JP2010191174A - 像担持体ドラム、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を可能にするとともに、部品組み付け性や保守作業性を改善し、かつ、磨耗や異音の発生を抑制し、確実に電荷も逃がせるようにする。
【解決手段】静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置の像担持体ドラムに、ドラム本体を構成する導電材からなる筒部材と、その両端に設けられた非導電材からなる一対のフランジと、そのフランジの各々の略中心部に設けられ、導電材からなる軸41が挿通される孔と、フランジ43に設けられ、像担持体ドラムと軸41とを導通するアース端子44,45とを備える。そのアース端子44,45は、導電材からなる板材を屈曲して形成するとともに、軸41に接触する接触箇所は、軸41に対して略平行となるように設け、その接触箇所の略中央に、軸41に対して突出してその表面が軸41に接触する凸部44dを形成し、その凸部44dの略中央部に貫通孔44eを設け、その周囲に導電性グリスを滞留させる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置の像担持体ドラム、この像担持体ドラムを備えた画像形成装置、およびプロセスカートリッジに関する。
従来、静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置、例えば、複写機やプリンタ装置あるいはファクシミリ装置や印刷機などにおいては、潜像担持体およびこれに対する画像形成処理を行うための装置のうちで帯電装置、現像装置、そしてクリーニング装置の少なくとも一つをカートリッジ内にまとめて収容したプロセスカートリッジを用いる場合がある。
プロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられており、交換作業や保守点検作業時に装置外部に取り出すことで装置内の狭い空間での作業を低減することができる。
このプロセスカートリッジには、カートリッジを構成する筐体内に、例えばドラム上の潜像担持体である感光体ドラム(像担持体ドラム)を、導電性材からなる軸に回転可能に支持するとともに、この感光体ドラムに対する電荷を逃がすためのアース端子を組み込んだ構成が知られている。
このように、導電性の軸に回転自在に支持される感光体において、感光体フランジ部材にアース端子を取り付けて軸とアース端子を接触させることにより導通を図る従来の感光体ユニットでは、アース端子と軸の接触面において軸の磨耗が著しくなったり、異音が生じたりするという問題がある。
このような磨耗の問題を低減させるために、例えば、特許文献1(特に図6および段落0023,0026参照)では、アース端子と軸の2つの接触点を互いに軸の長さ方向にずらすことにより、磨耗を少なくする構成が開示されている。
しかしながら、前記特許文献1に開示されているように、複数のアース端子と軸の接触位置をずらしただけでは、例えば、接触部分に導電性グリス(以下、単に「グリス」ともいう)などを塗布した場合に、軸に塗布したグリスがアース端子により掻き取られるために、グリスが接触部分で経時的に薄くなってしまい、グリス不足によるシャフトの磨耗や異音が発生してしまう問題が発生する。
この異音は、発生の初期は小さな音であり、モータ等の動作音に紛れてほとんど聞こえない程度の音であるが、装置の使用期間が長くなるにつれて、金属同士(この場合は、アース端子と軸)の接触の度合いが大きくなると、音そのものは大きなものではないが、人にとって不快な音へと変わっていくことがある。
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、小型化が可能でしかも部品組み付け性や保守作業性を改善することが可能で、磨耗や異音の発生を抑制し、確実に電荷を逃がし、安定したアース構成を備えた像担持体ドラム、画像形成装置、およびプロセスカートリッジを提供すること目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置の像担持体ドラムであって、ドラム本体を構成する導電材からなる筒部材と、その筒部材の両端に設けられた非導電材からなる一対のフランジと、その一対のフランジの各々の略中心部に設けられ、導電材からなる軸が挿通される孔と、上記一対のフランジの一方に設けられ、上記像担持体ドラムと上記軸とを導通するアース端子とを備え、そのアース端子は、導電材からなる板材を屈曲して形成されるとともに、上記軸に接触する接触箇所は、その軸に対して略平行になるように設けられ、かつ、その接触箇所の略中央には、上記軸に対して突出してその表面が上記軸に接触する凸部が形成され、その凸部の略中央部に貫通孔が設けられ、その貫通孔の周囲に導電性グリスを滞留させたものである。
また、上記軸には、上記アース端子の接触箇所が接触する部分に、導電性グリスを滞留させるための溝を形成するとよい。
上記アース端子は、上記軸の外周をほぼ等分する態様に複数設けるとよい。また、上記アース端子は、ステンレス、銅、アルミニウム、リン青銅、及びこれらの混合物のいずれかの導電性材から形成するとよい。
上記一対のフランジは、射出成形で形成された樹脂で構成するとよい。その樹脂は、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルニトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポロアセタール樹脂、テフロン樹脂、ポリエーテルテレフタレート樹脂、及びこれらのアロイ樹脂のいずれかであるとよい。
この発明は、また、上記像担持体ドラムの導電性グリスを滞留させる部分を、上記貫通孔の周囲に代えて、上記凸部の上記軸と接触する表面を、粗し面に形成し、その粗し面の表面に導電性グリスを滞留させるようにしてもよい。
また、上記粗し面の接触表面の粗さをRaとすると、Ra≧5μmであるとよい。上記粗し面の接触表面をブラスト加工で形成するとよい。
上記軸には、上記アース端子の接触箇所が接触する部分に、導電性グリスを滞留させるための溝を形成するとよい。
また、上記アース端子は、上記軸の外周をほぼ等分する態様に複数設けるとよい。また、上記アース端子は、上述した各種の導電材のいずれかで形成するとよい。
上記一対のフランジは、射出成形で形成された樹脂で構成するとよい。その樹脂は、上述した各種の樹脂のいずれかで形成するとよい。
この発明は、また、静電写真プロセスを用いて画像を用紙に形成する画像形成装置であって、上述したいずれかの像担持体ドラムを備えたものも提供する。
さらに、その画像形成装置の本体装置から着脱可能に設けられたユニット筺体に、少なくとも、上記いずれかの像担持体ドラムを収容したプロセスカートリッジも提供する。
したがって、この発明によれば、軸とアース端子との接触部分に設けた凸部に、グリス滞留用の貫通孔あるいは粗し面を設けたので、接触部分へのグリス保持性能を高めることができ、その結果、接触部分のグリスが枯渇するまでに要する時間をより長くすることができるので、金属同士が接触して異音を発生するような事態が生じることを、より長い期間、抑制できるという効果を得る。
この発明の一実施例にかかるプロセスカートリッジが用いられる、静電写真プロセスを利用して画像を形成する画像形成装置の一例を示す模式図である。 感光体ドラム25Kと軸41とフランジ42,43の取り付け態様の一例を示した概略斜視図である。 この発明の一実施例にかかるフランジ43およびアース端子44,45の構成の一例を示した斜視図である。 図3の要部拡大図である。 アース端子44,45による導電性グリスの流通について説明するための概略図であり、(a)はアース端子の長手方向に沿う縦断面図、(b)はその貫通孔44e,45eの中央を通る横断面図である。 この発明の他の実施例にかかるフランジ43およびアース端子44,45の構成の一例を示した斜視図である。 図6の要部拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
〔実施例1〕
図1は、この発明の一実施例にかかるプロセスカートリッジが用いられ、静電写真プロセスを利用して画像を形成する画像形成装置の一例を示す模式図である。同図に示す画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタである。なお、この発明では、図1に示すプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置あるいは印刷機なども画像形成装置として含んでいる。
図1において、画像形成装置1は、次に挙げる各装置を備えている。
原稿画像に応じたY(黄色)C(シアン色)M(マゼンタ色)K(黒色)の各色の画像を形成する作像装置21Y,21C,21M,21Kと、各作像装置21Y,21C,21M,21Kに対向して配置された転写装置22と、各作像装置21Y,21C,21M,21Kと転写装置22とが対向する転写領域に記録シートを供給するシート供給手段としての給紙装置23に装備されている給紙カセット23Aと、給紙カセット23Aから搬送されてきた記録シートを作像装置21Y,21C,21M,21Kによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ33と、転写領域において転写後のシート状媒体の定着を行う定着装置10である。なお、図1において23Bは繰り出しローラを、23Cは摩擦分離方式を用いる重送防止装置を示している。また、図には示していないが、手差し給紙機構を付設することも可能である。
定着装置10は、詳細を説明しないが、記録シートの搬送路を挟んで対向当接可能な加熱ローラ10aおよび加圧ローラ10bを用いて熱および圧力の作用により画像を溶融軟化および浸透の各過程を経て記録シートに定着する熱ローラ定着方式が用いられている。
転写装置22は、転写体として複数のローラに掛け回されているベルト(以下、これを転写ベルトという)22Aが用いられ、各作像装置における感光体ドラムと対向する位置には転写バイアスを印加する転写バイアス手段22Y,22C,22M,22Kがそれぞれ配置されている。転写装置22では、トナーと逆極性の転写バイアスを作用させることにより各作像装置において形成されたトナー像を順次、重畳転写するようになっている。転写装置22には、転写ベルト22A上に重畳転写されたトナー像を記録シートに対して一括転写するための二次転写バイアス手段22Fが記録シートの搬送経路上に配置されている。
図1において、各作像装置21Y,21C,21M,21Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタおよび黒の各色の現像を行うものであり、用いるトナーの色は異なるが、その構成が同様であるから、作像装置21Kの構成を各作像装置21Y、21C、21M、21Kの代表として説明する。
作像装置21Kは、静電潜像担持体としての感光体ドラム(像担持体ドラム)25K、感光体ドラム25Kの回転方向に沿って順に配置されている帯電装置27K、現像装置26K、クリーニング装置28Kを有し、帯電装置27Kと現像装置26Kとの間で書き込み装置29からの書き込み光29Kにより色分解された色に対応する画像情報に応じた静電潜像を形成する構成が用いられる。静電潜像担持体としては、ドラム状の他に、ベルト状とする場合もある。これら感光体ドラムの周囲に配置されている画像形成用、換言すれば、作像用機器のうちで、少なくとも感光体ドラム25Kおよび帯電装置27Kに用いられる帯電ローラは、筐体を備えたプロセスカートリッジ内に収納されている。
ここで、各作像装置21Y,11C,21M,21Kは、それぞれプロセスカートリッジ100と、トナーを収納・供給するためのトナーの補給タンク(後述)から構成されており、これらのプロセスカートリッジおよび補給タンクは、それぞれ、本体筺体11から着脱自在に構成されている。
以上のような構成を備えた画像形成装置においては、画像形成時に感光体ドラム25Kが、図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置27Kによって一様帯電されると書き込み行程が実行される。
書き込み対象となる画像は、図示しないコントローラ部からのデジタル画像情報に応じて書き込み装置29を用いて静電潜像形成のために書き込まれる。
感光体ドラム25K上に形成された静電潜像は、現像装置26Kにより色分解色と補色関係にある色のトナーを用いて可視像処理されるが、現像行程では、例えば現像スリーブにACバイアスを重畳したDC電圧が印加されることにより、書き込み光の照射により電位が低下した画像部分にのみトナーが付着して現像され、トナー像が形成される。
現像行程により可視像処理された各色のトナー画像は、レジストローラ33によりレジストタイミングを設定されて繰り出される記録シートに転写されることになる。なお、この実施例では、図1において現像工程に用いられる現像装置が、トナーの補給タンク(図1にT1〜T4で示す)を付設された構成とされている。
転写ベルト22Aは、各作像装置での感光体ドラムに対向する位置で転写装置22に装備されている転写バイアス手段22Y,22C,22M,22Kによるトナーと逆極性のバイアス印加によって感光体ドラムからトナー像を静電転写され、重畳転写されたトナー像が二次転写バイアス手段22Fにより記録シートに一括転写される。
各色の転写工程を経た記録シートは、転写ベルトユニットの駆動側ローラ(便宜上、図1において22A1で示す)で転写ベルト22Aから曲率分離されて定着装置10に向けて搬送される。定着装置10では、ローラ同士で構成される定着ニップを記録シートが通過する際にトナー像が記録シートに定着されて、正逆回転可能な排紙ローラ32Aを介して排紙トレイ32へと排出される。排紙ローラ32Aは、後述する両面画像形成時にスイッチバック搬送部材として用いられるようになっている。
つまり、図1に示した画像形成装置1では、定着後に排出される記録シートの片面への画像形成だけでなく両面への画像形成を行うことができるようになっている。このため、両面への画像形成時には、定着後の記録シートが一旦排紙ローラ32Aにより排紙トレイ32側に移動された後、その移動方向後端を把持した状態で排紙ローラ32Aが逆転する。これにより、記録シートが排紙トレイ32側から反転循環経路RPに搬送され、この循環路と給紙トレイ23Aからの給送路との合流部に位置しているレジストローラ33に向け繰り出されるようになっている。片面および両面への画像形成時での記録シートの搬送路の切り換えは、定着装置10の後方に配置されている搬送路切り換え爪(図示されず)によって行われる。
作像位置に配置されているプロセスカートリッジ100には、いま、黒色画像の作像部を対象として説明すると、図1に示すように、感光体ドラム25Kとこれに対峙する帯電ローラ27Kとが収容されている。
図2に示すように、プロセスカートリッジ100は、互いに平行する軸方向を有した感光体ドラム25Kの軸方向両端側に筐体(図示略)を有して内部に上記各部材を収容できる空間が構成されている。また、感光体ドラム25Kは、プロセスカートリッジ100の筐体側壁間に横架された軸41を備え、その軸方向両端が筐体側壁において支持されるが、その軸方向の一方側には、筐体側壁の内面と感光体ドラム25Kの軸方向一方側の端面との間に感光体ドラム25Kを定位置に規定する定置部材としてのギヤ付きフランジ42と、他方の端部を閉止するフランジ43が設けられており、また、フランジ43には、感光体ドラム25Kと軸41を電気的に導通するためのアース端子44,45が配設されている。
ギヤ付きフランジ42は、感光体ドラム25Kの軸方向一方側の端面と一体化されており、筐体側壁の内面との間の長さを規定することで感光体ドラムのスラスト方向での位置を規制している。そして、このギヤ付きフランジ42には、その設置スペースを利用して、外周面42aにギヤが形成されて感光体ドラム25Kの駆動力伝達部として用いるようになっており、感光体ドラム25Kのスラスト方向での位置決めとは異なる機能部を兼用できるようになっている。
この発明の一実施例にかかるフランジ43およびアース端子44,45の構成の一例を図3〜5に示す。
図3はその実施例の斜視図であり、図4は図3の主要部の拡大図であり、図5(a),(b)はアース端子による導電性グリスの流通について説明するための要部縦断面図と横断面図である。
図3において、アース端子44,45は板状基材46に接続されており、板状基材46に穿設された孔(図示略)にフランジ43の一部を凸形状に成形した突起47,48が挿入され、さらに、突起47,48が圧着変形されてカシメられる(図示略)ことで、板状基材46は、フランジ43に固定される。
ここで、板状基材46は金属の板材で形成されており、ステンレス、銅、アルミニウム、リン青銅、及びこれらの混合物のいずれかによって構成されたプレス加工により形成されて、アース端子44,45が形成されている。アース端子44,45は、板材の弾性を利用して軸41に接触、導通させており、板厚としては0.1〜0.5mm程度が好ましい。
また、フランジ43は、樹脂を射出成形することで形成されており、材料としてはポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルニトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポロアセタール樹脂、テフロン樹脂、ポリエーテルテレフタレート樹脂、及びこれらのアロイ樹脂等のいずれかで成形することができる。
また、アース端子44,45は、板状基材46の外周より内方に折り曲げられた立上り部44a,45aと、立上り部44a,45aに連結し、軸41方向に屈曲する屈曲部44b,45bと、屈曲部44b、45bに連結し、軸41と略平行の態様に形成された接触部44c,45cと、この接触部44c,45cの略中央部に設けられ、軸41方向に突出して軸41と接触するための凸部44d,45dと、この凸部44d,45dに穿設された貫通孔44e,45eからなる。
そして、貫通孔44e,45eの周辺には、図5に示すように導電性グリスGGが塗布されている。また、軸41において、アース端子44,45と略対向する位置には、導電性グリスを滞留させるための溝41aが形成されており、この溝41aにも導電性グリスGGが塗布されている。
さらに、図3に示す板状基材46には、先端が感光体ドラム25Kの内壁に接触する接触片49,50が設けられており、これにより、感光体ドラム25Kと軸41は、板状基材46を介して、電気的に導通される。
この実施例では、軸41は固定されており、その周囲を感光体ドラム25Kが回転する。したがって、軸41の周囲をアース端子44,45が回転することとなり、アース端子44,45の回転により、図5に示すように、アース端子44,45の凸部44d,45dの一部が軸41の溝41aと接触する個所は導電性グリスGGを掻き取ろうとするが、掻き取られた導電性グリスGGが凸部44d,45dに設けた貫通孔44e,45e内で攪拌され、元々貫通孔44e,45eに設けられていた導電性グリスGGと混ざり合い、再度、導電性グリスGGが溝41aへと供給される。
このようにして、凸部44d,45dに掻き取られた溝41aの導電性グリスGGは、溝41aに戻されるため、貫通孔44e,45eを設けなかった場合に比べて、格段に導電性グリスGGの枯渇が少なく、また、軸41の磨耗や摺動による異音の発生を低減することが可能となる。
〔実施例2〕
図6,7は、この発明の他の実施例にかかるアース端子44,45の構造を示している。なお、これらの図において、図3〜5と同一部分および相当する部分には、同一符号を付して、説明を省略する。
この実施例では、図3〜5に示した実施例における凸部44d,45dに貫通孔44e,45eを設けず、凸部44d,45dにおいて、軸41の溝41aと接触する表面44f,45f(45fは図6,7では見えない)を、粗し面に加工して、表面に微細な凹凸を形成している。したがって、凸部44d,45dの粗し面の凹凸に導電性グリスが保持されるために、軸41にグリス溜めとして設けた溝41aにも導電性グリスを塗布すると、アース端子44,45の回転によりアース端子44,45の凸部44d,45dの一部が軸41の溝41aと接触する個所は、導電性グリスを掻き取ろうとしても、凹凸を設けなかった場合に比べて、格段に導電性グリスの枯渇が少なく、その結果、軸41の磨耗や摺動による異音の発生を低減することが可能となる。
ここで、この粗し面の凹凸は、接触表面の粗さをRa(中心線平均粗さ)としたとき、Ra≧5μmが好ましく、これより小さいと導電性グリスを保持する効果が小さくなり、結果として軸41の磨耗や摺動による異音の発生を低減することができなくなる。
また、この粗し面の凹凸はブラスト処理で形成することができ、サンドブラスト、ショットブラスト、アルミナブラスト、ガラスビーズブラスト等があり、アース端子の材質により適宜最適な加工法を選択できる。さらに、この凹凸形成はシボ加工、バレル研磨でも同様に加工することが可能である。
なお、上述した各実施例では、感光体ドラム25K(像担持体ドラム)と軸41とを導通するアース端子を2つ設けているが、軸41の曲率との関係で、アース端子を1つまたは3つ以上設けるようにすることもできる。ただし、軸41とアース端子との接触を確実に確保したい場合には、2つ以上設けることが好ましい。また、アース端子44,45の接触部44c,45cの略中央部に設けた凸部44d,45dの基部を、回転方向に長手方向を沿わせた長円状に形成しているが、この形状については、軸41との接触を確実に確保できるものであれば、任意の形状を選択することができる。また、ギヤ付きフランジ42およびフランジ43には、軸41を挿通する孔に軸受を設け、軸41に対する感光体ドラム25Kの回転が円滑になるように構成することもできる。
また、上述した各実施例では像担持体である感光体ドラムのアース端子に関して記載したが、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、他の像担持体である感光体ベルト、中間転写ベルトのアース端子等への転用も可能である。
この発明は、静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置であれば、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の各装置の像担持体ドラムに利用できる。
25K:感光体ドラム 41:軸 42,43:フランジ
44,45:アース端子 44a,45a:立上り部
44b、45b:屈曲部 44c,45c:接触部 44d,45d:凸部
44e,45e:貫通孔 44f,45f:表面(粗し面として形成される面)
46:板状部材 47,48:突起 49,50:接触片
GG:導電性グリス
特許第3934451号公報

Claims (12)

  1. 静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置の像担持体ドラムであって、
    ドラム本体を構成する導電材からなる筒部材と、該筒部材の両端に設けられた非導電材からなる一対のフランジと、該一対のフランジの各々の略中心部に設けられ、導電材からなる軸が挿通される孔と、前記一対のフランジの一方に設けられ、前記像担持体ドラムと前記軸とを導通するアース端子とを備え、
    前記アース端子は、導電材からなる板材を屈曲して形成されるとともに、前記軸に接触する接触箇所は、前記軸に対して略平行となるように設けられ、かつ、該接触箇所の略中央には、前記軸に対して突出してその表面が前記軸に接触する凸部が形成され、該凸部の略中央部に貫通孔が設けられ、該貫通孔の周囲に導電性グリスを滞留させたことを特徴とする像担持体ドラム。
  2. 静電写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置の像担持体ドラムであって、
    ドラム本体を構成する導電材からなる筒部材と、該筒部材の両端に設けられた非導電材からなる一対のフランジと、該一対のフランジの各々の略中心部に設けられ、導電材からなる軸が挿通される孔と、前記一対のフランジの一方に設けられ、前記像担持体ドラムと前記軸とを導通するアース端子とを備え、
    前記アース端子は、導電材からなる板材を屈曲して形成されるとともに、前記軸に接触する接触箇所は、前記軸に対して略平行となるように設けられ、かつ、該接触箇所の略中央には、前記軸に対して突出してその表面が前記軸に接触する凸部が形成され、該凸部の、前記軸と接触する表面は粗し面に形成され、該粗し面の表面に導電性グリスを滞留させたことを特徴とする像担持体ドラム。
  3. 前記粗し面の接触表面の粗さをRaとすると、Ra≧5μmであることを特徴とする請求項2記載の像担持体ドラム。
  4. 前記粗し面の接触表面をブラスト加工で形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の像担持体ドラム。
  5. 前記粗し面の接触表面をブラスト加工で形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の像担持体ドラム。
  6. 前記軸には、前記アース端子の接触箇所が接触する部分に、導電性グリスを滞留させるための溝が形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の像担持体ドラム。
  7. 前記アース端子は、前記軸の外周をほぼ等分する態様に、複数設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の像担持体ドラム。
  8. 前記アース端子は、ステンレス、銅、アルミニウム、リン青銅、及びこれらの混合物のいずれかの導電性材からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の像担持体ドラム。
  9. 前記一対のフランジは、射出成形で形成された樹脂で構成されたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の像担持体ドラム。
  10. 前記樹脂は、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリルニトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポロアセタール樹脂、テフロン樹脂、ポリエーテルテレフタレート樹脂、及びこれらのアロイ樹脂のいずれかからなることを特徴とする請求項9記載の像担持体ドラム。
  11. 静電写真プロセスを用いて画像を用紙に形成する画像形成装置であって、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の像担持体ドラムを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 画像形成装置の本体装置から着脱可能に設けられたユニット筺体に、少なくとも請求項1乃至10のいずれか一項に記載の像担持体ドラムを収容したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
JP2009035276A 2009-02-18 2009-02-18 像担持体ドラム、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ Pending JP2010191174A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012113214A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Sharp Corp 軸受保持器および画像形成装置

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JP2012113214A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Sharp Corp 軸受保持器および画像形成装置

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