JP2010189660A - 延伸剥離テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】基材に対する粘着剤の投錨性を向上させた延伸剥離テープを提供する。
【解決手段】 ゴム弾性を有するテープ基材11の片面または両面に粘着剤層21,22を形成してなる粘着テープ1であって、被貼付面に貼り付けられた同粘着テープ1を被貼付面とほぼ平行な方向に引っ張ることにより剥がすことができる延伸剥離テープにおいて、テープ基材11を、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂と合成ゴムとの混合組成物とし、ゴム成分をSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)として、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂100重量部に対して10〜100重量部配合した。
【選択図】図3

Description

本発明は、被貼付面とほぼ平行な方向に引っ張ることで剥がされる延伸剥離テープに関し、さらに詳しく言えば、テープ基材に対する粘着剤の投錨性を向上させる技術に関する。
ポスターやフックなどを壁面に貼り付ける場合、従来では画鋲や両面粘着テープなどを用いて壁面に固定していた。しかしながら、画鋲を使った方法では、壁面やポスターなどの被貼付物に必ず穴が開き、傷が付いてしまう。また、両面粘着テープを使った方法では、取り外す際に粘着力によって被貼付物の一部が剥がれ落ちたり、壁面に糊残りするなどの問題があった。
そこで、最近では、被貼付物や壁面を傷つけにくく、誰でも簡単に剥がし取ることができる延伸剥離テープが一部使用されている。この延伸剥離テープは、例えば特許文献1に開示されているように、発泡樹脂やゴムなどからなる高弾性材料のテープ基材の表面に粘着剤を塗布したものからなり、テープ端部を手で把持して、貼付面に沿って平行に引っ張ることにより、テープの接着面積が漸次減少するためきれいに剥がし取ることができる。
特開2000−44897号公報
しかしながら、従来の延伸剥離テープは、延伸剥離ができるように基材にEVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合体)や発泡樹脂などの比較的に延伸性のよい材料を用いているが、反面、延伸時に延びたテープ基材と粘着剤層との界面で剥離が起こりやすく、粘着剤の一部が壁面に残されてしまい、投錨性に問題がある。
テープ基材に対する粘着剤の投錨性をよくするためには、粘着剤をより強粘着なものにすればよいが、粘着剤を強力なものにした場合には、例えばポスターなどの薄手の被貼着物や壁面などの被貼着面に対する保持性が逆に強くなりすぎてしまい、破れたり傷つけたりするおそれがある。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、テープ基材に対する粘着剤の投錨性を向上させた延伸剥離テープを提供することにある。
上述した目的を達成するため、ゴム弾性を有するテープ基材の片面または両面に粘着剤層を形成してなる粘着テープであって、被貼付面に貼り付けられた同粘着テープを被貼付面とほぼ平行な方向に引っ張ることにより剥がすことができる延伸剥離テープにおいて、上記テープ基材が、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂と、合成ゴムとの混合組成物からなり、上記ゴム成分がSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)で、上記EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂100重量部に対して10〜100重量部配合されていることを特徴としている。
本発明において、上記粘着剤層が合成ゴム系粘着剤からなることが好ましい。
本発明によれば、テープ基材をEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂と合成ゴムとの混合組成物とし、ゴム成分をSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)とし、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂100重量部に対して10〜100重量部配合としたことにより、基材の延伸性をさらに向上させることができ、テープ基材を延伸した場合においてもテープ基材と粘着剤との間で投錨剥離が起きにくくなる。また、ゴム成分としてEVAと相溶性のよいSEBSを用いることにより、耐光性が変色しにくくなるため、より好ましい。
また、上記粘着剤層を合成ゴム系粘着剤とすることにより、基材に対する粘着剤の親和性がより一層向上して、粘着剤の界面剥離を効果的に抑えることができる
本発明の一実施形態に係る延伸剥離テープの模式的構造を示す分解斜視図。 上記実施形態の延伸剥離テープの分解断面図。 延伸剥離テープの使用形態および延伸時の状態を示す模式図。 評価方法の手順を説明する説明図。
次に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る延伸剥離テープの構造を模式的に示した分解斜視図であり、図2は、その分解断面図である。
この例において、延伸剥離テープ1は、テープ基材11の両面に粘着剤層21,22が形成されたいわゆる両面粘着テープからなり、延伸剥離テープ1の両面には、未使用の粘着剤層21,22を保護するためのセパレータ31,32が着脱自在に貼り付けられている。
延伸剥離テープ1の一端側の両面(図2では、右端側)には、引っ張って剥がし取る際に手によって把持される把持部41,42が設けられている。把持部41,42には、例えば矩形状に形成された樹脂製フィルムを用いることができ、延伸剥離テープ1の粘着剤層21,22に貼着されている。
テープ基材11は、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)と合成ゴムとの混合組成物からなり、所定の延伸率をもって延伸剥離可能なゴム弾性を備えている。
EVAに対する合成ゴムの好ましい配合比は、EVA100重量部に対して10〜100重量部である。これによれば、延伸性がさらに向上するとともに、延伸によるテープ基材11の変形に対する追従性もよくなり、基材と粘着剤との間で投錨破壊が起きにくくなる。
なお、EVAに対する合成ゴムの配合比が10重量部未満であると基材と粘着剤との投錨力が不十分であり、投錨破壊しやすくなるおそれがあり好ましくない。また、100重量部を超えると、基材が柔らかくなりすぎてしまい、保持性が低下するおそれがあるため好ましくない。なお、この実施形態において、投錨破壊とは、粘着剤がテープ基材11から剥がれ落ちて、被貼着面に残る、いわゆる糊残りした状態をいい、これに対して、糊残りせずきれいに剥がれ落ちた状態を界面破壊という。
合成ゴムとしては、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)がEVAとの相溶性がよく、しかも耐光性に優れるという理由で好適であるが、これ以外の合成ゴム系材料(例えばSBR、IR、EPDMなど)や各種エラストマーを用いてもよい。
図2に示すように、粘着剤層21,22は、テープ基材11の両面に粘着剤を所定の厚さで一様に塗布することにより形成される。なお、片面粘着テープの場合には、テープ基材11の片面にのみ粘着剤が形成されることになる。
テープ基材11に対する投錨性を良好とする上で、粘着剤層21,22には、合成ゴム系粘着剤が用いられることが好ましい。好ましいゴム系粘着剤は、テルペン系粘着剤が配合されたSIS(スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)ベースの粘着剤あるが、これ以外の合成ゴム系粘着剤を用いてもよく、粘着剤は仕様に応じて任意に選択可能である。
さらに、粘着剤層21,22には、粒状物としてアクリルビーズ5(図3(b)参照)が0.1〜20重量配合され、より好ましい配合比は0.5〜2.0重量部である。
粘着剤層21,22に含まれるアクリルビーズ5は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)からなる粒径約10μmの微細粒状物が透明性が落ちにくいという理由で好適であるが、これ以外の粒状物(例えば、セラミックスや金属粉など)であってもよく、仕様に応じて適宜選択可能である。
粘着剤層21,22にアクリルビーズ5を添加することにより、図3(b)に示すように、延伸剥離テープ1を延伸した際に、延伸に伴い薄くなった粘着剤層21,22の表面にアクリルビーズ5による微細な凹凸が形成されるため、被貼着面と粘着面との間の接触面積が減り、延伸剥離テープ1を小さな力できれいに剥がし取ることができる。
なお、粘着剤層21,22の裏面(対テープ基材11側の面)にも同様に微細な凹凸が現れるが、テープ基材11には合成ゴムが配合されおり、また、粘着剤層21,22が合成ゴム系粘着剤よりなるため、延伸によってテープ基材11と粘着剤層21,22との界面で剥離(投錨破壊)が起こることもない。
次に、この延伸剥離テープ1の使用手順の一例について説明する。図3(a)および(b)に示すように、まず、図示しない一方のセパレータ(粘着剤層21側)を剥がし取り、延伸剥離テープ1を被貼着物6の被貼着面(図3(a)では右側面)に貼り付ける。
次に、他方の図示しないセパレータ(粘着剤層22側)を剥がし取り、延伸剥離テープ1の粘着剤層22側を壁面Wに押しつけることで被貼付物6が壁面Wに保持される。
被貼着物6を壁面Wから取り外すに当たっては、図3(b)に示すように、一方の手で被貼着物6を押さえ付けながら、他方の手で延伸剥離テープ1の下端に設けられた把持部41,42を把持し、延伸剥離テープ1を壁面Wに沿って下方(図中矢印方向)に引っ張る。
下方に引っ張ることにより、延伸剥離テープ1は、部分的に細幅にくびれながら、そこから剥がれ始めるとともに、延伸剥離テープ1の延伸によって粘着剤層21,22も延伸されて薄くなり、粘着剤内部に配合されたアクリルビーズ5が表面に出現して微細な凹凸を形成する。
この微細な凹凸により、被貼着物6および壁面Wに対する粘着剤層21,22の接触面積が減少して、剥がれがより促進され、さらに引っ張ることで、延伸剥離テープ1は、被貼着物6および壁面Wから糊残りすることなく、きれいに剥がれに落ちる。
次に、本発明の具体的な実施例と、その比較例について説明する。まず、以下の方法で延伸剥離テープを作製した。
〔テープ基材の作製〕
EVA(東ソー社製ウルトラセン635)100重量部に対してSEBS(クレイトンポリマー社製クレイトンG1657)を実施例1−1〜1−4および比較例1−1〜1−2に応じてブレンドして得られた混合組成物をTダイ押出機にて150μmのフィルム状に押出成型し、テープ基材を作製した。
〔粘着剤の調製〕
SEBS(クレイトンポリマー社製クレイトンG−1657)100重量部に対してテルペン系樹脂(ヤスハラケミカル社製クリアロンP−135)を150重量部、パラフィン系オイル(出光興産社製ダイアナプロセスオイルPW−90)を50重量部それぞれ配合したものに、アクリルビーズマスターバッチ(三井・住友ポリオレフィン社製エボリューEMB−23:粒径約10μm、配合量10%)を5重量部添加し、加圧ニーダーで混練して合成ゴム系粘着剤を得た。
〔延伸剥離テープの作製〕
上記工程で得られたテープ基材の両面に対して上記合成ゴム系粘着剤を層厚さ300μmになるように一様に塗布して粘着剤層を形成した後、その両面にPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(SP−PET−03#50)からなるセパレータを両面に貼り合わせて一定時間養生させて延伸剥離テープを得た。
〔投錨性テスト〕
まず、テープ基材と粘着剤との界面における投錨性の良否を判定するため、実施例1−1〜1−4に応じて合成ゴムをブレンドして得られた混合組成物からなる4種類のテープ基材に、比較例1−1,1−2としてEVA樹脂のみと合成ゴムのみからなるテープ基材を加えた計6種類の延伸剥離テープを用意し、これらを幅15×長さ25mmに切断し、両方の粘着面にステンレス板71,72を貼り合わせて、40℃雰囲気中にて、延伸剥離テープに1kgの負荷Wtを加えて、延伸剥離テープが事前に落下するまでの保持時間を測定し、落下後の延伸剥離テープの界面状態を観察した(図4(a)参照)。評価方法は、投錨破壊ありが×、やや投錨破壊ありが△、投錨破壊なしが○で評価した。以下に、その評価結果を示す。
《実施例1−1》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 10wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]5wt%
[厚さ] 300μm
〔投錨性〕 △ やや投錨破壊あり
〔保持時間〕 340分 投錨性は弱いが、保持性は良好
《実施例1−2》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 30wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]5wt%
[厚さ] 300μm
〔投錨性〕 ○ 界面で破壊
〔保持時間〕 5200分 投錨性、保持性ともにかなり向上
《実施例1−3》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 50wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]5wt%
[厚さ] 300μm
〔投錨性〕 ○ 界面で破壊
〔保持時間〕 10000分以上 投錨性、保持性ともに良好
《実施例1−4》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 100wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]5wt%
[厚さ] 300μm
〔投錨性〕 ○ 界面で破壊
〔保持時間〕 6300分 投錨性はよいが、保持性が低下
《比較例1−1》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] なし
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]5wt%
[厚さ] 300μm
〔投錨性〕 × 投錨破壊
〔保持時間〕 20分 投錨性が悪く、保持性が出ない
《比較例1−2》
〔基材〕 [EVA] なし
[SEBS] 100wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]5wt%
[厚さ] 300μm
〔投錨性〕 ○ 界面破壊
〔保持時間〕 50分 投錨性はよいが、保持性がかなり低下
以下に、上記第1実施例およびその比較例の結果のまとめを表1に示す。
Figure 2010189660
上記実施例1およびその比較例により、以下のような知見を得た。すなわち、
・EVA樹脂にSEBS樹脂(合成ゴム)を添加することで、投錨性が向上し、保持性も向上する。
・SEBSの添加量が50重量%のときが、最も投錨性および保持性がよい。
・投錨性および保持性を向上するには、少なくとも10重量%以上のSEBS添加が好ましい。
・EVA樹脂のみ、または、合成ゴム樹脂のみからなる基材では、投錨性および保持性に乏しく、粘着剤特性によってその投錨性、保持性が決定される。
〔粘着力テスト〕
次に、延伸剥離テープと被貼着物との間の粘着力(粘着性)の良否を判定した。テープ基材は上記投錨性テストで最もよい特性を示した《実施例1−3》のテープ基材([EVA]100wt%,[SEBS]50wt%)を用いた。粘着剤として、実施例2−1〜2−3に応じてアクリルビーズの添加量を変えた3種類の粘着剤を調製し、さらに比較例2−1としてアクリルビーズ未配合の粘着剤を加えた、計4種類の各粘着剤を厚さ300μmで上記テープ基材の両面に一様に塗布して延伸剥離テープを作製した。
図4(b)に示すように、各延伸剥離テープを幅15×長さ100mmに切断し、両面に25μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを貼り合わせて1分間放置後に、PETフィルム73を貼付面に対して180°(図4(b)では右方向)でピーリング試験(引張速度:300mm/min)を行い、粘着力を測定した。このときの粘着力を常態時粘着力という。
次に、延伸剥離テープを幅15×長さ50mmに切断し、500%延伸させた後、延伸剥離テープの両面に同様のPETフィルムを貼り付け、同じ方法でピーリング試験を行い、その粘着力を測定した。このときの粘着力を延伸時粘着力という。
また、未延伸の延伸剥離テープの両面にコピー用紙を貼り付けて、30分間放置後に貼付面に対して水平方向(180°)に引き剥がし、コピー用紙を破らずに剥がし取れるかどうかを観察した。以下に、その評価結果を示す。
《実施例2−1》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 50wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]0.5wt%
[厚さ] 300μm
〔常態時粘着力〕 13.6N/10mm
〔延伸時粘着力〕 2.2N/10mm
〔コピー用紙の状態〕 きれいに剥がし取ることができる
《実施例2−2》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 50wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]1.0wt%
[厚さ] 300μm
〔常態時粘着力〕 13.0N/10mm
〔延伸時粘着力〕 1.7N/10mm
〔コピー用紙の状態〕 きれいに剥がし取ることができる
《実施例2−3》
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 50wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]2.0wt%
[厚さ] 300μm
〔常態時粘着力〕 9.0N/10mm
〔延伸時粘着力〕 0.6N/10mm
〔コピー用紙の状態〕 きれいに剥がし取ることができる
〈比較例2−1〉
〔基材〕 [EVA] 100wt%
[SEBS] 50wt%
[厚さ] 150μm
〔粘着剤〕 [アクリルビーズ]なし
[厚さ] 300μm
〔常態時粘着力〕 15.5N/10mm
〔延伸時粘着力〕 9.9N/10mm
〔コピー用紙の状態〕 破れる
以下に、上記第2実施例およびその比較例の結果のまとめを表2に示す。
Figure 2010189660
上記各実施例2およびその比較例により、以下のような知見を得た。すなわち、
・粘着剤にアクリルビーズを配合することにより、延伸時の粘着力が飛躍的に低下する。すなわち、小さい力で剥がすことができる。
・アクリルビーズの添加量が2.0重量%を超えると、常態時から表面に微細凹凸が形成されるため、常態時粘着力が低下し始める。
以上説明したように、本発明によれば、テープ基材がEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)と合成ゴムとの混合組成物からなることにより、テープ基材の延伸性がさらに向上し、延伸時の界面の追従性がよくなり、投錨性が向上するため、基材と粘着剤との間で投錨剥離が起きにくくなる。
さらに、粘着剤層に用いる粘着剤が合成ゴム系であり、粘着剤に粒状物を配合したことにより、延伸時に薄くなった粘着剤層の表面に粒状物による微細な凹凸が形成されるため、被貼着面に対する粘着面積が減り、小さな力でより確実に剥がし取ることができる。
1 延伸剥離テープ
11 テープ基材
21,22 粘着剤層
31,32 セパレータ
41,42 把持部
5 アクリルビーズ
6 被貼着物
W 壁面

Claims (2)

  1. ゴム弾性を有するテープ基材の片面または両面に粘着剤層を形成してなる粘着テープであって、被貼付面に貼り付けられた同粘着テープを被貼付面とほぼ平行な方向に引っ張ることにより剥がすことができる延伸剥離テープにおいて、
    上記テープ基材が、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂と、合成ゴムとの混合組成物からなり、上記ゴム成分がSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)で、上記EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹脂100重量部に対して10〜100重量部配合されていることを特徴とする延伸剥離テープ。
  2. 上記粘着剤層が合成ゴム系粘着剤からなることを特徴とする請求項1に記載の延伸剥離テープ。
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