JP2010190400A - タッチダウン軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】空転停止性能に優れたタッチダウン軸受を提供する。
【解決手段】内輪61と、外輪62と、内輪61及び外輪62の間で転動可能に配置された転動体とを有するタッチダウン軸受であって、少なくとも1個の転動体63bの比重又は径を、他の転動体63aの比重又は径と異なるようにする。このように構成することにより、タッチダウン軸受が空転し始まる際、重量または径の異なる転動体が、慣性の違いから隣接する転動体に追いつくか、遅れるかして接触し、そのまま摺勤し続ける。この接触により、タッチダウン軸受の回転エネルギーを減少させ、タッチダウン軸受を早く停止させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気軸受とともに設置され、磁気軸受の制御不能時に軸受として機能するタッチダウン軸受に関する。
タッチダウン軸受は、磁気軸受とともに設置される転がり軸受であり、通常時には、回転輪(内輪又は外輪)が、回転部材(軸又はハウジング)と接触しない構成となっている。一方、前記磁気軸受が何らかのトラブルで制御不能になった時には、回転輪の回転部材との対向面が、前記回転部材に接触(タッチダウン)し、軸受として機能することにより、前記磁気軸受及び回転部材を保護する構成となっている。
このようなタッチダウン軸受としては、例えば、特許文献1〜6に記載されたタッチダウン軸受が提案されている。
特許文献1に開示されたタッチダウン軸受は、転動体を高速度工具鋼製とすることにより、内輪や外輪に用いられるステンレス鋼や軸受鋼と比較して、タッチダウン時に予想される温度(200〜300℃)下における硬さを高くするものである。このようなタッチダウン軸受であれば、転動体の発熱による早期損傷を防止することが可能となり、軸受の耐久性を向上させることが可能となる。
また、特許文献2に開示されたタッチダウン軸受は、ボール(転動体)と内輪に透磁率1.4以下の材料を使用する構成を有するものである。
また、特許文献3に開示されたタッチダウン軸受は、少なくとも1個のボールを強磁性体製とした構成を有するものである。
また、特許文献4に開示されたタッチダウン軸受は、負荷ボール間に、よりサイズの小さいスペーサボールを配置する構成を有するものである。
また、特許文献5に開示されたタッチダウン軸受は、外輪及び内輪の対向する肩部を接近させた構成を有するものである。
特開2006−153240号公報 特開2002−221226号公報 特開2006−266430号公報 特開平9−166133号公報 特開2007−309380号公報
タッチダウン軸受には、その特有の性能として、「タッチダウン時の回転性能(以下、回転性能と呼ぶ)」及び「ロータ軸接触時の空転停止性能(以下、空転停止機能と呼ぶ)」が求められる。
前記回転性能は、タッチダウン時に回転を円滑に行う回転性能である。この回転性能が高いと、不慮の断線やモータの損傷が原因でロータ軸がタッチダウンした時に、ロータ軸が振れ回ってステータ部材に接触して破損するのを防ぎ、ロータ軸を安全に着陸させることができる。
前記空転停止機能は、タッチダウン軸受がロータ軸と接触し空転したとき、その空転を長く続けることなく、軸受を早い時期に停止させる性能である。タッチダウン軸受には、ターボ分子ポンプが回転中に地震や周辺機器の振動でロータ軸が接触することがある。その後、ロータ軸は、上記、不慮の断線やモータの損傷が原因でロータ軸がタッチダウンした時とは異なり、すぐに磁気的安定を取戻して定常位置に復帰するので、タッチダウン軸受とは一瞬接触するだけで、その後は非接触状態に戻る。このとき、ロータ軸から回転力を受けてタッチダウン軸受は空転(通常内輪)を始めるが、空気抵抗がないため、タッチダウン軸受はそのまま空転し続けることになる。このとき、大きな回転音を生じたり、コーティングされている固体潤滑剤が摩耗して膜厚が減少し、本来のタッチダウン時に上記回転性能を十分に発揮できなかったり、温度が急上昇して焼き付きを生じてしまうという不具合を発生しかねない。したがって、タッチダウン軸受には、空転時に早期に自転を停止する性能が必要なのである。
しかしながら、特許文献1に記載のタッチダウン軸受では、耐熱性改善によるタッチダウン時の耐久性の向上には効果があるが、空転停止性能を向上させる構成について開示されていない。
また、特許文献2に記載されたタッチダウン軸受では、軸受近傍にある磁気軸受やモータからの漏洩磁界の影響を小さくして、外部磁界による連れ回りを防止することによってタッチダウン時の回転性能を向上させる効果があるが、空転停止性能を向上させる構成について開示されていない。
また、特許文献3に記載のタッチダウン軸受では、外部磁界にともなう軸受の連れ回り防止には効果があるが、外部磁界が微弱である場合において、空転停止性能を向上させる構成について開示されていない。また、外部磁界がある程度の強度である場合においても、空転停止性能を向上させる構成について開示されていない。
また、特許文献4に記載のタッチダウン軸受では、回転性能向上には効果があるが、空転停止性能を向上させる構成について開示されていない。
また、特許文献5に記載のタッチダウン軸受では、外部磁界で生じる外輪内及び内輪内のうず電流による軸受の昇温を少なくすることには効果があるが、空転停止性能を向上させる構成について開示されていない。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、空転停止性能に優れたタッチダウン軸受を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載の発明に係るタッチダウン軸受は、磁気軸受と共に設置され、通常時には内輪又は外輪からなる回転輪が軸又はハウジングからなる回転部材と接触せず、前記磁気軸受の制御不能時に前記回転輪が前記回転部材と接触して軸受として機能するタッチダウン軸受において、
前記内輪及び外輪の間に転動自在に配設された複数の転動体のうち、少なくとも1個の転動体の比重が、他の転動体の比重と異なることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係るタッチダウン軸受は、磁気軸受と共に設置され、通常時には内輪又は外輪からなる回転輪が軸又はハウジングからなる回転部材と接触せず、前記磁気軸受の制御不能時に前記回転輪が前記回転部材と接触して軸受として機能するタッチダウン軸受において、
前記内輪及び外輪の間に転動自在に配設された複数の転動体のうち、少なくとも1個の転動体の径が、他の転動体の径よりも小さいことを特徴としている。
本発明の請求項1に係るタッチダウン軸受によれば、タッチダウン軸受が空転し始まる際、重量の異なる転動体が、慣性の違いから隣接する転動体に追いつくか、遅れるかして接触し、そのまま摺勤し続ける。この接触により、タッチダウン軸受の回転エネルギーを減少させ、タッチダウン軸受を早く停止させることができる。
また、本発明の請求項2に係るタッチダウン軸受によれば、タッチダウン軸受が空転し始まる際、径の異なる転動体が、慣性の違いから隣接する転動体に追いつくか、遅れるかして接触し、そのまま摺勤し続ける。この接触により、タッチダウン軸受の回転エネルギーを減少させ、タッチダウン軸受を早く停止させることができる。
本発明に係るタッチダウン軸受を備えた磁気浮上式ターボ分子ポンプを示す断面図である。 本発明に係るタッチダウン軸受の第1の実施形態における構成を示す断面図である。 本発明に係るタッチダウン軸受の第1の実施形態における構成を示す断面図である。 本発明に係るタッチダウン軸受の第2の実施形態における構成を示す断面図である。 本発明に係るタッチダウン軸受の第3の実施形態における構成を示す断面図である。 本発明に係るタッチダウン軸受の実施例における試験装置の構成を示す断面図である。 本発明に係るタッチダウン軸受の実施例における試験装置の構成を示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係るタッチダウン軸受の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の2種類のタッチダウン軸受を備えた磁気浮上式ターボ分子ポンプを示す縦断面図である。図2は本実施形態のタッチダウン軸受の構成を示す図であり、図2(a)は一方のタッチダウン軸受の構成を示す縦断面図、図2(b)は、他方のタッチダウン軸受の構成を示す縦断面図である。図3は本発明に係るタッチダウン軸受の第1の実施形態を示す横断面図である。
図1に示すように、磁気浮上式ターボ分子ポンプ1は、ロータ翼10と、ロータ軸20と、磁気軸受30,40,50と、タッチダウン軸受60,70とを有する。ロータ翼10と一体に回転するロータ軸20は、一組のアキシアル磁気軸受30と二組のラジアル磁気軸受40,50とにより、非接触状態で回転自在に支持されている。また、ラジアル荷重を受ける総玉タイプの深溝玉軸受60と、アキシアル荷重を受ける組み合わせアンギュラ玉軸受70が、タッチダウン軸受として設置されている。ロータ軸20は鉛直方向に延びる回転軸であって、ロータ軸20の下部にはフランジ21が一体に形成されている。アキシアル磁気軸受30は、このフランジ21を、対をなす電磁石30a,30bで挟むように配置されている。深溝玉軸受60はロータ軸20の上部に設置され、アンギュラ玉軸受70はロータ軸20の下部のフランジ21の直上に設置されている。
図1に示す磁気浮上式ターボ分子ポンプ1は、その他に、上部ケーシング80A、下部ケーシング80B、電動モータ90、及びハウジング81を備えている。電動モータ90は、ロータ軸20を高速回転させる動力源である。ハウジング81は、上部ケーシング80Aの一部をなす部材であって、ラジアル磁気軸受40,50及び深溝玉軸受60のハウジングとして機能する。
次に、図2(a)に示すように、深溝玉軸受60は、内輪61と、外輪62と、内輪61と外輪62との間で転動可能に配設された複数の転動体63とを有する。内輪61及び外輪62には、それぞれ転動体63側に突出して互いに対向するフランジ61a,62aが形成されている。深溝玉軸受60の内輪(回転輪)61とロータ軸20との間には、半径方向に所定の隙間60Aが設けられている。この隙間60Aは、ラジアル磁気軸受40,50のロータ軸20に対する半径方向の隙間(図1参照)より小さい。
同様に、図2(b)に示すように、アンギュラ玉軸受70は、内輪(回転輪)71と、外輪72と、内輪71と外輪72との間で転動可能に配設された複数の転動体73とを有する。内輪71及び外輪72には、それぞれ転動体73側に突出して互いに対向するフランジ71a,72aが形成されている。内輪71とロータ軸20との間にも、半径方向に所定の隙間70Aが設けられている。この隙間70Aも、ラジアル磁気軸受40,50のロータ軸20に対する半径方向の隙間(図1参照)より小さい。アンギュラ玉軸受70の外輪72は、アキシアル磁気軸受30のハウジング31に取り付けられている。
したがって、ロータ軸20は、通常時には、ラジアル磁気軸受40,50とアキシアル磁気軸受30とにより、回転自在に支持される。また、これらの磁気軸受30,40,50が制御不能となった時に、深溝玉軸受60の内輪61及びアンギュラ玉軸受70の内輪71がタッチダウンして、軸受として機能するようになる。
ここで、図3に示すように、本実施形態では、タッチダウン軸受60を構成する内輪61、外輪62及び複数の転動体63のうち、転動体63が、大多数の転動体63aと、該転動体63aの比重又は重量が異なる1つの転動体63bとからなる構成を有する。一般に、タッチダウン軸受60に用いられる転動体63は、耐摩性能がいいことからセラミックボールが使用されることが多い。例えば、転動体63aの材料がSi34製(比重:約3.2)である場合、転動体63bの材料としては、例えばアルミナ製(比重:約3.9)が好ましく、比重の違いの大きいジルコニア製(比重:約6.0)がより好ましい。また、転動体63bの材料としては、SUS440C製(比重:約7.7)でもよいが、耐摩性能がセラミックボールよりは劣る。したがって、耐摩用材料であるWC−Co系超硬合金(比重:約14.4;Co10wt%)を転動体63bの材料として用いると耐摩性能も良好である。
次に、タッチダウン軸受60の空転が開始されて、転動体63bが隣接する転動体63a,63aと摺動する動作について説明する。図4は、タッチダウン軸受60の空転が開始されて、転動体63bが隣接する転動体63a,63aと摺動する状態を示す図である。図4に示すように、転動体63bが、転動体63aより軽い場合、空転開始時において転動体63bが転動体63aより先に公転を始めるため、転動体63aを追いかけて摺動している。このような現象が起きることによって、タッチダウン軸受60の回転エネルギーが減少するため、空転が早期に停止することになる。
ここで、転動体63bは、1個配置されていれば効果を奏することができるが、複数あればより効果が高くなる。しかしながら多すぎるとアンバランスとなり、回転性能に支障が生じる可能性があるので、回転性能を損なわずに空転停止性能を得るには転動体63bの個数は、転動体の総個数の20%以内であることが望ましい。
(第2の実施形態)
図5は、本発明に係るタッチダウン軸受の第2の実施形態を示す横断面図である。なお、図5に示す第2の実施の形態においても、転動体の構成を異ならせた以外は、前述した第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態と同じ符号を付した同様の構成については説明を省略する。図5に示すように、本実施形態では、他の転動体63aに比して径を小さくした1個の転動体(以下、小径ボールと呼ぶ)63cが配置された構成を有する。本実施形態では、ロータ軸20がタッチダウン軸受60の内輪61に接触して回転の加速度を受けると、小径ボール63cがすぐに移動を開始して、隣接する一方の転動体63a1に追いついて衝突する。この隣接する一方の転動体63a1は、小径ボール63cから見て回転方向側に位置する転動体である。転動体63a1は、外輪62及び内輪61の両方に接触していて、それらに伴われて公転するため、小径ボール63cより回転開始が遅くなる。転動体63a1に衝突した小径ボール63cは、反発して今度は隣接する他方の転動体63a2に衝突する。このような現象が小径ボール63cに繰り返し発生し、エネルギーを消費する。その結果、タッチダウン軸受60の回転エネルギーを減少させるため、空転が早期に停止することになる。ここで、小径ボール63cは他の転動体63aと重量又は比重が異なる転動体であってもよい。この場合は2つの作用が複合するため、小径ボール63cの挙動は複雑になると考えられるが、タッチダウン軸受60の回転エネルギーを消費することにかわりはなく、その消費量は、径又は重量(比重)を異ならせたどちらか一方だけの時よりも多いので、より早く空転は停止することは明らかである。本実施形態についても、第1の実施形態と同様、小径ボール63cの個数はタッチダウン軸受60の転動体63の総数の20%以内であるのが望ましい。また、小径ボール63cの径の寸法は、小さすぎてタッチダウン軸受60内をはね回ることがあると回転性能を阻害するので、他のボール63aより20〜40μm程度小さいことが好適である。
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では、上述した第1の実施形態、図3に示す構成のタッチダウン軸受60について、内輪61が空転し始めてから停止するまでの回転数を計測した。
試験対象となるタッチダウン軸受60は、転動体63のうち、重量が異なる転動体(異重量ボール)を1つの軸受につき1個設けた実施例1〜3と、実施例1〜3と同一寸法で転動体63の全てがほぼ同じ重量とされた比較例1〜3とを用意した。
実施例1〜3及び比較例1〜3は、それぞれ個体差を考慮して3個ずつ用意した。なお、各試験軸受のその他の諸元は同一としている。試験軸受の諸元及び試験条件を以下に示す。
(試験軸受)
サイズ :φ42×φ25×9
材質: 外輪:SUS440C相当
内輪:SUS440C相当
ボール:Si34
異重量ボール:WC−Co系(1個/1軸受)
潤滑:MoS2コーティング
コート部位:内輪、ボール
個数:実施例1〜3:3個
比較例1〜3:3個
(試験条件)
軸受初期回転速度:1000[min-1
圧力 :10-4[Pa]
温度 :常温成り行き
(試験装置)
次に試験装置の構成について説明する。図6及び図7は試験装置の構成を示す断面図である。図6に示すように、試験装置100は、密封容器110の底部に形成された貫通孔111の上部に試験軸受200が外輪202を固定した状態で取り付けられている。また、密封容器110の天井側のビューポート112から試験軸受200を観察することができるようになっている。ビューポート112の上方には2つの光学センサ120,120が配置されている。これら光学センサ120,120は、試験軸受200の内輪201の回転速度と、回転開始から停止までの総回転数を記録できるようなっている。
貫通孔111には、密封容器110の外部から回転軸130が挿入されていて、回転軸130の一方の端部130aが内輪201に嵌合されている。貫通孔111と回転軸130の周面とは、回転軸シール140によってシールされている。そのため、回転軸130を内輪201に嵌合させた後に密封容器110の内部を真空状態にしても貫通孔111から空気が流入しないようになっている。
回転軸130は、試験軸受200の内輪201が固定された一方の端部130aと反対側の他方の端部130bにモータ150が結合されている。このモータ150を回転させることで試験軸受200の内輪201を回転させることができる。回転軸130とモータ150とは一台の台車160に固定されている。この台車160にはエアシリンダ(図示せず)が連結され、このエアシリンダによって密封容器110の底部から遠ざかる方向に移動させることができる。台車160を後退(密封容器110の底部から遠ざかる方向に移動)させると、試験軸受200に嵌合していた回転軸130の他方の端部130aが内輪201から外れるため、試験軸受200と回転軸130とは機械的にフリーとなる。そのときの状態を図7に示す。
(試験方法)
次に試験方法について説明する。まず、回転軸130を内輪201に嵌合させて、モータ150によって回転軸130を回転させる。内輪201が所定の回転速度に到達したら、すぐに台車160を後退させて、回転軸130を内輪201から引き抜く。その時点から内輪201は空転を開始することになるので、内輪201の回転回数を光学センサ120,120で計数し始めて、内輪201の回転速度が零になるまで累計し、それを試験軸受200の回転から停止までの総回転数とする。これを1つの試験軸受200に対して3回繰返し、3回の総回転数の平均値をその試験軸受200の試験結果とする。試験結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜3の停止までの総回転数は、比較例1〜3の停止までの総回転数のおおよそ5割から7割程度となった。これにより、真空での軸受空転時において、比較例1〜3より早く停止する実施例1〜3が、空転停止性能に優れていることが分かる。
Figure 2010190400
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。
10 ロータ翼
20 ロータ軸
30 アキシアル磁気軸受
40,50 ラジアル磁気軸受
60 深溝玉軸受
61 内輪(回転輪)
62 外輪
63 転動体
63a 転動体
63b 転動体63aと重量が異なる転動体
63c 転動体63aと径が異なる転動体
70 アンギュラ玉軸受
71 内輪(回転輪)
72 外輪

Claims (2)

  1. 磁気軸受と共に設置され、通常時には内輪又は外輪からなる回転輪が軸又はハウジングからなる回転部材と接触せず、前記磁気軸受の制御不能時に前記回転輪が前記回転部材と接触して軸受として機能するタッチダウン軸受において、
    前記内輪及び外輪の間に転動自在に配設された複数の転動体のうち、少なくとも1個の転動体の比重が、他の転動体の比重と異なることを特徴とするタッチダウン軸受。
  2. 磁気軸受と共に設置され、通常時には内輪又は外輪からなる回転輪が軸又はハウジングからなる回転部材と接触せず、前記磁気軸受の制御不能時に前記回転輪が前記回転部材と接触して軸受として機能するタッチダウン軸受において、
    前記内輪及び外輪の間に転動自在に配設された複数の転動体のうち、少なくとも1個の前記転動体の径が、他の転動体の径よりも小さいことを特徴とするタッチダウン軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016526131A (ja) * 2013-05-30 2016-09-01 ヌオーヴォ ピニォーネ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータNuovo Pignone S.R.L. 少なくとも1つの能動型磁気軸受および補助転がり軸受を有する回転機械
EP3919767A1 (en) 2020-06-03 2021-12-08 Jtekt Corporation Touchdown bearing

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