JP2010191581A - プロジェクト支援方法、その実行プログラム及びその実行装置 - Google Patents

プロジェクト支援方法、その実行プログラム及びその実行装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プロジェクトの成果物のコスト見積値に基づいて、プロジェクトの実行可否判断等を支援するデータを提供する。
【解決手段】複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組に関して、複数の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組と対象プロジェクトのリスク対象パラメータ組との間における類似度を求め(S41〜S43)、複数の過去プロジェクトのうちから、対象プロジェクトとの間における類似度上位N件の過去プロジェクトを抽出し(S44)、N件の過去プロジェクト毎のコスト見積値と実績値とから、対象プロジェクトのコスト見積値のコスト偏差を求め(S45,46)、対象プロジェクトのコスト偏差に基づいてコスト変動情報を作成し(S47)、このコスト変動情報を表示する。
【選択図】図10

Description

本発明は、プロジェクトの成果物の収益に関係する、開発・製造コスト、売上額、損益額等の収益パラメータの見積に基づいて、プロジェクトを支援する技術に関する。
メーカーは、製品の開発、販売という一連のプロジェクトの立上げ段階又は初期段階で、プロジェクトの実行の可否判断やプロジェクトを実行するための予算決定のため、製品の開発・製造コストや、製品の売上額等を見積るのが通例である。このため、プロジェクトの実行可否の判断等で要求されるコスト等の見積は、より正確であることが好ましい。
従来、プロジェクトの成果物に関するコスト等の見積技術として、例えば、以下の特許文献1に開示されているように、過去プロジェクトの実績データに基づいて、各種生産性指標を割り出し、この各種生産性指標を用いて、コスト等を正確に見積る技術がある。
特開2005−259000号公報
プロジェクトの実行可否の判断やプロジェクトの予算決定等には、前述したように、プロジェクトの成果物の収益に関するコスト等を、できる限り正確に見積もることが要求される。しかしながら、見積段階では、不明な事項、不定な事項等の見積リスク事象が多数存在することが常であり、コスト等の正確な見積は極めて困難で、プロジェクトの実行可否の判断やプロジェクトの予算決定等には、特許文献1に記載の技術による見積だけでは、データが不十分であるという問題点がある。
そこで、本発明は、以上の問題点に着目し、プロジェクトの実行可否の判断やプロジェクトの予算決定等に有効なデータを提供して、プロジェクトを支援する技術を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するため、本発明は、コンピュータにより、以下の1)〜6)のステップを実行する。
1)コンピュータの入力手段により、複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積値及び実績値と、該過去プロジェクトに対する複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける過去データ受付ステップ
2)前記入力手段により、前記対象プロジェクトに関する前記収益パラメータの見積値と、該対象プロジェクトに対する前記複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける対象データ受付ステップ
3)前記複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの前記リスク対象パラメータ組との間における類似度を求める類似度算出ステップ
4)予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトとの間における前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する抽出ステップ
5)前記抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値とから、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する収益変動情報を作成する変動情報作成ステップ
6)前記コンピュータの出力手段により、前記収益変動情報を出力させる情報出力ステップ
さらに、本発明は、好ましくは、コンピュータにより、以下の7)〜13)のステップを実行する。
7)前記対象プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータを、リスク対策を実行したと仮定してリスクの程度が小さくなる方向に変えて、複数の対策後リスク事象パラメータ組を求める対策後パラメータ設定ステップ
8)複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの一の前記対策後リスク事象パラメータ組との間における類似度を求める対策後類似度算出ステップ
9)予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトの前記一の対策後リスクパラメータ組に対する前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する対策後抽出ステップ
10)前記対策後抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値から、前記対象プロジェクトの見積値に対する収益パラメータの変動に関する仮収益変動情報を作成する仮変動情報作成ステップ
11)前記対策後類似度算出ステップと前記対策後抽出ステップと前記仮変動情報作成ステップとを、前記対策後パラメータ設定ステップで求めた全対策後リスク事象パラメータ組で実行させる処理制御ステップ
12)前記対策後パラメータ設定ステップで求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の前記仮収益変動情報を統計処理して、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する対策後収益変動情報を作成する対策後変動情報作成ステップ
13)前記対策後収益変動情報を前記出力手段に出力させる対策後情報出力ステップ
本発明では、対象プロジェクトに関して、収益パラメータの見積値を基準とした収益変動情報が示されるので、対象プロジェクトの実行可否の判断や対象プロジェクトの予算決定等を支援することができる。
本発明に係る一実施形態におけるプロジェクト支援装置の構成図である。 本発明に係る一実施形態におけるリスク事象内容テーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における対象プロジェクトの収益データテーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における過去プロジェクトの収益データテーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における対策前プロジェクト類似度テーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における対策後プロジェクト類似度テーブルのデータ構成を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態におけるプロジェクト支援装置の動作を示すフローチャートである。 図9のフローチャート中のステップ40の詳細処理を示すフローチャートである。 図9のフローチャート中のステップ50の詳細処理を示すフローチャートである。 図9のフローチャート中のステップ70の詳細処理を示すフローチャート(その1)である。 図9のフローチャート中のステップ70の詳細処理を示すフローチャート(その2)である。 本発明に係る一実施形態における入力画面例を示す説明図である。 本発明に係る一実施形態における出力画面例を示す説明図である。
100:プロジェクト支援装置、110:CPU、111:受付部、112:出力部、120:対策前処理部、122,132:類似度算出部、123,133:プロジェクト抽出部、124,134:コスト偏差算出部、126,136:処理制御部、127:対策前変動情報作成部、130:対策後処理部、131:対策後パラメータ設定部、135:仮変動情報作成部、137:対策後変動情報作成部、138:要対策事象抽出部、140:ROM、150:RAM、151:出力タイプ、152:対策前プロジェクト類似度テーブル、153:対策後プロジェクト類似度テーブル、160:外部記憶装置、161:リスク事象テーブル、162:対象プロジェクトの収益データテーブル、163:対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル、164:過去プロジェクトの収益データテーブル、165:過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル、166:要対策リスク事象テーブル、169:プロジェクト支援プログラム、182:表示装置、183:入力画面、184:出力画面
以下、本発明に係るプロジェクト支援装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクト支援装置は、収益パラメータの一種である開発・製造コストの見積値に対するこのコストの変動を示す収益変動情報を出力する装置である。図1に示すように、このプロジェクト支援装置100は、コンピュータで、各種演算を実行するCPU110と、各種データやプログラム等が予め記憶されているROM140と、CPU110のワークエリアとなるRAM150と、ハードディスクドライブ装置等の外部記憶装置160と、ディスク型記憶媒体に対してデータの記憶及び再生を行うディスク記憶再生装置170と、キーボードやマウス等の入力装置181と、表示装置182と、入力装置181や表示装置182やの入出力インタフェース180と、図示されていない通信装置と、を備えている。
外部記憶装置160には、見積段階で不明な事項や不定な事項等の複数の見積リスク事象の内容及びそのIDが格納されるリスク事象内容テーブル161と、支援対象となるプロジェクトに関する各種収益データが格納される収益データテーブル162と、この対象プロジェクトにおける複数の見積リスク事象毎のリスク程度を示すリスク事象パラメータ(以下、リスク事象パラメータの集まりをリスク事象パラメータ組とする)が格納されるリスク事象パラメータテーブル163と、複数の過去プロジェクトに関する各種収益データが格納される収益データテーブル164と、複数の過去プロジェクト毎のリスク事象パラメータ組が格納されるリスク事象パラメータテーブル165と、リスク対策前のリスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータのうちで、前述の収益変動情報の作成に用いられたリスク対策後のリスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータと異なるリスク事象パラメータのID等が格納される要対策事象テーブル165と、が設けられている。これのテーブル161〜166のうち、リスク事象内容テーブル161を除く他のテーブル162〜166には、図9〜図13のフローチャートを用いて説明する処理過程でデータ格納される。
さらに、この外部記憶装置160には、CPU110が実行するプロジェクト支援プログラム169が予め格納されている。このプロジェクト支援プログラム169は、このプログラム169が記憶されているディスクDをディスク記憶再生装置170で再生することで得てもよいし、図示されていない通信装置により得てもよい。
なお、ここでは、以上の各テーブル161〜166を全て外部記憶装置160に設けたが、これらをその他の記憶装置に設けてもよい。特に、対象プロジェクトの収益データテーブル162、対象プロジェクトのリスク事象テーブル163、要対策リスク事象テーブル166に関しては、RAM150に設けてもよい。
RAM150には、対象プロジェクトの見積リスク事象の対策を施す前段階でのリスク事象パラメータ組と複数の過去プロジェクトの見積リスク事象パラメータ組との類似度が格納される対策前プロジェクト類似度テーブル152と、対象プロジェクトの見積リスク事象に対して仮に対策を施したとして、対策を施したと仮定されたリスク事象パラメータ組と複数の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組との類似度が格納される対策後プロジェクト類似度テーブル153と、が設けられる。これらのテーブル152,153は、図9〜図13のフローチャートを用いて説明する処理過程で設けられる。
外部記憶装置160のリスク事象内容テーブル161は、図2に示すように、リスク事象IDが格納されるリスク事象ID領域161aと、リスク事象IDに対応するリスク事象の内容が格納されるリスク事象内容領域161aと、を有している。このリスク事象テーブル161には、各種データの入力前に、各領域161a,161bに予めデータ格納される。
対象プロジェクトの収益データテーブル162は、図3に示すように、対象プロジェクトIDが格納されるプロジェクトID領域162aと、対象プロジェクトのコスト見積値が格納されるコスト見積値領域162bと、対象プロジェクトのリスク対策前のコスト最小値が格納されるリスク対策前コスト最小値領域162cと、対象プロジェクトのリスク対策前のコスト最大値が格納されるリスク対策前コスト最大値領域162dと、対象プロジェクトのリスク対策後のコスト最小値が格納されるリスク対策後コスト最小値領域162eと、対象プロジェクトのリスク対策後のコスト最大値が格納されるリスク対策後コスト最大値領域162fと、対象プロジェクトのリスク対策後のコスト平均値中の最小値が格納されるリスク対策後コスト平均最小値領域162gと、を有する。なお、以上の説明において、「コスト平均値中の最小値」については後述する。
対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163は、図4に示すように、対象プロジェクトのプロジェクトIDが格納されるプロジェクトID領域163aと、リスク事象内容テーブル161(図2)に格納されている各リスク事象IDが格納されるリスク事象ID領域163bと、各リスク事象のパラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組のIDが格納されるパラメータ組ID領域163cと、各リスク事象パラメータ組毎の各リスク事象パラメータが格納されるパラメータ領域163dと、を有している。パラメータ領域163dには、リスク事象におけるリスク程度を示すリスク事象パラメータとして、リスク無しを示す「0」か、リスク有りを示す「1」が格納される。なお、ここでは、リスク事象パラメータとして、「0」か「1」の二種類の値しかとらないが、三種類以上の値をとるようにしてもよい。
過去プロジェクトの収益データテーブル164は、図5に示すように、過去プロジェクトのプロジェクトIDが格納されるプロジェクトID領域164aと、各過去プロジェクト毎のコスト見積値が格納されるコスト見積値領域164bと、各過去プロジェクト毎のコスト実績値が格納されるコスト実績値領域164cと、を有している。
過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル165は、図6に示すように、過去プロジェクトのプロジェクトIDが格納されるプロジェクトID領域165aと、リスク事象内容テーブル161(図2)に格納されている各リスク事象IDが格納されるリスク事象ID領域165bと、リスク事象パラメータ組毎の各リスク事象パラメータが格納されるパラメータ領域165dと、を有している。パラメータ領域165dには、過去プロジェクトのコスト見積時におけるリスク事象パラメータが格納される見積時パラメータ領域165eと、過去プロジェクトの完了時におけるリスク事象パラメータが格納される完了時パラメータ領域165fと、を有する。
RAM150に設けられる対策前プロジェクト類似度テーブル152は、図7に示すように、過去プロジェクトのプロジェクトIDが格納されるプロジェクトID領域152aと、対象プロジェクトの対策前リスク事象パラメータ組と各過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組との類似度が格納される類似度領域152bと、を有する。
RAM150に設けられる対策後プロジェクト類似度テーブル153は、図8に示すように、過去プロジェクトのプロジェクトIDが格納されるプロジェクトID領域153aと、対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)に格納されているリスク事象パラメータ組IDが格納されるパラメータ組ID領域153bと、各過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組と対象プロジェクトの各リスク事象パラメータ組との類似度が格納される類似度領域153cと、を有する。
再び、図1を用いて説明する。
プロジェクト支援装置100のCPU110は、機能的に、各種データを入力装置182や通信装置を介して受け付ける受付部111と、各種データを表示装置181に表示させる出力部112と、見積リスク対策前の収益変動情報を作成する対策前処理部120と、見積リスク対策後の収益変動情報を作成する対策後処理部130と、を有している。
対策前処理部120は、対策前リスク事象パラメータ組と複数の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組との類似度を求める類似度算出部122と、類似度が上位のN件の過去プロジェクトのIDを抽出するプロジェクト抽出部123と、N件の過去プロジェクトのコスト見積値とコスト実績値とから対象プロジェクトの見積値を基準とするコスト偏差を求めるコスト偏差算出部124と、このコスト偏差を用いて対策前の収益変動情報を作成する対策前変動情報作成部127と、これらの機能部の制御を行う処理制御部126と、を有している。
また、対策後処理部130は、対策前リスク事象パラメータ組の各パラメータを変更して、複数の対策後リスク事象パラメータ組を設定する対策後パラメータ設定部131と、複数の対策後リスク事象パラメータ組のうちの一つの対策後リスク事象パラメータ組と複数の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組のそれぞれとの類似度を求める類似度算出部132と、類似度が上位のN件の過去プロジェクトのIDを抽出するプロジェクト抽出部133と、N件の過去プロジェクトのコスト見積値とコスト実績値とから対象プロジェクトの見積値を基準とするコスト偏差を求めるコスト偏差算出部134と、このコスト偏差を用いて仮の収益変動情報を作成する仮変動情報作成部135と、全対策後リスク事象パラメータ組に対して以上の機能部位132〜135による処理を実行させる等の各機能部の制御を行う処理制御部136と、全対策後リスクパラメータ組毎の仮収益変動情報を統計処理して対策後の収益変動情報を作成する対策後変動情報作成部137と、対策前リスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータのうちで対策後の収益変動情報の作成に用いられた対策後リスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータと異なるリスク事象パラメータのリスク事象IDを抽出する要対策事象抽出部138と、を有している。
なお、CPU110の以上の各機能部は、いずれも、外部記憶装置160に格納されているプロジェクト支援プログラム139をCPU110が実行することで機能する。
次に、プロジェクト支援装置100の動作について説明する。
このプロジェクト支援装置100により、開発・製造コストの見積値に対するこのコストの変動を示す収益変動情報を出力させるためには、プロジェクト支援装置100に、多数の過去プロジェクトの収益データ及び見積リスク事象パラメータを予め入力しておく必要がある。
このため、プロジェクト支援装置100の受付部111は、入力装置181又は通信装置等を介して、複数の過去プロジェクトのID、複数の過去プロジェクトのコスト見積値及びコスト実績値、複数の過去プロジェクト毎のリスク事象パラメータ組を受け付ける。ここで受け付ける過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組は、リスク事象内容テーブル161(図2)に格納されている各リスク事象毎のリスク事象パラメータの集まりである。また、過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組には、過去プロジェクトのコスト見積時におけるリスク事象パラメータ組と、過去プロジェクト完了時におけるリスク事象パラメータ組とがある。
そして、受付部111は、図5に示す過去プロジェクト収益データテーブル164中のプロジェクトID領域164aに各過去プロジェクトのIDを格納し、コスト見積値領域164bに各過去プロジェクトのコスト見積値を格納し、コスト実績値領域164cに各過去プロジェクトのコスト実績値を格納する。さらに、受付部111は、図6に示す過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル165中のプロジェクトID領域165aに各過去プロジェクトのIDを格納し、見積時パラメータ領域165eに各過去プロジェクトのコスト見積時におけるリスク事象パラメータ組を格納し、完了時パラメータ領域165fに各過去プロジェクト完了時におけるリスク事象パラメータ組を格納する。
以上の過去プロジェクトの収益データ及び見積リスク事象パラメータの受付が終了すれば、プロジェクト支援装置100は、随時、対象プロジェクトの収益データ等を受け付けて、対象プロジェクトの収益変動情報を作成できるようになる。すなわち、プロジェクト支援装置100は、図9〜図13のフローチャートに示す処理を実行できるようになる。
以下、図9〜図13に示すフローチャートに従って、プロジェクト支援装置100の動作について説明する。
図9のフローチャートに示すように、まず、プロジェクト支援装置100の受付部111が、入力装置181を介して、対象プロジェクトの各種データを受け付ける(S10)。この際、受付部111は、出力部112により、表示装置182に図14に示す入力画面183を表示させる。この入力画面183には、対象プロジェクトのプロジェクトIDが入力されるプロジェクトID入力欄183aと、対象プロジェクトのコスト見積値が入力されるコスト見積入力欄183bと、リスク事象内容テーブル161(図2)に格納されている各リスク事象IDが表示されているリスク事象ID欄183cと、各リスク事象IDのリスク事象内容に関する説明が表示されているリスク事象説明欄183dと、各リスク事象IDのリスク事象のリスク有無がチェックされるリスク有無チェック欄183eと、リスク対策後の収益変動情報の希望出力タイプを設定する出力タイプ設定欄183fとがある。
このプロジェクト支援装置100の利用者は、この入力画面183を見て、入力装置181を操作して、プロジェクトID入力欄183に対象プロジェクトのプロジェクトID「PJ001001」を入力し、コスト見積入力欄183bに対象プロジェクトのコスト見積値「75(75百万)」を入力する。さらに、リスク事象説明欄183dに表示されているリスク事象内容を参照して、該当リスク事象のリスクが有る場合に、リスク有無チェック欄183eをチェックする。また、出力タイプ設定欄183f中の表示されている「コスト変動幅の最小値」か「コスト平均値の最小値」のいずれかを選択する。
以上の全ての入力欄等183a,183b,183fへの入力等が終了すると、利用者は、入力画面183中の実行ボタンを押す。仮に、全ての入力欄等183a,183b,183fへの入力等が終了しないうちに、実行ボタンを押した場合、受付部111は、未入力データ有りと判断して(S11)、未入力データの入力等を促す。また、未入力データがない場合、受付部111は、受け付けた入力データを該当領域に格納する(S20)。
具体的に、受付部111は、図3に示す対象プロジェクトの収益データテーブル162のプロジェクトID領域162aに対象プロジェクトのプロジェクトID「PJ00101」を格納し、コスト見積値領域162bに対象プロジェクトのコスト見積値「75」を格納する。また、受付部111は、図4に示す対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163中のプロジェクトID領域163aに対象プロジェクトのプロジェクトID「PJ00101」を格納し、パラメータ組ID領域163cにパラメータ組IDとして「対策前リスク事象パラメータ組0」を格納し、パラメータ領域163d中であって、このパラメータ組ID「対策前リスク事象パラメータ組0」に対応する領域に、対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組「0、1、0、…、1、1」を格納する。この場合、受付部111は、リスク有無チェック欄183がチェックされたリスク事象IDのパラメータを「1(リスク有り)」として扱い、リスク有無チェック欄183がチェックされていないリスク事象IDのパラメータを「0(リスク無し)」として扱う。さらに、受付部111は、出力タイプ設定欄183fに設定された出力タイプ151(図1)をRAM150に一時的に格納する。なお、ここでは、仮に、出力タイプとして、「コスト変動幅の最小値」が設定されたとする。
次に、対策前処理部120の処理制御部126が、対象プロジェクトの収益データテーブル162、対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163、過去プロジェクトの収益データテーブル164及び過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル165を外部記憶装置160から読み込んで、RAM150上に展開し(S30)、対策前処理部120によるリスク対策前の収益変動情報の作成処理(S40)を実行させる。
ここで、この対策前処理部120によるリスク対策前の収益変動情報の作成処理(S40)について、図10に示すフローチャートに従って説明する。
対策前処理部120の類似度算出部122は、RAM150上に展開されている過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル165(図6)から、見積時のリスク事象パラメータ組を一つ抽出し(S41)、同じくRAM150上に展開されている対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)に格納されている「対策前リスク事象パラメータ組0」のリスク事象パラメータ組との類似度を算出する。そして、RAM150上に対策前プロジェクト類似度テーブル152(図7)を設けて、このテーブル152の過去プロジェクトID領域152aに、過去プロジェクトID「PJ000001」を格納すると共に、先に算出した類似度を格納する(S42)。
類似度Sは、例えば、協調フィルタリング手法のうちで最も簡単な以下の(数1)で求めてもよいが、その他の協調フィルタリング手法を用いても、また、クラスタリング手法等、他の手法を用いてもよい。
Figure 2010191581
ここで、pa,j:対象プロジェクトの第j番目のリスク事象パラメータ
p,j:過去プロジェクトの第j番目のリスク事象パラメータ
n:リスク事象パラメータ組を構成するリスク事象パラメータの数
この(数1)で求められる類似度Sは、0以上で1以下の値となり、1に近い値ほど類似度が高いことを示す。
類似度算出部122は、次に、未抽出の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組の有無を判断し(S43)、未抽出の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組が無くなるまで、以上のステップ41〜43の処理を繰り返す。
未抽出の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組が無くなると、プロジェクト抽出部123が、RAM150上に設けられている対策前プロジェクト類似度テーブル152(図7)から、類似度上位N件(例えば、4件)の過去プロジェクトのIDを抽出する(S44)。この場合、図7に示す例では、「PJ000037(類似度0.95)」「PJ000010(0.93)」「PJ000002(類似度0.89)」「PJ000045(類似度0.85)」の4件のIDが抽出される。
次に、コスト偏差算出部124が、ステップ44で抽出された過去プロジェクトのIDに対応するコスト見積値Eとコスト実績値Rとを用いて、以下の(数2)により、各過去プロジェクトのコスト偏差率Drを求める(S45)。
Dr=(R−E)/E ・・・・・・・・・・・・・(数2)
例えば、過去プロジェクトID「PJ000010」の場合、図5に示す過去プロジェクトの収益データテーブル164を参照して、当該ID「PJ000010」に対応するコスト見積値E(=100.0)とコスト実績値(=93.3)とを得て、これらを(数2)に代入して、当該ID「PJ000037」のコスト偏差率Dr(=−0.067)を求める。
コスト偏差算出部124は、続いて、N件のコスト偏差率Drと対象プロジェクトのコスト見積値Eとを用いて、以下の(数3)により、N件のコスト偏差率Dr毎の対象プロジェクトのコスト偏差Dを求める(S46)。
D=E・Dr ・・・・・・・・・・・・・・・・・(数3)
例えば、過去プロジェクトID「PJ000010」の場合、対象プロジェクトのコスト見積値E(=75)に、ステップ45で求められた当該ID「PJ000010」のコスト偏差率Dr(=−0.067)を掛けて、対象プロジェクトのコスト偏差D(=−5.0)を求める。
次に、対策前変動情報作成部127が、対象プロジェクトのN個のコスト偏差Dのうちから最小偏差と最大偏差とを求め、言い換えると、N個のコスト偏差Dを統計処理して最小偏差と最大偏差とを得る。そして、対策前変動情報作成部127は、対象プロジェクトのコスト見積値に最小偏差を加えて、これをコスト最小値として、対象プロジェクトの収益データテーブル162(図3)中のリスク対策前コスト最小値領域162cに格納し、対象プロジェクトのコスト見積値に最大偏差を加えて、これをコスト最大値として、対象プロジェクトの収益データテーブル162(図3)中のリスク対策前コスト最大値領域162cに格納する(S47)。
例えば、ステップ46で求められた対象プロジェクトのコスト偏差Dが、「PJ000002」のコスト偏差率Drを用いた場合に「35.0」で、「PJ000010」のコスト偏差率Drを用いた場合に「−5.0」で、「PJ000037」のコスト偏差率Drを用いた場合に「15.2」で、「PJ000045」のコスト偏差率Drを用いた場合に「−3.7」である場合、最小偏差は「−5.0」で、最大偏差は「35.0」となる。このため、対象プロジェクトのコスト最小値は「70.0(=75.0−5.0)」となり、対象プロジェクトのコスト最大値は「110.0=750.0+35.0」となり、これらの値が収益データテーブル162(図3)中のリスク対策前コスト最小値領域162c、リスク対策前コスト最大値領域162dに格納される。
なお、本実施形態では、以上のステップ47で得られた対象プロジェクトのコスト最小値、コスト最大値、コスト最大値とコスト最小値との差であるコスト変動量を含む情報がリスク対策前の収益(コスト)変動情報である。
以上で、対策前処理部120によるリスク対策前の収益変動情報の作成処理(S40)が終了する。
再び、図9に示すフローチャートに従って説明する。
リスク対策前の収益変動情報の作成処理(S40)が終了すると、対策後処理部130がリスク対策後の収益変動情報を作成する(S50)。
ここで、対策後処理部130によるリスク対策後の収益変動情報の作成処理(S50)について、図11及び図12に示すフローチャートに従って説明する。
対策後処理部130の対策後パラメータ設定部131は、対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組中の各リスク事象パラメータを、リスクがなくなるように変えて、全リスクパラメータのリスクがなくなるまでの全ての対策後リスク事象パラメータ組を求め、これらの対策後リスク事象パラメータ組を対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)に格納する(S51)。
具体的に、対策後パラメータ設定部131は、対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)中のパラメータ組IDが「対策前リスク事象パラメータ組0」のリスク事象パラメータ組「0,1,0,…,1,1」のリスク事象パラメータのうち、まず、最初の「1」のパラメータを「0」に変更し、第一の対策後パラメータ組「0,0,0,…,1,1」を作成する。そして、対策後パラメータ設定部131は、リスク事象パラメータテーブル163のパラメータ組ID領域163cに「対策後リスク事象パラメータ組1」を格納すると共に、このパラメータ組IDに対応させてパラメータ領域163dに、前述の第一の対策後パラメータ組「0,0,0,…,1,1」を格納する。次に、パラメータ組IDが「対策前リスク事象パラメータ組0」のリスク事象パラメータ組「0,1,0,…,1,1」のリスク事象パラメータのうち、次の「1」のパラメータのみを「0」に変更し、第二の対策後パラメータ組「0,1,0,…,1,1」を作成し、このパラメータ組IDと共に、この第二の対策後パラメータ組「0,1,0,…,1,1」をリスク事象パラメータテーブル163に格納する。以下、同様に、パラメータ組IDが「対策前リスク事象パラメータ組0」のリスク事象パラメータ組「0,1,0,…,1,1」の全リスク事象パラメータが「0」になるまで、全ての対策後リスク事象パラメータ組を求め、これらの対策後リスク事象パラメータ組をリスク事象パラメータテーブル163に格納する。
次に、対策後処理部130の類似度算出部132が、対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)から、パラメータIDとリスク事象パラメータ組とを一件分抽出すると共に(S52)、過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル165(図6)から、パラメータIDとリスク事象パラメータ組とを一件分抽出する(S53)。そして、抽出した二つのリスク事象パラメータ組相互間の類似度を前述の(数1)を用いて算出し、この類似度を図8に示す対策後プロジェクト類似度テーブル153に格納する(S54)。
続いて、類似度算出部132は、未抽出の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組の有無を判断し(S55)、未抽出のものがあればステップ53に戻り、未抽出のものがなければステップ56に進む。
なお、ステップ52の処理は繰り返し実行されるが、最初のステップ52で抽出される対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組は、対策前リスク事象パラメータ組である。また、ステップ53〜ステップ55の処理も繰り返し実行されるが、ステップ52で対象プロジェクトの対策後リスク事象パラメータ組が新たに抽出されるまで、このステップ53〜ステップ55の処理では、過去プロジェクトの見積時リスク事象パラメータ組が対象となる。すなわち、ステップ52で対象プロジェクトの対策後リスク事象パラメータ組が新たに抽出されるまで、このステップ53〜ステップ55の繰返し処理では、全過去プロジェクトの見積時リスク事象パラメータのそれぞれと、対象プロジェクトの対策前リスク事象パラメータ組との類似度が算出され、図8に示す対策後プロジェクト類似度テーブル153には、このテーブル153中でパラメータ組IDが「パラメータ組0(対策前)」の列の全類似度が格納される。なお、このパラメータ組IDが「パラメータ組0(対策前)」の列の各類似度は、図7に示す対策前プロジェクト類似度テーブル152に格納されている各類似度と同じである。
ステップ55で、未抽出の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組が無いと判断されると、プロジェクト抽出部133が、図8に示す対策後プロジェクト類似度テーブル153から、類似度上位N件(例えば、4件)の過去プロジェクトのIDを抽出する(S56)。次に、コスト偏差算出部134が、ステップ56で抽出された過去プロジェクトのIDに対応するコスト見積値Eとコスト実績値Rとを用いて、前述の(数2)により、各過去プロジェクトのコスト偏差率Drを求める(S57)。コスト偏差算出部134は、続いて、N件のコスト偏差率Drと対象プロジェクトのコスト見積値Eとを用いて、前述の(数3)により、N件のコスト偏差率Dr毎の対象プロジェクトのコスト偏差Dを求める(S58(図12))。
N件のコスト偏差率Dr毎の対象プロジェクトのコスト偏差Dが求められると(S58)、処理制御部136は、RAM150に、出力タイプ151(図1)として、コスト変動幅の最小値とコスト平均値の最小値とのうち、いずれが記憶されているか判断し(S59)、出力タイプ151としてコスト変動幅の最小値が記憶されている場合にはステップ60に進み、コスト平均値の最小値が記憶されている場合にはステップ63に進む。
ステップ60では、仮変動情報作成部135が、ステップ58で求められたN件のコスト偏差Dのうちから、最小コスト偏差と最大コスト偏差とを求めて、両者の差からコスト変動幅を算出し、このコスト変動幅と共に、最小コスト偏差、最大コスト偏差、最小コスト偏差を示す対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のIDをRAM150に記憶しておく。
次に、処理制御部136が、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組の有無を判断し(S61)、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータが有れば、ステップ52に戻る。
ステップ52では、前述と同様に、類似度算出部132が、対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)から、パラメータIDとリスク事象パラメータ組とを一件分抽出する。さらに、過去プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル165(図6)から、パラメータIDとリスク事象パラメータ組とを一件分抽出する(S53)。そして、抽出した二つのリスク事象パラメータ組相互間の類似度を前述の(数1)を用いて算出し、この類似度を図8に示す対策後プロジェクト類似度テーブル153に格納する(S54)。続いて、類似度算出部132は、未抽出の過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組の有無を判断し(S55)、未抽出のものがあればステップ53に戻り、未抽出のものがなければステップ56に進む。
なお、2回目以降のステップ52の処理で抽出される対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組は、対策後リスク事象パラメータ組である。また、この際、ステップ53〜ステップ55の処理では、過去プロジェクトの完了時リスク事象パラメータ組が対象となる。すなわち、このステップ53〜ステップ55の繰返し処理では、全過去プロジェクトの完了時リスク事象パラメータのそれぞれと、対象プロジェクトの対策後リスク事象パラメータ組との類似度が算出され、図8に示す対策後プロジェクト類似度テーブル153には、このテーブル153中でパラメータ組IDが「パラメータ組x(x≧1)(対策後)」のうちの一つの列の全類似度が格納される。
以下、前述と同様に、ステップ56〜ステップ61が実行さる。そして、ステップ61の判断で、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組がないと判断されるまで、ステップ52〜ステップ61の処理が繰り返される。
ステップ61で、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組がないと判断されると、対策後変動情報作成部137が、RAM150に記憶されている複数のコスト変動幅のうち、最小のコスト変動幅を対策後収益変動情報の一部とする。続いて、RAM150を参照して、ステップ60で記憶された、最小のコスト変動幅を示すときの最小コスト偏差及び最大コスト偏差を得て、これらにコスト見積値を加え、対策後のコスト最小値及び対策後のコスト最大値を求める。そして、対象プロジェクトの収益データテーブル162(図3)のリスク対策後コスト最小値領域162eに、対策後のコスト最小値を格納し、リスク対策後コスト最大値領域162fに、対策後のコスト最大値を格納し(S62)、リスク対策後の収益変動情報の作成処理(S50)を終了する。なお、ここでは、対策後収益(コスト)変動情報には、ステップ61で求めた最小のコスト変動幅と、この最小のコスト変動幅を示すときのコスト最小値及び対策後のコスト最大値とを含んでいる。
また、ステップ59で、RAM150に、出力タイプ151(図1)としてコスト平均値の最小値が記憶されていると判断した場合には、仮変動情報作成部135が、ステップ58で求められたN件のコスト偏差Dの平均値を求め、この平均値にコスト見積値を加えて、コスト平均値を求める。そして、このコスト平均値と共に、コスト偏差Dの平均値に最も近いコスト偏差Dを示す対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のIDをRAM150に記憶しておく(S63)。
次に、処理制御部136が、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組の有無を判断し(S64)、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータが有れば、ステップ52に戻る。
ステップ52に戻ると、ステップ61の判断でステップ52に戻った場合と同様に、このステップ52で、対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のうち、対策後リスク事象パラメータ組の一つが抽出され、ステップ53〜ステップ55の繰返し処理で、全過去プロジェクトの完了時リスク事象パラメータのそれぞれと、対象プロジェクトの対策後リスク事象パラメータ組との類似度が算出される。そして、以下、前述と同様に、ステップ56〜ステップ59,63,64が実行さる。そして、ステップ64の判断で、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組がないと判断されるまで、ステップ52〜ステップ59,63,64の処理が繰り返される。
ステップ64で、未抽出の対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組がないと判断されると、対策後変動情報作成部137が、RAM150に記憶されている複数のコスト平均値のうち、最小のコスト平均値を対策後収益変動情報とし、対象プロジェクトの収益データテーブル162(図3)のリスク対策後コスト平均最小値領域162gに、最小のコスト平均値を格納し(S63)、リスク対策後の収益変動情報の作成処理(S50)を終了する。なお、図3は、出力タイプ151としてコスト変動幅の最小値が選択された場合を例示しているため、リスク対策後コスト平均最小値領域162gには、最小のコスト平均値が格納されていない。
再び、図9に示すフローチャートに従って説明する。
リスク対策後の収益変動情報の作成処理(S50)が終了すると、要対策事象抽出部138が、対策前リスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータのうちで、対策後の収益変動情報の作成に用いられた対策後リスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータと異なるリスク事象パラメータのリスク事象IDを、要対策リスク事象IDとして抽出する(S70)。
ここで、要対策事象抽出部138による要対策リスク事象抽出処理(S70)について、図13に示すフローチャートに従って説明する。
要対策事象抽出部138は、まず、対象プロジェクトの全リスク事象パラメータ組のうちから、対策後収益変動情報が示す値に最も近い値となるリスク事象パラメータ組を抽出する(S71)。この際、対策後収益変動情報が、対策後の最小コスト変動幅を含むものである場合には、ステップ60(図12)で、最小コスト偏差を示す対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組IDが記憶されたRAM150を参照して、対策後の最小コスト変動幅を得るために用いた最小コスト偏差を示すリスク事象パラメータ組IDを得る。そして、このリスク事象パラメータ組IDに対応するリスク事象パラメータ組を対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)から抽出する。また、対策後収益変動情報が、対策後のコスト平均最小値を含むものである場合には、ステップ63で、コスト偏差Dの平均値に最も近いコスト偏差Dを示す対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のIDが記憶されたRAM150を参照して、対策後のコスト平均最小値に対応するコスト偏差Dの平均値に最も近いコスト偏差Dを示す対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組IDを得る。そして、この場合も、以上と同様に、このリスク事象パラメータ組IDに対応するリスク事象パラメータ組を対象プロジェクトのリスク事象パラメータテーブル163(図4)から抽出する。
要対策事象抽出部138は、以上で抽出したリスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータに対して、対策前リスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータのうちで、パラメータが異なるリスク事象IDを抽出する(S72)
続いて、要対策事象抽出部138は、リスク事象内容テーブル161(図2)から、ステップ72で抽出したリスク事象IDのリスク事象内容を抽出する(S73)。
最後に、要対策事象抽出部138は、リスク事象ID及びその内容を要対策リスク事象テーブル166(図1)に格納して、要対策リスク事象抽出処理(S70を終了する。
再び、図9に示すフローチャートに従って説明する。
要対策リスク事象抽出処理(S70)が終了すると、出力部112は、表示装置182に図15に示す出力画面184を表示させる(S80)。
この出力画面184には、対象プロジェクトID184aと、収益変動情報184bと、要リスク対策事象184eと、が表示される。
収益変動情報184bは、コストを縦軸とした棒グラフで示されている。棒グラフには、リスク対策前の収益変動情報を示す棒グラフ184cと、リスク対策後の収益変動情報を示す棒グラフ184dとがある。いずれの棒グラフ184c,184dも、コスト最小値とコスト最大値とが示されていると共に、コスト最小値とコスト最大値との間の色を他の部分の色と変え、コスト変動幅も示されている。さらに、いずれの棒グラフ184c,184dにも、コスト見積値も示されている。
要リスク対策事象184eは、要対策リスク事象テーブル166に格納されたリスク事象ID及びその内容の集合である。この要リスク対策事象184e中のリスク事象IDは、前述したように、対策前リスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータのうちで、対策後の収益変動情報の作成に用いられた対策後リスク事象パラメータ組の各リスク事象パラメータと異なるリスク事象パラメータのリスク事象IDである。このため、この要リスク対策事象184e中のリスク事象に対して対策を施すと、リスク対策前のコストをリスク対策後のコストにすることができる。
以上、本実施形態では、対象プロジェクトに関して、コスト見積値を基準としたコスト(収益)変動情報が示されるので、対象プロジェクトの実行可否の判断や対象プロジェクトの予算決定等を支援することができる。しかも、本実施形態では、複数の見積リスク事象に関して、仮に対策を施した場合のコスト変動情報と共に、この対策後のコスト変動情報が示す値にするためのリスク事象に関して、要リスク事象として示されるので、プロジェクトの推進にあたり、リスク事象の対策を促すこともできる。
なお、本実施形態では、リスク対策後の収益変動情報の作成処理(S50)で、対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のうちの対策前のリスク事象パラメータ組を含めて、リスク対策後の収益変動情報を作成しているが、この対策前のリスク事象パラメータ組を含めず、対策後のリスク対象パラメータ組のみでリスク対策後の収益変動情報を作成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、開発・製造コストを収益パラメータとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プロジェクトの成果物の売上額、売上数量、損益額等を収益パラメータとしてもよい。この場合、収益変動情報は、売上額変動情報、売上数量変動情報、損益額変動情報となる。
また、本実施形態では、リスク対策前の収益変動情報に、収益(コスト)に関する変動幅、この変動幅の両端の値である最小値及び最大値を含み、リスク対策後の収益変動情報に、収益に関する最小変動幅、この変動幅の両端の値である最小値及び最大値、平均最小値を含んできるが、収益変動情報には、これらの値のうちのいずれか一つでも含んでいれば、対象プロジェクトの実行可否の判断や対象プロジェクトの予算決定等を支援することができることは言うまでもない。但し、収益変動情報に含まれるデータ種は多ければ多いほど、対象プロジェクトの実行可否判断等の役に立つため、できる限り多くのデータ種を含んでいることが好ましい。さらに、リスク対策前の収益変動情報には、例えば、収益の見積値を基準にした最小偏差、最大偏差を含んでいてもよいし、リスク対策後の収益変動情報には、例えば、収益に関する最大の最小偏差又は最大の最小値、最小の最大偏差又は最小の最大値、最大の変動幅及びその両端の値である最小値と最大値、平均最小値等を含んでいてもよい。
ここで、リスク対策後の収益変動情報に含んでいてもよいデータ種のうち、収益に関する最大の最小偏差又は最大の最小値は、以下のようにして求める。まず、仮変動情報作成部135で、複数の過去プロジェクトの偏差率毎に求めた収益パラメータの偏差のうちの最小偏差、または、この最小偏差によって定まる収益パラメータの最小値を求める。そして、対策後変動情報作成部137で、対象プロジェクトの全リスク事象パラメータ組毎の最小偏差又は最小値のうちで、最大のものを抽出し、これを収益に関する最大の最小偏差又は最大の最小値とする。また、収益に関する最小の最大偏差又は最小の最大値は、以下のようにして求める。まず、仮変動情報作成部135で、複数の過去プロジェクトの偏差率毎に求めた収益パラメータの偏差のうちの最大偏差、または、この最大偏差によって定まる収益パラメータの最大値を求める。そして、対策後変動情報作成部137で、対象プロジェクトの全リスク事象パラメータ組毎の最大偏差又は最大値のうちで、最小のものを抽出し、これを収益に関する最小の最大偏差又は最小の最大値とする。

Claims (13)

  1. 対象プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積に基づいて、該対象プロジェクトを支援するプロジェクト支援装置において、
    複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積値及び実績値と、該過去プロジェクトに対する複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける過去データ受付手段と、
    前記対象プロジェクトに関する前記収益パラメータの見積値と、該対象プロジェクトに対する前記複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける対象データ受付手段と、
    前記複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの前記リスク対象パラメータ組との間における類似度を求める類似度算出手段と、
    予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトとの間における前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値とから、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する収益変動情報を作成する変動情報作成手段と、
    前記収益変動情報を出力する出力手段と、
    を備えていることを特徴とするプロジェクト支援装置。
  2. 請求項1に記載のプロジェクト支援装置において、
    前記変動情報作成手段は、
    前記抽出手段で抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値とから、該1以上の過去プロジェクト毎の該見積値に対する、該見積値と該実績値との差の割合である偏差率を求め、該1以上の過去プロジェクト毎の偏差率に前記対象プロジェクトの見積値を乗じて、該1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の、前記対象プロジェクトの見積値を基準とした前記収益パラメータの偏差を求める偏差算出手段と、
    前記偏差算出手段で得られた前記1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の前記対象プロジェクトの収益パラメータの偏差を用いて、該収益パラメータの変動に関する前記収益変動情報を作成する作成手段と、
    を有することを特徴とするプロジェクト支援装置。
  3. 請求項2に記載のプロジェクト支援装置において、
    前記収益変動情報には、前記1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の前記対象プロジェクトの前記収益パラメータの偏差のうちの最小偏差と、該最小偏差から得られる該収益パラメータの最小値と、該偏差のうちの最大偏差と、該最大偏差から得られる該収益パラメータの最大値と、該最小偏差と該最大偏差との差である変動幅とのうち、少なくとも一つを含む、
    ことを特徴とするプロジェクト支援装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のプロジェクト支援装置において、
    前記対象プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータを、リスク対策を実行したと仮定してリスクの程度が小さくなる方向に変えて、複数の対策後リスク事象パラメータ組を求める対策後パラメータ設定手段と、
    複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの一の前記対策後リスク事象パラメータ組との間における類似度を求める対策後類似度算出手段と、
    予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトの前記一の対策後リスクパラメータ組に対する前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する対策後抽出手段と、
    前記対策後抽出手段で抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値から、前記対象プロジェクトの見積値に対する収益パラメータの変動に関する仮収益変動情報を作成する仮変動情報作成手段と、
    前記対策後類似度算出手段による処理と前記対策後抽出手段による処理と前記仮変動情報作成手段による処理とを、前記対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組で実行させる処理制御手段と、
    前記対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の前記仮収益変動情報を統計処理して、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する対策後収益変動情報を作成する対策後変動情報作成手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、前記対策後収益変動情報を出力する、
    ことを特徴とするプロジェクト支援装置。
  5. 請求項4に記載のプロジェクト支援装置において、
    前記仮変動情報作成手段は、
    前記対策後抽出手段で抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値から、該1以上の過去プロジェクト毎の該見積値に対する、該見積値と該実績値との差の割合である偏差率を求め、該1以上の過去プロジェクト毎の偏差率に前記対象プロジェクトの見積値を乗じて、該1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の、前記対象プロジェクトの見積値を基準とした前記収益パラメータの偏差を求める対策後見積偏差算出手段と、
    前記対策後見積偏差算出手段で得られた前記1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の前記対象プロジェクトの収益パラメータの偏差を用いて、該見積値に対する該収益パラメータの変動に関する前記仮収益変動情報を作成する作成手段と、
    を有することを特徴とするプロジェクト支援装置。
  6. 請求項5に記載のプロジェクト支援装置において、
    前記仮収益変動情報には、前記1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の前記対象プロジェクトの前記収益パラメータの偏差のうちの最小偏差と、該最小偏差から得られる該収益パラメータの最小値と、該偏差のうちの最大偏差と、該最大偏差から得られる該収益パラメータの最大値と、該最小偏差と該最大偏差との差である変動幅と、該偏差の平均値から得られる該収益パラメータの平均値とのうち、少なくとも一つを含み、
    前記対策後収益変動情報には、前記仮収益変動情報に前記最小偏差を含む場合には、前記対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の最小偏差のうちの最大の最小偏差を含み、該仮収益変動情報に前記収益パラメータの最小値を含む場合には、該対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の最小値のうちの最大の最小値を含み、該仮収益変動情報に前記最大偏差を含む場合には、該対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の最大偏差のうちの最小の最大偏差を含み、該仮収益変動情報に前記収益パラメータの最大値を含む場合には、該対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の最大値のうちの最小の最大値を含み、該仮収益変動情報に、前記変動幅を含む場合には、前記対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の変動幅のうちの最小又は最大の変動幅を含み、該仮収益変動情報に前記平均値を含む場合には、前記対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の前記平均値のうちの最小又は最大の平均値を含む、
    ことを特徴とするプロジェクト支援装置。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載のプロジェクト支援装置において、
    前記対策後パラメータ設定手段で求めた全対策後リスク事象パラメータ組のうちから、前記対象プロジェクトの前記対策後収益変動情報が示す値に最も近い値となる対策後リスク事象パラメータ組を抽出し、該対策後リスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータに対して、前記対象データ受付ステップで受け付けた前記対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のリスク事象パラメータのうちで、異なるパラメータのリスク事象を抽出する要対策事象抽出手段を備え、
    前記出力手段は、前記要対策事象抽出手段で抽出されたリスク事象を要リスク対策事象として出力する、
    ことを特徴とするプロジェクト支援装置。
  8. 対象プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積に基づいて、該対象プロジェクトを支援するプロジェクト支援プログラムにおいて、
    コンピュータの入力手段により、複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積値及び実績値と、該過去プロジェクトに対する複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける過去データ受付ステップと、
    前記入力手段により、前記対象プロジェクトに関する前記収益パラメータの見積値と、該対象プロジェクトに対する前記複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける対象データ受付ステップと、
    前記複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの前記リスク対象パラメータ組との間における類似度を求める類似度算出ステップと、
    予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトとの間における前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値とから、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する収益変動情報を作成する変動情報作成ステップと、
    前記コンピュータの出力手段により、前記収益変動情報を出力させる情報出力ステップと、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプロジェクト支援プログラム。
  9. 請求項8に記載のプロジェクト支援プログラムにおいて、
    前記変動情報作成ステップでは、
    前記抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値とから、該1以上の過去プロジェクト毎の該見積値に対する、該見積値と該実績値との差の割合である偏差率を求め、該1以上の過去プロジェクト毎の偏差率に前記対象プロジェクトの見積値を乗じて、該1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の、前記対象プロジェクトの見積値を基準とした前記収益パラメータの偏差を求める偏差算出ステップと、
    前記偏差算出ステップで得られた前記1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の前記対象プロジェクトの収益パラメータの偏差を用いて、該収益パラメータの変動に関する前記収益変動情報を作成する作成ステップと、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプロジェクト支援プログラム。
  10. 請求項8及び9のいずれか一項に記載のプロジェクト支援プログラムにおいて、
    前記対象プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータを、リスク対策を実行したと仮定してリスクの程度が小さくなる方向に変えて、複数の対策後リスク事象パラメータ組を求める対策後パラメータ設定ステップと、
    複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトのリスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの一の前記対策後リスク事象パラメータ組との間における類似度を求める対策後類似度算出ステップと、
    予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトの前記一の対策後リスクパラメータ組に対する前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する対策後抽出ステップと、
    前記対策後抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値から、前記対象プロジェクトの見積値に対する収益パラメータの変動に関する仮収益変動情報を作成する仮変動情報作成ステップと、
    前記対策後類似度算出ステップと前記対策後抽出ステップと前記仮変動情報作成ステップとを、前記対策後パラメータ設定ステップで求めた全対策後リスク事象パラメータ組で実行させる処理制御ステップと、
    前記対策後パラメータ設定ステップで求めた全対策後リスク事象パラメータ組毎の前記仮収益変動情報を統計処理して、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する対策後収益変動情報を作成する対策後変動情報作成ステップと、
    前記対策後収益変動情報を前記出力手段に出力させる対策後情報出力ステップと、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプロジェクト支援プログラム。
  11. 請求項10に記載のプロジェクト支援プログラムにおいて、
    前記仮変動情報作成ステップでは、
    前記対策後抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値から、該1以上の過去プロジェクト毎の該見積値に対する、該見積値と該実績値との差の割合である偏差率を求め、該1以上の過去プロジェクト毎の偏差率に前記対象プロジェクトの見積値を乗じて、該1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の、前記対象プロジェクトの見積値を基準とした前記収益パラメータの偏差を求める対策後見積偏差算出ステップと、
    前記対策後見積偏差算出ステップで得られた前記1以上の過去プロジェクトの偏差率毎の前記対象プロジェクトの収益パラメータの偏差を用いて、該見積値に対する該収益パラメータの変動に関する前記仮収益変動情報を作成する作成ステップと、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプロジェクト支援プログラム。
  12. 請求項10及び11のいずれか一項に記載のプロジェクト支援プログラムにおいて、
    前記対策後パラメータ設定ステップで求めた全対策後リスク事象パラメータ組のうちから、前記対象プロジェクトの前記対策後収益変動情報が示す値に最も近い値となる対策後リスク事象パラメータ組を抽出し、該対策後リスク事象パラメータ組中のリスク事象パラメータに対して、前記対象データ受付ステップで受け付けた前記対象プロジェクトのリスク事象パラメータ組のリスク事象パラメータのうちで、異なるパラメータのリスク事象を抽出する要対策事象抽出ステップと、
    前記要対策事象抽出ステップで抽出されたリスク事象を要リスク対策事象として前記出力手段に出力させる要リスク対策事象出力ステップと、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプロジェクト支援プログラム。
  13. 対象プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積に基づいて、該対象プロジェクトを支援するプロジェクト支援方法において、
    コンピュータの入力手段により、複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの成果物の収益に関係する収益パラメータの見積値及び実績値と、該過去プロジェクトに対する複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける過去データ受付ステップと、
    前記入力手段により、前記対象プロジェクトに関する前記収益パラメータの見積値と、該対象プロジェクトに対する前記複数の見積リスク事象毎の見積リスクの程度を示すリスク事象パラメータの集まりであるリスク事象パラメータ組と、を受け付ける対象データ受付ステップと、
    前記複数の過去プロジェクト毎に、該過去プロジェクトの前記リスク事象パラメータ組と前記対象プロジェクトの前記リスク対象パラメータ組との間における類似度を求める類似度算出ステップと、
    予め定められたルールに従って、前記複数の過去プロジェクトのうちから、前記対象プロジェクトとの間における前記類似度が上位の1以上の過去プロジェクトを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップで抽出された前記1以上の過去プロジェクト毎の前記収益パラメータの見積値と実績値とから、前記対象プロジェクトの見積値に対する前記収益パラメータの変動に関する収益変動情報を作成する変動情報作成ステップと、
    前記コンピュータの出力手段により、前記収益変動情報を出力させる情報出力ステップと、
    を前記コンピュータが実行することを特徴とするプロジェクト支援方法。
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