JP2010190536A - 空気調和機 - Google Patents

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英二 古津
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Abstract

【課題】前面パネルが可動する空気調和機で、運転時に内部機構の露出を無くし美観を保持できる外観となることを目的とする。
【解決手段】前面パネルが駆動手段によりユニット本体と間隔を開けずに上方へスライドした時に、前面パネルとユニット本体の間に前面吸込口に連通する空気取入口が形成されるので、空気の吸込量を確保でき、且つ、前面吸込口や内部のフィルタや前面パネル駆動機構が使用者から視認されることがなく美観を保持できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ユニット本体の前面吸込口を開閉する前面パネルを備えた空気調和機の構造に関するものである。
昨今、空気調和機は、設置する室内のインテリアに調和するデザインが好まれている。そのため、本体色は、室内の壁紙に使われている白色やベージュ色などの明度の高い色が採用されている。また、形態においては、何処にでも取り付けられるようにコンパクトなサイズであり、さらに、吸込桟や吹出口による凹凸や孔によって存在が目立つことでインテリアに違和感を与えることがないように、前面がフラットパネルとなり、吹出口は風向板で塞がれる形態のものが多くなってきている。
この空気調和機は、上面と前面上部に吸込口を備え、前面下部に吹出口を備え、内部に熱交換器と送風ファンを収納したユニット本体と、そのユニット本体の前面に装着され、前面の吸込口を開閉する前面パネルと、吹出口に取り付けられ、同吹出口を開閉する風向板とで外郭が構成されている。運転時は、風向板が開くと共に正面の前面パネルが駆動機構により前上方へ可動し、開口された前面の吸込口より空気を吸い込み、運転停止時は、前面パネルと風向板が閉じることで、凹凸の無いフラットな形状で、インテリアに調和するデザインが得られる。(例えば特許文献1参照)
特開2006−162138号公報
しかしながら、運転停止時には凹凸の無いフラットな形状を保持しているが、運転時には前面パネルが前上方へ可動することで、前面パネルとユニット本体の間にできる隙間により、下方や側面から使用者に前面の吸込口と、その内部のフィルタや熱交換器や前面パネル開閉の為の駆動機構のアームが視認され、美観を損ねている。
また、前面吸込口の下方が開口されていることで、吹出口から吹き出された空気がすぐに前面吸込口に吸い込まれてしまう所謂ショートサーキットが発生して運転効率の低下を招いている。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、前面パネルが運転時に可動して空気の吸込量を確保でき、かつ、前面の吸込口や内部のフィルタや前面パネルの駆動機構が使用者から視認されることがなく美観を保持でき、吹出空気のショートサーキットも防止する空気調和機を提供することを目的とする。
本発明は、前面上部および上面に吸込口を備え、前面下部に吹出口を備えたユニット本体と、前記前面上部の吸込口を開閉すべく、前記ユニット本体に取り付けた前面パネルを備えた空気調和機において、
側面における前記ユニット本体と前記前面パネルの合わせ目は同一の円弧または直線で成り、前記前面パネルの正面側は平滑もしくは正面側に膨らむ曲面で形成され、前記前面パネルは駆動手段により前記ユニット本体と間隔を開けずに前記円弧または前記直線に沿って上方へスライドするようにしたことを主な特徴とする。
本発明は空気調和機において前面パネルが駆動手段によりユニット本体と間隔を開けずに上方へスライドした時に、前記前面パネルと前記ユニット本体の間に前面吸込口に連通する空気取入口が形成されるので、空気の吸込量を確保でき、かつ、前面吸込口や内部のフィルタや前面パネル駆動機構が使用者から視認されることがなく美観を保持でき、吹出空気のショートサーキットも防止できる利点がある。
は本発明の図であり(a)は運転停止時の斜視図、(b) は運転時の斜視図、(c)は運転停止時の側面図、(d) は運転時の側面図である。 は本発明の断面図であり、(a)は運転停止時、(b)は運転時である。 本発明の分解図である。 本発明の前面パネルを背面から見た斜視図である。 本発明の他の実施例の図であり(a)は運転停止時の斜視図、(b) は運転時の斜視図である。 本発明の他の実施例の分解図である。 本発明の他の実施例の前面パネルを背面から見た斜視図である。
以下、図1から図4を参照して本発明の実施の形態を説明する。また図5から図7を参照して本発明の他の実施の形態を説明する。なお、同一部位などは同一符号を持って示して重複した説明を省略する。
空気調和機1は、図1または図2示すように上面に上面吸込口15が、前面上部に前面吸込口16が、また前面下部には吹出口17が設けられた箱形のユニット本体2と、このユニット本体2の前面に装着された前面パネル3と、前記吹出口16に取り付けられた風向板10とで外郭を構成している。また、前記ユニット本体2内には、熱交換器11と送風ファン12とフィルタ13と電装品箱(図示せず)を支持するケーシング14が設けられ、前記送風ファン12により前記上面吸込口15と前記前面吸込口16から吸い込まれた吸込空気が前記フィルタ13を通過して前記熱交換器11で熱交換され冷気あるいは暖気となり、前記風向板10で風向を調整して前記吹出口17から室内に送出するようにしている。
前記ユニット本体2の正面側は、図3に示すように上端から吹出口17の上端辺にかけて側面視でユニット本体側円弧21で抉られた形に形成され、左右端に凹面22を残し、前記前面吸込口16を含む中央部23が突出している。この中央部23の内側には駆動装置51が配置され、該駆動装置51と連結軸52で連結されたギア53が左右端に取り付けられ、このギア53が凹面22に設けられたギア用孔24から一部顔を出している。また、ユニット本体2の手前上端の左右端には後述する前記前面パネル3を係止する係止溝25がある。さらに、前記中央部23と吹出口17の間には左右端を結び、一段落ち込んだ段差部26があり、該段差部26の中に係止孔27が複数個所設けらている。
前記前面パネル3の横幅は前記ユニット本体2と同幅であり、平滑で緩やかに膨らんだ表面31を有し、側面視で背面側は前記円弧21と同一の前面パネル側円弧32で形成されている。前記前面パネル3の背面側には、図4に示すように左右端部から内側方向へ、また上端から中ほどに掛けて延出した取付片33があり、この取付片33の上には前記ギア53と噛み合うラック54が設けられている。
前記前面パネル3の内側には前面パネル取付枠40が取り付けられる。該前面パネル取付枠4の中央部は前記ユニット本体2の中央部23に合わせた膨らみと、前面吸込口16用開口部がある。上端には前記係止溝25に係止するフック41が左右端に設けられ、左右側面の端辺には前記前面パネル側円弧32と同じ曲率でなる凹部が上部から中ほどに掛けて設けられ、これが前記取付片33を受けるガイド部42なる。
また、取付枠40の下部にはユニット本体2よりも若干幅広い取付板43があり、その裏面には前記ユニット本体2の係止孔27に係止する係止爪44が設けられている。
前記前面パネル3を前記ユニット本体2に取り付ける際は、まず前記前面パネル3の取付片33を、前記前面パネル取付枠4のガイド部42に上から嵌入する。このとき、前記ガイド部23と前記取付片33は上端から中ほどで止まっているため、前記前面パネル3は指定の位置で止まる。
次に、前記前面パネル取付枠4のフック41を前記ユニット本体2の係止溝25に上から挿入して、手前に降ろし、前記係止爪44を前記係止孔27に嵌入することで、前面パネル3がユニット本体2に保持される。
その際、前記取付板43が左右端から若干飛び出す構成となる。この飛び出した部分が爪の役割を担い、メンテナンス等で前記前面パネル3を外す場合は、取付板43に指を引っかけて手前に引き上げ、前記フック41を外すことで、前面パネル3を外すことができる。
さらに、前面パネル3をユニット本体2に取り付けることで、自動的に前記ラック54が前記ギア53に噛み合わされることになる。
この空気調和機1がリモコンからの信号で運転を開始すると、前記風向板10が開くと共に前記駆動装置51が駆動し、前記連結軸52を通して前記ギア53が回転を始める。前記ギア53と噛み合う前記ラック54と、さらに前記ラック54と一体である前記取付片33を有する前記前面パネル3が前記ガイド部42に沿って上方に可動する。前記ユニット本体2と前記前面パネル3の合わせ目は同一の前記ユニット本体側円弧21と前記前面パネル側円弧32で形成されていることから、前記前面パネル3は前記ユニット本体2に沿って間隔を開けずに上方へスライドすることになる。
また、前記前面パネル3が上方へスライドしたときに前記ユニット本体2との間に前記前面吸込口16に連通する空気取入口16aが形成され、空気を取り入れることができることになる。
これにより、前記前面パネル3の表面に吸込桟が不要の平滑な面が形成できてインテリアに調和したデザインとなり、また、運転時にも、前記前面パネル3は前記ユニット本体2に沿って間隔を開けずに上方へスライドすることで前記前面パネル3と前記ユニット本体2の合わせ目に隙間が発生しないため、使用者から前面吸込口や内部のフィルタや駆動機構が側面や下方から視認されることがなく美観を保持できる。
さらに、前記前面パネル3と前記ユニット本体2の合わせ目に隙間が発生しないことから、吹出空気のショートサーキットも防止できる利点がある。
実施例2の空気調和機1は、図5および図7に示すように上面に上面吸込口15が、前面上部に前面吸込口16が、また前面下部には吹出口17が設けられた箱形のユニット本体2と、このユニット本体2の前面に装着された前面パネル3と、前記吹出口17に取り付けられた風向板10とで外郭を構成している。内部機構は前記実施例1と共通のため省略する。
前記ユニット本体2の正面側は、図6に示すように前面吸込口16から上端まで後方へ傾いて形成され、その内側には駆動装置51が配置されている。左右端には上端から中ほどに掛けて直線状の凹部があり、これが後述する取付片33を受けるガイド部28となる。このガイド部28の本体側の面にはギア用孔24がある。前記駆動装置51と連結軸52で連結されたギア53が左右端に取り付けられ、このギア53が該ギア用孔24から一部顔を出している。
前記前面パネル3は平滑で緩やかに膨らんだ表面31を有し、横幅は前記ユニット本体2と同幅である。前記前面パネル3の側面では、ユニット本体側端辺が直線でなり、ユニット本体2に保持された際にはユニット本体と面一で直線の合わせ目が形成されることになる。
また、前記前面パネル3の背面には、図7に示すように左右端部から内側方向へ、また上端から中ほどに掛けて延出した取付片33があり、この取付片33の上には前記ギア53と噛み合うラック54が設けられている。
前記前面パネル3は、前記取付片33を前記ユニット本体2の前記ガイド部28に上から嵌入して前記ギア53と前記ラック54を噛み合わせることで取り付けられ、前記前面パネル3を前記ユニット本体2に保持させることができる。その際、前記ガイド部28と前記取付片33は上端から中ほどで止まっているため、前記前面パネル3も指定の位置で止まる。また、メンテナンス等で前記前面パネル3を外す場合は、前面パネル3を引き上げることで外すことができる。
この空気調和機1がリモコンからの信号で運転を開始すると、前記風向板10が開くと共に前記駆動装置51が駆動し前記連結軸52を通して前記ギア53が回転を始め、前記ギア53と噛み合う前記ラック54と一体である前記取付片33を有する前記前面パネル3が前記ガイド部28に沿って直線状に上方にスライドする。前記前面パネル3は前記ユニット本体2に覆いかぶさるため上方へスライドしても間隔が開くことはない。
また、前記前面パネル3が上方へスライドしたときに前記ユニット本体2との間に前記前面吸込口16に連通する空気取入口16aが形成され、空気を取り入れることができることになる。
これにより、前記前面パネル3の表面に吸込桟が不要となり平滑な面が形成できてインテリアに調和したデザインとなり、また、運転時にも、前記前面パネル3は前記ユニット本体2に沿って間隔を開けずに上方へスライドすることで前記前面パネル3と前記ユニット本体2の合わせ目に隙間が発生しないため、使用者から前面吸込口や内部のフィルタや駆動機構が側面や下方から視認されることがなく美観を保持できる。
さらに、前記前面パネル3と前記ユニット本体2の合わせ目に隙間が発生しないことから、吹出空気のショートサーキットも防止できる利点がある。
1 空気調和機
10 風向板
16 前面吸込口
16a 空気取入口
2 ユニット本体
21 ユニット本体側円弧
23 ガイド部
3 前面パネル
32 前面パネル側円弧
33 取付片
4 取付枠
42 ガイド部
51 駆動装置
52 連結軸
53 ギア
54 ラック

Claims (1)

  1. 前面上部および上面に吸込口を備え、前面下部に吹出口を備えたユニット本体と、前記前面上部の吸込口を開閉すべく、前記ユニット本体に取り付けた前面パネルを備えた空気調和機において、
    側面における前記ユニット本体と前記前面パネルの合わせ目は同一の円弧または直線で成り、前記前面パネルの正面側は平滑もしくは正面側に膨らむ曲面で形成され、前記前面パネルは駆動手段により前記ユニット本体と間隔を開けずに前記円弧または前記直線に沿って上方へスライドするようにしたことを特徴とする空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021082323A1 (zh) * 2019-10-30 2021-05-06 广东美的制冷设备有限公司 空调器的滑动门组件以及具有其的空调器

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