JP2010193388A - 印刷制御装置,地紋画像作成方法,プログラム,および記録媒体 - Google Patents

印刷制御装置,地紋画像作成方法,プログラム,および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿(通常画像)の一部分と地紋画像との重なりを避けつつ地紋のセキュリティ効果を極力保ち、地紋画像に使用するトナーの消費量を極力抑える。
【解決手段】コンピュータ端末のCPUは、全体的な地紋画像を作成し、設定された領域指定画像ファイルをHDDから読み出して編集し、その編集結果である領域指定画像と先に作成した地紋画像とをAND演算で重ねることにより、地紋付加領域91(ユーザが地紋画像を重ねたい部分)および非地紋付加領域92(ユーザが地紋画像を重ねたくない部分)からなる部分的な地紋画像を作成する。そして、その部分的な地紋画像を印刷すべき原稿(通常画像)93に付加することにより、地紋画像を重ねたい部分である地紋付加領域91にのみ地紋画像が重なる。
【選択図】図7

Description

この発明は、PC(パーソナルコンピュータ)やサーバ等の情報処理装置、あるいはプリンタ,デジタル複写機,デジタル複合機,ファクシミリ装置等の印刷装置(画像形成装置)に搭載する印刷制御装置、その印刷制御装置における地紋画像作成方法、上記印刷制御装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
上記のような印刷装置において、印刷すべき通常画像(以下「原稿」ともいう)に地紋画像を付加する場合、用紙等の印刷媒体の一面に地紋画像が重なるため、印刷された原稿の可読性が落ちてしまうという問題がある。特に、原稿が、図面など、精密さを求められる文書の場合、点や線等と地紋画像が重なると、読むのが困難である。また、バーコード等の線幅に規格が定められたものの場合、地紋画像と重なることにより規格外となってしまう。
また、印刷媒体一面に地紋画像を重ねると、トナーの消費量が増加してしまうという問題がある。例えば、白紙部分など、地紋画像を付加する必要がない場合がある。
そこで、地紋画像を印刷媒体一面に重ねるのではなく、ユーザ操作によって予め設定された部分にのみ地紋画像(以下「部分地紋」とする)を重ねる技術が考えられ、既に知られている。
しかし、今までの部分地紋では、予め決められた指定方法で地紋画像を付加する領域(以下「地紋付加領域」という)を指定するだけであった。よって、地紋付加領域の指定の自由度が低く、原稿によっては地紋画像の付加領域を厳密に指定できず、地紋のセキュリティ効果を低くしてしまうという問題があった。例えば、図14の(a)に示すように、地紋画像を重ねたくない部分、つまり地紋画像を付加したくない領域(以下「非地紋付加領域」という)500がいびつな形をしていて、その非地紋付加領域500を矩形でしか指定できない場合、同図の(b)に示すように、矩形501によって非地紋付加領域500を大きめに指定しなければならなくなり、地紋付加領域502が極端に狭くなってしまう。地紋付加領域502は狭くなればなるほど、セキュリティ効果が低くなってしまう。
また、地紋付加領域を厳密に指定できないと、余計なトナーを消費してしまうという問題もある。
例えば、図15の(a)に示すように、地紋画像を重ねたい部分、つまり地紋画像を付加したい領域(以下「地紋付加領域」という)510がいびつな形をしていて、その地紋付加領域510を矩形511でしか指定できない場合、同図の(b)に示すように、矩形511によって地紋付加領域510を大きめに指定しなければならなくなり、余計なトナーを消費してしまう。
そこで、特許文献1又は2に開示されている技術を利用することが考えられる。
特許文献1には、原稿内の地紋画像と重なると、不都合なオブジェクト(対象)を避けて地紋画像を重ねる目的で、指定された種類のオブジェクトの座標から地紋画像の付加範囲を特定し、その特定した付加範囲に応じた地紋画像を作成して原稿に重ねる構成が開示されている。
また、特許文献2には、印刷用紙の1ページ内で地紋付加領域または非地紋付加領域を指定することを可能とする目的で、地紋付加領域または非地紋付加領域について一つの形状を指定し、その後その図形のサイズや位置をマウス等で編集することにより、地紋付加領域または非地紋付加領域を特定し、その特定した地紋付加領域または非地紋付加領域に応じた地紋画像データを作成する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1,2に記載のものでは、以下に示すような問題がある。
すなわち、特許文献1に記載のものは、この発明とは、ユーザ操作による指定に応じて部分的に地紋画像を重ねる点では類似する点があるが、地紋付加領域の指定の自由度が低いという欠点は解消できていない。
特許文献2に記載のものは、この発明とは、ユーザ操作による指定に応じて部分的な地紋画像データを作成する点では類似する点があるが、やはり地紋付加領域の指定の自由度が低いという欠点は解消できていない。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、原稿(通常画像)の一部分と地紋画像との重なりを避けるために地紋付加領域(又は非地紋付加領域)を指定する際に、限られた指定方法に縛られることなく自由に指定できることで、上記の重なりを避けつつ地紋のセキュリティ効果を極力保つと共に、地紋画像に使用するトナーの消費量を極力抑えることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、以下に示す印刷制御装置、その印刷制御装置における地紋画像作成方法、上記印刷制御装置を制御するコンピュータに実行させるプログラム,およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
この発明による印刷制御装置は、印刷媒体に印刷すべき通常画像に地紋画像を付加する地紋画像付加手段を有する印刷制御装置であって、予め作成された画像を、地紋付加領域を指定する領域指定画像として編集する領域指定画像編集手段と、該領域指定画像編集手段によって編集された上記領域指定画像によって指定された地紋付加領域にのみ上記地紋画像付加手段によって付加される地紋画像を作成する地紋画像作成手段とを設けたものである。
なお、上記領域指定画像編集手段に、上記領域指定画像のどの領域を地紋付加領域にするか、該領域の色に応じて決定する地紋付加領域決定手段を備えるとよい。この場合、上記地紋付加領域決定手段が、上記領域指定画像の黒色又は白色の領域を地紋付加領域として決定するとよい。
あるいは、上記領域指定画像編集手段に、上記領域指定画像のどの領域を地紋付加領域にするか、該領域の面積に応じて決定する地紋付加領域決定手段を備えてもよい。
あるいはまた、上記領域指定画像編集手段に、上記領域指定画像のどの領域を地紋付加領域にするか、該領域の色又は面積に応じて決定する地紋付加領域決定手段を備え、該地紋付加領域決定手段によって地紋付加領域を決定する方法として、該地紋付加領域を上記領域の色に応じて決定する方法、あるいは上記領域の面積に応じて決定する方法を、外部からの操作信号によって選択する選択手段を設けてもよい。
また、上記地紋付加領域の対象を上記印刷媒体の印字領域又は上記印刷媒体に配置される上記通常画像1ページ分の領域とすればよい。
あるいは、上記地紋付加領域の対象を外部からの操作信号によって指定する指定手段を設けてもよい。
さらに、上記領域指定画像編集手段に、上記領域指定画像を外部からの操作信号によって指定された倍率に応じて変倍する変倍手段、あるいは上記領域指定画像を上記印刷媒体の印字領域のサイズあるいは該印刷媒体に印刷される上記通常画像1ページ分の領域のサイズと同じになるように変倍する変倍手段を備えるとよい。
あるいは、上記領域指定画像編集手段に、外部からの操作信号により、上記領域指定画像をそのままのサイズで使用する第1のサイズ使用モード、上記領域指定画像を外部からの操作信号によって指定された倍率に応じて変倍してから使用する第2のサイズ使用モード、あるいは上記領域指定画像を上記印刷媒体の印字領域のサイズあるいは該印刷媒体に印刷される上記通常画像1ページ分の領域のサイズと同じになるように変倍してから使用する第3のサイズ使用モードを決定するサイズ使用モード決定手段と、該サイズ使用モード決定手段によって上記第2のサイズ使用モードを決定した場合に、上記領域指定画像を外部からの操作信号によって指定された倍率に応じて変倍する第1の変倍手段と、上記サイズ使用モード決定手段によって上記第3のサイズ使用モードを決定した場合に、上記領域指定画像を上記印刷媒体の印字領域のサイズあるいは該印刷媒体に印刷される上記通常画像1ページ分の領域のサイズと同じになるように変倍する第2の変倍手段とを備えるとよい。
さらにまた、上記領域指定画像編集手段に、外部からの操作信号により、上記領域指定画像を上記印刷媒体の印字領域あるいは該印刷媒体に印刷される上記通常画像1ページ分の領域のどの位置に適用するかを決定する位置決定手段を備えるとよい。この場合、上記領域指定画像を上記印刷媒体の印字領域あるいは該印刷媒体に印刷される上記通常画像1ページ分の領域のどの位置に適用するかを座標指定するための外部操作手段と通信可能とし、上記位置決定手段が、上記外部操作手段からの操作信号により、上記領域指定画像を上記印刷媒体の印字領域あるいは該印刷媒体に印刷される上記通常画像1ページ分の領域のどの位置に適用するかを決定することができる。
また、上記領域指定画像編集手段により領域指定画像として編集可能な予め作成された画像とその編集方法を印刷条件毎に設定する編集設定手段を設けることが望ましい。この場合、上記印刷条件を対応する上記通常画像を特定する情報(例えば対応する通常画像名,アプリケーション名,あるいは印刷ジョブ名)とすればよい。あるいは、上記印刷条件を印刷者を特定する情報(例えばユーザ名,ユーザID,認証コード,コンピュータ名,又はIPアドレス)としてもよい。あるいはまた、上記印刷条件をページ番号又は印刷媒体サイズとしてもよい。
この発明による地紋画像作成方法は、印刷すべき通常画像に地紋画像を付加する地紋画像付加手段を有する印刷制御装置における地紋画像作成方法であって、予め作成された画像を、地紋付加領域を指定する領域指定画像として編集し、その編集した領域指定画像によって指定された地紋付加領域にのみ上記地紋画像付加手段によって付加される地紋画像を作成するものである。
この発明によるプログラムは、印刷制御装置を制御するコンピュータに、上述した印刷制御装置を構成する各手段としての機能を実現させるためのプログラムである。
この発明による記録媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明によれば、印刷制御装置が、予め作成された画像を、地紋付加領域(印刷すべき通常画像に地紋画像を付加する領域)を指定する領域指定画像として編集し、その編集した領域指定画像によって指定された地紋付加領域にのみ付加される地紋画像を作成することにより、通常画像(原稿)の一部分と地紋画像との重なりを避けるための地紋付加領域の指定を自由に行えるため、上記の重なりを避けつつ地紋のセキュリティ効果を極力保てると共に、地紋画像に使用するトナーの消費量を極力抑えることができる。
この発明の一実施形態であるプリンタシステムの構成例を示す図である。 同じくプリンタシステムの他の構成例を示す図である。 図1のコンピュータ端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 同じくコンピュータ端末のソフトウェア構成例を示すブロック図である。 図3の表示部15に表示される地紋付加領域設定画面の一例を示す図である。
図5の領域指定画像ファイル設定部72によって設定可能な領域指定画像ファイルの一例を示す図である。 図1のコンピュータ端末10,20による地紋画像作成処理および地紋付加処理の概要を説明するための図である。 図5に示した地紋付加領域設定画面による地紋付加領域の設定内容の一例を示す説明図である。 図8に示した地紋付加領域の設定内容による印刷結果の一例を示す説明図である。 図4のプリンタドライバ30の描画部32による処理の一例を示すフローチャートである。
図4のプリンタドライバ30の地紋画像作成部33による処理の一例を示すフローチャートである。 図4のプリンタドライバ30の領域指定画像編集部34による処理の一例を示すフローチャートである。 図8,図9に示した地紋付加領域の設定内容の場合における領域指定画像の編集例を示す説明図である。 従来の地紋付加領域の指定による問題を説明するための図である。 従来の非地紋付加領域の指定による問題を説明するための図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔プリンタシステムの構成〕
まず、この発明による印刷制御装置としての機能を有するコンピュータ端末を含むプリンタシステムの異なる構成について、図1,図2を参照して説明する。
図1は、そのプリンタシステムの構成例を示す図である。
このプリンタシステムにおいて、各コンピュータ端末10,20は、それぞれプリンタ1〜3とLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワーク5を介して通信可能に接続できる。この各コンピュータ端末10,20は、それぞれアプリケーションからプリンタドライバを通して接続されているプリンタ1〜3のうちのいずれかを印刷ジョブ(印刷データ)の出力先として選択し、その出力先へ印刷ジョブを送って印刷を行わせることができる。
この各コンピュータ端末10,20は、いずれもPC(パーソナルコンピュータ)やワークステーション等の情報処理装置(上位装置)であり、印刷制御装置としての機能を有するものであり、クライアントコンピュータやプリントサーバであってもよい。また、プリントサーバシステムの形態の場合、クライアントコンピュータがプリントサーバのWebクライアント(WebサーバやWebブラウザ等)であってもよい。
各プリンタ1〜3はいずれも、コンピュータ端末10又は20からの印刷ジョブの印刷データを可視画像として用紙(他の印刷媒体でもよい)上に印刷する印刷装置であり、レーザプリンタ,LEDプリンタ,インクジェットプリンタ等のプリント機能のみを有するものである。なお、プリンタ1〜3に代えて、プリント機能の他にコピー機能等の他の機能も有するデジタル複写機,デジタル複合機,ファクシミリ装置等の印刷装置(画像形成装置)を使用してもよい。また、各プリンタ1〜3にプリントサーバの機能を備えてもよい。
図2は、プリンタシステムの他の構成例を示す図であり、図1と対応する部分には同一符号を付している。
このプリンタシステムにおいては、コンピュータ端末10が、プリンタ1と直接通信可能に接続できる。
〔コンピュータ端末のハードウェア構成〕
次に、図1のコンピュータ端末10のハードウェア構成について、図3を参照して説明する。なお、コンピュータ端末20のハードウェア構成も、コンピュータ端末10と同様なので、図示および説明を省略する。
図3は、図1のコンピュータ端末10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
コンピュータ端末10は、I/Oポート11,CPU12,ROM13,RAM14,表示部15,HDD(ハードディスク装置)16,入力部17,および記憶媒体ドライブ18を備えている。
I/Oポート11は、通信手段であり、外部装置であるプリンタ1〜3とそれぞれネットワーク5経由で通信するためのネットワーク・インタフェースである。なお、図2に示すように、コンピュータ端末10がプリンタ1と直接通信するような場合、I/Oポート11はUSB規格,IEEE1394規格のインタフェース(直接インタフェース)となる。
CPU12は、このコンピュータ端末10全体を管理および制御する中央処理装置である。
ROM13は、CPU12が実行する固定の制御プログラムを格納している読み出し専用の記憶手段(メモリ)である。
RAM14は、CPU12が実行するプログラムを展開し、各種処理を行う際の作業領域として使用する読み書き可能な記憶手段である。
表示部15は、各種のデータや地紋付加領域の設定を行うための操作画面等を表示するCRTディスプレイ,LCDディスプレイ等の表示手段である。
HDD16は、制御プログラムや後述する領域指定画像ファイル,地紋画像(全体),地紋付加領域の設定内容を含む各種データを記憶する大容量記憶手段である。
入力部17は、各種の操作情報の入力を受け付けるための入力手段(外部操作手段)であり、キーボードやマウス等のポインティングデバイスも使用することができる。
記憶媒体ドライブ18は、記憶媒体19に対する記録又は再生を行う記録再生手段である。
記憶媒体19は、コンピュータ端末10に対して脱着可能なMO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RWディスク,DVD−R,DVD−RW,DVD−RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、印刷制御を実行する制御プログラム(制御ソフトウェア)が記録される。
なお、HDD16又は記憶媒体19以外の記憶手段、例えば図示しないフラッシュROMやEEPROM等の不揮発性メモリを備え、そこに領域指定画像ファイル,地紋画像(全体),地紋付加領域の設定内容を含む各種データを記憶することもできる。
このように構成されたコンピュータ端末10において、CPU12は、操作者(ユーザ)による入力部17の操作により、記憶媒体ドライブ18を介して記憶媒体19から制御プログラムを読み出し、HDD16にインストールすることができる。
そして、電源投入時には、ROM13内のブートローダ(ブートプログラム)に従い、HDD16内のOS(オペレーションシステム),アプリケーション(アプリケーションソフトウェア),およびユーザインタフェースを含む各種プログラムを読み出し、RAM14にインストールした後、その各種プログラムに従って動作し(各種プログラムを必要に応じて選択的に実行し)、表示部15を含む装置を制御することにより、この発明に関わる地紋画像付加手段,領域指定画像編集手段(地紋付加領域決定手段,サイズ使用モード決定手段,位置決定手段),地紋画像作成手段,選択手段,指定手段,変倍手段(第1,第2の変倍手段),サイズ使用モード決定手段,および編集設定手段としての機能を実現することができる。
〔コンピュータ端末のソフトウェア構成〕
次に、図1のコンピュータ端末10のソフトウェア構成について、図4を参照して説明する。なお、コンピュータ端末20のソフトウェア構成も、コンピュータ端末10と同様なので、図示および説明を省略する。また、制御プログラム(制御ソフトウェア)による処理や制御は、実際にはCPUが制御プログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、制御プログラムが処理を実行するものとする。以後も、制御プログラムが何らかの処理や制御を行うものとして説明を行う場合には、同様とする。
図4は、図1のコンピュータ端末10のソフトウェア構成例を示すブロック図である。但し、この図4ではOS(オペレーティングシステム)の図示は省略している。
コンピュータ端末10では、OS、例えばマイクロソフト社のWindows(登録商標)が動作しており、アプリケーション21,プリンタドライバ30と,OSのコンポーネントであるGDI(Graphic Device Interface)22,スプーラ23,ポートモニタ24が印刷時に動作する。
ユーザはまず、入力部17の操作(以下単に「ユーザ操作」ともいう)により、アプリケーション21に対して印刷の指示を、プリンタドライバ30のUI(ユーザインタフェース)部31に対して印刷設定や地紋設定を行うための操作画面の表示の指示を出す。
アプリケーション21は、印刷の指示を受けると、GDI22を介してプリンタドライバ30の描画部32に印刷設定と地紋設定の内容,文書情報を示すDEVMODE構造体を渡し、GDIコールによって文書(印刷データ)の内容をプリンタドライバ30に伝える。GDIコールはGDI22によってDDIコールに変換される。また、DEVMODE構造体は、プリンタドライバ30のUI(ユーザインタフェース)部31に対しも渡される。
プリンタドライバ30のUI部31は、印刷設定を行うための操作画面の表示の指示を受けると、その操作画面(印刷設定画面)を表示部15上に表示する。それによって、用紙サイズやN−UP印刷(1枚の用紙に対するNページ分の印刷)等のレイアウト情報およびユーザ情報を含む印刷設定を行うことが可能になる。また、地紋設定を行うための操作画面の表示の指示を受けると、その操作画面を表示部15上に表示する。それによって、地紋付加領域設定等の地紋設定を行うことができる。
プリンタドライバ30の描画部32は、GDI22から受けたDEVMODE構造体が示す印刷設定と地紋設定の内容,文書情報、およびページ情報を地紋画像作成部33へ送信する。また、GDI22から受けたDEVMODE構造体からPJL(印刷ジョブ制御情報の管理を行うためのジョブ記述言語)を生成し、スプーラ23に送信する。また、GDI22から受けたDDIコールとDEVMODE構造体の内容、および地紋画像作成部33からの地紋画像により、地紋画像を含む描画データ(印刷データ)を生成し、スプーラ23へ送信する。
プリンタドライバ30の地紋画像作成部33は、描画部32から印刷設定と地紋設定の内容,文書情報,およびページ情報を受けると、それらに基づいて地紋画像を作成し、領域指定画像と重ねて部分的な地紋画像を作成して、それを描画部32へ送信する。領域指定画像は、地紋付加領域の設定の内容等を領域指定画像編集部34へ渡すことにより、その領域指定画像編集部34から受け取る。
領域指定画像編集部34は、地紋画像作成部33から受け取った地紋付加領域の設定の内容等に従って、ユーザ操作(実際にはユーザ操作による入力部17からの操作信号)によって指定された領域指定画像ファイルの画像(以下「領域指定画像」ともいう)を読み込んで編集し、その編集した領域指定画像を地紋画像作成部33へ送信する。
スプーラ23は、プリンタドライバ30から送られてきたデータをポートモニタ24を介してプリンタ1〜3のいずれかへ選択的に送信する。
〔地紋付加領域設定画面〕
次に、図4のUI部31によって図3の表示部15に表示される地紋付加領域の設定を行うための操作画面(以下「地紋付加領域設定画面」という)について、図5を参照して説明する。
図5は、図3の表示部15に表示される地紋付加領域設定画面の一例を示す図である。
この地紋付加領域設定画面(編集設定画面)は、地紋付加領域指定有無設定部71と、領域指定画像ファイル設定部72と、地紋付加領域決定方法設定部73と、使用単位設定部74と、領域指定画像サイズ使用モード設定部75と、領域指定画像位置設定部77とを備えている。
地紋付加領域指定有無設定部71は、入力部17による指定操作により、地紋付加領域を指定するかどうかを設定(選択)できる。地紋付加領域を指定しない場合には、原稿(通常画像)全体に地紋画像が付加されることになる。地紋付加領域を指定する場合には、地紋付加領域設定画面に対する操作による設定の内容に従い、部分的に地紋画像を付加することができる。
領域指定画像ファイル設定部72は、入力部17による指定操作により、地紋付加領域の指定に使用する領域指定画像ファイルを設定できる。
ここで、アプリケーション21のうち、「画像編集ソフトウェア」のような画像編集能力の高いアプリケーションによって予め作成されたビットマップファイル等の画像ファイル(画像データ)をHDD16に保存して登録しておくことにより、それを後で領域指定画像ファイルとして設定し、読み出すことが可能になる。
地紋付加領域決定方法設定部73は、領域指定画像ファイル設定部72によって設定した領域指定画像ファイルのどの領域に地紋画像を付加する(どの領域を地紋付加領域にする)か、その決定方法を入力部17による指定操作によって設定できる。
使用単位設定部74は、領域指定画像ファイル設定部72によって設定した領域指定画像ファイルの画像を用紙単位で使用するかページ単位で使用するかを、入力部17による指定操作によって設定できる。例えば、2−UP印刷時に、「ページ単位」を選択した場合には、領域指定画像ファイルの画像を二つ並べて用紙内の地紋付加領域を指定することになる。
領域指定画像サイズ使用モード設定部75は、領域指定画像ファイル設定部72によって設定した領域指定画像ファイルの画像をどのようなサイズで使用するか、その決定方法を入力部17による指定操作によって設定できる。「倍率を指定してサイズを変更する」を選択した場合には、倍率変更部76に対する操作によって更に倍率を設定できる。「用紙に合わせてサイズを変更する」を選択した場合には、使用単位設定部74によって「用紙単位」を選択していれば用紙サイズと同じサイズに変倍し、「ページ単位」を選択していればページサイズ(2−UP印刷の場合は用紙サイズの半分)と同じサイズに変倍して使用する。
領域指定画像位置設定部77は、領域指定画像ファイル設定部72によって設定した領域指定画像ファイルの画像の位置を、入力部17による指定操作によって設定できる。例えば、「左上」を選択した場合には、用紙の左上と領域指定画像の左上が重なるように配置する。領域指定画像サイズ使用モード設定部75によって「用紙に合わせてサイズを変更する」を選択した場合には、設定不要である。この実施形態では、「左上」のような位置を設定するが、直接座標を指定する例も考えられる。
〔領域指定画像ファイル〕
次に、図5の領域指定画像ファイル設定部72によって設定可能な領域指定画像ファイルについて、図6を参照して説明する。
図6は、図5の領域指定画像ファイル設定部72によって設定可能な領域指定画像ファイルの一例を示す図である。
領域指定画像ファイルとして、図6に示すような黒色と白色からなるビットマップファイルを指定することにより、二つの領域81,82を用意することができる。
図5の地紋付加領域決定方法設定部73において、「黒部分に地紋画像を付加する」を選択した場合には、図6の領域81に地紋画像を付加し(領域81を地紋付加領域とし)、領域82には地紋画像を付加しないことになる。
「白部分に地紋画像を付加する」を選択した場合、または「面積の広いほうに地紋画像を付加する」を選択した場合には、図6の領域82に地紋画像を付加し(領域82を地紋付加領域とし)、領域81には地紋画像を付加しないことになる。
この実施形態では、黒色と白色によって領域を分ける例を示したが、他の二色を用いて領域を分ける例も考えられる。また、ある一色とその他の色や、色情報に閾値を設けて領域を分ける例も考えられる。
ここで、図1のコンピュータ端末10,20による地紋画像作成処理および地紋付加処理の概要について、図7を参照して説明しておく。
図7は、図1のコンピュータ端末10,20による地紋画像作成処理および地紋付加処理の概要を説明するための図である。
コンピュータ端末10,20では、CPU12が、例えば図7の(a)に示すような全体的な地紋画像を作成し、図5の領域指定画像ファイル設定部72によって設定された領域指定画像ファイル(「画像編集ソフトウェア」のような画像編集能力の高いアプリケーションによって作成されたもの)をHDD16から読み出して編集し、その編集結果である図7の(b)に示す領域指定画像と先に作成した同図の(a)に示した地紋画像とをAND演算で重ねることにより、同図の(c)に示すような地紋付加領域91(ユーザが地紋画像を重ねたい部分)および非地紋付加領域92(ユーザが地紋画像を重ねたくない部分)からなる部分的な地紋画像を作成することができる。
よって、図7の(d)に示す印刷すべき原稿(通常画像)に、同図の(c)に示した地紋画像を付加することにより、印刷結果が同図の(e)に示すようになる。つまり、ユーザが地紋画像を重ねたい部分である地紋付加領域91にのみ確実に地紋画像が重なることになる。
〔地紋付加領域の設定内容〕
次に、図5に示した地紋付加領域設定画面による地紋付加領域の設定内容について、図8を参照して説明する。
図8は、図5に示した地紋付加領域設定画面による地紋付加領域の設定内容の一例を示す説明図である。
地紋付加領域は、印刷すべき文書(通常画像である原稿)毎に設定することが考えられるため、その文書名毎に地紋付加領域の設定内容をHDD16に保持することができる。
その具体的な設定内容は、図8の例では、領域指定画像として編集可能な予め作成された画像ファイルである領域指定画像ファイルの他に、その編集方法である地紋付加領域決定方法,領域指定画像の使用単位,領域指定画像のサイズ使用モード,領域指定画像の使用倍率,領域指定画像の位置を示している。
文書名は、印刷条件の一つである印刷すべき文書を特定する情報(文書特定情報)である。
なお、この例では、地紋付加領域の設定を文書名毎に行っているが、他の文書特定情報毎に行うこともできる。他の文書特定情報としては、以下の(a),(b)に示すものが考えられる。また、地紋付加領域の設定を印刷者を特定する情報(印刷者特定情報)名毎に行うようにしてもよい。印刷者特定情報としては、以下の(c)〜(g)に示すものが考えられる。更に、地紋付加領域の設定を(h),(i)に示す情報毎に行うようにしてもよい。
(a)アプリケーション名
(b)印刷ジョブ名
(c)ユーザ名
(d)ユーザID
(e)認証コード
(f)コンピュータ名
(g)IPアドレス
(h)ページ番号
(i)用紙サイズ
〔紋付加領域の設定内容による印刷結果〕
次に、図5に示した地紋付加領域設定画面を用いた図8に示した地紋付加領域の設定内容による印刷結果について、図9を参照して説明する。
図9は、図8に示した地紋付加領域の設定内容による印刷結果の一例を示す説明図である。
図9の(a)に示す原稿(通常画像)101の「文書1.doc」に対しては、図5の地紋付加領域決定方法設定部73によって「黒部分に地紋画像を付加する」が選択され、領域指定画像サイズ使用モード設定部75によって「そのままのサイズで使用する」が選択されているので、領域指定画像ファイル設定部72によって選択された図9の(b)に示す領域指定画像102の「文書1.bmp」の黒部分がそのままのサイズで地紋付加領域として使用される。また、使用単位設定部74によって「用紙単位」が選択され、領域指定画像位置設定部77によって「左上」が選択されているので、用紙の左上に地紋付加領域102aが配置され、図9の(c)に示すような印刷結果103となる。
図9の(d)に示す原稿104の「文書2.doc」に対しては、地紋付加領域決定方法設定部73によって「白部分に地紋画像を付加する」が選択され、領域指定画像サイズ使用モード設定部75によって「倍率を指定してサイズを変更する」が選択され、倍率変更部76によって倍率「50」%が指定されているので、領域指定画像ファイル設定部72によって選択された図9の(e)に示す領域指定画像105の「文書2.bmp」の白部分が半分のサイズ(この例では用紙の印字領域のサイズ)で地紋付加領域として使用される。また、使用単位設定部74によって「ページ単位」が選択され、領域指定画像位置設定部77によって「中央」が選択されているので、用紙内の各ページの中央(印字領域)に地紋付加領域105aが配置され、図9の(f)に示すような印刷結果106となる。この例の場合、地紋付加領域の対象が用紙(印刷媒体)の印字領域となる。
図9の(g)に示す原稿107の「文書3.doc」に対しては、地紋付加領域決定方法設定部73によって「面積の広いほうに地紋画像を付加する」が選択され、領域指定画像サイズ使用モード設定部75によって「用紙に合わせてサイズを変更する」が選択され、使用単位設定部74によって「ページ単位」が選択されているので、領域指定画像ファイル設定部72によって選択された図9の(h)に示す領域指定画像108の「文書1.bmp」の面積の広い白部分がページと同じサイズ(2−UP印刷なので用紙の半分のサイズ)で地紋付加領域として使用され、用紙内の各ページに地紋付加領域108aが配置され、図9の(i)に示すような印刷結果109となる。この例の場合、地紋付加領域の対象が用紙に配置される原稿1ページ分の領域となる。
〔プリンタドライバの描画部による処理〕
次に、図4のプリンタドライバ30の描画部32による処理について、図10を参照して説明する。なお、プリンタ1を印刷に使用するプリンタとして選択しているものとする。
図10は、図4のプリンタドライバ30の描画部32による処理の一例を示すフローチャートである。
描画部32は、まずステップS1において、アプリケーション21からGDI22を介してDDIコールによる描画データと、DEVMODE構造体の内容、つまり用紙サイズ,N−UP(ここでは「2−UP」)印刷等のレイアウト情報,ユーザ情報を含む印刷設定の内容、地紋付加領域の設定内容を含む地紋設定の内容、および文書名等の文書情報とを受け取る。
次のステップS2においては、受け取った地紋設定の内容から描画データ(原稿)に地紋画像を付加するかどうかを判断する。
そして、地紋画像を付加しない場合には、ステップS6の処理へ進み、全ページ分の描画データとPJLをプリンタ1へ送信して処理を終了する。地紋画像を付加する場合には、ステップS3の処理へ進む。
ステップS3〜S5の処理は、用紙1ページずつ処理していく。
ステップS3においては、原稿ページがまだ残っているか判断し、もう原稿ページが残っていない場合には処理を終了する。
原稿ページがまだ残っている場合には、ステップS4の処理へ進む。
ステップS4においては、先に受け取った用紙サイズ,2−UP印刷等のレイアウト情報,ユーザ情報を含む印刷設定の内容、地紋付加領域の設定内容を含む地紋設定の内容、および文書名やアプリケーション名を含む文書情報と共に、用紙1ページ内に印刷される原稿ページの番号(用紙1ページに含まれるページ番号)からなるページ情報を地紋画像作成部33に渡し、用紙1ページ分の部分的な地紋画像を作成してもらい、その作成してもらった地紋画像を受け取る。
ステップS5においては、受け取った地紋画像を含む用紙1ページ分の描画データとPJLを生成し、プリンタ1へ送信する。
その後、ステップS3の処理へ戻り、次の原稿ページを処理していく。
〔プリンタドライバの地紋画像作成部による処理〕
次に、図4のプリンタドライバ30の地紋画像作成部33による処理について、図11を参照して説明する。
図11は、図4のプリンタドライバ30の地紋画像作成部33による処理の一例を示すフローチャートである。
地紋画像作成部33は、まずステップS11において、描画部32から用紙サイズ,2−UP印刷等のレイアウト情報,ユーザ情報を含む印刷設定の内容、地紋付加領域の設定内容を含む地紋設定の内容、文書名やアプリケーション名を含む文書情報、および用紙1ページに含まれるページ番号からなるページ情報を受け取る。
次のステップS12においては、受け取った地紋設定の内容から用紙1ページ全域分の地紋画像を作成する。
次のステップS13においては、先に受け取った用紙サイズ,レイアウト情報,ユーザ情報,文書情報,ページ情報,地紋付加領域の設定内容を領域指定画像編集部34へ渡して、用紙1ページ分の領域指定画像を作成してもらい、その作成してもらった領域指定画像を受け取る。
次のステップS14においては、ステップS12で作成した地紋画像とステップ13で受け取った領域指定画像とをAND演算で重ね合わせることにより、用紙1ページ分の部分的な地紋画像を作成する。なお、地紋画像と領域指定画像とをAND演算で重ね合わせる例を図7の(a)(b)(c)によって説明している。
最後のステップS15においては、用紙1ページ分の部分的な地紋画像を描画部32へ渡し、処理を終了する。
〔プリンタドライバの領域指定画像編集部による処理〕
次に、図4のプリンタドライバ30の領域指定画像編集部34による処理について、図12を参照して説明する。
図12は、図4のプリンタドライバ30の領域指定画像編集部34による処理の一例を示すフローチャートである。
領域指定画像編集部34は、まずステップS21において、地紋画像作成部33から用紙サイズ,レイアウト情報,ユーザ情報,文書情報,ページ情報,地紋付加領域の設定内容を受け取る。
そして、ステップS22以降の処理では、用紙サイズ,レイアウト情報,ユーザ情報,文書情報,ページ情報に応じた地紋付加領域の設定内容を使用する。例えば、地紋付加領域の設定内容が文書名毎に設定されている場合には、文書情報から文書名を読み、それに応じた地紋付加領域の設定内容を使用する。
ステップS22においては、設定された領域指定画像ファイルの画像(領域指定画像)をHDD16から読み込む。
次のステップS23においては、設定された領域指定画像ファイルのどの領域を地紋付加領域にするかの3つの決定方法(地紋付加領域決定方法)のうち、選択された地紋付加領域決定方法を判別する。そして、選択された地紋付加領域決定方法が「黒部分に地紋画像を付加する」の場合には、ステップS26の処理へ進む。「白部分に地紋画像を付加する」の場合には、ステップS30の処理へ進み、設定された領域指定画像を白黒反転した後、ステップS26の処理へ進む。「面積の広いほうに地紋画像を付加する」の場合には、ステップS24の処理へ進む。
ステップS24においては、設定された領域指定画像の黒部分と白部分の面積を比較する。そして、ステップS25において、設定された領域指定画像の黒部分の面積の方が広いと判断した場合に、ステップS26の処理へ進む。また、白部分の面積の方が広いと判断した場合には、ステップS30の処理へ進み、設定された領域指定画像を白黒反転した後、ステップS26の処理へ進む。
ステップS26においては、設定された領域指定画像をどのようなサイズで使用するかの3つのモード(領域指定画像サイズ用紙モード)のうち、選択された領域指定画像サイズ用紙モードを判別する。そして、選択された領域指定画像サイズ用紙モードが「そのままのサイズで使用する」の場合には、ステップS28の処理へ進む。「倍率を指定してサイズを変更する」の場合には、ステップS27の処理へ進み、設定された領域指定画像を指定された倍率に応じて変倍した後、ステップS28の処理へ進む。「用紙に合わせてサイズを変更する」の場合には、ステップS31の処理へ進む。
ステップS31においては、設定された領域指定画像に対して設定された使用単位(領域指定画像を使用する単位)を判別する。そして、設定された使用単位が「用紙単位」の場合には、ステップS32において、設定された領域指定画像を設定された用紙サイズに応じて変倍した後、ステップS28へ進む。「ページ単位」の場合には、ステップS33において、設定された用紙サイズとレイアウト情報とからページサイズを算出し、設定された領域指定画像をそのページサイズに応じて変倍した後、ステップS28の処理へ進む。
ステップS28においては、設定された使用単位,レイアウト情報,領域指定画像の位置の設定内容から用紙1ページ内の領域指定画像の位置を決定し、用紙1ページ分の画像に領域指定画像を配置していく。それによって、用紙1ページ分の領域指定画像として作り直す。
次のステップS29においては、その用紙1ページ分の領域指定画像を地紋画像作成部33へ渡し、処理を終了する。
〔領域指定画像の編集〕
次に、図8,図9に示した地紋付加領域の設定内容の場合における領域指定画像の編集について、図13を参照して説明する。
図13は、図8,図9に示した地紋付加領域の設定内容の場合における領域指定画像の編集例を示す説明図である。
HDD16から読み込んだ図13の(a)に示す領域指定画像102の「文書1.bmp」は、原稿(通常画像)の「文書1.doc」に対する地紋付加領域の設定内容に応じて編集する。
このとき、選択された地紋付加領域決定方法は「黒部分に地紋画像を付加する」であるため、領域指定画像102の「文書1.bmp」の白黒反転はしない。
また、選択された領域指定画像サイズ決定方法は「そのままのサイズで使用する」であるため、領域指定画像102の「文書1.bmp」の変倍はしない。
よって、領域指定画像102の「文書1.bmp」は、同図の(b)に示すようになる。
また、選択された使用単位は「用紙単位」、選択された領域指定画像の位置は「左上」なので、用紙の左上に領域指定画像102の地紋付加領域102aを配置する。
その結果、領域指定画像102の編集結果として、同図の(c)に示すような用紙1枚(1ページ)分の領域指定画像201を得ることができる。
HDD16から読み込んだ図13の(d)に示す領域指定画像105の「文書2.bmp」は、原稿の「文書2.doc」に対する地紋付加領域の設定内容に応じて編集する。
このとき、選択された地紋付加領域決定方法は「白部分に地紋画像を付加する」であるため、領域指定画像105の「文書2.bmp」を白黒反転する。
また、選択された領域指定画像サイズ決定方法は「倍率を指定してサイズを変更する」、指定倍率が「50」%であるため、領域指定画像105の「文書2.bmp」は半分のサイズに変倍する。
よって、領域指定画像105の「文書2.bmp」は、同図の(e)に示すように領域指定画像105′となる。
また、選択された使用単位は「ページ単位」、選択された領域指定画像の位置は「中央」なので、用紙内の各ページの中央に領域指定画像105′の地紋付加領域105aを配置する。
その結果、領域指定画像105の編集結果として、同図の(f)に示すような用紙1枚分の領域指定画像202を得ることができる。
HDD16から読み込んだ図13の(g)に示す領域指定画像108の「文書1.bmp」は、原稿の「文書3.doc」に対する地紋付加領域の設定内容に応じて編集する。
このとき、選択された地紋付加領域決定方法は「面積の広いほうに地紋画像を付加する」であるため、領域指定画像108の黒部分と白部分の面積を比較するが、白部分の方が広いので、領域指定画像108の「文書1.bmp」を白黒反転する。
また、選択された領域指定画像サイズ決定方法は「用紙に合わせてサイズを変更する」、選択された使用単位は「ページ単位」であるため、領域指定画像108の「文書1.bmp」は用紙サイズと同じサイズになるように変倍する。
よって、領域指定画像108の「文書1.bmp」は、同図の(h)に示すように領域指定画像108′となる。
また、選択された使用単位は「ページ単位」なので、用紙内の各ページに領域指定画像108′の地紋付加領域108aを配置する。
その結果、領域指定画像108の編集結果として、同図の(i)に示すような用紙1枚分の領域指定画像203を得ることができる。
このように、コンピュータ端末が、画像編集ソフトのような画像編集能力の高いアプリケーションを用いて予め作成したビットマップファイルなどの画像ファイルを、地紋付加領域(印刷すべき通常画像に地紋画像を付加する領域)を指定する領域指定画像として読み込んで編集し、その編集した領域指定画像によって指定された地紋付加領域にのみ付加される地紋画像を作成することにより、ユーザは編集能力の高いアプリケーションを利用し、通常画像の一部分と地紋画像との重なりを避けるための地紋付加領域の指定を自由に行えるため、上記の重なりを避けつつ地紋のセキュリティ効果を極力保てると共に、地紋画像に使用するトナーの消費量を極力抑えることができる。
なお、この実施形態では、地紋付加領域の指定を行えるようにしたが、非地紋付加領域の指定を行えるようにすることもできる。
また、コンピュータ端末に備えた印刷制御装置としての機能を、そのコンピュータ端末からの印刷データによって印刷を行う側のプリンタや他の画像形成装置に備えることも可能である。
〔この発明に関わるプログラム〕
このプログラムは、機器(印刷制御装置又はその機能を持つコンピュータ端末等)を制御するコンピュータ(CPU)に、この発明に関わる地紋画像付加手段,領域指定画像編集手段(地紋付加領域決定手段,サイズ使用モード決定手段,位置決定手段),地紋画像作成手段,選択手段,指定手段,変倍手段(第1,第2の変倍手段),サイズ使用モード決定手段,および編集設定手段としての機能をそれぞれ実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような作用効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめから機器に備えるROM、あるいは不揮発性メモリ(フラッシュROM,EEPROM等)、あるいはHDD(ハードディスク装置)などの記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROM、あるいはメモリカード,フレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAM等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムを機器にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそれらの記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、通常画像(原稿)の一部分と地紋画像との重なりを避けつつ地紋のセキュリティ効果を極力保てると共に、地紋画像に使用するトナーの消費量を極力抑えることができる。したがって、高セキュリティ且つ低トナー消費量の地紋が付加された印刷データの印刷が可能な印刷制御装置を提供することができる。
1〜3:プリンタ 5:ネットワーク 10,20:コンピュータ端末
11,102:I/Oポート 12,101:CPU 13:ROM
14:RAM 15,106:表示部 16,103:HDD
17,107:入力部 18:記憶媒体ドライブ 19:記憶媒体
21:アプリケーション 22:GDI 23:スプーラ 24:ポートモニタ
30:プリンタドライバ 31:UI部 32:描画部 33:地紋画像作成部
34:領域指定画像編集部
特開2007−306058号公報 特開2005−235181号公報

Claims (23)

  1. 印刷媒体に印刷すべき通常画像に地紋画像を付加する地紋画像付加手段を有する印刷制御装置であって、
    予め作成された画像を、地紋付加領域を指定する領域指定画像として編集する領域指定画像編集手段と、
    該領域指定画像編集手段によって編集された前記領域指定画像によって指定された地紋付加領域にのみ前記地紋画像付加手段によって付加される地紋画像を作成する地紋画像作成手段とを設けたことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記領域指定画像編集手段は、前記領域指定画像のどの領域を地紋付加領域にするか、該領域の色に応じて決定する地紋付加領域決定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記地紋付加領域決定手段は、前記領域指定画像の黒色又は白色の領域を地紋付加領域として決定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記領域指定画像編集手段は、前記領域指定画像のどの領域を地紋付加領域にするか、該領域の面積に応じて決定する地紋付加領域決定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  5. 請求項1に記載の印刷制御装置において、
    前記領域指定画像編集手段は、前記領域指定画像のどの領域を地紋付加領域にするか、該領域の色又は面積に応じて決定する地紋付加領域決定手段を有し、
    該地紋付加領域決定手段によって地紋付加領域を決定する方法として、該地紋付加領域を前記領域の色に応じて決定する方法、あるいは前記領域の面積に応じて決定する方法を、外部からの操作信号によって選択する選択手段を設けたことを特徴とする印刷制御装置。
  6. 前記地紋付加領域の対象が前記印刷媒体の印字領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  7. 前記地紋付加領域の対象が前記印刷媒体に配置される前記通常画像1ページ分の領域であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  8. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷制御装置において、
    前記地紋付加領域の対象を外部からの操作信号によって指定する指定手段を設けたことを特徴とする印刷制御装置。
  9. 前記領域指定画像編集手段は、前記領域指定画像を外部からの操作信号によって指定された倍率に応じて変倍する変倍手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  10. 前記領域指定画像編集手段は、前記領域指定画像を前記印刷媒体の印字領域のサイズあるいは該印刷媒体に印刷される前記通常画像1ページ分の領域のサイズと同じになるように変倍する変倍手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  11. 前記領域指定画像編集手段は、外部からの操作信号により、前記領域指定画像をそのままのサイズで使用する第1のサイズ使用モード、前記領域指定画像を外部からの操作信号によって指定された倍率に応じて変倍してから使用する第2のサイズ使用モード、あるいは前記領域指定画像を前記印刷媒体の印字領域のサイズあるいは該印刷媒体に印刷される前記通常画像1ページ分の領域のサイズと同じになるように変倍してから使用する第3のサイズ使用モードを決定するサイズ使用モード決定手段と、該サイズ使用モード決定手段によって前記第2のサイズ使用モードを決定した場合に、前記領域指定画像を外部からの操作信号によって指定された倍率に応じて変倍する第1の変倍手段と、前記サイズ使用モード決定手段によって前記第3のサイズ使用モードを決定した場合に、前記領域指定画像を前記印刷媒体の印字領域のサイズあるいは該印刷媒体に印刷される前記通常画像1ページ分の領域のサイズと同じになるように変倍する第2の変倍手段とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  12. 前記領域指定画像編集手段は、外部からの操作信号により、前記領域指定画像を前記印刷媒体の印字領域あるいは該印刷媒体に印刷される前記通常画像1ページ分の領域のどの位置に適用するかを決定する位置決定手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  13. 請求項12記載の印刷制御装置において、
    前記領域指定画像を前記印刷媒体の印字領域あるいは該印刷媒体に印刷される前記通常画像1ページ分の領域のどの位置に適用するかを座標指定するための外部操作手段と通信可能であり、
    前記位置決定手段は、前記外部操作手段からの操作信号により、前記領域指定画像を前記印刷媒体の印字領域あるいは該印刷媒体に印刷される前記通常画像1ページ分の領域のどの位置に適用するかを決定することを特徴とする印刷制御装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の印刷制御装置において、
    前記領域指定画像編集手段により領域指定画像として編集可能な予め作成された画像とその編集方法を印刷条件毎に設定する編集設定手段を設けたことを特徴とする印刷制御装置。
  15. 前記印刷条件が対応する前記通常画像を特定する情報であることを特徴とする請求項14に記載の印刷制御装置。
  16. 前記通常画像を特定する情報が、対応する通常画像名,アプリケーション名,あるいは印刷ジョブ名であることを特徴とする請求項15に記載の印刷制御装置。
  17. 前記印刷条件が印刷者を特定する情報であることを特徴とする請求項14に記載の印刷制御装置。
  18. 前記印刷者を特定する情報は、ユーザ名,ユーザID,認証コード,コンピュータ名,又はIPアドレスであることを特徴とする請求項17に記載の印刷制御装置。
  19. 前記印刷条件がページ番号であることを特徴とする請求項14に記載の印刷制御装置。
  20. 前記印刷条件が印刷媒体サイズであることを特徴とする請求項14に記載の印刷制御装置。
  21. 印刷すべき通常画像に地紋画像を付加する地紋画像付加手段を有する印刷制御装置における地紋画像作成方法であって、
    予め作成された画像を、地紋付加領域を指定する領域指定画像として編集し、その編集した領域指定画像によって指定された地紋付加領域にのみ前記地紋画像付加手段によって付加される地紋画像を作成することを特徴とする地紋画像作成方法。
  22. 印刷制御装置を制御するコンピュータに、請求項1乃至20のいずれか一項に記載の印刷制御装置を構成する各手段としての機能を実現させるためのプログラム。
  23. 請求項22に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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