JP2005036674A - 内燃機関の二次空気供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次空気の導入を触媒の暖機時と冷却時に行い、かつ精度よい空燃比制御を行って、排気エミッションを良好にする二次空気供給装置を提供する。
【解決手段】機関1の排気通路3内に配設されたNOx触媒32よりも上流側の排気通路3における、上流側に第1の二次空気導入口(二次空気通路61に接続)を、下流側に第2の二次空気導入口(二次空気通路62に接続)を設けた内燃機関の二次空気供給装置であって、NOx触媒32の暖機時に、排気空燃比をリッチに制御すると共に第1の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給し、NOx触媒32の冷却時に、第2の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】機関1の排気通路3内に配設されたNOx触媒32よりも上流側の排気通路3における、上流側に第1の二次空気導入口(二次空気通路61に接続)を、下流側に第2の二次空気導入口(二次空気通路62に接続)を設けた内燃機関の二次空気供給装置であって、NOx触媒32の暖機時に、排気空燃比をリッチに制御すると共に第1の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給し、NOx触媒32の冷却時に、第2の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の二次空気供給装置に関し、特に、触媒の温度を好適に制御して排気エミッションを良好にする内燃機関の二次空気供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の排気ガス規制対策として、自動車の内燃機関(以下、機関と記す)の排気通路内に触媒を設置して排ガス中のHC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)等を浄化するのが一般的である。機関始動時には触媒は暖機しておらず未活性状態であり排気の浄化ができない。このため、機関始動後に触媒の早期暖機が必要であり、触媒上流側の排気通路内に外気を二次空気として導入する二次空気導入装置を設け、触媒内で排ガス中のHC、CO等のリッチ成分を二次空気中の酸素と反応させ、その反応熱で触媒を早期に暖機するようにしたものや、触媒の上流側で排ガス中のHC、CO等のリッチ成分を二次空気中の酸素との燃焼(後燃え)を自然に発生させ、その燃焼熱で触媒を早期に暖機するようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−263050号公報(明細書、段落番号[0003]〜[0008]参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示の内燃機関の制御装置は、リーン空燃比運転を行ういわゆるリーンバーンエンジンに適用され触媒にNOx吸蔵還元触媒が使用されると、触媒の温度を許容範囲(ウインドウ)内に維持するため、触媒を冷却する必要が生じ、この装置において、上記二次空気導入装置を触媒の暖機と冷却に兼用しようとした場合、次のような問題が生じる。すなわち、触媒の暖機のためには、排ガス中のHC、CO等と二次空気を十分反応させるために二次空気導入口は触媒から離れた上流側の方が好ましいが、触媒の冷却のためには、二次空気をその導入口から供給すると排気管等の放熱効果を十分に利用することができないために二次空気導入口は触媒に近い下流側の方が好ましい。
【0005】
換言すれば、触媒暖機(加熱)時には、二次空気導入口の位置を触媒から極力離さないと、排ガス中に含まれる燃料と空気が触媒到達までに十分混合されないことから、触媒上流側での後燃え、触媒内での酸化時の反応が排ガス中に含まれる燃料の一部に対してだけ行なわれ未燃HCが排出されてしまう。また、燃料と空気が十分混合されていないと、サブ空燃比(O2 )センサで正確な空燃比が検出できず、触媒早期暖機のための排ガス昇温制御に必要な触媒上流の空燃比を精度よく制御できない。それゆえ、触媒暖機時には、二次空気導入口の位置を触媒から極力離す必要がある。
【0006】
ところが、触媒の冷却時に、二次空気をその導入口から供給すると、高温の排ガスと低温の二次空気が混合することにより、排ガスの温度が低下するため、排気管等の放熱効果を十分に利用できない。ここで、放熱効果とは、排気管内の排ガスの温度と外気の温度との差が大きい程、排ガスから排気管への熱伝導率が高くなるため、排気管内を通過する排ガスの熱量をより多く奪い、排ガスの温度を低下させる度合いが大きくなることを意味する。また、排ガスが排気管内を通過する時間あるいは距離が長い程、上記放熱効果の影響は大きい。
【0007】
したがって、二次空気を触媒から極力離れた導入口から供給する場合、触媒にできるだけ近い導入口から供給する場合と比べて、排気管内を流れるガスの温度と外気の温度との差が小さいので、放熱効果が小さくなり、その結果排気管内を通過する間の排ガスの温度低下がより小さくなり、触媒流入時の排ガスの温度がより高くなる。また、二次空気を触媒から極力離れた導入口から供給し、その導入口より下流の排気管内に冷却装置を配設した場合には、ガス流速が上昇し、冷却装置を通過する排ガスの時間が短かくなり、排ガスから奪われる熱量が少なくなるので、二次空気を触媒から極力離れた導入口から供給する場合、触媒にできるだけ近い導入口から供給する場合と比べて、排気管内を通過する間の排ガスの温度低下がより小さくなり、触媒流入時の排ガスの温度がより高くなる。
【0008】
それゆえ、本発明は、上記問題を解決し、すなわち触媒の暖機時に触媒内での酸化反応を促進して触媒を早期に活性化させ、かつ触媒の冷却時に触媒の過昇温を早期にウィンドウ内に低下させるように二次空気を排気通路内に導入する内燃機関の二次空気供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、触媒内を含む排気通路内での酸化反応を促進し、未燃HCの排出を抑制して排気エミッションを良好にする内燃機関の二次空気供給装置を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、触媒の直前の空燃比センサに十分に混合された排ガスが通過し、空燃比を正確に検出して精度よい空燃比制御を行い排気エミッションを良好にする内燃機関の二次空気供給装置を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する内燃機関の二次空気供給装置は、内燃機関の排気通路内に配設された触媒よりも上流側の該排気通路における、上流側に第1の二次空気導入口を、下流側に第2の二次空気導入口を設けた内燃機関の二次空気供給装置であって、前記触媒の暖機時は、排気空燃比をリッチに制御すると共に前記第1の二次空気導入口から二次空気を前記排気通路内に供給し、前記触媒の冷却時は、前記第2の二次空気導入口から二次空気を前記排気通路内に供給する、ことを特徴とする。
【0011】
上記二次空気供給装置において、前記第1の二次空気導入口と前記触媒との間の前記排気通路内に混合手段を設ける。
上記二次空気供給装置において、前記混合手段と前記触媒との間の前記排気通路内に空燃比センサを設ける。
上記二次空気供給装置において、前記第2の二次空気導入口よりも上流側の前記排気通路内に冷却手段を設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明による内燃機関の二次空気供給装置の一実施形態の概略構成図である。図1に示す内燃機関(以下、機関と記す)1は、自動車用内燃機関を示し、4気筒ガソリン機関とされる。また、機関1は、運転領域の大部分の領域でリーン空燃比運転が可能な、いわゆるリーンバーンエンジンとされている。
図1において、吸気通路2に接続されたサージタンク20は吸気枝管を介して各気筒の吸気ポートに接続されている。各気筒の吸気ポートにはそれぞれの燃料噴射弁21から機関1の1回転毎に燃料が噴射される。各気筒の排気ポートに接続された排気マニホルド30は排気通路3に接続されている。
【0013】
機関1のシリンダブロックのウォータジャケット内には機関1の冷却水温THWを検出する水温センサ11が設けられ、機関1のクランク軸12近傍にはクランク軸一定回転角毎にパルス信号を出力する回転数センサ13が配置されている。
【0014】
吸気通路2には、エアクリーナ22を介して機関1に流入する吸入空気量を検出するエアフローメータ23が設けられている。本実施形態では、エアフローメータ23としてはベーン式、超音波式、熱線式などの公知の形式のエアフローメータの何れかが使用される。
【0015】
排気マニホルド30に接続される排気通路3には、その上流側に三元触媒からなるスタートキャタリスト(以下、SCと記す)31が配設されており、その下流側にNOX吸蔵還元触媒(以下、NOX触媒と記す)32が配設されている。また、排気通路3内のSC31とNOx触媒32の中間には混合/冷却装置33が配設されている。
【0016】
一方、機関1に接続された排気マニホルド30には機関1の排ガスにおける空燃比を検出するメイン空燃比(A/F)センサ34が配設され、排気通路3には、SC31の下流かつNOx触媒32の上流にはNOx触媒32への入りガスにおける空燃比を検出するサブ空燃比(A/F)センサ35が、NOx触媒32の下流にはNOx触媒32の温度を推定するためNOx触媒32の排気温度を検出する排気温センサ36がそれぞれ配設されている。
【0017】
SC31は、機関始動後短時間で活性化温度まで昇温するように比較的小容量のものとされ、機関始動直後の排気浄化を行う。
NOX触媒32は、流入する排気の空燃比がリーンのときに排気中の窒素酸化物(NOX)を吸着、吸収またはその両方で吸蔵し、流入する排気の空燃比がリッチになったときに吸蔵したNOXを還元浄化する触媒である。
【0018】
本実施形態では、機関1は大部分の運転領域でリーン空燃比運転が可能な機関であり、機関1がリーン空燃比運転される状態では、排気中のNOXはNOX触媒32に吸蔵される。
【0019】
なお、NOX触媒32に吸蔵されたNOXは、リーン空燃比運転中に短時間機関1をリッチ空燃比で運転するリッチスパイク操作を行い、NOX触媒32にリッチ空燃比の排気を供給することにより還元浄化される。
【0020】
しかし、NOX吸蔵触媒32には排気中に含まれる微量の硫黄酸化物(SOX)もNOXと同様に吸蔵されるが、NOX触媒に吸蔵されたSOXは安定した硫酸塩を形成するためNOXのように単にリッチスパイク操作を行っただけではNOX触媒から放出させることはできない。このため、運転中徐々にNOX触媒32のSOX吸蔵量が増大し、吸蔵されたSOXの分だけ吸蔵可能なNOX量が低下する、いわゆる硫黄被毒が生じる。
【0021】
硫黄被毒を解消するためには、前述したように排気空燃比をリッチにするとともにNOX触媒32に二次空気を供給し、排ガス中のHC、CO、H2等の可燃成分は、NOX触媒32上流側で後燃えし、次いでNOX触媒32内で酸化する昇温操作が必要となる。ここで、「後燃え」とは、機関1内で燃焼した後における排気通路内での継続的な酸化反応を言う。よって、NOX触媒32内での酸化も後燃えである。
【0022】
混合/冷却装置33は、排気通路3内でSC31からの出ガスをNOX触媒32に流入するまでの間に混合かつ冷却するための装置である。混合はサブ空燃比センサ35の排ガスに対するガス当たりを良くして空燃比の検出精度を向上させるとともに、NOX触媒32内での上記後燃えを促進するために行われ、冷却はNOX触媒32に流入するガスの温度を下げでNOX触媒32の温度を許容範囲(ウィンドウ)内に維持するために行われる。混合/冷却装置33は、排ガス冷却のため例えば冷却水を排気通路3周囲に循環させる構成にし、かつスパイラル形状やコイル状の特殊形状にした構成にする。排気通路3は、排ガスの混合または冷却のためSC31と混合/冷却装置33との間で湾曲部をもたせた構成とする。また、混合/冷却装置33とNOX触媒32との間で排ガスの混合または冷却のため長さ1m以上の直線部を有する構成にする。
【0023】
次に、本実施形態における二次空気導入部について以下に説明する。
機関1の排気系に二次空気としての外気を供給するためエアポンプ40が設けられている。エアポンプ40の上流の二次空気導入管41内の二次空気流入部にはエアフィルタ42が設けられており、エアポンプ40の下流の二次空気導入管41内にはコンビネーションバルブ51が設けられている。コンビネーションバルブ51は、二次空気導入管41の上流側に設けられ開閉弁52と、二次空気導入管41の下流側に設けられた逆止弁53とを一体化して構成されている。
【0024】
コンビネーションバルブ51の開閉弁52は、二次空気導入管41を開閉する圧力駆動型の開閉弁であり、吸気導入管43を介して吸気通路2に接続されている。吸気導入管43の途中には電磁駆動型の切換弁54が設けられ、この切換弁54により開閉弁52の駆動圧力を大気圧と吸気管2内スロットルバルブ24下流側の吸気圧との間で切換えるようにしている。
【0025】
二次空気を導入する場合は、電磁駆動型の切換弁54をオン(吸気圧導入位置)に切換えて圧力駆動型の開閉弁52に吸気圧を導入することで開閉弁52を開弁する。これによりエアポンプ40から吐出された二次空気が開閉弁52を通過して逆止弁53側に流れ、その圧力で逆止弁53が開弁されて二次空気が排気通路3内に導入される。
【0026】
一方、二次空気の導入を停止する場合は、切換弁54をオフ(大気圧位置)に切換えて開閉弁52に大気圧を導入することで開閉弁52を閉弁する。これにより、排気通路3内への二次空気の導入が停止されるとともに、逆止弁52に二次空気の圧力が作用しなくなって排気通路3側の圧力が高くなるため、逆止弁53が自動的に閉弁して排気通路3内の排ガスがエアポンプ40側に逆流することが防止される。
【0027】
逆止弁53と排気系との間には二次空気通路60、61、62、63が配設されており、逆止弁53側に接続された二次空気通路60は、二次空気通路61、62を介して排気通路3の2つの位置で接続され、二次空気通路63を介して排気マニホルド30で接続される。二次空気通路61、62内には排気通路3への二次空気の導入またはその停止を行う開閉弁64、65が配設されており、二次空気通路63内には排気マニホルド30への二次空気の流入量を制御する流量制御弁66が配設されている。
【0028】
図2は図1に示す二次空気供給装置に装備されたECUの説明図である。図2に示すエンジン制御ユニット(ECU)80は、一般的なディジタルコンピュータからなり、図示しない双方向性バスを介して相互に接続されたCPU、RAM、ROM、入力ポートおよび出力ポート、ならびに入力ポートに接続されたAD変換器および出力ポートに接続された駆動回路を具備する。
【0029】
入力ポートには、ECU80を搭載する車両の各部に設置された上述した各種センサからのアナログ電圧出力がAD変換器を介して入力されるか、あるいは各種センサからのディジタル信号が直接入力される。入力ポートには、水温センサ11、回転数センサ13、エアフローメータ23、メイン空燃比(A/F)センサ34、サブ空燃比(A/F)センサ35、排気温センサ36が接続されている。出力ポートから駆動回路へのECU80による制御信号に応じて、図示しないバッテリまたはオルタネータから燃料噴射弁21、エアポンプ40、切換弁54、開閉弁64、65および流量制御弁66等の電気的負荷に電力が供給される。
【0030】
図3は図1に示す二次空気供給装置における機関冷間時の二次空気制御のフローチャートである。本ルーチンのステップ300では、水温センサ11により機関1の水温THWを検出して、水温THW<85°Cのときは機関1は冷間時であり、SC31およびNOx触媒32が二次空気を要求していると判定してステップ301に進み、水温THW≧85°Cのときは機関1は暖機しており、SC31およびNOx触媒32が二次空気を要求していないと判定してステップ321に進む。
【0031】
ステップ301〜312は機関冷間時にNOx触媒32を早期活性化するため排気系へ二次空気を供給するための処理であり、ステップ321〜324は機関暖機後の排気系へ二次空気を供給することなく機関1の排気空燃比を目標空燃比に制御する機関通常運転時の処理である。
【0032】
ステップ301では、SC31およびNOx触媒32を早期に暖機し活性化して早期に排気の浄化を行うためSC31およびNOx触媒32に二次空気を供給すべくエアポンプ40をオンにし、ステップ302では、切換弁54をオンにし、ステップ303では、開閉弁64を開弁し、開閉弁65を閉弁し、流量制御弁66を開弁して、二次空気を排気系に導入できるようにする。
【0033】
この場合、すなわち、NOx触媒32の暖機時には、二次空気通路61を介して第1の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給するとともに、二次空気通路63を介して第3の二次空気導入口から二次空気を排気マニホルド30内に供給する。
【0034】
ステップ304では、回転数センサ13から出力されるパルス信号を読取り機関1の回転数NEを算出する。
ステップ305ではエアフローメータ13により計測された吸入空気量Qを読取る。
ステップ306ではNOx触媒32の直前のサブ空燃比センサ35の出力値を読取る。
【0035】
ステップ307では読取った機関1の吸入空気量Qと回転数NEとから機関1の一回転当たりの吸気量Q/NEを算出し、理論空燃比よりリッチな空燃比を目標空燃比とする各気筒の燃料噴射量FIJ=(Q/NE)×BAFを算出する。ここで、BAFは機関一回転当たりに単位量(例えば1リットル/回転)の吸気が吸入された場合に機関1の燃焼空燃比を目標のリッチ空燃比にするために必要とされる燃料量である。
ステップ308では、所定のクランク角周期に各燃料噴射弁21からステップ307で算出した燃料噴射量FIJを噴射し、機関1をリッチ燃焼させる。
【0036】
ステップ310では、サブ空燃比センサ35の出力値(実空燃比)と目標空燃比とを比較し、サブ空燃比センサ35の出力値≧目標空燃比(リーン)のときはSC31の燃焼反応を増大すべきであると判定しステップ311に進み、サブ空燃比センサ35の出力値<目標空燃比(リッチ)のときはSC31の燃焼反応を減少すべきであると判定してステップ312に進む。
【0037】
ステップ311では流量制御弁66の開弁度を増やしてSC31がオーバーヒートしない程度にSC31への二次空気流入を増加する。
ステップ312では流量制御弁66の開弁度を減らしてSC31への二次空気流入を減少する。
【0038】
一方、ステップ321では、NOx触媒32が二次空気を要求していないので、エアポンプ40をオフにし、ステップ322では、切換弁54をオフにし、ステップ323では、開閉弁64、65および流量制御弁66を閉弁して、二次空気を排気系に導入できないようにする。
ステップ324では、通常時の空燃比制御を実行する。
【0039】
図4は図1に示す二次空気供給装置における触媒の硫黄被毒回復時の二次空気制御のフローチャートである。本ルーチンのステップ400では、NOx触媒32の吸蔵SOx量を推定し、その推定量が、所定量より大のときはNOx触媒32の硫黄被毒回復要求有り、すなわちNOx触媒32が二次空気を要求していると判定してステップ401に進み、上記推定量が所定量以下のときはNOx触媒32の硫黄被毒回復要求無し、すなわちNOx触媒32が二次空気を要求していないと判定してステップ421に進む。
上記NOX吸蔵還元触媒32に吸蔵された硫黄酸化物(SOX)が所定量より大きいか否かの判定は次のように行う。まず、NOX触媒32に吸蔵されたSOXの量を測る。このSOX量の測定は排気温センサ36により検出される機関1の排気温EXHTが所定温度、例えば650℃より小であり、かつサブ空燃比センサ35により検出される空燃比が機関1をリーン空燃比運転を行うときの空燃比であるときに、機関1の走行距離またはリーン空燃比運転時間を積算して、この積算値をNOX触媒32に吸蔵されたSOX量と推定する。次に、この積算値を所定値と比較して上記判定を行う。また、この積算値は触媒の硫黄被毒回復要求が有りから無しに変わった時点でリセットされる。
【0040】
ステップ401〜412はNOx触媒32の硫黄被毒回復時にNOx触媒32の硫黄被毒を回復させるため排気系へ二次空気を供給するための処理であり、ステップ421〜424はNOx触媒32の硫黄被毒回復後の排気系へ二次空気を供給することなく機関1の排気空燃比を目標空燃比に制御する機関通常運転時の処理である。ステップ401〜412はステップ301〜312に、ステップ421〜424はステップ321〜324に同一な処理であるので説明は省略する。
【0041】
図3と図4に示す二次空気制御の場合、機関冷間始動時に、あるいはNOx触媒32の被毒回復時に、NOx触媒32を早期に活性化温度まで到達させるための、あるいはNOx触媒32の硫黄被毒を回復させるための触媒昇温操作では、ECU80は機関1をリッチ空燃比で運転するとともに、二次空気通路61を介して第1の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給する。
これにより、機関冷間始動時や触媒被毒回復時のリッチ空燃比運転により発生しSC31から排出される比較的多量のHC、CO、H2等の可燃成分は二次空気と共に混合/冷却装置33で混合冷却された後、NOx触媒32上流側で後燃えし、次いでNOx触媒32上で燃焼するため、NOx触媒32内で良好な反応熱が得られ短時間で、NOx触媒32の温度が活性化温度に到達し、あるいはNOx触媒32の硫黄被毒が回復する。ここで、「後燃え」とは、機関1内で燃焼した後における排気通路内での継続的な酸化反応を言う。よって、NOX触媒32内での酸化も後燃えである。
【0042】
また、NOX触媒32の直前の空燃比センサ35に十分に混合された排ガスを通過させることにより空燃比センサは正確に排気空燃比を検出でき、その結果精度よい空燃比制御を行うことができ、排気エミッションが良好になる。
【0043】
図5は図1に示す二次空気供給装置における排気冷却時の二次空気制御のフローチャートである。本ルーチンのステップ500では、排気温センサ36により機関1の排気温EXHTを検出して、EXHTが、所定温度、例えば500°Cより大のときはNOx触媒32を早期に冷却してNOx触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内にするためのNOx触媒32の排気冷却要求有りと判定してステップ501に進み、500°C以下のときはNOx触媒32の排気冷却要求無しと判定してステップ521に進む。
【0044】
ステップ501〜508はNOx触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内にするためのNOx触媒32の排気を冷却する時の排気系への二次空気供給制御のための処理であり、ステップ521〜524はNOX触媒32の温度がウィンドウ内に戻った後の排気系へ二次空気を供給することなく機関1の排気空燃比を目標空燃比に制御する機関通常運転時の処理である。
【0045】
ステップ501では、NOx触媒32を早期に冷却し触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内にするためNOx触媒32に二次空気を供給すべくエアポンプ40をオンにし、ステップ502では、切換弁54をオンにし、ステップ503では、開閉弁64を閉弁し、開閉弁65を開弁し、流量制御弁66を閉弁して、二次空気を排気系に導入できるようにする。
この場合、すなわち、NOx触媒32の冷却時には、二次空気通路62を介して第2の二次空気導入口からのみ二次空気を排気通路3内に供給する。
【0046】
ステップ504では、回転数センサ13から出力されるパルス信号を読取り機関1の回転数NEを算出する。
ステップ505ではエアフローメータ13により計測された吸入空気量Qを読取る。
【0047】
ステップ507では読取った機関1の吸入空気量Qと回転数NEとから機関1の一回転当たりの吸気量Q/NEを算出し、理論空燃比よりリーンな空燃比を目標空燃比とする各気筒の燃料噴射量FIJ=(Q/NE)×BAFを算出する。ここで、BAFは機関一回転当たりに単位量(例えば1リットル/回転)の吸気が吸入された場合に機関1の燃焼空燃比を目標のリーン空燃比にするために必要とされる燃料量である。
ステップ508では、所定のクランク角周期に各燃料噴射弁21からステップ507で算出した燃料噴射量FIJを噴射し、機関1をリーン燃焼させる。
【0048】
一方、ステップ521では、NOx触媒32が二次空気を要求していないので、エアポンプ40をオフにし、ステップ522では、切換弁54をオフにし、ステップ523では、開閉弁64、65および流量制御弁66を閉弁して、二次空気を排気系に導入できないようにする。
ステップ524では、通常時の空燃比制御を実行する。
【0049】
図5に示す二次空気制御の場合、機関の排気冷却時に、NOx触媒32の温度を早期に許容範囲(ウインドウ)内に下げる触媒冷却操作では、ECU80は機関1をリーン空燃比で運転するとともに、二次空気通路61、63を介さずに62を介して第2の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給する。
【0050】
第1、3の二次空気導入口からでなく第2の二次空気導入口からのみ二次空気を排気通路3内に供給することにより、排気通路3内を通過する排ガスの温度と外気の温度差を高く維持できるので排気通路3による冷却効率を阻害することなく最大限に生かした上で冷却された排ガスとNOx触媒32に近い第2の二次空気導入口から供給された二次空気とをNOx触媒32に供給でき、NOx触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内に早くに下げることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の内燃機関の二次空気供給装置によれば、排気通路内に配設された触媒よりも上流側の排気通路における、上流側に第1の二次空気導入口を、下流側に第2の二次空気導入口を設け、機関冷間始動時あるいは触媒の被毒解消操作時のような触媒の暖機時には、機関をリッチ空燃比で運転することにより排気中のHCやCO成分量を増大させると共に、第1の二次空気導入口から触媒に二次空気を供給することにより燃焼に必要な酸素を触媒に供給して効率的に触媒を昇温し、短時間で触媒温度を活性化温度に到達させて早期に排気浄化を開始でき、あるいは触媒の被毒を早期に解消でき、一方、触媒の温度が許容範囲(ウインドウ)より高温である触媒の冷却時には、触媒の直前の第2の二次空気導入口から二次空気を排気通路内に供給して触媒過昇温を短時間にウインドウ内に低下させることができる。
【0052】
また、本発明の内燃機関の二次空気供給装置によれば、第1の二次空気導入口と触媒との間の排気通路内に混合手段を設けたので、排ガス中のHC、CO等が二次空気と混合し、触媒内を含む排気通路内での酸化反応が促進され、未燃HCの排出が抑制され排気エミッションを良好にすることができる。
また、本発明の内燃機関の二次空気供給装置によれば、混合手段と触媒との間の排気通路内に空燃比センサを設けたので、触媒の直前に配設されたこの空燃比センサに十分混合された排ガスが通過し、空燃比を正確に検出して精度よい空燃比制御を行うことができ排気エミッションを良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の二次空気供給装置の一実施形態の概略構成図である。
【図2】図1に示す二次空気供給装置に装備されたECUの説明図である。
【図3】図1に示す二次空気供給装置における機関冷間時の二次空気制御のフローチャートである。
【図4】図1に示す二次空気供給装置における触媒の硫黄被毒回復時の二次空気制御のフローチャートである。
【図5】図1に示す二次空気供給装置における排気冷却時の二次空気制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関
2…吸気通路
3…排気通路
11…水温センサ
12…クランク軸
13…回転数センサ
20…サージタンク
21…燃料噴射弁
22…エアクリーナ
23…エアフローメータ
24…スロットルバルブ
30…排気マニホルド
31…スタートキャタリスト(SC)
32…NOx吸蔵還元触媒
33…混合/冷却装置
34…メイン空燃比(A/F)センサ
35…サブ空燃比(A/F)センサ
36…排気温センサ
40…エアポンプ
41…二次空気導入管
42…エアフィルタ
43…吸気導入管
51…コンビネーションバルブ
52…開閉弁
53…逆止弁
54…切換弁
60、61、62、63…二次空気通路
64、65…開閉弁
66…流量制御弁
80…エンジン制御ユニット(ECU)
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の二次空気供給装置に関し、特に、触媒の温度を好適に制御して排気エミッションを良好にする内燃機関の二次空気供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の排気ガス規制対策として、自動車の内燃機関(以下、機関と記す)の排気通路内に触媒を設置して排ガス中のHC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)等を浄化するのが一般的である。機関始動時には触媒は暖機しておらず未活性状態であり排気の浄化ができない。このため、機関始動後に触媒の早期暖機が必要であり、触媒上流側の排気通路内に外気を二次空気として導入する二次空気導入装置を設け、触媒内で排ガス中のHC、CO等のリッチ成分を二次空気中の酸素と反応させ、その反応熱で触媒を早期に暖機するようにしたものや、触媒の上流側で排ガス中のHC、CO等のリッチ成分を二次空気中の酸素との燃焼(後燃え)を自然に発生させ、その燃焼熱で触媒を早期に暖機するようにしたものがある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−263050号公報(明細書、段落番号[0003]〜[0008]参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示の内燃機関の制御装置は、リーン空燃比運転を行ういわゆるリーンバーンエンジンに適用され触媒にNOx吸蔵還元触媒が使用されると、触媒の温度を許容範囲(ウインドウ)内に維持するため、触媒を冷却する必要が生じ、この装置において、上記二次空気導入装置を触媒の暖機と冷却に兼用しようとした場合、次のような問題が生じる。すなわち、触媒の暖機のためには、排ガス中のHC、CO等と二次空気を十分反応させるために二次空気導入口は触媒から離れた上流側の方が好ましいが、触媒の冷却のためには、二次空気をその導入口から供給すると排気管等の放熱効果を十分に利用することができないために二次空気導入口は触媒に近い下流側の方が好ましい。
【0005】
換言すれば、触媒暖機(加熱)時には、二次空気導入口の位置を触媒から極力離さないと、排ガス中に含まれる燃料と空気が触媒到達までに十分混合されないことから、触媒上流側での後燃え、触媒内での酸化時の反応が排ガス中に含まれる燃料の一部に対してだけ行なわれ未燃HCが排出されてしまう。また、燃料と空気が十分混合されていないと、サブ空燃比(O2 )センサで正確な空燃比が検出できず、触媒早期暖機のための排ガス昇温制御に必要な触媒上流の空燃比を精度よく制御できない。それゆえ、触媒暖機時には、二次空気導入口の位置を触媒から極力離す必要がある。
【0006】
ところが、触媒の冷却時に、二次空気をその導入口から供給すると、高温の排ガスと低温の二次空気が混合することにより、排ガスの温度が低下するため、排気管等の放熱効果を十分に利用できない。ここで、放熱効果とは、排気管内の排ガスの温度と外気の温度との差が大きい程、排ガスから排気管への熱伝導率が高くなるため、排気管内を通過する排ガスの熱量をより多く奪い、排ガスの温度を低下させる度合いが大きくなることを意味する。また、排ガスが排気管内を通過する時間あるいは距離が長い程、上記放熱効果の影響は大きい。
【0007】
したがって、二次空気を触媒から極力離れた導入口から供給する場合、触媒にできるだけ近い導入口から供給する場合と比べて、排気管内を流れるガスの温度と外気の温度との差が小さいので、放熱効果が小さくなり、その結果排気管内を通過する間の排ガスの温度低下がより小さくなり、触媒流入時の排ガスの温度がより高くなる。また、二次空気を触媒から極力離れた導入口から供給し、その導入口より下流の排気管内に冷却装置を配設した場合には、ガス流速が上昇し、冷却装置を通過する排ガスの時間が短かくなり、排ガスから奪われる熱量が少なくなるので、二次空気を触媒から極力離れた導入口から供給する場合、触媒にできるだけ近い導入口から供給する場合と比べて、排気管内を通過する間の排ガスの温度低下がより小さくなり、触媒流入時の排ガスの温度がより高くなる。
【0008】
それゆえ、本発明は、上記問題を解決し、すなわち触媒の暖機時に触媒内での酸化反応を促進して触媒を早期に活性化させ、かつ触媒の冷却時に触媒の過昇温を早期にウィンドウ内に低下させるように二次空気を排気通路内に導入する内燃機関の二次空気供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、触媒内を含む排気通路内での酸化反応を促進し、未燃HCの排出を抑制して排気エミッションを良好にする内燃機関の二次空気供給装置を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、触媒の直前の空燃比センサに十分に混合された排ガスが通過し、空燃比を正確に検出して精度よい空燃比制御を行い排気エミッションを良好にする内燃機関の二次空気供給装置を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する内燃機関の二次空気供給装置は、内燃機関の排気通路内に配設された触媒よりも上流側の該排気通路における、上流側に第1の二次空気導入口を、下流側に第2の二次空気導入口を設けた内燃機関の二次空気供給装置であって、前記触媒の暖機時は、排気空燃比をリッチに制御すると共に前記第1の二次空気導入口から二次空気を前記排気通路内に供給し、前記触媒の冷却時は、前記第2の二次空気導入口から二次空気を前記排気通路内に供給する、ことを特徴とする。
【0011】
上記二次空気供給装置において、前記第1の二次空気導入口と前記触媒との間の前記排気通路内に混合手段を設ける。
上記二次空気供給装置において、前記混合手段と前記触媒との間の前記排気通路内に空燃比センサを設ける。
上記二次空気供給装置において、前記第2の二次空気導入口よりも上流側の前記排気通路内に冷却手段を設ける。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明による内燃機関の二次空気供給装置の一実施形態の概略構成図である。図1に示す内燃機関(以下、機関と記す)1は、自動車用内燃機関を示し、4気筒ガソリン機関とされる。また、機関1は、運転領域の大部分の領域でリーン空燃比運転が可能な、いわゆるリーンバーンエンジンとされている。
図1において、吸気通路2に接続されたサージタンク20は吸気枝管を介して各気筒の吸気ポートに接続されている。各気筒の吸気ポートにはそれぞれの燃料噴射弁21から機関1の1回転毎に燃料が噴射される。各気筒の排気ポートに接続された排気マニホルド30は排気通路3に接続されている。
【0013】
機関1のシリンダブロックのウォータジャケット内には機関1の冷却水温THWを検出する水温センサ11が設けられ、機関1のクランク軸12近傍にはクランク軸一定回転角毎にパルス信号を出力する回転数センサ13が配置されている。
【0014】
吸気通路2には、エアクリーナ22を介して機関1に流入する吸入空気量を検出するエアフローメータ23が設けられている。本実施形態では、エアフローメータ23としてはベーン式、超音波式、熱線式などの公知の形式のエアフローメータの何れかが使用される。
【0015】
排気マニホルド30に接続される排気通路3には、その上流側に三元触媒からなるスタートキャタリスト(以下、SCと記す)31が配設されており、その下流側にNOX吸蔵還元触媒(以下、NOX触媒と記す)32が配設されている。また、排気通路3内のSC31とNOx触媒32の中間には混合/冷却装置33が配設されている。
【0016】
一方、機関1に接続された排気マニホルド30には機関1の排ガスにおける空燃比を検出するメイン空燃比(A/F)センサ34が配設され、排気通路3には、SC31の下流かつNOx触媒32の上流にはNOx触媒32への入りガスにおける空燃比を検出するサブ空燃比(A/F)センサ35が、NOx触媒32の下流にはNOx触媒32の温度を推定するためNOx触媒32の排気温度を検出する排気温センサ36がそれぞれ配設されている。
【0017】
SC31は、機関始動後短時間で活性化温度まで昇温するように比較的小容量のものとされ、機関始動直後の排気浄化を行う。
NOX触媒32は、流入する排気の空燃比がリーンのときに排気中の窒素酸化物(NOX)を吸着、吸収またはその両方で吸蔵し、流入する排気の空燃比がリッチになったときに吸蔵したNOXを還元浄化する触媒である。
【0018】
本実施形態では、機関1は大部分の運転領域でリーン空燃比運転が可能な機関であり、機関1がリーン空燃比運転される状態では、排気中のNOXはNOX触媒32に吸蔵される。
【0019】
なお、NOX触媒32に吸蔵されたNOXは、リーン空燃比運転中に短時間機関1をリッチ空燃比で運転するリッチスパイク操作を行い、NOX触媒32にリッチ空燃比の排気を供給することにより還元浄化される。
【0020】
しかし、NOX吸蔵触媒32には排気中に含まれる微量の硫黄酸化物(SOX)もNOXと同様に吸蔵されるが、NOX触媒に吸蔵されたSOXは安定した硫酸塩を形成するためNOXのように単にリッチスパイク操作を行っただけではNOX触媒から放出させることはできない。このため、運転中徐々にNOX触媒32のSOX吸蔵量が増大し、吸蔵されたSOXの分だけ吸蔵可能なNOX量が低下する、いわゆる硫黄被毒が生じる。
【0021】
硫黄被毒を解消するためには、前述したように排気空燃比をリッチにするとともにNOX触媒32に二次空気を供給し、排ガス中のHC、CO、H2等の可燃成分は、NOX触媒32上流側で後燃えし、次いでNOX触媒32内で酸化する昇温操作が必要となる。ここで、「後燃え」とは、機関1内で燃焼した後における排気通路内での継続的な酸化反応を言う。よって、NOX触媒32内での酸化も後燃えである。
【0022】
混合/冷却装置33は、排気通路3内でSC31からの出ガスをNOX触媒32に流入するまでの間に混合かつ冷却するための装置である。混合はサブ空燃比センサ35の排ガスに対するガス当たりを良くして空燃比の検出精度を向上させるとともに、NOX触媒32内での上記後燃えを促進するために行われ、冷却はNOX触媒32に流入するガスの温度を下げでNOX触媒32の温度を許容範囲(ウィンドウ)内に維持するために行われる。混合/冷却装置33は、排ガス冷却のため例えば冷却水を排気通路3周囲に循環させる構成にし、かつスパイラル形状やコイル状の特殊形状にした構成にする。排気通路3は、排ガスの混合または冷却のためSC31と混合/冷却装置33との間で湾曲部をもたせた構成とする。また、混合/冷却装置33とNOX触媒32との間で排ガスの混合または冷却のため長さ1m以上の直線部を有する構成にする。
【0023】
次に、本実施形態における二次空気導入部について以下に説明する。
機関1の排気系に二次空気としての外気を供給するためエアポンプ40が設けられている。エアポンプ40の上流の二次空気導入管41内の二次空気流入部にはエアフィルタ42が設けられており、エアポンプ40の下流の二次空気導入管41内にはコンビネーションバルブ51が設けられている。コンビネーションバルブ51は、二次空気導入管41の上流側に設けられ開閉弁52と、二次空気導入管41の下流側に設けられた逆止弁53とを一体化して構成されている。
【0024】
コンビネーションバルブ51の開閉弁52は、二次空気導入管41を開閉する圧力駆動型の開閉弁であり、吸気導入管43を介して吸気通路2に接続されている。吸気導入管43の途中には電磁駆動型の切換弁54が設けられ、この切換弁54により開閉弁52の駆動圧力を大気圧と吸気管2内スロットルバルブ24下流側の吸気圧との間で切換えるようにしている。
【0025】
二次空気を導入する場合は、電磁駆動型の切換弁54をオン(吸気圧導入位置)に切換えて圧力駆動型の開閉弁52に吸気圧を導入することで開閉弁52を開弁する。これによりエアポンプ40から吐出された二次空気が開閉弁52を通過して逆止弁53側に流れ、その圧力で逆止弁53が開弁されて二次空気が排気通路3内に導入される。
【0026】
一方、二次空気の導入を停止する場合は、切換弁54をオフ(大気圧位置)に切換えて開閉弁52に大気圧を導入することで開閉弁52を閉弁する。これにより、排気通路3内への二次空気の導入が停止されるとともに、逆止弁52に二次空気の圧力が作用しなくなって排気通路3側の圧力が高くなるため、逆止弁53が自動的に閉弁して排気通路3内の排ガスがエアポンプ40側に逆流することが防止される。
【0027】
逆止弁53と排気系との間には二次空気通路60、61、62、63が配設されており、逆止弁53側に接続された二次空気通路60は、二次空気通路61、62を介して排気通路3の2つの位置で接続され、二次空気通路63を介して排気マニホルド30で接続される。二次空気通路61、62内には排気通路3への二次空気の導入またはその停止を行う開閉弁64、65が配設されており、二次空気通路63内には排気マニホルド30への二次空気の流入量を制御する流量制御弁66が配設されている。
【0028】
図2は図1に示す二次空気供給装置に装備されたECUの説明図である。図2に示すエンジン制御ユニット(ECU)80は、一般的なディジタルコンピュータからなり、図示しない双方向性バスを介して相互に接続されたCPU、RAM、ROM、入力ポートおよび出力ポート、ならびに入力ポートに接続されたAD変換器および出力ポートに接続された駆動回路を具備する。
【0029】
入力ポートには、ECU80を搭載する車両の各部に設置された上述した各種センサからのアナログ電圧出力がAD変換器を介して入力されるか、あるいは各種センサからのディジタル信号が直接入力される。入力ポートには、水温センサ11、回転数センサ13、エアフローメータ23、メイン空燃比(A/F)センサ34、サブ空燃比(A/F)センサ35、排気温センサ36が接続されている。出力ポートから駆動回路へのECU80による制御信号に応じて、図示しないバッテリまたはオルタネータから燃料噴射弁21、エアポンプ40、切換弁54、開閉弁64、65および流量制御弁66等の電気的負荷に電力が供給される。
【0030】
図3は図1に示す二次空気供給装置における機関冷間時の二次空気制御のフローチャートである。本ルーチンのステップ300では、水温センサ11により機関1の水温THWを検出して、水温THW<85°Cのときは機関1は冷間時であり、SC31およびNOx触媒32が二次空気を要求していると判定してステップ301に進み、水温THW≧85°Cのときは機関1は暖機しており、SC31およびNOx触媒32が二次空気を要求していないと判定してステップ321に進む。
【0031】
ステップ301〜312は機関冷間時にNOx触媒32を早期活性化するため排気系へ二次空気を供給するための処理であり、ステップ321〜324は機関暖機後の排気系へ二次空気を供給することなく機関1の排気空燃比を目標空燃比に制御する機関通常運転時の処理である。
【0032】
ステップ301では、SC31およびNOx触媒32を早期に暖機し活性化して早期に排気の浄化を行うためSC31およびNOx触媒32に二次空気を供給すべくエアポンプ40をオンにし、ステップ302では、切換弁54をオンにし、ステップ303では、開閉弁64を開弁し、開閉弁65を閉弁し、流量制御弁66を開弁して、二次空気を排気系に導入できるようにする。
【0033】
この場合、すなわち、NOx触媒32の暖機時には、二次空気通路61を介して第1の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給するとともに、二次空気通路63を介して第3の二次空気導入口から二次空気を排気マニホルド30内に供給する。
【0034】
ステップ304では、回転数センサ13から出力されるパルス信号を読取り機関1の回転数NEを算出する。
ステップ305ではエアフローメータ13により計測された吸入空気量Qを読取る。
ステップ306ではNOx触媒32の直前のサブ空燃比センサ35の出力値を読取る。
【0035】
ステップ307では読取った機関1の吸入空気量Qと回転数NEとから機関1の一回転当たりの吸気量Q/NEを算出し、理論空燃比よりリッチな空燃比を目標空燃比とする各気筒の燃料噴射量FIJ=(Q/NE)×BAFを算出する。ここで、BAFは機関一回転当たりに単位量(例えば1リットル/回転)の吸気が吸入された場合に機関1の燃焼空燃比を目標のリッチ空燃比にするために必要とされる燃料量である。
ステップ308では、所定のクランク角周期に各燃料噴射弁21からステップ307で算出した燃料噴射量FIJを噴射し、機関1をリッチ燃焼させる。
【0036】
ステップ310では、サブ空燃比センサ35の出力値(実空燃比)と目標空燃比とを比較し、サブ空燃比センサ35の出力値≧目標空燃比(リーン)のときはSC31の燃焼反応を増大すべきであると判定しステップ311に進み、サブ空燃比センサ35の出力値<目標空燃比(リッチ)のときはSC31の燃焼反応を減少すべきであると判定してステップ312に進む。
【0037】
ステップ311では流量制御弁66の開弁度を増やしてSC31がオーバーヒートしない程度にSC31への二次空気流入を増加する。
ステップ312では流量制御弁66の開弁度を減らしてSC31への二次空気流入を減少する。
【0038】
一方、ステップ321では、NOx触媒32が二次空気を要求していないので、エアポンプ40をオフにし、ステップ322では、切換弁54をオフにし、ステップ323では、開閉弁64、65および流量制御弁66を閉弁して、二次空気を排気系に導入できないようにする。
ステップ324では、通常時の空燃比制御を実行する。
【0039】
図4は図1に示す二次空気供給装置における触媒の硫黄被毒回復時の二次空気制御のフローチャートである。本ルーチンのステップ400では、NOx触媒32の吸蔵SOx量を推定し、その推定量が、所定量より大のときはNOx触媒32の硫黄被毒回復要求有り、すなわちNOx触媒32が二次空気を要求していると判定してステップ401に進み、上記推定量が所定量以下のときはNOx触媒32の硫黄被毒回復要求無し、すなわちNOx触媒32が二次空気を要求していないと判定してステップ421に進む。
上記NOX吸蔵還元触媒32に吸蔵された硫黄酸化物(SOX)が所定量より大きいか否かの判定は次のように行う。まず、NOX触媒32に吸蔵されたSOXの量を測る。このSOX量の測定は排気温センサ36により検出される機関1の排気温EXHTが所定温度、例えば650℃より小であり、かつサブ空燃比センサ35により検出される空燃比が機関1をリーン空燃比運転を行うときの空燃比であるときに、機関1の走行距離またはリーン空燃比運転時間を積算して、この積算値をNOX触媒32に吸蔵されたSOX量と推定する。次に、この積算値を所定値と比較して上記判定を行う。また、この積算値は触媒の硫黄被毒回復要求が有りから無しに変わった時点でリセットされる。
【0040】
ステップ401〜412はNOx触媒32の硫黄被毒回復時にNOx触媒32の硫黄被毒を回復させるため排気系へ二次空気を供給するための処理であり、ステップ421〜424はNOx触媒32の硫黄被毒回復後の排気系へ二次空気を供給することなく機関1の排気空燃比を目標空燃比に制御する機関通常運転時の処理である。ステップ401〜412はステップ301〜312に、ステップ421〜424はステップ321〜324に同一な処理であるので説明は省略する。
【0041】
図3と図4に示す二次空気制御の場合、機関冷間始動時に、あるいはNOx触媒32の被毒回復時に、NOx触媒32を早期に活性化温度まで到達させるための、あるいはNOx触媒32の硫黄被毒を回復させるための触媒昇温操作では、ECU80は機関1をリッチ空燃比で運転するとともに、二次空気通路61を介して第1の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給する。
これにより、機関冷間始動時や触媒被毒回復時のリッチ空燃比運転により発生しSC31から排出される比較的多量のHC、CO、H2等の可燃成分は二次空気と共に混合/冷却装置33で混合冷却された後、NOx触媒32上流側で後燃えし、次いでNOx触媒32上で燃焼するため、NOx触媒32内で良好な反応熱が得られ短時間で、NOx触媒32の温度が活性化温度に到達し、あるいはNOx触媒32の硫黄被毒が回復する。ここで、「後燃え」とは、機関1内で燃焼した後における排気通路内での継続的な酸化反応を言う。よって、NOX触媒32内での酸化も後燃えである。
【0042】
また、NOX触媒32の直前の空燃比センサ35に十分に混合された排ガスを通過させることにより空燃比センサは正確に排気空燃比を検出でき、その結果精度よい空燃比制御を行うことができ、排気エミッションが良好になる。
【0043】
図5は図1に示す二次空気供給装置における排気冷却時の二次空気制御のフローチャートである。本ルーチンのステップ500では、排気温センサ36により機関1の排気温EXHTを検出して、EXHTが、所定温度、例えば500°Cより大のときはNOx触媒32を早期に冷却してNOx触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内にするためのNOx触媒32の排気冷却要求有りと判定してステップ501に進み、500°C以下のときはNOx触媒32の排気冷却要求無しと判定してステップ521に進む。
【0044】
ステップ501〜508はNOx触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内にするためのNOx触媒32の排気を冷却する時の排気系への二次空気供給制御のための処理であり、ステップ521〜524はNOX触媒32の温度がウィンドウ内に戻った後の排気系へ二次空気を供給することなく機関1の排気空燃比を目標空燃比に制御する機関通常運転時の処理である。
【0045】
ステップ501では、NOx触媒32を早期に冷却し触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内にするためNOx触媒32に二次空気を供給すべくエアポンプ40をオンにし、ステップ502では、切換弁54をオンにし、ステップ503では、開閉弁64を閉弁し、開閉弁65を開弁し、流量制御弁66を閉弁して、二次空気を排気系に導入できるようにする。
この場合、すなわち、NOx触媒32の冷却時には、二次空気通路62を介して第2の二次空気導入口からのみ二次空気を排気通路3内に供給する。
【0046】
ステップ504では、回転数センサ13から出力されるパルス信号を読取り機関1の回転数NEを算出する。
ステップ505ではエアフローメータ13により計測された吸入空気量Qを読取る。
【0047】
ステップ507では読取った機関1の吸入空気量Qと回転数NEとから機関1の一回転当たりの吸気量Q/NEを算出し、理論空燃比よりリーンな空燃比を目標空燃比とする各気筒の燃料噴射量FIJ=(Q/NE)×BAFを算出する。ここで、BAFは機関一回転当たりに単位量(例えば1リットル/回転)の吸気が吸入された場合に機関1の燃焼空燃比を目標のリーン空燃比にするために必要とされる燃料量である。
ステップ508では、所定のクランク角周期に各燃料噴射弁21からステップ507で算出した燃料噴射量FIJを噴射し、機関1をリーン燃焼させる。
【0048】
一方、ステップ521では、NOx触媒32が二次空気を要求していないので、エアポンプ40をオフにし、ステップ522では、切換弁54をオフにし、ステップ523では、開閉弁64、65および流量制御弁66を閉弁して、二次空気を排気系に導入できないようにする。
ステップ524では、通常時の空燃比制御を実行する。
【0049】
図5に示す二次空気制御の場合、機関の排気冷却時に、NOx触媒32の温度を早期に許容範囲(ウインドウ)内に下げる触媒冷却操作では、ECU80は機関1をリーン空燃比で運転するとともに、二次空気通路61、63を介さずに62を介して第2の二次空気導入口から二次空気を排気通路3内に供給する。
【0050】
第1、3の二次空気導入口からでなく第2の二次空気導入口からのみ二次空気を排気通路3内に供給することにより、排気通路3内を通過する排ガスの温度と外気の温度差を高く維持できるので排気通路3による冷却効率を阻害することなく最大限に生かした上で冷却された排ガスとNOx触媒32に近い第2の二次空気導入口から供給された二次空気とをNOx触媒32に供給でき、NOx触媒32の温度を許容範囲(ウインドウ)内に早くに下げることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の内燃機関の二次空気供給装置によれば、排気通路内に配設された触媒よりも上流側の排気通路における、上流側に第1の二次空気導入口を、下流側に第2の二次空気導入口を設け、機関冷間始動時あるいは触媒の被毒解消操作時のような触媒の暖機時には、機関をリッチ空燃比で運転することにより排気中のHCやCO成分量を増大させると共に、第1の二次空気導入口から触媒に二次空気を供給することにより燃焼に必要な酸素を触媒に供給して効率的に触媒を昇温し、短時間で触媒温度を活性化温度に到達させて早期に排気浄化を開始でき、あるいは触媒の被毒を早期に解消でき、一方、触媒の温度が許容範囲(ウインドウ)より高温である触媒の冷却時には、触媒の直前の第2の二次空気導入口から二次空気を排気通路内に供給して触媒過昇温を短時間にウインドウ内に低下させることができる。
【0052】
また、本発明の内燃機関の二次空気供給装置によれば、第1の二次空気導入口と触媒との間の排気通路内に混合手段を設けたので、排ガス中のHC、CO等が二次空気と混合し、触媒内を含む排気通路内での酸化反応が促進され、未燃HCの排出が抑制され排気エミッションを良好にすることができる。
また、本発明の内燃機関の二次空気供給装置によれば、混合手段と触媒との間の排気通路内に空燃比センサを設けたので、触媒の直前に配設されたこの空燃比センサに十分混合された排ガスが通過し、空燃比を正確に検出して精度よい空燃比制御を行うことができ排気エミッションを良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の二次空気供給装置の一実施形態の概略構成図である。
【図2】図1に示す二次空気供給装置に装備されたECUの説明図である。
【図3】図1に示す二次空気供給装置における機関冷間時の二次空気制御のフローチャートである。
【図4】図1に示す二次空気供給装置における触媒の硫黄被毒回復時の二次空気制御のフローチャートである。
【図5】図1に示す二次空気供給装置における排気冷却時の二次空気制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関
2…吸気通路
3…排気通路
11…水温センサ
12…クランク軸
13…回転数センサ
20…サージタンク
21…燃料噴射弁
22…エアクリーナ
23…エアフローメータ
24…スロットルバルブ
30…排気マニホルド
31…スタートキャタリスト(SC)
32…NOx吸蔵還元触媒
33…混合/冷却装置
34…メイン空燃比(A/F)センサ
35…サブ空燃比(A/F)センサ
36…排気温センサ
40…エアポンプ
41…二次空気導入管
42…エアフィルタ
43…吸気導入管
51…コンビネーションバルブ
52…開閉弁
53…逆止弁
54…切換弁
60、61、62、63…二次空気通路
64、65…開閉弁
66…流量制御弁
80…エンジン制御ユニット(ECU)
Claims (4)
- 内燃機関の排気通路内に配設された触媒よりも上流側の該排気通路における、上流側に第1の二次空気導入口を、下流側に第2の二次空気導入口を設けた内燃機関の二次空気供給装置であって、
前記触媒の暖機時は、排気空燃比をリッチに制御すると共に前記第1の二次空気導入口から二次空気を前記排気通路内に供給し、前記触媒の冷却時は、前記第2の二次空気導入口から二次空気を前記排気通路内に供給する、
ことを特徴とする内燃機関の二次空気供給装置。 - 前記第1の二次空気導入口と前記触媒との間の前記排気通路内に混合手段を設けた、請求項1に記載の内燃機関の二次空気供給装置。
- 前記混合手段と前記触媒との間の前記排気通路内に空燃比センサを設けた、請求項1に記載の内燃機関の二次空気供給装置。
- 前記第2の二次空気導入口よりも上流側の前記排気通路内に冷却手段を設けた、請求項1に記載の内燃機関の二次空気供給装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2003197971A JP2005036674A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 内燃機関の二次空気供給装置 |
Publications (1)
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-
2003
- 2003-07-16 JP JP2003197971A patent/JP2005036674A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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