JP2010192902A - アクティブストラップ式磁気ランダムアクセスメモリの記憶素子 - Google Patents

アクティブストラップ式磁気ランダムアクセスメモリの記憶素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 磁気記憶層、基準層及び基準層と記憶層の間に挿入された絶縁層から成る磁気トンネル接合部と、磁気トンネル接合部の一方の端を第一の選択用トランジスタと横方向に接続する第一のストラップ部分とを有する、熱アシストスイッチング書込手順による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の記憶素子である。
【解決手段】 この記憶素子には、第一のストラップ部分と逆側に延びるとともに、磁気トンネル接合部の前記の一方の端を第二の選択用トランジスタと横方向に接続する第二のストラップ部分が更に設けられており、これらの第一と第二のストラップ部分は、第一と第二の選択用トランジスタを介して電流が流れるように構成されている。ここで開示した記憶素子の電気消費量は、従来のMRAM記憶素子よりも少ない。
【選択図】 図2b

Description

本出願の主題は、2009年2月10日に出願した欧州通常特許出願第09/290126号及び第09/290127号と関連しており、ここに、その開示内容の全体を参照して明示的に組み入れるものとする。
本発明は、特に、磁気トンネル接合(MTJ)をベースとする、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の記憶素子に関する。
熱アシストスイッチング磁気トンネル接合(TAS−MTJ)ベースのMRAM記憶素子が、特許文献1と2に記載される一方、シングルライン(SL)TAS−MTベースのMRAM記憶素子が、本発明の出願人による特許文献3に記載されている。これらの典型的な実施形態は、ビットライン又はワードライン毎に一つの専用の導体フィールドラインを使用している。
図1aは、典型的には、選択用CMOSトランジスタ3と図面と平行に表示されているビットライン4の間に配置された、記憶層23、絶縁層22及び基準層21から成る接合部2を有する従来のTAS−MTJベースのMRAMの単一の記憶素子1を図示している。また、ビットライン4と直交する(書込用)フィールドライン5は、接合部2の下に配置されている。このような構造は、接合部2の底部と選択用トランジスタ3を横方向に接続するストラップ部分7を必要としている。
TAS−MTJベースのMRAMの書込手順は、ビットライン4と接合部2にパルス状の加熱電流32を流して接合部2を加熱することによって行われる。それは、トランジスタ3を飽和モードにすることで実現されている。接合部2が好適な温度に到達すると同時に、或いは短時間の遅れの後に、フィールドライン5にフィールド電流52を流して、接合部2をアドレス指定することが可能な磁界51を発生させ、記憶層23の磁化を適切な方向に切り換えている。次に、選択用トランジスタ3を遮断モードに設定することによって、加熱電流32を停止する。フィールド電流52は、接合部2を冷却している間は維持されるが、接合部2が記憶層23の磁化を書込状態に固定するための温度に到達したら停止される。
図1の従来の記憶素子の構造の大きな欠点は、接合部2の抵抗・面積積(RA)を十分に小さくして、記憶層23の温度をブロッキング温度以上に上昇させるのに十分な大きさの加熱電流32を接合部2に流すとともに、電圧破壊を起こさないような低い電流密度を維持する必要があることである。例えば、典型的には、接合部の温度を記憶層23と基準層21のブロッキング温度の間に有る約120〜200°Cまで上昇させるのに必要な105 A/cm2 〜107 A/cm2 の範囲に電流密度を維持するためには、RA値を1〜500Ω・μm2 のオーダーとしなければならない。
米国特許第6,950,335号明細書 米国特許公開第2006/291276号明細書 欧州特許公開第2,109,111号明細書 米国特許第7,332,781号明細書 国際特許公開第2009/153292号明細書
本発明の課題は、従来技術の少なくとも複数の制限を克服した、熱アシストスイッチング書込手順による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の記憶素子及び磁気記憶装置を提示することである。
また、本発明の課題は、書込手順の間に、磁気トンネル接合部を高い方の温度閾値にまで加熱するために、第一と第二の選択用トランジスタを介して第一と第二のストラップ部分に加熱電流を流す工程と、磁気トンネル接合部が高い方の温度閾値に到達した後、記憶層の磁化を切り換える工程とを有する、MRAM記憶素子の書込方法を提示することである。
本発明の実施形態では、磁気記憶層、基準層及び基準層と記憶層の間に挿入された絶縁層から成る磁気トンネル接合部と、磁気トンネル接合部の一方の端を第一の選択用トランジスタと横方向に接続する第一のストラップ部分とを有する、熱アシストスイッチング書込手順によるMRAM記憶素子において、この記憶素子には、第一のストラップ部分と逆側に延びるとともに、磁気トンネル接合部の前記の一方の端を第二の選択用トランジスタと横方向に接続する第二のストラップ部分が更に設けられており、これらの第一と第二のストラップ部分が、第一と第二の選択用トランジスタを介して電流を流すように構成されている。
一つの実施形態では、当該の第一と第二の選択用トランジスタを介して流れる電流が、磁気トンネル接合部を高い方の温度閾値にまで加熱するための加熱電流である。
別の実施形態では、当該の第一と第二の選択用トランジスタを介して流れる電流には、更に、フィールド電流の向きに応じて記憶層の磁化を変更するための磁界を発生させるように調整されたフィールド電流が含まれる。
更に別の実施形態では、MRAM記憶素子は、フィールド電流の向きに応じて記憶層の磁化を変更するためのフィールド電流を流すように構成されたフィールドラインを更に有する。
更に別の実施形態では、MRAM記憶素子には、磁気トンネル接合部の他方の端と接続されるとともに、選択用トランジスタの中の少なくとも一つを介して磁気トンネル接合部にスピン偏極書込電流を流して、スピン偏極書込電流が流れる方向に応じて記憶層の磁化を変更するように構成されたビットラインが更に設けられている。
一つの実施形態では、当該の記憶層の磁化を切り換える工程は、第一と第二の選択用トランジスタを介して第一と第二のストラップ部分にフィールド電流を流す工程で構成される。
ここに提示したMRAM記憶素子によって、より効果的に接合部及び記憶層を加熱するとともに、切換速度を速くすることが可能となる。更に、本発明によるMRAM記憶素子は、電気消費量を少なくするとともに、RA値が高い接合部を使用して、記憶素子の読取性能を改善することを可能とするものである。
本発明は、図面に図示された例示のための実施形態の記述によって、より良く理解される。
従来のMRAM記憶素子の単一の記憶素子1の模式図 本発明の第一の実施形態によるMRAM記憶素子の模式図 本発明の第二の実施形態によるMRAM記憶素子の模式図 本発明の第三の実施形態によるMRAM記憶素子の模式図 本発明の第四の実施形態によるMRAM記憶素子の模式図 本発明の第五の実施形態によるMRAM記憶素子の模式図 本発明の実施形態によるMRAM記憶素子1の磁気トンネル接合部とストラップ部分に沿った位置の関数として描画された温度変化をシミュレーションしたグラフ 図2cと2dの実施形態によるMRAM記憶素子1の二次元温度分布をシミュレーションした図
図2aは、熱アシストスイッチング書込手順による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の記憶素子1の一つの実施形態を図示している。記憶素子1は、磁気記憶層23と、基準層21と、基準層21と記憶層23の間に挿入された絶縁層22とから成る接合部2を有する。第一のストラップ部分7は、例えば、記憶層23の側に有る、磁気トンネル接合部2の一方の端を、第一のコンタクトエリアスタッド8を介して選択用トランジスタ3と横方向に接続している。記憶素子1は、例えば、基準層21の側に有る、磁気トンネル接合部2の他方の端と電気的に接続された、図面と平行に図示されているビットライン4も有する。第一のストラップ部分7は、ビットライン4の面と平行な面内を延びている。
この構造では、第一のストラップ部分7は、ローカルフィールドラインとして使用することができる。この場合、書込手順の間、磁気トンネル接合部2を加熱するために、ビットライン4と選択用トランジスタ3を介して磁気トンネル接合部2に加熱電流32を流す。それは、トランジスタ3を飽和モード(ON)とすることによって実施される。接合部2が高い方の温度閾値に到達すると同時に、或いは短時間の遅れの後に、ビットライン4を介して、接合部2とストラップ部分7にフィールド電流52を流す。フィールド電流52の大きさは、その電流52の向きに依存した方向に記憶層23の磁化を切り換えることが可能な磁界51を発生するのに十分な大きさとする。次に、選択用トランジスタ3を遮断モード(OFF)に設定することによって、加熱電流32とフィールド電流52を停止する。
図2aの記憶素子の構造では、加熱電流32とフィールド電流52の両方は、接合部2とストラップ部分7を流れ、これらの二つの電流は、互いに独立して制御することができない。その結果、磁界51の方向を反転させることができるようにするためには、接合部2とストラップ部分7を流れる全電流又は加熱電流32とフィールド電流52の合計を両方向に流す必要が有る。それは、ビットライン4とコンタクトエリアスタッド8の間の電圧の極性を反転させることによって実施することができる。
与えられた電圧に対して、磁気トンネル接合部2の絶縁層22は、ストラップ部分7を流れるフィールド電流52が記憶層23の磁化を切り換えることができる磁界51を発生させるのに十分な大きさを持つことができる程十分に薄く製作しなければならない。例えば、150μA〜200μAの範囲の有効な大きさのフィールド電流52を使用するためには、横断面が最新の磁気トンネル接合部に関して典型的な約7.85×10-11 cm2 である絶縁層22は、(典型的には、約1Ωμm2 〜100Ωμm2 の抵抗に対して)1.2nmのオーダーの厚さを持たなければならない。しかし、そのような薄い絶縁層22の抵抗は、接合部2を流れる全電流に対して低下し、その結果、より厚い絶縁層22を有する接合部と比べて加熱が弱くなってしまう。
図2aのMRAM記憶素子1の磁気トンネル接合部2を流れる全電流は、加熱電流32がフィールド電流52よりもずっと大きい場合の加熱電流32とほぼ等しい大きさに近付くとともに、フィールド電流52が加熱電流32よりもずっと大きい場合のフィールド電流52とほぼ等しい大きさに近付くことができる。
図2bには、別の実施形態によるMRAM記憶素子1が図示されている。図2bの実施例では、記憶素子1は、第二のストラップ部分7’と第二の選択用トランジスタ3’とを更に有し、第二のストラップ部分7’が第二のコンタクトエリアスタッド8’を介して磁気トンネル接合部2の一方の端を第二の選択用トランジスタ3’と横方向に接続している。第二のストラップ部分7’は、ビットライン4の面に対して平行な面内を第一のストラップ部分7と逆側に延びている。
図2aの記憶素子の構造と同様に、書込手順は、選択用トランジスタ3,3’の中の少なくとも一つをON状態にすることで、ビットライン4を介して接合部2に加熱電流32を流すことによって、磁気トンネル接合部2を加熱する工程を有する。しかし、図2bの実施形態では、記憶層23の磁化を切り換える工程は、第一と第二の選択用トランジスタ3,3’を介して第一と第二のストラップ部分7,7’に電流、ここでは、フィールド電流52を流す工程で実現されている。その工程は、磁気トンネル接合部2が高い方の温度閾値に到達すると同時に、或いは短時間の遅れの後に、二つの選択用トランジスタ3,3’をONモードに設定することによって実施される。記憶層23の磁化を最終的な書込状態に切り換えた後、選択用トランジスタ3を停止することによって、加熱電流32を停止する。フィールド電流52は、接合部2を冷却している間維持し、その後接合部2が磁化を書込状態に固定するための低い方の温度閾値に到達した時に停止することができる。図2bの記憶素子の構造によって、加熱電流32と独立してフィールド電流52を制御することができる。記憶層23の磁化を切り換えることができるようにするために、二つのコンタクトエリアスタッド8,8’に加える電圧の極性を二つとも逆方向に反転することによって、フィールド電流52の向きを切り換えることができる。
図2bの記憶素子の構造によって、フィールド電流52の大きさよりも小さい大きさの加熱電流32を使用することが可能となる。フィールド電流52も、接合部2の加熱に寄与することができるが、第一と第二のストラップ部分7,7’が基本的に導電性であり、フィールド電流52の典型的な大きさに対して無視できる大きさのジュール熱しか発生しないので、その寄与分は通常小さい。
図2cは、更に別の実施形態によるMRAM記憶素子1を図示している。図2cでは、書込手順は、第一と第二のストラップ部分7,7’に電流を流し、その電流が加熱電流32とフィールド電流52から構成される工程を有する。図2cの構造では、磁気トンネル接合部2は、基本的に、二つのストラップ部分7,7’を流れる加熱電流32によるジュール熱効果に対する寄与分によって加熱される。
この実施例の変化形態では、二つのストラップ部分7,7’の抵抗率を上げることによって、加熱を強める。それは、二つのストラップ部分7,7’の横断面を低減することによって、例えば、二つのストラップ部分7,7’の長さを引き伸ばすか、厚さを低減するか、或いはその両方を行うことによって実現することができる。例えば、第一と第二のストラップ部分7,7’の形状を通常の四角い形状から細長い長方形の形状に変更することができる。二つのストラップ部分7,7’の横断面は、3×10-11 cm2 よりも小さく製作して、シート抵抗を200Ω/スクエア以上とすることができる。
例えば、3×10-11 cm2 のオーダーに第一と第二のストラップ部分7,7’の横断面を低減することによって、例えば、150μA〜200μAの小さいフィールド電流52を二つのストラップ部分7,7’に流して、フィールド電流の密度が記憶層の磁化を切り換えることができる磁界強度を発生するのに十分な大きさとなるようにすることができる。更に、二つのストラップ部分7,7’が記憶層23の近くに有るので、図2cの記憶素子の構造における二つのストラップ部分7,7’と記憶層23の間の間隔は、図1の従来の記憶素子の構造におけるフィールドライン5と記憶層23の間の間隔よりもずっと短くなっている。例えば、二つのストラップ部分7,7’と記憶層23の間の間隔は、(典型的には、図1の従来の記憶素子の場合の約200nmと比べて)50nmと短くすることができる。そのため、同じ大きさのフィールド電流に対して、図2cの記憶素子の構造における第一と第二のストラップ部分7,7’内を流れるフィールド電流52は、例えば、図1の記憶素子の構造のフィールドライン5又はビットライン4に電流を流すことによって発生する磁界強度よりも大きな磁界強度を記憶層23に発生させる。
二つのストラップ部分7,7’の抵抗率の増大は、横断面を小さくすることに代わって、或いはそれと組み合わせて、ストラップ部分7,7’に対して多くの抵抗材料を使用することによっても実現することができる。例えば、通常はシート抵抗が106Ω/スクエアのタンタルから製作される二つのストラップ部分7,7’は、シート抵抗が200Ω/スクエア以上の材料から製作することができる。一つの実施例では、二つのストラップ部分7,7’は、シート抵抗が223Ω/スクエアの窒化タンタルから製作される。
図2cの記憶素子の構造における加熱電流32とフィールド電流52は、独立して制御することができない。しかし、その記憶素子の構造は、図2aの記憶素子の構造と異なり、接合部2に電流が流れないので、エレクトロマイグレーションや電圧破壊などの電流強度に関する通常の制限を課されない。
加熱電流32とフィールド電流52の合計に相当する、図2cの第一と第二のストラップ部分7,7’を流れる全電流は、加熱電流32がフィールド電流52よりもずっと大きい場合の加熱電流32とほぼ等しい大きさに近付けるとともに、フィールド電流52が加熱電流32よりもずっと大きい場合のフィールド電流52とほぼ等しい大きさに近付けることができる。
別の実施形態では、記憶層23の少なくとも一部を二つのストラップ部分7,7’自体の中に構成することができる。図示されていない実施例では、記憶層23は、二つのストラップ部分7,7’内において、ストラップ部分7,7’の磁気トンネル接合部2と接続されている側に配置される。そのような後者の構造は、二つのストラップ部分7,7’内におけるジュール熱効果に対する寄与分による加熱が起こる場所に記憶層23が配置されているので、記憶層23の加熱を容易にするものである。
図示されていない更に別の実施形態では、第一と第二のストラップ部分7,7’が、ビットライン4に対して垂直な方向ではなく、ビットライン4の面に対して平行な方向を向いており、記憶層23の磁化の向きを垂直にすることが可能である。
図2dは、更に別の実施形態によるMRAM記憶素子1を図示している。図2dでは、書込手順は、第一と第二のストラップ部分7,7’に加熱電流を流すことによって、磁気トンネル接合部2を加熱する工程を有する。記憶層23の磁化を切り換える工程は、磁気トンネル接合部が高い方の温度閾値に到達した後、選択用トランジスタ3の中の少なくとも一つをONにすることで、ビットライン4を介して磁気トンネル接合部2にスピン偏極書込電流53を流すことによって実施される。詳しくは、スピン偏極書込電流53は、電流が基準層21を流れる方向に応じて偏極されており、その結果記憶層23に侵入した電子のスピンの大部分が基準層21の磁化方向に沿った方向を向くこととなる。そのため、スピン偏極書込電流は、記憶層23の磁化を切り換える。接合部2の加熱は、二つのコンタクトエリアスタッド8の間のストラップ部分7に加熱電流32を流すことによって実施される。ここで、図2cの実施形態で述べた通り、ストラップ部分7の抵抗率は、その横断面を小さくするか、或いは多くの抵抗材料を使用することによって増大させることができる。
図示されていない実施例の変化形態では、磁気トンネル接合部2は、書込電流偏極磁化層を更に有し、その層は、例えば、記憶層23の側に追加されるとともに、抵抗率の小さい非磁化層によって記憶層から切り離された層である。スピン偏極書込電流53は、電流が偏極磁化層を流れる方向に応じて偏極されており、その結果記憶層23に侵入した電子のスピンの大部分が偏極磁化層の磁化方向に沿った方向を向くこととなる。
この実施例の変化形態では、記憶層23は、本発明の出願人による特許文献4に記載されている通り、希土類及び遷移金属をベースとするアモルファス又はナノ結晶合金から製作される。そのような合金の磁化特性をフェリ磁性タイプとすることができるとともに、ほぼ平坦な磁化を記憶層23に与えることができる。アモルファス又はナノ結晶合金を使用することによって、書込手順に必要なスピン偏極書込電流の密度を大幅に低減して、磁気トンネル接合部2の電気的な破壊を防止するとともに、メモリの電気消費量を最小限にすることができる。
スピン偏極書込電流53を使用する利点は、記憶層23の磁化を切り換えるのに必要な電流密度がもはや材料の外因的特性である切換磁界に依存しなくなり、そのため幾何学的な形状と場合によっては存在する欠陥とに依存するようになることである。それに代わって、スピン偏極書込電流の密度が、材料の内因的特性である記憶層23の磁気異方性に依存するようにして、そのため経験にもとづきずっと簡単な手法で制御することが可能となる。特に、磁気トンネル接合部2のサイズと形状に依存しなくなり、そのためスピン偏極書込電流の限界密度は、次世代の製品で期待される通り、接合部のサイズが小さくなっても変わらなくなる。それと異なり、電流ラインによって発生させた磁界を使用する従来形式のMRAM記憶素子の場合、書込に必要な電流とそのため電気消費量は、磁気トンネル接合部のサイズが小さくなる程増大する。
図2eは、更に別の実施形態によるMRAM記憶素子1を図示している。図2eでは、MRAM記憶素子1は、フィールドライン5を更に有する。その書込手順は、第一と第二のストラップ部分7,7’に加熱電流を流すことによって、磁気トンネル接合部2を加熱する工程を有する。記憶層の磁化を切り換える工程は、磁気トンネル接合部が高い方の温度閾値に到達した後、フィールドライン5にフィールド電流52を流すことによって実施される。図2bのMRAM記憶素子1と同様に、フィールド電流52は、加熱電流32と独立して制御することができ、書込手順の間、フィールド電流52を流し続ける一方、加熱電流32を停止することが可能となる。
フィールドライン5を使用する結果、フィールドライン5と記憶層23の間の間隔が大きくなるために、より大きいフィールド電流52を使用しなければならないので、図2cの記憶素子の構造と比べて電気消費量が多くなる。しかし、フィールド電流52が別個のフィールドライン5を流れるので、前述した実施形態の場合のように、二つのコンタクトエリアスタッド8の間、或いはビットライン4とコンタクトエリアスタッド8の間の電圧の極性を反転させる必要がなくなる。そのため、そのような役割を果たすトランジスタを追加する必要がなくなり、より単純な構成の記憶素子とすることができる。
この実施例の図示されていない変化形態では、本発明の出願人による特許文献5に記載された記憶素子の構造と同様に、MRAM記憶素子1は、二つ以上の磁気トンネル接合部2を有し、フィールドライン5が、それらの接合部2の間で共有される。そのような変化形態によって、図2eの実施形態による複数のMRAM記憶素子1から成るメモリアレーのサイズを大幅に低減するとともに、従来のMRAM記憶素子と比べて電気消費量を低下させることが可能となる。
図2b〜2eの実施形態によるMRAM記憶素子1の読取手順は、磁気トンネル接合部の磁気抵抗を検出するために、ビットライン4を介して磁気トンネル接合部2に小さいセンス電流を流すことによって実施することができる。
フィールド電流52がそれぞれ第一のストラップ部分7及び第一と第二のストラップ部分7,7’を流れる図2a,2b及び2cの実施形態によるMRAM記憶素子1によって、図2eの実施形態によるMRAM記憶素子1と比べて磁界51の切換速度を速くすることができる。実際、電流を流すことによるストラップ部分7,7’の寄生容量は、フィールドライン5の寄生容量よりもずっと小さい。図2a〜2cの記憶素子の構造で通常使用されるストラップ部分7,7’の長さは短く、それに対応して抵抗による電圧降下(IRドロップ)及び抵抗・容量積(RC)が小さいままであるため、ストラップ部分7,7’のシート抵抗が大きい場合でも、図2a,2b及び2cの実施形態によるMRAM記憶素子1と図2eの実施形態によるMRAM記憶素子1の間の切換速度の違いが大きくなる場合がある。その違いは、図2eの記憶素子の構造において長いフィールドライン5が使用されている場合に大きくなる。更に、図2a〜2cの実施形態によるMRAM記憶素子1は、少ないフィールド電流52と加熱電流32を使用しているため、それぞれ記憶層23の磁化を効果的に切り換えるとともに、磁気トンネル接合部2を加熱することができるので、従来のMRAM記憶素子よりも電気消費量が少なくなる。
図2cと2eの実施形態によるMRAM記憶素子1は、加熱電流32もフィールド電流52も磁気トンネル接合部2に流れないので、RA値が大きい磁気トンネル接合部2を使用することができる。そのような構造では、250%までの磁気トンネル接合部2のトンネル磁気抵抗(TMR)を作り出せる酸化マグネシウムから絶縁層22を製作することができる。それと異なり、Al2 3 ベースの絶縁層を有する従来の磁気トンネル接合部のトンネル磁気抵抗は、典型的には、70%である。高いRA値によって、雑音余裕と読取/センス速度を向上させることができる。実際、高いRA値によって、ストラップ部分7,7’の抵抗が、磁気トンネル接合部2の抵抗と比べて無視できる程度となり、磁気トンネル接合部2の磁気抵抗に対して大きな影響を与えなくなる。そのため、図2cと2eの実施形態によるMRAM記憶素子1における磁気トンネル接合部2の特性を最適化して、例えば、読取オペレーションを改善することができる。図2cと2eの実施形態によるMRAM記憶素子1の別の利点は、磁気トンネル接合部2の信頼性、そのためMRAM記憶素子1の信頼性が向上することである。実際、接合部2に電流を流さないので、磁気トンネル接合部2におけるエレクトロマイグレーション、電圧破壊、酸化物劣化などの影響が最小限となる。
図2a〜2dの実施形態によるMRAM記憶素子1の場合、フィールドライン5が不要であるにも関わらず、ストラップ部分7,7’におけるフィールド電流52及び/又は加熱電流32を制御するために、(図示されていない)追加のトランジスタが必要であるため、MRAM記憶素子1のサイズは、従来のMRAM記憶素子のサイズと比べて大きくなる。図2b〜2eの実施形態によるMRAM記憶素子1も、第二のストラップ部分7’と第二のコンタクトエリアスタッド8’を必要としている。
図3には、図2aと2bの実施形態(実線)と図2c,2d及び2eの実施形態(破線)によるMRAM記憶素子1に関してシミュレーションした温度変化が、磁気トンネル接合部2とストラップ部分7,7’に沿った位置Zの関数として描画されている。このシミュレーションは、所定の部品を用いるとともに、加熱電力を2.2mWと仮定して実施した。図2cと2dの実施形態によるMRAM記憶素子1の場合、記憶層23がストラップ部分7,7’内に配置されていると仮定した。図3では、Z=0の位置は、記憶層23とストラップ部分7,7’の間の交差地点に対応し、Zの値が0〜−100の位置は、記憶層23に沿った位置に対応する。
図4には、図2cと2dの実施形態によるMRAM記憶素子1に関して、図3のシミュレーションした温度が二次元の温度分布として図示されている。図4から分かる通り、(黒く図示されている)最大温度は、磁気トンネル接合部2とストラップ部分7,7’の交差地点の近くに有る。図4の右側に図示されている温度目盛は、温度分布と摂氏による温度値の間の対応関係を示している。
図3に図示されている通り、図2aと2bの実施形態によるMRAM記憶素子1の場合、2.2mWの加熱電力を加えた時の磁気トンネル接合部2の加熱状況は、ほぼ無視できる程度である。図2cと2dの実施形態によるMRAM記憶素子1の場合、記憶層23内の温度は、記憶層23の典型的なブロッキング温度又は高い方の温度閾値を上回る120°C〜200°Cの値となっている。記憶層23内では、容易に最大温度に到達している。そのような地点に最大温度が有る理由は、磁気トンネル接合部2内の熱拡散が、磁気トンネル接合部2自体よりもずっと大きい体積を有するストラップ部分7,7’内の熱拡散よりも小さいためである。
図3と4のシミュレーションは、ストラップ部分7,7’に加熱電流32を流すことによって、より効果的に磁気トンネル接合部2を加熱することができることを示している。実際、磁気トンネル接合部2を加熱して、ブロッキング温度に到達させるのに必要な加熱電力又は加熱電流32が少なくなる。ストラップ部分7,7’は、前述した通り、ストラップ部分7,7’の幾何学的な形状を変更するか、ストラップ部分7,7’内に記憶層23を配置するか、或いはその両方によって、磁気トンネル接合部2よりも抵抗を大きくして、より大きなジュール熱効果により加熱することができる。
ここに開示した内容は、様々な修正及び代替構成を許容するものであり、その特別な実施例だけを図面に例示するとともに、ここで詳しく説明した。しかし、ここで開示した内容がここで述べた特別な構成又は方法に限定されるものではなく、それとは逆に如何なる修正、同等物及び代替構成をも包含するものであることを理解されたい。
(図示されていない)磁気記憶装置は、図2a〜2eの実施形態による複数のMRAM記憶素子1から構成することができる。
1 記憶素子
2 磁気トンネル接合部
21 基準層
22 絶縁層
23 記憶層
3 第一の選択用トランジスタ
3’ 第二の選択用トランジスタ
32 加熱電流
4 ビットライン
5 フィールドライン
51 磁界
52 フィールド電流
53 スピン偏極書込電流
7 第一のストラップ部分
7’ 第二のストラップ部分
8 第一のコンタクトエリアスタッド
8’ 第二のコンタクトエリアスタッド
RA 抵抗・面積積
TMR トンネル磁気抵抗
Z 接合部に沿った位置

Claims (12)

  1. 磁気記憶層と、基準層と、基準層と記憶層の間に挿入された絶縁層とから成る磁気トンネル接合部と、
    磁気トンネル接合部の一方の端を第一の選択用トランジスタと横方向に接続する第一のストラップ部分と、
    を有する、熱アシストスイッチング書込手順による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の記憶素子であって、
    この記憶素子には、第一のストラップ部分と逆側に延びるとともに、磁気トンネル接合部の前記の一方の端を第二の選択用トランジスタと横方向に接続する第二のストラップ部分が更に設けられており、
    これらの第一と第二のストラップ部分は、第一と第二の選択用トランジスタを介して電流が流れるように構成されている、
    記憶素子。
  2. 請求項1に記載の記憶素子において、当該の第一と第二のストラップ部分に流れる電流が、磁気トンネル接合部を高い方の温度閾値にまで加熱するための加熱電流である記憶素子。
  3. 請求項1に記載の記憶素子おいて、当該の記憶層の少なくとも一部が、第一と第二のストラップ部分内に構成されている記憶素子。
  4. 請求項2に記載の記憶素子において、当該の第一と第二のストラップ部分に流れる電流には、更に、記憶層の磁化をフィールド電流の向きに応じて変更するための磁界を発生させるように調整されたフィールド電流が含まれる記憶素子。
  5. 請求項2に記載の記憶素子において、当該の第一と第二のストラップ部分に流れる電流が、記憶層の磁化をフィールド電流の向きに応じて変更するための磁界を発生させるように調整されたフィールド電流である記憶素子。
  6. 請求項2に記載の記憶素子において、記憶層の磁化をフィールド電流の向きに応じて変更するためのフィールド電流を流すように構成されたフィールドラインが更に配備されている記憶素子。
  7. 請求項2に記載の記憶素子において、記憶層の磁化をスピン偏極書込電流が流れる向きに応じて変更するために、磁気トンネル接合部の他方の端と接続されるとともに、選択用トランジスタの中の少なくとも一つを介して磁気トンネル接合部にスピン偏極書込電流を流すように構成されたビットラインが更に配備されている記憶素子。
  8. 磁気記憶層と、基準層と、基準層と記憶層の間に挿入された絶縁層とから成る磁気トンネル接合部と、
    磁気トンネル接合部の一方の端を第一の選択用トランジスタと横方向に接続する第一のストラップ部分と、
    第一のストラップ部分と逆側に延びるとともに、磁気トンネル接合部の前記の一方の端を第二の選択用トランジスタと横方向に接続する第二のストラップ部分と、
    を有する、熱アシストスイッチング書込手順による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の複数の記憶素子から成るマトリックスで構成された磁気記憶装置であって、
    これらの第一と第二のストラップ部分は、第一と第二の選択用トランジスタを介して電流が流れるように構成されている、
    磁気記憶装置。
  9. 磁気記憶層と、基準層と、基準層と記憶層の間に挿入された絶縁層とから成る磁気トンネル接合部と、
    磁気トンネル接合部の一方の端を第一の選択用トランジスタと横方向に接続する第一のストラップ部分と、
    第一のストラップ部分と逆側に延びるとともに、磁気トンネル接合部の前記の一方の端を第二の選択用トランジスタと横方向に接続する第二のストラップ部分と、
    を有する、熱アシストスイッチング書込手順による磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の記憶素子の書込方法において、
    書込手順の間に、
    当該の磁気トンネル接合部を高い方の温度閾値にまで加熱するために、当該の第一と第二の選択用トランジスタを介して、第一と第二のストラップ部分に加熱電流を流す工程と、
    磁気トンネル接合部が高い方の温度閾値に到達した後、記憶層の磁化を切り換える工程と、
    を有する方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、当該の記憶層の磁化を切り換える工程が、当該の第一と第二の選択用トランジスタを介して第一と第二のストラップ部分にフィールド電流を流す工程で構成される方法。
  11. 請求項9に記載の方法において、当該の記憶素子がフィールドラインを更に有し、当該の記憶層の磁化を切り換える工程が、そのフィールドラインにフィールド電流を流す工程で構成される方法。
  12. 請求項9に記載の方法において、当該の記憶素子が、磁気トンネル接合部の他方の端と接続されたビットラインを更に有し、当該の記憶層の磁化を切り換える工程が、選択用トランジスタの中の少なくとも一つを介して磁気トンネル接合部にスピン偏極書込電流を流す工程で構成される方法。
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