JP2010194864A - チューブ構造体および流体噴射装置 - Google Patents
チューブ構造体および流体噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010194864A JP2010194864A JP2009042301A JP2009042301A JP2010194864A JP 2010194864 A JP2010194864 A JP 2010194864A JP 2009042301 A JP2009042301 A JP 2009042301A JP 2009042301 A JP2009042301 A JP 2009042301A JP 2010194864 A JP2010194864 A JP 2010194864A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- ink
- fluid
- recording
- ink supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】組立の容易化を図り、チューブ体からの剛性体の剥離を防止できるチューブ構造体及び流体噴射装置の提供を目的とする。
【解決手段】インクが流通するインク流路101を有する弾性チューブ100と、インク流路101に沿って配設され弾性チューブ100より剛性の高い金属ワイヤ110とを有するインク供給チューブ12であって、金属ワイヤ110は、弾性チューブ100の内部に一体的に埋設されているという構成を採用する。
【選択図】図3
【解決手段】インクが流通するインク流路101を有する弾性チューブ100と、インク流路101に沿って配設され弾性チューブ100より剛性の高い金属ワイヤ110とを有するインク供給チューブ12であって、金属ワイヤ110は、弾性チューブ100の内部に一体的に埋設されているという構成を採用する。
【選択図】図3
Description
本発明は、チューブ構造体および流体噴射装置に関する。
柔軟性エラストマ材料より形成されたチューブ体は、容易に屈曲させることができ、振動や屈曲に耐性を持つため、気体や液体等の流体を扱う分野に広く用いられている。例えば、インクジェット型の流体噴射装置の分野では、所定位置に固定されるインクカートリッジとキャリッジに搭載され移動自在な記録ヘッドとの間を繋ぐ流路を形成するものとして、上記チューブ体を用いている。
下記特許文献1には、内部に複数の互いに独立した流路を備え、色調の異なるインクを個別に流通させることができる多列型のチューブ体が開示されている。このチューブ体は、所定形状のコア及びダイを備える金型を用いて、樹脂材を押出成形することにより製造される。
ところで、上記記録ヘッドに接続されるチューブ体は、キャリッジの移動に追従して屈曲、伸展を繰り返す。従来は、キャリッジの動作時のチューブ体の撓み、変形の仕方を所定形状に規制すべく、チューブ体の外部にSUS等のプレート(剛性体)を流路に沿って貼り付けたチューブ構造体を用いることがなされている。このチューブ構造体は、プレートの剛性によりチューブ体の形状を規制し、チューブ体の折り返し部をなだらかに湾曲させることで、チューブ折れによる流路の潰れを抑制する。
しかしながら、該チューブ構造体は、例えば、チューブ体を製造した後に、プレートを別途用意し、接着剤等を用いて貼付する工程が必要となるため、組立が煩雑であった。さらに、該チューブ構造体は、屈曲、伸展の繰り返しにより、両者間を接着している接着層がダメージを受けて、プレートがチューブ体から剥離してしまう虞もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、組立の容易化を図り、チューブ体からの剛性体の剥離を防止できるチューブ構造体及び流体噴射装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、流体が流通する流路を有するチューブ体と、上記流路に沿って配設され上記チューブ体より剛性の高い剛性体とを有するチューブ構造体であって、上記剛性体は、上記チューブ体の内部に一体的に埋設されているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、チューブ体の内部に剛性体が一体的に埋設されているため、両者を接着する接着剤を用いることなく組立ができ、さらに、屈伸の繰り返しによっても両者が分離することがなく、流路の安定化が図れる。
この構成を採用することによって、本発明では、チューブ体の内部に剛性体が一体的に埋設されているため、両者を接着する接着剤を用いることなく組立ができ、さらに、屈伸の繰り返しによっても両者が分離することがなく、流路の安定化が図れる。
また、本発明においては、上記チューブ体は、上記流路を複数有し、上記剛性体は、上記流路のそれぞれに対応して複数設けられているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、チューブ体が多列型の場合に、各流路に沿って剛性体を設けることで、個別に各流路の潰れを防止することができる。
この構成を採用することによって、本発明では、チューブ体が多列型の場合に、各流路に沿って剛性体を設けることで、個別に各流路の潰れを防止することができる。
また、本発明においては、上記チューブ体は、所定方向に並設された複数の上記流路を有すると共に、上記並設された方向に沿った一対の幅広面を備え、上記剛性体は、上記幅広面のいずれか一方側の面に沿って配設されているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、剛性体が配設された面側の剛性が上がり、剛性体が配設されない面側に変形し易くなる。このため、チューブ体の変形の方向を一方側に規制できる。
この構成を採用することによって、本発明では、剛性体が配設された面側の剛性が上がり、剛性体が配設されない面側に変形し易くなる。このため、チューブ体の変形の方向を一方側に規制できる。
また、本発明においては、流体を噴射する流体噴射ヘッドと、上記流体噴射ヘッドを所定方向に走査するキャリッジとを備える流体噴射装置であって、上記流体噴射ヘッドに上記流体を供給するチューブ構造体として、先に記載のチューブ構造体を備えるという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、移動する流体噴射ヘッドに安定した流体の供給を行うことが可能となる。
この構成を採用することによって、本発明では、移動する流体噴射ヘッドに安定した流体の供給を行うことが可能となる。
以下、本発明について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係るチューブ構造体を用いる流体噴射装置として、記録媒体である記録紙(対象物)にインクの滴を吐出(噴射)して、その記録紙に対する記録を実行するインクジェット式プリンター(以下、インクジェットプリンターと称する)を例示する。
図1は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の電気的な構成を示すブロック図である。
図1に示すように、インクジェットプリンター1は、インクにより記録紙に対する記録を実行する記録ユニット2と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構3とを備えている。
記録ユニット2は、インクを噴射する記録ヘッド(流体噴射ヘッド)4と、記録ヘッド4を支持しながら移動可能なキャリッジ5と、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、インクが噴射される記録紙を支持するプラテン6とを含む。
図1に示すように、インクジェットプリンター1は、インクにより記録紙に対する記録を実行する記録ユニット2と、記録紙を搬送する記録紙搬送機構3とを備えている。
記録ユニット2は、インクを噴射する記録ヘッド(流体噴射ヘッド)4と、記録ヘッド4を支持しながら移動可能なキャリッジ5と、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、インクが噴射される記録紙を支持するプラテン6とを含む。
インクジェットプリンター1は、キャリッジ5を移動するモータ等を含むキャリッジ駆動装置7と、キャリッジ5の移動を案内するキャリッジガイド部材とを備えている。
キャリッジ5は、キャリッジガイド部材に案内されながら、キャリッジ駆動装置7によって、主走査方向に移動する。記録紙は、記録紙搬送機構3により、記録ユニット2に対して、主走査方向と交差する副走査方向に移動する。
キャリッジ5は、キャリッジガイド部材に案内されながら、キャリッジ駆動装置7によって、主走査方向に移動する。記録紙は、記録紙搬送機構3により、記録ユニット2に対して、主走査方向と交差する副走査方向に移動する。
また、インクジェットプリンター1は、記録紙を収容する給紙カセット9を備えている。
給紙カセット9は、インクジェットプリンター1の本体の背面側に、着脱可能に設けられている。給紙カセット9は、積層された複数の記録紙を収容可能に設けられている。
給紙カセット9は、インクジェットプリンター1の本体の背面側に、着脱可能に設けられている。給紙カセット9は、積層された複数の記録紙を収容可能に設けられている。
記録紙搬送機構3は、給紙カセット9の記録紙を搬出するための給紙ローラと、給紙ローラを駆動するモータ等を含む給紙ローラ駆動装置10と、記録紙の移動を案内する記録紙ガイド部材11と、給紙ローラに対して搬送方向の下流側に配置されている搬送ローラと、搬送ローラを駆動する搬送ローラ駆動装置と、記録ユニット2に対して搬送方向の下流側に配置されている排出ローラとを有している。
給紙ローラは、給紙カセット9に積層されている複数の記録紙のうち、最も上側に配置されている記録紙をピックアップし、給紙カセット9より搬出可能に構成されている。給紙カセット9の記録紙は、記録紙ガイド部材11に案内されながら、給紙ローラ駆動装置10によって駆動する給紙ローラによって、搬送ローラに送られる。搬送ローラに送られた記録紙は、搬送ローラ駆動装置によって駆動する搬送ローラにより、搬送方向の下流側に配置された記録ユニット2に搬送される。
記録ユニット2のプラテン6は、記録ヘッド4及びキャリッジ5と対向する位置に配置され、記録紙の下面を支持する。記録ヘッド4及びキャリッジ5は、プラテン6の上方に配置されている。記録紙搬送機構3は、記録ユニット2による記録動作と連動して、記録紙を副走査方向に搬送する。記録ユニット2で記録された記録紙は、排出ローラを含む記録紙搬送機構3によって、インクジェットプリンター1の正面側から排出される。
また、インクジェットプリンター1は、インクカートリッジのインクをキャリッジ5の記録ヘッド4に供給するインク供給チューブ(チューブ構造体)12(後述)を備えている。インクカートリッジのインクは、インク供給針を介してインク供給路に供給され、そのインク供給路より、インク供給チューブ12を介して、キャリッジ5の記録ヘッド4に供給される。
また、インクジェットプリンター1は、記録ヘッド4をメンテナンス可能なメンテナンス装置13を備えている。
また、インクジェットプリンター1は、記録ヘッド4をメンテナンス可能なメンテナンス装置13を備えている。
メンテナンス装置13は、キャッピング装置14及びワイピング装置15を含む。ワイピング装置15は、記録ヘッド4と対向可能なワイプ部材44を備えている。ワイピング装置15は、ワイプ部材44を用いて、残留したインク等、記録ヘッド4の噴射面に付着している異物を拭き取ったり、払ったりすることができる。
メンテナンス装置13は、キャリッジ5及び記録ヘッド4のホームポジションに配置されている。ホームポジションは、キャリッジ5の移動領域内であって、記録ユニット2による記録動作が実行される記録領域の外側の端部領域に設定されている。
電源が切断されている間、あるいは長時間に亘って記録動作が実行されない場合、キャリッジ5及び記録ヘッド4は、ホームポジションに配置される。
メンテナンス装置13は、キャリッジ5及び記録ヘッド4のホームポジションに配置されている。ホームポジションは、キャリッジ5の移動領域内であって、記録ユニット2による記録動作が実行される記録領域の外側の端部領域に設定されている。
電源が切断されている間、あるいは長時間に亘って記録動作が実行されない場合、キャリッジ5及び記録ヘッド4は、ホームポジションに配置される。
インクジェットプリンター1は、図2に示すように、インクジェットプリンター1全体の動作を制御する制御装置58を備えている。この制御装置58には、インクジェットプリンター1の動作に関する各種情報を入力する入力装置59と、インクジェットプリンター1の動作に関する各種情報を記憶した記憶装置60とが電気的に接続されている。さらに、制御装置58には、記録紙搬送機構3、記録ヘッド4、キャリッジ駆動装置7、キャッピング装置14、ワイピング装置15が電気的に接続され、それらを統括的に制御する構成となっている。
次に、本実施形態におけるインク供給チューブ12の構成について図3〜図5を参照して詳しく説明する。
図3は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12の構成を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12を製造する押出成形装置200の構成を模式的に示す図である。図5は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12の取り付け状態を模式的に示す平面図である。
図3は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12の構成を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12を製造する押出成形装置200の構成を模式的に示す図である。図5は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12の取り付け状態を模式的に示す平面図である。
インク供給チューブ12は、長手方向に沿ったインク流路(流路)101を有する弾性チューブ(チューブ体)100と、インク流路101に沿って配設されている金属ワイヤ(剛性体)110とを有する。
弾性チューブ100は、図3に示すように、長手方向に沿う互いに独立したインク流路101を、複数(本実施形態では4つ)有するマルチチューブ(多列チューブ)である。複数のインク流路101は、所定間隔を空けて並設されている。インク供給チューブ12は、これらインク流路101を用い、インクカートリッジから記録ヘッド4に向けて、互いに色調の異なるインク(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))を一括して搬送する構成となっている。
弾性チューブ100は、インク流路101の並設方向に沿う一対の幅広面102を備える略帯形状を有する。この弾性チューブ100は、幅広面102に対し交差する方向(厚さ方向)に容易に屈曲させることができる。
弾性チューブ100は、振動や屈曲に耐性を持つ柔軟性エラストマ材料の合成樹脂等から形成される。弾性チューブ100は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、オレフィン系の熱可塑性エラストマ(TPE)、スチレン系のTPE、ポリアミド系のTPE及びウレタン系のTPE等から形成される。
弾性チューブ100は、振動や屈曲に耐性を持つ柔軟性エラストマ材料の合成樹脂等から形成される。弾性チューブ100は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、オレフィン系の熱可塑性エラストマ(TPE)、スチレン系のTPE、ポリアミド系のTPE及びウレタン系のTPE等から形成される。
金属ワイヤ110は、インク流路101に沿って弾性チューブ100の内部に一体的に埋設されている。金属ワイヤ110は、各インク流路101のそれぞれに対応して複数(本実施形態では4つ)設けられている。これら金属ワイヤ110は、幅広面102の一方側の面(幅広面102a)に沿って配設されている。
金属ワイヤ110は、弾性チューブ100より剛性が高く弾性変形可能な材料、例えば鉄、銅、ニッケル、クロム等の金属材あるいはそれらの合金材等から形成される。本実施形態の金属ワイヤ110としては、針金形状のSUSを用いる。
金属ワイヤ110は、弾性チューブ100より剛性が高く弾性変形可能な材料、例えば鉄、銅、ニッケル、クロム等の金属材あるいはそれらの合金材等から形成される。本実施形態の金属ワイヤ110としては、針金形状のSUSを用いる。
上記構成のインク供給チューブ12は、例えば図4に示す押出成形装置200を用いて製造される。押出成形装置200は、押出成形用の金型210を備える。金型210は、弾性チューブ100の内側形状を規定するコア211aを有するコアプレート211と、コア211aの周囲を包囲して樹脂流路を形成するダイプレート212と、弾性チューブ100の外側形状を規定するリッププレート213とを組み合わせて構成される。この金型210は、金属ワイヤ110が挿通する挿通部を有し、金属ワイヤ110と一体的に弾性チューブ100を押出成形可能な構成となっている。
押出成形装置200は、ホッパー220を介して金型210に樹脂材を供給し、金型210から押し出された成形物の寸法をサイジングプレート230で調整し、サイジングプレート230で寸法を調整された成形物を冷却装置240で冷却し、冷却され引取機250により引き取られた成形物を裁断機260で所定の長さに裁断することによりインク供給チューブ12を製造する。
このインク供給チューブ12は、図5に示すようにインクジェットプリンター1に取り付けられる。
図に示すように、インク供給チューブ12の一端部は、コネクタ130Aを介してインクジェットプリンター1機内の所定位置に固定されるインクカートリッジに接続される。一方、インク供給チューブ12の他端部は、コネクタ130Bを介して主走査方向に移動自在なキャリッジ5に搭載された記録ヘッド4に接続される。
図に示すように、インク供給チューブ12の一端部は、コネクタ130Aを介してインクジェットプリンター1機内の所定位置に固定されるインクカートリッジに接続される。一方、インク供給チューブ12の他端部は、コネクタ130Bを介して主走査方向に移動自在なキャリッジ5に搭載された記録ヘッド4に接続される。
インク供給チューブ12は、コネクタ130Aが固定される位置から主走査方向に沿って伸びると共に、所定の径を有するように折り返されて記録ヘッド4に接続される。このインク供給チューブ12は、金属ワイヤ110が配設される幅広面102aが折り返し部120の外側に、金属ワイヤ110が配設されない幅広面102bが折り返し部120の内側になるように取り付けられる。
続いて、図5と更に図6を参照して上記構成のインク供給チューブ12の作用について説明する。図6は、本発明の実施形態におけるインク供給チューブ12の作用を説明する図である。
図に示すように、インク供給チューブ12は、インクカートリッジと記録ヘッド4との間を繋ぐ流路を形成する。そして、インク供給チューブ12は、キャリッジ5の主走査方向に移動に追従して屈曲、伸展を繰り返す。
図に示すように、インク供給チューブ12は、インクカートリッジと記録ヘッド4との間を繋ぐ流路を形成する。そして、インク供給チューブ12は、キャリッジ5の主走査方向に移動に追従して屈曲、伸展を繰り返す。
本実施形態のインク供給チューブ12は、弾性チューブ100のインク流路101に沿って金属ワイヤ110が埋設され、剛性が向上しているため、キャリッジ5に追従して屈伸変形しても撓みかたを所定の形状に規制できる。例えば、金属ワイヤ110の剛性により、折り返し部120を常に所定の径で湾曲させることができるため、図6の2点差線に示すようなインク流路101の潰れを防止でき、インク流路101を安定化できる。また、本実施形態では、金属ワイヤ110が弾性チューブ100の内部に埋設されているため、両者を接着する接着剤を用いることなく組立ができ、且つ、屈伸の繰り返しによっても両者が分離することがなく、インク流路101の長期に亘る安定化が図れる。
また、本実施形態の金属ワイヤ110は、弾性チューブ100の各インク流路101に沿って複数設けられているため、個別にインク流路101の安定化させることができる。このため、インク流路101のうちの特定の一部が潰れることを防止でき、各インク流路101におけるインク搬送量を均一化できる。
さらに、インク供給チューブ12は、金属ワイヤ110が配設された幅広面102a側の剛性が上がり、金属ワイヤ110が配設されない幅広面102b側に変形し易くなっている。このため、弾性チューブ100の変形方向を幅広面102b側の一方に規制でき、キャリッジ5の動作時の弾性チューブ100の振動(所謂踊り)を抑制できる。
加えて、インク供給チューブ12は、金属ワイヤ110を折り返し部120の外側になるように配置したため、逆の構成(金属ワイヤ110が折り返し部120の内側に配置される構成)と比べて、内側に曲がり易くなる。すなわち、折り返し部120における所定の径(R形状)を小さくできる。したがって、インク供給チューブ12のための設置スペースの省スペース化が図られ、インクジェットプリンター1を小型化できる。
加えて、インク供給チューブ12は、金属ワイヤ110を折り返し部120の外側になるように配置したため、逆の構成(金属ワイヤ110が折り返し部120の内側に配置される構成)と比べて、内側に曲がり易くなる。すなわち、折り返し部120における所定の径(R形状)を小さくできる。したがって、インク供給チューブ12のための設置スペースの省スペース化が図られ、インクジェットプリンター1を小型化できる。
したがって、上述した本実施形態によれば、インクが流通するインク流路101を有する弾性チューブ100と、インク流路101に沿って配設され弾性チューブ100より剛性の高い金属ワイヤ110とを有するインク供給チューブ12であって、金属ワイヤ110は、弾性チューブ100の内部に一体的に埋設されているという構成を採用することによって、両者を接着する接着剤を用いることなく組立ができ、さらに、屈伸の繰り返しによっても両者が分離することがなく、インク流路101の安定化が図れる。
したがって、本実施形態では、組立の容易化を図り、弾性チューブ100からの金属ワイヤ110の剥離を防止できるインク供給チューブ12を提供できる。
したがって、本実施形態では、組立の容易化を図り、弾性チューブ100からの金属ワイヤ110の剥離を防止できるインク供給チューブ12を提供できる。
また、本実施形態においては、インクを噴射する記録ヘッド4と、記録ヘッド4を所定方向に走査するキャリッジ5とを備えるインクジェットプリンター1であって、記録ヘッド4にインクを供給するチューブ構造体として、上述したインク供給チューブ12を備えるという構成を採用することによって、移動する記録ヘッド4に安定したインクの供給を行うことが可能となる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態において、チューブ体に埋設される剛性体は金属ワイヤ110であると説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではない。例えば、剛性体は、金属ワイヤ110のような針金形状でなく、板形状等であっても良い。
また、例えば、金属ワイヤ110の配置は、上記実施形態における配置に限定されるものではなく、例えば、図7の別実施形態におけるインク供給チューブ12の断面図に示すように、弾性チューブ100の幅方向両端部、インク流路101の間に配置する構成であっても良い。
また、上記インク供給チューブ12の用途は、インクカートリッジと記録ヘッド4との間を繋ぐ用途に限定されるものではない。
上記インク供給チューブ12は、例えば、図8に示すように金属ワイヤ110を塑性変形させることによって、自在に曲がった流路を形成できるため、構成機器の間を縫うような複雑な流路を形成するものとして利用できる。
上記インク供給チューブ12は、例えば、図8に示すように金属ワイヤ110を塑性変形させることによって、自在に曲がった流路を形成できるため、構成機器の間を縫うような複雑な流路を形成するものとして利用できる。
尚、上述の実施形態においては、本発明のチューブ構造体を適用する流体噴射装置がインクジェットプリンター1である場合を例にして説明したが、インクジェットプリンターに限られず、複写機及びファクシミリ等の装置であってもよい。
また、上述の実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体(液状体)を噴射する流体噴射装置である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、流体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、上述の実施形態において、流体噴射装置から噴射される流体(液状体)としては、インクのみならず、特定の用途に対応する流体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する流体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する流体を噴射して、その流体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の流体噴射装置(液状体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した流体(液状体)を噴射する流体噴射装置に適用可能である。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
また、本発明のチューブ構造体は、上記の他に気体や液体等の流体を扱う分野に広く用いることができる。
1…インクジェットプリンター(流体噴射装置)、4…記録ヘッド(流体噴射ヘッド)、5…キャリッジ、12…インク供給チューブ(チューブ構造体)、100…弾性チューブ(チューブ体)、101…インク流路(流路)、102…幅広面、110…金属ワイヤ(剛性体)
Claims (4)
- 流体が流通する流路を有するチューブ体と、前記流路に沿って配設され前記チューブ体より剛性の高い剛性体とを有するチューブ構造体であって、
前記剛性体は、前記チューブ体の内部に一体的に埋設されていることを特徴とするチューブ構造体。 - 前記チューブ体は、前記流路を複数有し、
前記剛性体は、前記流路のそれぞれに対応して複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ構造体。 - 前記チューブ体は、所定方向に並設された複数の前記流路を有すると共に、前記並設された方向に沿った一対の幅広面を備え、
前記剛性体は、前記幅広面のいずれか一方側の面に沿って配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ構造体。 - 流体を噴射する流体噴射ヘッドと、前記流体噴射ヘッドを所定方向に走査するキャリッジとを備える流体噴射装置であって、
前記流体噴射ヘッドに前記流体を供給するチューブ構造体として、請求項1〜3のいずれか一項に記載のチューブ構造体を備えることを特徴とする流体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009042301A JP2010194864A (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | チューブ構造体および流体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009042301A JP2010194864A (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | チューブ構造体および流体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010194864A true JP2010194864A (ja) | 2010-09-09 |
Family
ID=42820109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009042301A Pending JP2010194864A (ja) | 2009-02-25 | 2009-02-25 | チューブ構造体および流体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010194864A (ja) |
-
2009
- 2009-02-25 JP JP2009042301A patent/JP2010194864A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8070279B2 (en) | Liquid ejection head, liquid cartridge, and image forming apparatus | |
JP2009143168A (ja) | 液滴吐出ユニット、液滴吐出ヘッド、及びこれを備えた画像形成装置 | |
US9067427B2 (en) | Liquid discharge head and image forming apparatus | |
US9254654B2 (en) | Liquid discharging head and image forming apparatus including same | |
JP2008149647A (ja) | 流体供給装置 | |
US9718275B2 (en) | Liquid discharge apparatus | |
JP2010194864A (ja) | チューブ構造体および流体噴射装置 | |
JP2017164917A (ja) | 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置 | |
US9975346B2 (en) | Liquid ejection head, liquid ejection apparatus and manufacturing method for liquid ejection head | |
JP2016150555A (ja) | 液体吐出装置 | |
JP5332757B2 (ja) | 多列型可撓性チューブ体および流体噴射装置 | |
JP2010208294A (ja) | 多列型可撓性チューブ体および流体噴射装置 | |
JP2010194865A (ja) | 流体搬送装置および流体噴射装置 | |
JP2007307851A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び該記録ヘッドのフィルタ固定方法 | |
JP2010208292A (ja) | 流体噴射装置 | |
JP2010194745A (ja) | コネクタ付きチューブおよび流体噴射装置 | |
JP2010208295A (ja) | 多列型可撓性チューブ体および流体噴射装置 | |
JP2013169700A (ja) | 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置 | |
JP2011161652A (ja) | 液体噴射装置 | |
JP6044149B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2011056730A (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP2009226722A (ja) | 流体噴射装置 | |
JP2010194746A (ja) | コネクタ付きチューブの製造方法 | |
JP2009012369A (ja) | 流体噴射装置、流体噴射方法 | |
JP2010195011A (ja) | 流体噴射装置 |