず、したがって他方の接点が開閉しなくなり、前記一方の接点の溶着を、前記他方の接点で検知できるようになっている。したがって、このような安全リレーは、安全性が高く、工作機械などを制御する制御装置では、複数段組合わせて用いられ、安全対策が行われている。
このような安全リレーは、これまで、たとえば本件出願人による特許文献1や特許文献2で示すような4接点、たとえば3a1b、2a2bまたは1a3bで実現され、或いは、本件出願人による特許文献3で示すような6接点、たとえば5a1bや3a3bで実現されていた。しかしながら、そのような多くの接点が要らない場合もあり、たとえば特許文献4で示すように、2接点の例も提案されている。ただし、この特許文献4によれば、3a1bまたは2a2bの4接点の内、2接点にするには、コイル側を残し、すなわち1a1bまたは2aで2接点を構成している。
国際公開第06−006557号パンフレット 特開2000−285782号公報 特開2006−196381号公報 特開平11−339624号公報
図10には、安全リレーとして、前記4接点や6接点から、最少限の1a1bの接点構成にした場合の電磁リレー101の構造を示す。この電磁リレー101では、電磁石102によって接極子103が揺動変位され、その揺動変位を前記接極子103に係合するカード104によって該カード104の矢符105方向およびその反対方向のスライド変位に変換し、そのカード105に係合している可動接点106,107が固定接点108,109と接触または離反することで接点状態の切換えを行うようになっている。そして、接点106,108側が常開(a)接点となり、接点107,109側が常閉(b)接点となり、前記電磁石102の非励磁状態では、復帰ばね110の弾発力によってカード104はこの図10で示すように矢符105とは反対方向に後退しており、接点107,109がONし、接点106,108がOFFしている。これに対して、電磁石102が励磁されると、復帰ばね110の弾発力に抗して、カード104は矢符105方向に進出し、接点107,109がOFFし、接点106,108がONする。
ここで、このようにカード104のスライド方向(矢符105およびその反対方向)に延びる該カードの中心線111の一方の側と他方の側とで、相互に等しい接点状態の組数が異なる場合(図10では最少限のa,b1つずつで、同じ接点状態の組は無い)、カード104に対して、非励磁時には、b接点107,109側では、カード104に係合している可動接点107に、それに接触している固定接点109の弾発力も合わせて発生しているのに対して、a接点106,108側では、カード104に係合している可動接点106の弾発力のみが発生しているだけである。このため、カード104には、該カード104の係合孔104aに係合している前記接極子103の舌片103aまたは一対の復帰ばね110の中間点を中心として、矢符112で示すようなヨー方向の回転力が発生する。これによって、可動接点106のオーバートラベル(押込み)量がロスし、安定した接点動作を行えなくなるという問題がある。すなわち、矢符105方向にカード104を押し込み、可動接点106が固定接点108に接触した後、さらにたとえば0.1mmオーバートラベル(押込み)しても、矢符112方向への回転で、可動接点106が固定接点108から逃げてしまい、実際の押込み量が0.07mmにしかならない。
一方、舌片103に対して係合孔104aが大き目に形成されていると、カード104の遊び(ガタ)が大きくなり、左右の組間で接点状態が異なる部分で、上述のようにカード104にヨー方向の回転が発生し、舌片103に対して係合孔104aを小さ目に形成すると、カード104の遊び(ガタ)を少なくでき、前記回転を抑えることができるものの、カード104のスライド動作を規制してしまい、また接触部分で摩擦粉が発生してしまう。
本発明の目的は、電磁石によって駆動される接極子によってスライド変位させられるカードに可動接点が係合することで該可動接点が湾曲変形させられて固定接点と接触または離反するとともに、前記カードのスライド方向に延びる中心線の一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なるリレーにおいて、カードの回転を抑え、安定した接点動作を実現することができる電磁リレーおよびそれを用いる制御装置を提供することである。
本発明の電磁リレーは、電磁石によって接極子が揺動変位され、その揺動変位を前記接極子に係合するカードによって該カードのスライド変位に変換し、そのカードに係合している可動接点が固定接点と接触または離反することで接点状態を切換えるとともに、前記可動接点および固定接点の組が前記カードのスライド方向に延びる該カードの中心線の両側に配設され、一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なる電磁リレーにおいて、前記接極子には、前記カードに係合し、前記カードのスライド方向が厚み方向となる板状の舌片が形成され、前記カードには、前記舌片が嵌り込む係合孔が形成され、
前記係合孔内には、前記スライド方向に延びる案内片が形成され、前記舌片には、前記案内片が嵌り込み、前記スライド方向に延びる溝が形成され、前記舌片の幅と係合孔の幅との差に比べて、前記案内片の幅と溝の幅との差が小さく設定されることを特徴とする。
上記の構成によれば、いわゆる安全リレーなどとして実現され、相互に逆の接点状態となる常開および常閉、すなわちa,bの接点を少なくとも1組ずつ備え、前記各接点は、相互に対向する固定接点および可動接点から成り、電磁石によって駆動される接極子によってスライド変位させられるカードに前記可動接点が係合することで該可動接点が湾曲変形させられて固定接点と接触または離反するとともに、前記複数組の接点が前記カードのスライド方向に延びる該カードの中心線の両側に配設され、一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なる、すなわちたとえば、前記接点の組が最少で1a1b、多くなると、3a1bや5a1bなどのように、左右の組の間で接点状態が異なる組を有する電磁リレーにおいて、前記接極子とカードとの係合部分の遊びを抑える。具体的には、前記接極子にはカードのスライド方向が厚み方向となる板状の舌片が形成され、これに対応して前記カードには、前記舌片が嵌り込む係合孔が形成される場合に、その係合孔内には、前記スライド方向に延びる案内片を形成し、前記舌片には、前記案内片が嵌り込み、前記スライド方向に延びる溝を形成し、それらの寸法関係を、前記舌片の幅と係合孔の幅との差に比べて、前記案内片の幅と溝の幅との差を小さく設定する。
ここで、接触している接点側では、可動接点と固定接点との2枚の接点の弾発力がカードに作用しているのに対して、離反している接点側では、可動接点のみの弾発力が作用している。したがって、舌片に対して係合孔が大き目に形成されていると、カードの遊び(ガタ)が大きくなり、それらの弾発力の差によって、カードにヨー方向の回転が発生し、可動接点のオーバートラベル(押込み)量がロスし、安定した接点動作を行えなくなる。一方、舌片に対して係合孔を小さ目に形成すると、カードの遊び(ガタ)を少なくでき、前記回転を抑えることができるものの、カードのスライド動作を規制してしまい(噛込みが発生する)、また接触部分で摩擦粉が発生してしまう。これに対して、前記のような案内片と溝とを設け、それらの幅の差を小さく、すなわち前記遊びを小さくしておくことで、カードの回転規制を行うとともに、前記舌片と係合孔との大きさの関係を、安定したスライド動作を実現し、また摩擦を最少限に抑えることができる程度に余裕のある大きさにすることができ、安定した接点動作を実現することができる。
また、本発明の電磁リレーでは、前記案内片は円柱から成り、前記溝は軸直角断面がコの字状であることを特徴とする。
上記の構成によれば、案内片と溝とは、円柱の外周面で一直線上の部分が接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
さらにまた、本発明の電磁リレーでは、前記案内片は軸直角断面が台形状であり、前記溝は軸直角断面がコの字状であることを特徴とする。
上記の構成によれば、案内片と溝とは、台形の底辺の両端部による一直線上の部分が接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
また、本発明の電磁リレーでは、本発明の電磁リレーでは、前記案内片および溝は、軸直角断面で、一方の側面が他方の側面に向けて円弧状に膨出し、前記他方の側面が平面であることを特徴とする。
上記の構成によれば、軸直角断面で、前記案内片の両側面が樽型に膨出するか、または内部空間が糸巻き型となるように溝の両側面が膨出することになり、前記案内片と溝とは、膨出した円弧の頂点を結ぶ一直線上の部分で互いに接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
さらにまた、本発明の電磁リレーでは、前記案内片は四角柱から成り、前記溝は軸直角断面がコの字状に形成され、それらの案内片および溝の一方の側面に、前記スライド方向に延びる突条が形成されることを特徴とする。
上記の構成によれば、四角柱と断面コの字状の溝との組合わせで、それらの一方の側面に前記スライド方向に延びる突条を形成することで、前記案内片と溝とは、突条の頂点の部分で互いに接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
また、本発明の電磁リレーでは、前記接点は、前記カードのスライド方向に1組設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、1a1bの最少限の接点構成の安全リレーでは、前記カードのスライド方向の長さが短く、このためカードが回転し易いので、特に好適である。
さらにまた、本発明の制御装置は、前記の電磁リレーを用いることを特徴とする。
上記の構成によれば、工作機械やラインなどを制御する制御装置の接点動作を安定化することができる。
本発明の電磁リレーは、以上のように、いわゆる安全リレーなどとして実現され、相互に逆の接点状態となる常開および常閉接点を少なくとも1組ずつ備え、前記各接点が相互に対向する固定接点および可動接点から成り、電磁石によって駆動される接極子によってスライド変位させられるカードに前記可動接点が係合することで該可動接点が湾曲変形させられて固定接点と接触または離反するとともに、前記複数組の接点が前記カードのスライド方向に延びる該カードの中心線の両側に配設され、一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なる電磁リレーにおいて、前記接極子にはカードのスライド方向が厚み方向となる板状の舌片が形成され、これに対応して前記カードには、前記舌片が嵌り込む係合孔が形成される場合に、その係合孔内には、前記スライド方向に延びる案内片を形成し、前記舌片には、前記案内片が嵌り込み、前記スライド方向に延びる溝を形成し、それらの寸法関係を、前記舌片の幅と係合孔の幅との差に比べて、前記案内片の幅と溝の幅との差を小さく設定する。
それゆえ、前記案内片と溝との間の遊びを小さくしておくことで、カードの回転規制を行うとともに、前記舌片と係合孔との大きさの関係を、安定したスライド動作を実現し、また摩擦を最少限に抑えることができる程度に余裕のある大きさにすることができ、安定した接点動作を実現することができる。
また、本発明の制御装置は、以上のように、前記の電磁リレーを用いる。
それゆえ、工作機械やラインなどを制御する制御装置の接点動作を安定化することができる。
本発明の実施の一形態に係る電磁リレーの分解斜視図である。 図1の組立て状態を示す斜視図である。 図2の平面図である。 前記電磁リレーの動作を説明するための縦断面図である。 本発明の実施の一形態に係る接極子の舌片とカードの係合孔との係合部付近の斜視図である。 本発明の実施の他の形態のカードにおける係合孔付近の斜視図である。 本発明の実施の他の形態に係る接極子の舌片とカードの係合孔との係合部付近の斜視図である。 本発明の実施のさらに他の形態に係る舌片と係合孔との係合部付近の斜視図である。 本発明の実施の他の形態に係る舌片と係合孔との係合部付近の斜視図である。 典型的な従来技術のリレーの縦断面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下方向は、図1を基準として述べる。図1は本発明の実施の一形態に係る電磁リレー1の分解斜視図であり、図2はその組立て状態を示す斜視図であり、図3は図2の平面図である。この電磁リレー1は、a(常開:NO)接点2と、b(常閉:NC)接点3とを1つずつ備えた最少限の接点構成の安全リレーである。以下、便宜上、前記接点2,3の配列方向を左右方向とする。この電磁リレー1は、大略的に、ボディ4と、電磁石ブロック5と、接極子ブロック6と、復帰ばね7と、カード8と、カバー9と、前記接点2,3とを備えて構成される。
前記ボディ4は、絶縁性および難燃性を有するPBT等の成形品などから成り、一端に電磁石ブロック5を搭載する長手状のベース41と、前記ベース41の略中央部に立設される一対の側壁42,43と、前記側壁42,43の電磁石ブロック5側を連結して補強する連結部材44と、前記側壁42,43の接点2,3側を連結する絶縁隔壁45と、前記絶縁隔壁45の中央部から延設され、前記接点2,3を区画する絶縁隔壁46と、前記ベース41の他端側で前記接点2,3を保持する端子台47とを備えて構成される。そして、前記側壁42,43および絶縁隔壁45で区画された領域内に、前記接極子ブロック6および復帰ばね7が収容され、端子台47に各接点2,3の端子21,22;31,32が植設され、絶縁隔壁45上をカード8がスライド変位する。
図4は、この電磁リレー1の縦断面図である。なお、前記カバー9は省略している。この図4によれば、前記電磁石ブロック5および接極子ブロック6の構造が明らかである。それによれば、該電磁石ブロック5は、コイル51と、そのコイル51を巻回したスプール52と、スプール52の中心孔に挿入されるとともに、略L字形のヨーク54,55を有する鉄心53と、前記スプール52の下方側のフランジ部52aに立設される一対のコイル端子56とを備えて構成される。前記各コイル端子56の上部側には、前記コイル51の各端部が接続され、下部側は前記ベース41に圧入されて端子として外部へ突出している。
前記接極子ブロック6は、プラスチック成形品のサブカード61と、軟鉄などから成る可動板62と、直方体形状の永久磁石63とを備えて構成される。可動板62は、矩形平板状に形成され、サブカード61に接着される。永久磁石63は、可動板62の表面に固定される。図1および図2で示すように、サブカード61の左右両側面には一対のピン64が立設され、このピン64がベース41の側壁42,43に形成された孔48にそれぞれ嵌まり込むことで、該接極子ブロック6は、矢符69およびその逆方向に揺動変位自在に保持される。この接極子ブロック6がベース41に装着されると、可動板62の上端部が電磁石ブロック5の上側のヨーク54と対向し、下端部が電磁石ブロック5の下側のヨーク55と対向する。前記サブカード61の上端部からは、舌片65が延設されており、この舌片65がカード8に形成された係合孔81に係合することで、前記カード8の矢符82およびその逆方向への変位駆動が可能になる。
復帰ばね7は、弾性を有する薄肉の金属板の打ち抜きおよび曲折によって図1で示すように略Y字形に形成されて成り、折畳み(重ね合わせ)によって剛性が高められた下端部71が、図4で示すように接極子ブロック6と絶縁隔壁45との間でベース41に圧入され、二股の上端部73,74の先端部75,76が、カード8の復帰ばね孔83,84に挿入されることで、カード8は前記矢符82とは反対方向に、しかも矢符85およびその反対方向で示すヨー方向の回転が発生しないように、弾発的に付勢される。
前記接点2,3は、対を成す固定接点端子21,31と、可動接点端子22,32とを備えて構成される。これらの端子21,22;31,32は、弾性を有する薄肉の金属板を打ち抜き、大略的に側面視でクランク状に曲折されて成り、その曲折部分21a,22a;31a,32aの内、可動接点端子22,32側は、剛性を高めるために、前記金属板を折り重ねて2重に形成されている。そして、前記ベース41の他端側において、両側部に形成された取付け溝49に前記曲折部分21a,22a;31a,32aが圧入され、さらに接着剤で固定されることで、該端子21,22;31,32の前記矢符85およびその反対のヨー方向での回転が抑えられ、相互に平行に対向するように植設される。これらの端子21,22;31,32の下端部21b,22b;31b,32bは前記ベース41から突出することでリレー端子となり、弾発性を有する上腕部21c,22c;31c,32cの先端付近には、接点部材21d,22d;31d,32dがかしめ固定されている。
前記固定接点端子21,31には、剛性を持たせるために、前記上腕部21c,22cにおいて、接点部材21d,31dの下方部分にはリブ21e,31eが形成されており、可動接点端子22,32の押圧による撓みを、ベース41側の基端部分で発生させることで、これらの接点部材21d,22d;31d,32dが略平行に接触するように構成されている。一方、前記可動接点端子22,32の上腕部22c,32cにおいて、ベース41側の部分には、スリット22e,32eが形成され、撓み易くなっている。このスリット22e,32eは、特に設けられなくてもよい。そして、前記絶縁隔壁46で区画された接点2,3の収納空間において、接触している接点部材21d,22d;31d,32dの開放(離反)を補助するとともに、溶着時に接点ギャップを0.5mm以上確保できるように、また復帰ばね7が折れた際の短絡防止のために、端子21,22;31,32間には、切離し用の絶縁隔壁40がベース41から立設されている。
そして、前記コイル51の非通電時には、前記カード8は、復帰ばね7の弾発力によって、電磁石ブロック5側、すなわち矢符82とは反対方向に変位されており、通電によって矢符82方向に変位し、そのスライド方向と直交する一線上に、固定接点端子21と可動接点端子32とが、また可動接点端子22と固定接点端子31とが、それぞれ配設される。加えて、b(常閉:NC)接点3側では、固定接点端子31が内方に、可動接点端子32が外方に配置され、反対にa(常開:NO)接点2側では、可動接点端子22が内方に、固定接点端子21が外方に配置され、前記可動接点端子22,32の上腕部22c,32cの先端部は、前記カード8の係止孔86,87に係止する舌片22f,32fとなっている。
前記カード8は、大略的に、U字状に形成され、上述のサブカード61への係合孔81および左右一対の復帰ばね孔83,84がそのU字の連結部80に、左右一対の前記係止孔86,87がU字の腕部88,89側に形成される。このカード8は、上述のように、サブカード61の舌片65、復帰ばね7の先端部75,76および可動接点端子22,32の舌片22f,32fによって搭載支持される。そして、前記腕部88,89の基端側の裏面に接触しないように前記絶縁隔壁45の上端面45aの高さが、該腕部88,89の内側対向面88c,89cから形成された垂下片88a,89aの下端面88b,89bに接触しないように前記絶縁隔壁46の上端側に形成された段差面46aの高さが、それぞれ設定されている。
また、前記スライド変位の案内としては、以下の2点が行われている。先ず、前記垂下片88a,89a間に前記絶縁隔壁46の上端部46bを挟み込むとともに、前記腕部88,89の内側対向面88c,89c間に前記カバー9の天板91から垂下して形成されたガイド91aが挟み込まれる。次に、前記ガイド91aの下端面91bが、前記腕部88,89の内側対向面88c,89cに垂下片88a,89aを形成することで生じた段部88d,89dに嵌り込む。
前記カバー9は、前記接点部材21d,22d;31d,32dの開閉状態を確認可能なように、透明なポリカーボネートなどの樹脂成形品から成り、底面を開放した箱状に形成され、図2で示すようなボディ4上に各部品が組上がった状態で上方から被せられ、下端の内周面がベース41と接着される。
上述のように構成される電磁リレー1において、コイル51の非通電状態では、図2、図3および図4(a)で示すように、カード8を介する復帰ばね7の弾発力によって、接極子ブロック6は矢符69方向にバイアスされ、これによってカード8は、矢符82方向とは反対方向、すなわち電磁石ブロック5側にスライド変位しており、該カード8によって引っ掛けられている可動接点端子22,32も前記矢符82方向とは反対方向、すなわち電磁石ブロック5側に湾曲変形させられる。これによって、b(NC)接点3側が導通し、a(NO)接点2側が遮断している。
これに対して、コイル51の通電状態では、図4(b)で示すように、カード8を介する復帰ばね7の弾発力に抗して、接極子ブロック6は矢符69方向とは反対方向に揺動し、カード8は矢符82方向、すなわち電磁石ブロック5とは反対側にスライド変位しており、該カード8によって引っ掛けられている可動接点端子22,32も前記矢符82方向、すなわち電磁石ブロック5とは反対側に湾曲変形させられる。これによって、b(NC)接点3側が遮断し、a(NO)接点2側が導通する。
注目すべきは、本実施の形態の電磁リレー1では、複数の接点2,3がカード8のスライド方向82に延びる該カード8の中心線8xの両側に配設され、一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なる電磁リレーにおいて、前記係合孔81内には、前記スライド方向に延びる案内片90が形成され、前記舌片65には、先割れ状に、前記案内片90が嵌り込み、前記スライド方向に延びる溝66が形成され、図5で拡大して示すように、前記舌片65の幅W11と係合孔81の幅W21との差Δ1に比べて、前記案内片90の幅W22と溝66の幅W12との差Δ2が小さく設定されることである。このように構成することで、前記舌片65と係合孔81との遊びを抑えることができる。
すなわち、接触している接点側では、可動接点と固定接点との2枚の接点の弾発力がカード8に作用しているのに対して、離反している接点側では、可動接点のみの弾発力が作用している。したがって、舌片65に対して係合孔81が大き目に形成されていると、カード8の遊び(ガタ)が大きくなり、それらの弾発力の差によって、カード8に前記矢符85またはその逆方向のヨー方向の回転が発生し、可動接点端子22,32のオーバートラベル(押込み)量がロスし、安定した接点動作を行えなくなる。一方、舌片65に対して係合孔81を小さ目に形成すると、カード8の遊び(ガタ)を少なくでき、前記回転を抑えることができるものの、カード8のスライド動作を規制してしまい(噛込みが発生する)、また接触部分で摩擦粉が発生してしまう。これに対して、本実施の形態のように、係合孔81内には案内片90を形成し、前記舌片65には溝66を形成し、それらの寸法関係を、前記舌片65の幅W11と係合孔81の幅W21との差Δ1に比べて、前記案内片90の幅W12と溝66の幅W22との差Δ2を小さく設定することで、カード8の回転規制を行うとともに、前記舌片65と係合孔81との大きさの関係を、安定したスライド動作を実現し、また摩擦を最少限に抑えることができる程度に余裕のある大きさにすることができ、安定した接点動作を実現することができる。
なお、上述の説明では、前記中心線8xと平行な軸直角断面がコの字状である溝66に対して、案内片90は四角柱状に形成されているけれども、本発明の実施の他の形態として、図6の案内片90a,90b,90c,90dで示すように、該溝66の両側面66a,66bとの接触面積を低減するようにしてもよい。図6(a)〜(d)は本発明の実施の他の形態のカード8a,8b,8c,8dにおける係合孔81付近の斜視図である。
すなわち、図6(a)で示すカード8aでは、案内片90aは円柱から形成される。このように構成することで、該案内片90aと溝66の両側面66a,66bとは、円柱の外周面で一直線上の部分が接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
また、図6(b)で示すカード8bでは、案内片90bは軸直角断面が台形状に形成される。このように構成することで、該案内片90aと溝66の両側面66a,66bとは、台形の底辺の両端部による一直線上の部分が接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。なお、案内片90aの一直線上の部分が溝66の両側面66a,66b接触すればよいので、前記台形は、この図6(b)で示すように上底側が長くても、或いは下底側が長くてもよい。
さらにまた、図6(c)で示すカード8cおよび図6(d)で示すカード8dでは、案内片90c,90dは、薄板状に形成され、係合孔81の上部側の開口端および下部側の開口端にそれぞれ設けられている。このように構成してもまた、該案内片90c,90dと溝66の両側面66a,66bとの摩擦を一層抑えることができる。
また、前述のカード8では、案内片90は係合孔81の短辺方向の全長に亘って形成され、すなわち前記係合孔81を2つに分割するように形成されたけれども、図7のカード8eで示すように、係合孔81の一部分を塞ぐように形成されてもよい。この場合、舌片65eの溝66eも、該舌片65eを分割するものではなく、切り欠きとなる。
さらにまた、上述の実施の形態では、最少限の1a1bの接点構成で、前記中心線8xの各側に、a(NO)接点2およびb(NC)接点3がそれぞれ設けられているが、本発明は、上述のように、中心線8xの一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なる構成に適用することができる。たとえば、3a1bの場合、上述のように中心線8xの一方の側がa接点となり、他方の側がb接点となる列が存在する。これに対して、たとえば2a2bの場合、1列目がaa、2列目がbbの場合は、前記中心線8xの両側で同じ接点状態の組数が等しくなるが、中心線8xの一方の側にaaを揃えて配置し、他方の側にbbを揃えて配置した場合は、前記中心線8xの両側で同じ接点状態の組数が異なることになる。しかしながら、前記の1a1bの最少限構成の安全リレーでは、前記カード8のスライド方向の長さLが短く、このためカード8が回転し易いので、特に好適である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施のさらに他の形態に係る舌片と係合孔との係合部付近の斜視図である。注目すべきは、本実施の形態では、前記案内片90と溝66との一方の側面が他方の側面に向けて円弧状に膨出し、前記他方の側面が平面であることである。具体的に、軸直角断面で、図8(a)では溝66fの内部空間が糸巻き型となるように該溝66fの両側面が膨出しており、図8(b)では案内片90fの両側面が樽型に膨出している。このように構成することで、前記案内片90,90fと溝66f,66とは、膨出した円弧の頂点を結ぶ一直線上の部分で互いに接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の他の形態に係る舌片と係合孔との係合部付近の斜視図である。注目すべきは、本実施の形態では、前記案内片90は四角柱から成り、前記溝66は軸直角断面がコの字状に形成され、それらの案内片90および溝66の一方の側面に、前記スライド方向に延びる突条66h,90hが形成されることである。具体的に、図9(a)では、四角柱状の前記案内片90に、溝66gの両側面に形成された突条66hの組合わせとなっており、図9(b)では、軸直角断面がコの字状の溝66に、四角柱状の前記案内片90gの両側面に形成された突条90hの組合わせとなっている。このように構成してもまた、前記案内片90,90gと溝66g,66とは、突条66h,90hの頂点の部分で互いに接触するだけであり、前記摩擦を一層抑えることができる。
このような安全リレーを工作機械やラインなどを制御する制御装置に用いることで、接点動作を安定化することができ、好適である。
1 電磁リレー
2 a(常開:NO)接点
3 b(常閉:NC)接点
21,31 固定接点端子
22,32 可動接点端子
21c,22c;31c,32c 上腕部
21d,22d;31d,32d 接点部材
21e,31e リブ
22e,32e スリット
4 ボディ
40,45,46 絶縁隔壁
41 ベース
47 端子台
5 電磁石ブロック
51 コイル
52 スプール
53 鉄心
54,55 ヨーク
6 接極子ブロック
61 サブカード
62 可動板
63 永久磁石
65,65e 舌片
66,66e,66f,66g 溝
66h,90h 突条
7 復帰ばね
8,8a,8b,8c,8d,8e カード
80 連結部
81 係合孔
83,84 復帰ばね孔
86,87 係止孔
88,89 腕部
88a,89a 垂下片
9 カバー
90,90a,90b,90c,90d,90f,90g 案内片
91 天板
91a ガイド

Claims (7)

  1. 電磁石によって接極子が揺動変位され、その揺動変位を前記接極子に係合するカードによって該カードのスライド変位に変換し、そのカードに係合している可動接点が固定接点と接触または離反することで接点状態を切換えるとともに、前記可動接点および固定接点の組が前記カードのスライド方向に延びる該カードの中心線の両側に配設され、一方の側と他方の側との間で、同じ接点状態の組数が異なる電磁リレーにおいて、
    前記接極子には、前記カードに係合し、前記カードのスライド方向が厚み方向となる板状の舌片が形成され、
    前記カードには、前記舌片が嵌り込む係合孔が形成され、
    前記係合孔内には、前記スライド方向に延びる案内片が形成され、前記舌片には、前記案内片が嵌り込み、前記スライド方向に延びる溝が形成され、前記舌片の幅と係合孔の幅との差に比べて、前記案内片の幅と溝の幅との差が小さく設定されることを特徴とする電磁リレー。
  2. 前記案内片は円柱から成り、前記溝は軸直角断面がコの字状であることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  3. 前記案内片は軸直角断面が台形状であり、前記溝は軸直角断面がコの字状であることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  4. 前記案内片および溝は、軸直角断面で、一方の側面が他方の側面に向けて円弧状に膨出し、前記他方の側面が平面であることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  5. 前記案内片は四角柱から成り、前記溝は軸直角断面がコの字状に形成され、それらの案内片および溝の一方の側面に、前記スライド方向に延びる突条が形成されることを特徴とする請求項1記載の電磁リレー。
  6. 前記接点は、前記カードのスライド方向に1組設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電磁リレー。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁リレーを用いることを特徴とする制御装置。
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