JP2010190143A - 内燃機関の過給及び排気浄化システム - Google Patents

内燃機関の過給及び排気浄化システム Download PDF

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Abstract

【課題】排気ガス浄化触媒の使用量を減らし、かつ、過渡応答性の低下を防止する。
【解決手段】本発明の内燃機関の過給及び排気浄化システムは、電動アシスト過給機1と排気ガス浄化触媒10とを備える。電動アシスト過給機1は、内燃機関7からの排気ガスで駆動されるタービン2に連結されたコンプレッサ3の回転を電動機5により補助し得るように構成され、コンプレッサ3により空気を圧縮し、圧縮空気を内燃機関7に供給する。排気ガス浄化触媒10は、内燃機関7とタービン2との間の排気流路8(エンジン排気流路8a)に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に圧縮空気を供給し内燃機関からの排気ガスを浄化する内燃機関の過給及び排気浄化システムに関し、特に、排気ガス浄化触媒を早期に活性化できる内燃機関の過給及び排気浄化システムに関する。
ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関を用いた自動車等には、排気ガスを浄化する三元触媒等の触媒が設置されている。かかる排気ガス浄化触媒は、温度が上昇することによって還元能力が活性化して作用するものであるため、その温度管理が重要となる。しかしながら、エンジン始動直後は排気ガスの温度が低いため、排気ガス浄化触媒を活性化させるまでに一定の時間(暖機時間)を要する。かかる問題を解決するために、排気ガス浄化触媒をヒーターで加熱する方法やエンジン始動直後のアイドル回転数を高めに設定する方法等が採用されている。
また、内燃機関には、出力増大のために過給機(ターボチャージャ)を設置したものがある。かかる過給機は、排気ガスのエネルギーをタービンで回収してコンプレッサを作動させ、圧縮空気をエンジンに供給して出力増大を図る装置である。過給機付内燃機関の場合、排気ガス浄化装置は過給機の下流側に配置されるのが一般的である(例えば、特許文献1を参照)。その結果、過給機付内燃機関では、過給機の排気エネルギーの回収と過給機自身の熱容量の関係で、排気ガス浄化触媒に供給される熱量が減少し、過給機のない内燃機関よりも暖機時間が長くなる傾向にある。かかる問題に対し、排気ガス浄化触媒の使用量を多くすることで活性化のマージンを大きく取り、暖機時間を短縮する方法もあるが、排気ガス浄化触媒の使用量が多くなることでコストが増大するという問題がある。
一方、近年、排気ガス浄化触媒を過給機よりも上流側の排気流路に配置する「ターボ前触媒デザイン」の研究が行われている(例えば、下記非特許文献1を参照)。かかるターボ前触媒デザインによれば、過給機のタービンによって熱エネルギーが消費される前の排気ガスを排気ガス浄化触媒に供給するため、過給機の下流側に排気ガス浄化触媒を配置した場合よりも、多くの熱エネルギーを排気ガス浄化触媒に供給することができ、排気ガス浄化触媒の早期活性化が可能となる。しかし、過給機の上流側の排気流路に排気ガス浄化触媒を配置した場合、排気ガス浄化触媒での排気ガスエネルギーの消費によりその下流側にある過給機のタービンへの排気ガスのエネルギーが減少するため、加速時の過渡応答性が低下するという問題がある。
特開2008−286093号公報
「ディーゼルエンジンの性能、排出ガスおよび燃費に及ぼすターボ前触媒デザインの影響」、SAE International、2008−01−0071
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、排気ガス浄化触媒の使用量を減らすことができ、かつ、過渡応答性の低下を防止できる内燃機関の過給及び排気浄化システムを提供することを課題とする。
上記の問題を解決するため、本発明の内燃機関の過給及び排気浄化システムは、以下の技術的手段を採用する。
(1)すなわち、本発明の内燃機関の過給及び排気浄化システムは、内燃機関からの排気ガスで駆動されるタービンに連結されたコンプレッサの回転を電動機により補助し得るように構成され、前記コンプレッサにより空気を圧縮し、圧縮空気を内燃機関に供給する電動アシスト過給機と、前記内燃機関と前記タービンとの間の排気流路に配置された排気ガス浄化触媒と、を備えることを特徴とする。
上記の本発明によれば、排気ガス浄化触媒が過給機のタービンよりも上流側に配置されているので、タービンによる熱エネルギー損失が生じていない排気ガスが排気ガス浄化触媒に供給される。したがって、排気ガス浄化触媒を早期に活性化できるので、暖機時間を短縮することができる。また、活性化のマージンを大きく取るために排気ガス浄化触媒の量を多くしておく必要がないため、排気ガス浄化触媒の使用量を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
また、過給機のタービンの上流側に排気ガス浄化触媒が配置されているため、タービンに導入される排気ガスのエネルギーの減少によってタービンの駆動力が低下するが、コンプレッサの回転を電動機でアシストするので、加速時の過渡応答性の低下を防止することができる。
(2)また、上記の過給及び排気浄化システムにおいて、前記排気ガス浄化触媒よりも下流側の排気流路から前記内燃機関の吸気流路に前記排気ガスを循環させる排気ガス再循環装置を備える。
上記の構成によれば、排気ガス浄化触媒を通過した排気ガスは酸素濃度が低下しており、この酸素濃度の低い排気ガスが内燃機関の吸気流路に循環される。したがって、内燃機関への供給する酸素濃度を低下させることにより、排気ガス再循環による窒素酸化物の低減や部分負荷時の燃費向上の効果をより高めることができる。
(3)また、上記の過給及び排気浄化システムにおいて、前記コンプレッサの下流側の吸気流路から圧縮空気の一部を抽気して前記排気ガス浄化触媒の上流側の前記排気流路に導入するバイパス装置を備える。
上記の構成によれば、圧縮空気の一部が内燃機関をバイパスして排気ガス浄化触媒の上流側に2次空気として供給される。したがって、内燃機関の始動時(触媒の暖機時)あるいは触媒活性化温度到達後において、排気ガス浄化触媒への酸素供給量を増大させて排気ガス浄化触媒の触媒反応を促進させることができる。
また、内燃機関の始動時においては、出力増大のために燃料リッチな空燃比となるように制御されるため、排気ガスに含まれる未燃分の燃料を燃焼させることで排気ガスの熱量を増大させ、これにより排気ガス浄化触媒を早期に活性化できる。
(4)また、上記の過給及び排気浄化システムにおいて、前記排気ガス浄化触媒の暖機時に前記タービンの回転数を低下させる方向のトルクを前記タービンに与えるように前記電動機を制御する制御手段を備える。
上記の構成によれば、エンジン始動時等のように排気ガス浄化触媒の暖機が必要な場合に、過給機のタービンに回転数を低下させる方向のトルク(逆トルク)を与えることにより、内燃機関から排出された排気ガスは流れにくくなり、内燃機関からタービンまでの排気流路内で排気ガスの温度を上昇させることができる。したがって、高温の排気ガスを排気ガス浄化触媒に供給することができ、排気ガス浄化触媒を早期に活性化でき、暖機時間をより短縮することができる。
(5)また、上記の過給及び排気浄化システムにおいて、前記タービンの回転数を検出する回転センサ又は前記排気流路の圧力を検出する圧力センサを備え、前記制御手段は、前記回転センサ又は前記圧力センサの出力に基づいて前記電動機を制御する。
上記の構成において、回転センサを採用する場合、回転センサによりタービンの回転数を検出し、制御手段により、タービン回転数が逆トルクを負荷しない場合よりも低くなるように電動機を制御することで、タービンに逆トルクを負荷できる。
また、上記の構成において、圧力センサを採用する場合、圧力センサによりタービンの上流側の排気流路の圧力を検出し、制御手段により、排気ガスの圧力が逆トルクを負荷しない場合よりも高くなるように電動機を制御することで、タービンに逆トルクを負荷できる。あるいは、圧力センサによりタービンの下流側の排気流路の圧力を検出し、制御手段により、排気ガスの圧力が逆トルクを負荷しない場合よりも低くなるように電動機を制御することで、タービンに逆トルクを負荷できる。
本発明によれば、排気ガス浄化触媒の使用量を減らすことができ、過渡応答性の低下を防止できる。
本発明の内燃機関の過給及び排気浄化システムの第1実施形態を示す概略構成図である。 図1に示した第1実施形態の変形例を示す概略構成図である。 本発明の内燃機関の過給及び排気浄化システムの第2実施形態を示す概略構成図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の内燃機関の過給及び排気浄化システムの第1実施形態を示す概略構成図である。図1において、内燃機関の過給及び排気浄化システムは、内燃機関7(エンジン)に圧縮空気を供給して内燃機関7の出力増大を図るとともに、内燃機関7から出た排気ガスを浄化するシステムであり、電動アシスト過給機1と排気ガス浄化触媒10とを備える。
内燃機関7は、例えば、自動車等に搭載されたディーゼルエンジンやガソリンエンジンである。内燃機関7は、運転状況に応じて圧縮空気や燃料の供給量が制御される。かかる制御は、車載された電子制御ユニット(ECU)により行われる。内燃機関7の制御は、空燃比(空気質量/燃料質量)によって制御される。
例えば、通常運転時には、排気ガス浄化触媒10を効果的に作用させるために、理論空燃比(空気中の酸素と燃料が過不足なく反応する状態)に近い空燃比となるように制御される。また、燃費の向上と排気ガス中の有害物質の低減を図るために、理論空燃比よりも低い空燃比(経済空燃比)となるように制御されることもある。また、内燃機関7の始動時には出力の増大を図るために、燃料リッチな空燃比となるように制御される。なお、この電子制御ユニット(ECU)は、本発明のシステムにおける制御手段11としての役割も担っている。
電動アシスト過給機1は、内燃機関7からの排気ガスで駆動されるタービン2に連結されたコンプレッサ3の回転を電動機5により補助し得るように構成され、コンプレッサ3により空気を圧縮し、圧縮空気を内燃機関7に供給する装置である。タービン2とコンプレッサ3は、回転軸4で連結されて一体となって回転するようになっている。
コンプレッサ3は、内燃機関7に空気を供給するための吸気流路9上に配置されている。吸気流路9は、コンプレッサ3の入口側に接続され外部の空気を吸気するコンプレッサ吸気流路9aと、コンプレッサ3の出口側に接続され圧縮空気を内燃機関7に供給するエンジン吸気流路9bとからなる。エンジン吸気流路9bには、圧縮空気を冷却するインタークーラが配置されていてもよい。
タービン2は、内燃機関7から排出された排気ガスを外部まで送気するための排気流路8上に配置されている。排気流路は、タービン2の入口側に接続され内燃機関7の排気ガスを送気するエンジン排気流路8aと、タービン2の出口側に接続され外部に排気ガスを放出するタービン排気流路8bとからなる。
電動機5は、回転軸4を回転駆動できるように配置されている。この電動機5は、例えば、過渡応答(加速)時等において、排気ガスによるタービン2の駆動だけでは十分な圧縮空気を供給できる程度にコンプレッサ3を駆動できない場合、つまり排気エネルギーが足りない場合に、コンプレッサ3の回転数を増大させる方向に回転をアシストするためのものである。電動機5は、制御手段11であるECUに電気的に接続されており、制御手段11によって任意の回転数で回転が可能であるように構成されている。
また電動機5は、タービン2により駆動されて電力回生ができるように構成されている。例えば、内燃機関7の通常運転時など電動機5によるアシストが必要ない場合、電動機5はタービン2により回転駆動されることで電力回生を行う。電動機5が電力回生を行う場合、電動機5の側からの観点では、タービン2の回転数を低下させる方向のトルク(逆トルク)をタービン2に与えていることになる。つまり、電動機5がタービン2の回転を抑制するブレーキとして作用することになる。
また電動アシスト過給機1は、タービン2の回転数を検出する回転センサ15を有している。回転センサ15は制御手段11と電気的に接続されており、回転センサ15の出力が制御手段11に送信されるようになっている。
排気ガス浄化触媒10は、内燃機関7とタービン2との間の排気流路(エンジン排気流路8a)上に配置されている。排気ガス浄化触媒10は、例えば、三元触媒である。三元触媒は、排気ガス中に含まれる有害物質(主に炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物)を除去する触媒であるが、本発明に使用される排気ガス浄化触媒10は、三元触媒に限定されるものではない。
排気ガス浄化触媒10には、活性化したか否かの判定に必要なデータを取得するための検出器14が設置されている。検出器14は、例えば、温度計や酸素濃度検出器であり、制御手段11に電気的に接続され、検出器14の出力が制御手段11に送信されるようになっている。
検出器14が温度計である場合、制御手段11は、温度計で検出した温度が、排気ガス浄化触媒10が活性化する温度(三元触媒の場合には200℃〜300℃)に達したら排気ガス浄化触媒10が活性化したと判断する。
検出器14が酸素濃度検出器である場合、制御手段11は、酸素濃度検出器で検出した酸素濃度が、排気ガス浄化触媒10が機能している濃度範囲であるときに排気ガス浄化触媒10が活性化したと判断する。この場合、酸素濃度検出器は排気ガス浄化触媒10の直後に配置するのが好ましい。また、二酸化炭素等の酸素以外のガス濃度を検出するようにしてもよい。
制御手段11は、具体的には、上述した電子制御ユニット(ECU)である。制御手段11は、内燃機関7を始動させるイグニッションキー6と電気的に接続されており、内燃機関7が始動されたことを検知できるように構成されている。また、制御手段11は、内燃機関7の燃料供給手段と電気的に接続されており、内燃機関7が所望の空燃比となるように内燃機関7に燃料を供給できるように構成されている。また、制御手段11は、電動機5と電気的に接続されており、電動機5の駆動・停止・回転数制御等を行うことができるように構成されている。
また、図1に示した本発明のシステムの第1実施形態は、さらに、排気ガス浄化触媒10よりも下流側の排気流路8から内燃機関7の吸気流路9に排気ガスを循環させる排気ガス再循環装置16(EGR)を備えている。排気ガス再循環装置16によって、内燃機関7へ供給する空気に排気ガスを混ぜて吸気の酸素濃度を低下させることで、排気ガス中の窒素酸化物の低減や部分負荷時の燃費向上に効果がある。
排気ガス再循環装置16は、排気ガス浄化触媒10よりも下流側の排気流路8と吸気流路9とを接続するEGR流路17と、EGR流路17に配置されたEGRバルブ18とを有する。
EGR流路17は、排気流路8からの分岐位置が排気ガス浄化触媒10よりも下流側であり、分岐位置の圧力よりも低い圧力の位置において吸気流路9と接続していれば、排気ガスを吸気流路9に循環させることが可能である。したがって、図示例では、EGR流路17は、排気ガス浄化触媒10よりも下流側のエンジン排気流路8aとエンジン吸気流路9bとを接続するように配置されているが、このような配置に代えて、排気ガス浄化触媒10よりも下流側のエンジン排気流路8aとコンプレッサ吸気流路9aとを接続するように配置されてもよい。あるいは、EGR流路17は、タービン排気流路8bとコンプレッサ吸気流路9aとを接続するように配置されてもよい。
EGRバルブ18は、制御手段11と電気的に接続されており、任意のタイミングでEGRバルブ18を開閉できるように構成されている。
上述した本発明に係る内燃機関の過給及び排気浄化システムの第1実施形態によれば、排気ガス浄化触媒10が過給機のタービン2よりも上流側に配置されているので、タービン2による熱エネルギー損失が生じていない排気ガスが排気ガス浄化触媒10に導入される。したがって、排気ガス浄化触媒10を早期に活性化できるので、暖機時間を短縮することができる。また、活性化のマージンを大きく取るために排気ガス浄化触媒10の量を多くしておく必要がないため、排気ガス浄化触媒10の使用量を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
また、本発明のシステムの第1実施形態によれば、過給機1のタービン2の上流側に排気ガス浄化触媒10が配置されているため、タービン2に導入される排気ガスのエネルギーの減少によってタービン2の駆動力が低下するが、過渡応答(加速)時には、コンプレッサ3の回転を電動機5でアシストできるので、過渡応答性の低下を防止することができる。
また、本発明のシステムの第1実施形態によれば、排気ガス浄化触媒10よりも下流側の排気流路8と吸気流路9を接続するように排気ガス再循環装置16が配置されているので、排気ガス浄化触媒10を通過した排気ガスは、排気ガス浄化触媒10に入る前よりも酸素濃度が低下する。そして、この酸素濃度の低い排気ガスが内燃機関7の吸気流路9に循環される。したがって、内燃機関7へ供給する酸素濃度を低下させることにより、排気ガス再循環による窒素酸化物の低減や部分負荷時の燃費向上の効果をより高めることができる。
上述した第1実施形態において、制御手段11により、排気ガス浄化触媒10の暖機時にタービン2の回転数を低下させる方向のトルク(逆トルク)をタービン2に与えるように電動機5を制御してもよい。この場合、上述したように制御手段11は、検出器14(温度計や酸素濃度検出器)の出力に基づいて排気ガス浄化触媒10が活性化しているか否かを判断でき、エンジン始動直後では排気ガス浄化触媒10が活性化していないことを検知できる。したがって、制御手段11は、排気ガス浄化触媒10の暖機が必要と判断し、タービン2に逆トルクを負荷する。
エンジン始動時等のように排気ガス浄化触媒10の暖機が必要な場合に、タービン2に逆トルクを与えることにより、内燃機関7から排出された排気ガスは流れにくくなり、内燃機関7からタービン2までの排気流路内で排気ガスの温度を上昇させることができる。したがって、逆トルクを与えない場合よりも多くの熱エネルギーをもつ排気ガスを排気ガス浄化触媒10に供給することができ、排気ガス浄化触媒10を早期に活性化でき、暖機時間をより短縮することができる。
図1に示した構成例では、電動アシスト過給機1にはタービン2の回転数を検出する回転センサ15が設置されている。したがって、回転センサ15によりタービン2の回転数を検出し、制御手段11により、タービン回転数が逆トルクを負荷しない場合よりも低くなるように電動機5を制御することで、タービン2に逆トルクを負荷できる。
タービン2に逆トルクを負荷するように電動機5の回転数を制御する場合、電動機5のアイドリング回転数は、従来(逆トルクを負荷しない場合)のアイドリング回転数の例えば1/3〜2/3程度(例えば、1万〜3万回程度)に設定される。このようにタービン2に逆トルクを負荷し、タービン2を排気ガスの抵抗となるように制御することで、内燃機関7から排出された排気ガスエンジン排気流路8a内で滞留させながら徐々にタービン2の下流のタービン排気流路8bに送気することができ、エンジン排気流路8a内で排気ガスの温度を効果的に上昇させることができる。
ここで、図2は、図1に示した第1実施形態の変形例を示す概略構成図であり、(A)は第1変形例、(B)は第2変形例を示している。図1に示した第1実施形態では、タービン2の回転数の制御によって、タービン2に負荷する逆トルク量を制御する場合を説明したが、排気流路8の圧力を検知することによってタービン2に負荷する逆トルク量を制御するようにしてもよい。
図2(A)に示す第1変形例において、エンジン排気流路8aには、タービン2の入口側の圧力を検出する圧力センサ20が配置されている。圧力センサ20は制御手段11と電気的に接続されており、制御手段11は圧力センサ20の出力に基づいて電動機5を制御する。圧力センサ20は、内燃機関7の出口側(内燃機関7と排気ガス浄化触媒10との間)の圧力を検出するように配置されてもよい。この第1変形例では、制御手段11により、圧力センサ20の出力が逆トルクを負荷しない場合より高い(例えば10〜30%程度増の)圧力となるようにタービン2に逆トルクを負荷する。第1変形例のその他の構成は、図1に示した構成と同じである。
図2(B)に示す第2変形例において、タービン排気流路8bには、タービン2の出口側の圧力を検出する圧力センサ20が配置されている。圧力センサ20は制御手段11と電気的に接続されており、制御手段11は圧力センサ20の出力に基づいて電動機5を制御する。この第2変形例では、制御手段11により、圧力センサ20の出力が逆トルクを負荷しない場合より低い(例えば10〜30%程度減の)圧力となるようにタービン2に逆トルクを負荷する。第2変形例のその他の構成は、図1に示した構成と同じである。
図3は、本発明の内燃機関7の過給及び排気浄化システムの第2実施形態を示す概略構成図である。図3に示す第2実施形態は、図1に示した第1実施形態の構成に対して、コンプレッサ3の下流側の吸気流路9から圧縮空気の一部を抽気して排気ガス浄化触媒10の上流側の排気流路(内燃機関7と排気ガス浄化触媒10の間)に導入するバイパス装置22を付加したものである。
バイパス装置22は、エンジン吸気流路9bと排気ガス浄化触媒10の上流側のエンジン排気流路8aとを接続するバイパス流路23と、バイパス流路23に配置されパイパス流路を流れる圧縮空気の流量を調節する流量調整バルブ24とを有する。流量調整バルブ24は制御手段11と電気的に接続されており、制御手段11により流量調整バルブ24の開閉及び開度を制御できるように構成されている。
上述した本発明のシステムの第2実施形態によれば、圧縮空気の一部が内燃機関7をバイパスして排気ガス浄化触媒10の上流側に2次空気として供給される。したがって、内燃機関7の始動時(触媒の暖機時)あるいは触媒活性化温度到達後において、排気ガス浄化触媒10への酸素供給量を増大させて排気ガス浄化触媒10の触媒反応を促進させることができる。
また、内燃機関7の始動時においては、出力増大のために燃料リッチな空燃比となるように制御されるため、排気ガスに含まれる未燃分の燃料を燃焼させることで排気ガスの熱量を増大させ、これにより排気ガス浄化触媒10を早期に活性化できる。
圧縮空気の一部を排気ガス浄化触媒10の上流側にバイパスさせる際の流量調整バルブ24の開度は、排気ガス浄化触媒10において排気ガスの浄化に必要な量の酸素が十分に確保され、かつ、排気ガス浄化触媒10を通過した排気ガス中の酸素濃度が高くなり過ぎないように制御されるのがよい。吸気流路9に循環されるEGRガス中の酸素濃度が高すぎると、排気ガス再循環の効果が弱まるからである。
この場合、図3に示すように、排気ガス浄化触媒10を通過した排気ガス中の酸素濃度を検出するために、排気ガス浄化触媒10の下流側のエンジン排気流路8aに酸素濃度センサ25を配置し、酸素濃度センサ25と制御手段11を電気的に接続し、制御手段11により酸素濃度センサ25の出力(酸素濃度)が所定値以下となるように流量調整バルブ24を制御するのがよい。
図3に示すように、バイパス流路23のエンジン吸気流路9bからの分岐位置は、エンジン吸気流路9bとEGR流路17との合流点よりも上流側であるのがよい。こうすることにより、エンジン吸気流路9bから抽気した圧縮空気にはEGRガスが混ざっていないため、抽気した圧縮空気において、EGRガスが混ざることによる酸素濃度の低下を防止することができ、コンプレッサ3の出口における酸素濃度を保ったままの圧縮空気を排気ガス浄化触媒10の上流側に供給することができる。
本発明のシステムの第2実施形態のその他の構成及び効果は、上述した第1実施形態と同様である。
なお、上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 電動アシスト過給機
2 タービン
3 コンプレッサ
4 回転軸
5 電動機
6 イグニッションキー
7 内燃機関(エンジン)
8 排気流路
8a エンジン排気流路
8b タービン排気流路
9a コンプレッサ吸気流路
9b エンジン吸気流路
10 排気ガス浄化触媒
11 制御手段
14 検出器
15 回転センサ
16 排気ガス再循環装置
17 EGR流路
18 EGRバルブ
20 圧力センサ
22 バイパス装置
23 パイパス流路
24 流量調整バルブ
25 酸素濃度センサ

Claims (5)

  1. 内燃機関からの排気ガスで駆動されるタービンに連結されたコンプレッサの回転を電動機により補助し得るように構成され、前記コンプレッサにより空気を圧縮し、圧縮空気を内燃機関に供給する電動アシスト過給機と、
    前記内燃機関と前記タービンとの間の排気流路に配置された排気ガス浄化触媒と、を備えることを特徴とする内燃機関の過給及び排気浄化システム。
  2. 前記排気ガス浄化触媒よりも下流側の排気流路から前記内燃機関の吸気流路に前記排気ガスを循環させる排気ガス再循環装置を備える、請求項1記載の内燃機関の過給及び排気浄化システム。
  3. 前記コンプレッサの下流側の吸気流路から圧縮空気の一部を抽気して前記排気ガス浄化触媒の上流側の前記排気流路に導入するバイパス装置を備える、請求項1又は2記載の内燃機関の過給及び排気浄化システム。
  4. 前記排気ガス浄化触媒の暖機時に前記タービンの回転数を低下させる方向のトルクを前記タービンに与えるように前記電動機を制御する制御手段を備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の内燃機関の過給及び排気浄化システム。
  5. 前記タービンの回転数を検出する回転センサ又は前記排気流路の圧力を検出する圧力センサを備え、
    前記制御手段は、前記回転センサ又は前記圧力センサの出力に基づいて前記電動機を制御する、請求項4記載の内燃機関の過給及び排気浄化システム。
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