JP2010191393A - カラーフィルタ基板の製造方法およびカラー情報表示用パネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】設計の自由度および製造効率を向上させたカラーフィルタ基板の製造方法を提案する。
【解決手段】透明なパネル基板5の一方の面に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層1を配置し、凹凸面上に印刷でカラーフィルタ32を形成してカラーフィルタ付きパネル基板40を製造するカラーフィルタ付きパネル基板形成工程と、無色透明なフィルム材3の上にリブ状遮光材LSを前記別色カラーフィルタ32の位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材3を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、前記カラーフィルタ付きパネル基板形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル基板のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せる。
【選択図】図4
【解決手段】透明なパネル基板5の一方の面に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層1を配置し、凹凸面上に印刷でカラーフィルタ32を形成してカラーフィルタ付きパネル基板40を製造するカラーフィルタ付きパネル基板形成工程と、無色透明なフィルム材3の上にリブ状遮光材LSを前記別色カラーフィルタ32の位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材3を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、前記カラーフィルタ付きパネル基板形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル基板のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せる。
【選択図】図4
Description
本発明は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に封入した表示媒体を移動することによって表示されるモノトーン画像等の情報を、観察側基板に設けた別色(R:赤色、G:緑色、BL:青色など)のカラーフィルタでカラー表示するカラー情報表示用パネルに関する。特には、このようなカラー情報表示用パネルの観察側パネル基板として、好適に採用されるカラーフィルタ基板の製造方法、及びカラーフィルタ基板を用いるカラー情報表示用パネルの製造方法に関する。
従来の液晶表示装置(LCD)に代わる情報表示装置を構成する表示パネルとして、帯電粒子電気泳動方式(気体中移動方式および液体中移動方式)表示パネル、表面を半分ずつ2色配置した粒子を回転させる方式の表示パネル等、表示媒体からの反射光にて視認する技術を用いて紙に描かれたものを見るような視認性が得られる薄いシート状の表示パネルが提案されている。このような情報表示用パネルは、液晶表示パネルと比較すると、通常の印刷物に近い広い視野角が得られる、消費電力が小さい、メモリー機能を有している等のメリットがあることから、電子ペーパーと呼ばれる次世代の情報表示装置への展開が期待されている。そして、最近では、帯電粒子を分散粒子として分散液とともにマイクロカプセルに封入し、これを対向する基板間に配置した構成の液体中電気泳動方式や、帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体を対向する基板間の気体中空間に配置した構成の帯電粒子気体中移動方式が提案され期待が寄せられている。
例えば、特許文献1は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に形成された気体中空間に、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した、互いに帯電特性が異なる白色表示媒体および黒色表示媒体を封入し、観察側基板に配置したカラーフィルタを介して、白色表示媒体と黒色表示媒体に電界を付与することによって互いに反転移動させて画像等の情報をカラー表示するカラー情報表示用パネルを開示する。
更に、各色のカラーフィルタを通して認識するカラー情報表示用パネルにおいて、前記各色のカラーフィルタに対応したリブ状黒色遮光材を格子状に配置(以下、ブラックマトリックスと称す)して、表示させた画像を鮮明にすることも知られている(特許文献2など参照)。また、各色のカラーフィルタを通して認識するカラー情報表示用パネルにおいて、前記各色のカラーフィルタに対応したリブ状白色遮光材を格子状に配置(以下、ホワイトマトリックスと称す)して、表示させた画像を鮮明にすることもなども知られている。
上記従来のカラーフィルタを用いたカラー情報表示用パネルを得るには、パネル基板にリブ状黒色遮光材あるいはリブ状白色遮光材をリブ状状に形成し、遮光材のリブで囲まれた領域にカラーインクをインクジェット印刷で印刷してカラーフィルタを形成する方法でリブ状遮光材付きのカラーフィルタ基板を作製する。そして、もう一方の対向基板との間に、粒子群や液晶などの表示媒体を封止する方法が取られていた。
この方法では、インクジェットで印刷したインクが広がってしまうのを防ぐ機能を遮光材のリブに持たせているので、カラーフィルタの周囲すべてに遮光材が配置される構成となる。そのために遮光材とカラーフィルタとの配置関係における自由度がなく、隣接する各色カラーフィルタ間の一部に遮光材を配置しない部分を設けたいという要請に応えられないという問題があった。
この方法では、インクジェットで印刷したインクが広がってしまうのを防ぐ機能を遮光材のリブに持たせているので、カラーフィルタの周囲すべてに遮光材が配置される構成となる。そのために遮光材とカラーフィルタとの配置関係における自由度がなく、隣接する各色カラーフィルタ間の一部に遮光材を配置しない部分を設けたいという要請に応えられないという問題があった。
また、上記リブ状遮光材(ブラックマトリックスやホワイトマトリックス)を、従来のカラーフィルタを用いたカラー情報表示用パネルに設ける場合には、例えば観察側の透明パネル基板に遮光材をリブ状に形成し、この遮光材のリブの隙間にカラーフィルタをインクジェット印刷などで印刷するという手順がとられていた。これでは遮光材がカラーフィルタのインクの広がりを抑える機能を果たすものの、遮光材を形成した後、十分な時間を経てからでないとカラーフィルタを設けることができず遮光材形成とカラーフィルタ形成とを並行して行うことができず製造効率を低下させていた。
また、上記従来方法では、画素に対応したカラーフィルタを配置する際に、カラーフィルタ周囲の遮光材のリブとカラーフィルタとの間に隙間を設けることができず、画素よりも小面積のカラーフィルタを形成したい場合に対応できなかった。
よって、本発明の主な目的は、上述した問題点を解消して、設計の自由度および製造効率を向上させたカラーフィルタ基板の製造方法を提供することである。
上記目的は、透明なパネル基板の一方の面に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層を配置し、前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に印刷でカラーフィルタを形成してカラーフィルタ付きパネル基板を製造するカラーフィルタ付きパネル基板形成工程と、無色透明なフィルム材の上にリブ状遮光材を前記別色カラーフィルタの位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ付きパネル基板形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル基板のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せる、ことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法によって達成できる。
前記カラーフィルタ付きパネル基板形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル基板のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せる、ことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法によって達成できる。
また、前記透明なパネル基板の他方の面には透明導電膜が形成してあるのが好ましい。また、前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に形成する前記カラーフィルタは別色カラーフィルタを互いに間隙をもって形成するものであり、かつ前記各カラーフィルタの面積が対応する画素の面積よりも小さく形成されているのが好ましい。
また、前記各色カラーフィルタを、対応する画素に対して少なくとも1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの少なくとも1両側に同じ長さの間隙を有するようにしたとき、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けるのが好ましい。
また、凹凸処理を施した前記熱融着性無色透明フィルム層の表面粗さRaを0.1μm〜2μmとするのが望ましい。
また、カラーフィルタを用いて、少なくとも一方が透明な2枚のパネル基板の対向空間に配置した表示媒体を、電気的に駆動させて情報画像をカラー表示するように構成したカラー情報表示用パネルの製造方法であって、
請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法で製造した前記カラーフィルタ基板を、観察側パネル基板とし、もう一方の背面側パネル基板との対向空間に表示媒体を配置後、2枚のパネル基板をギャップをもって貼り合せることにより製造するようにしてもよい。
請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法で製造した前記カラーフィルタ基板を、観察側パネル基板とし、もう一方の背面側パネル基板との対向空間に表示媒体を配置後、2枚のパネル基板をギャップをもって貼り合せることにより製造するようにしてもよい。
また、カラーフィルタを用いて、少なくとも一方が透明な2枚のパネル基板の対向空間に配置した表示媒体を、電気的に駆動させて情報をカラー表示できるカラー情報表示用パネルの製造方法であって、
少なくとも一方が透明な2枚の基板の対向空間に表示媒体が配置されたパネル構造体の観察側透明基板の外側面上に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層を配置し、前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に印刷でカラーフィルタを形成してカラーフィルタ付きパネル基板を製造するカラーフィルタ付きパネル構造体形成工程と、無色透明なフィルム材の上にリブ状遮光材を前記別色カラーフィルタの位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ付きパネル構造体形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル構造体のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せてカラー情報表示用パネルを製造してもよい。
少なくとも一方が透明な2枚の基板の対向空間に表示媒体が配置されたパネル構造体の観察側透明基板の外側面上に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層を配置し、前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に印刷でカラーフィルタを形成してカラーフィルタ付きパネル基板を製造するカラーフィルタ付きパネル構造体形成工程と、無色透明なフィルム材の上にリブ状遮光材を前記別色カラーフィルタの位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ付きパネル構造体形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル構造体のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せてカラー情報表示用パネルを製造してもよい。
そして、凹凸処理を施した前記熱融着性無色透明フィルム層の表面粗さRaを0.1μm〜2μmとするのが好ましい。
また、前記各色カラーフィルタを、対応する画素に対して少なくとも1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの少なくとも1両側に同じ長さの間隙を有するようにしたとき、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けるのが好ましい。
また、カラーフィルタを用いて、少なくとも一方が透明な2枚のパネル基板の対向空間に配置した表示媒体を、電気的に駆動させて情報をカラー表示できるカラー情報表示用パネルであって、上記いずれかに記載のカラー情報表示用パネルの製造方法によって得るカラー情報表示用パネルとしてもよい。
また、前記別色カラーフィルタは、三原色のカラーフィルタまたは三原色と無色透明との4色のカラーフィルタの何れかで構成されるとともに、前記表示媒体が、帯電性を有する白色粒子を含んだ粒子群として構成した白色表示媒体および前記帯電性とは反対の極性となる帯電性を有する黒色粒子を含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体の2種類の表示媒体としてもよい。
本発明によれば、カラー情報表示用パネルを構成する透明なパネル基板上に熱融着性無色透明フィルム層を配置し、この熱融着性無色透明フィルム層の表面が凹凸処理されており、この凹凸面にインクジェット印刷、フレキソ印刷等の印刷法でカラーフィルタを形成するので、インクが広がることなく所定の位置に精度よく、所望の間隔をもって別色のカラーフィルタを配置できる。これにより、個別の工程でフィルム材上に自由度をもってリブ状遮光材を形成できるので、設計の自由度および製造効率を向上させてカラーフィルタ基板を製造できる。
すなわち、本発明によると、リブ状遮光材付きのカラーフィルタ基板を、カラーフィルタをパネル基板に形成する工程と、リブ状遮光材を無色透明なフィルム材に形成する工程とを並行して(別々に)行い、カラーフィルタが形成されたパネル基板に、遮光材が形成されたフィルム材を貼り合せることができる。このように、前記貼り合せ工程前の各工程を、各別に並行して行うことができるので、自由度をもって効率よくリブ状遮光材付きのカラーフィルタ基板を製造できる。
また、本発明によると、リブ状遮光材付きのカラーフィルタ基板を、カラーフィルタをパネル基板上に形成する工程と、リブ状遮光材を無色透明なフィルム材に形成する工程とを並行して(別々に)行い、カラーフィルタが形成されたパネル基板のカラーフィルタ上に、リブ状遮光材が形成されたフィルム材をリブ状遮光材が形成された面とカラーフィルタが形成された面とを対向させるようにして貼り合せることができる。このように、カラーフィルタとリブ状遮光材とが同じ層に形成される構成となるので、視差の影響が少ないカラー画像を表示できるリブ状遮光材付きのカラーフィルタ基板を製造できる。
特に、本発明では、表面粗さRaが0.1μm〜0.2μmの凹凸が形成された熱融着性無色透明フィルム層を透明なパネル基板に配置し、この熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に、カラーフィルタをインクジェット印刷、フレキソ印刷などの印刷法で形成するので、カラーフィルタ用インクが広がることなく所定の位置に精度よく、所定の間隔をもってカラーフィルタを印刷して配置できる。これにより、リブ状遮光材の配置位置をカラーフィルタ配置位置と関係なく自由に設定できるので、カラーフィルタ間の一部には遮光材を配置しない構成や、遮光材のリブとカラーフィルタとの間に隙間を配置する構成なども採用できる。
更に、本発明では、カラー情報表示用パネルの前駆体となるパネル構造体の透明基板の外側にカラーフィルタを形成し、前記カラーフィルタの周囲に遮光材が配置されるようにリブ状遮光材が形成されたフィルム材を貼り合せるようにしてある。よって、予めリブ状遮光材付きカラーフィルタ基板を作製後、そのリブ状遮光材付きカラーフィルタ基板を貼り合わせてカラー情報表示用パネルを製造するという従来法によらず、前記パネル構造体作製工程と前記リブ状遮光材付きフィルム作製工程とを別々に行い、前記パネル構造体の透明基板の外側にカラーフィルタを形成後、カラーフィルタが形成されたパネル基板のカラーフィルタの上に、リブ状遮光材が形成されたフィルム材のリブ状遮光材が形成された面とカラーフィルタが形成された面とを対向させるように貼り合せると、カラーフィルタとリブ状遮光材とが同じ層に位置する構成とすることができるので、正面から観察した場合と斜めから観察した場合とで生じる視差の影響が少ないカラー画像を表示できるリブ状遮光材付きカラーフィルタ基板を備えたカラー情報表示用パネルを効率良く作製できる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、電子ペーパーなどとして好適に利用される情報表示用パネルを製造する際に、その構造体の一部として組付けされるカラーフィルタ基板の製造方法にかかるものである。発明の理解を容易とするため、先ず、発明の対象となるカラー表示可能なカラー情報表示用パネルの一例を図1(a)、(b)〜図3(a)、(b)に基づき説明する。
図1(a)、(b)に示す例では、3個の画素で1表示単位を構成するカラー表示の例を示している。図1(a)、(b)に示す例では、表示媒体を収納するセルと画素とを対応させ表示媒体としてはセル31−1〜31−3のすべてに、少なくとも光学的反射率と帯電性とを有する粒子を含んだ粒子群として構成した2種類の表示媒体(負帯電性白色粒子23Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体23Wと正帯電性黒色粒子23Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体23B)を充填してある。
第1のセル31−1の観察者側に赤色カラーフィルタ32Rを設け、第2のセル31−2の観察者側に緑色カラーフィルタ32Gを設け、第3のセル31−3の観察者側に青色カラーフィルタ32BLを設けている。ここでは、第1のセル31−1、第2のセル31−2および第3のセル31−3の3個のセルが対応した3画素で1表示単位(1ドット)を構成している。この例では、観察者側となる透明なパネル基板5に設けた透明導電膜による電極26(ライン電極)と背面側の基板21に設けた電極25(ライン電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、表示媒体を基板5、21間で垂直方向に移動させる。画素電極対と各色カラーフィルタとは1対1に対応させている。
そして、図1(a)に示すように、観察者側に、すべての画素において白色表示媒体23Wを移動することで、観察者に対し白色ドット表示を行ったり、図1(b)に示すように、観察者側に、すべての画素において黒色表示媒体23Bを移動することで、観察者に対し黒色ドット表示を行ったりしている。画素位置にある表示媒体の移動のさせ方で多色カラードット表示を行うことができる。なお、セルは四方に配置した隔壁24によって画定されているが、図1(a)、(b)においては手前にある隔壁は省略している。このセルを形成するための隔壁は設けない構成とすることもできる。また、画素とセルが対応しないように隔壁を設けてもよい。このセルを形成するための隔壁は設けない構成とすることもできる。また、画素とセルが対応しないように隔壁を設けてもよい。
更に、図1で示すカラー情報表示用パネルは、観察側表面に保護層となる無色透明なフィルム材3を備えている。このフィルム材3には表示画像を鮮明にするためのリブ状遮光材LSが予め配設され、このリブ状遮光材が形成された面を内側にパネル基板5に貼り合せた構造としている。このリブ状遮光材LSには、前述した黒色遮光材(ブラックマトリックス)あるいは白色遮光材(ホワイトマトリックス)が含まれるが、後述するように本発明におけるリブ状遮光材LSはカラーフィルタインクの広がりを抑えるための構造を必要としない。よって、図示のようにカラーフィルタ32とリブ状遮光材LSとの間に間隔(スペース)を設けることができ、また従来のブラックマトリックス或いはホワイトマトリックスのように必ずしも各カラーフィルタの周囲を完全に囲むように配置する必要はない。
図1(a)、(b)の観察側のパネル基板5上に設定してある上記別色カラーフィルタ32(32R、32G、32BLを色区別しないときは、単に32で示す)は、後述するように、熱融着性無色透明フィルム層1の凹凸処理を施した面に印刷で形成したものである。
そして、本実施例では、透明なパネル基板5の上に配置した無色透明な熱融着性フィルム層の表面に形成した凹凸面の上にカラーフィルタを形成し、別に準備した無色透明なフィルム材3に、例えばフォトリソ法にてリブ状の黒色遮光材(ブラックマトリックス)LSを形成して得たリブ状遮光材付きフィルムを、前記カラーフィルタとリブ状遮光材とが対向するように重ねて貼り合せている。リブ状遮光材付きフィルムをカラーフィルタの上に配置した後、リブ状遮光材付きフィルムを熱とともに押し付けるとパネル基板5とフィルム材3との間にある熱融着性フィルム層が加熱により一旦溶融後、再び固化することにより、リブ状遮光材LSおよびカラーフィルタを内部に埋設する状態でパネル基板5とフィルム材3とが一体化される。これにより、リブ状遮光材LSおよびカラーフィルタが同層に形成できる。ここで用いたリブ状遮光材付きフィルムのフィルム材3は、情報表示用パネルの最外層に配置され、カラーフィルタを始めとして情報表示用パネル構成部材および情報表示用パネルに対する保護層となる。
そして、本実施例では、透明なパネル基板5の上に配置した無色透明な熱融着性フィルム層の表面に形成した凹凸面の上にカラーフィルタを形成し、別に準備した無色透明なフィルム材3に、例えばフォトリソ法にてリブ状の黒色遮光材(ブラックマトリックス)LSを形成して得たリブ状遮光材付きフィルムを、前記カラーフィルタとリブ状遮光材とが対向するように重ねて貼り合せている。リブ状遮光材付きフィルムをカラーフィルタの上に配置した後、リブ状遮光材付きフィルムを熱とともに押し付けるとパネル基板5とフィルム材3との間にある熱融着性フィルム層が加熱により一旦溶融後、再び固化することにより、リブ状遮光材LSおよびカラーフィルタを内部に埋設する状態でパネル基板5とフィルム材3とが一体化される。これにより、リブ状遮光材LSおよびカラーフィルタが同層に形成できる。ここで用いたリブ状遮光材付きフィルムのフィルム材3は、情報表示用パネルの最外層に配置され、カラーフィルタを始めとして情報表示用パネル構成部材および情報表示用パネルに対する保護層となる。
本発明は、本発明者自身がカラーフィルタ32を形成するときにインクを広げることなく印刷する手法を案出したことにより、自由度をもって遮光材を備えるカラーフィルタ基板を設計できるようになったことに伴って、カラーフィルタの形成工程と遮光材の形成工程とを個別に並行して製造可能とするものである。この点ついては、図2及び図3に基づいて、他の情報表示用パネル構造例を説明した後に詳述する。
図2(a)、(b)で例示するカラー情報表示用パネルも、3個の画素で1表示単位を構成するカラー表示する場合を示している。すなわち、図2(a)、(b)に示す例でも、表示媒体を収納するセルと画素とを対応させ表示媒体としてはセル31−1〜31−3のすべてに、少なくとも光学的反射率と帯電性とを有する粒子を含んだ粒子群として構成した2種類の表示媒体(負帯電性白色粒子23Waを含んだ粒子群として構成した白色表示媒体23Wと正帯電性黒色粒子23Baを含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体23B)を充填してある。第1のセル31−1の観察者側に赤色カラーフィルタ32Rを設け、第2のセル31−2の観察者側に緑色カラーフィルタ32Gを設け、第3のセル31−3の観察者側に青色カラーフィルタ32BLを設け、第1のセル31−1、第2のセル31−2および第3のセル31−3の3個のセルが対応した3画素で1表示単位(1ドット)を構成している。
ただし、本例では、透明な基板5に設けた電極26(共通電極)と背面側の基板21に設けた電極25(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)とで構成した画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、表示媒体を基板5、21間で垂直方向に移動させる。画素電極対と各色カラーフィルタとは1対1に対応させている。そして、図2(a)に示すように、観察者側に、すべての画素において白色表示媒体23Wを移動することで、観察者に対し白色ドット表示を行ったり、図2(b)に示すように、観察者側に、すべての画素において黒色表示媒体23Bを移動することで、観察者に対し黒色ドット表示を行ったりしている。画素位置にある表示媒体の移動のさせ方で多色カラードット表示が行える。なお、図2(a)、(b)においても手前にある隔壁は省略している。このセルを形成するための隔壁は設けない構成とすることもできる。また、画素とセルが対応しないように隔壁を設けてもよい。
更に、図3は2枚のパネル基板間にマイクロカプセル(MC)を配置して構成してある他の情報表示用パネル構造例を、図1、図2と同様に示した図である。マイクロカプセル(MC)内に絶縁液体とともに帯電性の白色粒子群23Waと黒色粒子群23Baとが表示媒体として封入されている。図3(a)、(b)で例示するカラー情報表示用パネルも、3個の画素で1表示単位を構成するカラー表示する場合を示し、透明な基板5に設けた電極26(共通電極)と背面側の基板21に設けた電極25(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)とで構成した画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、電気泳動方式でマイクロカプセルMC内の表示媒体を基板5、21間で垂直方向に移動させる。
そして、図3(a)に示すように、観察者側に、すべての画素において白色表示媒体23Wを移動することで、観察者に対し白色ドット表示を行ったり、図3(b)に示すように、観察者側に、すべての画素において黒色表示媒体23Bを移動することで、観察者に対し黒色ドット表示を行ったりしている。画素位置にある表示媒体移動のさせ方で多色カラードット表示が行える。
そして、図3(a)に示すように、観察者側に、すべての画素において白色表示媒体23Wを移動することで、観察者に対し白色ドット表示を行ったり、図3(b)に示すように、観察者側に、すべての画素において黒色表示媒体23Bを移動することで、観察者に対し黒色ドット表示を行ったりしている。画素位置にある表示媒体移動のさせ方で多色カラードット表示が行える。
上記カラーフィルタ基板41で採用される透明なパネル基板5の素材については、可視光の透過率が高くかつ耐熱性の良い材料が好適である。基板材料を例示すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレン(PE)、アクリルなどの透明な樹脂シートやガラスシート、石英シートが挙げられる。
そして、パネル基板5の厚さは、10〜1000μmの範囲で、好ましくは10〜500μmの範囲で、さらに好ましくは25〜200μmの範囲で用いる。10μmよりも薄いと、強度およびパネル構造体としたときの基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、1000μmより厚いと薄型情報表示用パネルとは言えなくなる。特に、カラーフィルタを形成する面がパネルの外側面となる場合には、観察側になる透明パネル基板5の厚さが200μmを超えると、画面を斜めから見た時には、表示媒体をカラーフィルタを介して認識する際に生じる視差が表示画質に影響する不都合がある。
そして、パネル基板5の厚さは、10〜1000μmの範囲で、好ましくは10〜500μmの範囲で、さらに好ましくは25〜200μmの範囲で用いる。10μmよりも薄いと、強度およびパネル構造体としたときの基板間の間隔均一性を保ちにくくなり、1000μmより厚いと薄型情報表示用パネルとは言えなくなる。特に、カラーフィルタを形成する面がパネルの外側面となる場合には、観察側になる透明パネル基板5の厚さが200μmを超えると、画面を斜めから見た時には、表示媒体をカラーフィルタを介して認識する際に生じる視差が表示画質に影響する不都合がある。
上記のように、熱融着性の無色透明フィルム層1が透明なパネル基板5に配置されており、この熱融着性無色透明フィルム層1上にカラーフィルタを形成し、更にリブ状遮光材LSが形成された面が前記カラーフィルタに対向するようにしてリブ状遮光材付きのフィルム材3を重ねてカラーフィルタ基板41としている。パネル基板5上に印刷で別色のカラーフィルタを形成するときに、先に指摘したようにインクの広がりなどがあると、境界が不明瞭となり、表示品質の悪いカラー情報表示用パネルとなってしまう。そのため、前述したように従来にあっては遮光材のリブをインクの広がりを防止する構造として活用していたので、遮光材とカラーフィルタとの配置関係に自由度がなかった。
そこで、本発明は従来の印刷技術を流用してもこのような問題がなく、パネル基板5上に境界をクリアにしてカラーフィルタを配置できる新規な方法を採用している。これにより、カラーフィルタを印刷で形成する際に、印刷予定の領域の周囲をリブ状遮光材で予め囲むように配備しておく必要がない。このようにカラーフィルタとリブ状遮光材とを関連付けて形成する必要がないので、カラーフィルタをパネル基板5に形成する工程と、リブ状遮光材を無色透明なフィルム材3に形成する工程とを別々に行ったり、並行に行ったりすることができるので、効率よく遮光材付きのカラーフィルタ基板を製造できる。
以下では、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法およびカラー情報表示用パネルの製造方法に係る実施形態を、図を参照して詳細に説明する。
以下では、本発明のカラーフィルタ基板の製造方法およびカラー情報表示用パネルの製造方法に係る実施形態を、図を参照して詳細に説明する。
図4は、カラーフィルタ基板を製造するための工程について示した図である。(a)〜(c)は、カラー情報表示用パネルの観察側に用いる透明なパネル基板5の一方の面に凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層を配置し、この熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に印刷でカラーフィルタを形成するカラーフィルタ付きパネル基板形成工程を示している。
図4(a)のように表面に所定の凹凸版が形成してある成形用ローラRLの間に表面に熱融着性無色透明フィルム層1を配置したパネル基板5を通すことなどで、図4(b)で示すように熱融着性無色透明フィルム層の表面1aに凹凸が形成された熱融着性無色透明フィルム層1とパネル基板5との複合体を得る。
図4(a)のように表面に所定の凹凸版が形成してある成形用ローラRLの間に表面に熱融着性無色透明フィルム層1を配置したパネル基板5を通すことなどで、図4(b)で示すように熱融着性無色透明フィルム層の表面1aに凹凸が形成された熱融着性無色透明フィルム層1とパネル基板5との複合体を得る。
なお、上記熱融着性透明フィルム層の材料としては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(EEA樹脂)等が挙げられる。
これらの樹脂は100℃付近で軟化するので、カラーフィルタを形成後、カラーフィルタの上に保護層として配置する無色透明なフィルム材3に対して、100℃よりも低い熱とともに押し付けることによって接着できるようになるので好ましい。
これらの樹脂は100℃付近で軟化するので、カラーフィルタを形成後、カラーフィルタの上に保護層として配置する無色透明なフィルム材3に対して、100℃よりも低い熱とともに押し付けることによって接着できるようになるので好ましい。
そして、図4(c)で示すように、凹凸面上に印刷で色別にカラーフィルタ32(例えば32R、32G、32BL)を形成して、カラーフィルタ付きパネル基板40を作製する。熱融着性無色透明フィルム層1の表面1aに、適度な表面粗さの凹凸を設けることで、印刷用インクがはじかれる状態を抑制できる。これによりパネル基板5上に所定のサイズのカラーフィルタ同士を接近して間隙をもって位置精度良く配置できるので、例えばインクジェット印刷のようにインクがはじかれ易い印刷法を採用できる。フレキソ印刷についても同様に採用できる。
熱融着性無色透明フィルム層1の表面への凹凸処理では表面粗さRaが0.1μm〜2μmの範囲となるように調整すると、印刷用インクがはじかれることなく表面に印刷されるので所定の形状で所定のサイズのカラーフィルタを精度よく形成できる。特に、インクジェット印刷のようにインクがはじかれやすく印刷しにくい印刷法で形成する場合の印刷性を高めるのに効果的である。表面粗さRaが0.1μmより小さくても、表面粗さRaが2μmより大きくても、インクのはじかれを防止する効果が小さくなる。
上記カラーフィルタ付きパネル基板形成工程では、カラーフィルタ付きパネル基板40を製造する際にカラーフィルタインクの広がりを防止する構造を設ける必要がない。そのため、パネル基板5上に配置するフィルム材3にリブ状遮光材LSを設ける工程(遮光材付きフィルム形成工程)を個別に並列して行うことができる。よって、この点で製造効率を高めることができる。なお、このリブ状遮光材付きフィルム形成工程では、フィルム材3を後で貼り合わされる別色カラーフィルタ32の位置に応じてリブ状遮光材LSを形成しておく。
そして、図4(d)で示すようにカラーフィルタ32を上面としたカラーフィルタ付きパネル基板40の上に、リブ状遮光材LSが形成された面を下側にしてフィルム材3が貼り合わされる。これにより観察側のパネル基板5の層構造が整う。このとき、各カラーフィルタ32とリブ状遮光材LSとは、所望の間隔をもって同じ面内に存在する層形態とすることができる。
配置する各色カラーフィルタ32間には隙間を設けることができ、さらにこの隙間にはリブ状遮光材LS(黒色遮光材あるいは白色遮光材)を設けることができる。
ところで、従来のリブ状遮光材は表示させた情報画像を鮮明にするため各画素、或いは1表示単位の周囲を囲むように環状に配備されていたが、本発明による場合は設計上の理由などの要求に応じて部分的にリブ状遮光材LSを設けない形態も採用できる。前述したように、本発明の製造法では遮光材をカラーフィルタインクの広がり防止構造としていないからである。ただし、少なくともカラーフィルタ1セットごとにはリブ状遮光材LSを設けることが好ましい。リブ状遮光材LSと各カラーフィルタ32との間には、少なくとも貼り合わせるときのクリアランスとなる隙間を設けるのが望ましい。
ところで、従来のリブ状遮光材は表示させた情報画像を鮮明にするため各画素、或いは1表示単位の周囲を囲むように環状に配備されていたが、本発明による場合は設計上の理由などの要求に応じて部分的にリブ状遮光材LSを設けない形態も採用できる。前述したように、本発明の製造法では遮光材をカラーフィルタインクの広がり防止構造としていないからである。ただし、少なくともカラーフィルタ1セットごとにはリブ状遮光材LSを設けることが好ましい。リブ状遮光材LSと各カラーフィルタ32との間には、少なくとも貼り合わせるときのクリアランスとなる隙間を設けるのが望ましい。
フィルム材3としてはパネル基板5の素材を同様に採用できる。フィルム材3上に配置する遮光材LSの高さ(厚さ)は、0.5μm〜5.0μmが好ましく、カラーフィルタ32の厚さ以上とするのが望ましい。特に、明るい表示状態を得るためには、カラーフィルタ32の厚さを薄くすることが効果的であり、カラーフィルタ32の厚さが、100nm〜5.0μmで調整されるのが一般的であることもあり、遮光材LSの高さ(厚さ)は、カラーフィルタ32の厚さ以上の範囲で、遮光材LSとしての機能が発現できる0.5μm以上に調整する。
最後に、フィルム材3とパネル基板5とを熱と共に押し付けると、フィルム3とパネル基板5とで挟まれた熱融着性フィルム層1が溶融固化して接着剤と同様の作用により貼り合わることができるので図4(e)で示すように、カラー情報表示用パネルに用いるリブ状遮光材を有したカラーフィルタ基板41を製造することができる。
なお、ここで示すのはカラー情報表示用パネルのカラーフィルタ基板41においてカラーフィルタをパネル基板5の外側に配置する構成例であり、図1〜図3で例示するカラー情報表示用パネルとする場合である。このような構造では、パネル基板5の厚さは25μm〜200μm、好ましくは、25μm〜100μmである。25μmよりも薄いと、パネル構造にする際に取り扱いにくくなる不都合があり、200μmよりも厚いと、表示媒体からの反射光を視認する際の視差が大きくなるため隣接カラーフィルタ色との混色が発生しやすくなる不都合がある。
パネル基板5上に形成するカラーフィルタについて説明する。カラーフィルタは、例えば三原色のカラーフィルタまたは三原色および無色透明のカラーフィルタで構成され、少なくとも色の異なるカラーフィルタ間には隙間が設けられる。そして、カラーフィルタ基板41において、パネル基板5のカラーフィルタ32側が観測側となる構成の場合は、パネル基板5の厚さを上記のように25μm〜200μmとし、カラーフィルタ32は画素よりも小面積のカラーフィルタとすることが好ましい。
さらに、各色のカラーフィルタを、対応する画素に対して少なくとも1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの少なくとも1両側に同じ長さの間隙を有するようにしたとき、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けるのが好ましい。これによって、表示画面を斜め方向から見た場合でも隣のカラーフィルタ色が混色することのない表示状態を得ることができる。更に、図を参照して説明する。
図5(a)〜(c)に示す例において、図5(a)はカラー情報表示用パネルにおける1表示単位の平面を示し、図5(b)は図5(a)におけるA−A線に沿った断面を示し、図5(c)は図5(a)におけるB−B線に沿った断面を示している。隔壁24で形成した4個のセルと、RGBT4色のカラーフィルタを配置する2×2配列の画素とを対比させ、2×2配列の4個の画素で1表示単位とした例を示している。
ここではライン電極25、26を直交交差させて形成した1個の電極対と熱融着性無色透明フィルム層1に形成したカラーフィルタ32とを対応させている。熱融着性無色透明フィルム層1に形成した各色カラーフィルタ(32R、32G、32BL)の面積は1画素面積(L1×L2)より小さくしてある。そして、図5(a)に示すように、カラーフィルタ32は対応する画素に対して2組の対辺の長さを対応する画素の2組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素の中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの2つの両側に同じ長さの間隙(t0−1およびt0−2)を有するようにして、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けてある。この例では、t0−1とt0−2とを同じ長さに設けてある。また、各色カラーフィルタの面積は画素面積(L1×L2)よりも小さくしている。
そして、図5に示す例では、4個のセルを囲むようにして、隔壁24の上方にカラーフィルタ32と同じ面内にリブ状の遮光材(ここでは、黒色遮光材28)が形成されている。カラーフィルタ32と黒色遮光材28とは相互に前述した隙間を有するように配置してある。これにより、表示画面をより鮮明で、きれいに表示する情報表示用パネルにできる。ここでは、一例として黒色の遮光材を採用した場合を例示したが、必要に応じて他色のリブ状遮光材を適宜に採用することができる。
このカラー情報表示用パネルはライン電極25、26を直交交差させて形成した1個の電極対とカラーフィルタ基板41上の各色カラーフィルタ32R、32G、32BLとを対応させている。そして、ライン電極26を有する表示面側パネル基板5側に隔壁24を形成し、隔壁24と背面側パネル基板21とで接着剤27によって接合している。
ここではライン電極25、26を直交交差させて形成した1個の電極対と熱融着性無色透明フィルム層1に形成したカラーフィルタ32とを対応させている。熱融着性無色透明フィルム層1に形成した各色カラーフィルタ(32R、32G、32BL)の面積は1画素面積(L1×L2)より小さくしてある。そして、図5(a)に示すように、カラーフィルタ32は対応する画素に対して2組の対辺の長さを対応する画素の2組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素の中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの2つの両側に同じ長さの間隙(t0−1およびt0−2)を有するようにして、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けてある。この例では、t0−1とt0−2とを同じ長さに設けてある。また、各色カラーフィルタの面積は画素面積(L1×L2)よりも小さくしている。
そして、図5に示す例では、4個のセルを囲むようにして、隔壁24の上方にカラーフィルタ32と同じ面内にリブ状の遮光材(ここでは、黒色遮光材28)が形成されている。カラーフィルタ32と黒色遮光材28とは相互に前述した隙間を有するように配置してある。これにより、表示画面をより鮮明で、きれいに表示する情報表示用パネルにできる。ここでは、一例として黒色の遮光材を採用した場合を例示したが、必要に応じて他色のリブ状遮光材を適宜に採用することができる。
このカラー情報表示用パネルはライン電極25、26を直交交差させて形成した1個の電極対とカラーフィルタ基板41上の各色カラーフィルタ32R、32G、32BLとを対応させている。そして、ライン電極26を有する表示面側パネル基板5側に隔壁24を形成し、隔壁24と背面側パネル基板21とで接着剤27によって接合している。
なお、図5で示すはカラー情報表示用パネルは、ITO膜をパターニングした透明のライン電極により形成され、透明基板5の反対面に熱融着性無色透明フィルム層1を設けてその表面に表面粗さRaが0.1μm〜2μmの範囲で凹凸を形成し、その凹凸面上にカラーインクをインクジェット印刷法で配置後、インクを固化させてカラーフィルタ32を得ている。また、黒色遮光材28が形成された保護層となる無色透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)3を載せた後、熱とともに押し付けて、熱融着性無色透明フィルム層を溶融固化させてPETフィルム3を透明パネル基板に貼り合わせてある。
図6は、図5と同様にカラー情報表示用パネルついて示し、図6(a)はカラー情報表示用パネルにおける1表示単位の平面を示し、図6(b)は図6(a)におけるA−A線に沿った断面を示し、図6(c)は図6(a)におけるB−B線に沿った断面を示している。本例でも、隔壁24で形成した4個のセルと、RGBT4色のカラーフィルタを配置する2×2配列の画素とを対比させ、2×2配列の4個の画素で1表示単位とした例を示している。
図5で示すカラー情報表示用パネルはカラーフィルタ基板41側に隔壁24を形成した場合の例であるに対して、図6は背面基板21側に隔壁24を形成した場合である。図6における他の構成は、図5で説明したと同様である。
図5で示すカラー情報表示用パネルはカラーフィルタ基板41側に隔壁24を形成した場合の例であるに対して、図6は背面基板21側に隔壁24を形成した場合である。図6における他の構成は、図5で説明したと同様である。
また、カラーフィルタ基板41においては、前述とは逆に、パネル基板5のカラーフィルタ32側が観察側となる構成でもよく、この場合には、パネル基板5上の熱融着性無色透明フィルム層表面に形成したカラーフィルタの上に、透明な導電膜付きの透明フィルムを、導電膜が形成されていない方の面をカラーフィルタに対向させて重ね合わせた後、導電膜付きフィルムとパネル基板5とを熱とともに押し付けると熱融着性フィルム層1が溶融固化して接着剤と同様の作用によりパネル基板5の上に形成したカラーフィルタ層の上に導電膜付きフィルムを貼り合わせることができる。
さらに、カラーフィルタは対応する画素に対して1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素の中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの1つの両側に同じ長さの間隙(t0−1)を有するようにして、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設計するのが好ましい。
これによって、表示画面を斜め方向から見た場合でも隣のカラーフィルタ色が混色することのない表示状態を得ることができる。
さらにこのとき、導電膜付きフィルムの厚さを25μm〜200μmとすると、正面から観察した場合と、斜めから観察した場合とで生じる視差を小さくできるので好ましい。更に、図を参照して説明する。
さらに、カラーフィルタは対応する画素に対して1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素の中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの1つの両側に同じ長さの間隙(t0−1)を有するようにして、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設計するのが好ましい。
これによって、表示画面を斜め方向から見た場合でも隣のカラーフィルタ色が混色することのない表示状態を得ることができる。
さらにこのとき、導電膜付きフィルムの厚さを25μm〜200μmとすると、正面から観察した場合と、斜めから観察した場合とで生じる視差を小さくできるので好ましい。更に、図を参照して説明する。
図7(a)および(b)に示す例において、図7(a)はカラー情報表示用パネルにおける1表示単位の平面を示し、図7(b)は図7(a)におけるA−A線に沿った断面を示している。本例は画素用電極となるライン電極と平行にストライプ状のカラーフィルタ32を形成した例である。この場合、カラーフィルタは対応する画素に対して1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素の中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの1つの両側に同じ長さの間隙(t0−1)を有するようにして、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けてある。この例でも、各色カラーフィルタの面積(L1−2t0−1)×L2は画素面積L1×L2よりも小さくしている。
図7はカラーフィルタ32がパネル基板5の内側に配置される構造であるが、そのために透明PETフィルム29が配置された上に熱融着性無色透明フィルム層1が存在する形態となる。
そして、図7で示す例では、3個のセルを挟むようにしてその両側に、隔壁24の上方にカラーフィルタ32と同じ面内にリブ状の遮光材(ここでは、黒色遮光材28)が形成されている。カラーフィルタ32と黒色遮光材28とは相互に前述した隙間を有するように配置してある。これにより、表示画面をより鮮明で、きれいに表示する情報表示用パネルにできる。
図7はカラーフィルタ32がパネル基板5の内側に配置される構造であるが、そのために透明PETフィルム29が配置された上に熱融着性無色透明フィルム層1が存在する形態となる。
そして、図7で示す例では、3個のセルを挟むようにしてその両側に、隔壁24の上方にカラーフィルタ32と同じ面内にリブ状の遮光材(ここでは、黒色遮光材28)が形成されている。カラーフィルタ32と黒色遮光材28とは相互に前述した隙間を有するように配置してある。これにより、表示画面をより鮮明で、きれいに表示する情報表示用パネルにできる。
次に、図8(a)および(b)に示す例において、図8(a)はカラー情報表示用パネルにおける1表示単位の平面を示し、図8(b)は図8(a)におけるA−A線に沿った断面を示している。本例の場合も、図7で示す情報表示用パネルと同様に、画素用電極となるライン電極と平行にストライプ状のカラーフィルタ32を形成した例である。この場合は、1組三原色の各カラーフィルタの間にも平行に黒色遮光材28に配置してある。これにより、表示画面を更に鮮明で、きれいに表示する情報表示用パネルにできる。ここでは、一例として黒色の遮光材を採用した場合を例示したが、必要に応じて他色のリブ状の遮光材を適宜に採用することができる。
本発明の対象となるカラー表示可能な情報表示用パネルの好適例としては、R:赤色、G:緑色、BL:青色、または、C:シアン色、M:マゼンタ色、Y:黄色の各3色のカラーフィルタを各画素に配置し、この3画素をもって、3×1の画素配列で表示単位画素を構成する、あるいは、この3画素と隣接する別の、カラーフィルタを配置しない1画素との4画素をもって、表示単位画素を構成し、2×2の画素配列あるいは4×1の画素配列とすることができる。
なお、熱融着性の無色透明なフィルム層1を透明なパネル基板5上に配置後、このパネル基板5を50℃よりも低温で、平板状やローラ状の熱プレスを用いて熱融着性フィルム層1表面の凹凸処理をしてもよい。また、熱融着性の無色透明なフィルム層1を、2枚のパネル基板の対向空間に表示媒体が配置された状態となっているパネル構造体の透明なパネル基板の外側面上に配置後、このパネル構造体を50℃よりも低温で、平板状やローラ状の熱プレスを用いて熱融着性フィルム層1表面の凹凸処理をしてもよい。
本発明が適用されるパネル基板は種々の形態とすることができる。この形態例を、図を参照して説明する。図9(a)、(b)は、パネル基板5の形態例について示した図である。上記のように、パネル基板5の一方の面には凹凸処理を施した熱融着性無色透明のフィルム層1が配置されているが、反対側となる他方の面には適宜の形状に形成した透明導電膜で透明電極26を形成しておいてもよい。カラーフィルタ32はパネル構造体とした時の画素位置に合わせて画素よりも小面積サイズで形成する。
パネル基板5においてカラーフィルタ32の反対側に設ける透明電極26としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の透明導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の透明導電性高分子類を挙げることができる。
また、情報表示用パネルにおいて透明電極26に対向して配置する背面側基板に設ける電極としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。観察側基板であって表示画像領域外に設ける電極や背面側基板に設ける電極は透明であってもよいし、透明でなくても良い。
また、情報表示用パネルにおいて透明電極26に対向して配置する背面側基板に設ける電極としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、アンチモン錫酸化物(ATO)、導電性酸化錫、導電性酸化亜鉛等の導電金属酸化物類、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子類や、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。観察側基板であって表示画像領域外に設ける電極や背面側基板に設ける電極は透明であってもよいし、透明でなくても良い。
電極の形成方法としては、上記例示の材料をスパッタリング法、真空蒸着法、CVD(化学蒸着)法、塗布法等で薄膜状に形成する方法や金属箔(例えば圧延銅箔)をラミネートする方法、導電剤を溶媒や合成樹脂バインダーに混合して塗布したりする方法が用いられる。パターン形成可能で導電性である上記材料を好適に用いることができる。なお、観察側のパネル基板の表示画面領域に形成する電極の厚みは、導電性が確保でき光透過性に支障がなければ良く、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。また、背面側のパネル基板や表示画面領域外に形成する電極の厚みは、導電性が確保できれば良く、0.01〜10μmが好ましく、0.05〜5μmがより好ましい。
透明電極として好適なITO,IZOなどの導電性材料は、金属材料に比べて可とう性が小さい。観察側のパネル基板に形成する電極をライン状電極とする場合には、透明電極材中での断線防止のため、金属細線と併用することが好ましい。この金属細線の幅は、1μm〜10μmとすれば表示視認性の妨げとならないので好ましい。背面側のパネル基板や表示画面領域外に形成する電極は光透過性を考慮する必要がないので電気抵抗が小さく、可とう性にも優れた前記金属材料が好適に用いられる。また、背面側の電極厚みは電気抵抗および生産性、コストの観点から、0.01〜10μmに設計される。
透明電極として好適なITO,IZOなどの導電性材料は、金属材料に比べて可とう性が小さい。観察側のパネル基板に形成する電極をライン状電極とする場合には、透明電極材中での断線防止のため、金属細線と併用することが好ましい。この金属細線の幅は、1μm〜10μmとすれば表示視認性の妨げとならないので好ましい。背面側のパネル基板や表示画面領域外に形成する電極は光透過性を考慮する必要がないので電気抵抗が小さく、可とう性にも優れた前記金属材料が好適に用いられる。また、背面側の電極厚みは電気抵抗および生産性、コストの観点から、0.01〜10μmに設計される。
図9(a)、(b)には透明基板5に対して、カラーフィルタおよび透明導電膜(透明電極)を設けた構成例を示している。図9(a)には、各色カラーフィルタを基板5の裏側に設けたストライプ電極26の幅(画素の1辺の長さに対応)よりも短い幅のカラーフィルタとして設け、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けている。図9(b)には、透明基板5の一方の面に透明な共通電極(べた電極)26を設け、その反対側の面に画素の少なくとも1対辺の長さよりも短い辺のカラーフィルタとして設け、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けている。
図10は、作製したカラーフィルタ基板41をカラー情報表示用パネルの観察側に適用する場合の形成例を示した図である。(a)はカラーフィルタ基板41に隔壁24を形成した場合の例であり、(b)は反対側となる背面側パネル基板21に隔壁24を形成した場合の例である。
更に、図11は2枚のパネル基板の対向空間に表示媒体が配置されてカラー情報表示用パネルとなる直前の構造体(これをパネル構造体PSと称する)の観察側パネル基板5に、本発明を適用する場合の形成例を示した図である。
1−(a)〜1−(c)の工程は、パネル構造体PSのパネル基板5上に配置した熱融着性明フィルム層1に凹凸処理してカラーフィルタ32を印刷した後に、別のリブ状遮光材付きフィルム形成工程で準備したリブ状遮光材LS付きフィルム材3を配置して平板熱プレスあるいは熱ローラプレスして、熱融着性フィルム(フィルム層1)を介して一体化して、カラーフィルタ基板41を上部に備えるカラー情報表示用パネルCDPが製造される。
上段で示す工程1−(a)〜(c)は図1で例示するカラー情報表示用パネルに対応するパネル構造体PSを用いてカラー情報表示用パネルCDPを製造する場合を示している。一方、下段で示す工程2−(a)〜(c)は図2で例示するTFT付きの電極を背面側パネル基板に配置したカラー情報表示用パネルに対応するパネル構造体PSを用いる場合を示している。
以上のように、本発明が適用されるカラー情報表示用パネルのパネル基板は種々の形態(状態)であってよい。
1−(a)〜1−(c)の工程は、パネル構造体PSのパネル基板5上に配置した熱融着性明フィルム層1に凹凸処理してカラーフィルタ32を印刷した後に、別のリブ状遮光材付きフィルム形成工程で準備したリブ状遮光材LS付きフィルム材3を配置して平板熱プレスあるいは熱ローラプレスして、熱融着性フィルム(フィルム層1)を介して一体化して、カラーフィルタ基板41を上部に備えるカラー情報表示用パネルCDPが製造される。
上段で示す工程1−(a)〜(c)は図1で例示するカラー情報表示用パネルに対応するパネル構造体PSを用いてカラー情報表示用パネルCDPを製造する場合を示している。一方、下段で示す工程2−(a)〜(c)は図2で例示するTFT付きの電極を背面側パネル基板に配置したカラー情報表示用パネルに対応するパネル構造体PSを用いる場合を示している。
以上のように、本発明が適用されるカラー情報表示用パネルのパネル基板は種々の形態(状態)であってよい。
図12は、パネル基板5の上に上記フィルム層1(熱融着性無色透明フィルム層)を配置する際に採用可能な工程例について示した図である。
図12は剥離フィルムDPに凹凸面DPaを形成して、この凹凸をフィルム層1(熱融着性無色透明フィルム層)に転写して表面1aに凹凸処理を施す処理を含む工程例を示している。剥離フィルムDPを準備して、表面凹凸を有するローラ型プレスRLの間を通して表面に凹凸面DPaを形成しておき、この凹凸面DPa上に後からフィルム層1を配置する(図12(c))。そして、図12(d)で示すようにパネル基板5上にフィルム層1付の剥離フィルムDPを配置して、(e)で示すように剥離フィルムDPを剥がせば表面1aに凹凸処理が施された熱融着性フィルム層付きのパネル基板とするこができる。
図12は剥離フィルムDPに凹凸面DPaを形成して、この凹凸をフィルム層1(熱融着性無色透明フィルム層)に転写して表面1aに凹凸処理を施す処理を含む工程例を示している。剥離フィルムDPを準備して、表面凹凸を有するローラ型プレスRLの間を通して表面に凹凸面DPaを形成しておき、この凹凸面DPa上に後からフィルム層1を配置する(図12(c))。そして、図12(d)で示すようにパネル基板5上にフィルム層1付の剥離フィルムDPを配置して、(e)で示すように剥離フィルムDPを剥がせば表面1aに凹凸処理が施された熱融着性フィルム層付きのパネル基板とするこができる。
図13は、図12と同様に剥離フィルムDPを介して熱融着性フィルム層1の表面1aに凹凸を形成する場合を例示しているが、熱融着性フィルム層1が配置されるパネル基板5側の形態が異なっている。図13では、パネル構造体PSのパネル基板5上に熱融着性フィルム層1付きの剥離フィルムDPが配置され(図13(d))、その後に(e)で示すように剥離フィルムDPを剥がせば表面1aに凹凸処理が施された熱融着性フィルム層1を備えたパネル構造体PSとすることができる。
以下、更に本発明の理解のため複数の実施例を示す。まず、カラーフィルタ付きパネル基板形成工程に関する実施例を説明する。
なお、観察側のパネル基板は、透明ガラス基板や透明樹脂フィルム基板であって、樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、トリアセチルセルロース(TAC)などが好適に用いられる。パネル基板の外側面にカラーフィルタを配置する場合は、パネル基板の厚さが大きいと正面から観察した場合と、斜めから観察した場合とで生じる視差が表示画質に影響するようになるので、その厚さは25μm〜200μmの範囲、より好ましくは25μm〜100μmの範囲とする。パネル基板の内側面にカラーフィルタを配置する場合は汎用の700μm厚のガラス基板も好適に用いることができる。薄型の情報表示用パネルとするために、25μm〜2000μmの範囲で好ましく用いられる。
なお、観察側のパネル基板は、透明ガラス基板や透明樹脂フィルム基板であって、樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、トリアセチルセルロース(TAC)などが好適に用いられる。パネル基板の外側面にカラーフィルタを配置する場合は、パネル基板の厚さが大きいと正面から観察した場合と、斜めから観察した場合とで生じる視差が表示画質に影響するようになるので、その厚さは25μm〜200μmの範囲、より好ましくは25μm〜100μmの範囲とする。パネル基板の内側面にカラーフィルタを配置する場合は汎用の700μm厚のガラス基板も好適に用いることができる。薄型の情報表示用パネルとするために、25μm〜2000μmの範囲で好ましく用いられる。
また、カラーフィルタの保護層としてパネル基板の最外層に配置する無色透明フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、トリアセチルセルロース(TAC)などの樹脂シートやガラスシートが好適に用いられ、その厚さも特に制限はない。パネル基板の内側面に形成したカラーフィルタの上に導電膜付きの無色透明フィルムとして貼り合わせる無色透明フィルムは厚さが大きいと、斜めから観察した場合に生じる視差によって混色が発生し表示画質に影響するようになるので、その厚さは10μm〜200μmの範囲、より好ましくは
10μm〜100μmの範囲とする。実用的には25μm〜200μmの範囲になる。
10μm〜100μmの範囲とする。実用的には25μm〜200μmの範囲になる。
<実施例> 以下で説明する実施例で作製したカラーフィルタの面積Scfは、いずれも、画素の面積Sdに対して小面積のカラーフィルタとした。カラーフィルタをフレキソ印刷法で形成する場合、RGB3色のカラーフィルタをストライプ状に配置した構成とし、各色のストライプ状カラーフィルタは連続に形成して、両側に間隙を持たせて画素の面積Sdの50%の面積でカラーフィルタを形成した。カラーフィルタをインクジェット印刷法で形成する場合は、RGB3色のカラーフィルタ配置部分およびカラーフィルタを配置しない部分(無色透明部分:Tと表記する)を画素に合わせて2×2の配列で配置した構成とし、RGBT各色のカラーフィルタはドット状に形成して、左右上下の両側に間隙を持たせて画素の面積Sdの50%の面積でカラーフィルタを形成した。
(実施例1) 厚さ125μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム製のパネル基板(PETフィルム)に、厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜を形成した。次に、このエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜付きPETフィルムを、表面粗さRaが1μmの表面凹凸を有するローラ版を用いて、ローラには熱を掛けないでプレスして、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜上に表面粗さRaが1μmの表面凹凸を形成した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、インクジェット方式で印刷して、赤(R)、青(BL)、緑(G)の3色のカラーフィルタを順次形成してカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、インクジェット方式で印刷して、赤(R)、青(BL)、緑(G)の3色のカラーフィルタを順次形成してカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
なお、インク滴は6〜30ピコリットルに制御してカラーフィルタインクを配置した後、インクを硬化させてカラーフィルタを形成した。カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して80%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。カラーフィルタインクには、光硬化型カラーフィルタインクを用いた。インクの主成分となるアクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。
インク硬化剤は、光開始剤であるチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
インク硬化剤は、光開始剤であるチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
(実施例2) 厚さ200μmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム製のパネル基板(PETフィルム)に、厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜を形成した。次に、このエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜付きPETフィルムを、表面粗さRaが1μmの表面凹凸を有するローラ版を用いて、ローラには熱を掛けないでプレスして、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜上に表面粗さRaが1μmの表面凹凸を形成した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、フレキソ(凸版)印刷法で配置し、硬化させてカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、フレキソ(凸版)印刷法で配置し、硬化させてカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
紫外線硬化型のフレキソインクに、それぞれ赤、青、緑の顔料を分散させることで、光硬化型のカラーフィルタインクとした。硬化剤とする光開始剤にはチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。このR、G、BL各色のフレキソインクを用いて、順次ストライプ状のカラーフィルタを印刷した。カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して50%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。アニロックスロールには500線のものを使用し、カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
(実施例3) 厚さ200μmの透明なガラス製のパネル基板に、厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜を形成した。次に、このエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜付きガラス基板を、表面粗さRaが1μmの表面凹凸を有するローラ版を用いて、ローラには熱を掛けないでプレスして、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜上に表面粗さRaが1μmの表面凹凸を形成した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、インクジェット方式で印刷して、赤(R)、青(BL)、緑(G)の3色のカラーフィルタを順次形成してカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、インクジェット方式で印刷して、赤(R)、青(BL)、緑(G)の3色のカラーフィルタを順次形成してカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
なお、インク滴は6〜30ピコリットルに制御してカラーフィルタインクを配置した後、インクを硬化させてカラーフィルタを形成した。カラーフィルタインクには、光硬化型カラーフィルタインクを用いた。
インクの主成分となるアクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。インク硬化剤は、光開始剤であるチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して50%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
インクの主成分となるアクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。インク硬化剤は、光開始剤であるチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して50%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
(実施例4) 透明で厚さ200μmのガラス製パネル基板に、厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜を形成した。次に、このエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜付きガラス基板を、表面粗さRaが1μmの表面凹凸を有するローラ版を用いて、ローラには熱を掛けないでプレスして、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜上に表面粗さRaが1μmの表面凹凸を形成した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、フレキソ(凸版)印刷法で配置し、硬化させてカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、フレキソ(凸版)印刷法で配置し、硬化させてカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
紫外線硬化型のフレキソインクに、それぞれ赤、青、緑の顔料を分散させることで、光硬化型のカラーフィルタインクとした。硬化剤とする光開始剤にはチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。このR、G、BL各色のフレキソインクを用いて、順次ストライプ状のカラーフィルタを印刷した。カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して50%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。アニロックスロールには500線のものを使用し、カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
<比較例1> カラーフィルタの面積Scfを、画素の面積Sdに対して45%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした以外は実施例1と同様にしてカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
実施例1、2、3、4および比較例1で作製したカラーフィルタ基板を観察側パネル基板とし、実施例6で作製したリブ状黒色遮光材フィルムを、カラーフィルタの上に貼り合せて情報表示用パネルを作製して、カラー画像によるテストパターンを表示させ、その表示状態を目視観察して評価した。評価に用いた情報表示用パネルはいずれも、観察側パネル基板と同じ背面側パネル基板とし、ITOストライプ電極を対向直交交差させて形成した電極対から電界を付与することでパッシブ駆動させるドットマトリックス型として作製した。セルに配置した黒色表示媒体とする黒色粒子群および白色表示媒体とする白色粒子群は以下のものを用い、セル内に双方を等量ずつ、合わせて25%の体積占有率となるように配置した。
(黒色粒子群:K1)
ポリメチルペンテンポリマ(TPX−R18:三井化学社製)100重量部と、着色剤としてカーボンブラック(スペシャルブラック4:デグッサ社製)5重量部と、正帯電の荷電制御剤としてニグロシン化合物(ボントロンNO7:オリエント化学製)3重量部、とを2軸混錬機により溶融混錬し、ジェットミル(ラボジェットミルIDS−LJ型:日本ニューマチック(株)製)で細かく粉砕し、分級機(MDS−2:日本ニューマチック工業)を用いて分級し、溶融球状化装置(MR−10:日本ニューマチック工業)を用いて溶融球状化し、平均粒子径が、9.2μmの正帯電の黒色粒子群を得た。
ポリメチルペンテンポリマ(TPX−R18:三井化学社製)100重量部と、着色剤としてカーボンブラック(スペシャルブラック4:デグッサ社製)5重量部と、正帯電の荷電制御剤としてニグロシン化合物(ボントロンNO7:オリエント化学製)3重量部、とを2軸混錬機により溶融混錬し、ジェットミル(ラボジェットミルIDS−LJ型:日本ニューマチック(株)製)で細かく粉砕し、分級機(MDS−2:日本ニューマチック工業)を用いて分級し、溶融球状化装置(MR−10:日本ニューマチック工業)を用いて溶融球状化し、平均粒子径が、9.2μmの正帯電の黒色粒子群を得た。
(白色粒子群:W1)
ポリメチルペンテンポリマ(TPX−R18:三井化学社製)100重量部と、着色剤として二酸化チタン(タイペークCR−90:石原産業社製)100重量部と、負帯電の荷電制御剤としてフェノール系縮合物(ボントロンE89:オリエント化学製)5重量部とを2軸混錬機により溶融混錬し、ジェットミル(ラボジェットミルIDS−LJ型:日本ニューマチック(株)製)で細かく粉砕し、分級機(MDS−2:日本ニューマチック工業)を用いて分級し、溶融球状化装置(MR−10:日本ニューマチック工業)を用いて溶融球状化し、平均粒子径が、9.5μmの負帯電の白色粒子群を得た。
ポリメチルペンテンポリマ(TPX−R18:三井化学社製)100重量部と、着色剤として二酸化チタン(タイペークCR−90:石原産業社製)100重量部と、負帯電の荷電制御剤としてフェノール系縮合物(ボントロンE89:オリエント化学製)5重量部とを2軸混錬機により溶融混錬し、ジェットミル(ラボジェットミルIDS−LJ型:日本ニューマチック(株)製)で細かく粉砕し、分級機(MDS−2:日本ニューマチック工業)を用いて分級し、溶融球状化装置(MR−10:日本ニューマチック工業)を用いて溶融球状化し、平均粒子径が、9.5μmの負帯電の白色粒子群を得た。
(実施例5) 厚さが125μmで透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)をパネル基板として構成されたパネル構造体(情報表示用パネル前駆体)の観察側パネル基板の上に、厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜を形成した。次に、このエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜付きPETフィルム製パネル構造体を、表面粗さRaが1μmの表面凹凸を有するローラ版を用いて、ローラには熱を掛けないでプレスして、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA樹脂)膜上に表面粗さRaが1μmの表面凹凸を形成した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、インクジェット方式で印刷して、赤(R)、青(BL)、緑(G)の3色のカラーフィルタを順次形成してカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
この上にカラーフィルタインクを、ピクセル画素に対応する所定の位置に、インクジェット方式で印刷して、赤(R)、青(BL)、緑(G)の3色のカラーフィルタを順次形成してカラーフィルタ付きパネル基板を作製した。
なお、インク滴は6〜30ピコリットルに制御してカラーフィルタインクを配置した後、インクを硬化させてカラーフィルタを形成した。カラーフィルタインクには、光硬化型カラーフィルタインクを用いた。
インクの主成分となるアクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。インク硬化剤は、光開始剤であるチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。実施例5ではPET製観察側パネル基板、PET製背面側パネル基板とし、ITOストライプ電極を対向直交交差させて形成した電極対から電界を付与することでパッシブ駆動させるドットマトリックス型として作製された前駆体パネルを用いた。この前駆体パネルには前述と同様の黒色表示媒体と黒色粒子群および白色表示媒体とする白色粒子群を、セル内に双方等量ずつ、合わせて25%の体積占有率となるように配置した。前記前駆体パネルの観察側パネル基板にカラーフィルタを形成して、図11−1−(a)に示した構成で評価用の情報表示用パネルを作製して、カラー画像によるテストパターンを表示させ、その表示状態を目視観察で評価した。カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して80%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。
インクの主成分となるアクリル系モノマーには、共栄社(株)のDCP−A(ジメチロールシクロデカンジ7クリレート)を用いた。インク硬化剤は、光開始剤であるチバスペシャリティケミカルズのイルガキュア184を用いた。実施例5ではPET製観察側パネル基板、PET製背面側パネル基板とし、ITOストライプ電極を対向直交交差させて形成した電極対から電界を付与することでパッシブ駆動させるドットマトリックス型として作製された前駆体パネルを用いた。この前駆体パネルには前述と同様の黒色表示媒体と黒色粒子群および白色表示媒体とする白色粒子群を、セル内に双方等量ずつ、合わせて25%の体積占有率となるように配置した。前記前駆体パネルの観察側パネル基板にカラーフィルタを形成して、図11−1−(a)に示した構成で評価用の情報表示用パネルを作製して、カラー画像によるテストパターンを表示させ、その表示状態を目視観察で評価した。カラーフィルタの厚さは、1.5μmとなるように調整した。
カラーフィルタの面積Scfは、画素の面積Sdに対して80%となるようにして画素よりも小面積のカラーフィルタとした。
続いて、透明フィルム材上にリブ状遮光材をカラーフィルタの位置に応じて配置するリブ状遮光材付きフィルム形成工程に関する実施例を説明する。
(実施例6) フィルム材上に黒色のリブ状遮光材LSを形成する場合を説明する。フィルム材として、厚さが125μmで透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を準備し、この上にフォトリソ法で黒色リブ状遮光材(ブラックマトリックス)を形成した。
黒色顔料により黒色に着色したフォトレジストを用いて、スリットコータにより、膜厚1.0μm〜5.0μmで所定の厚さとなるように、一方の面に一様に塗布し、露光マスクを用いて露光し、炭酸ナトリウム水溶液を用いて現像することで、基板上の所定の位置にリブ状のブラックマトリックスを作製した。本実施例では黒色顔料としてカーボンブラックを用い、膜厚はすべて3.0μmとした。
(実施例6) フィルム材上に黒色のリブ状遮光材LSを形成する場合を説明する。フィルム材として、厚さが125μmで透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を準備し、この上にフォトリソ法で黒色リブ状遮光材(ブラックマトリックス)を形成した。
黒色顔料により黒色に着色したフォトレジストを用いて、スリットコータにより、膜厚1.0μm〜5.0μmで所定の厚さとなるように、一方の面に一様に塗布し、露光マスクを用いて露光し、炭酸ナトリウム水溶液を用いて現像することで、基板上の所定の位置にリブ状のブラックマトリックスを作製した。本実施例では黒色顔料としてカーボンブラックを用い、膜厚はすべて3.0μmとした。
(実施例7) フィルム材上に白色のリブ状遮光材LSを形成する場合を説明する。フィルム材として、厚さが125μmで透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)にフォトリソ法で白色リブ状遮光材(ホワイトマトリックス)を形成した。
白色顔料により白色に着色したフォトレジストを用いて、スリットコータにより、膜厚1.0μm〜5.0μmで所定の厚さとなるように、一方の面に一様に塗布し、露光マスクを用いて露光し、炭酸ナトリウム水溶液を用いて現像することで、基板上の所定の位置にリブ状のホワイトマトリックスを作製した。実施例では白色顔料として二酸化チタンを用い、膜厚はすべて3.0μmとした。
白色顔料により白色に着色したフォトレジストを用いて、スリットコータにより、膜厚1.0μm〜5.0μmで所定の厚さとなるように、一方の面に一様に塗布し、露光マスクを用いて露光し、炭酸ナトリウム水溶液を用いて現像することで、基板上の所定の位置にリブ状のホワイトマトリックスを作製した。実施例では白色顔料として二酸化チタンを用い、膜厚はすべて3.0μmとした。
上記実施例6、7いずれかの方法で作製したリブ状遮光材付きフィルム材を、上記実施例1〜5及び比較例1のいずれかの方法で作製したカラーフィルタ付きパネル基板の上に、リブ状遮光材LS形成面がカラーフィルタ32と向かい合うようにアライメントをとりながら重ね合わせ、熱平板プレスあるいは熱ローラプレスにて熱とともに押し付けることによって貼り合わせると別色のカラーフィルタを間隔もって精度良く配置形成されると共に、遮光材も自由度を持って形成してあるカラーフィルタ基板を製造した。
なお、得られたカラーフィルタ基板は、リブ状遮光材付きフィルム材のフィルム面と、カラーフィルタが形成されたカラーフィルタ付きパネル基板の基板面とが、熱融着性フィルム層1によって互いに接合された構造となる。熱融着性フィルム層1表面に付けた凹凸は、接合時には消滅し、リブ状遮光材付きフィルム材のフィルム面と熱融着性フィルム層との接合面には気泡の発生も見られず、平滑な接合面となっていた。
実施例1〜5および比較例1で作製したカラーフィルタと実施例6のリブ状黒色遮光材付きフィルムとを組合わせて作製した帯電粒子移動方式の評価用情報表示用パネルを駆動させて表示したカラーテストパターン画像を目視観察して表示状態を評価した。実施例1〜5で作製したカラーフィルタと実施例6のリブ状黒色遮光材付きフィルムとを組み合わせて作製した帯電粒子移動方式の評価情報表示用パネルはいずれも良好な表示画像であったが、比較例1で作製したカラーフィルタと実施例6のリブ状黒色遮光材付きフィルムとを組み合わせて作製した帯電粒子移動方式の評価用情報表示用パネルはぼやけた鮮明でない表示画像しか得られなかった。カラーフィルタ面積Scfが画素の面積Sdに対して45%と小面積にし過ぎたためカラーフィルタとしての効果を発現できなかったと考えられる。
実施例1〜5および比較例1で作製したカラーフィルタと実施例6のリブ状黒色遮光材付きフィルムとを組合わせて作製した帯電粒子移動方式の評価用情報表示用パネルを駆動させて表示したカラーテストパターン画像を目視観察して表示状態を評価した。実施例1〜5で作製したカラーフィルタと実施例6のリブ状黒色遮光材付きフィルムとを組み合わせて作製した帯電粒子移動方式の評価情報表示用パネルはいずれも良好な表示画像であったが、比較例1で作製したカラーフィルタと実施例6のリブ状黒色遮光材付きフィルムとを組み合わせて作製した帯電粒子移動方式の評価用情報表示用パネルはぼやけた鮮明でない表示画像しか得られなかった。カラーフィルタ面積Scfが画素の面積Sdに対して45%と小面積にし過ぎたためカラーフィルタとしての効果を発現できなかったと考えられる。
以下、更にフィルム材に別色カラーフィルタの位置に応じて設けるリブ状遮光材(ホワイトマトリックス、及びブラックマトリックス)について説明する。
リブ状遮光材は、四角形格子状、ライン状にて、画素の位置に合わせて設ける。カラーフィルタを赤色、緑色、青色および透明無色の4色(RGBW)とし、この4色を1ドットとしてカラー表示を行う場合には、4色カラーフィルターを一まとめとした1ドットの周囲をブラックマトリックスまたはホワイトマトリックスで囲むようにリブ状遮光材を配置したり、各色カラーフィルタ間にもリブ状遮光材を配置したり、遮光材配置は自由に行える。
リブ状遮光材は、四角形格子状、ライン状にて、画素の位置に合わせて設ける。カラーフィルタを赤色、緑色、青色および透明無色の4色(RGBW)とし、この4色を1ドットとしてカラー表示を行う場合には、4色カラーフィルターを一まとめとした1ドットの周囲をブラックマトリックスまたはホワイトマトリックスで囲むようにリブ状遮光材を配置したり、各色カラーフィルタ間にもリブ状遮光材を配置したり、遮光材配置は自由に行える。
遮光材を構成する硬化型樹脂として、熱硬化型樹脂や光硬化型樹脂を用いることができる。熱硬化型の樹脂組成物としては、公知の樹脂と架橋剤の組み合わせが使用でき、具体的には、メラミン樹脂、水酸基或いはカルボキシル基含有ポリマーとメラミン、水酸基或いはカルボキシル基含有ポリマーと多官能エポキシ化合物、水酸基或いはカルボキシル基含有ポリマーと繊維素反応型化合物、エポキシ樹脂とレゾール型樹脂、エポキシ樹脂とアミン類、エポキシ樹脂とカルボン酸または酸無水物、エポキシ化合物などが挙げられる。
光硬化型樹脂組成物としては、市販のネガ型レジストが好適に用いられる。2個以上のグリシジル基を有する多官能エポキシドと該エポキシドによって架橋される化合物とを含む熱硬化型樹脂組成物が好ましく用いられる。
この多官能エポキシドは水酸基、カルボキシル基、アミノ基等、活性水素を持つ反応基と架橋反応を示す。また、酸無水物等とも反応する。
具体的には、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アジピン酸ジグリシジルエーテル等を挙げることができる。
これらの多官能エポキシドは硬化型樹脂中に0.01〜10重量%含有させるのが好ましい。また、これらの多官能エポキシドは1種或いは2種以上混合して用いられる。
この多官能エポキシドは水酸基、カルボキシル基、アミノ基等、活性水素を持つ反応基と架橋反応を示す。また、酸無水物等とも反応する。
具体的には、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アジピン酸ジグリシジルエーテル等を挙げることができる。
これらの多官能エポキシドは硬化型樹脂中に0.01〜10重量%含有させるのが好ましい。また、これらの多官能エポキシドは1種或いは2種以上混合して用いられる。
また、上記多官能エポキシドによって架橋される化合物としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等活性水素を持つ反応基を含有し、熱処理によって硬化する樹脂である。具体的には、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリヒドロキシエチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;シリコーン樹脂;エポキシ樹脂;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体或いはその変性物;ポリビニルピロリドン等が挙げられ、これらの高分子化合物は1種或いは2種以上を混合して用いられ、硬化型樹脂中の含有量は0.05〜20重量%が好ましい。
樹脂成分としては、天然樹脂、あるいはアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニール系樹脂、アミノ系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエーテル系樹脂等が用いられ、特にアクリル系樹脂が好ましく用いられる。その他の樹脂の例としては、ウレタン樹脂、ウレア樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、アクリルフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ブチラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられ、2種以上混合することもできる。特に、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルフッ素樹脂、アクリルウレタンシリコーン樹脂、アクリルウレタンフッ素樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂のうち透明なものが好適である。
黒色リブ状遮光材(ブラックマトリックス)は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、CRT等のディスプレイパネルで用いられるブラックマトリックスと同様のものを、同程度の厚さに製膜して用いることができる。通常、1.0μm〜5.0μmの厚さで好適に用いられる。
黒色リブ状遮光材(ブラックマトリックス)には、上述した熱硬化型樹脂や光硬化型樹脂をバインダーとして黒色顔料やカーボンブラックなど、黒色を呈する色材を混合したものが用いられる。
黒色リブ状遮光材(ブラックマトリックス)には、上述した熱硬化型樹脂や光硬化型樹脂をバインダーとして黒色顔料やカーボンブラックなど、黒色を呈する色材を混合したものが用いられる。
白色リブ状遮光材(ホワイトマトリックス)を構成する微粒子としては、酸化チタン(TiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、アンチモン錫酸化物(ATO)、酸化インジウム錫(ITO)、酸化錫(SnO2)等の比較的屈折率が高いものが好適に用いられる。特に、屈折率が1.65以上となる酸化チタン(TiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)の微粒子を用いることが好ましい。
樹脂に含有させてホワイトマトリックスを構成するその他の微粒子を例示すれば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、ケイ酸カルシウム等の微粒子があり、これらの微粒子は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。
200nm〜300nmの範囲の粒子径を有する微粒子を用いる。これは、隠蔽性、遮光性、反射性の点で、ホワイトマトリックスに期待する効果が発現できる粒子径であることを経験的に掴んでいることからによる。
ホワイトマトリックスは、LCD、PDP、CRT等の表示装置で用いられるブラックマトリックスと同程度の厚さに製膜して用いることができる。通常、1μm〜3μmの厚さで好適に用いられる。
樹脂に含有させてホワイトマトリックスを構成するその他の微粒子を例示すれば、亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、鉛白、ケイ酸カルシウム等の微粒子があり、これらの微粒子は、単独であるいは複数組み合わせて用いることができる。
200nm〜300nmの範囲の粒子径を有する微粒子を用いる。これは、隠蔽性、遮光性、反射性の点で、ホワイトマトリックスに期待する効果が発現できる粒子径であることを経験的に掴んでいることからによる。
ホワイトマトリックスは、LCD、PDP、CRT等の表示装置で用いられるブラックマトリックスと同程度の厚さに製膜して用いることができる。通常、1μm〜3μmの厚さで好適に用いられる。
本発明によると、表面に凹凸が形成された熱融着性無色透明フィルム層上に、カラーフィルタをインクジェット印刷、フレキソ印刷等の印刷法で形成するので、インクが広がることなく所定の位置に精度よく、所定の間隔をもってカラーフィルタを配置したカラーフィルタ付きパネル基板が得られる。これにより、後に貼り合せるリブ状遮光材付きフィルム材を並列して、個別に製造できる。よって、カラー情報表示用パネル用のリブ状遮光材付きカラーフィルタ基板およびカラー情報表示用パネルを精度良く、効率的に製造できる。
1 熱融着性無色透明フィルム層
1a 凹凸処理された表面
3 無色透明なフィルム材
5 パネル基板
26 透明電極(透明導電膜)
32 カラーフィルタ
32R 赤色カラーフィルタ
32G 緑色カラーフィルタ
32BL 青色カラーフィルタ
40 カラーフィルタ付きパネル基板
41 カラーフィルタ基板
LS リブ状遮光材
DP 剥離フィルム
PS パネル構造体
CDP カラー情報表示用パネル
1a 凹凸処理された表面
3 無色透明なフィルム材
5 パネル基板
26 透明電極(透明導電膜)
32 カラーフィルタ
32R 赤色カラーフィルタ
32G 緑色カラーフィルタ
32BL 青色カラーフィルタ
40 カラーフィルタ付きパネル基板
41 カラーフィルタ基板
LS リブ状遮光材
DP 剥離フィルム
PS パネル構造体
CDP カラー情報表示用パネル
Claims (11)
- 透明なパネル基板の一方の面に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層を配置し、前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に印刷でカラーフィルタを形成してカラーフィルタ付きパネル基板を製造するカラーフィルタ付きパネル基板形成工程と、無色透明なフィルム材の上にリブ状遮光材を前記別色カラーフィルタの位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ付きパネル基板形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル基板のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せる、ことを特徴とするカラーフィルタ基板の製造方法。 - 前記透明なパネル基板の他方の面には透明導電膜が形成してある、ことを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に形成する前記カラーフィルタは別色カラーフィルタを互いに間隙をもって形成するものであり、かつ前記各カラーフィルタの面積が対応する画素の面積よりも小さく形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 前記各色カラーフィルタは対応する画素に対して少なくとも1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの少なくとも1両側に同じ長さの間隙を有するようにしたとき、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けた、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- 凹凸処理を施した前記熱融着性無色透明フィルム層の表面粗さRaを0.1μm〜2μmとした、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- カラーフィルタを用いて、少なくとも一方が透明な2枚のパネル基板の対向空間に配置した表示媒体を、電気的に駆動させて情報画像をカラー表示するように構成したカラー情報表示用パネルの製造方法であって、
請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ基板の製造方法で製造した前記カラーフィルタ基板を、観察側パネル基板とし、もう一方の背面側パネル基板との対向空間に表示媒体を配置後、2枚のパネル基板をギャップをもって貼り合せることにより製造する、ことを特徴とするカラー情報表示用パネルの製造方法。 - カラーフィルタを用いて、少なくとも一方が透明な2枚のパネル基板の対向空間に配置した表示媒体を、電気的に駆動させて情報をカラー表示できるカラー情報表示用パネルの製造方法であって、
少なくとも一方が透明な2枚の基板の対向空間に表示媒体が配置されたパネル構造体の観察側透明基板の外側面上に、凹凸処理を施した熱融着性無色透明フィルム層を配置し、前記熱融着性無色透明フィルム層の凹凸面上に印刷でカラーフィルタを形成してカラーフィルタ付きパネル基板を製造するカラーフィルタ付きパネル構造体形成工程と、無色透明なフィルム材の上にリブ状遮光材を前記別色カラーフィルタの位置に応じて配置したリブ状遮光材付きフィルム材を製造するリブ状遮光材付きフィルム形成工程とを含み、
前記カラーフィルタ付きパネル構造体形成工程と前記リブ状遮光材付きフィルム形成工程とを別々に行った後、前記カラーフィルタ付きパネル構造体のカラーフィルタ上に、前記リブ状遮光材が形成された面を下側にして前記リブ状遮光材付きフィルム材を重ね、熱と共に押し付けることで貼り合せる、ことを特徴とするカラー情報表示用パネルの製造方法。 - 凹凸処理を施した前記熱融着性無色透明フィルム層の表面粗さRaを0.1μm〜2μmとした、ことを特徴とする請求項7に記載のカラー情報表示用パネルの製造方法。
- 前記各色カラーフィルタは対応する画素に対して少なくとも1組の対辺の長さを対応する画素の1組の対辺の長さよりも短くすることによって画素の面積よりも小さくするとともに、画素中央位置となるように配置することにより、カラーフィルタの少なくとも1両側に同じ長さの間隙を有するようにしたとき、カラーフィルタの面積Scfと画素の面積Sdの比Scf/Sdが50%以上となるように設けた、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカラーフィルタ基板の製造方法。
- カラーフィルタを用いて、少なくとも一方が透明な2枚のパネル基板の対向空間に配置した表示媒体を、電気的に駆動させて情報をカラー表示できるカラー情報表示用パネルであって、
請求項6〜9のいずれか1項に記載のカラー情報表示用パネルの製造方法によって得る、ことを特徴とするカラー情報表示用パネル。 - 前記別色カラーフィルタは、三原色のカラーフィルタまたは三原色と無色透明との4色のカラーフィルタの何れかで構成されるとともに、前記表示媒体が、帯電性を有する白色粒子を含んだ粒子群として構成した白色表示媒体および前記帯電性とは反対の極性となる帯電性を有する黒色粒子を含んだ粒子群として構成した黒色表示媒体の2種類の表示媒体である、ことを特徴とする請求項10に記載のカラー情報表示用パネル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009038530A JP2010191393A (ja) | 2009-02-20 | 2009-02-20 | カラーフィルタ基板の製造方法およびカラー情報表示用パネルの製造方法 |
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JP2016177123A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | トッパン・フォームズ株式会社 | 情報表示装置 |
US9521429B2 (en) | 2006-01-09 | 2016-12-13 | Thomson Licensing | Methods and apparatus for multi-view video coding |
-
2009
- 2009-02-20 JP JP2009038530A patent/JP2010191393A/ja not_active Withdrawn
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