JP2010189898A - 目地部処理装置および目地部処理方法 - Google Patents

目地部処理装置および目地部処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者への負担が少なく、効率よく目地材の撤去作業を行うことを可能とした目地部処理装置および目地部処理方法を提案する。
【解決手段】モータを備える装置本体10と、離間して並設された二本の棒状のカッタ部材30,30とを有しており、両カッタ部材30,30が、モータの動力により互いに異なる方向に回転する目地部処理装置1。二本のカッタ部材30,30を、既存の充填材を挟んだ状態で目地部に挿入する工程と、目地部に挿入された二本のカッタ部材30,30を同時に回転させることにより、充填材を目地部から引き剥がす工程とを備える目地部処理方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、目地部処理装置および目地部処理方法に関する。
従来、目地部に充填されたシーリング材やコーキング材等の充填材を除去する場合には、カッターナイフ等により充填材と目地部側面との界面を切断した後、目地部の底面から充填材を引き剥がすことにより行っていた。
前記従来の充填材の撤去作業では、1.8mの充填材に対して、6分で70%程度(付着面積での比率)の充填材を除去することができる。また、目地部に残存する充填材は、溶剤で拭き取るか、研磨用工具等を別途用意して研磨することにより除去していた。
しかしながら、カッターナイフ等を利用した作業は、切断作業と引き剥がし作業を行う必要があることから、時間と手間を要していた。また、残存した充填材の除去作業にも手間が掛かっていた。
特許文献1には、充填材の撤去方法として、電気ドリル等の回転させる駆動手段に装着された棒状のカッタ部材を、充填材と目地部側面との界面に挿入して、当該カッタ部材を、軸心を中心に回転させることにより充填材と目地部側面との界面を切断するとともに目地部の底面から引き剥がす方法が開示されている。
特許文献1に記載の充填材の撤去方法によれば、1.8mの充填材に対して、1.5分で70%除去することが可能である。
特開2006−348520号公報
ところが、特許文献1に記載の目地材の撤去方法は、電気ドリルを作業員が横方向(目地部側面)に押さえつけた状態で行う必要があるため、作業に労力を要していた。
また、目地部に残存する充填材の撤去作業の手間は、依然として解消されていなかった。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、作業者への負担が少なく、効率よく目地材の撤去作業を行うことを可能とした目地部処理装置および目地部処理方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の目地部処理装置は、モータを備える装置本体と、離間して並設された二本の棒状のカッタ部材と、を有する目地部処理装置であって、前記両カッタ部材が、前記モータの動力により互いに異なる方向に回転することを特徴としている。
かかる目地部処理装置によれば、2本のカッタ部材により充填材の両側面を同時に引き剥がすことが可能になるため、目地材の撤去作業を短時間に作業を行うことが可能となる。
また、2本のカッタ部材はそれぞれ異なる方向に回転するため、装置本体を一方向に移動させやすくなるため、作業員に対する負担が少ない。
前記目地部処理装置が、前記装置本体に回転可能に設置された基部を有し、前記カッタ部材が、前記基部の回転中心軸を挟んで離間するように当該基部に設置されていれば、基部を回転させることにより、簡易に両カッタ部材を目地部の幅に応じて配置することが可能になる。
また、本発明の目地部処理方法は、互いに異なる方向に回転する長さの異なる二本のカッタ部材を、既存の充填材を挟んだ状態で前記二本のカッタ部材の先端が底面に接するように目地部に挿入する工程と、前記目地部に挿入された二本のカッタ部材を同時に回転させながら移動させることにより、前記充填材を前記目地部から引き剥がす工程と、を備えることを特徴としている。
かかる目地部処理方法によれば、目地部の充填材を効率よく撤去することが可能となる。
また、本発明の第二の目地部処理方法は、互いに異なる方向に回転する二本のカッタ部材を目地部に挿入する工程と、前記目地部に挿入された二本のカッタ部材を同時に回転させるとともに前記目地部の側面に当接させた状態で移動させることにより、前記目地部を研磨する工程と、を備えることを特徴としている。
かかる目地部処理方法によれば、目地部の研磨(脆弱部の除去等)を簡単に行うことが可能となる。
本発明の目地部処理装置および目地部処理方法によれば、作業者への負担が少なく、効率よく目地材の撤去作業または目地部の研磨作業を行うことが可能となる。
第1の実施の形態に係る目地部処理装置を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る目地部処理装置の内部構造を示す図であって、(a)は部分縦断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第1の実施の形態に係る目地部処理装置の正面図である。 カッタ部材とチャックを示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る目地部処理装置の使用状況を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。 (a)および(b)は、カッタ部材の位置調整方法を示す図である。 第2の実施の形態に係る目地部処理装置を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
第1の実施の形態にかかる目地部処理装置1は、図1に示すように、内部にモータを備える装置本体10と、装置本体10に回転可能に設置された基部20と、離間して並設された二本の棒状のカッタ部材30,30と、を有している。
本実施形態では、目地部処理装置1として、作業員が保持した状態で使用する手持ち式の場合について説明する。
装置本体10には、作業員が保持するためのハンドル11およびサブハンドル12が形成されている。
また、装置本体10は、図示しないモータと、モータの動力をカッタ部材30に伝達するための動力伝達手段13(図2(a)参照)と、を内部に収容している。なお、本実施形態では、モータの駆動方式として電気を採用するが、例えばエアー方式を採用する等、モータの駆動方式は限定されるものではない。
ハンドル11は、目地部の処理作業を行う際に、作業員が目地部処理装置1による作業を行う際に主に位置調整するための持ち手であるとともに、図示しないモータの起動および停止の操作を行うための部分である。
ハンドル11には、モータスイッチ11aが形成されてとともに、装置本体10内に設置されたモータに電気を送電するための電線11bが接続されている。
サブハンドル12は、作業員が目地部処理装置1による作業を行う際に主にカッタ部材30,30を目地側面に押さえつけるために目地処理装置1を回転させる力を加えるための持ち手である。本実施形態では、取付プレート12aを介して装置本体10に固定するものとするが、サブハンドル12の固定方法は限定されるものではない。
また、本実施形態では、装置本体10に吊持部材15が形成されている。
吊持部材15は、目地部処理装置1の見掛け上の重さを排除するために、装置本体10の略重心位置において図示しないバランサーにより吊持することが可能となるように構成された部材である。なお、吊持部材15は必要に応じて形成すればよく、省略することも可能である。
吊持部材15は、装置本体10の外周面に周設された金属製の部材からなる吊り回転バンド15aと、吊り回転バンド15aに一体に形成された吊持金具15bと、吊り回転バンド15aの前後に形成されたずれ止めリング15cと、を備えている。なお、吊持部材15の構成は限定されるものではない。
吊持金具15bは、装置本体10の上部に配置されており、バランサーの接続が可能となるように係止孔が形成されている。
ずれ止めリング15cは、吊り回転バンド15aを固定するためのリング状の部材である。ずれ止めバンド15aをその前後において固定している。なお、ずれ止めリング15cを構成する材料は限定されるものではない。
動力伝達手段13は、図2(a)に示すように、複数のギヤ部材を組み合わせることにより構成されている。
本実施形態にかかる動力伝達手段13は、主軸ギヤ13aと中間ギヤ13bとアイドルギヤ(第一アイドルギヤ13c,図2(b)に示す第二アイドルギヤ13d)とを備えて構成されている。
主軸ギヤ13aは、装置本体10の内部に回転可能に配置されたギヤ部材であって、モータの出力軸14の外周面に形成された出力ギヤ14aと噛合する基端側平歯車と、中間ギヤ13bと噛合する先端側平歯車とを備えている。これにより、出力軸14を介して導入されたモータの動力が、中間ギヤ13bへ伝達される。なお、主軸ギヤ13aは、出力軸14を介して導入されたモータの動力により正転する。
中間ギヤ13bは、装置本体10の内部に回転可能に配置されたギヤ部材であって、主軸ギヤ13aを介して導入されたモータの動力を、アイドルギヤ13cに伝達する部材である。中間ギヤ13bは主軸ギヤ13aと噛合する基端側平歯車と、第一アイドルギヤ13cと噛合する先端側平歯車とを備えている。なお、中間ギヤ13bは、正転する主軸ギヤ13aから伝達されたモータの動力により、逆転する。
第一アイドルギヤ13cは、装置本体10の内部に回転可能に配置されたギヤ部材であって、中間ギヤ13bから伝達されたモータの動力を、第二アイドルギヤ13dおよび第一スピンドル24に伝達する部材である。第一アイドルギヤ13cの基端部は中間ギヤ13bと噛合し、先端部は第二アイドルギヤ13dおよび第一スピンドル24と噛合している。
第一アイドルギヤ13cは、逆転する中間ギヤ13bからモータの動力が伝達されることで正転する。
図2(b)に示す第二アイドルギヤ13dは、装置本体10の内部に回転可能に配置されたギヤ部材であって、第一アイドルギヤ13cから伝達されたモータの動力により回転し、この動力を第二スピンドル25に伝達する部材である。第二アイドルギヤ13dは、基端部が第一アイドルギヤ13cと噛合しており、先端部が第二スピンドル25に噛合ように配置されている。
第二アイドルギヤ13dは、正転する第一アイドルギヤ13cから伝達された動力により逆転する。
基部20は、装置本体10の先端部に設置されるものであって、図1に示すように、円柱状の本体部21と、本体部21の先端面に一体に固定されたカッタ取付部22と、カッタ取付部22に並設された一対のチャック23と、チャック23に接続された第一スピンドル24および第二スピンドル25と、を備えている。
基部20は、装置本体10の先端部において、手動により少なくとも1/4回転が可能となる設置されている。
本体部21は、円柱の軸心21a(図3参照)を中心軸として回転可能となるように装置本体10に設置されている。本実施形態では本体部21の形状が円柱状の場合について説明するが、本体部21の形状は限定されるものではない。
本体部21の回転は、固定ネジ21b(図3参照)を緩めた状態で手動により行い、目地部処理装置1の使用時には固定ネジ21bにより回転が固定されている。
カッタ取付部22は、図2(a)に示すように、本体部21とともに第一スピンドルおよび第二スピンドル25を回転可能に保持している。カッタ取付部22は、必要に応じて設置すればよい。
チャック23は、第一スピンドル24または第二スピンドル25の先端に固定されている。
チャック23は、図2(a)および図3に示すように、カッタ部材30を固定する部材であって、本体部21の回転中心軸(軸心21a)を挟んで離間するように設置されている。
本実施形態にかかるチャック23は、3個の爪部材23a,23a,23aによりカッタ部材30の基部を把持するように構成されている。チャック23の構成は限定されるものではない。
チャック23,23は、第一スピンドル24または第二スピンドル25がモータの動力により回転するのに伴って回転する。
第一スピンドル24および第二スピンドル25は、図2(a)および(b)に示すように、本体部21およびカッタ取付部22を貫通して配置されている。
第一スピンドル24および第二スピンドル25は、軸心21aを挟んで離間するように配置されている。
第一スピンドル24および第二スピンドル25は、動力伝達手段11を介して伝達された回転力を、カッタ部材30に伝達する。このとき、第一スピンドル24と第二スピンドル25は、同一の回転数により回転する。本実施形態では、第一スピンドル24が左回転、第二スピンドル25が右回転するように構成されているが、第一スピンドル24および第二スピンドル25の回転方向は限定されるものではない。
カッタ部材30は、図4に示すように、先端部31の外周面に刃を備えた軸状の部材であって、動力伝達手段11および第一スピンドル24または第二スピンドル25を介して伝達されたモータの動力により回転する。
カッタ部材30は、基端部32がチャック23を介して第一スピンドル24または第二スピンドル25に固定されていることで、基部20の回転中心軸(軸心21a)を挟んで離間するように設置されている。
二本のカッタ部材30,30は、第一スピンドル24および第二スピンドル25の回転により互いに異なる方向に回転する。
本実施形態では、二本のカッタ部材30,30として、長さの異なるものを使用するが、二本のカッタ部材30,30の長さは同一であってもよい。
次に、本実施形態の目地部処理装置1を利用した目地部処理方法について説明する。
まず、目地部処理装置1を利用して、目地部に充填された充填材を除去する場合(第一の目地部処理方法)について説明する。
第一の目地部処理方法は、図5(a)および(b)に示すように、長さの異なる二本のカッタ部材30,30を目地部40に挿入する第一工程と、目地部40にカッタ部材30,30を挿入した状態でカッタ部材30,30を回転させて充填材41を引き剥がす第二工程とを備えている。
本実施形態では、縦目地に充填された充填材41を除去する場合について説明する。
第一工程では、基部20を固定する固定ネジ21bを緩め、基部20を手動で回転させることで、カッタ部材30同士の水平離隔距離(水平線に投影したときの離隔距離d’)が目地部40の幅に対応する大きさになるように設定する。
目地部40の幅が小さい場合には、カッタ部材30同士を結ぶ線の水平線(基準線)に対する傾斜角αが大きくなるようにし(図6(a)参照)、目地部40の幅が大きい場合には、同傾斜角αが小さくなるように基部20を回転させる(図6(b)参照)。なお、カッタ部材30同士の離隔距離をdとした場合、カッタ部材30,30を基準線に投影したときの離隔距離d’は、d’=cosαとなるので、基部20の可動範囲を90°以上(1/4回転以上)としておけば、0≦d’≦dの範囲で調節が可能である。
次に、図5(a)および(b)に示すように、二本のカッタ部材30,30を充填材41を挟んだ状態で目地部40に挿入する。このとき、カッタ部材30が目地部40の側面に当接させる。
また、装置本体1を、長さの短いカッタ部材30側に傾けることで、両カッタ部材30,30の先端が目地部40の底面に当接させる。なお、本実施形態では、目地部40の底面に、ポリエチレン製のバッカー42が一面接着されている場合について説明する。なお、バッカー42の材質は限定されるものではない。また、バッカー42は必ずしも接着されていなくてもよい。
第二工程では、目地部40にカッタ部材30,30を挿入した状態でモータを起動することでカッタ部材30,30に回転力を導入し、カッタ部材30,30を回転させながら装置本体10を移動させることで、充填材41と目地部40の側面との界面を切断するとともに目地部40の底面から充填材41を引き剥がす。なお、充填材41は、バッカー42と接着せずに目地部40の側面に2面接着されているため、目地部40の側面との界面を切断することで容易に引き剥がすことができる。
このとき、カッタ部材30,30は、互いに異なる方向に回転することで、充填材41を引き剥がす時の反力が下方向に作用する。そのため、作業員は、目地部処理装置1を下方向に誘導するために大きな力を必要としない。
モータは、回転数が可変式で、トルクが一定であることが望ましい。また、モータの回転数は、充填材41を溶かすことなく、目地部40から充填材41を効率的に剥がすことができるように、100〜5000rpmの範囲に設定するのが望ましい。
次に、目地部処理装置1を利用して、目地部40を研削する場合(第二の目地部処理方法)について説明する。
第二の目地部処理方法は、カッタ部材30,30を目地部40に挿入する第一工程と、目地部40にカッタ部材30,30を挿入した状態でカッタ部材30,30を回転させて目地部40を研磨する第二工程とを備えている。
第一工程では、基部20を回転させることで、カッタ部材30同士の水平離隔距離(基準線に投影したときの離隔距離d’)が目地部の幅に対応する大きさになるように設定する。カッタ部材30同士の水平離隔距離の設定方法は、前記の方法と同様なため、詳細な説明は省略する。
次に二本のカッタ部材30,30を目地部40に挿入する。このとき、カッタ部材30,30が目地部40の側面に当接している。
第二工程では、目地部40にカッタ部材30,30を挿入した状態で、モータを起動させることでカッタ部材30,30に回転力を導入する。
作業員は、カッタ部材30,30を目地部40に側面に当接させた状態で当該目地部40に沿って移動させる。これにより、目地部40の側面の研磨がなされる。
なお、カッタ部材30として、刃にダイヤモンド砥石を備えるものを使用すれば、より効果的に目地部40の研磨を行うことができる。
以上、本実施形態の目地部処理装置1を利用した目地部処理方法によれば、1.8m/0.5分で80%の充填材41を除去することが可能となるため、作業性に優れている。
また、2本のカッタ部材30,30がそれぞれ異なる方向に回転するため、装置本体10を一方向に移動させやすくなり、作業時の作業員の負担が少ないため、作業効率が良い。また、カッタ部材30の位置は、目地部40の幅に応じて調節されているため、装置本体10を保持するのみで、目地部40の側面の接着界面に刃を押し付ける力をほぼ一定に保つことができるので、界面部のシーリング除去効率が高い。
また、カッタ部材30,30を変更するのみで、目地部40の研削を行うことができるため、目地部40に残存する充填材41の除去や、目地部40の脆弱部の研削を簡易かつ短時間で行うことができる。
また、長さの異なる2本のカッタ部材30,30を使用し、カッタ部材30,30を傾斜させた状態で使用することで、充填材41とカッタ部材30との接触面積が増加した状態で、充填材41を目地部40から引き出す方向の力が作用するため、充填材41の引き剥がしをより効率的に行うことができる。
また、カッタ部材30を傾斜させることで、目地部40へカッタ部材30が挿入しやすくなるとともに、硬化不良が生じてベタついたシーリング材や、カッタ部材との摩擦係数が小さいシリコーンシーリング材等の充填材の引き剥がしを効率的に行うことが可能となる。
また、作業員が装置本体10を、傾斜角αが小さくなる方向に回転(傾斜)させることで、カッタ部材30,30により目地部40の両側面に一定の押し付け圧を作用させることができる。これにより、作業員がトルクコントロールを行うことが可能となり、より安定的な作業を行うことができる。
次に、第2の実施の形態に係る目地部処理装置2について説明する。第2の実施の形態にかかる目地部処理装置2は、自走式である点で、手持ち式である第1の実施の形態に係る目地部処理装置1と異なっている。
目地部処理装置2は、図7(a)および(b)に示すように、装置本体10から外方向に係止部材16,16が突設されている。
係止部材16は、目地部40に沿って配設されたレール部材50に係止可能な形状に形成されている。本実施形態では、レール部材50としてC型鋼を使用するものとし、係止部材16は、レール部材50の断面形状に対応して断面T字状に形成されている。
なお、係止部材16の形状は限定されるものではなく、レール部材50の構成に応じて適宜設定することが可能である。
この他の目地部処理装置2の構成は、第1の実施の形態で示した目地部処理装置1と同様なため、詳細な説明は省略する。
目地部処理装置2のカッタ部材30,30を、充填材41を挟んだ状態で目地部40に挿入し、モータを駆動させると、カッタ部材30,30が互いに異なる方向に回転することで、目地部充填材41を引き剥がす時の反力が下方向に作用する。このため、目地部処理装置2は、この反力によりレール部材50に沿って下方向に移動する。
第2の実施の形態に係る目地部処理装置2によれば、目地部処理装置2が、自走しつつ充填材41の引き剥がしを行うため、作業員が保持する必要がなく、作業の手間を削減することができる。
また、高所や足場などの確保が困難な場所での作業も可能となる。
この他の第2の実施の形態に係る目地部処理装置2の作用効果は、第1の実施の形態で示した目地部処理装置1と同様なため、詳細な説明は省略する。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、基部を回転させることにより、カッタ部材を目地部の幅に合わせるものとしたが、装置本体を回転させることでカッタ部材と目地部との位置関係を調節してもよい。
また、基部を交換することにより、カッタ部材同士(チャック同士)の離隔距離を変化させるものとしてもよい。
また、動力伝達手段の構成は前記の構成に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
また、カッタ部材の回転方向は限定されるものではない。
装置本体は、電動ドリル、充電式ドリル、圧力空気式ドリル等により構成することが可能である。
1,2 目地部処理装置
10 装置本体
20 基部
30 カッタ部材
40 目地部
41 充填材

Claims (4)

  1. モータを備える装置本体と、
    離間して並設された二本の棒状のカッタ部材と、を有する目地部処理装置であって、
    前記両カッタ部材が、前記モータの動力により互いに異なる方向に回転することを特徴とする、目地部処理装置。
  2. 前記装置本体に回転可能に設置された基部を有し、
    前記カッタ部材が、前記基部の回転中心軸を挟んで離間するように当該基部に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の目地部処理装置。
  3. 互いに異なる方向に回転する長さの異なる二本のカッタ部材を、既存の充填材を挟んだ状態で前記二本のカッタ部材の先端が底面に接するように目地部に挿入する工程と、
    前記目地部に挿入された二本のカッタ部材を同時に回転させながら移動させることにより、前記充填材を前記目地部から引き剥がす工程と、を備えることを特徴とする、目地部処理方法。
  4. 互いに異なる方向に回転する二本のカッタ部材を、目地部に挿入する工程と、
    前記目地部に挿入された二本のカッタ部材を同時に回転させるとともに前記目地部の側面に当接させた状態で移動させることにより、前記目地部を研磨する工程と、を備えることを特徴とする、目地部処理方法。
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