JP2009139518A - 画像形成装置 - Google Patents

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【課題】画像形成装置における感光体ドラムと現像ローラとの間隔を高精度に位置決めでき、低コストで、且つ、簡単な構成でドラムユニットと現像ユニットの交換を容易にできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ドラムユニット3と現像ユニット2とをそれぞれ別体で備えた画像形成装置100において、感光体ドラム3aに対して現像ローラ2aの位置決めを行う位置決め手段30として、現像ユニット2の装着が完了する直前まで現像ローラ2aと感光体ドラム3aとが略一定の間隙で離間した状態を維持し、現像ユニット2の装着が完了した時に現像ローラを感光体ドラム3aに向かって近づけた状態に位置づける案内部材31と、現像ユニット2を感光体ドラム3a方向に弾性的に押圧する押圧機構34と、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの間隙を規制する間隔規制部材12,22とを備えるものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、感光体ドラムを備えたドラムユニットと、現像ローラを備えた現像ユニットとをそれぞれ別体で備えて装置本体に装着するようにされた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用して画像を形成する画像形成装置は、簡易な操作で高画質画像を形成でき、保守管理も容易であることから、複写機、プリンタ、ファクシミリなどに多用され広く普及している。
一般的な電子写真方式の画像形成装置は、主に、静電潜像を形成する感光体ドラムと、静電潜像を現像する現像装置と、現像装置により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写装置と、トナー像を紙の上に固定する定着装置からなる。
画像形成装置の構成として、感光体ドラムを有するドラムユニットと現像ローラを有する現像ユニットが一体となったカートリッジ式のものと、前記ドラムユニットと現像ユニットとが個別に配置される別体式のものが知られている。
一体型のカートリッジ式を用いる画像形成装置は、前記感光体ドラムと現像ローラの位置関係において比較的高精度を得やすいが、感光体ドラムの寿命と現像剤の寿命が異なる場合が多く、一体式では一方の寿命に至ると他方が使用可能な場合であっても同時に廃棄しなければならなかった。
一方、感光体ドラムと現像ローラとが別体式の場合は、各ユニットの寿命に応じて個別に交換が可能であるため、コピー枚数当たりのコスト競争も厳しさを増す中でドラムユニットと現像ユニットは別体式の方が有利である。また、サービスコストの面からも各ユニットの交換作業が容易でユーザーにて容易に交換できる形態が望まれている。
また、近年では、さらなる高画質化のため前記感光体ドラムと前記現像装置の現像ローラの間隔はより狭くより高精度が求められている。そこで、ドラムユニットと現像ユニットとがそれぞれ別体式の画像形成装置において、感光体ドラムと現像ローラの間隔の高精度化が必要となる。
従来、感光体ドラムと現像ローラの間隔に高精度を求める場合は、現像ユニットを感光体ドラムから離した状態で装置本体に挿入し、現像ユニットを挿入完了後にレバー等の操作により現像ユニット全体を感光体ドラム側へ押圧する。この時、現像ユニットと感光体ドラムの間隔を規制する間隔規制部材を圧接させることで感光体ドラムに対して現像ローラを位置決めするようにしている。
しかしながら、従来の方式では、感光体ドラム端部に間隔規制部材を押圧すると局部的な押圧作用により感光体の円筒形状を良好に維持できない問題が発生する場合があった。
そこで、上記問題の解決策として、感光体ドラムに間隔規制部材が直接押圧しないように規制用円板を設ける方式が開示されている(特許文献1を参照)。
ここで、間隔規制部材を用いた従来技術の一例について図面を参照して説明する。
図7は従来の間隔規制部材を用いた位置決め手段においてレバー部材により現像ユニットを感光体ドラムに対して移動させる方式による位置決め手段の構成を示す説明図である。
位置決め手段40は、図7に示すように、装置本体内部に現像ユニット102を現像ローラ2aの軸線方向に沿って挿入して装着を完了した後に、圧接レバー40bの操作によりリンク機構40aを動作させ、現像ユニット102全体を感光体ドラム3a側へ押圧し、現像ローラ2a及び感光体ドラム3a側に設けられた間隔規制部材43(43F,43R),44(44F,44R)を当接させることにより、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの隙間を決定するものである。2点鎖線の矢印190は、現像ユニット102が移動する軌跡を示す。
現像ローラ2a側の間隔規制部材43F,43Rは、現像ローラ2aの両端部を回転可能に保持する現像ユニット102のホルダ部45F,45Rの感光体ドラム3a側端部に突設されている。
感光体ドラム3a側の間隔規制部材44F,44Rは、感光体ドラム3aの両端部を回転可能に保持するドラムユニット3のホルダ部46F,46Rの現像ローラ2a側端部に突設されている。
このように構成することで、高精度で現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの隙間を位置決めできる。
また、その他の従来技術として、感光体ドラム3aの軸心方向に対して垂直なフレーム等に設置された位置決め部材にて現像ローラと感光体ドラムの軸心を位置決めする方式が知られている。例えば、コロで軸を押圧して軸受の一方側に寄せることで軸と軸受との間のガタ成分を無くして位置決めの高精度化を図っている(特許文献2を参照)。
ここで、位置決め部材を用いた従来技術の一例について図面を参照して説明する。
図8は従来の間隔規制部材を用いた位置決め手段において位置決め部材により現像ローラと感光体ドラムの軸心の位置決めを行う方式による位置決め手段の構成を示す説明図である。
位置決め手段50は、図8に示すように、装置本体に現像ユニット202を挿入して装着する時に感光体ドラム3aと一定距離を維持した状態で現像ユニット202をガイドする案内部材51を備え、感光体ドラム3aの軸線方向に対して垂直な本体フレーム110a(リア側)に位置決め部材52を配置し、この位置決め部材52により現像ローラ2aと感光体ドラム3aの軸心の位置決めを行うことにより、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの隙間を決定するものである。2点鎖線の矢印290は、現像ユニット202が移動する軌跡を示す。
現像ローラ軸受53は、ホルダ54を介して現像ローラ2aの軸線方向に対して垂直な本体フレーム110aに設置された位置決め部材52により保持されている。この位置決め部材52には軸受55を介して感光体ドラム3aが取付けられている。これにより、位置決め部材52により現像ローラ2aと感光体ドラム3aの軸心を容易に位置決めすることができる。
特開2004−302336号公報 特開2003−66665号公報
しかしながら、特許文献1のような方式によると、感光体ドラムと現像ローラとは高精度で位置決めされるが、間隔規制部材と規制用円板とを圧接するために多くの構成部材が必要となり、コストが増大するとともに、交換するユーザーに対してレバー操作を行う等の余計な負担を掛けるという問題が生じる。
具体的には、特許文献1に係る上述した従来技術では、図7に示すように、現像ユニット102の移動する軌跡が、矢印190のように現像ローラ2aの軸線方向に沿って移動した後に、その軸線方向に対して略垂直方向に移動するため、現像ユニット102を挿入した後に感光体ドラム3a側へ現像ユニット102を圧接する作業が必要となる。
そのため、位置決め手段40の構成として、現像ユニット102を押圧するための圧接レバー40bやフロント側で操作するレバーの動きを現像ユニット102全体に伝えるためのリンク機構40a、図示しない駆動入力部材や現像ユニット102に取り付けられたセンサ等へ電気を伝えるコネクタ等が現像ユニット102の圧接動作と同期して動く機構が必要となるため、部品点数の増大によりコストアップとなるとともに、組付け作業が煩雑となるという問題を生じる。
また、特許文献2のような方式によると、軸と軸受間のギャップは安定するが、感光体ドラムと現像ローラの軸受間距離は部品精度や調整に頼るため、特許文献1のような方式程の高精度は得られない。
具体的には、特許文献2に係る上述した従来技術では、位置決め部材の部品精度以外に本体フレームの反りによる位置決め部材の傾きや、軸と軸受の隙間、シャフトの傾き、たわみ等、様々なバラツキ要因があるため高精度に位置決めすることは困難になる。
この構成で高精度を求めるには、例えば、予め現像ローラ軸受の位置を微調整できる構造を設け、生産現場にて各種バラツキを含めた状態で1台毎に現像ローラと感光体ドラムとの間隔を調整することが必要となり、作業が煩雑となるとともに、生産コストの増大に繋がる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、画像形成装置における感光体ドラムと現像ローラとの間隔を高精度に位置決めでき、低コストで、且つ、簡単な構成でドラムユニットと現像ユニットの交換を容易にできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係る画像形成装置の各構成は、次の通りである。
本発明に係る画像形成装置は、静電潜像が形成される感光体ドラムを備えたドラムユニットと、前記感光体ドラムの表面に現像剤を供給する現像ローラを備えた現像ユニットとをそれぞれ別体で備え、電子写真方式により前記感光体ドラムの表面に形成された現像剤像を記録媒体上に転写する画像形成装置において、前記感光体ドラムに対して前記現像ローラの位置決めを行う位置決め手段として、前記現像ローラの軸線方向に沿って装置内に挿入して装着される前記現像ユニットの装着が完了する直前まで前記現像ローラと前記感光体ドラムとが略一定の間隙で離間した状態を維持し、前記現像ユニットの装着が完了した時に前記現像ローラを前記感光体ドラムに向かって近づけた状態に位置づける案内部材と、前記現像ユニットを位置決めする時に前記現像ユニットを前記感光体ドラム方向に弾性的に押圧する押圧機構と、前記現像ローラと前記感光体ドラムとの間隙を規制する間隔規制部材とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記間隔規制部材を前記ドラムユニット及び前記現像ユニットの両方に設け、前記両方に設けられた間隔規制部材を、略平行に配置された前記感光体ドラムの軸心と前記現像ローラの軸心との間で、特に、前記感光体ドラムの軸心と前記現像ローラの軸心とを通る直線上で当接するように配置することが好ましい。
また、本発明は、前記間隔規制部材を、前記感光体ドラムの軸線に沿った方向の画像領域外に近接して設置することが好ましい。
また、本発明は、前記ドラムユニットの前記感光体ドラムを保持するフレーム端部に、前記感光体ドラム外周よりも半径方向で外側に突出したドラム保護部、すなわち、保護領域を設けることが好ましい。
尚、本発明において保護領域とは、前記現像ユニットの挿入時に、現像ユニットがドラムに接触し傷をつけるのを防止するための領域である。
また、本発明は、前記ドラム保護部の構成として、前記感光体ドラムの軸線方向に沿った両端部に傾斜したテーパ部を有することが好ましい。
また、本発明は、前記ドラム保護部を、突出した高さを前記間隔規制部材の高さとの差が0.5mm以上で、前記現像ローラの軸径の40%以下とすることが好ましい。
また、本発明は、前記押圧機構を前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った両端部に対応して設け、一方の押圧機構、例えば、前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った一端部に対応する押圧機構を装置本体の現像ユニット挿入方向下流側(装置のリア側)に設け、他方の押圧機構、例えば、前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った他端部に対応する押圧機構を前記現像ユニットの現像ユニット挿入方向上流側(装置のフロント側)に設けることが好ましい。
また、本発明は、前記押圧機構を、前記現像ユニット及びドラムユニットが装置本体に装着されていない時には、前記間隔規制部材により規定される位置から0.5mm以上で、前記押圧機構に保持される軸径の40%以下となる距離の位置に退避するようにすることが好ましい。
本発明によれば、静電潜像が形成される感光体ドラムを備えたドラムユニットと、前記感光体ドラムの表面に現像剤を供給する現像ローラを備えた現像ユニットとをそれぞれ別体で備え、電子写真方式により前記感光体ドラムの表面に形成された現像剤像を記録媒体上に転写する画像形成装置において、前記感光体ドラムに対して前記現像ローラの位置決めを行う位置決め手段として、前記現像ローラの軸線方向に沿って装置内に挿入して装着される前記現像ユニットの装着が完了する直前まで前記現像ローラと前記感光体ドラムとが略一定の間隙で離間した状態を維持し、前記現像ユニットの装着が完了した時に前記現像ローラを前記感光体ドラムに向かって近づけた状態に位置づける案内部材と、前記現像ユニットを位置決めする時に前記現像ユニットを前記感光体ドラム方向に弾性的に押圧する押圧機構と、前記現像ローラと前記感光体ドラムとの間隙を規制する間隔規制部材とを備えることで、様々なバラツキ要因を排除でき感光体ドラムと現像ローラとの間隔を高精度に位置決めすることができる。
また、現像ユニットを挿入することにより自動的に間隔規制部材の圧接が掛かる構成のため、現像ユニット挿入後に現像ユニットを感光体ドラム側に押圧するレバー操作等が不要となり簡単に位置決め装着することができる。
さらに、ユニット交換が容易であると同時に、従来の圧接を掛けるためのレバーやフロント側で操作するレバーの動きを現像ユニット全体に伝えるためのリンク機構、駆動入力部材が現像ユニットの圧接動作と同期して動く機構等が不要となり、部品点数の削減、コストダウンを実現できる。
また、本発明によれば、前記間隔規制部材を前記ドラムユニット及び前記現像ユニットの両方に設け、前記両方に設けられた間隔規制部材を、略平行に配置された前記感光体ドラムの軸心と前記現像ローラの軸心との間で、特に、前記感光体ドラムの軸心と前記現像ローラの軸心とを通る直線上で当接するように配置することで、間隔規制部材の当接状態を安定化させることができるので、さらなる高精度の位置決めを実現できる。
また、本発明によれば、前記間隔規制部材を、前記感光体ドラムの軸線に沿った方向の画像領域外に近接して設置することで、感光体ドラム及び現像ローラの各軸の僅かなたわみや傾きを排除することができ、さらなる高精度の位置決めを実現できる。
また、本発明によれば、前記ドラムユニットの前記感光体ドラムを保持するフレーム端部に、前記感光体ドラム外周よりも半径方向で外側に突出したドラム保護部、すなわち、保護領域を設けることで、現像ユニットを挿入時に現像ユニットが傷つき易い感光体ドラムに接触し傷つけ、画像不良が発生するのを防止することができる。特に、前記間隔規制部材の当接部よりもフロント側に突起部を設けることにより、現像ユニットを感光体ドラムの表面と接触することなく容易に装着できる。
また、本発明によれば、前記ドラム保護部の構成として、前記感光体ドラムの軸線方向に沿った両端部に傾斜したテーパ部を設けることにより、現像ユニットの着脱操作を容易にすることができる。
また、本発明によれば、前記ドラム保護部を、突出した高さを前記間隔規制部材の高さとの差が0.5mm以上で、前記現像ローラの軸径の40%以下とすることで、確実に感光体ドラムの表面の傷つきを防止すると共に、押圧機構により規定位置よりも感光体ドラム側に退避されている状態の現像ローラ軸受に、現像ローラ軸をスムーズに挿入できるので、ユニット交換の作業性の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、前記押圧機構を前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った両端部に対応して設け、一方の押圧機構、例えば、前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った一端部に対応する押圧機構を装置本体の現像ユニット挿入方向下流側(装置のリア側)に設け、他方の押圧機構、例えば、前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った他端部に対応する押圧機構を前記現像ユニットの現像ユニット挿入方向上流側(装置のフロント側)に設けることで、現像ユニットを挿入完了によりフロント側の間隔規制部材の圧接も完了させることができるので、従来のように現像ユニット挿入後に別部材による押圧が不要となるため、さらにユニット交換の作業が容易となり、作業性の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、前記押圧機構を、前記現像ユニット及びドラムユニットが装置本体に装着されていない時には、前記間隔規制部材により規定される位置から0.5mm以上で、前記押圧機構に保持される軸径の40%以下となる距離の位置に退避するようにすることで、現像ユニットの確実な押圧が得られると共に、感光体ドラム及び現像ローラに対応する各軸受にそれぞれの軸がスムーズに挿入され、ユニット交換の作業性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、静電潜像が形成される感光体ドラム3aを備えたドラムユニット3と、感光体ドラム3aの表面に現像剤を供給する現像ローラ2aを備えた現像ユニット2とをそれぞれ別体で備え、電子写真方式により感光体ドラム3aの表面に形成された現像剤像を用紙上に転写する画像形成装置において、感光体ドラム3aに対して現像ローラ2aの位置決めを行う位置決め手段として、本発明に係る位置決め手段の構成を備えたものである。
まず、本実施形態に係る画像形成装置100の全体構成について説明する。
画像形成装置100は、図1に示すように、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシート(用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するもので、装置本体110が備えられる。
装置本体110は、主に、露光ユニット1、現像ユニット2、感光体ドラム3a、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、排紙トレイ91等を有して構成されている。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。
従って、現像ユニット2、感光体ドラム3a、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に設定されている。これらの構成要素によって4つの画像ステーション(画像形成部)が構成されている。
露光ユニット1は、本発明に関わる画像書込み装置に該当するものであり、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。
この露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3aに導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。また、露光ユニット1としては、この他発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドを用いる手法も採用できる。
また、露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3aを入力された画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する機能を有する。現像ユニット2は、感光体ドラム3aに適正量のトナーを供給する現像ローラ2aを備え、それぞれの感光体ドラム3a上に形成された静電潜像を4色(Y,M,C,K)のトナーにより顕像化するものである。
感光体ドラム3aは、円筒状を呈し、露光ユニット1の上方に配設されている。この感光体ドラム3aの外周面に沿って、クリーナユニット4、電界発生部としての帯電器5、現像ユニット2が配置されている。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3a上の表面に残留したトナーを除去・回収する。クリーナユニット4には、クリーニングブレード41と廃トナー搬送スクリュー42が設けられている。
帯電器5は、感光体ドラム3aの表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。尚、チャージャ型の帯電器5に代えて、接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を用いたものであっても良い。
中間転写ベルトユニット6は感光体ドラム3aの上方に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット(クリーニング装置)65を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させるように構成されている。
中間転写ローラ64は、感光体ドラム3aのトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与えるものであって、YMCK用の各色に対応して4箇所に設けられている。
中間転写ベルト61は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成され、各感光体ドラム3aに接触するように設けられている。そして、中間転写ベルト61は、感光体ドラム3aに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61上に順次的に重ねて転写することによってカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する機能を有している。
感光体ドラム3aから中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えば、ステンレス)を素材とする軸をベースとし、その軸の表面を導電性の弾性材(例えば、EPDM,発泡ウレタン等)により被覆して構成されている。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加するようにされている。
尚、本実施形態では、転写電極としてローラ形状の中間転写ローラ64を使用しているが、それ以外にブラシ状の電極などを用いることも可能である。
上述したように、各感光体ドラム3a上で各色相に応じて顕像化されたトナー像は中間転写ベルト61に積層される。このようにトナー像が積層された画像情報は、中間転写ベルト61の回転によって用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10とは所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧、すなわち、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧が印加される。
さらに、転写ローラ10は所定ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等)としたものが用いられる。
また、上述したように、感光体ドラム3aに接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写されずに中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように構成されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また、装置本体110の側面の外側に設けられた手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する用紙を置くことができる。
排紙トレイ91は、装置本体110の上方に設けられ、印刷済みの用紙をフェイスダウンで集積するためのトレイである。装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82の用紙を転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。
給紙カセット81乃至手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d、レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が設けられている。
搬送ローラ12a〜12dは、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。ピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙を一旦保持して、感光体ドラム3a上のトナー像の先端と用紙の先端を合わせるタイミングで用紙を転写ローラ10に搬送する機能を有している。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えている。
ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、用紙を挟んで回転するようになっている。
ヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを用紙に熱圧着することにより、用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、用紙に対して熱定着させる機能を有している。また、定着ユニット7には、ヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
次に、画像形成装置100における用紙の搬送経路について詳細に説明する。
上述したように、画像形成装置100には、予め用紙を収納する給紙カセット81、及び手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82から用紙を給紙するために、各々ピックアップローラ11a,11bにより用紙を1枚ずつ用紙搬送路Sに導くようになっている。
用紙に対する印字要求が片面印字の場合は、各給紙カセット81,82から搬送される用紙は、用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、レジストローラ13により用紙の先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送されて用紙上に画像情報(トナー像)が転写される。その後、トナー像が転写された用紙は、定着ユニット7を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
一方、用紙に対する印字要求が両面印字の場合は、片面印字が終了して定着ユニット7を通過した用紙の後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって用紙を搬送ローラ12c,12dに導かれる。そして、レジストローラ13を経て転写ローラ10に搬送されて用紙裏面に画像情報(トナー像)が転写される。用紙裏面にトナー像が転写された用紙は、再び定着ユニット7を経て未定着トナーが熱で溶融・固着され、搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91に排出される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置100における感光体ドラム3aに対して現像ローラの2a位置決めを行う特徴的な位置決め手段30について図面を参照して説明する。
図2は本実施形態に係る画像形成装置の位置決め手段の構成を示す説明図であり、ドラムユニットを装着した装置本体に現像ユニット挿入時の案内部材により感光体ドラムとの一定距離を保持している状態を示す説明図、図3は前記現像ユニットの挿入が完了した状態を示す説明図、図4は図3の前記位置決め手段のリア側の構成を示す詳細図、図5は図3の前記位置決め手段のフロント側の構成を示す詳細図、図6は前記位置決め手段を構成する感光体ドラム及び現像ローラを保持するホルダの構成を示す図4のA−A断面矢視図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図2に示すように、感光体ドラム3aに対して現像ローラ2aの位置決めを行う位置決め手段30として、本発明に係る位置決め手段の構成を採用したものである。
位置決め手段30は、図2,図3に示すように、現像ローラ2aの軸線方向に沿って装置内に挿入して装着される現像ユニット2の装着が完了する直前まで現像ローラ2aと感光体ドラム3aとが略一定の間隙で離間した状態を維持して、現像ユニット2の装着が完了した時に現像ローラ2aを感光体ドラム3aに向かって近づけた状態に位置づける案内部材31と、現像ユニット2を位置決めする時に該現像ユニット2を感光体ドラム3a方向に弾性的に押圧する押圧機構34(34F,34R)と、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの間隙を規制する間隔規制部材として現像ローラ側間隔規制部材12及び感光体ドラム側間隔規制部材22を備えている。
案内部材31は、図2に示すように、現像ユニット2に沿って配置され、現像ユニット2に設けられた係合部2cと係合して現像ユニット2を装置本体に配置された感光体ドラム3aの軸線方向に沿ってガイドするガイド部31aを備えている。
ガイド部31aは、現像ローラ2aの軸線方向に沿った長手方向に渡り形成され、フロント側の一端部には係合部2cが導入し易いようにフロント側が拡開した導入部31a1が形成され、リア側の一端部には、現像ユニット2が該ガイド部31aに沿って移動して装着が完了する時に現像ローラ2aを感光体ドラム3aに向かって近づけるようにガイドする傾斜部31a2が形成されている。
現像ローラ側間隔規制部材12は、現像ユニット2に設けられ、感光体ドラム側間隔規制部材22は、ドラムユニット3に設けられている。これら現像ローラ側間隔規制部材12及び感光体ドラム側間隔規制部材22は、図2,図3に示すように、装置本体のリア側及びフロント側にそれぞれ設けられ、符号を12F,12R及び22F,22Rとする。
これらの間隔規制部材12,22に相当する部材は、一般には感光体ドラム自体を間隔規制部材として現像ユニット側の間隔規制部材を現像ローラ軸に対して回転自在にする構成が知られているが、滑りを生じることによる磨耗や飛散したトナー等異物の付着による感光体ドラムと現像ローラとの間隔の不安定になる。従って、本実施形態に係る現像ローラ側間隔規制部材12及び感光体ドラム側間隔規制部材22は、ドラムユニットフレーム23や現像ユニット2の筐体20の一部に突起を設けた固定式の構成としている。
すなわち、現像ローラ側間隔規制部材12F,12Rは、現像ローラ2aの両端部を回転可能に保持する現像ユニット2の箱状の筐体20の感光体ドラム3a側端部に突設されている。また、感光体ドラム側間隔規制部材22F,22Rは、感光体ドラム3aの両端部を回転可能に保持するドラムユニット3のドラムユニットフレーム23F,23Rの現像ローラ2a側端部に突設されている。
現像ローラ側間隔規制部材12F,12Rと感光体ドラム側間隔規制部材22F,22Rとは、感光体ドラム3aの軸線に沿った方向の画像領域外で円筒状本体の両端部に近接して設置されるとともに、略平行に配置された感光体ドラム3aの軸心と現像ローラ2aの軸心との間でそれぞれ当接するように配置されている。
このように構成された現像ローラ側間隔規制部材12F,12Rと感光体ドラム側間隔規制部材22F,22Rとをフロント側及びリア側の両端部で当接させることにより、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの隙間が決定される。2点鎖線の矢印90は、現像ユニット2が移動する軌跡を示す。
押圧機構34は、現像ユニット2の現像ローラ軸線方向に沿った両端部に対応して設けられ、一方の押圧機構34Rは、装置本体の現像ユニット2挿入方向下流側(装置本体のリア側)に設けられ、他方の押圧機構34Fは、現像ユニット2の現像ユニット挿入方向上流側(装置本体のフロント側)に設けられている。
ここで、位置決め手段30における装置本体のリア側に配置される各構成要素について図面を参照して詳細に説明する。
図4に示すように、ドラムユニット3の感光体ドラム3aのリア側を保持するドラムユニットフレーム23R端部には、感光体ドラム側間隔規制部材22Rに隣接して感光体ドラム側間隔規制部材22Rよりも高く突出した突起部(ドラム保護部)24Rが装置本体のフロント側寄りに設けられている。
突起部24Rは、感光体ドラム3a外周よりも半径方向で外側に突出して形成され、その突起部24Rの感光体ドラム3aの軸線方向に沿った両端部には傾斜したテーパ部24aが形成されている。このテーパ部24aにより現像ユニット2を装置内に挿入する時に現像ローラ側間隔規制部材12Rが突起部24Rに当接して引っ掛かることを防止している。
本実施形態では、突起部24Rは、突出した高さを感光体ドラム側間隔規制部材22Rの高さとの差が0.5mm以上で、現像ローラ2aの軸径の40%以下としている。
尚、突起部24Rの高さは、感光体ドラム側間隔規制部材22Rよりも高いほど感光体ドラム3a表面の傷防止効果が大きく、0.5mm未満の高さではあまり効果は期待できない。また、現像ローラ軸2bの軸径の40%を超えると現像ローラ軸2bの先端部に形成されたテーパ部が軸受32に掛からず軸先端と軸受の突き当たりを生じて挿入できないという問題が発生する。
感光体ドラム側間隔規制部材22Rは、図2,図4に示すように、感光体ドラム3aの軸線方向に沿って画像領域からシール領域25a及び突起部24Rを挟んだ位置で該突起部24の直近に設けることが好ましい。
押圧機構34Rは、図4,図6に示すように、現像ローラ2aを回転自在に支持する軸受32を保持する現像ローラ軸受ホルダ33と、感光体ドラム3aを回転自在に支持する軸受37を保持するホルダ本体38Rと、現像ローラ軸受ホルダ33をホルダ本体38Rに保持される感光体ドラム3a側に付勢するばね部材としてコイルばね39Rとを備えている。
ホルダ本体38Rは、図6に示すように、一端部で感光体ドラム3aを保持するとともに、装置本体のリア側の本体フレーム110aに対して感光体ドラム3aを位置決め配置する。また、ホルダ本体38Rは、図6に示すように、現像ローラ軸受ホルダ33を感光体ドラム3aの軸心3a0と現像ローラ軸受ホルダ33に保持される現像ローラ2aの軸心2a0とを通る中心線CL1に沿って移動可能に保持している。
ホルダ本体38Rには、現像ローラ軸受ホルダ33の移動を制限するストッパ部38aが設けられている。ストッパ部38aは、図6に示すように、現像ローラ軸受ホルダ33の移動が制限された時の軸受32の軸心と軸受37の軸心との距離L1が、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとが装着される時の所定の軸間距離L0よりもL2短い距離となる位置に設けられている。
コイルばね39Rは、ホルダ本体38Rの感光体ドラム3a側とは反対の他端部に配置され、ホルダ本体38Rに保持される感光体ドラム3aに対して現像ローラ軸受ホルダ33を中心線CL1に沿って付勢するようにされている。
このように構成された押圧機構34Rは、現像ユニット2及びドラムユニット3が装置本体に装着されていない時には、現像ローラ軸受ホルダ33を、現像ローラ側間隔規制部材12R及び感光体ドラム側間隔規制部材22Rにより規定される位置から0.5mm以上で、押圧機構34Rに保持される現像ローラ2aの軸径の40%以下となる距離だけ感光体ドラム3a側に接近した位置に退避している。
次に、位置決め手段30における装置本体のフロント側に配置される各構成要素について図面を参照して詳細に説明する。
上記説明では装置本体リア側について記述したが、フロント側も同様の構成である。
図5に示すように、ドラムユニット3の感光体ドラム3aのフロント側を保持するドラムユニットフレーム23F端部には、感光体ドラム側間隔規制部材22Fに隣接して感光体ドラム側間隔規制部材22Fよりも高く突出した突起部(ドラム保護部)24Fがフロント側寄りに設けられている。突起部24Fは、上述した突起部24Rと同様に構成され、両端部にはテーパ部24aが形成されている。
押圧機構34Fは、図5に示すように、ドラムユニットフレーム23F端部に構成され、位置決め配置された感光体ドラム3aの端部に係合される感光体ドラムホルダ35と、感光体ドラムホルダ35を保持するホルダ部38Fと、感光体ドラムホルダ35を相対的に現像ローラ2a側に付勢するコイルばね(ばね部材)39Fとを備えている。
ホルダ部38Fは、図5に示すように、ドラムユニットフレーム23Fに対して感光体ドラム3aを相対的に位置決め配置する。また、ホルダ部38Fは、感光体ドラム3aを感光体ドラムホルダ35の軸心と現像ローラ2aの軸心を通る中心線に沿って相対的に移動可能に保持している。
ホルダ部38Fには、感光体ドラム3aの相対的な移動を制限するストッパ部38aが設けられている。ストッパ部38aは、感光体ドラム3aの相対的な移動が制限された時の感光体ドラム3aの軸心と現像ローラ2aの軸心との距離が、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとが装着される時の所定の軸間距離よりも短い距離となるようにされている。
コイルばね39Fもコイルばね39Rと同様に、ドラムユニットフレーム23Fに保持される感光体ドラム3aに対して相対的に現像ユニット2を感光体ドラム3aの軸心と現像ローラ軸受ホルダ33に保持される現像ローラ2aの軸心とを通る中心線に沿って付勢するようにされている。
このように構成された押圧機構34Fは、現像ユニット2及びドラムユニット3が装置本体に装着されていない時には、感光体ドラムホルダ35を、現像ローラ側間隔規制部材12F及び感光体ドラム側間隔規制部材22Fにより規定される位置から0.5mm以上で、押圧機構34Fに保持される感光体ドラム3aの取付け部3cの軸径の40%以下となる距離だけ現像ローラ2a側に接近した位置に退避している。
すなわち、装置本体のフロント側では、リア側のように現像ローラ軸受ホルダ33を感光体ドラム3a側に押圧するのではなく、感光体ドラムホルダ35を相対的に現像ローラ2a側に押圧するように構成する点が異なるが、結果としては装置本体に位置決めされた感光体ドラム3aに現像ユニット2を近づけるように作用するため、リア側における作用と同じである。
次に、本実施形態に係る位置決め手段30による現像ユニット2を感光体ドラム3aに対して装着する時の動作と作用について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る画像形成装置100において、装置本体に現像ユニット2を装着する場合は、まず、図2に示すように、現像ユニット2を案内部材31に沿って装置本体のフロント側からリア側に向かい装置内に挿入する。現像ユニット2は矢印90で示す軌跡を描いて挿入される。
現像ユニット2は、装着が完了する直前までは、感光体ドラム3aと現像ユニット2とが接触して感光体ドラム3aの表面が傷つくのを防止するため、図2に示すように、ガイド部31aに沿って感光体ドラム3aとの一定距離を保持した状態で移動する。そして、装着が完了する直前には、図3に示すように、感光体ドラム3aと現像ローラ2aの間隔が適正距離になるよう傾斜部31a2に沿ってドラム側へ近づける。
現像ユニット2の装置本体への装着が完了した時には、図4に示すように、現像ローラ軸2bのリア側の軸端部2b1が軸受32に挿入され、軸受32を保持する現像ローラ軸受ホルダ33がコイルばね39の弾性力により感光体ドラム3a側へ押圧される。
現像ユニット2が感光体ドラム3a側へ押圧されると、現像ローラ2aを含む現像ユニット2全体が感光体ドラム3a側へ押し付けられ、現像ローラ側間隔規制部材12Rと感光体ドラム側間隔規制部材22Rとが当接して押圧された状態となる。
現像ローラ側間隔規制部材12Rと感光体ドラム側間隔規制部材22Rとが当接することで現像ローラ2aの移動が制限され、感光体ドラム3aと現像ローラ2aの間に所定の間隔を取った状態で現像ローラ2aが位置決めされる。
この時、現像ローラ側間隔規制部材12R及び感光体ドラム側間隔規制部材22Rの長手方向(現像ローラの軸線に沿った方向)での位置は、画像領域外にできるだけ近接した位置に配置する方が、現像ローラ軸2bの傾きやたわみを排除できるため高精度が得られる。
実際は、現像ユニット2内部からのトナーの飛散を抑制するシール部材25(25R,25F)が必要となるため、そのシール部材25の直近に設置することになる。しかしながら、現像ローラ軸2bが現像ローラ軸受ホルダ33の軸受32に挿入される直前の位置では、軸受32による位置決めされていない状態で、案内部材31によりガイドされて現像ユニット2が感光体ドラム3aへ接近するため、非常に感光体ドラム3aの表面を傷つけ易い危険な状態となる。
そこで、本実施形態では、最も近接している現像ローラ側間隔規制部材12Rの周辺に突起部24Rを設けたことで、それ以上現像ユニット2が感光体ドラム3aに近づかないようにして、感光体ドラム3aの表面が損傷することを防止することができる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、画像形成装置100において、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの隙間を位置決めする位置決め手段30として、現像ユニット2の装着動作を案内する案内部材31と、現像ユニット2を位置決めする時に現像ユニット2を感光体ドラム3a方向に弾性的に押圧する押圧機構34と、現像ローラ2aと感光体ドラム3aとの間隙を規制する現像ローラ側間隔規制部材12と感光体ドラム側間隔規制部材22とを設けたことで、感光体ドラム3aと現像ローラ2aとの間隔を高精度に位置決めでき、簡単な構成で、且つ低コストでドラムユニット3と現像ユニット2の交換を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、押圧機構34R,34Fを、現像ユニット2及びドラムユニット3が装置本体に装着されていない時には、現像ローラ軸受ホルダ33及び感光体ドラムホルダ35を、現像ローラ側間隔規制部材12R及び感光体ドラム側間隔規制部材22Rにより規定される位置から0.5mm以上、現像ローラ側間隔規制部材12F及び感光体ドラム側間隔規制部材22Fにより規定される位置から0.5mm以上で、押圧機構34Rに保持される現像ローラ2aの軸径の40%以下となる距離だけ感光体ドラム3a側に接近した位置に退避するように構成したので、構成部品の寸法バラツキや組立バラツキが生じても安定した押圧力を得ることができる。
尚、その押圧力は、現像ローラ軸2bの先端に力が掛かり、現像ローラ側間隔規制部材12Rを介して現像ユニット2内の軸受を支点とした曲げ応力を生じるため、現像ローラ側間隔規制部材12Rにより確実な圧接を得られる範囲で極力小さな値とすることが望ましい。
現像ローラ2aに作用する押圧力は、本実施形態のように現像ローラ2aと感光体ドラム3aの軸心が水平になるように設置されている場合、現像ユニット2の重量の10〜30%程度の力が適当であり、現像ローラ2aと感光体ドラム3aの軸心が垂直になるように設置されている場合、装置本体のフロント側及びリア側の両サイドに押圧機構34F,34Rがあるため現像ユニット2の重量の60〜80%程度の力が適当である。
また、現像ローラ2aと感光体ドラム3aの規定位置と退避位置との距離L2は、部品の寸法バラツキ、組立バラツキを考慮して、安定した押圧力を得るためには0.5mm以上必要であり、現像ユニット挿入時に現像ローラ軸2bのテーパにて軸受ホルダを規定位置まで移動させるためには現像ローラ軸径の40%以下にする必要がある。ただし、感光体ドラム3aの表面の傷を保護する領域、つまり、突出部(ドラム保護部)24を設けた場合には、その突出高さも考慮して退避距離を設定することが望ましい。
さらに、本実施形態によれば、装置本体のフロント側の押圧機構34Fを現像ユニット2側に構成したので、現像ユニット2の挿入、装着完了時に、感光体ドラム軸3bを基準にフロント側の現像ユニット2の位置決めを完了することができるので、現像ユニット2の交換作業を容易にして作業効率の向上を図ることができる。
尚、フロント側の押圧機構34Fは、上述した構成に限定するものではなく、例えば、リア側の押圧機構34Rと同様に構成したものであっても良く、また、フロント側の装置本体に対するドラム軸の位置決めを別体で構成した位置決め部材により行うように構成し、その位置決め部材に押圧部材を設置するようにしても良い。
また、本実施形態では、現像ローラ軸受ホルダ33の移動は、コイルばね39を用いて平行移動するようにしているが、本発明は、前述した構成に限定されるものではなく、例えば、作用する位置から離れた位置に支点を設けて回転するように動作するいわゆるキックばねを用いて、回転移動する一部で移動動作を行うようにしても良い。
また、本実施形態によれば、現像ローラ側間隔規制部材12と感光体ドラム側間隔規制部材22との接触位置を、現像ローラ2aの軸心2a0と感光体ドラム3aの軸心3a0を結んだ線上にしたので、現像ローラ軸受32に掛けられている押圧力が不要なモーメントを発生させることなく、直線的に間隔規制部材同士の圧接力となるため、安定した圧接状態を得ることができる。
また、本実施形態では、現像ローラ2aを支持する軸受32にボールベアリングを用いているが、これに限定されるものではなく、銅焼結系含油軸受を用いたものであっても良い。銅焼結系含油軸受を用いる場合は、含油軸受に突起を設けて間隔規制部材を構成するようにしても良い。
以上のように、本発明は、上述した実施形態や変形例等に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上述した実施形態では、複数の現像装置を設置するカラー用の画像形成装置に本発明が適用されているが、本発明をモノクロ用の現像装置を設置する画像形成装置に適用することも可能である。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 前記画像形成装置の位置決め手段の構成を示す説明図であり、ドラムユニットを装着した装置本体に現像ユニット挿入時の案内部材により感光体ドラムとの一定距離を保持している状態を示す説明図である。 前記現像ユニットの挿入が完了した状態を示す説明図である。 図3の前記位置決め手段のリア側の構成を示す詳細図である。 図3の前記位置決め手段のフロント側の構成を示す詳細図である。 前記位置決め手段を構成する感光体ドラム及び現像ローラを保持するホルダの構成を示す図4のA−A断面矢視図である。 従来の間隔規制部材を用いた位置決め手段においてレバー部材により現像ユニットを感光体ドラムに対して移動させる方式による位置決め手段の構成を示す説明図である。 従来の間隔規制部材を用いた位置決め手段において位置決め部材により現像ローラと感光体ドラムの軸心の位置決めを行う方式による位置決め手段の構成を示す説明図である。
符号の説明
2 現像ユニット
2a 現像ローラ
2a0 軸心
2b 現像ローラ軸
3 ドラムユニット
3a 感光体ドラム
3a0 軸心
3b 感光体ドラム軸
12,12F,12R 現像ローラ側間隔規制部材
20 筐体
22,22F,22R 感光体ドラム側間隔規制部材
23F,23R ドラムユニットフレーム
24,24F,24R 突起部
25,25F,25R シール部材
24a テーパ部
30 位置決め手段
31 案内部材
31a ガイド部
31a1 導入部
31a2 傾斜部
34,34F,34R 押圧機構
35 感光体ドラムホルダ
38F ホルダ部
38R ホルダ本体
38a,38b ストッパ部
100 画像形成装置
110 装置本体
110a 本体フレーム
CL1 中心線
L0 軸間距離
L1 軸心距離
L2 距離(規定位置と退避位置との差)

Claims (8)

  1. 静電潜像が形成される感光体ドラムを備えたドラムユニットと、前記感光体ドラムの表面に現像剤を供給する現像ローラを備えた現像ユニットとをそれぞれ別体で備え、電子写真方式により前記感光体ドラムの表面に形成された現像剤像を記録媒体上に転写する画像形成装置において、
    前記感光体ドラムに対して前記現像ローラの位置決めを行う位置決め手段として、
    前記現像ローラの軸線方向に沿って装置内に挿入して装着される前記現像ユニットの装着が完了する直前まで前記現像ローラと前記感光体ドラムとが略一定の間隙で離間した状態を維持し、前記現像ユニットの装着が完了した時に前記現像ローラを前記感光体ドラムに向かって近づけた状態に位置づける案内部材と、
    前記現像ユニットを位置決めする時に前記現像ユニットを前記感光体ドラム方向に弾性的に押圧する押圧機構と、
    前記現像ローラと前記感光体ドラムとの間隙を規制する間隔規制部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記間隔規制部材は、前記ドラムユニット及び前記現像ユニットの両方に設けられ、
    前記両方に設けられた間隔規制部材は、略平行に配置された前記感光体ドラムの軸心と前記現像ローラの軸心との間で当接することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記間隔規制部材は、前記感光体ドラムの軸線に沿った方向の画像領域外に近接して設置されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ドラムユニットの前記感光体ドラムを保持するフレーム端部に、前記感光体ドラム外周よりも半径方向で外側に突出したドラム保護部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記ドラム保護部は、前記感光体ドラムの軸線方向に沿った両端部に傾斜したテーパ部を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記ドラム保護部は、突出した高さを前記間隔規制部材の高さとの差が0.5mm以上で、前記現像ローラの軸径の40%以下とすることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記押圧機構は、前記現像ユニットの現像ローラ軸線方向に沿った両端部に対応して設けられ、
    一方の押圧機構は、装置本体の現像ユニット挿入方向下流側に設けられ、
    他方の押圧機構は、前記現像ユニットの現像ユニット挿入方向上流側に設けられることを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記押圧機構は、前記現像ユニット及びドラムユニットが装置本体に装着されていない時には、前記間隔規制部材により規定される位置から0.5mm以上で、前記押圧機構に保持される軸径の40%以下となる距離の位置に退避されていることを特徴とする請求項1乃至7のうちの何れか一項に記載の画像形成装置。
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JP2011150156A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Kyocera Mita Corp 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
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