JP2010196762A - 制水体設置装置及び制水体設置方法 - Google Patents

制水体設置装置及び制水体設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロッドを有する管切除手段の取出し作業の煩わしさを解消する制水体設置装置を提供すること。
【解決手段】開閉弁2aを備える筐体2と、筐体2と開状態の開閉弁2aを介し水密に連通する作業筒11と、筐体2内で既設流体管の切除部を切除し、開閉弁2aを介し作業筒11内に収容される管切除装置1と、管切除装置1に着脱可能に接続され、管切除装置1を移動可能に作業筒11外方まで延びた駆動長軸106と、作業筒11から開閉弁2aを介し筐体2内に挿入され、既設流体管の切断部に設置される制水体と、から構成され、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置ば、作業筒11内に、管切除装置1を配置可能な配置部56が設けられており、駆動長軸106は、管切除装置1が配置部56に配置された状態で、管切除装置1から取外されるようになっている。
【選択図】図14

Description

本発明は、分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備え、既設流体管を水密に囲繞する筐体と、筐体と開状態の開口部を介し水密に連通する収容部と、筐体内で既設流体管の所定箇所を切除し、開口部を介し収容部内に収容される管切除手段と、管切除手段に着脱可能に接続され、管切除手段を移動可能に収容部外方まで延びたロッドと、収容部から開口部を介し筐体内に挿入され、既設流体管を切除した箇所に設置される制水体と、から少なくとも構成され、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置及び制水体設置方法に関する。
従来の制水体設置装置において、筐体内で既設流体管の所定箇所を切除する管切除手段は、ロッドの先端部が既設流体管の所定箇所から収容部の外方まで延びる構成になっており、既設流体管の所定箇所を切除した後に、管切除手段を、筐体の開口部を介して収容部内に引上げる。(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−110670号公報(第4頁、第7図)
特許文献1の制水体設置装置にあっては、管切除手段を収容部内に引上げた後に、長寸のロッドを有する管切除手段を、収容部内から外方に取出さなければならないため、この取出し作業が煩わしい虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ロッドを有する管切除手段の取出し作業の煩わしさを解消する制水体設置装置及び制水体設置方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の制水体設置装置は、
分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備え、既設流体管を水密に囲繞する筐体と、
前記筐体と開状態の前記開口部を介し水密に連通する収容部と、
前記筐体内で前記既設流体管の所定箇所を切除し、前記開口部を介し前記収容部内に収容される管切除手段と、
前記管切除手段に着脱可能に接続され、該管切除手段を移動可能に前記収容部外方まで延びたロッドと、
前記収容部から開口部を介し筐体内に挿入され、既設流体管を切除した箇所に設置される制水体と、
から少なくとも構成され、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置であって、
前記収容部内に、少なくとも前記管切除手段を配置可能な配置部が設けられており、
前記ロッドは、前記管切除手段が前記配置部に配置された状態で、該管切除手段から取外されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、管切除手段が、筐体内の所定箇所を切除し、ロッドにより収容部内に移動した後に、収容部内に設けられた配置部に配置できることで、管切除手段を配置部に配置した状態で、ロッドを管切除手段から取外すことができるため、収容部外方まで延びた長尺のロッドが接続された状態の管切除手段を、収容部から回収する煩雑さを解消できる。
本発明の制水体設置装置は、
前記配置部は、前記管切除手段を配置する配置位置と、前記管切除手段との移動による干渉を回避する回避位置とに、移動可能に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、配置部を、管切除手段を配置するときに配置位置に移動でき、また管切除手段を移動するときに回避位置に移動できるため、収容部内で移動する管切除手段が、配置部と干渉する虞が無い。
本発明の制水体設置装置は、
前記収容部内に、前記管切除手段を前記配置部に案内する案内部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、収容部に設けられた案内部により、管切除手段を配置部に向けて位置ずれすることなく案内し、管切除手段を配置部に確実に配置することができる。
本発明の制水体設置装置は、
前記管切除手段に、前記配置部に係合する係合部が着脱可能に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、管切除手段に配置部に係合する係合部を取付けるだけで、管切除手段自体の形状に関わらず配置部に配置できるばかりか、管切除手段の回収後に係合部を取外すことで、係合部の汎用性を高めることができる。
本発明の制水体設置装置は、
前記配置部は、更に前記制水体を配置可能であって、
前記制水体が前記配置部に配置された状態で、前記制水体に、該制水体を移動可能に前記収容部外方まで延びた挿入ロッドが取付けられるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、制水体を収容部内の配置部に配置できることで、制水体を配置部に配置した状態で、収容部内で制水体に挿入ロッドを取付けできるため、制水体を、収容部外方まで延設された長尺の挿入ロッドを接続した状態で、収容部内に挿入する煩雑さを解消できる。
前記課題を解決するために、本発明の制水体設置方法は、
分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備えた筐体を用い、既設流体管を水密に囲繞する筐体囲繞工程と、
着脱可能なロッドが接続された管切除手段を用い、前記筐体内で既設流体管の所定箇所を切除する管切除工程と、
前記ロッドを用い、前記管切除手段を前記筐体と開状態の開口部を介し連通する収容部内に収容する収容工程と、
前記収容部内に、少なくとも前記管切除手段を配置可能な配置部が設けられており、前記管切除手段を前記配置部に配置する配置工程と、
前記管切除手段が前記配置部に配置された状態で、前記ロッドを前記管切除手段から取外し、該ロッドと前記管切除手段とを、個別に前記収容部から回収する回収工程と、
制水体を、前記筐体内の既設流体管を切除した箇所に設置する制水体設置工程と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、管切除工程にて管切除手段が筐体内の所定箇所を切除し、収容工程にてロッドを用い、管切除手段を収容部内に移動した後に、配置工程にて管切除手段を収容部内に設けられた配置部に配置できることで、回収工程にて管切除手段を配置部に配置した状態で、ロッドを管切除手段から取外すことができるため、ロッドが接続された状態の管切除手段を、収容部から回収する煩雑さを解消できる。
既設流体管に移動割継輪が取付けられた状態を示す正面図である。 下部ケースが既設流体管を囲繞して取付けられた状態を示す正面図である。 移動部材が取付座に取付けられた状態を示す一部断面図である。 上部ケースが既設流体管を囲繞して取付けられている状態を示す正面図である。 管切除装置が切除部に配置された状態を示す一部断面図である。 管切除装置を示す一部断面図である。 管切除装置を示す一部側断面図である。 管切除装置が作業筒内に収容された状態を示す一部側断面図である。 管切除装置が作業筒内に収容された状態を示す一部平断面図である。 取付部を示す部品図である。 配置部を示す部品図である。 筒部を示す部品図である。 筒部に収納された配置部を示す部品図である。 管切除装置から駆動長軸が取外された状態を示す一部側断面図である。 制水弁が配置部に載置された状態を示す一部側断面図である。 制水弁が配置部に載置された状態を示す一部平断面図である。 (a)は、支持ユニットを示す正面図であり、(b)は、同じく下面図である。 挿入ロッドが制水弁に取付けられた状態を示す一部断面図である。 油圧移動手段により移動割継輪が制水弁に向けて移動している状態を示す一部断面図である。 挿入ロッドが引上げられている状態を示す一部断面図である。 架設部材及びチェーンブロックにより制水弁が吊持された状態を示す正面図である。 (a)は、制水弁回動手段が移動割継輪に設けられた状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の状態から90°回動した制水弁の側面図である。 (a)は、制水弁に遮断装置が設けられた状態を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図である。
本発明に係る制水体設置装置及び制水体設置方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図1〜図23に基づいて説明する。以下、図6の紙面手前側を管切除装置1の正面側とし、図6の紙面左右側を管切除装置1の左右側として説明する。
一般に、地中に埋設され内部を上水が流れる既設流体管において、水の流れを制御するために既設流体管の所定箇所を切除して該所定箇所に緊急用の制水体が不断水状態で配置される。このような制水体は、例えば地震等の緊急時に、自動で制水体の遮断状態に制御される遮断装置を備えている。本実施例は、不断水状態で配置した制水体に遮断装置を取付けるまでの一連の工程から成る制水体設置方法及び該制水体設置方法を行う制水体設置装置について説明する。
図1の符号Pは、土壌に埋設され内部を流れる流体が上水である既設流体管であって、先ず、既設流体管Pの清掃後、既設流体管Pを、H鋼及びコンクリートによる固定部材101,101にて補強及び固定する。
次いで、既設流体管Pの切除箇所である切除部Kの上流側及び下流側における既設流体管Pの外周に、制水体としての制水弁42の端部42c,42d及び既設流体管Pの切断部Z,Z(図18参照)に水密に架設される継輪としての2つ割リング構造の移動割継輪R,Rを周方向に沿って夫々取付ける。この移動割継輪R,Rは、内周面にパッキンが配設されており、後述のように制水弁42が切除部Kに設置された後、制水弁42と既設流体管Pとに水密に架設されるようになっている(図20参照)。
尚、後述する油圧移動手段にて移動割継輪R,Rを既設流体管Pの管軸方向に潤滑に移動させるために、パッキン及び既設流体管Pの外周面に予め滑剤を塗布しておく。
そして、移動割継輪R,Rを既設流体管Pの外面に周方向に沿って夫々取付けた後、移動割継輪R,Rの水圧テストを行う。水圧テストは、移動割継輪R,Rの間に、図示しない水圧テスト用の二分割構造の夫々の押輪を、移動割継輪R,Rに取付けて移動割継輪R,Rの内部を密封状態にするとともに、移動割継輪R,Rの中央位置(図示沈みプラグRaの取付位置)に図示しない水圧計を取付け、移動割継輪R,Rに所定の水圧をかけ、漏水の有無を確認する。
この水圧テストで漏水の無いことを確認した後、水圧計を取外し、該水圧計を取外した位置に沈みプラグRaを取付けた後に、移動割継輪R,Rの一端部に形成されたフランジRb,Rbに前記油圧移動手段を構成する後述の移動部材64(図3参照)を取付けるための取付座Rcをボルト等にて取付ける。
次いで、筐体2を用いて既設流体管Pを水密に囲繞する筐体囲繞工程を行う(図5及び図19参照)。ここで、筐体2の構造について説明すると、図5に示されるように、筐体2は、分割構造であって、主に、2分割構造の上部ケース2d及び下部ケース2eと、内部に弁体2bを備えた開閉弁2aと、から構成されている。
図5に示されるように、上部ケース2dは、下部ケース2eとにより既設流体管Pをその外周面に沿って囲繞するものであり、図2に示されるように、下部ケース2eには、ジャッキ75により支持され、下部ケース2eの図示前後方向に突出する支持部材Wが形成されている。
また、図18に示されるように、上部ケース2d及び下部ケース2eの側方開口部には、夫々既設流体管Pの外面付近の片側で4箇所(両側で8箇所)において、油圧移動手段を構成する延長ロッド66の外径と略同径の内径を有するロッドガイドLが、筐体2の内方に向かって管軸方向に延設されている。
図5に示されるように、開閉弁2aは、内部に弁体2bを備え、上部ケース2dの上部に取外可能に設けられており、この開閉弁2aが、本発明の開閉可能な開口部を構成している。
更に、図8に示されるように、開閉弁2aの上部には、筐体2と開状態の開閉弁2aを介し水密に連通する収容部としての作業筒11及び蓋部12が取外し可能に設けられる(図18参照)。蓋部12には、作業筒11内の空気を抜く空気抜きコック120,120が備えられている。
作業筒11には、制水弁42及び管切除装置1を仮置きするための後述の仮受台55,55と、作業筒11内に残留する上水を排水する排水用コック110,110と、が図示左右に複数設けられている。
更に、作業筒11内側面には、管切除手段としての管切除装置1及び制水体42を後述の仮受台55,55の配置部56に案内する案内部13,13が、仮受台55,55が設けられている箇所を除いて上部及び下部に架けて図示左右にそれぞれ設けられている。
次に、筐体囲繞工程について説明すると、図2に示されるように、先ず、既設流体管Pを水密に囲繞する筐体2の下部ケース2e内に、筐体2内で既設流体管Pの切除部Kを切除する管切除装置1におけるガイド部4の下ガイド4b(図6参照)を支持した状態で、懸吊手段102にて下部ケース2e及び下ガイド4bを既設流体管Pの図示下側における外周面を囲繞するように配置し、複数のジャッキ75で下部ケース2eの支持部材Wを支持する。
具体的には、ジャッキ75の先端凸部75aが、支持部材Wに形成された挿通孔に挿通して下部ケース2eを支持するとともに、下部ケース2eの上下位置が既設流体管Pの管軸に対し略平行となるように夫々のジャッキ75を調整し、下部ケース2eが位置決めされるようになっている。
これら下部ケース2e及び下ガイド4bが配置された後に、既設流体管Pの外部に漏水を防止するパッキン69,69と、パッキン69の水密性を維持する押輪Q,Qと、ゴム輪68,68と、を切除部Kの上流側及び下流側における既設流体管Pの外周面に夫々配置する。
次いで、図3に示されるように、前述した油圧移動手段を構成する移動部材64を図示下側の移動割継輪Rにおける取付座Rcに取付ける。具体的には、移動部材64は、主に延長ロッド66と油圧ジャッキ65から成り、延長ロッド66を前述した下部ケース2eのロッドガイドL内を嵌挿させて取付座Rcに取付けるとともに、ロッドガイドLの端面に固定的に油圧ジャッキ65のシリンダ65bを取付ける。
ここで、シリンダ65b内にはロッド65aが収容されており、このロッド65aが延長ロッド66の先端に接続され、シリンダ65b内に作動油が供給されることにより、ロッド65aが切除部Kに向かって移動するとともに、該ロッド65aに接続された延長ロッド66がロッド65aに追随して移動し、延長ロッド66に取付けられた取付座Rcに接続された移動割継輪Rが切除部K側に向かって移動可能になっている。尚、油圧移動手段は、移動部材64の他、後述の油圧ユニット63及び油圧ホースHから構成されている(図19参照)。
移動割継輪Rの図示下側における取付座Rcに延長ロッド66及び油圧ジャッキ65を接続した後に、管切除装置1(図6参照)を配置し、前述した管切除工程を行う。
ここで、管切除装置1の構造について説明すると、図6及び図7に示されるように、管切除装置1は、主に切除ユニット3、ガイド部4、及び駆動部5から成り、既設流体管Pの外側に水密的に密封された筐体2内において、ガイド部4を構成する2分割構造の上ガイド4a及び下ガイド4bが、既設流体管Pの外周面に固定保持される(図5参照)。
尚、上ガイド4a及び下ガイド4bの周方向に沿って設けられた複数のボルト28が、内径方向に螺挿され既設流体管Pの外周面に当接することにより、上ガイド4a及び下ガイド4bが既設流体管Pに対し位置決めして固定されるようになっている。また、上ガイド4a及び下ガイド4bには、前述した作業筒11の仮受台55に支持される後述の係合部としての取付部材29が着脱可能に設けられている。
ガイド部4の上部には、後述の駆動モータ6と、駆動モータ6が取付けられるロッドとしての駆動長軸106と、駆動長軸106が着脱可能に連結される伸縮継手部107と、伸縮継手部107に固定に連結される駆動軸7’と、駆動軸7’の先端部に設けられた歯車7a’と噛合する歯車7aを有する駆動軸7と、駆動モータ6により駆動長軸106、伸縮継手部107、及び駆動軸7’を介して駆動力が付与される駆動軸7の両端に設けられた一対の駆動スプロケット8と、から成る駆動部5が連結されており、駆動モータ6は筐体2外部に突出して駆動部5に取外し可能に配設されるようになっている(図5参照)。
ガイド部4の両端部には、上下2分割構造の上部スプロケット9a及び下部スプロケット9bから成り、既設流体管Pの外周方向に回転自在な一対の従動スプロケット9が配設されている。
一対の従動スプロケット9は、図7に示されるように、上部の一対の駆動スプロケット8と巻回された無端チェーン10を介してそれぞれ接続されている。前述した駆動モータ6を作動することで駆動軸7’,7を介して駆動スプロケット8が駆動され、この駆動により回転力が従動スプロケット9に付与され、従動スプロケット9が既設流体管Pの外周を周回する。
また、一対の従動スプロケット9の外面には、切除ユニット3が等間隔に4箇所ずつ固着配設され、従動スプロケット9の回転とともに既設流体管Pの外周を回転可能となり、切除ユニット3に設けられた切削バイト19により既設流体管Pを外周回りに切除できるようになっている。
切除ユニット3は、前述した切削バイト19と、切削バイト19を固定に支持する支持部材18と、支持部材18に螺合する受動回転体21と、を有している。
また、既設流体管Pの外周回りを回転する切除ユニット3の切断経路近傍には、キッカー部30が上ガイド4aの外側面に固定配設されており、キッカー部30にはキッカー片31が受動回転体21を回動可能に突設されている。
すなわち、既設流体管Pの外周を回転動作する切除ユニット3がキッカー部30の近傍を通過する際に、受動回転体21の回転羽根21aが、キッカー片31と当接係合し、切除ユニット3がキッカー部30の近傍を通過し終えて、係合が解除されるまで回転羽根21aが所定量回転することになる。
したがって、切除ユニット3が既設流体管Pの外周を回転してキッカー部30を通過するたびに、受動回転体21の回転羽根21aがキッカー片31と当接係合して所定量回転し、受動回転体21に螺合した支持部材18に固定に支持された切削バイト19が単位あたり量ずつ内径方向に移動動作することにより、切削バイト19の先端刃が既設流体管Pの外周壁を一定量ずつ切削しながら外周を回転し、既設流体管Pを切断するようになっている。
取付部材29について説明すると、図6、図7、及び図9に示されるように、取付部材29は、図7左右側にそれぞれ配設され、主に、複数のボルト115により上ガイド4aと下ガイド4bとに架けて取付けられる背面部29dと、背面部29dの正面側に延びる延設部29eと、該延設部29eの正面側に複数のネジ116により取付けられる上面視凹形状の凹状部29aと、凹状部29aの図6左右側に配置され、背面部29dの下部及び延設部29eの下部に取付けられて後述の配置部56(図8参照)に支持される底面部29bと、から構成されている。
また、凹状部29aにおける上面視凹形状に窪んだ内側面が溝部29cとして形成されており、この溝部29cが、作業筒11の案内部13を嵌合し、管切除装置1が該案内部13により案内される(図9参照)。
次に、管切除装置の配置について説明すると、図4に示されるように、駆動部5の一部構成部材と、ガイド部4の上ガイド4aと、を下ガイド4bに取付け、かつ上ガイド4a及び下ガイド4bに設けられたボルト28(図6参照)を螺入してガイド部4を既設流体管Pに固定する。
そして、既設流体管Pの図示上側を囲繞するように筐体2の上部ケース2dを下部ケース2eの上部に取付け、両ケース2d,2eを既設流体管Pに固定する。そして、前述したパッキン69,69と、押輪Q,Qと、ゴム輪68,68を上部ケース2d及び下部ケース2eの側方開口部に夫々取付け、側方開口部を密封する。図5に示されるように、前述と同様に、図示上側の移動割継輪Rの取付座Rcに移動部材64を取付ける。
次いで、開閉弁2aを上部ケース2dの上部に取付ける。そして、筐体2内、すなわち上部ケース2d、下部ケース2e、及び開閉弁2a内に水を張り所定の水圧をかけ、筐体2内の水圧テストを行う。水圧テストの後、筐体2内の水を排水し、開閉弁2aの上部に作業筒11を取付け、更に作業筒11の上部に蓋部12を取付ける。そして、駆動長軸106を、その上端側が作業筒11の外方に延びて露出し、かつ筐体2の内部は密封状態になるように蓋部12を貫通して、伸縮継手部107に取付けるとともに、この駆動長軸106の上端にモータ台108を取付け、かつこのモータ台108を蓋部12に取付ける。
管切除工程について説明すると、図5の状態において、懸吊手段102により懸吊された駆動モータ6をモータ台108に連結し、駆動モータ6を作動させて駆動長軸106を介し駆動トルクを伸縮継手部107に伝達することで、切除ユニット3に設けられた切削バイト19(図6参照)が既設流体管Pの外周面を切削しながら回動することになる。切除部Kにおいて、2箇所の切断面で既設流体管Pが切断され、すなわち切断面間の管片P1が既設流体管Pから分断されることになる。
既設流体管Pの切断が終了した後に、管切除装置1を管片P1とともに引上げる。先ずモータ台108に連結された駆動モータ6を外した後に、管切除装置1と下部ケース2eとの固定を解除し、ガイド部4(図6参照)に取付けられた取付部材29が仮受台55の配置部56よりも高い位置になるまで管切除装置1を引上げる工程、すなわち、駆動長軸106を用い、管切除装置1を筐体2と開状態の開閉弁2aを介し作業筒11内に収容する収容工程を行う(図8参照)。
ここで、仮受台55の構成について説明すると、図8〜図13に説明されるように、仮受台55は、主に、作業筒11に固着される筒部53と、筒部53に取付けられる取付部57と、筒部53及び取付部57内に収納可能であって作業筒11内に管切除装置1を配置可能な配置部56と、配置部56の移動を操作する移動操作部材58と、から構成されている。
図10に示されるように、取付部57は、略円筒形状の円筒部57dと、筒部53に対向し、円筒部57dの外径方向に延びる端部57eと、から成り、円筒部57dには、その中央部に形成され、移動操作部材58を挿通する挿通孔57aと、取付部57内に収容される固定部材54を取付けるネジ用の挿通孔57bと、を有している。また、端部57eには、筒部53に取付けるネジ用の複数の挿通孔57cが形成されている(図8参照)。
更に、図8に示されるように、固定部材54には、移動操作部材58を挿通するための挿通孔54aと、挿通孔54aに連通する溝部54bと、が形成されており、この溝部54bには、ナット54cが収容されている。
図12に示されるように、筒部53は、略円筒形状の円筒部53dと、取付部57に対向し、円筒部53dの外径方向に延びる端部53eと、から成り、端部53eには、複数の螺挿孔53cが形成され、これら螺挿孔53cと、前述した挿通孔57cと、に図示しないネジを一体的に挿通することで、筒部53と取付部57とが接続される(図9参照)。
更に、円筒部53dには、移動操作部材58を一部収容するための、収容孔53fが形成されており、収容孔53fにおける図示左右側には、後述する配置部56に取付けられた突設部材56c,56c(図11参照)を嵌合するための溝部53g,53gが図12で示す円筒部53dの紙面手前側と紙面奥側とに架けて溝状に形成されている。
図8及び図11に示されるように、配置部56は、略円柱形状であって、図11に示されるように、移動操作部材58を挿通する挿通孔56aが形成されており、この挿通孔56aにおける作業筒11側には、後述の移動操作部材58の端部58aと係合するための段部56bを有している。
また、図8及び図13に示されるように、配置部56における作業筒11側には、取付部材29を載置して配置するための平坦面56dが形成されている。
更に、図11に示されるように、配置部56の図示左右側には、溝部53g,53gに嵌合する突設部材56c,56cが螺合されており、図13に示されるように、この突設部材56c,56cが溝部53g,53gに嵌合されて、配置部56が筒部53に収容されることで、後述する移動操作部材58の回動とともに配置部56が回動してしまうことなく、すなわち平坦面56dが常時上方を向く状態を維持したまま、配置部56が作業筒11の外方及び内方側に移動するようになっている。また、図8に示されるように、配置部56は、収容孔53fに設けられたパッキンにより筒部53に水密に収納されている。
図8に示されるように、移動操作部材58は、ネジ部材から成り、固定部材54の挿通孔54a及び配置部56の挿通孔56aに挿通され、ナット54cに螺合されている。また、移動操作部材58には、螺合部材59が固定に螺合されている。更に、移動操作部材58の作業筒11側の端部58aは、径方向に膨出する膨出部として形成されており、この端部58aは、パッキンを介して配置部56の段部56bに水密に係合している。
前述のように、固定部材54が取付部57に固定に取付けられるとともに、移動操作部材58が、固定部材54の溝部54bに収容されたナット54cに螺合しているため、移動操作部材58が回動することで、移動操作部材58が作業筒11の内方側及び外方側(図示左右方向)に移動するようになっている。より詳しくは、移動操作部材58が作業筒11の内方側に移動することで、移動操作部材58に固定に螺合されている螺合部材59が配置部56を押圧し、配置部56が作業筒11の内方側に移動する一方、移動操作部材58が作業筒11の外方側に移動することで、配置部56の段部56bに係合されている移動操作部材58の端部58aが配置部56を押圧し、配置部56が作業筒11の外方側に移動する。
次に、収容工程について説明する。図8及び図9に示されるように、既設流体管Pの切断が終了した後に管切除装置1を引上げる際において、配置部56は、取付部57及び筒部53に収容されている位置、すなわち管切除装置1との移動による干渉を回避する回避位置に配置されており、既設流体管Pの切断が終了した後に懸吊手段102により駆動長軸106を介して管切除装置1を引上げることで、取付部材29,29の溝部29c,29cに案内部13,13が嵌合され、すなわち管切除装置1が案内部13,13により案内され、取付部材29が仮受台55,55の配置部56,56よりも若干高い位置になるまで管切除装置1を引上げる。
次いで、管切除装置1を配置部56に配置する配置工程を行う。図14に示されるように、仮受台55,55の移動操作部材58,58を操作することで配置部56,56を、作業筒11の内方に向かって、管切除装置1を配置する配置位置に移動させる。
そして、引上げた管切除装置1を、案内部13,13により案内して下降させ、この配置部56,56の平坦面56d,56dに取付部材29,29の底面部29b,29bを載置することにより、管切除装置1を配置部56,56に配置する。つまり、取付部材29,29の底面部29b,29bが、配置部56,56の平坦面56d,56dに係合することにより、管切除装置1が仮受台55,55に仮置される。そして、開閉弁2aを閉状態にする。
尚、本実施例において、管切除装置1を配置部56,56に配置するとは、管切除装置1の配置部56,56に対する相対位置を保持するという意味であり、本実施例のように配置部56に平坦面56dを形成し、管切除装置1をこの平坦面56dに載置することにより配置するに限られず、例えば、配置部は、管切除装置を挟持する挟持部や、管切除装置を吊持する吊持部であってもよい。
このように、作業筒11に設けられた案内部13,13により、管切除装置1を配置部56,56よりも若干高い位置に引き上げ、配置部56,56を作業筒11の内方に向けて移動させた後に、管切除装置1を、配置部56,56に向けて位置ずれすることなく案内部13,13により案内し、管切除装置1を配置部56,56に確実に配置することができる。
また、配置部56,56を、管切除装置1を配置するときに配置位置に移動でき、管切除装置1を移動するときに回避位置に移動できるため、作業筒11内で移動する管切除装置1が、配置部56,56と干渉する虞が無い。
更に、前述したように、管切除装置1の上ガイド4a及び下ガイド4bには、取付部材29,29が着脱可能に設けられており、管切除装置1に配置部56,56に係合する取付部材29,29を取付けるだけで、管切除装置1自体の形状に関わらず配置部56,56に配置できるばかりか、管切除装置1の回収後に取付部材29,29を取外すことで、取外した取付部材29,29を後述のように制水弁42に取付けるなど、取付部材29,29の汎用性を高めることができる。
尚、管切除装置1を引上げるまでは開閉弁2aを開状態にしているため、上水により作業筒11内が浸水されており、この閉状態にした後に、作業筒11に残留する上水を排水用コック110から排水する。
排水用コック110からの排水後、駆動長軸106を、管切除装置1が配置部56,56に配置された状態で、該管切除装置1の伸縮継手部107から取外し、駆動長軸106と管切除装置1とを、個別に作業筒11から回収する回収工程を行う。
次いで、蓋部12を作業筒11から取外し、管切除装置1を引上げることで管切除装置1とともに管片P1を外方に取出す。そして、作業筒11を取外し、開閉弁2aの上部に図示しない吸引具が嵌挿されたスイーパ蓋を取付けて、開閉弁2aを開状態とし、切除部Kの切除面付近に既設流体管Pの切除の際に発生した切粉を吸引具から吸引して外部に排出する。切粉の排出後、吸引具を引上げるとともに、開閉弁2aを閉状態として前記スイーパ蓋を開閉弁2aから取外し、開閉弁2aの上部に作業筒11を取付ける。
この作業筒11の取付け後、制水弁42を切除部Kに配置する制水体設置工程を行う。ここで、制水弁42の構造について説明すると、図15、図16、及び図18に示されるように、制水弁42は、内部に弁体43を備えた弁筐体42a、及び該弁体43に接続され弁筐体42aの外方に突出した弁軸部43bを有しており、開閉弁2aを介して筐体2内に挿入され、切除部Kに配置される。
具体的には、制水弁42は、緊急時に弁体43の回動で管路を遮断可能であって、制水弁42の両端部43c,43dには、移動割継輪R,Rと接続するための接続フランジ部41,41が形成されている。
更に、制水弁42の図示中央部には、着脱可能に支持部材T,Tが取付けられており、この支持部材T,Tに、支持ユニット103,103が取付けられた前述の取付部材29,29が着脱可能に設けられている。
ここで、支持ユニット103の構造について説明すると、図17(a)、(b)に示されるように、支持ユニット103は、主に、図示しないボルトにより取付部材29の底面部29bに取付けられる上面部103bと、該上面部103bから上方に延びる上面視凹形状の凹状部103aと、から構成されており、凹状部103aにおける上面視凹形状に窪んだ溝部103cが、取付部材29の溝部29cと連通し、これら溝部29c,103cが作業筒11の案内部13を嵌合し、該案内部13により案内される(図16参照)。
次に、制水弁42を仮受台55,55に配置する工程について説明すると、図15及び図16において、先ず、仮受台55,55の移動操作部材58,58を操作することで配置部56を、配置位置に移動させる。
そして、制水弁42を、案内部13,13により案内して下降させ、この配置部56,56の平坦面56d,56dに支持ユニット103,103の凹状部103a,103aの底面部を載置することにより、制水弁42を配置部56,56に配置する。つまり、凹状部103a,103aの底面部が、配置部56,56の平坦面56d,56dに係合することにより、制水弁42を仮受台55,55に仮置される。
このように、制水弁42を、配置部56,56に向けて位置ずれすることなく案内部13,13により案内し、制水弁42を配置部56,56に確実に配置することができる。
前述したように、制水弁42に着脱可能に取付けられた支持部材T,Tに、支持ユニット103,103が取付けられた前述の取付部材29,29が着脱可能に設けられており、制水弁42に配置部56,56に係合する支持ユニット103,103を支持部材T,T及び取付部材29、29を介して取付けるだけで、制水弁42自体の形状に関わらず配置部56,56に配置できるばかりか、後述の制水弁42の設置後に支持部材T,Tを取外すことで、支持部材T,T、取付部材29,29、及び支持ユニット103,103の汎用性を高めることができる。
尚、図18に示されように、本実施例の制水弁42は、弁筐体42aの下方に長く延びる弁軸部43bを有しているが、例えば、弁筐体の下方に延びる弁軸部の延長が比較的短い制水弁の場合など、弁軸部が開閉弁の弁体に干渉しなければ、支持ユニットを設けず、取付部材のみを、制水弁に設けられた支持部材に取付けてもよい。
次いで、図18に示されるように、弁軸部43bの図示上部に、連結具42bを設け、この連結具42bにボルト・ナットVにて作業筒11外方まで延びた挿入ロッド109を取外し可能に連結する。
そして、懸吊手段102にて制水弁42を懸吊した状態で、仮受台55,55の移動操作部材58,58を操作することで内方に移動した配置部56,56を回避位置に移動する。そして、図19に示されるように、開閉弁2aを開状態にし、制水弁42を下降して既設流体管Pの管軸と略同軸の位置に配置する。
このように、配置部56,56を、制水弁42を配置するときに配置位置に移動でき、制水弁42を移動するときに回避位置に移動できるため、制水体42を、作業筒11外方まで延設された長尺の挿入ロッド109を接続した状態で、作業筒11内に挿入する煩雑さを解消できる。
制水弁42を下降した後に、制水弁42の端部42c,42d及び既設流体管Pの切断部Z,Zに移動割継輪R,Rを架設する継輪架設工程を行う。作動油を供給する油圧ユニット63と油圧ジャッキ65のシリンダ65b間に油圧ホースHを連結し、油圧ユニット63を操作して、作動油をシリンダ65b内に供給することで、移動割継輪R,Rを、移動割継輪R,RのフランジRb,Rbが制水弁42の接続フランジ部41,41と当接するまで切除部Kに向かって(図示白抜矢印参照)移動させる。これにより、図20に示されるように、移動割継輪R,Rが制水弁42の端部42c,42d及び既設流体管Pの切断部Z,Zに架設される。
継輪架設工程が終了した後に、筐体2内、すなわち上部ケース2d、下部ケース2e、及び開閉弁2a内の水を排水する。そして、ボルト・ナットVを取外すことで挿入ロッド109を、連結具42bとの連結を解除して筐体2の外部に懸吊手段102にて引抜き、蓋部12、作業筒11、及び開閉弁2aを取外す。そして、移動割継輪R,RのフランジRb,Rbと制水弁42の接続フランジ部41,41とを夫々図示しないボルトにより締結し、上部ケース2d、上部ケース2d側に設けられた取付座Rc、上部ケース2dに設けられた油圧移動手段を構成する部材等の各種部材を取外す。
各種部材を取外した後に、下部ケース2eを取外すために、図21に示されるように、固定部材101,101の上端に設けられた夫々の支持台104,104に架設部材105を架設するとともに、架設部材105にチェーンブロック60を設ける。このチェーンブロック60のチェーン60aを支持部材Tの係合箇所に係合することで、切除部Kに配置された制水弁42をチェーンブロック60により吊持し、下部ケース2eを取外すことができるようになっている。
下部ケース2eを取外した後に、支持部材Tを制水弁42から取外し、制水弁42を回動させる制水体回動工程を行うために、図22(a)に示されるように、制水弁42を既設流体管Pの周方向に回動可能に支持する回動支持部76を接続フランジ部41と当接するようにその下方に載置する。
ここで、回動支持部76の構造について説明すると、回動支持部76は、前述したジャッキ75と、既設流体管Pの周方向に回動可能に支持するローラ111b,111bを有する支持ユニット111と、から成っている。
そして、回動支持部76を配置した後に、制水弁回動手段71を設置し、移動割継輪Rを介して既設流体管Pに接続された制水弁42を、弁軸部43bが水平方向を向く設置位置に向けて既設流体管Pの周方向に回動させる制水弁回動手段71を用いて制水体回動工程を行う(図22(b)参照)。
ここで、制水弁回動手段71の構造について説明すると、図22(a)、(b)に示されるように、制水弁回動手段71は、既設流体管Pに対し固定に取付けられる本体部72及び架設片79に架設される付属ユニット74及び該付属ユニット74に取付けられる略対称の2分割構造の分割部材73,73と、ボルト61及びナット62により移動割継輪Rに着脱可能に架設され、制水弁42とともに周方向に回動する架設片79と、から成る。
付属ユニット74,74は、架設片79と係合する図示しない進退部と、該進退部に螺合し、前記進退部を進退する駆動する駆動部78と、を有しており、駆動部78を回動操作して、前記進退部を駆動部78の軸方向に移動することで、前記進退部に係合された架設片79が、移動割継輪Rとともに所定角度(本実施例では30°)周方向に回動する操作が可能になっている。
そして、この操作を繰り返すことで、図22(b)に示されるように、制水弁42が図22(a)の状態から90°回動し、制水弁42が、弁軸部43bが水平方向を向く設置位置に設置される。
図22(b)において、制水体回動工程を行うことにより、制水弁42は、図示左右水平方向の弁体43の弁軸部43b回りに回動し管路を開閉可能な弁体43が略水平方向を向いた開状態で配置され、通常は既設流体管P内を流体が流通可能となる。
制水体回動工程が終了した後に、制水弁回動手段71を構成する部材及び回動支持部76を取外し、図23(a)、(b)に示されるように、移動割継輪R,RのフランジRb,Rbと、制水弁42の接続フランジ部41,41と、の結合状態を確認するとともに、移動割継輪R,Rの内周に図示しないシール材を嵌挿するとともに、フランジRd,Rdと、押輪のフランジを結合し、更に固定リングS,Sを取付ける。そして、制水弁42を支持する支持台52を制水弁の下方に複数設ける。
次いで、遮断装置を構成する各種部材を制水弁42に取付ける。図23(b)に示されるように、弁体43の図示左側において、前述した弁軸部に回動力が伝達可能に遮断装置34を組み付ける。同様に、弁体43の図示右側において、前記弁軸部に回動力が伝達可能に遮断手動手段35に組み付ける。
図23(a)、(b)に示されるように、遮断装置34は、後述する荷重体38、緩衝部39、ソレノイド49等の各部材が、基板36に組み付けられて構成されている。
次に、弁体43の回動動作について説明すると、例えば地震等の非常時など既設流体管Pの特定状態において、信号線50の他端側に設けられた図示しない地震の感知装置からの電気信号が、ソレノイド49に送られることで、ソレノイドバー49aが上方のソレノイド49本体に向かって移動する。この移動に伴い、保持レバー48がその一端部周りに上方に回動し、他端部が係止片47から外れて、荷重体38が、前記軸部周りに下方に移動しようとする拘束が解かれ、重力落下するので、この荷重体38の重力落下とともに、回動アーム44及び前記軸部を介して前記弁軸部を略90度回動し、すなわち弁体43が閉塞状態となる。
このように、遮断装置34の荷重体38を前記弁軸部の上方に設け、既設流体管Pの特定状態において重力落下することで、水平方向の前記弁軸部に直接に駆動力を付与することにより、特段のエネルギを用いずに前記弁軸部の上方に設けられた荷重体38の位置エネルギを利用して、安価且つ効率よく駆動力を前記弁軸部に付与することができる。
以上に説明したように、実施例の制水体設置装置において、懸吊手段102により駆動長軸106を介して管切除装置1を、筐体2内で既設流体管Pの切除部Kを切除し、作業筒11内に移動した後に、作業筒11内に設けられた配置部56に配置できることで、管切除装置1を配置部56に配置した状態で、駆動長軸106を管切除装置1から取外すことができるため、作業筒11外方まで延びた長尺の駆動長軸106が接続された状態の管切除装置1を、作業筒11から回収する煩雑さを解消できる。
また、制水体設置方法において、既設流体管Pを水密に囲繞する筐体囲繞工程と、着脱可能な駆動長軸106が接続された管切除装置1を用い、筐体2内で既設流体管Pの切除部Kを切除する管切除工程と、駆動長軸106を用い、管切除装置1を筐体2と開状態の開閉弁2aを介し作業筒11内に収容する収容工程と、管切除装置1を配置部56に配置する配置工程と、管切除装置1が配置部56に配置された状態で、駆動長軸106を管切除装置1から取外し、駆動長軸106と管切除装置1とを、個別に作業筒11から回収する回収工程と、制水体42を、切断部Z,Zに設置する制水体設置工程と、を行うことで上記と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例及び変形例では、既設流体管Pの内部を流れる流体が上水であるが、流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また気体や気液混合状態の流体が流れる流体管にも適用可能である。
また、本実施例では、制水体42を、弁体43の回転で管路を開閉する回転弁として説明しているが、制水体の用途や構成についてはこれに限らず、例えば、弁体の上下動で管路を開閉する仕切弁や、分岐弁等の制水体であってもよいし、あるいは流量計や発電機等の設置体であってもよい。
前記実施例では、取付部材29,29の底面部29b,29bが、配置部56,56の平坦面56d,56dに載置されることで、取付部材29,29が配置部56,56に係合しているが、例えば、取付部材の底面部に凸設部を設けるとともに、配置部の平坦面に凹設部を設け、該凸設部が該凹設部に嵌合されることで、取付部材が配置部に係合する構成を採ってもよい。この構成によれば、管切除装置や制水弁を位置決めして配置することができるばかりか、凸設部が凹設部に嵌合されることで、管切除装置や制水弁が配置部に対して相対移動することが確実に防止されるため、管切除装置から駆動長軸を取外す作業や制水弁に挿入ロッドを取付ける作業などを行い易い。
また、前記実施例では、配置部56,56が配置位置と回避位置との間で移動可能になっているが、例えば、配置部が作業筒内部に定めた配置位置に固定に設けられ、管切除装置や制水弁を作業筒内で転回することで、配置位置に固定された配置部との干渉を回避して、管切除装置や制水弁を移動させてもよい。
また、前記実施例では、作業筒11内側面には、案内部13,13が形成されているが、例えば、筐体の内部に、管切除装置若しくは制水弁を配置部に案内する案内部が設けられてもよい。
また、前記実施例では、管切除装置1及び制水弁42に別途設けられる取付部材29,29が、配置部56,56に係合するが、例えば、管切除装置若しくは制水弁自体が、配置部に直接に係合してもよい。
1 管切除装置(管切除手段)
2 筐体
2a 開閉弁(開口部)
11 作業筒(収容部)
12 蓋部(収容部)
13 案内部
29 取付部材(係合部)
42 制水弁(制水体)
56 配置部
106 駆動長軸(ロッド)
109 挿入ロッド
K 切除部
Z 切断部
P 既設流体管

Claims (6)

  1. 分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備え、既設流体管を水密に囲繞する筐体と、
    前記筐体と開状態の前記開口部を介し水密に連通する収容部と、
    前記筐体内で前記既設流体管の所定箇所を切除し、前記開口部を介し前記収容部内に収容される管切除手段と、
    前記管切除手段に着脱可能に接続され、該管切除手段を移動可能に前記収容部外方まで延びたロッドと、
    前記収容部から開口部を介し筐体内に挿入され、既設流体管を切除した箇所に設置される制水体と、
    から少なくとも構成され、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置であって、
    前記収容部内に、少なくとも前記管切除手段を配置可能な配置部が設けられており、
    前記ロッドは、前記管切除手段が前記配置部に配置された状態で、該管切除手段から取外されるようになっていることを特徴とする制水体設置装置。
  2. 前記配置部は、前記管切除手段を配置する配置位置と、前記管切除手段との移動による干渉を回避する回避位置とに、移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の制水体設置装置。
  3. 前記収容部内に、前記管切除手段を前記配置部に案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の制水体設置装置。
  4. 前記管切除手段に、前記配置部に係合する係合部が着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の制水体設置装置。
  5. 前記配置部は、更に前記制水体を配置可能であって、
    前記制水体が前記配置部に配置された状態で、前記制水体に、該制水体を移動可能に前記収容部外方まで延びた挿入ロッドが取付けられるようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の制水体設置装置。
  6. 分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備えた筐体を用い、既設流体管を水密に囲繞する筐体囲繞工程と、
    着脱可能なロッドが接続された管切除手段を用い、前記筐体内で既設流体管の所定箇所を切除する管切除工程と、
    前記ロッドを用い、前記管切除手段を前記筐体と開状態の開口部を介し連通する収容部内に収容する収容工程と、
    前記収容部内に、少なくとも前記管切除手段を配置可能な配置部が設けられており、前記管切除手段を前記配置部に配置する配置工程と、
    前記管切除手段が前記配置部に配置された状態で、前記ロッドを前記管切除手段から取外し、該ロッドと前記管切除手段とを、個別に前記収容部から回収する回収工程と、
    制水体を、前記筐体内の既設流体管を切除した箇所に設置する制水体設置工程と、から構成されていることを特徴とする制水体設置方法。
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