JP2010187171A - 無線受信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナ性能の劣化を抑制する。
【解決手段】無線受信機器1は、本体10と、本体10に回動可能に取り付けられたスタンド2と、スタンド2に設けられた第1アンテナ11と、本体10に回動可能に取り付けられた第2アンテナ12と、第1アンテナ11の電気信号を受信する第1受信部41と、第2アンテナ12の電気信号を受信する第2受信部45と、第1及び第2受信部41,45へ電力を供給する電力供給部43,47と、スタンド2の回動角度を検出するスタンド角度検出部5と、第2アンテナ12の回動角度を検出する取っ手角度検出部6とを備えている。電力供給部43は、スタンド2の収納状態からの回動角度が所定値以下であるときには第1受信部41への電力供給を停止する。電力供給部47は、第2アンテナ12の収納状態からの回動角度が所定値以下であるときには第2受信部45への電力供給を停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数本のアンテナを備えて、空中を伝搬する電波を受信する無線受信機器に関するものである。
近年、携帯電話や地上デジタル放送の技術開発が進み、有線で接続することなく、無線電波を用いて、データや音声、テレビ放送などを受信する無線受信機器が普及している。無線電波は、アンテナを用いて電気信号に変換され、機器内で増幅、復調、信号処理され、複号される。
無線電波を感度よく受信するための技術として、ダイバーシティ受信が挙げられる。無線通信では、マルチパスなどの影響によりフェージングが生じ、位置、時間、周波数などが異なると、電界強度が異なり、結果として受信感度が低下する。ダイバーシティ受信は、複数のアンテナを用いて受信することで、フェージングによる受信感度劣化を改善することが可能となる。ダイバーシティ受信の方式にはいくつかあり、複数のアンテナを設置し、受信した信号電力が大きい方を選択し、信号電力が小さい方を破棄するアンテナ選択方式や、複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号の位相を合わせて合成する最大比合成方式などがある。
複数のアンテナを備えて、ダイバーシティ受信を行う無線受信機器として、特許文献1に開示されたものが知られている。この無線受信機器は、本体の背面に回動可能な取っ手が設けられ、この取っ手内に2本のアンテナが内蔵されている。そして、例えば電界強度が強い方のアンテナを選択し、電界強度の弱い方のアンテナの出力を破棄する、又は、2つのアンテナで受信した信号を位相を合わせて合成する、などの処理を行うことで、フェージングによる影響を低減することが可能となる。
特開2002−261646号公報
しかしながら、前記の構成においては、アンテナは、取っ手を介して、本体に回動可能に取り付けられており、取っ手が本体に対して収納された状態となると、取っ手に内蔵されたアンテナも本体に対して収納された状態となる。このように、アンテナが本体に対して収納されてしまうと、該アンテナが本体の筐体や基板といったグランドに近付いた状態になるため、アンテナ性能が劣化してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アンテナ性能の劣化を抑制することにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく、鋭意研究の結果、本体に対して回動可能に取り付けられたスタンドに第1アンテナを設けると共に、それとは別に、本体に対して回動可能に取り付けられた第2アンテナを設けることによって、何れか一方のアンテナが本体に収納された場合であっても、他方のアンテナでアンテナ性能を確保できることを見出した。
ところが、本体に対して回動可能な2つのアンテナを設けた場合、本体に収納されたアンテナにおいては、アンテナ性能が低下しているにもかかわらず、その受信部等の周辺回路には電力供給が継続され、電力が無駄に消費されているという課題を新たに見出した。つまり、本発明は、アンテナ性能の劣化を抑制することに加えて、消費電力を抑制することを目的とするものである。
本発明は、無線電波を受信する無線受信機器が対象である。そして、本体と、前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された、該本体を支持するためのスタンドと、前記スタンドに設けられた第1アンテナと、前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された第2アンテナと、前記第1アンテナからの電気信号を受信する第1受信部と、前記第2アンテナからの電気信号を受信する第2受信部と、前記第1及び第2受信部へ電力を供給する電力供給部と、前記スタンドの前記収納状態からの回動角度を検出するスタンド角度検出部と、前記第2アンテナの前記収納状態からの回動角度を検出する第2アンテナ角度検出部とを備え、前記電力供給部は、前記スタンド角度検出部によって検出される、前記スタンドの前記収納状態からの回動角度が所定値以下であるときには前記第1受信部への電力供給を停止し、前記第2アンテナ角度検出部によって検出される、前記第2アンテナの収納状態からの回動角度が所定値以下であるときには前記第2受信部への電力供給を停止するものとする。
前記スタンド角度検出部は、前記本体に設けられたスタンド側固定抵抗部材と、前記スタンドに設けられ且つ該スタンド側固定抵抗部材と対向した状態で接触しているスタンド側回動抵抗部材とで構成され、前記スタンドが回動することによって該スタンド側固定抵抗部材と該スタンド側回動抵抗部材との接触面積が変化して抵抗値が変化するスタンド側可変抵抗器を有し、該スタンド側可変抵抗器の抵抗値によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、前記第2アンテナ角度検出部は、前記本体に設けられた第2アンテナ側固定抵抗部材と、前記第2アンテナと連動して回動し且つ該第2アンテナ側固定抵抗部材と対向した状態で接触している第2アンテナ側回動抵抗部材とで構成され、前記第2アンテナが回動することによって該第2アンテナ側固定抵抗部材と該第2アンテナ側回動抵抗部材との接触面積が変化して抵抗値が変化する第2アンテナ側可変抵抗器を有し、該第2アンテナ側可変抵抗器の抵抗値によって該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されていてもよい。
前記スタンド角度検出部は、前記本体及び前記スタンドの一方に設けられたスタンド側磁力線センサと、該本体及び該スタンドの他方に設けられたスタンド側磁石とを有し、該スタンド側磁力線センサの出力によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、前記第2アンテナ側角度検出部は、前記本体及び前記第2アンテナの一方に設けられた第2アンテナ側磁力線センサと、該本体及び該第2アンテナの他方に設けられた第2アンテナ側磁石とを有し、該第2アンテナ側磁力線センサの出力によって該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されていてもよい。
前記スタンド角度検出部は、前記本体及び前記スタンドの一方に設けられて、該スタンドの前記収納状態からの回動角度が前記所定値以下のときに押圧されるスタンド側スイッチ部を有し、該スタンド側スイッチ部の出力によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、前記第2アンテナ角度検出部は、前記本体及び前記第2アンテナの一方に設けられて、該第2アンテナの前記収納状態からの回動角度が前記所定値以下のときに押圧される第2アンテナ側スイッチ部を有し、該第2アンテナ側スイッチ部の出力によって該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されていてもよい。
前記スタンド角度検出部は、前記スタンドと連動して回動するスタンド側ギアと、該スタンド側ギアと噛合し且つ前記本体にスライド可能に設けられたスタンド側ラックと、該本体に設けられて該スタンド側ラックの移動量を検出するスタンド側移動量検出部とを有し、該スタンド側移動量検出部の出力によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、前記第2アンテナ角度検出部は、前記第2アンテナと連動して回動する第2アンテナ側ギアと、該第2アンテナ側ギアと噛合し且つ前記本体にスライド可能に設けられた第2アンテナ側ラックと、該本体に設けられて該第2アンテナ側ラックの移動量を検出する第2アンテナ側移動量検出部とを有し、該第2アンテナ側移動量検出部の出力によって、該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されていてもよい。
前記第1受信部は、前記第1アンテナで変換された電気信号を増幅する第1前置増幅部と、該第1前置増幅部で増幅された信号を信号処理する第1信号処理部とを有し、前記第2受信部は、前記第2アンテナで変換された電気信号を増幅する第2前置増幅部と、該第2前置増幅部で増幅された信号を信号処理する第2信号処理部とを有するものであってもよい。
別の本発明は、無線電波を受信する無線受信機器が対象である。そして、本体と、前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された、該本体を支持するためのスタンドと、前記スタンドに設けられた第1アンテナと、前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された第2アンテナと、前記第1アンテナからの電気信号を受信する第1受信部と、前記第2アンテナからの電気信号を受信する第2受信部と、前記第1及び第2受信部へ電力を供給する電力供給部と、前記第1アンテナからの電気信号の信号電力を検出する第1電力検出部と、前記第2アンテナからの電気信号の信号電力を検出する第2電力検出部とを備え、前記電力供給部は、前記第1電力検出部によって検出される前記第1アンテナの信号電力が所定値以下であるときには前記第1受信部への電力供給を停止し、前記第2電力検出部によって検出される前記第2アンテナの信号電力が所定値以下であるときには前記第2受信部への電力供給を停止するものとする。
前記電力供給部は、前記第1又は第2受信部への電力供給を停止した後、所定の時間経過後に電源供給を再開して、前記第1又は第2アンテナの信号電力に基づく該第1又は第2受信部への電力供給の実施及び停止の判定を実行してもよい。
本発明によれば、スタンドに設けられた第1アンテナと、本体に対して回動可能に設けられた第2アンテナとの2つのアンテナを設けることによって、一方のアンテナが本体に対して収納された状態となった場合であっても、他方のアンテナでアンテナ性能を確保することができ、高いアンテナ性能を実現することができる。それに加えて、収納状態にあるアンテナの受信部への電力供給を停止することによって、消費電力を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1に係る無線受信機器について、図1〜4を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る無線受信機器の斜視図であって、後述する取っ手及びスタンドが使用状態のときを示し、図2は、取っ手及びスタンドが収納状態のときの無線受信機器の斜視図であり、図3は、取っ手が収納状態で、スタンドが使用状態のときの無線受信機器の斜視図であって、図4は、取っ手が使用状態で、スタンドが収納状態のときの無線受信機器の斜視図であって、図5は、無線受信機器の一部の構成を示すブロック図である。
無線受信機器1は、本体10と、該本体10に取り付けられたスタンド2と、該本体10に取り付けられた取っ手3と、該スタンド2に内蔵された第1アンテナ11,11と、該取っ手3内に内蔵された第2アンテナ12,12と、受信回路4とを備える。無線受信機器1は、例えば、テレビ放送などの無線電波を受信するテレビジョン受信機等である。
本体10は、扁平な直方体形状をしており、筐体に覆われている。この筐体は、金属製であってもよい。この本体10内には、受信回路4や制御回路(図示省略)が内蔵されている。
スタンド2は、本体10の背面に取り付けられる2本の主脚21,21と、該2本の主脚21,21を連結する連結部22とを有している。これら主脚21,21及び連結部22は、平面視長方形の板状の部材である。2本の主脚21,21は互いに平行に配置されている。連結部22は、主脚21,21に対して直交した状態で該主脚21,21に連結されている。こうして構成されたスタンド2は、概略H形状をしている。そして、各主脚21は、本体10の背面に回動可能に取り付けられている。詳しくは、主脚21は、その基端部が、本体10の背面における上側の角部近傍において該本体10に対して回動可能に取り付けられている。
このスタンド2は、本体10の背面に重なって収まった収納状態と、本体10との間に所定の角度が形成されて該本体10を支持する使用状態との間で回動可能に構成されている。スタンド2は、収納状態においては、スタンド2の主脚21,21及び連結部22の厚み方向と、本体10の厚み方向とが同じ方向を向くように、スタンド2と本体10とが重なる。尚、本実施形態1では、スタンド2は、本体10の背面から突出しているが、本体10の背面にスタンド2が収納される凹部を形成して、収納状態においては、スタンド2が本体10の背面と面一となるように該凹部に収納される構成であってもよい。
取っ手3は、対向する2つの長辺部と対向する2つの短辺部とを備えた、平面視長方形の枠状の部材である。取っ手3は、スタンド2の一方の主脚21の基端部と、他方の主脚21の基端部との間において、一方の長辺部を中心に回動するように、本体10の背面に取り付けられている。
この取っ手3は、本体10の背面に重なって収まった収納状態と、本体10との間に所定の角度が形成されて該本体10を該取っ手3をユーザが把持できる状態あるいは該取っ手3を壁等のフックに吊り下げることができる状態である使用状態との間で回動可能に構成されている。取っ手3は、スタンド2と同様に、収納状態においては、取っ手3の厚み方向と、本体10の厚み方向とが同じ方向を向くように、取っ手3と本体10とが重なる。尚、本実施形態1では、取っ手3は、本体10の背面から突出しているが、本体10の背面に取っ手3が収納される凹部を形成して、収納状態においては、取っ手3が本体10の背面と面一となるように該凹部に収納される構成であってもよい。
第1アンテナ11,11はそれぞれ、スタンド2の主脚21,21に内蔵されている。各第1アンテナ11は、直線状の部材であって、主脚21に沿って延伸している。これら第1アンテナ11,11は、スタンド2と一体となって回動する。
第2アンテナ12,12は、取っ手3内に内蔵されている。各第2アンテナ12は、途中で略直角に屈曲して、概略L字形状をしている。詳しくは、取っ手3の短辺部に沿って延びる基端部12aと、該取っ手3の本体10から離れた位置の長辺部に沿って延びる先端部12bとを有している。このように構成された第2アンテナ12,12は、取っ手3と一体となって回動する。
これら第1アンテナ11,11及び第2アンテナ12,12は、本体10内の受信回路4に電気的に接続されている。
受信回路4は、第1アンテナ11,11にそれぞれ接続された第1受信部41,41と、該第1受信部41,41に電力を供給する第1電力供給部43と、スタンド2の回動角度を検出するスタンド角度検出部5と、第2アンテナ12,12にそれぞれ接続された第2受信部45,45と、該第2受信部45,45に電力を供給する第2電力供給部47と、取っ手3の回動角度を検出する取っ手角度検出部6と、第1受信部41,41及び第2受信部45,45の出力信号が入力されるダイバーシティ合成部49とを有している。受信回路4は、第1及び第2受信部41,41,45,45の後述する、第1及び第2前置増幅部41a,41a,45a,45a以外は、本体10内に設けられている。
各第1受信部41は、第1アンテナ11に接続された第1前置増幅部41aと、該第1前置増幅部41aの出力信号がそれぞれ入力される第1信号処理部41bとを有している。第1前置増幅部41aは、第1アンテナ11と共にスタンド2に内蔵されていて、無線電波を受信した第1アンテナ11の信号を増幅して出力する。各第1信号処理部41b、チューナやA/Dコンバータなどで構成され、第1前置増幅部41aからの出力信号を信号処理して、ダイバーシティ合成部49へ出力する。
各第2受信部45は、第2アンテナ12に接続された第2前置増幅部45aと、該第2前置増幅部45aの出力信号がそれぞれ入力される第2信号処理部45bとを有している。第2前置増幅部45aは、第2アンテナ12と共に取っ手3に内蔵されていて、無線電波を受信した第2アンテナ12の信号を増幅して出力する。各第2信号処理部45bは、チューナやA/Dコンバータなどで構成され、第2前置増幅部45aからの出力信号を信号処理して、ダイバーシティ合成部49へ出力する。
ダイバーシティ合成部49は、第1信号処理部41b,41b及び第2信号処理部45b,45bの出力信号を合成して、受信信号として出力する。
以下に、スタンド角度検出部5及び取っ手角度検出部6の構成ついて、図6を参照しながら、詳しく説明する。図6は、角度検出部の構成を示す概略説明図であって、(A)は、スタンド又は取っ手の回動角度が零の状態、即ち、収納状態を示し、(B)は、スタンド又は取っ手が収納状態から回動したときの状態を示す。尚、スタンド角度検出部5と取っ手角度検出部6は、スタンド2の回動角度を検出するか、取っ手3の回動角度を検出するかが異なるだけであるため、以下では、スタンド角度検出部5について主に説明する。
スタンド角度検出部5は、本体10に固定された固定抵抗部材51と、前記スタンド2に固定されて該スタンド2と共に回動する(即ち、第1アンテナ11と共に回動する)回動抵抗部材52とで構成された可変抵抗器50を有している。この可変抵抗器50がスタンド側可変抵抗器を、固定抵抗部材51がスタンド側固定抵抗部材を、回動抵抗部材52がスタンド側回動抵抗部材を構成する。固定抵抗部材51と回動抵抗部材52とは、互いに対向して物理的に接触して配置されている。尚、図6においては、説明の便宜上、固定抵抗部材51と回動抵抗部材52とを離した状態で図示している。固定及び回動抵抗部材51,52は、円盤状の部材であって、円盤のうち、半円部分だけが或る抵抗率を有し(以下、この半円部分を抵抗部分ともいう)、残りの部分は絶縁体で構成されている。そして、回動抵抗部材52は、固定抵抗部材51と同軸状に配置され、円盤の中心を回転軸として、回動する。
そして、スタンド2が、前記収納状態においては、固定抵抗部材51と回動抵抗部材52とは、それぞれの抵抗部分の全面が重なって接触している。スタンド2が、収納状態から使用状態に向かって回動していくと、スタンド2(即ち、第1アンテナ11)に連動して、回動抵抗部材52が回動し、固定抵抗部材51の抵抗部分と回動抵抗部材52の抵抗部分との接触面積が小さくなっていく。その結果、スタンド2が収納状態から回動していくに従って、固定抵抗部材51に接続された端子Aと、回動抵抗部材52に接続された端子Bとの間の抵抗値は大きくなる。つまり、固定抵抗部材51の端子Aと回動抵抗部材52の端子Bの抵抗値を検出することによって、スタンド2、即ち、第1アンテナ11の、本体10に対する回動角度を検出することができる。
以上、スタンド角度検出部5について説明してきたが、取っ手角度検出部6も、スタンド角度検出部5と同様の構成をしている。すなわち、取っ手角度検出部6においては、前記回動抵抗部材52が取っ手3と共に回動するように構成され、それと対向するようにして、固定抵抗部材51が本体10に設けられる。そして、取っ手3が収納状態のときに、固定抵抗部材51の抵抗部分と回動抵抗部材52の抵抗部分とが全面で重なって接触するように構成され、取っ手3の回動に伴って、固定抵抗部材51の抵抗部分と回動抵抗部材52の抵抗部分との接触面積が小さくなるように構成される。こうして、固定抵抗部材51の端子Aと回動抵抗部材52の端子Bの抵抗値を検出することによって、取っ手3、即ち、第2アンテナ12の、本体10に対する回動角度を検出することができる。この取っ手角度検出部6が第2アンテナ角度検出部を構成する。また、取っ手角度検出部6においては、可変抵抗器50が第2アンテナ側可変抵抗器を、固定抵抗部材51が第2アンテナ側固定抵抗部材を、回動抵抗部材52が第2アンテナ側回動抵抗部材を構成する。
尚、固定及び回動抵抗部材51,52の形状は、円盤としたが、スタンド2又は取っ手3の回動と共に接触面積が変化するする形状であれば、任意の形状を採用することができる。
また、スタンド2又は取っ手3が収納状態のときに、A端子とB端子との間の抵抗値が最も大きく、使用状態に向かって該抵抗値が小さくなるように構成されているが、収納状態のときに該抵抗値が最も小さく、使用状態に向かって該抵抗値が大きくなるように構成してもよい。
さらに、第1又は第2アンテナ11,12と回動抵抗部材52が共に回動するように構成しているが、第1又は第2アンテナ11,12とは別に設けられた円盤をギアなどを介して第1又は第2アンテナ11,12と連動して回動するように構成し、該円盤に回動抵抗部材52を設けて、該回動抵抗部材52を、本体10に設けた固定抵抗部材51と摺動させるように構成してもよい。
このように構成されたスタンド角度検出部5及び取っ手角度検出部6の出力信号はそれぞれ、第1電力供給部43及び第2電力供給部47に入力される。
第1電力供給部43は、スタンド角度検出部5からの出力信号に基づいて、スタンド2が使用状態か収納状態かを検出する。詳しくは、第1電力供給部43は、スタンド角度検出部5の出力信号に基づいて、スタンド2の本体10に対する回動角度が10°以下のときには、スタンド2が収納状態であると判定し、スタンド2の本体1に対する回動角度が10°を超えているときには、スタンド2が使用状態であると判定する。そして、第1電力供給部43は、スタンド2が使用状態であるときには、前述の如く、第1アンテナ11,11の第1受信部41,41である第1前置増幅部41a,41a及び第1信号処理部41b,41bへ電力を供給する一方、スタンド2が収納状態であるときには、第1前置増幅部41a,41a及び第1信号処理部41b,41bへの電力供給を停止する。
同様に、第2電力供給部47は、取っ手角度検出部6からの出力信号に基づいて、取っ手3が使用状態か収納状態かを検出する。詳しくは、第2電力供給部47は、取っ手角度検出部6の出力信号に基づいて、取っ手3の本体10に対する回動角度が10°以下のときには、取っ手3が収納状態であると判定し、取っ手3の本体1に対する回動角度が10°を超えているときには、取っ手3が使用状態であると判定する。そして、第2電力供給部47は、取っ手3が使用状態であるときには、前述の如く、第2アンテナ12,12の第2受信部45,45である第2前置増幅部45a,45a及び第2信号処理部45b,45bへ電力を供給する一方、取っ手3が収納状態であるときには、第2前置増幅部45a,45a及び第2信号処理部45b,45bへの電力供給を停止する。
このように構成された無線受信機器1においては、スタンド2及び取っ手3が使用状態にあるときには、第1及び第2電力供給部43,47からそれぞれ、第1及び第2アンテナ11,11,12,12の第1及び第2受信部41,41,45,45に電力が供給されている。そのため、第1アンテナ11,11によって無線電波が受信されると、該無線電波は第1アンテナ11,11で電気信号に変換され、その電気信号は第1前置増幅部41a,41aで増幅され、第1信号処理部41b,41bで信号処理される。信号処理された信号は、ダイバーシティ合成部49に入力される。また、第2アンテナ12,12によって無線電波が受信されると、該無線電波は第2アンテナ12,12で電気信号に変換され、その電気信号は第2前置増幅部45a,45aで増幅され、第2信号処理部45b,45bで信号処理される。信号処理された信号は、ダイバーシティ合成部49に入力される。ダイバーシティ合成部49は、第1信号処理部41b,41bからの信号と第2信号処理部45b,45bからの信号をダイバーシティ合成して、受信信号として出力する。
一方、スタンド2が収納状態であって取っ手3が使用状態でるときには、第1電力供給部43から第1アンテナ11,11の第1受信部41,41への電力供給が停止される。その結果、ダイバーシティ合成部49には、第1アンテナ11,11からの信号が入力されることはなく、第2アンテナ12,12で受信された無線電波に基づく信号だけが入力される。
同様に、取っ手3が収納状態であってスタンド2が使用状態であるときには、第2電力供給部47から第2アンテナ12,12の第2受信部45,45への電力供給が停止される。その結果、ダイバーシティ合成部49には、第2アンテナ12,12からの信号が入力されることはなく、第1アンテナ11,11で受信された無線電波に基づく信号だけが入力される。
そして、スタンド2及び取っ手3が収納状態であるときには、第1及び第2電力供給部43,47から第1及び第2アンテナ11,11,12,12の第1及び第2受信部41,41,45,45への電力供給が停止される。その結果、ダイバーシティ合成部49には、第1及び第2アンテナ11,11,12,12からの信号が入力されることはない。
したがって、本実施形態1によれば、スタンド2及び取っ手3の少なくとも一方が収納状態であるときには、収納状態である部材に設けられたアンテナの周辺回路、即ち、受信部への電力供給を停止することによって、受信性能に寄与しないアンテナへの電力供給を停止することができ、電力消費量を低減することができる。すなわち、スタンド2は、図3に示すように、無線受信機器1を机等の平面上に設置するときには使用状態とされるが、図4に示すように、壁等に無線受信機器1自体を立て掛けたり、取っ手3を介して吊り下げたりする場合には収納状態とされる場合がある。また、取っ手3は、図4に示すように、無線受信機器1を持ち運ぶときには使用状態とされるが、図3に示すように、無線受信機器1を机等の平面上に設置するときには収納状態とされる場合がある。これらスタンド2及び取っ手3にはそれぞれ第1及び第2アンテナ11,11,12,12が内蔵されており、スタンド2又は取っ手3が収納状態のときには、内蔵されるアンテナ11,12が筐体や基板等のグランドに近付き、アンテナ性能が低下する。とくに、ノイズ対策として、本体10の筐体を金属や金属樹脂などでで構成している場合には、アンテナ性能をほとんど発揮しない状態となる。そこで、スタンド2及び取っ手3の少なくとも一方が収納状態となること検出し、収納状態となった方に内蔵されたアンテナの周辺回路への電力供給を停止することによって、受信性能に寄与しないアンテナの周辺回路での電力消費を抑えることができる。
尚、スタンド2と取っ手3の両方について、本体10との回動角度を検出する角度検出部を設ける構成としたが、何れか一方だけに角度検出部を設ける構成であってもよい。この場合、少なくとも角度検出部を設けた方においては電力消費を抑えることができる。
また、スタンド2及び取っ手3ともに2本ずつアンテナが内蔵される構成としたが、スタンド2及び取っ手3とともに1本ずつアンテナが内蔵されるなど構成でもよく、スタンド2と取っ手3とに少なくとも1本以上のアンテナが内蔵される構成であればよい。
−変形例1−
続いて、前記実施形態1の変形例1について、図7を参照しながら説明する。図7は、変形例1に係る無線受信機器の角度検出部の構成を示す概略説明図であって、(A)は、取っ手又はスタンドの回動角度が零の状態、即ち、収納状態を示し、(B)は、取っ手又はスタンドが収納状態から回動したときの状態を示す。
変形例1に係る無線受信機器は、スタンド角度検出部205及び取っ手角度検出部206の構成が前記実施形態1と異なる。そこで、前記実施形態1と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。尚、スタンド角度検出部205と取っ手角度検出部206は、スタンド2の回動角度を検出するか、取っ手3の回動角度を検出するかが異なるだけであるため、以下では、スタンド角度検出部205について主に説明する。
スタンド角度検出部205は、本体10に固定された磁力線センサ251と、前記スタンド2に固定されて該スタンド2と共に回動する(即ち、第1アンテナ11と共に回動する)磁石252とを有している。この磁力線センサ251がスタンド側磁力線センサを、磁石252がスタンド側磁石を構成する。磁石252は、円盤状の部材であって、一方の半円部分がS極に、他方の半円部分がN極に分極している。この磁石252は、円盤の中心を回転軸として回動する。
そして、磁力線センサ251と磁石252とは、磁石252の磁力線が磁力線センサ251を通過するように、互いに対向して配置されている。すなわち、磁石252が、スタンド2、即ち、第1アンテナ11に連動して回動すると、磁力線センサ251を通過する、磁石252からの磁力線の強さが変化するため、該磁力線センサ251の出力が変化する。つまり、磁力線センサ251の出力を検出することによって、スタンド2、即ち、第1アンテナ11の、本体10に対する回動角度を検出することができる。
以上、スタンド角度検出部205について説明してきたが、取っ手角度検出部206も、スタンド角度検出部205と同様の構成をしている。すなわち、取っ手角度検出部206においては、前記磁石252が取っ手3と共に回動するように構成され、それと対向するようにして、磁力線センサ251が本体10に設けられる。そして、磁力線センサ251の出力を検出することによって、取っ手3、即ち、第2アンテナ12の、本体10に対する回動角度を検出することができる。この取っ手角度検出部206が第2アンテナ角度検出部を構成する。また、取っ手角度検出部206においては、磁力線センサ251が第2アンテナ側磁力線センサを、磁石252が第2アンテナ側磁石を構成する。
したがって、スタンド角度検出部205及び取っ手角度検出部206をこのように構成した場合であっても、前記実施形態1と同様の作用・効果を奏することができる。
尚、磁石252の形状は、円盤としているが、棒状などでもよく、磁力線センサ251に対して回転することで磁力線が変化する構成であればよい。
また、磁力線センサ251を本体10に、磁石252をスタンド2及び取っ手3に設ける構成について説明したが、磁力線センサ251をスタンド2及び取っ手3に、磁石252を本体10に設ける構成としてもよい。
さらに、第1又は第2アンテナ11,12と磁石252が共に回動するように構成しているが、第1又は第2アンテナ11,12とは別に設けられた円盤をギアなどを介して第1又は第2アンテナ11,12と連動して回動するように構成し、該円盤に磁石252を設けて、該磁石252を回動させるように構成してもよい。
−変形例2−
次に、前記実施形態1の変形例2について、図8を参照しながら説明する。図8は、変形例2に係る無線受信機器の角度検出部の構成を示す概略説明図である。
変形例2に係る無線受信機器は、スタンド角度検出部305及び取っ手角度検出部306の構成が前記実施形態1と異なる。そこで、前記実施形態1と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。尚、スタンド角度検出部305と取っ手角度検出部306は、スタンド2の回動角度を検出するか、取っ手3の回動角度を検出するかが異なるだけであるため、以下では、スタンド角度検出部305について主に説明する。
スタンド角度検出部305は、本体10に取り付けられたスイッチ部351で構成されている。このスイッチ部351がスタンド側スイッチ部を構成する。スイッチ部351は、押圧ボタン351aを有している。該押圧ボタン351aは、本体10において、スタンド2が本体10と重なって収納状態に収まるときに該スタンド2によって押圧される位置に設けられている。スイッチ部351は、押圧ボタン351aの状態に応じた出力信号を出力する。すなわち、スイッチ部351は、押圧ボタン351aが押圧されているときには、その旨を示す出力信号(ON信号)を出力し、押圧ボタン351aの押圧が解除されると、その旨を示す出力信号(OFF信号)を出力する。スイッチ部351の出力信号は第1電力供給部43に入力されるように構成されている。
第1電力供給部43は、スタンド角度検出部305からの出力信号、詳しくは、スイッチ部351からの出力信号に基づいて、スタンド2の回動角度、ひいては、スタンド2が使用状態か収納状態かを検出する。詳しくは、第1電力供給部43は、押圧ボタン351aが押圧されているときには、スタンド2が収納状態である、即ち、スタンド2の回動角度がスタンド2が収納状態とみなす範囲になっていると判定して、第1アンテナ11,11の第1受信部41,41である第1前置増幅部41a,41a及び第1信号処理部41b,41bへの電力供給を停止する一方、押圧ボタン351aが押圧されていないときには、スタンド2が使用状態である、即ち、スタンド2の回動角度が収納状態とみなす範囲を超えていると判定して、第1アンテナ11,11の第1受信部41,41である第1前置増幅部41a,41a及び第1信号処理部41b,41bへ電力を供給する。
以上、スタンド角度検出部305について説明してきたが、取っ手角度検出部306も、スタンド角度検出部305と同様の構成をしている。すなわち、取っ手角度検出部306においては、スイッチ部351の押圧ボタン351aが、取っ手3が本体10と重なって収納状態に収まるときに、該取っ手3によって押圧される位置に設けられている。スイッチ部351は出力信号を第2電力供給部47に入力するように構成されている。このスタンド角度検出部305が第2アンテナ側角度検出部を構成する。スタンド角度検出部305においては、スイッチ部351が第2アンテナ側スイッチ部を構成する。
そして、第2電力供給部47は、取っ手角度検出部306からの出力信号、詳しくは、スイッチ部351からの出力信号に基づいて、取っ手3が使用状態か収納状態かを検出する。詳しくは、第2電力供給部47は、押圧ボタン351aが押圧されているときには、取っ手3が収納状態まで回動していると判定して、第2アンテナ12,12の第2受信部45,45である第2前置増幅部45a,45a及び第2信号処理部45b,45bへの電力供給を停止する一方、押圧ボタン351aが押圧されていないときには、取っ手3の回動角度が収納状態と判定できる範囲を超えている、即ち、使用状態であると判定して、第2アンテナ12,12の第2受信部45,45である第2前置増幅部45a,45a及び第2信号処理部45b,45bへ電力を供給する。
したがって、スタンド角度検出部305及び取っ手角度検出部306をこのように構成した場合であっても、前記実施形態1と同様の作用・効果を奏することができる。
尚、前記の構成では、スイッチ部351及び押圧ボタン351aを本体10に設けているが、スイッチ部351及び押圧ボタン351aをスタンド2又は取っ手3に設けてもよい。
−変形例3−
次に、前記実施形態1の変形例3について、図9を参照しながら説明する。図9は、変形例3に係る無線受信機器の角度検出部の構成を示す概略説明図である。
変形例3に係る無線受信機器は、スタンド角度検出部405及び取っ手角度検出部406の構成が前記実施形態1と異なる。そこで、前記実施形態1と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。尚、スタンド角度検出部405と取っ手角度検出部406は、スタンド2の回動角度を検出するか、取っ手3の回動角度を検出するかが異なるだけであるため、以下では、スタンド角度検出部405について主に説明する。
スタンド角度検出部405は、スタンド2と共に回動するギア451と、該ギア451と噛合すると共に本体10にスライド自在に設けられたラック452と、本体10に設けられて該ラック452の移動を検出する移動量検出部453とを有している。このギア451がスタンド側ギアを、ラック452がスタンド側ラックを、移動量検出部453がスタンド側移動量検出部を構成する。
すなわち、スタンド2が回動すると、それと連動してギア451が回動し、さらに該ギア451と噛合するラック452が移動する。そして、移動量検出部453でラック452の移動を検出することによって、スタンド2の回動角度を検出することができる。移動量検出部453の出力信号は第1電力供給部43に入力される。
取っ手角度検出部406も、スタンド角度検出部405と同様の構成をしている。すなわち、取っ手角度検出部406においては、ギア451が取っ手3と共に回動するように設けられている。そして、取っ手3が回動すると、それと連動した該ギア451が回動し、さらに該ギア451と噛合するラック452が移動する。そして、移動量検出部453がラック452の移動を検出することによって、取っ手3の回動角度を検出することができる。移動量検出部453の出力信号は第2電力供給部47に入力される。この取っ手角度検出部406が第2アンテナ側角度検出部を構成する。取っ手角度検出部406においては、ギア451が第2アンテナ側ギアを、ラック452が第2アンテナ側ラックを、移動量検出部453が第2アンテナ側移動量検出部を構成する。
したがって、スタンド角度検出部405及び取っ手角度検出部406をこのように構成した場合であっても、前記実施形態1と同様の作用・効果を奏することができる。
《発明の実施形態2》
続いて、本発明の実施形態2に係る無線受信機器501について、図10を参照しながら説明する。図10は、実施形態2に係る無線受信機器501の一部の構成を示すブロック図である。
実施形態2に係る無線受信機器501は、スタンド2及び取っ手3の収納状態の検出の方法が実施形態1と異なる。そこで、前記実施形態1と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
詳しくは、無線受信機器501の受信回路504は、第1アンテナ11,11にそれぞれ接続された第1受信部41,41と、該第1受信部41,41に電力を供給する第1電力供給部43と、第1アンテナ11,11で受信した信号の電力を検出する第1電力検出部544と、第2アンテナ12,12にそれぞれ接続された第2受信部45,45と、該第2受信部45,45に電力を供給する第2電力供給部47と、第2アンテナ12,12で受信した信号を電力を検出する第2電力検出部548と、第1受信部41,41及び第2受信部45,45の出力信号が入力されるダイバーシティ合成部49とを有している。
第1電力検出部544は、第1受信部41の第1前置増幅部41aからの出力信号が入力され、該出力信号の大きさ(例えば、最大値)が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、第1電力検出部544は、第1アンテナ11からの電気信号の信号電力を検出し判定している。この閾値は、例えば、スタンド2が収納状態となって第1アンテナ11のアンテナ性能が低下した状態で無線電波を受信したときの第1前置増幅部41aからの出力信号の大きさに設定される。つまり、第1電力検出部544は、第1前置増幅部41aからの出力信号の大きさに基づいて、スタンド2が収納状態か否か、即ち、スタンド2の回動角度が収納状態に相当する値か否かを検出することができる。そして、第1電力検出部544は、第1前置増幅部41aからの出力信号が所定の閾値以下か否かを示す信号を第1電力供給部43に出力する。第1電力供給部43は、第1電力検出部544からの出力信号に基づいて、第1前置増幅部41aからの出力信号が所定の閾値よりも大きいときには、第1前置増幅部41a,41a及び第1信号処理部41b,41bへ電力を供給する一方、第1前置増幅部41aからの出力信号が所定の閾値以下であるときには、第1前置増幅部41a,41a及び第1信号処理部41b,41bへの電力供給を停止する。
第2電力検出部548は、第1電力検出部544と同様に、第2前置増幅部45aからの出力信号が入力され、該出力信号の大きさ(例えば、最大値)が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、第2電力検出部548は、第2アンテナ12からの電気信号の信号電力を検出し判定している。この閾値は、例えば、取っ手3が収納状態となって第2アンテナ12のアンテナ性能が低下した状態で無線電波を受信したときの第2前置増幅部45aからの出力信号の大きさに設定される。そして、第2電力検出部548は、第2前置増幅部45aからの出力信号の大きさが所定の閾値以下か否かを示す信号を第2電力供給部47に出力する。第2電力供給部47は、第2電力検出部548からの出力信号に基づいて、第2前置増幅部45aからの出力信号が所定の閾値よりも大きいときには、第2前置増幅部45a,45a及び第2信号処理部45b,45bへ電力を供給する一方、第2前置増幅部45aからの出力信号が所定の閾値以下であるときには、第2前置増幅部45a,45a及び第2信号処理部45b,45bへの電力供給を停止する。
ただし、電力供給を完全に停止した状態では、スタンド2(即ち、第1アンテナ11)及び取っ手3(即ち、第2アンテナ12)が収納状態から使用状態へと変化したことを検出できないため、所定の時間経過後に第1及び第2電力供給部43,47はそれぞれ第1及び第2前置増幅部41a,45aへの電力供給を再開し、前述のように、第1及び第2前置増幅部41a,45aの出力信号が所定の閾値以下か否かの判定並びにそれに基づく第1及び第2受信部41,45への電力供給及び供給停止の切換を行う。
このように、実施形態2に係る無線受信機器501では、第1及び第2アンテナ11,12の信号電力(詳しくは、第1及び第2前置増幅部41a,45aの出力信号電力)に基づいて、スタンド2及び取っ手3が収納状態か否かを検出し、収納状態にある部材に設けられたアンテナへの電力供給を停止することによって、受信性能に寄与しないアンテナの受信部での電力消費を抑えることができる。
尚、第1及び第2電力検出部544,548はそれぞれ、第1及び第2前置増幅部41a,45aからの出力信号を受信して、第1及び第2アンテナ11,12からの電気信号の信号電力を検出しているが、これに限られるものではない。例えば、第1及び第2電力検出部544,548はそれぞれ、内部に増幅部を有し、第1及び第2アンテナ11,12からの電気信号が直接、入力されるように構成してもよい。
また第1アンテナ11と第2アンテナ12の両方について、電力検出部を設ける構成としたが、何れか一方だけに電力検出部を設ける構成であってもよい。この場合、少なくとも電力検出部を設けた方においては電力消費を抑えることができる。
《その他の実施形態》
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。例えば、スタンド2には2本の第1アンテナ11,11が設けられ、取っ手3には2本の第2アンテナ12,12が設けられているが、これに限られるものではない。スタンド2及び取っ手3ともに1本ずつアンテナが内蔵される構成でもよく、スタンド2及び取っ手3に少なくとも1本以上のアンテナが内蔵される構成であればよい。
また、第2アンテナ12は、取っ手3に設けられているが、これに限られるものではない。第2アンテナ12を回動可能に本体10に直接設けてもよいし、本体10に回動可能に設けられたプレート部材等の他の部材を設け、該他の部材に第2アンテナ12を設けてもよい。
さらに、受信回路4,504についても、一例であって、種々の変更を採用することができる。例えば、前記の構成では、第1電力供給部43と第2電力供給部47とを別々に設けているが、1つの電力供給部で構成し、1つの電力供給部から第1受信部41と第2受信部45への電力供給を制御するように構成してもよい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、複数本のアンテナを備えて、空中を伝搬する無線電波を受信してデータやテレビ放送を受信する無線受信機器について有用である。
本発明の実施形態1に係る無線受信機器の斜視図であって、スタンド及び取っ手を使用状態にしたときの状態を示す図である。 無線受信機器の斜視図であって、スタンド及び取っ手を収納状態にしたときの状態を示す図である。 無線受信機器の斜視図であって、スタンドを使用状態に、取っ手を収納状態にしたときの状態を示す図である。 無線受信機器の斜視図であって、スタンドを収納状態に、取っ手を使用状態にしたときの状態を示す図である。 無線受信機器の一部の構成を示すブロック図である。 角度検出部の構成を示す概略説明図であって、(A)は、スタンド又は取っ手の収納状態を示し、(B)は、スタンド又は取っ手が収納状態から回動したときの状態を示す。 変形例1に係る角度検出部の構成を示す概略説明図であって、(A)は、スタンド又は取っ手の収納状態を示し、(B)は、スタンド又は取っ手が収納状態から回動したときの状態を示す。 変形例2に係る角度検出部の構成を示す概略説明図である。 変形例3に係る角度検出部の構成を示す概略説明図である。 実施形態2に係る無線受信機器の一部の構成を示すブロック図である。
1,501 無線受信機器
10 本体
11 第1アンテナ
12 第2アンテナ
2 スタンド
41 第1受信部
41a 第1前置増幅部
41b 第1信号処理部
43 第1電力供給部(電力供給部)
544 第1電力検出部
45 第2受信部
45a 第2前置増幅部
45b 第2信号処理部
47 第2電力供給部(電力供給部)
548 第2電力検出部
5,205,305,405 スタンド角度検出部
50 可変抵抗器(スタンド側可変抵抗器、第2アンテナ側可変抵抗器)
51 固定抵抗部材(スタンド側固定抵抗部材、第2アンテナ側固定抵抗部材)
52 回動抵抗部材(スタンド側回動抵抗部材、第2アンテナ側固定抵抗部材)
251 磁力線センサ(スタンド側磁力線センサ、第2アンテナ側磁力線センサ)
252 磁石(スタンド側磁石、第2アンテナ側磁石)
351 スイッチ部(スタンド側スイッチ部、第2アンテナ側スイッチ部)
451 ギア(スタンド側ギア、第2アンテナ側ギア)
452 ラック(スタンド側ラック、第2アンテナ側ラック)
453 移動量検出部(スタンド側移動量検出部、第2アンテナ側移動量検出部)
6,206,306,406 取っ手角度検出部(第2アンテナ角度検出部)

Claims (8)

  1. 無線電波を受信する無線受信機器であって、
    本体と、
    前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された、該本体を支持するためのスタンドと、
    前記スタンドに設けられた第1アンテナと、
    前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された第2アンテナと、
    前記第1アンテナからの電気信号を受信する第1受信部と、
    前記第2アンテナからの電気信号を受信する第2受信部と、
    前記第1及び第2受信部へ電力を供給する電力供給部と、
    前記スタンドの前記収納状態からの回動角度を検出するスタンド角度検出部と、
    前記第2アンテナの前記収納状態からの回動角度を検出する第2アンテナ角度検出部とを備え、
    前記電力供給部は、前記スタンド角度検出部によって検出される、前記スタンドの前記収納状態からの回動角度が所定値以下であるときには前記第1受信部への電力供給を停止し、前記第2アンテナ角度検出部によって検出される、前記第2アンテナの収納状態からの回動角度が所定値以下であるときには前記第2受信部への電力供給を停止する無線受信機器。
  2. 請求項1に記載の無線受信機器において、
    前記スタンド角度検出部は、前記本体に設けられたスタンド側固定抵抗部材と、前記スタンドに設けられ且つ該スタンド側固定抵抗部材と対向した状態で接触しているスタンド側回動抵抗部材とで構成され、前記スタンドが回動することによって該スタンド側固定抵抗部材と該スタンド側回動抵抗部材との接触面積が変化して抵抗値が変化するスタンド側可変抵抗器を有し、該スタンド側可変抵抗器の抵抗値によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、
    前記第2アンテナ角度検出部は、前記本体に設けられた第2アンテナ側固定抵抗部材と、前記第2アンテナと連動して回動し且つ該第2アンテナ側固定抵抗部材と対向した状態で接触している第2アンテナ側回動抵抗部材とで構成され、前記第2アンテナが回動することによって該第2アンテナ側固定抵抗部材と該第2アンテナ側回動抵抗部材との接触面積が変化して抵抗値が変化する第2アンテナ側可変抵抗器を有し、該第2アンテナ側可変抵抗器の抵抗値によって該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されている無線受信機器。
  3. 請求項1に記載の無線受信機器において、
    前記スタンド角度検出部は、前記本体及び前記スタンドの一方に設けられたスタンド側磁力線センサと、該本体及び該スタンドの他方に設けられたスタンド側磁石とを有し、該スタンド側磁力線センサの出力によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、
    前記第2アンテナ側角度検出部は、前記本体及び前記第2アンテナの一方に設けられた第2アンテナ側磁力線センサと、該本体及び該第2アンテナの他方に設けられた第2アンテナ側磁石とを有し、該第2アンテナ側磁力線センサの出力によって該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されている無線受信機器。
  4. 請求項1に記載の無線受信機器において、
    前記スタンド角度検出部は、前記本体及び前記スタンドの一方に設けられて、該スタンドの前記収納状態からの回動角度が前記所定値以下のときに押圧されるスタンド側スイッチ部を有し、該スタンド側スイッチ部の出力によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、
    前記第2アンテナ角度検出部は、前記本体及び前記第2アンテナの一方に設けられて、該第2アンテナの前記収納状態からの回動角度が前記所定値以下のときに押圧される第2アンテナ側スイッチ部を有し、該第2アンテナ側スイッチ部の出力によって該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されている無線受信機器。
  5. 請求項1に記載の無線受信機器において、
    前記スタンド角度検出部は、前記スタンドと連動して回動するスタンド側ギアと、該スタンド側ギアと噛合し且つ前記本体にスライド可能に設けられたスタンド側ラックと、該本体に設けられて該スタンド側ラックの移動量を検出するスタンド側移動量検出部とを有し、該スタンド側移動量検出部の出力によって該スタンドの回動角度を検出するように構成されており、
    前記第2アンテナ角度検出部は、前記第2アンテナと連動して回動する第2アンテナ側ギアと、該第2アンテナ側ギアと噛合し且つ前記本体にスライド可能に設けられた第2アンテナ側ラックと、該本体に設けられて該第2アンテナ側ラックの移動量を検出する第2アンテナ側移動量検出部とを有し、該第2アンテナ側移動量検出部の出力によって、該第2アンテナの回動角度を検出するように構成されている無線受信機器。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の無線受信機器において、
    前記第1受信部は、前記第1アンテナで変換された電気信号を増幅する第1前置増幅部と、該第1前置増幅部で増幅された信号を信号処理する第1信号処理部とを有し、
    前記第2受信部は、前記第2アンテナで変換された電気信号を増幅する第2前置増幅部と、該第2前置増幅部で増幅された信号を信号処理する第2信号処理部とを有する無線受信機器。
  7. 無線電波を受信する無線受信機器であって、
    本体と、
    前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された、該本体を支持するためのスタンドと、
    前記スタンドに設けられた第1アンテナと、
    前記本体に取り付けられると共に、所定の収納状態から回動可能に構成された第2アンテナと、
    前記第1アンテナからの電気信号を受信する第1受信部と、
    前記第2アンテナからの電気信号を受信する第2受信部と、
    前記第1及び第2受信部へ電力を供給する電力供給部と、
    前記第1アンテナからの電気信号の信号電力を検出する第1電力検出部と、
    前記第2アンテナからの電気信号の信号電力を検出する第2電力検出部とを備え、
    前記電力供給部は、前記第1電力検出部によって検出される前記第1アンテナの信号電力が所定値以下であるときには前記第1受信部への電力供給を停止し、前記第2電力検出部によって検出される前記第2アンテナの信号電力が所定値以下であるときには前記第2受信部への電力供給を停止する無線受信機器。
  8. 請求項7に記載の無線受信機器において、
    前記電力供給部は、前記第1又は第2受信部への電力供給を停止した後、所定の時間経過後に電源供給を再開して、前記第1又は第2アンテナの信号電力に基づく該第1又は第2受信部への電力供給の実施及び停止の判定を実行する無線受信機器。
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