JP2010190087A - ポンプインペラ - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ部で生じる漏れ流れが少ないポンプインペラを提供すること。
【解決手段】シュラウドの内側に設けられ、回転軸を中心に回転するハブ5と、このハブの外周に複数取り付けられ、ハブとともに回転するインペラ翼とを備え、インペラ翼は、チップ部の近傍において、作動流体の流通方向1における上流側に屈曲しており、チップ部は、インペラ翼の屈曲部25からハブ側に位置する部分と比較して、作動流体の流通方向における上流側に位置している。
【選択図】図4

Description

本発明はシュラウド内に収められたポンプインペラに関する。
ポンプは、シュラウド内に固定され回転軸を中心に回転するインペラによって、入口から流入する作動流体に旋回エネルギーを与え、その旋回エネルギーをインペラ下流に設置した案内羽根によって圧力に変換するものである。インペラ上の動翼(インペラ翼)は、駆動源(モータ等)と連動するシャフトにハブを介して固定されており、シャフトと一体となって回転する。通常、インペラ翼における前縁部及び後縁部の形状は、ハブ側からシュラウド側に至るまで、シャフトの中心(回転軸)から径方向の外側に延ばした仮想直線に沿うように概ね直線状に形成されている。すなわち、前縁部及び後縁部におけるハブ側端部とシュラウド側端部の回転軸周りの角度方向位置はそれぞれほぼ同じになっている。また、インペラ翼における径方向の外側端部はチップと呼ばれており、そのチップ部とシュラウドとの間には隙間が空いている(特許文献1等参照)。
特開平5−272491号公報
ところで、ポンプに求められる重要な性能は効率である。ポンプの効率は、インペラの動力と流体が受け取るエネルギーの比率であり、可能な限り高いほうが望ましい。インペラを駆動する動力の一部は、流体内で発生する渦や摩擦によって熱として散逸しエネルギー損失となる。効率の高いポンプを得るためには、この流体内で発生するエネルギー損失を小さくすることが有効である。
エネルギー損失の大きな要因の1つに「漏れ流れ」の発生がある。漏れ流れとは、先述のインペラ翼におけるチップ部とシュラウドとの隙間に生じる流れであり、その流れの持つエネルギーはすべて損失になる。したがって、この漏れ流れを可能な限り少なくすれば、効率の高いポンプを得ることができる。漏れ流れを低減する方策としては、チップ部とシュラウドの間に生じる隙間を狭くする方法があるが、機械組み立て精度の問題から限界がある。
本発明の目的は、チップ部で生じる漏れ流れが少ないポンプインペラを提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、シュラウドの内側に設けられ、回転軸を中心に回転するハブと、このハブの外周に複数取り付けられ、前記ハブとともに回転するインペラ翼とを備え、前記インペラ翼は、チップ部の近傍において、作動流体の流通方向における上流側に屈曲しており、前記チップ部は、前記インペラ翼の屈曲部から前記ハブ側に位置する部分と比較して、作動流体の流通方向における上流側に位置しているものとする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記インペラ翼におけるチップ部の前縁側は、前記回転軸の回転方向に向かって突出しているものとする。
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記インペラ翼における前記屈曲部から前記チップ部までの翼断面の反りは、前記屈曲部からハブ側の部分の翼断面の反りと比較して、相対的に小さいものとする。
(4)上記(1)から(3)いずれかにおいて、好ましくは、前記屈曲部は、前記インペラ翼において、チップ径の80%以上の領域に形成されているものとする。
(5)上記(1)から(4)いずれかにおいて、好ましくは、前記インペラ翼を前記屈曲部を基準に屈曲させる角度は30度以上であるものとする。
(6)上記(2)において、好ましくは、前記チップ部の前縁側は、前記屈曲部の前縁側を中心として、前記回転軸の回転方向に向かって30度以上回転した位置に突出しているものとする。
(7)また、本発明は、上記目的を達成するために、シュラウドの内側に設けられ、回転軸を中心に回転するハブと、
このハブの外周に複数取り付けられ、前記ハブとともに回転するインペラ翼とを備え、
前記インペラ翼におけるチップ部の前縁側は、前記回転軸の回転方向に向かって突出しているものとする。
本発明によれば、チップ部での漏れ流れを低減することができるので、ポンプインペラの効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るポンプの全体図であり、図2は本発明の実施の形態に係るポンプを回転軸2を含む平面に投影した図(回転方向投影図)である。なお、図2では、回転軸2を円筒座標のz軸にとり、ポンプ回転方向を角度方向(θ方向)にとり、回転軸2からの距離を半径方向(r方向)にとって表現している。
これらの図に示すポンプは、円筒状のケーシング8と、ケーシング8内に収納され回転軸2を中心に回転するシャフト4と、ポンプ入口から流入する作動流体にエネルギーを与えるポンプインペラ(以下、単に「インペラ」と称することがある)20と、インペラ20からの流体の旋回エネルギーを圧力に変換する案内羽根10と、インペラ20及び案内羽根10を外側から覆って環状流路を形成するシュラウド7を備えている。
インペラ20は、ハブ5と、インペラ翼9を備えている。ハブ5は、シャフト4に固定されており、シュラウド7の内側で回転軸2を中心に回転する。本実施の形態のハブ5は、後述の図3に示す矢印3の方向(すなわち、図3における左回り方向)に回転する。シャフト4はモータ等の駆動源と連動しており、インペラ20はシャフト4と一体となって回転する。インペラ翼9は、ハブ3の外周に複数取り付けられており、ポンプ入口側から流入する作動流体を翼間に導く。インペラ翼9における径方向の外側端部(すなわち、外周縁)はチップ部6と呼ばれる。チップ部6はシュラウド7と対向しており、チップ部6とシュラウド7の間には隙間が形成されている。
案内羽根10は、インペラ20の下流側において、シュラウド7とケーシング8の間に架け渡された複数の羽根である。そのためインペラ20のようには回転しない。
ここで本実施の形態に係るインペラ20について詳しく説明する。
図3は本発明の実施の形態に係るインペラの上面図であり、図4は本発明の実施の形態に係るインペラを回転軸2を含む平面で切断した断面図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付し説明は省略する(後の図も同様とする)。
これらの図において、シュラウド7に平行な3つの円錐の側面(円錐面)を考え、ハブ5に最も近い円錐面をSAとし、チップ部6を通過しシュラウド7に最も近い円錐面をSCとし、SAとSCの中間に位置しチップ部6の近傍の円錐面をSBとする。すなわち、図3において、円錐面SAは、円錐面SAとSBの径の差dR_ABと、円錐面SBとSCの径の差dR_BCとが等しくなるように定義されている。
また、ここでは、インペラ翼9における翼縁であって、流路の上流側(ポンプ入口側)の翼縁を前縁11とし、流路の下流側(案内羽根10側)の翼縁を後縁12とする。さら、相対的に高い圧力が作用する下流側の翼面(図4における下側の翼面)を正圧面91とし、相対的に低い圧力が作用する上流側の翼面(図4における上側の翼面)を負圧面92とする。
本実施の形態のインペラ翼9は、図4に示すように、円錐面SBとの交線において屈曲している。ここでは、円錐面SBとインペラ翼9の交線を屈曲部25とする。インペラ翼9は、屈曲部25において作動流体の流通方向1における上流側に屈曲しており、チップ部6は、図4に示すように、屈曲部25からハブ5側に位置する部分と比較して、作動流体の流通方向1における上流側に位置している。詳細は後述するが、このようにインペラ翼9を屈曲させると、チップ部6における漏れ流れを低減することができる。
ここで、回転軸2からチップ部6までの径方向距離をチップ径Rとすると、円錐面SBをチップ径SPの80%以上の領域に設定することが好ましい。すなわち、回転軸2から円錐面SBまでの径方向距離をRsbとすると、「Rsb≧0.8R」が成立するように円錐面SBを設定することが好ましい。このように円錐面SB、すなわち屈曲部25を設定すると、翼面全体のエネルギー変換効率が低下することを抑制することができる。
また、インペラ翼9を、屈曲部25を基準として作動流体の流通方向1における上流側に屈曲させる角度(PX(図4参照))は、30度以上にすることが好ましい。これをより詳細に説明すると、図3のように回転軸2を含む平面SPを定義し、この平面SPと円錐面SA,SB,SCがインペラ翼9の負圧面92上で交差する点をそれぞれ点PA,PB,PCしたとき、点PAと点PBを結ぶ直線と点PBと点PCを結ぶ直線とがなす角PX(図4参照)が30度以上になるようにインペラ翼9を屈曲させることが好ましい。このようにインペラ翼9を屈曲させると、漏れ流れの発生をより効果的に低減することができるからである。
ところで、本実施の形態のインペラ翼9におけるチップ部6の前縁11側は、図3に示すように、回転軸2の回転方向(θ方向)3に向かって突出している。すなわち、インペラ翼9の前縁11には、チップ部6が回転軸2の回転方向3に向かって突出した突出部26が設けられている。詳細は後述するが、このようにインペラ翼9を突出させると、チップ部6における漏れ流れを低減することができる。
ここで、チップ部6の前縁11側(HC)は、屈曲部25の前縁11側(HB)を中心として、回転軸2の回転方向3に向かって30度以上回転させた位置に設けることが好ましい。これをより詳細に説明すると、図3に示すように、円錐面SA,SB,SCが前縁11と交差する点をそれぞれ点HA,HB,HCとしたとき、点HAと点HBを結ぶ直線と、点HBと点HCを結ぶ直線とがなす角HXが30度以上になるように突出部26を形成することが好ましい。このようにインペラ翼9を屈曲させると、漏れ流れの発生をより効果的に低減することができる。
また、インペラ翼9における屈曲部25からチップ部6までの翼断面の反りは、屈曲部25からハブ5側の部分の翼断面の反りと比較して、相対的に小さくすることが好ましい。すなわち、本実施の形態のインペラ翼9では、チップ部6に近い円錐面SBから径方向外側(シュラウド7側)の領域では反りの弱い翼断面を使用し、円錐面SBから径方向内側(ハブ5側)の領域では反りの強い翼断面を使用している。このように翼断面を構成すると、インペラ翼9の大部分を占める円錐面SBより内側の領域のエネルギー変換効率を高く維持しながら、チップ部6での漏れ流れを低減することができる。下記においてこの点について説明する。
図5はインペラ翼9の周方向における断面形状を示す図、すなわち、シュラウド7に平行な円錐面でインペラ翼9を切断した断面図である。図5(a)は円錐面SBにおけるインペラ翼9の翼断面図であり、図5(b)は円錐面SCにおけるインペラ翼9の翼断面図である。また、図6は図5に示した翼断面上の圧力分布図である。図6では、縦軸に圧力をとり、横軸に翼面上の前縁11からの位置をとっている。図6において、実線で示した圧力分布は図5(a)に示した翼断面のもので、破線で示した圧力分布は図5(b)に示した翼断面のものである。
一般に、作動流体が動翼(インペラ翼)の周りを流れると、その翼面には揚力による圧力差が発生し、その圧力差によって作動流体はエネルギーを受け取る。正圧面と負圧面との圧力差が翼負荷となり、翼負荷は流体に与えるエネルギーの強さを表す。
図5(a)のように翼の反り21が大きいと、発生する揚力が大きくなり、翼負荷32(図6参照)も大きくなる。一方、図5(b)のように反り23が小さいと、発生する揚力も小さくなり、翼負荷35(図6参照)も小さくなる。インペラ翼9のチップ部6では、この翼面間に生じる圧力差(翼面圧力差)が原因で、圧力の高い正圧面91側から圧力の低い負圧面92側へ向かって漏れ流れが生じる。そのため、漏れ流れを低減する観点からは、翼面圧力差は小さい方が良い。
ところで、翼設計の観点からみると、回転軸2からの距離が遠いチップ部6側ほどインペラ周速が大きくなるので、チップ部6側で翼面圧力差を大きくするとエネルギー変換効率が高くなる。したがって、エネルギー変換効率を向上させてポンプ効率を向上させる観点からは、チップ部6に近い部分ほど翼面圧力差を大きくしたい。ところが、チップ部6における翼面圧力差を大きくすると、上記のように漏れ流れが増大するので、効率低下を招くおそれがある。
そこで、本実施の形態では、上記のように、チップ部6に近い円錐面SBから径方向外側の領域では反りの弱い翼断面を使用し、円錐面SBから径方向内側の領域では反りの強い翼断面を使用している。このように翼断面を形成すると、ハブ5からチップ部6近傍に至る領域では翼面圧力差を大きくしてエネルギー変換効率を高めることができ、チップ部6の近傍では翼面圧力差を小さくして漏れ流れを抑制できるので、ポンプ全体としての高い効率を実現することができる。
ここで上記のように構成される本実施の形態のインペラの作用・効果を、従来技術と比較しながら説明する。
図7は従来技術に係るインペラを回転軸を含む平面で切断した断面図である。
この図において、点PA,PB,PCは円錐面SA,SB,SCと翼負圧面との交点である。この図に示すインペラ翼は、円錐面SBから径方向外側の領域では反りの弱い翼断面を使用し、円錐面SBから径方向内側の領域では反りの強い翼断面を使用しているものとするが、本実施の形態と異なり円錐面SBでは屈曲していない。
このように構成した従来技術では、チップ部近傍の翼断面の反りをたとえ弱くしたとしても、翼面圧力差は縮小せず漏れ流れを低減することは難しい。これは反りの弱い領域が反りの強い領域よりも相対的に小さく、作動流体に与える圧力の影響も小さくなってしまうためである。すなわち、図7において、円錐面SBから径方向内側は翼断面の反りが相対的に強いため、点PBの圧力は図6に示したように低くなる。しかし、その点PBにおける圧力が、チップ部6近傍の反りを弱くしたことで発揮される圧力差低減効果を上回ってしまい、点PCの圧力をも低下させてしまうからである。
これに対して、本実施の形態にかかるインペラ翼9は、チップ部6の近傍において、作動流体の流通方向1における上流側に屈曲しており、そのチップ部6を、屈曲部25からハブ5側に位置する部分と比較して、作動流体の流通方向1における上流側に位置させている。このようにインペラ翼9を形成すると、チップ部6側の点PCは、負圧面92上に位置する点PBからではなく、より距離の近い点PBUからの圧力の影響を受けやすくなる。
一般的に、負圧面92から上流側に遠ざかるにつれて作動流体の圧力は高くなる。そのため、円錐面SB上において点PBよりも上流側に位置する点PBUの圧力は、点PBの圧力よりも高くなる。これにより、本実施の形態における点PCの圧力は、従来技術の点PCの圧力よりも高くなるので、チップ部6における翼面圧力差が低減され、漏れ流れを低減することができる。したがって、本実施の形態によれば、チップ部6での漏れ流れを低減することができるので、ポンプインペラの効率を向上することができる。
ところで、本実施の形態に係るインペラ翼9は、上記の構成に加えて突出部26を備えている。次に、この効果について従来技術と比較しながら下記で説明する。
図8は従来技術に係るインペラの上面図である。
この図において、点HA,HB,HCは、円錐面SA,SB,SCと前縁11の交点であり、点HB2,HC2は、円錐面SB,SC上の点であって点HB,HCの下流に位置する点である。漏れ流れに影響を与える点HC2の圧力は高い方が望ましいが、ここでも、点HB2の低い圧力に影響され、点HC2の圧力は点HB2の圧力近くまで低下してしまうので、漏れ流れを低減することが難しい。これは前縁11における点HB,HCについても同様である。
これに対して、本実施の形態に係るインペラ翼9におけるチップ部6の前縁11側は、回転軸2の回転方向に向かって突出している。このようにインペラ翼9を形成すると、チップ部6側の点HC2の圧力は、従来技術のような下流側の点HB2からではなく、より距離の近い点HBからの圧力の影響を受けやすくなる。一般に、図7で説明したように、負圧面92では、前縁11に近づくほど圧力が高くなるので、点HBの圧力は点HB2の圧力よりも高くなる。これにより、本実施の形態における点HCの圧力は、従来技術よりも高くなるので、チップ部6における翼面圧力差が低減され、漏れ流れを低減することができる。したがって、本実施の形態のように屈曲部25に加えて突出部26を設ければ、漏れ流れをさらに低減できるので、ポンプインペラの効率をさらに向上させることができる。
なお、上記の説明では、屈曲部25と突出部26の双方を備えるインペラ翼9について説明したが、このいずれか一方を設ければチップ部6における漏れ流れが低減するので、ポンプインペラの効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るポンプの全体図。 本発明の実施の形態に係るポンプを回転軸を含む平面に投影した図。 本発明の実施の形態に係るインペラの上面図。 本発明の実施の形態に係るインペラを回転軸を含む平面で切断した断面図。 本発明の実施の形態におけるインペラ翼の周方向における断面形状を示す図。 図5に示した翼断面上の圧力分布図。 従来技術に係るインペラを回転軸を含む平面で切断した断面図。 従来技術に係るインペラの上面図。
1 ポンプ入口から流入する流れの方向
2 ポンプ回転軸(回転軸)
3 ポンプ回転方向
4 シャフト
5 ハブ
6 チップ
7 シュラウド
8 ケーシング
9 インペラ
10 案内羽根
11 翼前縁(前縁)
12 翼後縁(後縁)
20 反りの強いインペラ翼断面形状
21 反りの強いインペラ翼の反り量
22 反りの弱いインペラ翼断面形状
23 反りの弱いインペラ翼の反り量
25 屈曲部
26 突出部
30 反りの強いインペラ翼の正圧面上圧力分布
31 反りの強いインペラ翼の負圧面上圧力分布
32 反りの強いインペラ翼の正圧面・負圧面間圧力差
33 反りの弱いインペラ翼の正圧面上圧力分布
34 反りの弱いインペラ翼の負圧面上圧力分布
35 反りの弱いインペラ翼の正圧面・負圧面間圧力差
91 正圧面
92 負圧面
SA,SB,SC シュラウド面に平行な円錐面
SP ポンプ回転軸を含む平面
PA 翼負圧面、SA面、SP面の交点
PB 翼負圧面、SB面、SP面の交点
PC 翼負圧面、SC面、SP面の交点
PX 点PAと点PBを結ぶ直線と、点PBと点PCを結ぶ直線のなす角度
PBU SB面上において、点PBの上流側にある点
HA 翼前縁とSA面との交点
HB 翼前縁とSB面との交点
HC 翼前縁とSC面との交点
HX 点HAと点HBを結ぶ直線と、点HBと点HCを結ぶ直線のなす角度
HB2 翼負圧面とSB面の交線上で、翼前縁より下流側にある点
HC2 翼負圧面とSC面の交線上で、翼前縁より下流側にある点
R チップ径
Rsb ポンプ回転軸からSB面までの径方向距離

Claims (7)

  1. シュラウドの内側に設けられ、回転軸を中心に回転するハブと、
    このハブの外周に複数取り付けられ、前記ハブとともに回転するインペラ翼とを備え、
    前記インペラ翼は、チップ部の近傍において、作動流体の流通方向における上流側に屈曲しており、
    前記チップ部は、前記インペラ翼の屈曲部から前記ハブ側に位置する部分と比較して、作動流体の流通方向における上流側に位置していることを特徴とするポンプインペラ。
  2. 請求項1記載のポンプインペラにおいて、
    前記インペラ翼におけるチップ部の前縁側は、前記回転軸の回転方向に向かって突出していることを特徴とするポンプインペラ。
  3. 請求項1または2記載のポンプインペラにおいて、
    前記インペラ翼における前記屈曲部から前記チップ部までの翼断面の反りは、前記屈曲部からハブ側の部分の翼断面の反りと比較して、相対的に小さいことを特徴とするポンプインペラ。
  4. 請求項1から3いずれかに記載のポンプインペラにおいて、
    前記屈曲部は、前記インペラ翼において、チップ径の80%以上の領域に形成されていることを特徴とするポンプインペラ。
  5. 請求項1から4いずれかに記載のポンプインペラにおいて、
    前記インペラ翼を前記屈曲部を基準に屈曲させる角度は30度以上であることを特徴とするポンプインペラ。
  6. 請求項2記載のポンプインペラにおいて、
    前記チップ部の前縁側は、前記屈曲部の前縁側を中心として、前記回転軸の回転方向に向かって30度以上回転した位置に突出していることを特徴とするポンプインペラ。
  7. シュラウドの内側に設けられ、回転軸を中心に回転するハブと、
    このハブの外周に複数取り付けられ、前記ハブとともに回転するインペラ翼とを備え、
    前記インペラ翼におけるチップ部の前縁側は、前記回転軸の回転方向に向かって突出していることを特徴とするポンプインペラ。
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