JP2010192592A - チャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラム - Google Patents

チャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】、チャージトラップ型メモリ装置における可動な電荷を抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラムを提供する。
【解決手段】シリコン基板110上に、トンネル酸化膜111、チャージトラップ膜112、ブロッキング絶縁膜113、ゲート電極114が、形成された積層構造を有し、ゲート電極114に電圧を印加することによって、シリコン基板110側からチャージトラップ膜112に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置100の動作制御方法であって、消去動作を行う際に、ゲート電極114に負電圧を印加して消去動作を行った後に、ゲート電極114に正電圧を印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラムに関する。
従来から、不揮発性メモリ装置(フラッシュメモリ)として、フローティングゲート型のメモリ装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。また、次世代の不揮発性メモリ装置として、シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、下側からこの順で形成された積層構造を有する所謂チャージトラップ型メモリ装置(フラッシュメモリ)が知られている。
このようなチャージトラップ型メモリ装置としては、SONOS構造(ポリシリコン膜、SiO2(アモルファス)膜、SiN膜、SiO2膜、シリコン基板の積層構造)、SANOS構造(ポリシリコン膜、Al23(結晶質)膜、SiN膜、SiO2膜、シリコン基板の積層構造)、TANOS構造(TaN膜、Al23(結晶質)膜、SiN膜、SiO2膜、シリコン基板の積層構造)、MANOS構造(金属膜、Al23(結晶質)膜、SiN膜、SiO2膜、シリコン基板の積層構造)等の構造を有するものが知られている。
特開平4−153999号公報 特開平5−258583号公報 特開2007−193862号公報
本発明者等は、従来から上記のチャージトラップ型メモリ装置の研究、開発を行っており、本発明の創作過程においてチャージトラップ型メモリ装置について次のような知見を得た。
すなわち、チャージトラップ型メモリ装置では、ゲート電極に電圧を印加することによって、絶縁膜であるチャージトラップ膜中に電荷をトラップ/デトラップさせることでメモリ動作を行うが、必ずしもトラップされた電荷のみで情報の書き込み/消去がなされているわけではない。例えば、消去動作後のC−Vカーブの傾きが小さくなる現象(以下、ストレッチングと言う。)に顕著に現れるように、膜中の電荷が印加電圧に応じて動く、つまり、トラップされていない電荷が1%程度存在していることが判明した。そして、このような可動な電荷はリテンション特性等の信頼性を悪化させる要因になる。
本発明はかかる知見に基づいてなされたもので、チャージトラップ型メモリ装置における可動な電荷を抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラムを提供しようとするものである。
請求項1のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、形成された積層構造を有し、前記ゲート電極に電圧を印加することによって、前記シリコン基板側から前記チャージトラップ膜に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記消去は、前記チャージトラップ膜から負電荷をデトラップする動作及び正電荷をトラップする動作を含む第1の動作と、前記チャージトラップ膜に負電荷をトラップする動作及び正電荷をデトラップする動作を含む第2の動作とを含み、前記第2の動作によってトラップされる負電荷及びデトラップされる正電荷の総電荷量が前記第1の動作によってデトラップされる負電荷及びトラップされる正電荷の総電荷量よりも少ないことを特徴とする。
請求項2のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、請求項1記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記消去は、前記第1の動作と、前記第2の動作とを組とする動作を複数回繰り返すことを特徴とする。
請求項3のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、請求項1又は2記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記消去動作を行う際に、前記ゲート電極に負電圧を印加して目標電圧より過剰に電荷をデトラップし、この後前記ゲート電極に正電圧を印加して過剰にデトラップした分の電荷をトラップすることを特徴とする。
請求項4のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、請求項1乃至3いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記チャージトラップ膜がSiNから構成されていることを特徴とする。
請求項5のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、請求項1乃至4いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記トンネル酸化膜がSiO2膜からなり、前記ブロッキング絶縁膜が、Al23膜からなることを特徴とする。
請求項6のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、請求項1乃至5いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記ゲート電極がTiN、TaN、W、Ptのいずれか1つからなることを特徴とする。
請求項7のチャージトラップ型メモリ装置は、シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、形成された積層構造を有し、前記ゲート電極に電圧を印加することによって、前記シリコン基板側から前記チャージトラップ膜に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置であって、前記消去の動作が、前記ゲート電極に負の電圧を印加する第1の動作と、前記ゲート電極に正の電圧を印加する第2の動作とを含み、前記第2の動作によって印加する電圧の方が、前記第1の動作によって印加する電圧よりも、その絶対値または実行値が少ない、または印加時間が短くなるように制御する制御手段を具備したことを特徴とする。
請求項8のチャージトラップ型メモリ装置は、請求項7記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、前記制御手段は、前記第1の動作と、前記第2の動作とを組とする動作を複数回繰り返すことを特徴とする。
請求項9のチャージトラップ型メモリ装置は、請求項7又は8記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、前記制御手段は、前記消去動作を行う際に、前記ゲート電極に負電圧を印加して目標電圧より過剰に電荷をデトラップし、この後前記ゲート電極に正電圧を印加して過剰にデトラップした分の電荷をトラップすることを特徴とする
請求項10のチャージトラップ型メモリ装置は、請求項7乃至9いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、前記チャージトラップ膜がSiNから構成されていることを特徴とする。
請求項11のチャージトラップ型メモリ装置は、請求項7乃至10いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、前記トンネル酸化膜がSiO2膜からなり、前記ブロッキング絶縁膜が、Al23膜からなることを特徴とする。
請求項12のチャージトラップ型メモリ装置は、請求項7乃至11いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、前記ゲート電極がTiN、TaN、W、Ptのいずれか1つからなることを特徴とする。
請求項13の動作制御プログラムは、チャージトラップ型メモリ装置の動作制御を行う動作制御プログラムであって、実行時に請求項1乃至6いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法が実行されるように制御を行うことを特徴とする。
請求項14のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法は、シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、形成された積層構造を有し、前記ゲート電極に電圧を印加することによって、前記シリコン基板側から前記チャージトラップ膜に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、前記消去は、前記ゲート電極に負の電圧を印加する第1の動作と、前記ゲート電極に正の電圧を印加する第2の動作とを含み、前記第2の動作によって印加する電圧の方が、前記第1の動作によって印加する電圧よりも、その絶対値または実行値が少ない、または印加時間が短いことを特徴とする。
本発明によれば、チャージトラップ型メモリ装置における可動な電荷を抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るチャージトラップ型メモリ装置の構成を模式的に示す図。 図1のチャージトラップ型メモリ装置のC−Vカーブを示す図。 C−Vカーブの最大傾斜の変化の状態を示す図。 書き込み時のC−Vカーブの変化の状態を示す図。 消去時のC−Vカーブの変化の状態を示す図。 実施形態におけるC−Vカーブの変化の状態を示す図。 実施形態における制御手順を示すフローチャート。 他の実施形態におけるC−Vカーブの変化の状態を示す図。 他の実施形態における制御手順を示すフローチャート。
以下、本発明の詳細を、図面を参照して実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るチャージトラップ型メモリ装置(フラッシュメモリ)の要部構成を拡大して模式的に示すものである。同図に示すように、本実施形態のチャージトラップ型メモリ装置100は、シリコン基板110上に、トンネル酸化膜111、チャージトラップ膜112、ブロッキング絶縁膜113、ゲート電極114が、下側からこの順で形成された積層構造を有する。
上記トンネル酸化膜111は、シリコン酸化膜(SiO2膜)から構成されており、チャージトラップ膜112は、シリコン窒化膜(SiN膜)から構成されている。なお、本実施形態では上記トンネル酸化膜111をシリコン酸化膜(SiO2)で構成したが、酸化膜に窒素を混ぜたシリコン酸窒化膜(SiON)で構成してもよい。
ブロッキング絶縁膜113は、シリコン酸化膜(SiO2膜)又はAl23膜、高誘電率膜(High−k膜)、例えば、HfO2、ZrO2、Ta25、Y23等から構成することができる。なお、本実施形態では、ブロッキング絶縁膜113は、Al23膜から構成されている。また、ゲート電極114は、ポリシリコン膜、TaN膜、金属膜(W,Pt等)等から構成することができ、本実施形態では、TiN膜から構成されている。
なお、図1に示したチャージトラップ型メモリ装置100では、MOSキャパシタとして構成した場合を示しているが、ソース、ドレインを設けたトランジスタとして構成してもよい。
上記構成のチャージトラップ型メモリ装置100では、書き込み/消去制御回路120から所定電圧、例えば+18Vのパルス電圧をゲート電極114に印加することにより、チャージトラップ膜112にシリコン基板110側から負の電荷(電子)をトラップして書き込み動作を行う。また、書き込み/消去制御回路120から所定電圧、例えば−18V(或いは−20V)のパルス電圧をゲート電極114に印加することにより、チャージトラップ膜112にトラップされている負の電荷(電子)をデトラップして消去動作を行う。
図2は、縦軸を容量Cg(F/cm2)、横軸を電圧Vg(V)として、上記構成のチャージトラップ型メモリ装置100のC−Vカーブを示すものである。図2に実線で示すように、書き込み時は、負の電荷がトラップされるためC−Vカーブが+6〜8V程度正方向にシフトする。また、消去時は、電子のデトラップ及びホールトラップによりC−Vカーブが負方向にシフトして、Vfbが−2〜3V程度になる。このように、C−Vカーブは、書き込み時と消去時に平行移動することは知られている。
ところが、本発明者等が詳査したところ、実際には、上記したようにC−Vカーブが平行移動するのみではなく、図2に点線で示すように、C−Vカーブの形が変わり、C−Vカーブの傾きが減少する(寝る)ストレッチングが生じていることが判明した。
そこで、このC−Vカーブの形が変わる現象についてさらに詳査したところ、縦軸をC−Vカーブの傾きの最大値(最大傾斜)、横軸をVfb(V)とした図3のグラフに示すように、所定の負電圧(−14V)で消去動作を行った場合、四角形のプロットで示すように、徐々にC−Vカーブがストレッチングし、その傾きが徐々に減少する。一方、三角形のプロットで示すように、書き込み時には、数百ミリボルト程度の電荷注入量で、ストレッチングが解消する。なお、図3に示す円形のプロットは、書き込み動作を示し、三角形のプロットは、ストレッチングの解消を示し、四角形のプロットは、消去動作を示している。
図4、図5は、縦軸を容量Cg(F/cm2)、横軸を電圧Vg−Vfb(V)として、図3のデータの元になったチャージトラップ型メモリ装置100のC−Vカーブ形状の変化を示すもので、図4が書き込み動作時、図5が消去動作時のものを示している。この図4,5からも、消去動作時は、徐々にC−Vカーブがストレッチングし、書き込み時は、直ぐにストレッチングが解消することが分かる。
上記のようなC−Vカーブのストレッチングが生じるのは、トラップサイトにトラップされていない可動な電荷若しくは、極めて浅い準位にトラップされている電荷が存在するためと考えられる。そして、このような電荷すなわち、印加電圧に追従できるような可動な電荷の存在は、リテンション特性等の信頼性を悪化させる要因となる。そこで、本実施形態では、次のようにして可動な電荷を抑制し、C−Vカーブのストレッチングを解消する。
図6は、本実施形態の消去動作時のC−Vカーブの変化の状態を示すもので、図7は、本実施形態の消去動作時の図1に示した書き込み/消去制御回路120による制御ステップを示している。
書き込み/消去制御回路120は、データの書き込みが行われた後に、上位の制御装置からこのデータの消去を行う消去動作を行う指令があるか否かを判断する(図7のステップ201)。そして、消去動作の指令があると、図6の矢印(消去)に示ように、書き込み/消去制御回路120からゲート電極114に負電圧を印加する(負電荷をデトラップ及び正電荷をトラップする)ことによって、一定の消去レベル(目標電圧)よりも過剰に負電荷をデトラップした状態とする(図7のステップ202)。この時デトラップする電荷量の制御は、ゲート電極114に印加する負電圧の電圧値、印加時間(パルス幅)、パルス数の少なくともいずれかによって制御する。なお、この状態では、C−Vカーブが所定レベルよりも負方向(図6中左方向)にシフトするとともに、C−Vカーブがストレッチングしている。
そして、消去ベリファイステップによって所定の消去レベル(目標電圧)よりも過剰に電荷をデトラップした状態となっていることが確認されると(図7のステップ203)、書き込み/消去制御回路120からゲート電極114に正電圧を印加する(負電荷をトラップ及び正電荷をデトラップする)ことによって、過剰にデトラップした分の負電荷を注入(トラップ)する電荷注入を行う(図7のステップ204)。この時トラップする電荷量の制御は、ゲート電極114に印加する正電圧の電圧値、印加時間(パルス幅)、パルス数の少なくともいずれかによって制御する。このステップ204の電荷注入でトラップされる電荷の総量は、ステップ202でデトラップされる電荷の総量より少ない。また、ステップ204の電荷注入で印加する正電圧は、ステップ202のデトラップの際に印加される負電圧よりも、その絶対値または実効値が少ない、または印加時間が短い。これによって、図6に示すように、C−Vカーブのストレッチングが解消し、かつ、所定の消去レベルとなった状態とすることができる。
なお、消去動作時に、最初に一定の消去レベル(目標電圧)までデトラップし、過剰にデトラップするステップと、過剰にデトラップした分の電荷を注入するステップとを追加的に行ってもよい。また、このような過剰にデトラップするステップ、及び過剰にデトラップした分の電荷を注入するステップの印加電圧は、通常の書き込み/消去時の電圧と同じであっても、異なっていてもよい。
次に、他の実施形態について説明する。本実施形態に係るチャージトラップ型メモリ装置は、図1を用いて説明済みの積層構造を有するので、積層構造の説明は使用略する。一方、消去動作においては異なるので、以下、図8,9を用いて消去動作について説明する。
図8は、本実施形態におけるチャージトラップ型メモリ装置の消去動作時におけるC−Vカーブの変化を模式的に示すもので、図9は、書き込み/消去制御回路120による制御ステップを示している。書き込み/消去制御回路120は、まず消去動作を行う必要があるか否かを判断し(ステップ301)、消去動作を行う必要がある場合には、1次消去を行う(ステップ302)。ここで1次消去トは、消去動作の最終的な目標電圧に達する前の中間的な電圧値(例えば2V)に達するまで、ゲート電極114に負のパルス電圧を印加し、電子のデトラップ及び/又は正孔(ホール)のトラップを生ぜしめる動作をいう。このとき、図8に点線で示すように、C−Vカーブは幾分かのストレッチングが生じる。
次に、書き込み/消去制御回路120は、ゲート電極114に正のパルス電圧を印加して、電荷注入を行う(ステップ303)。この電荷注入は、前のステップで実施した消去動作によるストレッチグを解消させることが目的であるので、当該消去動作のために印加したパルス電圧よりも弱い電圧を印加するか、あるいは、印加時間やパルス幅を短くするなどして、前のステップの消去動作によるC−Vカーブの平行移動を打ち消してしまわない程度に加減して実施しなければならない。
続いて、書き込み/消去制御回路120は、再び消去動作(2次消去)を行う(ステップ304)。2次消去においてゲート電極114に印加するパルス電圧は、1次消去のときと同じであっても良いし、変えても良い。本実施形態においては、2次消去のときに、最終的な目標電圧に達するまで1次消去のときと同じパルス幅、パルス電圧を印加し続ける。
本実施形態においては、以上のように消去動作を2回に分けて実施し、その間に電荷注入のステップを介そうする。このように消去途中で電荷注入のステップを介そうすると、当該電荷注入によってストレッチングが解消するので、消去完了時のストレッチングの度合いを低減することができる。また、本実施形態においては、1回の消去動作に1回の電荷注入ステップを介そうしたが、1回に限らず、2回以上実施するようにしても良い。その場合には、図9において、ステップ302とステップ303を組にして、これを所定回数繰り返すようにすれば良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、チャージトラップ型メモリ装置における可動な電荷を抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法、チャージトラップ型メモリ装置及び動作制御プログラムを提供することができる。
100……半導体装置、110……シリコン基板、111……トンネル酸化膜、112……チャージトラップ膜、113……ブロッキング絶縁膜、114……ゲート電極、120……書き込み/消去制御回路。

Claims (14)

  1. シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、形成された積層構造を有し、前記ゲート電極に電圧を印加することによって、前記シリコン基板側から前記チャージトラップ膜に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記消去は、前記チャージトラップ膜から負電荷をデトラップする動作及び正電荷をトラップする動作を含む第1の動作と、前記チャージトラップ膜に負電荷をトラップする動作及び正電荷をデトラップする動作を含む第2の動作とを含み、
    前記第2の動作によってトラップされる負電荷及びデトラップされる正電荷の総電荷量が前記第1の動作によってデトラップされる負電荷及びトラップされる正電荷の総電荷量よりも少ない
    ことを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
  2. 請求項1記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記消去は、前記第1の動作と、前記第2の動作とを組とする動作を複数回繰り返すことを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
  3. 請求項1又は2記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記消去を行う際に、前記ゲート電極に負電圧を印加して目標電圧より過剰に負電荷をデトラップし、この後前記ゲート電極に正電圧を印加して過剰にデトラップした分の負電荷をトラップすることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
  4. 請求項1乃至3いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記チャージトラップ膜がSiNから構成されていることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
  5. 請求項1乃至4いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記トンネル酸化膜がSiO2膜からなり、前記ブロッキング絶縁膜が、Al23膜からなることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
  6. 請求項1乃至5いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記ゲート電極がTiN、TaN、W、Ptのいずれか1つからなることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
  7. シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、形成された積層構造を有し、前記ゲート電極に電圧を印加することによって、前記シリコン基板側から前記チャージトラップ膜に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置であって、
    前記消去の動作が、前記ゲート電極に負の電圧を印加する第1の動作と、前記ゲート電極に正の電圧を印加する第2の動作とを含み、
    前記第2の動作によって印加する電圧の方が、前記第1の動作によって印加する電圧よりも、その絶対値または実行値が少ない、または印加時間が短くなるように制御する制御手段を具備したことを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置。
  8. 請求項7記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、
    前記制御手段は、前記第1の動作と、前記第2の動作とを組とする動作を複数回繰り返すことを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置。
  9. 請求項7又は8記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、
    前記制御手段は、前記消去動作を行う際に、前記ゲート電極に負電圧を印加して目標電圧より過剰に電荷をデトラップし、この後前記ゲート電極に正電圧を印加して過剰にデトラップした分の電荷をトラップすることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置。
  10. 請求項7乃至9いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、
    前記チャージトラップ膜がSiNから構成されていることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置。
  11. 請求項7乃至10いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、
    前記トンネル酸化膜がSiO2膜からなり、前記ブロッキング絶縁膜が、Al23膜からなることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置。
  12. 請求項7乃至11いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置であって、
    前記ゲート電極がTiN、TaN、W、Ptのいずれか1つからなるからなることを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置。
  13. チャージトラップ型メモリ装置の動作制御を行う動作制御プログラムであって、
    実行時に請求項1乃至6いずれか1項記載のチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法が実行されるように制御を行うことを特徴とする動作制御プログラム。
  14. シリコン基板上に、トンネル酸化膜、チャージトラップ膜、ブロッキング絶縁膜、ゲート電極が、形成された積層構造を有し、前記ゲート電極に電圧を印加することによって、前記シリコン基板側から前記チャージトラップ膜に電荷をトラップ及びデトラップして情報の書き込み及び消去を行うチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法であって、
    前記消去は、前記ゲート電極に負の電圧を印加する第1の動作と、前記ゲート電極に正の電圧を印加する第2の動作とを含み、
    前記第2の動作によって印加する電圧の方が、前記第1の動作によって印加する電圧よりも、その絶対値または実行値が少ない、または印加時間が短い
    ことを特徴とするチャージトラップ型メモリ装置の動作制御方法。
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