JP2010196401A - 病室の準個室化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡単且つ堅牢で拡張性を備えたパネルユニットを用いて大部屋の病室を区画し、十分なプライバシーを保つことができ、快適な入院生活を送ることができる準個室を創出することができ、仕切パネルや壁面側パネルの端部に衝撃吸収性を持たせ、患者や老人が歩行中や立ち上がる際に掴み易くした病室の準個室化装置を提供する。
【解決手段】
直線状に連結した壁面側パネル2に直角に仕切パネル3を連結して平面視T字形又は平面視L字形のパネルユニット1を形成し、このパネルユニットを一つ以上用いてそれぞれのパネルユニットの壁面側パネルを病室の壁面に沿って設置し、大部屋の病室を2つ以上の準個室に区画してなる病室の準個室化装置であって、壁面側パネル及び仕切パネルの側端に、アルミ押出し型材からなる側部カバー7を取付け、側部カバーの突出端部の外側にクッション材8を装着した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、病室の準個室化装置に係わり、更に詳しくは大部屋をパネルユニットで区画して準個室を形成する病室の準個室化装置に関するものである。
従来から、入院設備を具備した病院には、複数の患者を収容するいわゆる大部屋と、1人の患者を収容する個室とが設けられている。大部屋では、各入院患者用のスペースを区画するため、各ベッドの周囲を囲むカーテンが備え付けられているのが一般的である。従って、大部屋で各ベッドを使用する入院患者は、カーテンを介して視覚的に外部と遮断することができるが、それ以上の遮蔽効果はなく、プライバシーの十分な保護を得ることはできない。このように大部屋の各ベッドの回りに配設されたカーテンでは、カーテン内の光や音が容易に外部に漏れるので、十分なプライバシーを保つことができないほか、その光や音が周囲に迷惑をかけることもあって、病院の大部屋では快適な入院生活を送ることは難しいというのが現状である。
一方、国の施策として、6床や8床などの大部屋ではなく、1部屋あたりのベッド数を少なくして、病室における一人あたりの面積を増やして患者の入院環境を改善することを推奨している。しかし、単純にベッド数を減らせば、病院側の収入が減るため、国は病室における一人あたりの面積が一定(概ね6.4m2)以上に確保されていれば、医療保険で支払われる入院料とは別に患者が負担するいわゆる差額ベッド料を入院患者側に負担させることを認めている。
そこで、特許文献1には、病院の大部屋において左右で隣り合うベッドの間を、前記ベッドの全長より長くなるように床に設置した積層式のブロックパネルによって仕切ると共に、前記各ベッドの頭部側も前記パネルと同様の積層式のブロックパネルを設置することにより、左右で隣合う2つのベッドの間を平面視略T状に配設された積層タイプのブロックパネルで仕切り、各ベッドの足元側に開閉可能なカーテンを配置して、準個室を構成することが提案され、好評に実施されている。また、特許文献2、3には、大部屋を壁側パネルと仕切パネルからなる平面視T字形のパネルユニット及びカーテンで仕切って、準個室を形成するための具体的な構造が開示されている。
特許3769553号公報 特開2007−2487号公報 特開2007−2488号公報
しかしながら、従来の準個室化のために使用されていたパネルユニットは、オフィス用の間仕切パネルを転用していたため、仕切パネルや壁面側パネルの端部に設ける端部カバーが偏平な金属製であるため、ベッドや車椅子を移動中に端部カバーに衝突して、ベッドや車椅子の一部、あるいは端部カバーを傷付けることもあり、更にパネルの端部は患者や老人が歩行中や立ち上がる際に、手で掴むこともあり、その場合には冷たく感じ、また握力が弱いと滑ることもある。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、簡単且つ堅牢で拡張性を備えたパネルユニットを用いて大部屋の病室を区画し、十分なプライバシーを保つことができるとともに、快適な入院生活を送ることができる準個室を創出することが可能であるとともに、仕切パネルや壁面側パネルの端部に衝撃吸収性を持たせ、また患者や老人が歩行中や立ち上がる際に掴み易くした病室の準個室化装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、直線状に連結した壁面側パネルの中央に直角に仕切パネルを連結して平面視T字形のパネルユニットを形成し、あるいは直線状に連結した壁面側パネルの端部に直角に仕切パネルを連結して平面視L字形のパネルユニットを形成し、このパネルユニットを一つ以上用いてそれぞれのパネルユニットの壁面側パネルを病室の壁面に沿って設置し、大部屋の病室を2つ以上の準個室に区画してなる病室の準個室化装置であって、前記壁面側パネル及び仕切パネルの側端に、アルミ押出し型材からなる側部カバーを取付け、該側部カバーの突出端部の外側にクッション材を装着してなることを特徴とする病室の準個室化装置を構成した(請求項1)。
具体的には、前記側部カバーは、配線用の縦ダクトとなる中空杆体の外側面に、内側に円弧状に湾曲した一対の芯片を突設するとともに、該芯片の基部に沿って係合溝を形成し、前記クッション材は断面略U字形に成形し、前記両芯片を包持するように外被するとともに、両端に内向きに突設した突条を前記係合溝に嵌合してなることが好ましい(請求項2)。
また、前記側部カバーの下端に前記クッション材の下方移動を規制する規制板を取付けるとともに、前記壁面側パネル及び仕切パネルの上端の取付けた笠木の端部と該側部カバーの上端との間にコーナーキャップを装着し、該コーナーキャップで前記クッション材の上方移動を規制してなることも好ましい(請求項3)。
また、前記クッション材は、弾力性を有するエラストマーの表面に樹脂シートを接合したものであることも好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の病室の準個室化装置は、前記壁面側パネル及び仕切パネルの側端に、アルミ押出し型材からなる側部カバーを取付け、該側部カバーの突出端部の外側にクッション材を装着してなるので、ベッドや車椅子を移動中に端部カバーに衝突しても、ベッドや車椅子の一部、あるいは端部カバーを傷付けることがないのである。このように、パネルの端部は物が当たったり、人が掴んだりする部分でもあるが、クッション材で構成されているので衝撃が吸収できたり、触り心地も良い。
請求項2によれば、前記側部カバーは、配線用の縦ダクトとなる中空杆体の外側面に、内側に円弧状に湾曲した一対の芯片を突設するとともに、該芯片の基部に沿って係合溝を形成し、前記クッション材は断面略U字形に成形し、前記両芯片を包持するように外被するとともに、両端に内向きに突設した突条を前記係合溝に嵌合してなるので、芯片を包持するようにクッション材を外被しているので、掴み易く、指が滑ることもないのである。また、前記側部カバーは、ボリューム感のある形状でもあるので、内部には配線用の縦ダクトも設け、配線の立ち上げも可能である。
請求項3によれば、前記側部カバーの下端に前記クッション材の下方移動を規制する規制板を取付けるとともに、前記壁面側パネル及び仕切パネルの上端の取付けた笠木の端部と該側部カバーの上端との間にコーナーキャップを装着し、該コーナーキャップで前記クッション材の上方移動を規制してなるので、クッション材の上下移動をコーナーキャップの水平面側と規制板とで完全に規制することができ、該クッション材を掴んで歩行中や立ち上がる際の支えにすることができる。
請求項4によれば、前記クッション材は、弾力性を有するエラストマーの表面に樹脂シートを接合したものであるので、外観性は樹脂シートで決まるので所望の色や肌触りに加工することができ、また保形性にも優れ、しかも弾力性を有するエラストマーにより衝撃の吸収性と変形性を確保することができる。
本発明に係るパネルユニットと付属家具との設置例を示す斜視図である。 大部屋をパネルユニットを用いて準個室化した配置例を示す簡略平面図である。 笠木にオプションを装着し、パネル端部にクッション材を設けた構造を示す部分縦断正面図である。 笠木の分解斜視図である。 笠木と側部カバー及びクッション材との関係を示す分解斜視図である。 側部カバー及びクッション材の横断平面図である。 付属家具の収納家具ユニットを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 付属家具の収納家具ユニットをパネルユニットに連結して設置するためのベース台の斜視図である。 付属家具のテーブルをパネルユニットに連結して設置する構造を示す斜視図である。 仕切パネルの端部に目隠しパネルを設けたパネルユニットを示す斜視図である。 目隠しパネルの装着状態を示す拡大斜視図である。 同じく目隠しパネルの装着状態を示す側面図である。 側部カバーに目隠しパネルを装着した状態の部分縦断正面図である。 同じく目隠しパネルの装着状態を示す縦断面図である。 同じく目隠しパネルの装着状態を示す横断面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係るパネルユニットを示し、図2はパネルユニットを用いて病室の大部屋を区画し、準個室化した設置例を示し、図中符号1はパネルユニット、2は壁面側パネル、3は仕切パネル、4は基本パネル、5は拡張パネル、6は笠木、7は側部カバー、8はクッション材をそれぞれ示している。
図1に示すように、前記パネルユニット1は、直線状に連結した壁面側パネル2の中央に直角に仕切パネル3を連結して平面視T字形としたものであり、詳しくは最小単位幅Dの3枚の基本パネル4,…を平面視T字形に連結するとともに、各基本パネル4に最小単位幅の整数倍の横幅nD(nは自然数)の拡張パネル5を直線状に連結して構成している。尚、本発明は、平面視T字形のパネルユニットに限定されず、直線状に連結した壁面側パネル2の端部に直角に仕切パネル3を連結して構成した平面視L字形のパネルユニット1を用いたものに適用しても良い。
更に、前記基本パネル4及び拡張パネル5の上端にはオプションを装着可能な笠木6を取付けるとともに、前記壁面側パネル2及び仕切パネル3の側端に、即ち前記拡張パネル5,…の側端に側部カバー7を取付け、該側部カバー7の突出端部の外側にクッション材8を装着している。
そして、前記パネルユニット1の前記仕切パネル3となる基本パネル4の両側のコーナー部に、最小単位幅と同じ横幅Dの収納家具ユニット9を設置するとともに、該収納家具ユニット9を、前記仕切パネル3となる基本パネル4又は前記壁面側パネル2となる基本パネル4の内の何れかの基本パネル4に連結している。ここで、前記収納家具ユニット9をコーナー部を設置し、基本パネル4に連結することにより、前記仕切パネル3の支持強度を高めている。また、本実施形態では、付属家具として前記収納家具ユニット9とテーブル10を設置している。
本発明に係る前記パネルユニット1は、図2に示すように、前記壁面側パネル2を病室Rの壁面Wに沿って設置することで、前記仕切パネル3で区画された二つの準個室rを作ることができる。通常の6人部屋の病室には、パネルユニット1,1を一対用いてそれぞれのパネルユニット1の壁面側パネル2を病室の相対向した壁面Wに沿って設置するとともに、両パネルユニット1,1の仕切パネル間に通路Sを設け、大部屋の病室Rを4つの準個室r,…に区画することができる。
ここで、本発明において準個室とは、パネル以外の部分は開閉可能なカーテンKで覆い、ベッドBの周囲をパネルとカーテンKで囲った構成であるので、完全な個室とは異なると言う意味で用いている。このような準個室は、面積が6.4m2以上となれば差額ベッド代が発生するのであるが、患者が安静に治療できる環境を提供できるとともに、患者を始め、付添い人、見舞い人のプライバシーを保護することができるのである。
本発明の病室の準個室化装置では、前記パネルユニット1を一つ以上用いてそれぞれのパネルユニット1の壁面側パネル2を病室の壁面Wに沿って設置し、大部屋の病室Rを2つ以上の準個室r,…に区画するのであり、当該パネルユニット1の設置数と準個室の区画数は問題ではない。
ここで、前記パネルユニット1の拡張性及び汎用性を考慮すると、前記最小単位幅Dは、600mm又は400mmであること、更には前記拡張パネル5の横幅は、最小単位幅Dの2倍であることが好ましい。例えば、前記最小単位幅Dを600mmとすれば、図2に示すように、基本パネル4と一枚の拡張パネル5を連結すると仕切パネル3の横幅が1800mmとなり、更にカーテンKによる仕切りに約300mmの膨らみを入れると約2100mmの長さを確保でき、この仕切パネル3の向きにベッドBの長手方向を向けて設置することができるのである。因みに、一般的な医療用ベッドのサイズは長さが約2100mmである。そして、準個室として面積6.4m2以上を確保する場合、仕切パネル3に沿った長さを2100mmとすれば、壁面Wに沿った長さを最低でも約3000mmにする必要がある。この場合、壁面側パネル2を基本パネル4と2枚の拡張パネル5,5を連結して構成すると、3000mmの長さになる。尚、病室Rの隅には、建物の構造柱が張り出していることが多く、壁面Wの側の隅の状況は病室毎で異なるが、前述の寸法に設定しておけば拡張パネル5の枚数を減らせば、建物の構造柱を回避することができる。
前記基本パネル4は、少なくとも立ち会っても見渡せないような高さのハイパネルを用い、同じく前記仕切パネル3を構成する拡張パネル5も基本パネル4の高さに合わせてハイパネルを用いている。前記仕切パネル3は、準個室としての区画壁としての機能を果たしている。一方、前記壁面側パネル2を構成する拡張パネル5は、壁面Wに呼び出しボタンの端子を始めとする接続ボックスや酸素吸入装置等が設けられているため、これらを露出させるために、高さの低いローパネルを用いている。
前記笠木6と側部カバー7は、配線機能を備えており、またパネル下端部の巾木12にも配線機能を備えている。前記笠木6の両端部には、コード挿通孔を備えた端部キャップ13が取付けられ、前記側部カバー7の上端との間にはコーナーキャップ14が取付けられている。ここで、前記コーナーキャップ14も内部に配線コードを挿通する空間が形成されている。
また、前記収納家具ユニット9は、図7及び図8に示すように、下方が開放したベース台11の上に設置している。このように、前記収納家具ユニット9の下方に空間を有していることにより、例えば掃除機やモップのヘッドを差し入れることができるので、掃除がし易くなる。ここで、前記ベース台11は、平面視四角形のフレーム構造であり、前縁と両側縁に下面側が円弧面で上面側が平面である断面略D字形の金属製枠部材15を配して平面視コ字形に固着し、後縁には連結板16を固着するとともに、前部の両コーナー部の内側に円柱状の脚杆17,17を垂設したものである。
そして、前記ベース台11の連結板16を前記基本パネル4の表面に当接するとともに、両脚杆17,17を床面に接地した状態で、該連結板16を直接パネルにネジ止めして取付ける。それから、前記収納家具ユニット9を前記枠部材15に載置し、その底部を該枠部材15にネジで連結する。また、前記収納家具ユニット9は、隣接する両基本パネル4,4に背面及び側面が接合し、適宜上部で連結することが安定性の面で好ましい。ここで、前記収納家具ユニット9の横幅は、前記基本パネル4の横幅に略一致させて、その背面を前記仕切パネル3又は壁面側パネル2を構成する何れかの基本パネル4に接合して設置する。このように、前記仕切パネル3を挟んで両側にそれぞれ収納家具ユニット9,9を設置することにより、前記壁面側パネル2に対して前記仕切パネル3の姿勢を安定に保つことができるのである。前記ベース台11の枠部材15により、前記収納家具ユニット9の底部の角部を保護し、掃除機やモップの柄が直接収納家具ユニット9の底部の角部に接触しないようにするとともに、該枠部材15の下面側が円弧面となっていることから、掃除機やモップの柄を損傷することも防止している。
また、本実施形態では、図1及び図9に示すように、前記収納家具ユニット9に連続して前記仕切パネル3に沿ってテーブル10を設置している。この場合、前記テーブル10の後縁を前記拡張パネル5の表面に接合するとともに、後部両側をアングル金具18,18で直接拡張パネル5にネジで連結し、また前部両側に垂下した支脚19,19で支持している。
本実施形態に係る各パネルの構造は共通しており、金属製のフレーム20の表面側に分割パネル板を嵌着したものである。前記フレーム20には、上杆21と両側に縦杆22,22を有し、前記上杆21の上面に前記笠木6を上方からネジ23,…にて取付けるとともに、前記縦杆22の外側面に前記側部カバー7を内側からネジ24,…にて取付けるようになっている。前記笠木6と側部カバー7は、アルミ押出し型材から製作している。
次に、前記笠木6を用いてカウンター板25や液晶テレビ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)を始めてして各種のオプションを取付ける構造と、また配線機能について説明する。前記笠木6は、図3及び図4に示すように、上端中央部に上方へ開放した装着溝26を形成するとともに、内部の上下中央部に設けた水平な仕切板27で区画された配線空間を備え、前記装着溝26にオプションを取付けることができるようになっている。
更に詳しくは、前記笠木6は、前記仕切板27より上方の両側面が上方になるにつれて接近するように滑らかに湾曲した円弧側面板28,28を有し、該円弧側面板28の上端が前記仕切板27の上面両側部から立ち上げた立壁部29に連続し、両立壁部29,29間に上方へ開放した前記装着溝26を形成している。そして、前記両立壁部29,29の上部には、前記円弧側面板28側へ凹んだ条溝30,30を相対向して形成している。そして、前記装着溝26内の条溝30,30にオプションを取付ける支持部材31の係止部32を係合させるとともに、該支持部材31の下部を装着溝26の溝縁、即ち笠木6の上縁に係止し、両者を引き付けて保持するのである。尚、前記装着溝26を利用して支持部材31を取付ける構造としては、周知の各種構造を採用することができ、例えば支持部材31の下端に前記係止部32から上方へ延びた螺軸を螺合し、該係止部32を装着溝26の条溝30,30に回転不能に係止した状態で支持部材31の本体を回転させて締め付ける構造である。
前記笠木6は、全体的に上下に厚く重厚であるとともに、滑らかに湾曲した円弧側面板28,28を有しているので、全体として柔らかいイメージに仕上がっており、従来のオフィス用の間仕切パネルの笠木にありがちな偏平で無機質なイメージを払拭している。
また、前記笠木6の装着溝26でオプション用の支持部材31を取付けてない部分には、アルミニウム又は合成樹脂の押出し型材からなるカバー部材33を嵌着している。そして、前記笠木6の端部に、前記装着溝26と、仕切板27より下方の配線空間34に連通するコード挿通孔35を形成した偏平な端部キャップ13を取付ける。それには、前記笠木6の仕切板27に形成した一対の断面C字形の下穴36,36を利用し、該笠木6の端部に嵌合した端部キャップ13をネジ37,37で取付けている。
前記笠木6の底面板38と仕切板27及び側面板とで形成された断面略四角形の配線空間34に配線コードを挿通するとともに、前記端部キャップ13のコード挿通孔35から引き出して配線することができる。また、前記装着溝26の底部にも配線コードを配設することができ、前記同様に前記コード挿通孔35から引き出すことができるようになっている。前記仕切パネル3の基本パネル4と拡張パネル5の上端に取付けた笠木6,6の端部同士は、各端部キャップ13,13が接合し、それぞれのコード挿通孔35,35が連通するので、全長に渡って配線することができる。
また、前記笠木6をフレーム20の上杆21にネジ止めするために、前記底面板38に前記ネジ23の取付孔39を形成し、該取付孔39の直上の仕切板27にネジ23の頭部とドライバーが通過可能な通孔40を所定数形成している。
そして、図3、図5及び図6に示すように、前記壁面側パネル2及び仕切パネル3の側端に、内部に配線用の縦ダクト41を設けた側部カバー7を取付け、前記コーナーキャップ14の垂直面側に突設した上向きフック42を前記笠木6の端部キャップ13のコード挿通孔35の孔縁に下方から係止するとともに、該コーナーキャップ14の水平面側を前記側部カバー7の上端に嵌合している。その手順は、先ず前記側部カバー7をフレーム20の縦杆22に取付けた後、前記端部キャップ13のコード挿通孔35の孔縁にコーナーキャップ14の上向きフック42を係止した状態で、前記笠木6をフレーム20の上杆21に載置すると同時に、該コーナーキャップ14の水平面側を前記側部カバー7の上端に嵌合し、最後に前記笠木6を上杆21にネジ止めするのである。こうすることによって、前記コーナーキャップ14は、垂直面側を笠木6の端部キャップ13に係止し、水平面側を側部カバー7の上端に外嵌しているだけであるが、外れることがないのである。
また、前記コーナーキャップ14の垂直面側には、下方開放した逆U字形の開口43を形成してあり、前記笠木6から側部カバー7へ配線コードを配線した後に、当該コーナーキャップ14を所定位置に取付ける際に、前記開口43内に配線コードを受け入れることができるようになっている。
更に詳しくは、前記側部カバー7は、図5及び図6に示すように、配線用の縦ダクト41となる中空杆体44の外側面に、内側に円弧状に湾曲した一対の芯片45,45を突設するとともに、該芯片45の基部の外側に沿って係合溝46を形成したものである。この側部カバー7を前記フレーム20の縦杆22に取付けるには、前記中空杆体44の側面を前記縦杆22の外側面に当接し、前記縦杆22の内側から挿通したネジ24を中空杆体44の側面に螺合するのである。
また、前記クッション材8は、図5及び図6に示すように、断面略U字形に成形し、前記側部カバー7の両芯片45,45を包持するように外被するとともに、両端に内向きに突設した突条47,47を前記係合溝46,46に嵌合して取付ける。ここで、前記クッション材8は、弾力性を有するエラストマー48の表面に樹脂シート49を接合したものである。
更に、前記側部カバー7の下端に前記クッション材8の下方移動を規制する規制板50を取付けている。また、前記クッション材8の上方移動は、前記笠木6の端部と該側部カバー7の上端との間に取付けた前記コーナーキャップ14の水平面側で規制している。ここで、前記規制板50は馬蹄形の金属板であり、前記側部カバー7の芯片45,45の中間部に形成した断面略C字形の下穴51,51に規制板50の通孔を通したネジ52,52を螺合して取付ける。
前記仕切パネル3の端部に取付けた側部カバー7に、前記クッション材8を装着することにより、ベッドを移動させたり、車椅子で移動しているときに、該仕切パネル3の端部に衝突しても衝撃を緩和することができ、傷付きも防止することができる。更に、患者や老人が前記仕切パネル3の端部を掴んで歩行し、あるいは立ち上がることが想定されるが、その場合、前記芯片45,45を包持するようにクッション材8を外被しているので、掴み易く、指が滑ることもないのである。つまり、前記クッション材8は、掴むと押しつぶされて部分的に凹むが、それにより指が上下に滑り難くなり、しかも内部に芯片45,45が存在するので安定して掴むことができ、十分に体を支えることができる。
また、図1に示すように、前記壁面側パネル2を構成する拡張パネル5の内面側には、パネル面にクッションシート53を添設している。前記クッションシート53は、前記ベッドBを移動する際に、前記壁面側パネル2への衝突を緩和するためと、該壁面側パネル2自体の傷付きを防止するために設けている。また、前記壁面側パネル2には、前記ベッドBの頭部側が位置するので、前記クッションシート53が存在することにより、予期せぬ状況下で患者の頭部が当っても保護することもできる。更に、前記クッションシート53の上位に、照明装置のスイッチ類やLAN端子等の端子類を設けた制御パネル54を設けている。前記笠木6の装着溝26を利用してFPDや照明装置等の電気・電子機器を設けた場合に、前記笠木6や側部カバー7、更に巾木12を利用して配線した配線コードを前記制御パネル54に接続して制御できるようになっている。前記仕切パネル3の笠木6に間接照明装置を設けても、前記制御パネル54で操作できる。
次に、図10〜図15に基づいて、前記仕切パネル3の端部両側にそれぞれ目隠しパネル55,55を設けた実施形態を説明する。本実施形態の側部カバー7は、前記中空杆体44の両側面に沿って係合溝56,56を形成した構造となっている。その他の部分は、前記同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。また、前記側部カバー7の中空杆体44の下端部に、接地脚57,57を直角に連結し、該接地脚57の上面に設けた支持溝58と前記係合溝56とに、前記目隠しパネル55の下縁と一側縁をそれぞれ嵌合し、パッキン59で弾性的に保持している。
前記接地脚57,57の端部下端にはアジャスター60をそれぞれ設け、床面に圧接して前記仕切パネル3を更に安定に支持している。実際には、前記側部カバー7の中空杆体44の両側面を切り欠き、そこにアルミ押出し型材からなる一本の接地脚57の中央部を嵌合し、中空杆体44の前後面からネジ止めしている。尚、前記接地脚57の端部には、キャップ61を嵌着している。
前記目隠しパネル55は、不透明又は半透明のアクリル樹脂板やガラス板等で作製し、前記テーブル10が隠れる寸法に設定している。こうすることによって、テーブル10の上で読書をしたり、文章を作成したり、あるいはパソコンを操作するときのプライバシー性をより高めることができる。
1 パネルユニット、 2 壁面側パネル、
3 仕切パネル、 4 基本パネル、
5 拡張パネル、 6 笠木、
7 側部カバー、 8 クッション材、
9 収納家具ユニット、 10 テーブル、
11 ベース台、 12 巾木、
13 端部キャップ、 14 コーナーキャップ、
15 枠部材、 16 連結板、
17 脚杆、 18 アングル金具、
19 支脚、 20 フレーム、
21 上杆、 22 縦杆、
23 ネジ、 24 ネジ、
25 カウンター板、 26 装着溝、
27 仕切板、 28 円弧側面板、
29 立壁部、 30 条溝、
31 支持部材、 32 係止部、
33 カバー部材、 34 配線空間、
35 コード挿通孔、 36 下穴、
37 ネジ、 38 底面板、
39 取付孔、 40 通孔、
41 縦ダクト、 42 上向きフック、
43 開口、 44 中空杆体、
45 芯片、 46 係合溝、
47 突条、 48 エラストマー、
49 樹脂シート、 50 規制板、
51 下穴、 52 ネジ、
53 クッションシート、 54 制御パネル、
55 目隠しパネル、 56 係合溝、
57 接地脚、 58 支持溝、
59 パッキン、 60 アジャスター、
61 キャップ、
D 最小単位幅、 R 病室、
r 準個室、 B ベッド、
K カーテン、 W 壁面、
S 通路。

Claims (4)

  1. 直線状に連結した壁面側パネルの中央に直角に仕切パネルを連結して平面視T字形のパネルユニットを形成し、あるいは直線状に連結した壁面側パネルの端部に直角に仕切パネルを連結して平面視L字形のパネルユニットを形成し、このパネルユニットを一つ以上用いてそれぞれのパネルユニットの壁面側パネルを病室の壁面に沿って設置し、大部屋の病室を2つ以上の準個室に区画してなる病室の準個室化装置であって、前記壁面側パネル及び仕切パネルの側端に、アルミ押出し型材からなる側部カバーを取付け、該側部カバーの突出端部の外側にクッション材を装着してなることを特徴とする病室の準個室化装置。
  2. 前記側部カバーは、配線用の縦ダクトとなる中空杆体の外側面に、内側に円弧状に湾曲した一対の芯片を突設するとともに、該芯片の基部に沿って係合溝を形成し、前記クッション材は断面略U字形に成形し、前記両芯片を包持するように外被するとともに、両端に内向きに突設した突条を前記係合溝に嵌合してなる請求項1記載の病室の準個室化装置。
  3. 前記側部カバーの下端に前記クッション材の下方移動を規制する規制板を取付けるとともに、前記壁面側パネル及び仕切パネルの上端の取付けた笠木の端部と該側部カバーの上端との間にコーナーキャップを装着し、該コーナーキャップで前記クッション材の上方移動を規制してなる請求項1又は2記載の病室の準個室化装置。
  4. 前記クッション材は、弾力性を有するエラストマーの表面に樹脂シートを接合したものである請求項1〜3何れかに記載の病室の準個室化装置。
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