JP2010197137A - 回転検出装置および回転検出装置の製造方法 - Google Patents

回転検出装置および回転検出装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検出回路を有する回転検出装置において、樹脂ケースの表面に帯電防止用の導電層を設ける方法や、樹脂ケース自体を導電性材料で成形する方法とは異なる方法で、外部電磁波や帯電による検出回路の誤作動を防止する。
【解決手段】
ロータ10の回転を検出する検出回路15と、検出回路15の検出結果を伝えるワイヤハーネス13と、ワイヤハーネス13の一部および検出回路15を覆う非導電性の樹脂ケース16と、を有する本体部材11を備え、更に、本体部材11に固定されることで、本体部材11のアース部材7への固定を媒介する固定部材12aを備え、固定部材12aは、導電性を有する樹脂であることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転検出装置および回転検出装置の製造方法に関するものである。
従来、樹脂製の樹脂ケース内に収容された検出回路によって回転体(例えばロータ)の回転を検出する回転検出装置が知られている。特許文献1には、樹脂ケースの表面に帯電防止用の導電層を設け、あるいは、樹脂ケース自体を導電性材料で成形し、導電層または導電性材料をアース接続することで、外部電磁波や帯電による検出回路の誤作動を防止する技術が知られている。
特開2005−43160号公報
しかし、特許文献1のように、ケースに導電層を設けると、製造コストが高くなる。また、検出回路を覆う樹脂ケースを導電性とすると、検出回路と樹脂ケースの間が電気的に短絡してしまうために、検出回路と樹脂ケースの間に更に絶縁体を設ける必要があり、製造コストが高くなる。
本発明は上記点に鑑み、回転検出装置において、樹脂ケースの表面に帯電防止用の導電層を設ける方法や、樹脂ケース自体を導電性材料で成形する方法とは異なる方法で、外部電磁波による検出回路の誤作動を防止することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、電気的に接続することでアースが実現するアース部材(7)に固定するための回転検出装置が、回転体(10)の回転を検出する検出回路(15)と、検出回路(15)の検出結果を伝達するワイヤハーネス(13)と、ワイヤハーネス(13)の一部および検出回路(15)を覆う非導電性の樹脂ケース(16)と、を有する本体部材(11)と、本体部材(11)に固定されることで、本体部材(11)のアース部材(7)への固定を媒介する固定部材(12a)と、を備え、固定部材(12a)は、導電性を有する樹脂であることを特徴とする。
このように、本体部材(11)に固定される固定部材(12a)が導電性を有する樹脂となっているので、固定部材(12a)がアース部材(7)に固定されることで、固定部材(12a)が電磁シールドとして機能する。したがって、電磁波が回転検出装置の検出回路(15)に届く可能性が低減し、その結果、検出回路(15)が強い電磁波を受ける可能性が低減される。ひいては、従来のように、樹脂ケース(16)を導電層で覆ったり、樹脂ケース(16)自体を帯電防止剤入りのものにしたりする必要なく、検出回路(15)の誤動作の可能性が低減される。
また、請求項2に記載のように、固定部材(12a)は、検出回路(15)の周囲のうち、回転体(10)に対向する部分以外の部分の少なくとも一部を覆うようになっていてもよい。このように、検出回路(15)の少なくとも一部が固定部材(12a)に覆われるようになっていることで、検出回路(15)に入る電磁波をより低減することができ、ひいては、検出回路(15)の誤動作の可能性を更に低減することができる。また、樹脂ケース(16)のうち検出回路(15)の周囲の部分の帯電を防止することができ、ひいては、検出回路(15)の誤動作の可能性を更に低減することができる。
また、請求項3に記載のように、本体部材(11)は、検出回路(15)および樹脂ケース(16)中のワイヤハーネス(13)を補強するための骨部材(17)を有していてもよい。このように、検出回路(15)および樹脂ケース(16)中のワイヤハーネス(13)を補強する骨部材(17)を設けることで、樹脂ケース(16)の成形の工程が容易になる。
また、請求項4に記載のように、ワイヤハーネス(13)の表面を成す表面部材(131)は導電性の部材である場合、固定部材(12a)が表面部材(131)に接触していてもよい。
このように、ワイヤハーネス(13)の表面を導電性とし、それを導電性の固定部材(12a)と電気的に接続した場合、固定部材(12a)をアース部材(7)に電気的に接続することで、表面部材(131)が、ワイヤハーネス(13)の表面に照射された電磁波に対するシールドとして機能する。その結果、ワイヤハーネス(13)自体に誘起される電磁ノイズを低減することができ、ひいては、ワイヤハーネス(13)に接続された検出回路(15)の誤作動の可能性を更に低減することができる。
また、請求項5に記載のように、ワイヤハーネス(13)の表面を成す表面部材(131)は非導電性の樹脂部材であり、ワイヤハーネス(13)のうち、樹脂ケース(16)に覆われていない部分は、導電性の被覆部材(18)に覆われており、導電性の固定部材(12a)と接触により電気的に接続することで、被覆部材(18)がシールドとして機能する。その結果、ワイヤハーネス(13)自体に誘起される電磁ノイズを低減することができる。
また、請求項6に記載のように、電気的に接続することでアースが実現するアース部材(7)に固定するための回転検出装置の製造方法としても、本発明を捉えることができる。この製造方法においては、回転体(10)の回転を検出する検出回路(15)と、検出回路(15)の検出結果を伝達するワイヤハーネス(13)と、ワイヤハーネス(13)の一部および検出回路(15)を覆う非導電性の樹脂ケース(16)と、を有する本体部材(11)を形成する第1の工程と、本体部材(11)のアース部材(7)への固定を媒介するための導電性樹脂である固定部材(12a)を、第1の工程の後に、あるいは、第1の工程とは独立に、形成すると共に本体部材(11)に固定部材(12a)を固定する第2の工程とを備えている。このような製造方法で製造した回転検出装置も、請求項1に記載の回転検出装置と同等の効果を得ることができる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる回転検出装置1の取り付け位置を示す断面図である。 回転検出装置1の正面図である。 回転検出装置1の側面図である。 図3のB−B断面図である。 図2のA−A断面図である。 第2実施形態における図4と同じ断面の図である。 第2実施形態における図5と同じ断面の図である。 第3実施形態における図4と同じ断面の図である。 第3実施形態における図5と同じ断面の図である。 第4実施形態における図4と同じ断面の図である。 第4実施形態における図5と同じ断面の図である。 第5実施形態における図4と同じ断面の図である。 第5実施形態における図5と同じ断面の図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。本実施形態の回転検出装置1は、車両の車輪(より具体的には前輪)の回転を検出するための装置である。まず、回転検出装置1の車両(より具体的には車両のフェンダーの内側かつ車輪の近傍)への取り付け位置について説明する。
ドライブシャフト2と共に回転するハブベアリングのインナー部材4a、4bを、ボール5a、5b等を介してハブベアリングのアウター部材6が支えており、このハブベアリングのアウター部材6に、ナックル7(アース部材の一例に相当する)が固定されている。このナックル7に開けられた穴に回転検出装置1の下部が挿入された状態で、回転検出装置1がナックル7に固定される。
このとき、回転検出装置1の下端部は、インナー部材4bとアウター部材6の間の空隙部に対向して配置される。この空隙部には、インナー部材4bとアウター部材6の間をシールするシール部材8が配置され、また、この空隙部には、インナー部材4bに固定された鉄製のL字形の芯金9および芯金9に支持された円環状のロータ10(回転体の一例に相当する)が配置されている。ロータ10は、ゴム磁石を有しており、このゴム磁石は、回転検出装置1の下端部に対向する部分の極性が円環の周方向に沿って交互に変化するよう、配置されている。
車輪が回転すると、インナー部材4bが回転し、それと共にロータ10も回転する。その際、回転検出装置1は、自らの下端部周辺の磁場の変化を検出することで、ロータ10の回転量(すなわち、車輪の回転量)を検出することができる。
なお、ドライブシャフト2、3、ハブベアリング構成部材4a、4b、5a、5b、6、ナックル7、芯金9は鉄等の金属製である。したがって、回転検出装置1が車両に搭載された場合には、回転検出装置1の下部は、金属に囲まれることになる。ただし、回転検出装置1の下端部の下側、および、下端部においてロータ10と対向する側と反対の側においては、ドライブシャフト2との間に比較的大きな空間的隔たりがある。
次に、回転検出装置1の構成について説明する。図2は、回転検出装置1の正面図であり、図3は、回転検出装置1の側面図であり、図4は、図3のB−B断面図であり、図5は、図2のA−A断面図である。なお、この断面にない部材(内部被覆132a、132b、端子14a、14b)も、点線で表している。これらの図に示すように、回転検出装置1は、本体部材11および本体部材11をナックル7に固定するための固定部材12を有している。
本体部材11は、図4、図5に示すように、ワイヤハーネス13、ワイヤハーネスに接続する2本の端子14a、14b、検出IC15、および樹脂ケース16を有している。
ワイヤハーネス13は、車両内の電子機器と検出IC15との間の信号の伝達を媒介するための配線である。なお、図4、5においては、ワイヤハーネス13については断面ではなく模式的構成を示している。ワイヤハーネス13は、ワイヤハーネス13の最外皮を形成する非導電性(例えば、ポリ塩化ビニル等の樹脂)の外部被覆131(表面部材の一例に想到する)と、外部被覆131の内部を通る2本の非導電性(例えば、ポリ塩化ビニル等の樹脂)の内部被覆132a、132b、および、内部被覆132a、132bにそれぞれ被覆された2本の導線133a、133bを有している。
ただし、ワイヤハーネス13の表面を成す外部被覆131の端部から内部被覆132a、132bの一部が突出し、さらに、内部被覆132a、132bのそれぞれの端部から導線133a、133bが突出している。導線133a、133bの突出部は、それぞれ端子14a、14bの端部に溶接や半田付け等によって接合されている。
端子14a、端子14bは、その一端においてそれぞれ導線133a、133bに接合され、他端は検出IC15中の処理回路に接続している。
検出IC15は、検出IC15の周囲の磁場の変化を検出するための周知の検出素子(例えば、ホール素子)および処理回路を有している。検出IC15は、回転検出装置1の下端の位置において、ロータ10と対向して配置される。したがって、検出IC15は、車輪の回転時に、車輪と同期して回転するロータ10の回転量を検出し、その検出結果の信号を、端子14a、14bおよびワイヤハーネス13を介して車載機器に出力することができる。
樹脂ケース16は、外部被覆131の端部、内部被覆132a、132bの突出部、導線133a、133bの突出部、端子14a、14b、および検出IC15の全体を覆うように、インサート成形等の周知の射出成形によって成形される部材である。樹脂ケース16の材質としては、例えばポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、またはポリアミド(PA)等の非導電性樹脂部材を用いる。
成形された樹脂ケース16は、上下に長い棒形状となっており、上端から下端へ、ワイヤハーネス13、端子14、および検出IC15を順に収容する。また、樹脂ケース16内に水等が流入すること防ぐために、樹脂ケース16の上端部21において、外部被覆131の表面は樹脂ケース16に溶着されている。
固定部材12は、固定部材本体12aおよび金属カラー12bを有している。固定部材本体12aは、本体部材11をナックル7に固定するための部材であり、導電性樹脂から成る。導電性樹脂としては、例えば、ポリフェニリンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、またはポリアミド(PA)等の非導電性樹脂部材に微細な炭素繊維や金属繊維を適量混入させた材料を用いることができる。
この固定部材本体12aには、金属カラー12bがインサート成形されている。金属カラー12bは金属製の円筒形部材であり、その外側表面には、ローレット形状等の周り止め形状が形成されている。
以下、回転検出装置1の製造工程およびナックル7への取り付け工程について説明する。まず、本体部材11を成形する。具体的には、検出IC15、端子14a、14bから成る部材を形成し、さらに、端子14a、14bのそれぞれにワイヤハーネス13の導線133a、133bを接合し、さらに、射出成形により、外部被覆131の端部から検出IC15までを樹脂ケース16で覆う。そして、樹脂ケース16を外部被覆131が覆っている部分21において、外部被覆131の周囲360°に樹脂ケース16を成形時の熱と圧力で溶着させる。
次に、このようにして成形された本体部材11に、固定部材12を取り付ける。この取り付けの方法としては、例えば2つの方法がある。
1つ目の方法は、本体部材11と固定部材12とを分離して成形する方法である。この方法においては、まず本体部材11の樹脂ケース16用の金型を用いて本体部材11を成形しておき、また、本体部材11とは別に、固定部材本体12a用の金型を用いて、その金型中の所定の位置に金属カラー12bを配置し、固定部材本体12aを、(例えばインサート成形により)成形する。その際、固定部材本体12aの本体部材11用の穴の大きさとして、本体部材11の所望の部分がちょうど嵌って固定される程度の大きさとしておく。また、本体部材11用の穴として、複数の向きのいずれでも本体部材11が嵌って固定されるような形状の穴を採用してもよい。
その後、本体部材11を固定部材本体12a本体部材11用の穴に嵌め込んで固定することで、本体部材11の固定部材12への組み付けが実現する。
2つ目の方法は、本体部材11を成形する第1の工程の後に、本体部材11の周りに固定部材本体12aを成形する第2の工程を設ける方法である。この方法においては、まず本体部材11の樹脂ケース16用の金型を用いて本体部材11を成形し(第1の工程に相当する)、その後、本体部材11を金型から取り出して固定部材本体12a用の金型中の所定の位置に配置し、また当該金属固定部材本体12a用の金型中の所定の位置に金属カラー12bを配置し、固定部材本体12aを、(例えばインサート成形により)成形する(第2の工程に相当する)。これによって、本体部材11に一体に固定された状態で固定部材本体12aが形成される。
このようにして本体部材11と固定部材12が互いに固定された状態においては、図4、図5に示すように、本体部材11が固定部材本体12aの穴に嵌ることで、本体部材11のうち、外部被覆131の端部から内部被覆132a、132bが外部被覆131から露出している部分までの部位が、固定部材本体12aによって取り囲まれる。
このようにして本体部材11と固定部材12が互いに固定された後、回転検出装置1をナックル7に固定する。具体的には、回転検出装置1の本体部材11のうち、固定部材12より下の部分(すなわち、検出IC15側の部分)をナックル7の穴に差し込み、固定部材12をナックル7に接触させ、金属カラー12bの穴の位置をナックル7のねじ穴の位置に合わせ、ボルト20を金属カラー12bの穴を通してナックル7のねじ穴にねじ込む。これにより、金属カラー12bおよび固定部材本体12aを媒介して、本体部材11がナックル7に固定される。
これにより、ナックル7への回転検出装置1の固定が実現する。この際、固定部材本体12aとナックル7とは、金属カラー12bおよびボルト20を介して、または直接、導通するようになる。
以下、このようにして車両に取り付けた回転検出装置1の作動時の状態について説明する。回転検出装置1の作動時、車両の外部から無線電波等の強い電磁波を受ける場合がある。このとき、回転検出装置1の斜め上方から回転検出装置1に届く電磁波(図3の矢印参照)は、本体部材11の一部分の周囲を取り巻く固定部材本体12aが導電性樹脂部材であり、ナックル7がアースとして機能するので、固定部材本体12aが電磁シールドとして機能する。したがって、電磁波が回転検出装置1の下部に届く可能性が低減し、その結果、検出IC15が強い電磁波を受ける可能性が低減される。ひいては、従来のように、樹脂ケース16を導電層で覆ったり、樹脂ケース16自体を帯電防止剤入りのものにしたりする必要なく、検出IC15の誤動作の可能性が低減される。
なお、車両に回転検出装置1が取り付けられた状態において、回転検出装置1の下端部は、図1に示すように金属(ドライブシャフト2、3、ハブベアリング構成部材4a、4b、6等)で囲まれているので、回転検出装置1の下方からの電磁波の多くは回転検出装置1に届かない。したがって、上記のように回転検出装置1の上側からの電磁波を防ぐことで、検出IC15に届く電磁波を大きく低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図6は、本実施形態の回転検出装置1を図4と同じ断面で示した図であり、図7は、本実施形態の回転検出装置1を図5と同じ断面で示した図である。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは、固定部材本体12aの形状である。本実施形態の固定部材本体12aは、樹脂ケース16の表面に沿って第1実施形態よりも下に延びることで、導線133a、133b、端子14a、14b、および検出IC15の一部を覆うように形成されていることである。
より具体的には、固定部材本体12aは、導線133a、133bの水平方向(すなわち、回転検出装置1の長手方向に垂直な方向)の周囲360°(すなわち、側面の周囲360°)を覆い、更に端子14a、14bの水平方向の周囲360°を覆い、さらに、検出IC15の下部を覆い、検出IC15の水平方向のうち、ロータ10に対向する方向以外の周囲を覆う。この結果、検出IC15は、ロータ10に対向する部分以外の部分のすべてが、固定部材本体12aに覆われる。
このようになっていることで、第1実施形態と同様に電磁シールドとして機能する固定部材12が、回転検出装置1の上方や下方から漏れ入ってきた電磁波を更に遮蔽し、また、回転検出装置1とドライブシャフト2の隙間(図1参照)から入ってくる電磁波をも遮蔽することで、検出IC15の誤動作の可能性が更に低減される。
また、固定部材12は、電磁波を遮るだけでなく、樹脂ケース16のうち検出IC15の周囲の部分が外部電界によって帯電した場合でも、その電荷をナックル7に逃がすことができる。したがって、樹脂ケース16のうち検出IC15の周囲の部分の帯電を防止することができ、ひいては、検出IC15の誤動作の可能性を更に低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図8は、本実施形態の回転検出装置1を図4と同じ断面で示した図であり、図9は、本実施形態の回転検出装置1を図5と同じ断面で示した図である。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは、固定部材本体12aの形状および外部被覆131の材質である。本実施形態の固定部材本体12aは、樹脂ケース16の表面に沿って第1実施形態よりも上に延び、樹脂ケース16を越えて、外部被覆13の一部の水平方向の周囲360°を覆っている。また、本実施形態の外部被覆131は、カーボン粉末や金属(例えば銅)等の導電性部材を混ぜて成形した導電性樹脂から成っている。
このように、ワイヤハーネス13の表面を導電性とし、それを導電性の固定部材本体12aと電気的に接続し、固定部材本体12aをナックル7(アース)に電気的に接続することで、外部被覆131が、ワイヤハーネス13の表面に照射された電磁波に対するシールドとして機能する。その結果、ワイヤハーネス13自体に誘起される電磁ノイズを低減することができ、ひいては、ワイヤハーネス13に接続された検出IC15の誤作動の可能性を更に低減することができる。
なお、本実施形態においては、固定部材本体12aは、外部被覆131の一部の水平方向の周囲360°を覆っているが、必ずしもこのようになっておらずともよい。例えば、外部被覆13の一部の水平方向の周囲360°のうち一部のみにおいて、固定部材本体12aと外部被覆131とが接触しているようになっていてもよい。すなわち、外部被覆131と固定部材本体12aとが導通するようになっていれば、外部被覆131と固定部材本体12aとの接続形態はどのようになっていてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、第3実施形態と異なる部分を中心に説明する。図10は、本実施形態の回転検出装置1を図4と同じ断面で示した図であり、図11は、本実施形態の回転検出装置1を図5と同じ断面で示した図である。ただし、図10、図11においては、簡単のために、樹脂ケース16の記載を省略している。
本実施形態が第3実施形態と異なるのは、固定部材本体12aの形状および骨部材17の存在である。まず、固定部材本体12aの形状について説明する。本実施形態の固定部材本体12aの形状は、第2実施形態と同様、樹脂ケース16の表面に沿って第3実施形態よりも下に延びることで、導線133a、133b、端子14a、14b、および検出IC15の一部を覆うように形成されていることである。
より具体的には、固定部材本体12aは、導線133a、133bの水平方向(すなわち、回転検出装置1の長手方向に垂直な方向)の周囲360°(すなわち、側面の周囲360°)を覆い、更に端子14a、14bの水平方向の周囲360°を覆い、さらに、検出IC15の下部を覆い、検出IC15の水平方向のうち、ロータ10に対向する方向以外の周囲を覆う。このようになっていることで、第2実施形態と同様の効果を更に得ることができる。
次に、骨部材17について説明する。この骨部材17は、その上部においてワイヤハーネス13を取り囲み、下部において検出IC15を挟むことで、ワイヤハーネス13の端部、端子14a、14b、および検出IC15から成る部材(以下、電気部材という)を固定して補強するようになっている。
電気部材を骨部材17に組み付ける方法は、以下の通りである。すなわち、骨部材17を回転検出装置1を成形する前に別途成形し、成形した骨部材17に端子14a、14b、および検出IC15から成る部材を嵌め込み、さらに骨部材17の上部からワイヤハーネス13を挿入し、その後に導線133a、133bと端子14a、14bとをそれぞれ接合する。電気部材を骨部材17に組み付けた後は、第3実施形態と同様、樹脂ケース16を成形する。
このように、電気部材を固定することで補強する骨部材17を設けることで、樹脂ケース16の成形の工程が容易になる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について、第4実施形態と異なる部分を中心に説明する。図12は、本実施形態の回転検出装置1を図4と同じ断面で示した図であり、図13は、本実施形態の回転検出装置1を図5と同じ断面で示した図である。ただし、図10、図11においては、簡単のために、樹脂ケース16の記載を省略している。
本実施形態が第4実施形態と異なるのは、固定部材本体12aの形状、外部被覆131の材質、および導電性被覆部材18の存在である。
まず、固定部材本体12aについては、樹脂ケース16を越えて上部の外部被覆131まで延びている点は第4実施形態と同じであるが、外部被覆131に到達した部分(以下、上端部という)における固定部材本体12aの形状が、第4実施形態と異なる。
具体的には、固定部材本体12aの上端部の、固定部材本体12aの最上端よりも少し下方(樹脂ケース16の直上)において、フランジ状に内径方向(すなわち、ワイヤハーネス13の方向)に突出して外部被覆131に接触する接触部121が設けられている。
また、本実施形態の外部被覆131は、導電性部材ではなく、第1実施形態と同様、非導電性の樹脂部材(例えば、ポリ塩化ビニル)から成っており、また、樹脂ケース16内に水等が流入すること防ぐために、樹脂ケース16の上端部21において、外部被覆131の表面が樹脂ケース16に溶着されている。
また、本実施形態の外部被覆131は、接触部121よりも上方(すなわち、検出IC15から離れる方向)において、導電性被覆部材18に覆われている。この導電性被覆部材18は、導電性の金属(例えば銅製の網線)である。また、この導電性被覆部材18の下端部は、固定部材本体12aと接触している。したがって、導電性被覆部材18と固定部材本体12aとが電気的に接続する。
このように、ワイヤハーネス13の表面を導電性被覆部材18で覆い、それを導電性の固定部材本体12aと電気的に接続し、固定部材本体12aをナックル7(アース)に電気的に接続することで、導電性被覆部材18が、ワイヤハーネス13の表面に照射された電磁波に対するシールドとして機能する。その結果、ワイヤハーネス13自体に誘起される電磁ノイズを低減することができ、ひいては、ワイヤハーネス13に接続された検出IC15の誤作動の可能性を更に低減することができる。
本実施形態の回転検出装置1の製造工程は、以下の通りである。まず、樹脂ケース16を、第1〜第4実施形態と同様に製造する。そして、導電性被覆部材18をワイヤハーネス13の外部被覆131に被せる。
その後、第1〜第4実施形態と同様に、樹脂ケース16と導電性被覆部材18を成形型にセットし、固定部材本体12aを成形する。この際、固定樹脂部材12aが、導電性被覆部材の少なくとも一部を覆うように成形する。これにより、
ワイヤハーネス13を導電性被覆部材18で覆うことで、ワイヤハーネス13自体に誘起される電磁ノイズを低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
また、上記実施形態においては、検出IC15は、ロータ10の回転による磁場の変化を検出することで、回転体としてのロータ10の回転を検出するようになっている。しかし、回転体の回転を検出する方法としては、必ずしも磁場を用いる必要はない。したがって、回転体もロータ10以外のものであってもよいし、その場合、検出IC15は、その回転体の回転を検出できる回路を有していればよい。
また、本実施形態の回転検出装置1は、ナックル7に固定されているが、ナックル7に限らず、その部材に電気的に接続することで実質的にアースが実現するアース部材であれば、どのようなものに固定されていてもよい。
また、第2実施形態においては、検出IC15は、ロータ10に対向する部分以外の部分のすべてが、固定部材本体12aに覆われているが、ロータ10に対向する部分以外の部分の一部のみ、(たとえば、ロータ10に対向する部分と反対側の部分のみ)が固定部材本体12aに覆われているだけでも、電磁波防止および帯電防止の効果をある程度発揮することができる。
1 回転検出装置
7 ナックル
8 シール部材
10 ロータ
11 本体部材
12 固定部材
12a 固定部材本体
12b 金属カラー
13 ワイヤハーネス
14a、14b 端子
15 検出IC
16 樹脂ケース
17 骨部材
18 導電性被覆部材
20 ボルト
121 接触部
131 外部被覆
132a、132b 内部被覆
133a、133b 導線

Claims (6)

  1. 電気的に接続することでアースが実現するアース部材(7)に固定するための回転検出装置であって、
    回転体(10)の回転を検出する検出回路(15)と、前記検出回路(15)の検出結果を伝達するワイヤハーネス(13)と、前記ワイヤハーネス(13)の一部および前記検出回路(15)を覆う非導電性の樹脂ケース(16)と、を有する本体部材(11)と、
    前記本体部材(11)に固定されることで、前記本体部材(11)の前記アース部材(7)への固定を媒介する固定部材(12a)と、を備え、
    前記固定部材(12a)は、導電性を有する樹脂であることを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記固定部材(12a)は、前記検出回路(15)の周囲のうち、前記回転体(10)に対向する部分以外の部分の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 前記本体部材(11)は、前記検出回路(15)および前記樹脂ケース(16)中の前記ワイヤハーネス(13)を補強するための骨部材(17)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の回転検出装置。
  4. 前記ワイヤハーネス(13)の表面を成す表面部材(131)は導電性の部材であり、
    前記固定部材(12a)が前記表面部材(131)に接触していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  5. 前記ワイヤハーネス(13)の表面を成す表面部材(131)は非導電性の樹脂部材であり、
    前記ワイヤハーネス(13)のうち、前記樹脂ケース(16)に覆われていない部分は、導電性の被覆部材(18)に覆われており、前記固定部材(12a)が前記導電性の被覆部材(18)と接触していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の回転検出装置。
  6. 電気的に接続することでアースが実現するアース部材(7)に固定するための回転検出装置の製造方法であって、
    前記回転体(10)の回転を検出する検出回路(15)と、前記検出回路(15)の検出結果を伝達するワイヤハーネス(13)と、前記ワイヤハーネス(13)の一部および前記検出回路(15)を覆う非導電性の樹脂ケース(16)と、を有する本体部材(11)を形成する第1の工程と、
    前記本体部材(11)の前記アース部材(7)への固定を媒介するための導電性樹脂である固定部材(12a)を、前記第1の工程の後に、あるいは、前記第1の工程とは独立に、形成すると共に前記本体部材(11)に前記固定部材(12a)を固定する第2の工程とを備えた回転検出装置の製造方法。
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