JP2010193230A - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末1は、光光学的情報読取手段と非接触通信手段とがケース2の内部に収容されてなるものである。この携帯端末1には、第1のアンテナ51と第2のアンテナ52とが設けられており、開始信号が発生したときには、まず第1のアンテナ51からのキャリアの出力をオン状態とし、且つ第2のアンテナ52からのキャリアの出力をオフ状態としている。第1のアンテナ51からのキャリアの出力に基づいて非接触通信媒体が検出された場合には、第2のアンテナ52からのキャリアの出力をオン状態とし、この第2のアンテナ52から出力されるキャリアによって非接触通信媒体と非接触通信を行っている。
【選択図】図4
Description
また、前記非接触通信手段は、第1のアンテナと、前記第1のアンテナとは異なる第2のアンテナと、前記第1のアンテナからのキャリアの出力、及び前記第2のアンテナからの前記キャリアの出力を制御する出力制御手段と、前記第1のアンテナから出力される前記キャリアに基づいて前記非接触通信媒体の存在を検出する検出手段と、を備えている。
更に、前記出力制御手段は、前記操作手段にて前記開始信号が発生したときに、前記第1のアンテナからの前記キャリアの出力をオン状態とし、且つ前記第2のアンテナからの前記キャリアの出力をオフ状態とし、前記第1のアンテナからの前記キャリアに基づいて前記非接触通信媒体の存在が前記検出手段によって検出された場合に、前記第2のアンテナからの前記キャリアの出力をオン状態とし、前記第2のアンテナからの前記キャリアによって前記非接触通信媒体と前記非接触通信を行っている。
また、前記駆動制御手段は、前記第2のアンテナが前記第1位置にある状態で、前記開始信号が発生した場合に、所定のタイミングで前記アンテナ変位機構を駆動させて前記第2のアンテナを前記第2位置に設定し、前記出力制御手段は、前記非接触通信媒体の存在が前記検出手段によって検出された場合に、前記第2位置に設定された前記第2のアンテナから前記キャリアを出力するように構成されている。
このようにすると、まず、第1のアンテナからのキャリア送信によって非接触通信媒体の存在を確かめることができるため、装置内のアンテナ全部を使用して非接触通信媒体の検出を行う構成と比較して省電力化を図りやすくなる。また、第1アンテナは、非接触通信媒体の存在を検出するために用いる部分であり、必要以上に大きくする必要はないため、小型構成として装置内の適切位置に配置しやすくなる。
また、第1のアンテナからのキャリアに基づいて非接触通信媒体の存在が検出手段によって検出された場合に、第2のアンテナからのキャリア出力をオン状態としている。このようにすると、非接触通信媒体の存在が検出されてから第2のアンテナを作動させることができるため、非接触通信媒体が存在しないような状況下で第2のアンテナを作動させずに済み、消費電力を抑えた効率的な使用が可能となる。
更に、アンテナを機能毎に分けて構成しているため、それぞれのアンテナ(第1のアンテナ及び第2のアンテナ)をより適切な位置に効率的に配置することができる。従って、省電力化を図りうる構成をより小型構成で実現できる。
一方、所定操作がなされた場合には、所定のタイミングでアンテナ変位機構が駆動して第2のアンテナが第2位置に設定される。そして、非接触通信媒体が検出されることを条件として、第2のアンテナからキャリアが出力される。このような構成とすると、ユーザが非接触通信を行うとする場合に、第2のアンテナを通信しやすい位置(第2位置)に自動的に変更することができ、非接触通信をスムーズに且つ良好に行うことができる。
本発明のように非接触通信機能を設けて高機能化を図ろうとする場合、必然的に搭載部品が多くなるため、非接触通信に用いるアンテナを適切な位置に適切なサイズで配置しにくいという問題があり、装置全体を小型化しようとする場合にはその問題が顕著となる。例えば、アンテナを小さく構成すると、配置スペースを削減でき、装置全体の小型化を図りやすくなるものの、通信性能の低下を招くという問題がある。逆に、アンテナを大きくすると、アンテナ自体の通信性能を向上しうるものの、当該アンテナを適切な位置に配置しにくくなり、装置の小型化が困難となる。
このような問題に対し、請求項2の発明では、第2のアンテナをケース内に固定するのではなく、ケース外に変位可能に設けている。従って、ある程度大きなサイズのものでも設置しやすく、また、必要に応じて延出させることができるため、ケース内に第2のアンテナの配置スペースをそれほど確保せずとも第2のアンテナを通信しやすく配置できる。また、装置構成をコンパクトにしたい場合には、第2のアンテナをケースの外壁に沿って納めればよく、小型化をそれほど損ねることもない。
以下、本発明の携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、第1実施形態の携帯端末の全体構成について説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する平面図であり、図1(b)は、図1(a)の携帯端末の側面図である。また、図1(c)は、図1(a)の携帯端末の裏面図である。図2は、図1の携帯端末の電気的構成を例示するブロック図である。図3は、図2の非接触通信部等を具体的に例示するブロック図である。
図2に示すように、携帯端末1のケース2内には、携帯端末1全体を制御する制御部3が設けられている。この制御部3は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有している。また、制御部3には、表示装置4、トリガスイッチ5、キー操作部6、アクチュエータ7、外部インターフェース8、メモリ9などが接続されている。
情報コード読取部40は、公知の情報コードリーダとして構成される部分であり、CCDエリアセンサ等の受光センサ、結像レンズ、LEDやレンズ等からなる照明部などを備えており、制御部3と協働して読取対象に付された情報コード(バーコードや二次元コード)を読み取るように機能する。この情報コード読取部40によって読み取りを行う場合、まず、制御部3から照明部に指令が与えられて当該照明部から照明光が出射され、読取口13(図1(c)参照)を通って読取対象に照射される。照明光が情報コード(バーコードや二次元コード)に照射されると、その反射光が読取口13を通って装置内に取り込まれ、結像レンズを通って受光センサに受光されることとなる。読取口13と受光センサの間に配される結像レンズは、情報コードの像を受光センサ上に結像させており、受光センサはこの情報コードの像に応じた受光信号を出力している。受光センサから出力された受光信号は、増幅回路によって増幅された後、AD変換回路によってデジタル信号に変換され、画像データとしてメモリ9(図2)に記憶される。メモリ9に画像データが記憶された後には、当該画像データに対し公知のデコード処理が行われ、そのデコード結果が表示装置4や外部装置などに出力される。
本実施形態では、情報コード読取部40及び制御部3が「光学的読取手段」の一例に相当する。
次に、本実施形態の特徴部分をなす非接触通信部20及びアンテナ50について説明する。図3に示す非接触通信部20は、例えば図3のように構成されており、非接触通信媒体の存在を検出する検知部20aと、非接触通信媒体と非接触通信(読み取りや書き込みなど)を行う通信部20bとに分かれている。
図1、図3に示すように、本実施形態の携帯端末1には、検出部20aからのキャリアを出力可能な第1のアンテナ51と、通信部20bからのキャリアを出力可能な第2のアンテナ52とが設けられており、これらアンテナが異なる位置にそれぞれ配置されている。図1(b)(c)に示すように、第1のアンテナ51は、ケース2の長手方向端部付近に固定されており、図1(c)の例では、読取口13の開口を取り囲む形態で環状に配置されている。
次に、本実施形態の携帯端末1で行われる制御処理について説明する。
本実施形態の携帯端末1では、ユーザがトリガスイッチ5を押圧する押圧操作に応じて制御部3に開始信号が与えられ、この開始信号をトリガとして制御処理が開始されるようになっている。トリガスイッチ5の押圧操作に応じて発生する開始信号は、非接触通信手段による非接触通信、及び光学的情報読取手段による情報コードの読み取りのトリガとなるものであり、開始信号の発生を条件として、図6に示す情報コード読取処理及び図7に示す非接触通信処理が開始される。なお、これら情報コード読取処理及び非接触通信処理は、順番に行われてもよく、同時期に並列処理で行われてもよい。
本実施形態の携帯端末1では、ケース内に光学的情報読取手段と非接触通信手段とが設けられており、光学的情報の読み取り及び非接触通信を単一の端末によって実現できるようになっている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
2…ケース
3…制御部(光学的情報読取手段、非接触通信手段、出力制御手段、検出手段、駆動制御手段)
5…トリガスイッチ(操作手段)
7…アクチュエータ(駆動制御手段)
20…非接触通信部(非接触通信手段)
38…包絡検波回路(検出手段)
40…情報コード読取部(光学的情報読取手段)
50…アンテナ(非接触通信手段)
51…第1のアンテナ
52…第2のアンテナ
60…アンテナ変位機構
Claims (7)
- 情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取手段と、
非接触通信媒体と非接触通信を行う非接触通信手段と、
前記光学的情報読取手段及び前記非接触通信手段を収容するケースと、
を備えた携帯端末であって、
所定操作に応じて開始信号を発生する操作手段を備え、
前記非接触通信手段は、
第1のアンテナと、
前記第1のアンテナとは異なる第2のアンテナと、
前記第1のアンテナからのキャリアの出力、及び前記第2のアンテナからの前記キャリアの出力を制御する出力制御手段と、
前記第1のアンテナから出力される前記キャリアに基づいて前記非接触通信媒体の存在を検出する検出手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、前記操作手段にて前記開始信号が発生したときに、前記第1のアンテナからの前記キャリアの出力をオン状態とし、且つ前記第2のアンテナからの前記キャリアの出力をオフ状態とし、前記第1のアンテナからの前記キャリアに基づいて前記非接触通信媒体の存在が前記検出手段によって検出された場合に、前記第2のアンテナからの前記キャリアの出力をオン状態とし、
前記第2のアンテナからの前記キャリアによって前記非接触通信媒体と前記非接触通信を行うことを特徴とすることを特徴とする携帯端末。 - 前記第2のアンテナを、前記ケースの外壁に沿って収まる第1位置と、前記ケースから延出する第2位置とで変位させるアンテナ変位機構と、
前記アンテナ変位機構の駆動を制御する駆動制御手段と、
を備え、
前記駆動制御手段は、前記第2のアンテナが前記第1位置にある状態で、前記開始信号が発生した場合に、所定のタイミングで前記アンテナ変位機構を駆動させて前記第2のアンテナを前記第2位置に設定し、
前記出力制御手段は、前記非接触通信媒体の存在が前記検出手段によって検出された場合に、前記第2位置に設定された前記第2のアンテナから前記キャリアを出力することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記駆動制御手段は、前記非接触通信媒体の存在が前記検出手段によって検出された場合に、前記アンテナ変位機構を駆動させて前記第2のアンテナを前記第2位置に設定し、
前記出力制御手段は、その第2位置に設定された前記第2のアンテナから前記キャリアを出力することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。 - 前記第1のアンテナは、所定の仮想平面に沿って配置されており、
前記第2のアンテナは、前記第1位置において前記仮想平面と交差する平面方向に沿って配置され、前記第2位置において前記仮想平面に沿って配置されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の携帯端末。 - 前記ケースの外壁には、前記第2のアンテナを収容する凹部が形成されており、
前記第2のアンテナは、前記第1位置において前記凹部に収容され、前記第2位置において前記凹部から離脱して前記ケースから延出することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末。 - 前記第1のアンテナよりも前記第2のアンテナのほうがサイズが大きく構成されており、
前記出力制御手段は、前記第1のアンテナから第1出力で前記キャリアを送信し、前記第2のアンテナから前記第1出力よりも大きい第2出力で前記キャリアを送信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末。 - 前記操作手段に対する前記所定操作に応じて前記開始信号が発生したときに、前記非接触通信手段による前記非接触通信媒体との非接触通信と共に、前記光学的情報読取手段による前記情報コードの読み取りが開始されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の携帯端末。
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