JP3068954U - 建築工作物の縁端部を保護するための接着性が改良されたオレフィン系熱可塑性エラストマ―製保護カバ― - Google Patents

建築工作物の縁端部を保護するための接着性が改良されたオレフィン系熱可塑性エラストマ―製保護カバ―

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JP3068954U
JP3068954U JP1999009592U JP959299U JP3068954U JP 3068954 U JP3068954 U JP 3068954U JP 1999009592 U JP1999009592 U JP 1999009592U JP 959299 U JP959299 U JP 959299U JP 3068954 U JP3068954 U JP 3068954U
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thermoplastic elastomer
based thermoplastic
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olefin
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JP1999009592U
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剛 佐々木
勲 中村
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広島化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】オレフィン系熱可塑性エラストマーで製造され
た建築工作物縁端部の保護カバーの、建築工作物縁端部
との間の接着性を改良すること。 【構成】各種建築工作物の縁端部の形状に追随して該縁
端部を挟持する左右一対の挟持片を主要部材として有す
る保護カバーをオレフィン系熱可塑性エラストマーで押
出成形で製造する際に、該挟持片が該縁端部と接触する
面の任意の箇所にスチレン系熱可塑性エラストマーから
成る所定の形状の接着層を、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマーと同時一体成形で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は建築工作物縁端部用保護カバーに関する。より詳細に述べると、本考 案は、建築工作物の縁端部を保護するための接着性が改良されたTPEを複合し たオレフィン系熱可塑性エラストマー製保護カバーに関する。
【0002】
【従来技術の説明】
本考案者等は、平成11年2月18日「建築工作物用保護カバー」という考案 の名称の実用登録出願をした。この考案は、塀、手摺、腰羽目板等の上端を押さ える水平部材、即ち笠木或いは架木、各種の材料で製造された間仕切壁、特に可 動間仕切壁、板ガラス、金属等板状建築工作物の周縁部、家具・調度類の周縁部 等各種建築工作物の縁端部を保護するもので、これらの縁端部の形状に追随して 該縁端部材を挟持する左右一対の挟持片を主要部材として有し、全体として可撓 性がある材料で製造されているものである。
【0003】 建築工作物用保護カバーは、建築工作物の縁端部に使用した時は、建築工作物 の縁端部が人体等に接触した時に、人体等に与える衝撃を緩和する、或いは建築 工作物の縁端部が家具・調度等と接触した時、家具・調度等の破損を少なくする という効果がある。
【0004】 然しながら、建築工作物用保護カバーの最大の用途は階段の手摺り等に使用し て、その保護及び滑り止めである。本考案者等が既に登録した建築工作物用保護 カバーを階段等の手摺りに使用する場合の最大の利点は、手摺りの形状に完全に 追随して填合されることである。
【0005】 本考案者等が既に登録した建築工作物用保護カバーを階段等の手摺りに使用す る場合の標準施工法としては、手摺りと保護カバーを接着することが好ましい。 現在、手摺りの材料は、木以外に、アルミニウム、鉄、ステンレスティール、石 等多様な材料が使用されている。
【0006】 さらに、保護カバーの材料としても、天然、各種合成ゴム以外に、熱可塑性エ ラストマーが使用される。熱可塑性エラストマーが、従来の天然、各種合成ゴム に比べて優れている点は、従来の天然、各種合成ゴムに必須であった配合工程( 計量、混練り等)や加硫工程を必要としないので、作業・労働環境を汚染しない 、煩雑で熟練を要する作業を必要としない、工程が短縮される、総合的に考えた 場合割安である点である。
【0007】 熱可塑性エラストマーには、オレフィン系、スチレン系、ウレタン系、コポリ エステル系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系等各種のものがある。オレフィン 系熱可塑性エラストマーの一種として、たとえば、熱可塑性合成樹脂成分がポリ プロピレンで、ゴム成分がエチレン−プロピレン−ジエン−タ−ポリマー(EP DM)から成るものがある。
【0008】 本考案者も、オレフィン系熱可塑性エラストマーを原料として押出成形法によ って保護カバーを製造して、各種の材料で製造された手摺りに施工してその接着 性を検討した。その結果、オレフィン系熱可塑性エラストマー自体が接着性が悪 く、特に、手摺の材料を前述したアルミニウム、鉄、ステンレスティール、石、 いずれの場合でも、予めプライマー処理をしなければならなことが分かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、考案が解決しようとする課題は、オレフィン系熱可塑性エラストマー で製造された建築工作物縁端部の保護カバーの、建築工作物縁端部との間の接着 性を改良することができなかったことである。
【0010】 考案が解決しようとするより具体的な課題は、オレフィン系熱可塑性エラスト マーで製造された保護カバーにプライマー処理を施さなくても、アルミニウム、 鉄、ステンレスティール、石等から成る建築工作物縁端部との間の接着性を改良 することができなかったことである。 考案が解決しようとする別の課題及び利点は以下逐次明らかにされる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
建築工作物縁端部を保護するカバーは、前記縁端部の形状に追随して縁端部を 挟持する左右一対の挟持片を主要部材として有していて、全体として可撓性があ るので、建築工作物の縁端部に填合させた場合、それ自体で建築工作物の縁端部 を締め付ける様な構造になている。
【0012】 従って、オレフィン系熱可塑性エラストマーで製造した保護カバーを、アルミ ニウム、鉄、ステンレスティール、石等から成る建築工作物縁端部に填合させて 、施工する場合でも、保護カバーの全面を建築工作物縁端部と接着させる必要は なく、その一部が接着されていれば、保護カバーは、より一層確実に建築工作物 縁端部に固定されることになる。
【0013】 従って、課題を解決するための手段は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで 製造した保護カバーの一部に接着性のエラストマーを一体成形して填合すること である。
【0014】 オレフィン系熱可塑性エラストマーで製造した保護カバーと建築工作物縁端部 との間の接着性の改良に、熱可塑性合成樹脂ではなくて、接着性のエラストマー を使用する理由は、可撓性、自己支持性、形状追随性等手摺りに要求される性能 、要件等を満足させるために、オレフィン系熱可塑性エラストマーを使用したの であるから、それと異質の材料を使用して、可撓性、自己支持性、形状追随性等 手摺りに要求される性能、要件等を低下させることは好ましくないからである。
【0015】 接着性のエラストマーとしては、たとえば、接着性、柔軟性のあるスチレン系 熱可塑性エラストマーが好ましい。
【0016】 オレフィン系熱可塑性エラストマーで、保護カバー本体を押出し成型法によっ て製造する時に、所定の形状で、スチレン系熱可塑性エラストマーを共押出しす ることによって、接着層が形成される。
【0017】 スチレン系熱可塑性エラストマーを、保護カバー本体の材料であるオレフィン 系熱可塑性エラストマーと共押出しして接着層を形成する場合、保護カバーが手 摺りと接触する全面をスチレン系熱可塑性エラストマーにする必要はなく、保護 カバーの長さ方向、即ち押出し方向に向けて、任意の間隔で線状に形成すればよ い。
【0018】 以下、実施例により本考案を具体的に説明する。
【実施例1】 図1は、本考案の実施例1の断面図ある。図1において、1は、オレフィン系 熱可塑性エラストマーを材料として押出成形で製造した直径40mmの手摺り保 護カバーである。2及び2’は、最大幅が、3.4mmの挟持片で、2及び2’ は一体に成形した。挟持片2及び2’は各々の遊端部に契合部材3及び3’を具 備している。契合部材3は突起4を具備していて、一方契合部材3’には突起4 を収納する溝5が形成されている。契合部材3及び3’が、互いに契合すると、 長さ約26mm、幅約30mmの断面が長方形の閉鎖空間が形成される。
【0019】 長方形の閉鎖空間の四隅には、所定の曲率半径を有するR部が形成されている が、このR部は、保護カバーを手摺りに填合する際に、できるだけ拡げやすくす ると共に応力がかかった時に、亀裂が入るのを防止する。
【0020】 挟持片2及び2’には、長さ方向に長さ10mm、幅4mmの長方形の穴6及 び6’が形成されている。この穴6及び6’は、任意の長さに裁断した保護カバ ー1を連続して使用する場合、所定の連結具(図示せず)を挿入して連結するた めに使用され、また、保護カバー1の重量を軽減する効果、或いは手で握りやす くする効果がある。
【0021】 保護カバー1が手摺りの周囲と接触する表面には、10本のスチレン系熱可塑 エラストマーの接着層7が、保護カバー1の長さ方向に形成されている。このス チレン系熱可塑エラストマーの接着層7は、オレフィン系熱可塑性エラストマー 製の保護カバー1と同時に押出成形された形成されるが、その表面は、オレフィ ン系熱可塑性エラストマー製の保護カバー1の表面と同一面にあることが好まし い。
【0022】
【実施例2】 図2は、本稿案の実施例2の断面図ある。実施例1の契合部材3,3’突起4 ,溝5を備えていないことを除いては、実施例1の構造と同じである。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のオレフィン系熱可塑性エラストマーを押出成形 で製造される保護カバーは、階段の手摺り等建築工作物の縁端部材の形状に追随 して該縁端部を挟持する左右一対の挟持片の表面に任意の形状の接着層が、スチ レン系熱可塑性エラストマーで、オレフィン系熱可塑性エラストマーと共押出し で形成されているので、プライマー処理をせずに、アルミニウム製、鉄製、ステ ンレススティール製等の表面と接着し、建築工作物の縁端部に完全に固定され、 また同時一体成形であるので、剥落、違和感等の不都合がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例1の断面図。
【図2】は、実施例2の断面図。
【符号の説明】
1 保護カバー 2、2’挟持片 3、3’契合部材 4 突起 5 溝 6、6’穴 7 接着層

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種建築工作物の縁端部を保護するための
    オレフィン系熱可塑性エラストマー製の保護カバーであ
    って、該縁端部の形状に追随して該縁端部を挟持する左
    右一対の挟持片を主要部材として有していて、該挟持片
    が該縁端部と接触する面の任意の箇所にスチレン系熱可
    塑性エラストマーから成る所定の形状の接着層が、オレ
    フィン系熱可塑性エラストマーと同時一体成形で形成さ
    れていることを特徴とする建築工作物の縁端部を保護す
    るための接着性が改良されたオレフィン系熱可塑性エラ
    ストマー製保護カバー。
  2. 【請求項2】左右一対の挟持片の各々の遊端部に互いに
    契合する一対の契合部材が付設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の保護カバー。
  3. 【請求項3】左右一対の挟持片が一体に成形されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の保護カバー。
  4. 【請求項4】左右一対の挟持片が複数個に分割して形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の保護カバ
    ー。
  5. 【請求項5】左右一対の挟持片がその長さ方向に貫通孔
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の保護カ
    バー。
JP1999009592U 1999-11-12 1999-11-12 建築工作物の縁端部を保護するための接着性が改良されたオレフィン系熱可塑性エラストマ―製保護カバ― Expired - Lifetime JP3068954U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196401A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Itoki Corp 病室の準個室化装置
JP2019039213A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 片山工業株式会社 手すり部材

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