JP2010188507A - 管接続部用の弛緩工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管の径や結合部材の大きさが異なる種々の管接続部において、共用することができる管接続部用の弛緩工具を提供する。
【解決手段】管接続部用の弛緩工具40は、配管が接続される継手本体と、配管を継手本体に対して固定して接続するために、継手本体に螺合されて組み付けられる結合部材とを有する管接続部において、把持することが困難な結合部材の螺合を弛緩するために用いられる。弛緩工具40は、配管が挿通される内周51を有する把持可能な工具本体50と、工具本体50に設けられ結合部材に係合する係合部材60とを備え、工具本体50は複数の分割体50a,50b,50c,50dにより構成されるとともに、複数の分割体50a,50b,50c,50dが互いに重ねられることにより内周51が形成される。そして、複数の分割体50a,50b,50c,50dが互いにスライドすることにより内周51の径rが変化する。
【選択図】図8

Description

本発明は、配管が接続される継手本体と、配管を継手本体に対して固定して接続するために、継手本体に螺合されて組み付けられる結合部材とを有する管接続部において、把持することが困難な結合部材の螺合を弛緩するために用いられる管接続部用の弛緩工具に関するものである。
一般的に、冷凍装置の冷媒配管等により形成される回路において、配管を接続することを目的として、配管が接続される継手本体と、継手本体に螺合されて組み付けられる結合部材とを備えた管継手を用いることが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
配管により形成される回路の一部分である、上述の管継手が使用された管接続部においては、例えばスパナ等の一般工具を用いて結合部材に回転トルクが付与されて、結合部材が継手本体に螺合される。また、螺合時に用いた一般工具を用いて結合部材に回転トルクを付与することができれば、誰でも簡単に結合部材の螺合を弛緩して配管を取り外すことができた。
ところで、冷凍装置の冷媒として多用されているフロンガスは、配管内から大気に放出された場合に、オゾン層破壊等の要因となるため、結合部材の螺合は、フロン回収器を使用しない非専門家によっては弛緩されないようにすることが好ましい。
そこで、継手本体に結合部材が螺合された後に、回転トルクを付与するために一般工具により把持される把持部を、結合部材から分離させることにより、結合部材の把持を困難にすることが開示されている(例えば、特許文献3参照)。また、一般工具により把持される把持部を結合部材に形成しないことにより、一般工具による結合部材の把持を困難にした管継手が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
以上のように把持することが困難な結合部材の螺合を弛緩するためには、一般工具ではなく特殊な工具である管接続部用の工具を用いて行う必要があり、特許文献3及び4には、結合部材に回転トルクを付与するための特殊な工具が開示されている。具体的には、スパナのような工具本体の先端に、結合部材に係合する係合部材を設けた工具や、外形が六角形状の工具本体に、結合部材に係合する係合部材を設けた工具が開示されている。
特開2003−74769号公報 特表2004−526911号公報 特開2008−157466号公報 特開2008−180368号公報
しかしながら、上記特許文献3及び4に記載されるような工具を用いて管接続部における結合部材の螺合を弛緩する場合には、配管の径や結合部材の大きさに応じた工具が必要となる。即ち、管接続部用の工具を、配管の径や結合部材の大きさが異なる種々の管接続部において共用することができないという問題があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、配管の径や結合部材の大きさが異なる種々の管接続部において共用することができる管接続部用の弛緩工具を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、配管が接続される継手本体と、配管を継手本体に対して固定して接続するために、継手本体に螺合されて組み付けられる結合部材とを有する管接続部において、把持することが困難な結合部材の螺合を弛緩するために用いられる管接続部用の弛緩工具であって、配管が挿通される内周を有する把持可能な工具本体と、工具本体に設けられ結合部材に係合する係合部材とを備え、工具本体は複数の分割体により構成されるとともに、複数の分割体が互いに重ねられることにより上記内周が形成され、複数の分割体が互いにスライドすることにより上記内周の径が変化することを特徴とする。
同構成によれば、重ねられた複数の分割体がスライドすることによって、複数の分割体により構成される工具本体の内周の径が変化する。このため、工具本体の内周の径を、径の異なる種々の配管に対応させることができる。従って、工具本体の内周の径を配管に対応させることにより、種々の配管を工具本体の内周に挿通することができる。また、工具本体の内周の径が変化することに伴い、工具本体に設けられる係合部材の位置が変化するため、係合部材の位置を、大きさの異なる種々の結合部材に対応させることができる。従って、係合部材の位置を結合部材に対応させることにより、種々の結合部材に係合部材を係合させることができる。よって、配管を工具本体の内周に挿通させて係合部材を結合部材に係合させた状態で、例えばスパナを用いて把持可能な工具本体を回転させることにより、結合部材の螺合を弛緩することができる。従って、管接続部用の弛緩工具を、配管の径や結合部材の大きさが異なる種々の管接続部において共用することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の管接続部用の弛緩工具であって、複数の分割体には、これら分割体を互いに固定するための雄ねじが螺合される螺合部が設けられていることを特徴とする。
同構成によれば、複数の分割体には、これらの分割体を互いに固定するための雄ねじが螺合される螺合部が設けられているため、螺合部に雄ねじを螺合することにより、複数の分割体を互いに固定して、工具本体の内周の径が変化しないようにすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の管接続部用の弛緩工具であって、螺合部は、複数の分割体がスライドする方向に延設された穴により構成されていることを特徴とする。
同構成によれば、螺合部は、複数の分割体がスライドする方向に延設された穴により構成されているため、工具本体の内周の径が任意の径となった状態で、複数の分割体を互いに固定することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の管接続部用の弛緩工具であって、係合部材は複数の分割体に対して着脱可能であることを特徴とする。
同構成によれば、係合部材は前記複数の分割体に対して着脱可能であるため、例えば、係合部材を工具本体に装着したり、係合部材を工具本体から脱着したりすることにより、係合部材の個数を適宜変更することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の管接続部用の弛緩工具であって、複数の分割体の各々には、工具本体の内周を構成する曲面が形成され、この曲面は、配管が上記内周に挿通される方向から見て円弧状となっていることを特徴とする。
同構成によれば、工具本体の内周を構成する曲面は、配管が工具本体の内周に挿通される方向から見て円弧状となっているため、工具本体の内周を、円筒状の配管に適合させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の管接続部用の弛緩工具であって、複数の分割体の各々には、工具本体の内周を構成する曲面が複数形成され、配管が上記内周に挿通される方向から見て円弧状をなす複数の曲面は、それぞれ、配管が上記内周に挿通される方向から見て、互いに異なる径を有する円に沿うように形成されていることを特徴とする。
同構成によれば、工具本体の内周を構成し、配管が内周に挿通される方向から見て円弧状をなす複数の曲面は、それぞれ、配管が内周に挿通される方向から見て、互いに異なる径を有する円に沿うように形成されている。このため、工具本体の内周の径を変化させた場合であっても、工具本体の内周を、径の異なる種々の円筒状の配管に適合させることができる。
本発明によれば、管接続部用の弛緩工具を、配管の径や結合部材の大きさが異なる種々の管接続部において共用することができる。
本発明の実施形態に係る管継手の構成を示す断面図であって、継手本体と結合部材とが締結される前の状態を示す図。 本発明の実施形態に係る管継手を用いた管接続部を示す断面図であって、継手本体と結合部材の締結後に、結合部材を把持することが困難となった状態を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る管接続部用の弛緩工具を示す斜視図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具の外観を示す外観図であって、軸方向から弛緩工具を見た図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具を示す分解斜視図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具を示す斜視図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具の外観を示す外観図であって、軸方向から弛緩工具を見た図。 (a)(b)軸方向から見た同実施形態に係る弛緩工具の外観を示す外観図であって、二点鎖線により弛緩工具に対応する配管及び結合部材の外形を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る管接続部用の弛緩工具を示す斜視図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具の外観を示す外観図であって、軸方向から弛緩工具を見た図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具を示す分解斜視図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具を示す斜視図。 同実施形態に係る管接続部用の弛緩工具の外観を示す外観図であって、軸方向から弛緩工具を見た図。 (a)(b)軸方向から見た同実施形態に係る弛緩工具の外観を示す外観図であって、二点鎖線により弛緩工具に対応する配管の径及び結合部材の外形を示す図。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。また、図1において一点鎖線は、配管の中心線を示しており、図面において、矢印Aは、中心線に平行な方向である軸方向を示すとともに、矢印Rは、軸方向に垂直な方向である径方向を示している。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の弛緩工具が利用される管継手は、冷凍装置やヒートポンプ式温水装置の配管により形成される回路に使用される食い込み式管継手である。具体的には、本発明の弛緩工具が利用される管継手は、配管Paを介して被接続側機器(不図示)に円筒状の配管Pを接続するために、配管Pが接続される継手本体10と、継手本体10に螺合されて組み付けられる結合部材20と、継手本体10に対する結合部材20の螺合に伴い配管Pに食い込むフェルール30とを備えた管継手である。
継手本体10は、黄銅製であって、配管Pに当接する基部11と、基部11から結合部材20へ向けて突出した雌ねじ筒部12と、結合部材20が継手本体10に組み付けられる際にフェルール30が当接するフェルール当接部13と、配管Paの受け口を有するソケット部14とを備えている。
基部11には、配管Pが差し込まれる配管差込口11aと、配管P及び配管Paの内部を連通するための連通孔11bとが形成されている。配管差込口11aは連通孔11bよりも径が大きくなるように形成されており、配管差込口11aと連通孔11bとは、段差11cを介して連続している。配管差込口11aに差し込まれた配管Pは、継手本体10に結合部材20が組み付けられて、継手本体10と結合部材20とが締結されることにより、継手本体10に対して固定されて配管Paに接続される。
さらに、基部11には、連通孔11bを介して配管差込口11aに連続するとともに、配管Paが差し込まれる配管差込口11dが形成されている。配管差込口11dは連通孔11bよりも径が大きくなるように形成されており、配管差込口11dと連通孔11bとは、段差11eを介して連続している。
また、略円筒状の雌ねじ筒部12は、基部11と一体的に形成されており、配管Pから径方向Rに所定間隔をあけて設けられている。基部11及び雌ねじ筒部12の外形は、多角形状である六角形状に形成されている。雌ねじ筒部12の内周には、結合部材20と螺合する螺合部としての雌ねじ部12aが形成されている。また、雌ねじ筒部12内の空間部12bにおける凍結を防止するために、継手本体10には通気孔15が形成されている。
また、フェルール当接部13は、雌ねじ筒部12内の空間部12bにおいて、基部11から結合部材20へ向けて突出するように基部11と一体的に形成されている。フェルール当接部13は、配管差込口11aに連なり、結合部材側に向けて径が大きくなる円錐状のカム面13aを有している。このカム面13aは配管Pと径方向Rにおいて対向しており、カム面13aに対してフェルール30が加圧されることにより、フェルール30が変形して配管Pに食い込む構成となっている。
また、略円筒状のソケット部14は、配管差込口11dに連なる受け口を有しており、反結合部材側において、基部11と一体的に形成されている。ソケット部14から配管差込口11dに差し込まれた配管Paは、例えばロウ付けにより継手本体10に対して固定されている。
結合部材20は、黄銅製であって、配管Pが挿通される挿通孔21が形成されており、結合部材20の外周には、継手本体10と螺合する螺合部としての雄ねじ部22が形成されている。即ち、継手本体10の雌ねじ部12aと結合部材20の雄ねじ部22とが噛み合って、結合部材20が継手本体10に螺合されて組み付けられる。
また、結合部材20の継手本体側には、凹設された空間である凹部23が形成され、この凹部23の奥端面である底面が、フェルール30を押圧する押圧面24として形成されている。押圧面24は、継手本体側に向けて径が大きくなる傾斜面となっている。
さらに、結合部材20の継手本体側には、凹部23の入口において径方向Rの内方へ突出した突部25が形成されており、この突部25は、フェルール30の一部を結合部材20の凹部23に圧入し易くすることを目的として、継手本体側に向けて径が大きくなる傾斜面を有している。
また、結合部材20の反継手本体側には、継手本体10と結合部材20との締結後において結合部材20の螺合を弛緩するための工具を係合させる係合部として、所定の深さを有する円形の係合凹部26が複数形成されている。
また、本実施形態においては、結合部材20には、反継手本体側において把持部27が一体的に形成される構成となっている。具体的には、結合部材20には、反継手本体側に向けて突出する環状の連結部28が一体的に形成されており、この連結部28を介して結合部材20と把持部27とが連結される。
把持部27は、挿通孔21に連続する内周面27aを有しており、把持部27の外形は、多角形状である六角形状に形成され、スパナ(不図示)等の一般工具を用いて把持可能に構成されている。また、把持部27には、把持部27の反継手本体側から係合凹部26を加工可能とする加工用穴27bが形成されている。
また、連結部28は、結合部材20と把持部27との間に形成されたスリット29により、結合部材20と把持部27とが分離可能に薄く形成されている。即ち、薄肉の連結部28は、継手本体10と結合部材20との締結完了時に、把持部27に付与される回転トルクが所定値以上になると切断される強度に設計されている。
フェルール30は、配管Pが挿通される挿通孔31が形成された黄銅製のスリーブであって、本実施形態においては、継手本体10及び結合部材20とは別体に形成された独立のフェルールである。
具体的には、フェルール30は、継手本体10のフェルール当接部13に当接する先端部30aと、結合部材20の押圧面24に当接する後端部30bとを有しており、先端部30aが継手本体側に向けて細くなるように、フェルール30の先端部30aの外周には、軸方向Aに対して傾斜したテーパ面32が形成されている。
また、フェルール30の後端部30bには、径方向Rの外方へ突出した突部33が形成されており、この突部33は、フェルール30の一部である後端部30bを結合部材20の凹部23に圧入し易くすることを目的として、結合部材20に向けて径が小さくなる傾斜面を有している。フェルール30の突部33の最大径は、結合部材20の突部25の最小径より僅かに大きく形成されており、圧入変形によりフェルール30の後端部30bが凹部23に押し込められる。このような構成によれば、凹部23にフェルール30の後端部30bが押し込められた状態においては、突部25と突部33とが引っ掛かるため、フェルール30が、結合部材20に仮止めされて一体化されたまま搬送可能とすることができる。なお、突部25と突部33の引っ掛かりは僅かであるため、フェルール30を凹部23から脱着することもできる。
また、フェルール30には、挿通孔31を構成する内周面から切り込まれた2つの切込部34,35が形成されている。フェルール30の先端部30aに小さく形成された切込部34は、フェルール30の先端部30aを配管Pに向けて容易に変形させることを目的として形成されており、フェルール30の後端部30bに大きく形成された切込部35は、フェルール30の後端部30bを配管Pに向けて変形させることを目的として形成されている。
以上のように構成された管継手は、配管Pの径に応じたものが用いられる。即ち、配管Pの径に応じて、大きさの異なる継手本体10、結合部材20、及びフェルール30が用いられる。
次に、以上のように構成された管継手を用いた配管接続作業について説明する。
配管Pを被接続側機器に配管Paを介して接続するためには、まず、配管Paを継手本体10に対して固定する。次いで、接続すべき配管Pを、結合部材20の挿通孔21並びにフェルール30の挿通孔31に挿通させる。挿通孔21,31に配管Pを挿通させる作業は、結合部材20を継手本体10から分離した状態として配管Pを挿通孔21,31に挿通させてもよいし、結合部材20を継手本体10に緩く螺合させた状態として配管Pを挿通孔21,31に挿通させてもよい。
次いで、配管Pを配管差込口11aに差し込んで、配管Pの先端を段差11cに当接させた状態として、把持部27を把持可能なスパナ等の一般工具を用いて、結合部材20と一体的に形成された把持部27に回転トルクを付与することにより、継手本体10に対して結合部材20を螺合させる。
継手本体10に対する結合部材20の螺合に伴い、押圧面24に押されたフェルール30が、フェルール当接部13のカム面13aに当接して、フェルール30の先端部30aが配管Pに食い込む。このようにしてフェルール30の一部である先端部30aが配管Pに食い込むことにより、配管Pが拘束されて継手本体10に対して固定される。なお、本実施形態においては、継手本体10に対する結合部材20の螺合に伴い、フェルール30の後端部30bも配管Pに食い込み、配管Pが継手本体10に対して確実に固定されるように構成されている。
そして、図2に示すように、フェルール30が配管Pに所定量食い込んで継手本体10と結合部材20との締結が完了すると、把持部27に付与される回転トルクが所定値以上になり、連結部28が切断されて、把持部27が結合部材20から分離する。これにより配管接続作業が完了する。
以上のようにして配管接続作業が完了すると、結合部材20から把持部27が分離される。従って、一般工具のみを用いて結合部材20の螺合が弛緩されないように構成されており、配管の回路の一部分であって、配管Pが接続される管接続部1は、配管Pが接続される継手本体10と、配管Pを継手本体10に対して固定して接続するために、継手本体10に螺合されて組み付けられる結合部材20とを有している。
次に、以上のように構成された管接続部1において、把持することが困難な結合部材20の螺合を弛緩するために用いられる本発明の工具について説明する。
図3に示すように、本発明の弛緩工具40は、結合部材20の螺合を弛緩するために用いられる管接続部1用の工具であって、スパナ(不図示)等の一般工具により把持可能な工具本体50と、工具本体50に設けられ、結合部材20と係合可能な係合部材60とを備えている。
外形が多角形状の工具本体50は、複数の分割体50a,50b,50c,50dが合体することにより構成されており、本実施形態においては4つの分割体50a,50b,50c,50d(以下、「分割体50a〜d」と表記する)により工具本体50が構成されている。
工具本体50は、分割体50a〜dが互いに重ね合わせられることにより形成され、図4に示すように、分割体50a〜dが重ね合わせられた状態の工具本体50は、配管Pが挿通される内周51と、一般工具により把持される外周52とを有している。
以上のように、弛緩工具40の工具本体50は、複数の分割体50a〜dにより構成されており、配管Pが挿通される内周51を有しているため、配管Pを覆うように分割体50a〜dを配設させて重ね合わせることにより、工具本体50の内周51に配管Pを挿通させて配管Pの全周を覆うことができる。このため、工具本体50に設けられた係合部材60を結合部材20と係合させたときに、配管Pの全周を覆わない弛緩工具(不図示)に比し、係合部材60と結合部材20とが係合した状態を維持し易くすることができる。また、配管Pを切断した後に、配管Pの切断部(不図示)から分割体50a〜dが重ね合わせられた状態の工具本体50を嵌めることにより、工具本体50の内周51に配管Pを挿通させて配管Pの全周を覆うこともできる。
工具本体50を構成する分割体50a〜dの各々は、例えば鋳造または鍛造により得られる黄銅製の成形体であって、同じ構成を有している。図5に示すように、分割体50a〜dの各々は、工具本体50の内周51を形成する円筒面状の曲面51a,51bと、工具本体50の外周52を形成する平面52a,52b,52cとを有している。曲面51a,51b及び平面52a,52b,52cは、軸方向Aに対して平行な面となっている。また、分割体50a〜dの各々は、軸方向Aに対して垂直な面であって、曲面51a,51bと平面52a,52b,52cに連続する側面53aを有している。
以上のように構成された分割体50a〜dは、径方向Rに対向する分割体50a,50bと、径方向Rに対向する分割体50c,50dとが軸方向Aに重ね合わせられることによって、工具本体50の内周51を形成する。具体的には、分割体50aが、配管Pの中心線を対称軸として分割体50bと対称になるように配設されることにより、分割体50a,50bが径方向Rに互いに対向する構成となる。同様に、分割体50cが、配管Pの中心線を対称軸として分割体50dと対称になるように配設されることにより、分割体50c,50dが径方向Rに互いに対向する構成となる。そして、分割体50cの側面53aの一部に、分割体50a及び分割体50bの一部が重ね合わせられ、分割体50dの側面53aの一部に、分割体50a及び分割体50bの一部が重ね合わせられることにより、分割体50a,50bと分割体50c,50dとが軸方向Aに重ね合わせられる構成となっている。
分割体50a〜dは互いにスライドすることが可能であって、分割体50a〜dが互いにスライドすることにより、工具本体50の内周51の径r(図4参照)が変化する。具体的には、分割体50aと分割体50cは、軸方向Aに垂直な方向である径方向R1において、互いに移動させることが可能であり、分割体50bと分割体50dも、軸方向Aに垂直な方向である径方向R1において、互いに移動させることが可能である。また、分割体50aと分割体50dは、軸方向Aに垂直な方向であって径方向R1に直交する径方向R2において、互いに移動させることが可能であり、分割体50bと分割体50cも、径方向R1に直交する径方向R2において、互いに移動させることが可能である。従って、分割体50a〜dの各々は、径方向Rにおいてスライドすることが可能であり、分割体50a〜dの各々が互いにスライドすることに伴って、分割体50a〜dが重ね合わせられて構成される工具本体50の内周51の径rが変化するため、工具本体50の内周51の径rを、配管Pの径に応じた大きさにすることができる。なお、ここでいう「内周51の径r」とは、内周51に接する内接円の径である。即ち、内周51の径rは、内周51を構成する面について、径方向Rにおいて互い対向する面の間の長さのうち、最小の長さである。
よって、図3に示す本実施形態に係る弛緩工具40は、径方向Rである径方向R1及び径方向R2において、分割体50a〜dが互いにスライドすることにより、図6に示すように工具本体50を変化させて、工具本体50の内周51の径r(図7参照)を大きく変化させることができる。このように工具本体50の内周51の径rを変化させた場合であっても、工具本体50は、一般工具により把持される外周52を有している。即ち、図4に示すように工具本体50の内周51の径rが小さい場合は、工具本体50の外周52となる分割体50a〜dの平面52a,52b,52cが、一般工具により把持可能な3対の対向する把持面をなす。また、図7に示すように工具本体50の内周51の径rが大きい場合は、工具本体50の外周52を構成する分割体50a〜dの平面52b,52cが、一般工具により把持可能な3対の対向する把持面をなす。従って、分割体50a〜dが互いにスライドした場合であっても、工具本体50の外形は、軸方向Aから見て多角形状となっている。
なお、本実施形態においては、分割体50a〜dの各々には、工具本体50の内周51を構成する複数の曲面51a,51bが形成され、曲面51a,51bは、配管Pが内周51に挿通される方向である軸方向Aから見て円弧状となっている。そして、図8に示すように、軸方向Aから見て円弧状をなす複数の曲面51a,51bは、それぞれ、軸方向Aから見て、互いに異なる径を有する円に沿うように形成されている。即ち、曲面51aは、図8(a)中の二点鎖線S1で示す円に沿うように形成され、曲面51bは、図8(b)中の二点鎖線S2で示す円に沿うように形成されている。なお、図8(a)は、分割体50a〜dを互いに固定することが可能な状態において、工具本体50の内周51の径rを最も小さくした状態を示している。また、図8(b)は、分割体50a〜dを互いに固定することが可能な状態において、工具本体50の内周51の径rを最も大きくした状態を示している。
従って、配管Pが図8(a)中の二点鎖線S1の外形を有する径の小さい配管であれば、図8(a)に示すように、工具本体50の内周51の径rを小さくすることにより、工具本体50の内周51の径rを、径の小さな配管Pに対応させることができる。また、配管Pが図8(b)中の二点鎖線S2の外形を有する径の大きい配管であれば、図8(b)に示すように、工具本体50の内周51の径rを大きくすることにより、工具本体50の内周51の径rを、径の大きな配管Pに対応させることができる。
以上のようにして工具本体50の内周51の径rが変化すると、分割体50a〜dに設けられた係合部材60の位置も変化する。即ち、配管Pの径に応じた大きさの結合部材20に応じて、工具本体50を大きくすることができ、工具本体50が大きくなり係合部材60の位置が変化することにより、配管Pの径に応じた結合部材20の係合凹部26に挿入できるようになる。なお、図8中の二点鎖線T1,T2は、それぞれ、配管Pの径に応じた大きさの結合部材20の外形を示している。
また、分割体50a〜dの各々には、分割体50a〜dを互いに固定するための雄ねじ70が螺合される螺合部54,55が設けられている。本実施形態においては、螺合部54,55は、径方向Rにおいて延設された穴である。具体的には、螺合部54は、軸方向Aに垂直な方向である径方向R1に延設された長孔であって、螺合部55は、軸方向Aに垂直な方向である径方向R2に延設された長孔である。螺合部54が延設された径方向R1及び螺合部55が延設された径方向R2は、それぞれ軸方向Aに垂直な径方向Rであって互いに直交している。分割体50a〜dの各々に設けられた螺合部54,55は、分割体50a〜dの各々を軸方向Aに貫通して、側面53aにおいて開口するように形成されている。そして、分割体50a及び分割体50cに設けられた螺合部54には、1つの雄ねじ70が螺合され、分割体50b及び分割体50dに設けられた螺合部54には、1つの雄ねじ70が螺合される。さらに、分割体50a及び分割体50dに設けられた螺合部55には、1つの雄ねじ70が螺合され、分割体50b及び分割体50dに設けられた螺合部55には、1つの雄ねじ70が螺合される。
また、分割体50a〜dの各々には、係合部材60を工具本体50に対して着脱自在とするための雌ねじ部56が設けられている。具体的には、係合部材60が結合部材20の係合凹部26に対応して工具本体50に設けられるように、分割体50a〜dの側面53aに雌ねじ部56が形成されている。この雌ねじ部56に係合部材60の一部が螺合されることにより、分割体50a〜dに係合部材60が設けられて、工具本体50に係合部材60が設けられる。
係合部材60は、例えば、鋳造または鍛造により得られる、黄銅製の成形体であって、本実施形態においては、円柱状のピンである。係合部材60としてのピンの径方向Rにおける径は、例えば1.5mm〜5.0mmであって、例えば2〜6本設けられる。図5に示すように、係合部材60の一方の端部には、雌ねじ部56に螺合される雄ねじ部61が形成されるとともに、係合部材60の他方の端部には、ドライバー(不図示)が係合可能な溝62が形成されている。従って、溝62に係合するドライバーを回転させることにより、雌ねじ部56に係合部材60の雄ねじ部61を螺合させることができる。
なお、分割体50c,50dに設けられる係合部材60は、分割体50c,50dに重ね合わせられる分割体50a,50bに干渉しないように設けられる。即ち、分割体50c,50dの側面53aにおいて、分割体50a,50bが重ね合わせられない部分に雌ねじ部56が形成され、分割体50a,50bは、分割体50c,50dに設けられる係合部材60と干渉しない形状に形成されている。
以上のようにして工具本体50に設けられる複数の係合部材60は、結合部材20の係合凹部26に対応するように、軸方向Aを中心とする所定の円周上に等間隔をあけて設けられる。従って、結合部材20の係合凹部26に係合部材60が挿入されることにより、係合部材60と結合部材20とが係合可能に構成され、係合凹部26に係合部材60が挿入された状態において係合部材60が設けられた工具本体50に回転トルクが付与されることにより、係合部材60を介して結合部材20に回転トルクが付与される構成となっている。よって、工具本体50を把持する一般工具により、工具本体50と係合部材60とにより構成される弛緩工具40を介して、結合部材20に回転トルクを付与することができる。
次に、以上のように構成された弛緩工具40の使用方法について説明する。
まず、工具本体50の内周51に配管Pを挿通させることができるように、工具本体50の内周51の径rを、配管Pの径に応じた大きさにする。
次いで、係合部材60が設けられる工具本体50の内周51に配管Pを挿通させる。係合部材60は、工具本体50に配管Pを挿通させる前に予め工具本体50に設けられていてもよいし、工具本体50に配管Pを挿通させた後に工具本体50に設けてもよい。
次いで、結合部材20の係合凹部26に、工具本体50に設けられた係合部材60を挿入して、係合凹部26と係合部材60とが係合可能な状態とする。そして、スパナ等の一般工具を用いて工具本体50を把持するとともに、弛緩工具40を介して結合部材20に回転トルクを付与することによって、結合部材20の螺合を弛緩する。このようにして、継手本体10と結合部材20との締結が弛緩される。
本実施形態の弛緩工具40によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)工具本体50は複数の分割体50a〜dにより構成されるとともに、複数の分割体50a〜dが互いに重ねられることにより内周51が形成され、複数の分割体50a〜dが互いにスライドすることにより内周51の径rが変化する。このため、工具本体50の内周51の径rを、径の異なる種々の配管Pに対応させることができる。従って、工具本体50の内周51の径rを配管Pに対応させることにより、種々の配管Pを工具本体50の内周51に挿通することができる。また、工具本体50の内周51の径rが変化することに伴い、工具本体50に設けられる係合部材60の位置が変化するため、係合部材60の位置を、大きさの異なる種々の結合部材20に対応させることができる。従って、係合部材60の位置を結合部材20に対応させることにより、種々の結合部材20に係合部材60を係合させることができる。よって、配管Pを工具本体50の内周51に挿通させて係合部材60を結合部材20に係合させた状態で、例えばスパナを用いて把持可能な工具本体50を回転させることにより、結合部材20の螺合を弛緩することができる。従って、管接続部1用の弛緩工具40を、配管Pの径や結合部材20の大きさが異なる種々の管接続部1において共用することができる。
(2)複数の分割体50a〜dには、これらの分割体50a〜dを互いに固定するための雄ねじ70が螺合される螺合部54,55が設けられている。このため、螺合部54,55に雄ねじ70を螺合することにより、複数の分割体50a〜dを互いに固定して、工具本体50の内周51の径rが変化しないようにすることができる。
(3)雄ねじ70が螺合される螺合部54,55は、複数の分割体50a〜dがスライドする方向である径方向R1,R2に延設された穴により構成されている。このため、工具本体50の内周51の径rが任意の径となった状態で、複数の分割体50a〜dを互いに固定することができる。
(4)係合部材60は複数の分割体50a〜dに対して着脱可能である。このため、係合部材60を工具本体50に装着したり、係合部材60を工具本体50から脱着したりすることにより、係合部材60の個数を適宜変更することができる。
(5)複数の分割体50a〜dの各々には、工具本体50の内周51を構成する曲面51a,51bが形成され、曲面51a,51bは、配管Pが内周51に挿通される方向から見て円弧状となっている。このため、工具本体50の内周51を、円筒状の配管Pに適合させる(即ち、フィットさせる)ことができる。
(6)複数の分割体50a〜dの各々には、工具本体50の内周51を構成する曲面51a,51bが複数形成され、配管Pが内周51に挿通される方向から見て円弧状をなす複数の曲面51a,51bは、それぞれ、配管Pが内周51に挿通される方向から見て、互いに異なる径を有する円に沿うように形成されている。このため、工具本体50の内周51の径rを変化させた場合であっても、工具本体50の内周51を、径の異なる種々の円筒状の配管Pに適合させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図9〜図14を参照しながら説明する。第2の実施形態は、管接続部1における結合部材20の螺合を弛緩する弛緩工具40について、工具本体50を構成する分割体50a〜dの形状を変更した実施形態である。
図9に示すように、本実施形態に係る弛緩工具40は、第1の実施形態と同様に、配管Pが挿通される内周51を有する把持可能な工具本体50と、工具本体50に設けられ結合部材20に係合する係合部材60とを備えている。
外形が多角形状の工具本体50は、4つの分割体50a〜dにより工具本体50が構成されている。工具本体50は、分割体50a〜dが互いに重ね合わせられることにより形成され、図10に示すように、分割体50a〜dが重ね合わせられた状態の工具本体50は、配管Pが挿通される内周51と、一般工具により把持される外周52とを有している。
工具本体50を構成する分割体50a〜dの各々は、例えば、鋳造または鍛造により得られる、黄銅製の成形体であって、同じ構成を有している。図11に示すように、分割体50a〜dの各々は、工具本体50の内周51を形成する円筒面状の曲面51aと、工具本体50の外周52を形成する平面52a,52bとを有している。曲面51a及び平面52a,52bは、軸方向Aに対して平行な面となっている。
分割体50a〜dは互いにスライドすることが可能であって、分割体50a〜dが互いにスライドすることにより、工具本体50の内周51の径r(図10参照)が変化する。図9に示す本実施形態に係る弛緩工具40は、径方向Rである径方向R1及び径方向R2において、分割体50a〜dが互いにスライドすることにより、図12に示すように工具本体50を変化させて、工具本体50の内周51の径r(図13参照)を大きく変化させることができる。このように工具本体50の内周51の径rを変化させた場合であっても、工具本体50は、一般工具により把持される外周52を有している。即ち、図10に示すように工具本体50の内周51の径rが小さい場合は、工具本体50の外周52となる分割体50a〜dの平面52a,52bが、一般工具により把持可能な2対の対向する把持面をなす。また、図13に示すように工具本体50の内周51の径rが大きい場合も、工具本体50の外周52を構成する分割体50a〜dの平面52a,52bが、一般工具により把持可能な2対の対向する把持面をなす。従って、分割体50a〜dが互いにスライドした場合であっても、工具本体50の外形は、軸方向Aから見て多角形状となっている。
なお、本実施形態においては、分割体50a〜dの各々には、工具本体50の内周51を構成する1つの曲面51aが形成されている。曲面51aは、配管Pが内周51に挿通される方向である軸方向Aから見て円弧状となっている。そして、本実施形態においては、図14(b)中の二点鎖線S2で示す円に沿うように形成されている。なお、図14(a)は、分割体50a〜dを互いに固定することが可能な状態において、工具本体50の内周51の径rを最も小さくした状態を示している。また、図14(b)は、分割体50a〜dを互いに固定することが可能な状態において、工具本体50の内周51の径rを最も大きくした状態を示している。
従って、配管Pが図14(a)中の二点鎖線S1の外形を有する径の小さい配管であれば、図14(a)に示すように、工具本体50の内周51の径rを小さくすることにより、工具本体50の内周51の径rを、径の小さな配管Pに対応させることができる。また、配管Pが図14(b)中の二点鎖線S2の外形を有する径の大きい配管であれば、図14(b)に示すように、工具本体50の内周51の径rを大きくすることにより、工具本体50の内周51の径rを、径の大きな配管Pに対応させることができる。なお、図14中の二点鎖線T1,T2は、それぞれ、配管Pの径に応じた大きさの結合部材20の外形を示している。
本実施形態の弛緩工具40によれば、上記第1の実施形態に係る弛緩工具40と同様に、上記(1)〜(4)の効果を得ることができる。また、本実施形態の弛緩工具40によれば、上記(5)に準じた効果を得ることができる。即ち、複数の分割体50a〜dの各々には、工具本体50の内周51を構成する曲面51aが形成され、曲面51aは、配管Pが内周51に挿通される方向から見て円弧状となっている。このため、図14(b)に示すように、工具本体50の内周51を、円筒状の配管Pに適合させる(即ち、フィットさせる)ことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態においては、係合部材60が工具本体50に対して着脱可能であったが、このような構成に限定されるものではなく、係合部材60が工具本体50に一体的に形成されていてもよい。
・上記各実施形態においては、螺合部54は、分割体50a〜dがスライドする方向に延設された穴により構成されていたが、例えば雄ねじ70が螺合される雌ねじ部(不図示)により螺合部54が構成されていてもよい。
・工具本体50を構成する分割体の個数を適宜変更してもよい。また、分割体を形成する材料を適宜変更してもよく、例えば、鉄、ステンレス鋼、クロムモリブデン鋼等により分割体が形成されていてもよい。同様に、係合部材60の個数、及び係合部材60を形成する材料を適宜変更してもよく、例えば、係合部材60が、鉄、ステンレス鋼、クロムモリブデン鋼等により形成されていてもよい。
・上記各実施形態においては、工具本体50の外形が多角形状であったが、工具本体50が把持可能になるのであれば、工具本体50の外形を多角形状以外の形状に構成してもよい。
P,Pa…配管、1…管接続部、10…継手本体、11…基部、11a,11d…配管差込口、11b…連通孔、11c,11e…段差、12…雌ねじ筒部、12a…雌ねじ部、12b…空間部、13…フェルール当接部、13a…カム面、14…ソケット部、15…通気孔、20…結合部材、21…挿通孔、22…雄ねじ部、23…凹部、24…押圧面、25…突部、26…係合凹部、27…把持部、27a…内周面、27b…加工用穴、28…連結部、29…スリット、30…フェルール、30a…先端部、30b…後端部、31…挿通孔、32…テーパ面、33…突部、34,35…切込部、40…弛緩工具、50…工具本体、50a,50b,50c,50d…分割体、51…内周、51a,51b…曲面、52…外周、52a,52b,52c…平面、53a…側面、54,55…螺合部、56…雌ねじ部、60…係合部材、61…雄ねじ部、62…溝、70…雄ねじ。

Claims (6)

  1. 配管が接続される継手本体と、前記配管を前記継手本体に対して固定して接続するために、前記継手本体に螺合されて組み付けられる結合部材とを有する管接続部において、把持することが困難な前記結合部材の螺合を弛緩するために用いられる管接続部用の弛緩工具であって、
    前記配管が挿通される内周を有する把持可能な工具本体と、前記工具本体に設けられ前記結合部材に係合する係合部材とを備え、
    前記工具本体は複数の分割体により構成されるとともに、前記複数の分割体が互いに重ねられることにより前記内周が形成され、
    前記複数の分割体が互いにスライドすることにより前記内周の径が変化する
    ことを特徴とする管接続部用の弛緩工具。
  2. 前記複数の分割体には、該分割体を互いに固定するための雄ねじが螺合される螺合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管接続部用の弛緩工具。
  3. 前記螺合部は、前記複数の分割体がスライドする方向に延設された穴により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の管接続部用の弛緩工具。
  4. 前記係合部材は前記複数の分割体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の管接続部用の弛緩工具。
  5. 前記複数の分割体の各々には、前記工具本体の内周を構成する曲面が形成され、
    前記曲面は、前記配管が前記内周に挿通される方向から見て円弧状となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の管接続部用の弛緩工具。
  6. 前記複数の分割体の各々には、前記工具本体の内周を構成する曲面が複数形成され、
    前記配管が前記内周に挿通される方向から見て円弧状をなす前記複数の曲面は、それぞれ、前記配管が前記内周に挿通される方向から見て、互いに異なる径を有する円に沿うように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の管接続部用の弛緩工具。
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