JP2010192055A - 強誘電体記憶装置、強誘電体記憶装置の駆動方法、電子機器および電子機器の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】強誘電体記憶装置のメモリセルの劣化の程度を効果的に認識する。
【解決手段】本発明に係る強誘電体記憶装置は、ビット線〔BL〕と、プレート線〔PL〕と、前記ビット線とプレート線との間に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセル〔MC〕ト、前記ビット線に接続されたセンスアンプと、前記プレート線に、駆動電位〔VCC〕またはテスト電位〔TSTV〕を印加する駆動回路〔120B2〕と、前記メモリセルに記憶された第1データをラッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路と前記センスアンプに接続された判定回路〔A2a〕と、を有し、前記判定回路は、前記第1データと、前記プレート線にテスト電位を印加することにより書き込まれたデータの前記センスアンプによる読み出しデータである第2データと、が一致するか否かを判定する。かかる構成によれば、当該判定によりメモリセルの劣化の程度を認識することができる。
【選択図】図3
【解決手段】本発明に係る強誘電体記憶装置は、ビット線〔BL〕と、プレート線〔PL〕と、前記ビット線とプレート線との間に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセル〔MC〕ト、前記ビット線に接続されたセンスアンプと、前記プレート線に、駆動電位〔VCC〕またはテスト電位〔TSTV〕を印加する駆動回路〔120B2〕と、前記メモリセルに記憶された第1データをラッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路と前記センスアンプに接続された判定回路〔A2a〕と、を有し、前記判定回路は、前記第1データと、前記プレート線にテスト電位を印加することにより書き込まれたデータの前記センスアンプによる読み出しデータである第2データと、が一致するか否かを判定する。かかる構成によれば、当該判定によりメモリセルの劣化の程度を認識することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、強誘電体記憶装置、特に、強誘電体記憶装置の寿命測定技術に関する。
強誘電体記憶装置(FeRAM: Ferroelectric Random Access Memory)は、強誘電体膜の外部から印加した電界によって分極し、外部電界を取り去っても分極が残る(残留分極)特性を利用した記憶装置であり、小型化、高速動作が可能な不揮発性メモリとして注目されている。
この強誘電体記憶装置も他の記憶装置と同様劣化は避けられず、多数回の使用(読み出し/書き込み)により、メモリセル(ビット)の記憶性能が劣化し、正確なデータ保持ができなくなってしまう。
そこで、書換え回数に制限を設け、所定の書換え回数に達した後、リフレッシュ処理などの性能回復処理を行う。
例えば、下記特許文献1には、各ワード線又はプレート線に対応して設けられ、その選択回数を計数するためのアクセスカウンタの計数値を選択時に更新し、その値が所定値に達した後、強制リフレッシュを、各ワード線又はプレート線に結合される所定数の強誘電体キャパシタを単位として実施する技術が開示されている。
しかしながら、内部カウンタによる書き込み回数に基づきリフレッシュさせる場合、アレイ状に配置された複数のメモリセルに対し、特定のビットにアクセスが集中した場合と、全ビットに平均的にアクセスが行われた場合とでは、ビットの劣化程度が異なり、効果的なリフレッシュを行うことができない。即ち、劣化の程度が少ないにも関わらず無駄にリフレッシュを行う場合や、特定のビットにおいては、極度に劣化しているにも関わらずリフレッシュが行われず、誤動作させてしまう場合が生じる。
また、上記特許文献1に記載のように、各ワード線又は各プレート線に対応してアクセスカウンタを設ける場合、リフレッシュを行うより良いタイミングを認識できるものの、各ワード線又はプレート線ごとにカウンタを設けるためその数が膨大となり、回路面積が増加してしまう。
そこで、本発明に係る幾つかの態様は、メモリセルの劣化の程度を効果的に認識することができる強誘電体記憶装置やその駆動方法などを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る強誘電体記憶装置は、ビット線と、プレート線と、前記ビット線とプレート線との間に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセルと、前記ビット線に接続されたセンスアンプと、前記プレート線に、駆動電位またはテスト電位を印加する駆動回路と、前記メモリセルに記憶された第1データをラッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路と前記センスアンプに接続された判定回路と、を有し、前記判定回路は、前記第1データと、前記プレート線にテスト電位を印加することにより書き込まれたデータを前記センスアンプによって読み出したデータである第2データと、が一致するか否かを判定する。
かかる構成によれば、前記第1データと、前記プレート線にテスト電位を印加することにより書き込まれたデータの読み出しデータである第2データと、が一致するか否かによりメモリセルの劣化の程度を認識することができる。
(2)前記テスト電位は、前記メモリセルの駆動電位より低い。このように、より低電位のテスト電位で書き込みを行うことにより、メモリセルの劣化の程度を認識することができる。
(3)本発明に係る強誘電体記憶装置の駆動方法は、ビット線と、プレート線と、前記ビット線とプレート線との間に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセルと、前記ビット線に接続されたセンスアンプと、前記プレート線に、駆動電位またはテスト電位を印加する駆動回路と、前記メモリセルに記憶された第1データをラッチするラッチ回路と、前記ラッチ回路と前記センスアンプに接続された判定回路と、を有する強誘電体記憶装置の駆動方法であって、前記メモリセルに記憶された第1データを読み出し、前記ラッチ回路へ転送する第1工程と、読み出された第1データが0の場合は、0を、1の場合は1を、前記メモリセルにテスト電位を印加することで書き込む第2工程と、前記第2工程の後、前記メモリセルに記憶されたデータを前記センスアンプによって読み出したデータである第2データと前記第1データとを前記判定回路で比較し、前記第1データと前記第2データとの異同を判定する第3工程と、を有する。
かかる方法によれば、前記第1データと前記第2データとの異同を判定することによりメモリセルの劣化の程度を容易に認識することができる。
(4)前記テスト電位は、前記駆動電位より低い。このように、より低電位のテスト電位で書き込みを行うことにより、メモリセルの劣化の程度を認識することができる。
(5)前記テスト電位を順次低下させ、前記第1から第3工程を繰り返す。このように、テスト電位を順次低下させ、前記第1から第3工程を繰り返すことでより正確なメモリセルの劣化の程度を認識することができる。
(6)前記第1データと前記第2データとが異なる場合の前記テスト電位から前記メモリセルの寿命を算出する。このように、メモリセルの劣化の程度から残りの寿命を認識することができる。
(7)前記強誘電体記憶装置は、各種テスト電位と寿命との関係を示すデータ表を内蔵し、前記寿命の算出は、前記データ表に基づいて行われる。このように、データ表を内蔵し、参照することで寿命を算出することができる。
(8)読み出された第1データが0の場合は、0を、1の場合は1を、前記メモリセルに駆動電位を印加することで書き戻す第4工程、を有する。このように、メモリセルの劣化の程度を認識した後は、データを書き戻すことで通常のメモリ機能を復活させることができる。
(9)本発明に係る電子機器は、上記強誘電体記憶装置を有する。かかる構成によれば、メモリセルの劣化の程度を認識し、リフレッシュ動作させるなどの信頼性回復処理ができ、結果として、電子機器の特性を向上させることができる。ここで、電子機器とは、本発明にかかる強誘電体記憶装置を備えた一定の機能を奏する機器一般をいい、その構成に特に限定はないが、例えば、上記強誘電体記憶装置を備えたコンピュータ装置一般、携帯電話、PHS、PDA、電子手帳、ICカードなど、記憶装置を必要とするあらゆる装置が含まれる。
(10)本発明に係る電子機器の駆動方法は、上記強誘電体記憶装置の駆動方法を有する。かかる方法によれば、メモリセルの劣化の程度を認識し、リフレッシュ動作させるなどの信頼性回復処理ができ、結果として、電子機器の動作特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
図1は、本実施の形態の強誘電体記憶装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1のメモリセルアレイの構成を示す回路図である。
図1に示すように、強誘電体記憶装置100は、メモリセルアレイ110と、周辺回路部120とを有する。周辺回路部120は、メモリセルアレイ110に接続された、行デコーダ120B1およびプレート線ドライバ120B2を有する行方向駆動部120Bと、センスアンプ・ライトドライバ120A1、レジスタおよび判定回路部120A2およびI/O回路(入出力回路)120A3を有する列方向駆動部120Aと、これらの制御部(120A、120B)を制御するコントロール回路120Cを有する。なお、行方向駆動部120Bには、ワード線ドライバ120B3(図1においては図示せず、図2参照)等も含まれる。
また、外部端子領域130には、複数の外部接続端子(TSTM端子、TSTV端子、I/O<0>端子〜I/O<7>端子など)が配置され、I/O回路120A3やコントロール回路120Cなどと接続されている。中でも、TSTM端子(テストモード端子)は、コントロール回路120Cに接続され、TSTV端子(テスト電位端子)は、プレート線ドライバ120B2およびセンスアンプ(作動増幅器)120A1に接続されている。
また、メモリセルアレイ110は、図2に示すように、アレイ状に配置された複数のメモリセルMCよりなり、各メモリセルMCは、ワード線WLおよびビット線BLの交点に配置される。なお、ここでは、1T1Cセルを例示する。この場合、ビット線BLとプレート線PL間に接続されたトランジスタと強誘電体キャパシタによって1つのデータが記憶される。トランジスタのゲートは、ワード線WLに接続される。上記制御部(120A、120B)等によって、メモリセルMCに記憶されたデータを複数のビット線BLに読み出し、また、外部から供給されたデータをビット線BLを介してメモリセルMCに書き込む。読み出しに際し、1T1Cの場合は、読み出し時のビット線の電位を参照電位と比較、増幅してデータ(1又は0)を判定し、出力する。また、2T2Cの場合は、2つのビット線(BL、BLX)にそれぞれ接続された2つのメモリセルに相補のデータが記憶され、ビット線対(BL、BLX)の各電位を比較、増幅してデータ(1又は0)を判定し、出力する。
なお、回路ブロックの配置は図1のものに限定されるものではなく、種々のレイアウト変更が可能であることは言うまでもない。
図3は、本実施の形態の強誘電体記憶装置のテストモードに関わる回路の構成を示す回路図である。図4は、本実施の形態の強誘電体記憶装置のテストモード時のタイミングチャートを示す図である。
図3に示すように、プレート線ドライバ(駆動回路)120B2は、プレート線PLに接続され、プレート線PLを駆動する。このプレート線ドライバ120B2は、VCC端子およびTSTV端子等の外部端子とスイッチSW1を介して接続され、このスイッチSW1により、プレート線PLに印加される電位が、駆動電位VCCとなるかテスト電位(TSTV)となるかが切り替わる。
ビット線BLは、センスアンプ120A1に接続され、このセンスアンプ120A1は、VCC端子およびTSTV端子等の外部端子とスイッチSW2を介して接続され、このスイッチSW2により接続する端子の切り替えが行われる。
一方、ビット線BLは、スイッチSW3を介してラッチ回路A2bに接続され、判定回路A2aは、センスアンプ120A1の出力SAOUTおよびラッチ回路A2bの出力LATOUTに接続され、判定結果を出力TSTOUTに出力する。なお、ラッチ回路A2bは、図1のレジスタ(120A2)の一部である。
各I/O端子は、I/O回路120A3に接続され、また、I/O回路120A3は、スイッチSW4を介してセンスアンプ120A1の出力SAOUTおよび判定回路A2aの出力TSTOUTに接続される。即ち、このスイッチSW4により判定回路A2aへの接続か、センスアンプ120A1への接続かが切り替えられる。
次いで、図4を参照しながら、本実施の形態の強誘電体記憶装置のテストモード時の動作状態を説明するとともに、図3に示す各回路の機能や相互関係を明確にする。
TSTM端子をイネーブルとし、マージナルテストを開始する(図4(A)、時刻t1)。この際、メモリセルアレイ110中の検査したいメモリセルMCのアドレスを選択、即ち、所定のワード線WLおよび所定のビット線BLを選択し、TSTV端子に、テスト信号(テスト電位、TSTV)として1.6Vの電位を印加しておく。
TSTM端子がイネーブルとなると、プレート線PLが動作し(図4(B)、時刻t1)、ビット線BLに当該メモリセルに記憶されていたデータ(1又は0)が、読み出される(図4(C)、時刻t1〜t3)。
次いで、時刻t2にスイッチSW3をオン(ON)し、読み出されたデータをラッチ回路A2bに保存する(図4(F)、時刻t2〜t3)。時刻t3に、スイッチSW3をオフ(OFF)する。
加えて、時刻t3において、プレート線PLを立ち下げ、ビット線BLを駆動電位(電源電位)VCCまでプルアップする。即ち、当該メモリセルに1データを書き込む。この後、時刻t4においてビット線BLをディスチャージし、1データの駆動電位による書き込み(通常書き込み)を終了する(図4(B)(C)、時刻t3〜t4)。
次いで、時刻t5において、スイッチSW1およびSW2による接続を、それぞれVCC端子からTSTV端子に切り替え(図4(D)、(E)、時刻t5)、プレート線PLにテスト電位(1.6V)を印加する(図4(B)、時刻t5)。この際、ビット線BLは、接地電位VSS(グランド、0V)に固定しておく(図4(C)、時刻t5)。即ち、テスト電位でメモリセルに0データを書き込む。次いで、時刻t7において、プレート線PLを立ち下げ、テスト電位による0データの書き込みを終了する(図4(B)、時刻t7)。
次いで、時刻t1で読み出したデータ(ラッチ回路A2bに保存されたデータ)が、1データであった場合は、時刻t7において、テスト電位による1データの書き込みを行う。即ち、ビット線BLにテスト電位(1.6V)を印加し(図4(C)、時刻t7)、プレート線PLを接地電位VSSに固定する(図4(B)、時刻t7)。この後、時刻t8においてビット線BLをディスチャージし、テスト電位による1データの書き込みを終了する(図4(C)、時刻t8)。
なお、時刻t1で読み出したデータ(ラッチ回路A2bに保存されたデータ)が、0データ(破線)であった場合は、既に、時刻t5〜t7において、テスト電位による0データの書き込みが行われているため、ビット線BLにテスト電位(1.6V)を印加せず、ビット線BLおよびプレート線PLとも接地電位VSSに固定される(図4(C)、時刻t7〜t8の破線)。
次いで、時刻t9において、スイッチSW1およびSW2による接続を、それぞれTSTV端子からVCC端子に切り替え(図4(D)、(E)、時刻t9)、プレート線PLを立ち上げ、駆動電位による読み出し(通常読み出し)を行う。この際、検査ビットが劣化しておらず、所定の性能を有していれば、駆動電位より低いテスト電位による書き込みであっても、書き込んだデータが記憶され、当該データが読み出される(図4(C)、時刻t9〜t11)。
一方、検査ビットが劣化し、寿命が短くなっている場合、図4(C’)の時刻t9〜t11に示すように、駆動電位より低いテスト電位による書き込みの場合、異なるデータが読み出される。
よって、検査ビットの劣化の有無を、時刻t9における上記読み出しデータとラッチ回路A2bに保存されたデータとを判定回路A2aにより比較し判定する。
即ち、時刻t10において、スイッチSW4による接続を、SAOUT端子からTSTOUT端子に切り替え(図4(G)、時刻t10)、上記判定結果を、I/O回路120A3へ転送し、I/O端子から出力する。時刻t9における上記読み出しデータとラッチ回路A2bに保存されたデータとが一致した場合には、”劣化なし”として例えばLレベルの電位が出力され、不一致の場合は、”劣化あり(エラー)”としてHレベルの電位が出力される(図4(H)、時刻t10)。
図5は、テスト電位と寿命との関係を示すデータ表である。図5に示すように、エラーが出力されたテスト電位(TSTV)と推定寿命、例えば、今後の書換え可能回数との関係をあらかじめ所定の条件(ここでは、駆動電位VCC=3.0V、使用温度Ta=25℃)で、測定又はシミュレーションしておき、このようなデータ表から寿命を判定することができる。
例えば、テスト電位(TSTV)1.6Vのテストにて、Lレベル(劣化なし)の電位が出力された場合には、少なくとも105回の読み出し/書き込み動作が可能であることが分かる。逆に、Hレベル(エラー)の電位が出力された場合には、読み出し/書き込み可能回数は、105回未満であることが分かる。
より詳細に寿命を判定するには、テスト電位(TSTV)を例えば、2.0Vから順次低下させ、Hレベル(エラー)の電位が出力されるまで、テストを繰り返せばよい。即ち、時刻t5からt12までの動作を、2.0Vから順次、テスト電位を低下させつつ、繰り返し、Hレベル(エラー)が出力された際のテスト電位から寿命を判定する。もちろん、信頼性回復処理が必要なテスト電位をあらかじめ定めておき、当該電位での出力が、LレベルかHレベルかで、良否の判断、例えば、信頼性回復処理の必要性の有無を判断してもよい。
また、上記データ表を装置内の例えば(図1のメモリセルアレイの一部またはコントロール回路内のプログラム回路に内蔵しておくことによって、Hレベルが出力されたテスト電位から推定寿命を算出し、読み出し/書き込み可能回数を出力してもよい。
上記判定(テストモード)の後、プレート線PLを駆動電位VCCに維持した状態で、時刻t11において、ビット線BLをディスチャージし、0データの駆動電位による書き込みを行う(図4(B)、(C)、時刻t11)。次いで、時刻t13において、スイッチSW3をオン状態とし(図4(F)、時刻t13)、時刻t1で読み出したデータ(ラッチ回路A2bに保存されたデータ)が、1データであった場合は、1データを書き戻す(駆動電位による1データの書き込みを行う)。
即ち、ビット線BLに駆動電位VCCを印加し(図4(C)、時刻t13)、プレート線PLを接地電位VSSに固定する(図4(B)、時刻t13)。この後、時刻t15においてビット線BLをディスチャージし、駆動電位による1データの書き込みを終了する(図4(C)、時刻t15)。この書き戻しにより、テストモード前のデータの記憶状態となる。この時刻t15において、TSTM端子をオフし、テストモードを終了する(図4(A)、時刻t15)。
このように、本実施の形態においては、強誘電体記憶装置に、ラッチ回路A2b、判定回路A2a、TSTM端子およびTSTV端子を設け、あらかじめ検査ビットのデータをラッチ回路A2bに保存するとともに、テスト信号による同データの書き込みを行い、この読み出しデータがラッチ回路に保存されたデータと同じか否かを判定することにより検査ビットの劣化の程度(寿命、読み出し/書き込み可能回数)を検査することができる。
また、あらかじめデータをラッチ回路A2bに保存しているため、当該データの書き戻しにより、容易にテストモード前の状態に戻すことができる。よって、通常の強誘電体記憶装置の使用状態において、任意のタイミングにおいて、寿命測定ができ、適切なタイミングでリフレッシュなどの信頼性回復処理を行うことができ、装置の品質を向上させることができる。
また、テストモード用に新たに必要となる回路数が少なく、装置(チップ)の小面積化を図ることができ、また、その制御も容易となる。
さらに、上記データ表などを用いることにより、ユーザーにおいても分かり易く、また、細かな寿命認識が可能となる。加えて、測定条件を変えた上記データ表を準備することで、温度など使用環境に影響を受け易い強誘電体記憶装置の、使用状況に応じた適切な寿命測定(テスト)が可能となる。
なお、上記実施の形態においては、テスト電位を1.6Vとしたが、用いる製品に応じて当該電位が変更可能であることは言うまでもない。また、上記実施の形態においては、テスト電位を外部端子を介して入力したが、当該電位を装置内で生成する回路、例えば、駆動電位を降圧する回路などを用い、内部発生させてもよい。
また、テスト電位による書き込みの他、読み出し時の参照電位をセンスマージンが少なくなる方向へ順次変化させることで、マージナルテストを行ってもよい。また、当該参照電位を外部端子を介して入力してもよいし、また、内部発生させてもよい。
また、マージナルテスト時にセンスアンプを早めにオンし、まだ、電位差が少ない状態でセンスさせ、マージナルテストを行ってもよい。また、マージナルテスト時にセンスアンプに付加回路を接続し、センスマージンを低下させることにより、マージナルテストを行ってもよい。このように、書き込みに際し、記憶される電荷が少ない状態で書き込んだものの読み出し、また、センス対象の電位差が小さい状態にて読み出したものが正確に読み出せるかどうかを判定することで、寿命測定が可能となる。
また、上記マージナルテスト後は、リフレッシュ(ポーリング)や冗長救済を行い、劣化ありと判断されたメモリセルの信頼性回復処理を行う。
リフレッシュ処理としては、例えば、劣化セルの強誘電体キャパシタに対し、高電位を印加し、ヒステリシス特性を回復させる。また、冗長救済処理は、劣化セルのアドレスを予め設けておいた冗長救済用のセルに割り振ることにより行う。
また、メモリセルアレイ中の全メモリセルを自動スキャンしつつ、上記マージナルテストを行うことで、自動的に全ビット検査を行ってもよく、また、上記信頼性回復処理までを自動的に行ってもよい。
また、リユース(中古品)の市場においては、チップのリユース時に、上記寿命測定により、劣化が激しいビットの冗長救済や、劣化が激しいチップの選別廃棄が可能となる。その結果、リユースチップの有効的な利用が促進され、製品のライフサイクルが延長される。また、これにより環境問題も改善できる。
また、上記実施の形態においては、いわゆる1T1Cのメモリセルを例に説明したが、2T2Cなど種々のメモリセルに上記マージナルテストは適用可能である。
このように、上記発明の実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施形態の記載に限定されるものではない。
100…強誘電体記憶装置、110…メモリセルアレイ、120…周辺回路部、120A…列方向駆動部、120A1…センスアンプ・ライトドライバ(センスアンプ)、120A2…レジスタおよび判定回路部、120A3…I/O回路(入出力回路)、120B…行方向駆動部、120B1…行デコーダ、120B2…プレート線ドライバ、120C…コントロール回路、130…外部端子領域、A2a…判定回路、A2b…ラッチ回路、BL…ビット線、I/O…I/O端子、LATOUT…ラッチ回路の出力、MC…メモリセル、PL…プレート線、SW1、SW2、SW3、SW4…スイッチ、SAOUT…センスアンプの出力、TSTV…TSTV端子、TSTOUT…判定回路の出力、TSTM…TSTM端子、VCC…VCC端子、WL…ワード線
Claims (10)
- ビット線と、
プレート線と、
前記ビット線とプレート線との間に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセルと、
前記ビット線に接続されたセンスアンプと、
前記プレート線に、駆動電位またはテスト電位を印加する駆動回路と、
前記メモリセルに記憶された第1データをラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路と前記センスアンプに接続された判定回路と、
を有し、
前記判定回路は、前記第1データと、前記プレート線にテスト電位を印加することにより書き込まれたデータを前記センスアンプによって読み出したデータである第2データと、が一致するか否かを判定する強誘電体記憶装置。 - 前記テスト電位は、前記メモリセルの駆動電位より低いことを特徴とする請求項1記載の強誘電体記憶装置。
- ビット線と、
プレート線と、
前記ビット線とプレート線との間に接続された強誘電体キャパシタを有するメモリセルと、
前記ビット線に接続されたセンスアンプと、
前記プレート線に、駆動電位またはテスト電位を印加する駆動回路と、
前記メモリセルに記憶された第1データをラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路と前記センスアンプに接続された判定回路と、
を有する強誘電体記憶装置の駆動方法であって、
前記メモリセルに記憶された第1データを読み出し、前記ラッチ回路へ転送する第1工程と、
読み出された第1データが「0」の場合は、「0」を、「1」の場合は「1」を、前記メモリセルにテスト電位を印加することで書き込む第2工程と、
前記第2工程の後、前記メモリセルに記憶されたデータを前記センスアンプによって読み出したデータである第2データと前記第1データとを前記判定回路で比較し、前記第1データと前記第2データとの異同を判定する第3工程と、
を有する強誘電体記憶装置の駆動方法。 - 前記テスト電位は、前記駆動電位より低いことを特徴とする請求項3記載の強誘電体記憶装置の駆動方法。
- 前記テスト電位を順次低下させ、前記第1から第3工程を繰り返すことを特徴とする請求項4記載の強誘電体記憶装置の駆動方法。
- 前記第1データと前記第2データとが異なる場合の前記テスト電位から前記メモリセルの寿命を算出する請求項5記載の強誘電体記憶装置の駆動方法。
- 前記強誘電体記憶装置は、各種テスト電位と寿命との関係を示すデータ表を内蔵し、
前記寿命の算出は、前記データ表に基づいて行われる請求項6記載の強誘電体記憶装置の駆動方法。 - 読み出された第1データが「0」の場合は、「0」を、「1」の場合は「1」を、前記メモリセルに駆動電位を印加することで書き戻す第4工程、を有することを特徴とする請求項3記載の強誘電体記憶装置の駆動方法。
- 請求項1又は2に記載の強誘電体記憶装置を有することを特徴とする電子機器。
- 請求項3乃至8のいずれか一項記載の前記強誘電体記憶装置の駆動方法を有することを特徴とする電子機器の駆動方法。
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2009
- 2009-02-19 JP JP2009036855A patent/JP2010192055A/ja active Pending
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