JP2010186402A - 電子回路、印刷装置および電子機器 - Google Patents

電子回路、印刷装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力削減により省電力化に貢献するとともに、省電力への移行や省電力からの復帰がスムーズに行える電子回路を提供する。
【解決手段】レジスターに記憶された情報に基づいて所定の処理を実行する回路群を少なくとも1つ備えたASIC10であって、省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアAとその他の回路部分が配置されたロジックエリアBとで電源供給ラインを分離し、省電力状態においてレジスターエリアAにのみ電源を供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子回路、印刷装置および電子機器に関し、特に、レジスターに記憶された情報に基づいて所定の処理を実行する回路群を少なくとも1つ備えた電子回路、該電子回路を備えた印刷装置および電子装置に関する。
エコロジーの観点から電子機器の省電力に対する要望は年々高まっている。しかし、一般に、省電力モードにおいては集積回路への電源供給を停止することが多い。そのため集積回路のCPU等の演算回路のキャッシュに記憶された情報や集積回路の各モジュールのレジスターに記憶された設定値が失われてしまい、省電力モードからの復帰に時間がかかっていた。
前記課題に対応するために、CPUのキャッシュや各モジュールのレジスターに記憶された設定値を保持するための工夫が行われている。例えば、特許文献1には、省電力モードに移行する前の通常モードでの動作中に、予めROMに記憶されているオペレーティングシステムや基本アプリケーションプログラムの一部もしくは全部を、電源を落とさない外部RAMにコピーしておき、省電力モードから復帰処理では外部RAMからコードやデーターを読み出して実行することについて記載されている。
また、例えば、特許文献2には、半導体集積回路を内部ロジックブロックと入出力パッドセルブロックとに分けておき、内部ロジックブロックのDフリップフロップの状態を入出力パッドセルブロックのRSラッチに常時リンクさせ、省電力時に内部ロジックブロックの電源供給を停止しても入出力パッドセルブロックにDフリップフロップの状態を保存することについて記載されている。
特開2004−379853号公報 特開2003−122461号公報
しかしながら上述した特許文献1の技術では省電力モードに入る前にCPUのキャッシュやレジスターの設定値を外部記憶装置に退避し、省電力モードから復帰するときにキャッシュや設定値を書き戻す手間が必要になる。また特許文献2の技術では常時内部ロジックブロックのDフリップフロップの状態をRSラッチに複製するので、複製する情報に関しては少なくとも2倍の記憶媒体が必要になり、回路規模が増大する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、回路規模を徒に増大させること無く消費電力削減により省電力化に貢献するとともに、省電力への移行や省電力からの復帰がスムーズに行える電子回路、印刷装置および電子機器の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電子回路では、レジスターに記憶された情報に基づいて所定の処理を実行する回路群を少なくとも1つ備えた電子回路であって、省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターとその他の回路部分とで電源供給ラインを分離し、前記省電力状態において前記レジスターにのみ電源を供給する構成としてある。
前記回路群とは、例えば複数の回路が全体として1つの機能を発揮するように構成したものであり、例えばモジュール化された回路等である。
前記省電力状態から復帰するための必要なデーターとは、前記回路が起動後に行った演算結果や外部との通信結果に想到する情報であり、一旦消去すると、前記電子回路を利用した演算等を行うプログラムでは復旧が困難であったり省電力状態に移行する前の状態に復旧するために大幅な時間的ロスが発生したりする情報である。言い換えると、前記電子回路の起動状態から変更された情報である。
前記電源供給ラインを分離するとは、前記レジスターと前記その他の回路部分とで個別に電源のオン/オフを切替え可能であればよい。従って、電源供給元自体を分離してもよいし、電源供給元が同一としつつ電源のオン/オフを個別に切替え可能であってもよい。
以上の構成によれば、前記電子回路を前記省電力状態にする際に、前記レジスターの情報を保持しつつその他の回路部分の電力をカットすることができる。また省電力から復帰すると前記レジスターの情報を利用して省電力への移行前の演算処理等をスムーズに再開・継続できる。よって、省電力化に貢献するとともに、省電力からの復帰がスムーズに行える電子回路を提供可能となる。
上述したレジスターが複数ある場合に好適な選択的な一態様として、前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されていてもよい。前記電子回路において前記レジスターを所定の場所に集中させたレジスターを設けることにより、レジスタブロックへの電源供給ラインをまとめることができるので、電源分離が容易になる。
上述したレジスターエリアに配置されて好適なレジスター等としては以下のものが例示される。すなわち、本電子回路の周辺素子との通信における遅延タイミング情報を記憶するレジスター、CPU(Central Processing Unit)のキャッシュメモリ、メモリー(ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等)のデコード範囲を示す情報を記憶するレジスター、RAMのリフレッシュ間隔を示す情報を記憶するレジスター、ROMの信号タイミングを示す情報を記憶するレジスター、等である。なおCPUのキャッシュメモリは必ずしもレジスターで構成される必要は無いが、前記レジスターエリアに配置されると前記省電力状態からの復帰をスムーズにする構成の1つとして例示した。
上述したレジスターエリアの本電子回路上におけるレイアウトとしては、たとえば、本電子回路の略中央に配置されたり、本電子回路の周縁部に沿って枠状に配置されたり、本電子回路が略矩形である場合に三方の周縁部に沿って略コ字型に配置されたり、本電子回路の一方の隅に配置されたりする態様が例示される。
前記レジスターエリアを本電子回路の略中央に配置すると、その周囲に配置される回路群との距離が総合的に短縮されるので、レジスターエリアのレジスターとそのレジスターにアクセスする回路群との配線長が総合的に短縮される。よって配線遅延が発生しにくい回路構成となる。また、レジスターエリアを本電子回路の略中央に密集配置することにより、レジスターエリアへの電源供給ラインの本数を少なく出来るので、回路設計や回路面積において有利になる。
前記レジスターエリアを本電子回路の周縁部に沿って枠状に配置したり、本電子回路が略矩形である場合に前記レジスターエリアを本電子回路の三方の周縁部に沿って略コ字型に配置したりすると、その周囲に配置される回路群との距離が総合的に短縮されるので、レジスターエリアのレジスターとそのレジスターにアクセスする回路群との配線長が総合的に短縮される。よって配線遅延が発生しにくい回路構成となる。
前記レジスターエリアを本電子回路の一方の隅に配置すると、レジスターエリアへの電源供給ラインの本数を少なく出来るので、回路設計や回路面積において有利になる。
ところで、前記省電力状態において前記その他の回路部分への電源供給をオフすると、前記レジスターエリアと前記その他の回路部分の間に電位差が発生する。この電位差を考慮した一態様として、前記ロジックエリアと前記レジスターエリアとを接続するラインに電流逆流防止回路を挿入してもよい。該電流逆流防止回路は、例えば論理回路のAND回路等である。電流逆流防止回路を挿入することにより、電子回路の異常動作等を防止できる。
また、レジスターエリアとこのレジスターエリアに配置されるレジスターを参照する回路群との配線長が配線許容長を超えた場合に好適な一態様として、前記ロジックエリアに配置されるモジュールであって前記レジスターエリアから1クロックで到達可能な距離以上離間したモジュールから前記レジスターエリアにアクセスするラインにはFF(Flip Flop)を介挿してもよい。FFで配線遅延や回路遅延等による遅延時間を緩衝することにより、一定の許容クロック内でレジスターへのアクセスを実行可能となる。
また、前記電子回路がプログラム実行環境を備えている場合に好適な一態様として、前記レジスターエリアには、前記省電力状態から復帰後に最初に実行する命令のアドレスポインターを記憶するためのレジスターと、省電力状態であることを示す省電力フラグを記憶するためのレジスターが配置され、前記省電力状態へ移行する際に、前記省電力フラグと前記アドレスポインターとを前記レジスターに記憶し、前記レジスターへの電源供給を継続しつつ前記その他の回路部分への電源供給を停止する省電力手段と、起動時に前記省電力フラグを参照し、省電力状態からの起動であれば前記アドレスポインターの命令を実行し、省電力状態からの起動でなければ通常の起動処理を実行する起動手段を備えさせてもよい。該構成によれば、省電力状態へ移行する直前に実行していた命令を省電力状態から復帰した後で実行できるようになる。また、前記電子回路で実行するプログラムには、起動時に前記省電力フラグを判別できるようにし、前記省電力フラグが有る場合には前記アドレスポインターの命令を実行し、前記省電力フラグが無い場合には従来と同様の処理を実行できればよいので、従来使用していたプログラムを僅かに変更するだけで利用することができる。よってプログラム開発コストを抑えつつ、スムーズな省電力状態からの復帰をプログラム実行環境を備えた電子回路において実現できる。
上述した電子回路は、他の電子機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。無論、該電子機器には印刷装置(プリンター、複合機、FAX装置等)、テレビ、デジタルカメラ、携帯電話、携帯ゲーム機等が含まれる。また、上述した電子回路が組み込まれた電子機器がさらに他の機器に組み込まれた状態で実施されたり、他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様も含む。また、本発明の電子回路がプログラム実行環境を有する場合は、該電子回路にて実行されるプログラムの各機能に対応した手段や工程を有する電子回路の制御装置や制御方法や、前記プログラム、前記プログラムを記録したコンピューター読取り可能な記録媒体、等も本発明に含まれる。これら電子機器、印刷装置、電子回路制御プログラム、該プログラムを記録した媒体、電子回路制御方法、電子回路制御システム、の発明も、上述した作用、効果を奏する。むろん、従属請求項に記載した構成もその従属している範囲において、前記システムや前記方法や前記プログラムや前記記録媒体に適用可能である。
本発明の一実施形態を示すブロック図である。 電子回路の回路レイアウトを表した概念図である。 モジュールとレジスター間の概念図である。 電子回路の回路レイアウトを表した概念図である。 電子回路の回路レイアウトを表した概念図である。 電子回路の回路レイアウトを表した概念図である。 電子回路の回路レイアウトを表した概念図である。 ファームウェアの機能を示すブロック構成図である。 省電力処理のフローチャートである。 起動処理のフローチャートである。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)本発明の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
(1−2)電子回路のレイアウト:
(1−3)ソフトウェア構成:
(2)省電力処理:
(3)起動処理:
(4)まとめ:
(1)本発明の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図である。同図に示す実施形態では、プリンター100が本発明にかかる電子機器を構成し、プリンター100のASIC(Application Specific Integrated Circuit)10が電子回路を構成する。プリンター100は、ASIC10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、操作パネル14、PWM(Pulse Width Modulation)回路15、I/O ASIC16、電源回路17、印刷エンジン20等を備えている。これらRAM11、ROM12、操作パネル14、PWM回路15、I/O ASIC16、印刷エンジン20がASIC10の周辺素子に相当する。電源回路17はプリンター100の各部10〜17,20に電源を供給する。
操作パネル14は、パネル制御部を介してASIC11に接続されている。操作パネル14は例えば複数のボタンとしてプリンター100の筐体上に設けられており、CPU10aは操作パネル14に対する入力操作を示す信号を取得する。また操作パネル14には表示パネルを備えてもよく、入力されたデーター基づいて各種の情報や画像等を表示可能である。
図1において、ASIC10はCPU(Central Processing Unit)10a、CPU制御回路10b、RAM制御回路10c、ROM制御回路10d、画像処理回路10e、DMA制御回路10f、I/O制御回路10g等を備えており、各制御回路10b〜10gは内部バスで相互通信可能に接続されている。プログラムを実行する際に、CPU10aはRAM11に展開された命令を順次命令フェッチユニットにフェッチしつつ、RAM11よりも高速な読み書きが可能なキャッシュメモリR6にデーターをキャッシュする。ROM12は、プリンター100全体を制御するためのファームウェアが記録されている。
プリンター100はASIC10内のCPU10aの制御に従ってROM12に記録されたプログラムデーターを適宜RAM11に展開しつつ、該プログラムデーターに基づいた演算処理をCPU10aが実行することにより、プリンター100としての機能を実現する。なお、本実施形態のASIC10は、各回路10a〜10gをモジュール化してセルベースICやエンベデッドアレイ、ストラクチャードASIC等の方式で搭載されている。なお、本実施形態のRAM制御回路10cとROM制御回路10dの何れか又は双方がメモリーインターフェースモジュールを構成し、RAM11とROM12の何れか又は双方がメモリーを構成する。
CPU制御回路10bにはCPU10Aが接続されており、CPU10AとASIC10との間で信号変換を行うためのインターフェースとして機能する。
RAM制御回路10cにはRAM11が接続されており、レジスターR1とレジスターR2とレジスターR3とを備えている。レジスターR1にはRAM11を構成する各メモリーチップに割り当てられるアドレス空間と各チップの容量を規定するためのデコード範囲情報が記録される。RAM11を構成するメモリーチップ数や各メモリーチップのサイズは機種によって異なることがあるからである。レジスターR2にはRAM11のシングルリードとバーストリードのWait数がクロック数で記録されている。レジスターR3にはRAMのリフレッシュ間隔が記録されている。RAM制御回路10cは、レジスターR1〜R3に記録された情報に基づいてRAM11に対するデーター読み書きを制御する。
ROM制御回路10dにはROM12が接続されており、レジスターR4とレジスターR5を備えている。レジスターR4にはROM12を構成する各メモリーチップに割り当てられるアドレス空間と各チップの容量を規定するためのデコード範囲情報が記録されている。ROM12を構成するメモリーチップ数や各メモリーチップのサイズは機種によって異なることがあるからである。レジスターR5にはROM12のシングルリードとバーストリードのWait数がクロック数で記録されている。ROM制御回路10dは、レジスターR4,R5に記録された情報に基づいてROM12のデーター読出しを制御する。
I/O制御回路10gには、I/O ASIC16が接続されており、レジスターR7を備えている。レジスターR7にはI/O ASIC16の遅延タイミング情報が記録される。I/O ASIC16はコンピューター200等の外部装置からの印刷データーを受信するための通信インターフェースであり、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に準じたインターフェースやLAN(Local Area Network)に接続するためのインターフェース等である。I/O ASIC16はCPU16aを備えており、印刷データーを受信するとI/O制御回路10gに印刷データーを出力する。I/O制御回路10gは、レジスターR7に記録された情報に基づいてI/O ASIC16によって受信された印刷データーを取得し、DMA制御回路10fに供給する。
DMA制御回路10fは、コンピューター200が送信した印刷データーをI/O ASIC16とI/O制御回路10gを介して受信してRAM11に記憶し、RAM11の印刷データーをCPU10aの制御に従って1ページ分ずつ画像処理回路10eに供給する。
画像処理回路10eは、印刷エンジン20が印刷可能な印刷データーを生成する。画像処理回路10eは、例えば、コンピューター200が生成した印刷データーに基づき必要に応じて言語解釈部に印刷データーを解釈させながら各画素がRGB各色の階調値で表現されたビットマップ画像データーを生成し、必要に応じて解像度変換処理を行いつつ、色変換処理(例えば、RGB色空間からCMYK色空間への色変換等)とハーフトーン処理とラスタライズ処理を行ってCMYK各プレーンの画像データーを印刷データーとして生成し、生成した印刷データーを、8ビット単位でパラレルにPWM回路15に送信する。
PWM回路15は印刷エンジン20に接続されており、ASIC10から送信された印刷データーを、印刷エンジン20が解釈可能なPWMデーターに変換して印刷エンジン20に出力する。例えば、PWM回路15は、8ビットのパラレルデータ(印刷データ)が送られてきたとき、このデーターを1ビットのシリアルデータに変換して、順次、印刷エンジン20に送信する。すると印刷エンジン20は、印刷データーに従ってトナーカートリッジ、感光体ドラム、レーザー光照射機構、紙送り機構、給排紙機構等を制御して、レーザー方式の印字処理を行う。
(1−2)電子回路のレイアウト:
図2は、電子回路としてのASIC10の回路レイアウトを表した概念図である。なお、本発明は本実施形態に例示するASIC10に限定されるものではなく、CPUやチップセット等の集積回路、モジュール化された複数の回路が密集配置された電子回路等、広い意味で集積された回路であれば様々な電子回路に適用可能である。そこで、本節で電子回路のレイアウトを説明する際に、各回路10a〜10gに相当するモジュールを簡略的にモジュールM1〜M4の4つとし、ASIC10に相当する構成を集積回路10と記載し、プリンター100に相当する構成を電子機器100と記載しながら説明することにする。
図2に示すように略矩形の集積回路10は、概略、レジスターエリアAとロジックエリアBとにブロック分けされている。レジスターエリアAにはレジスターやキャッシュメモリ等の記憶媒体が配置されており、これらのレジスターやキャッシュメモリ等には電子機器100を起動した後で変更された情報が記憶されている。すなわちレジスターエリアAは、ファームウェア等の電子機器100を制御するためのプログラムに予め記録されている情報ではなく、ファームウェアを実行して得られた演算結果・計測結果・外部からの受信データー等が記録される。これらの情報が失われると省電力状態へ移行前の状態を復元できなくなるので、レジスターエリアAには省電力状態に入る直前の状態を回復するために必要な情報(以下、「省電力からの復帰情報」と記載する。)が保持されていると言える。一方、ロジックエリアBにはその他の論理回路や、起動直後から変更されていない情報が記憶されたレジスターが配置されている。
このように配置されたレジスターエリアAへの電源供給ラインL1とロジックエリアBへの電源供給ラインL2とは分離されている。そのため、電源回路17はCPU10aやCPU16aの制御に従ってロジックエリアBの電源のオン/オフ切替えとレジスターエリアAの電源のオン/オフ切替えとを別個に行えるようになっている。すなわち、ロジックエリアBの電源をオフしてロジックエリアBでの消費電力を0としつつ、レジスターエリアAの電源はオン状態を保つことで「省電力からの復帰情報」を保持した状態を容易に実現可能であり、この状態からロジックエリアBを起動すればロジックエリアBを電源オフする前の処理を容易に再開できるようになっている。
ところで、レジスターエリアAに通電しつつロジックエリアBへの電源供給を停止すると、レジスターエリアAとロジックエリアBとの間で電位差が生じる。そのため、レジスターエリアAに配置されるレジスターとこのレジスターにアクセスするモジュールとの間で電流が逆流する可能性がある。そこで、各モジュールの論理回路とレジスターをレジスターエリアAとロジックエリアBとに分離される場合には、これら論理回路とレジスターとの間に電流逆流防止回路を介挿させる。電流逆流防止機能を有する論理回路としては、例えばAND回路等が該当する。このようにレジスターエリアAとロジックエリアBとの間の電流逆流を防止することにより回路の異常動作等を回避できる。
以上説明した、レジスターエリアAとロジックエリアBのレイアウトは、様々なバリエーションが考えられる。そこで図2〜図6を参照しながら各レイアウトについて説明し、各バリエーションにおける電源供給ラインの配線長や数、並びにレジスターと論理回路とを接続する配線長の観点から各レイアウトのメリット/デメリットについて説明する。
まず、上述した図2のレイアウトでは、集積回路10の一方の隅に寄せてレジスターエリアAを形成し、その他の部分にロジックエリアBを形成してある。同図に示すレイアウトにおいては、レジスターエリアAが集積回路10の端に位置するので電源供給ラインL1が短くレジスターエリアAが集中配置されるので電源供給ラインL1も少なくて済む。1本の電源供給ラインで有効に電源供給できる範囲はそのラインから所定範囲に限られるからである。なお、ロジックエリアBに多数のモジュールを含む場合にはモジュールとレジスターエリアAの距離が長くなってしまうが、仮にモジュールとレジスターエリアAとの距離が長くなって所定クロック内でレジスター値の読み書きが出来なくなるような場合には、下記図3に示す対策で対応可能である。なお図3に示す対策は、後述する図4〜図6のレイアウトにおいても適宜適用可能である。
図3はモジュールとレジスター間の概念図である。従来、各回路10a〜10gをモジュールとしてブロック化していた理由の1つとして、外部からの要求に対して一連の処理を実行して何らかの出力を行うといったひとまとまりの処理を実行する論理回路を1ブロック内に密集させることにより、モジュール内で配線遅延や組合せ回路の回路遅延を発生しにくくすることがある。しかしながら、本実施形態にようにモジュール内の特定のレジスターを別ブロックに配置すると、配線長の関係で配線遅延や回路遅延が発生する可能性がある。この配線遅延や回路遅延は必ずしも一定ではなく、0に近い場合もあれば数クロックの遅れを生じる場合もある。そこで本実施形態においては、分離されるレジスターとモジュールを結ぶ線路が所定距離を超えて例えば1クロックで信号が到達できなくなる場合には、線路の途中にFF(Flip Flop)を配置することにより遅延時間の変動を抑制する。
図3においてはモジュール側のFF1とレジスター側のFF2にはクロック信号が供給されている。同図の構成において、クロック周期をT、伝搬速度をK、FF間の組合せ回路による回路遅延をT、FF1から組合せ回路までの配線遅延をT、組合せ回路からFF2までの配線遅延をT、FFのセットアップ時間をT、FFのホールド時間をT、クロックジッタ(スキュー)をTcj、製造バラツキを考慮したマージンをT、FFからFFまでの許容時間をT,FFからFFまでの許容配線長をL、とすると、許容配線長Lは下記(1)式で表せる。
Figure 2010186402
前記式(1)によれば、例えばクロック周期がT=10(ns)、遅延やクロックジッタやマージンを考慮した時間がTc+Ts+Th+Tcj+Tm=9.95(ns)、伝搬速度がK=5(ns/m)とすると、Tp=10−9.95=0.05(ns)、Lp=0.05/5=10(mm)となる。すなわちこの例においてはFF1とFF2の配線許容長は10mmとなり、レジスターとモジュールを結ぶ線路が10mmを超える場合にその途中にFFを挿入して信号を補正することで遅延時間に対応可能であると言える。
次に、図4のレイアウトでは、レジスターエリアAを略正方形状に密集させて集積回路の略中央に配置しており、このレジスターエリアAを取り囲むようにロ字型のロジックエリアBが形成されている。同図に示すレイアウトは、レジスターエリアAを一ヶ所に集中的に配置しつつ、ロジックエリアBに配置される各モジュールとレジスターエリアAの距離が総合的に最短になるレイアウトであると言える。すなわち、レジスターやキャッシュメモリとこれらに記憶された情報を利用するモジュールとの配線長が総合的に短縮される。
また、図4のレイアウトではレジスターエリアAに対する電源供給ラインL1がロジックエリアBを横切ることになるが、レジスターエリアAを集積回路の略中央に密集させているので電源供給ラインL1の数が少なくて済む。また、例えばPGA(Pin Grid Array)のように集積回路のレイアウト面に対して垂直に電源供給端子を設ける構成を採用すれば、電源供給ラインL1の数が少ない上にロジックエリアBを横切ることも無い。
また、理想的には、ロジックエリアBにおいて各モジュールの一部がレジスターエリアAに接するように各モジュールを配置し、レジスターエリアAにおいて各モジュールと近い位置に各モジュールのレジスターを配置すれば配線長を最も短くできる。例えば、図5のようにロジックエリアBのモジュールが多数ある場合は、密集させたレジスターエリアAをロジックエリアBの各モジュールの間に複数形成し、各レジスターエリアAにはその周辺に配置されたモジュールに関する「省電力からの復帰情報」を保持するレジスターやキャッシュを配置するレイアウトも有効である。レジスターエリアAとロジックエリアBの間の配線長が短縮するからである。
図6のレイアウトでは、集積回路の周縁部に沿って枠状にレジスターエリアAを形成し、このレジスターエリアAに囲まれるようにロジックエリアBが配置されている。同図に示すレイアウトも、図3に示したレイアウトと同様に、ロジックエリアBに配置されるモジュールそれぞれとレジスターエリアAとの距離が総合的に最短化するレイアウトであると言える。よって、レジスターやキャッシュメモリとこれらに記憶された情報を利用するモジュールとを接続する配線長が総合的に短縮される。ただし、レジスターエリアAが集積回路の縁部にそって長く延びる配置であるため、レジスターエリアAに対する電源供給ラインを複数用意しなければならない。ただし、側面にリードを設けるQFP(Quad Flat Package)のようなタイプの集積回路では、レジスターエリアAへの電源供給ラインは最短で済む。
図7のレイアウトでは、集積回路の縁部の三方に沿ってコ字型にレジスターエリアAを形成し、このレジスターエリアAに囲まれるようにロジックエリアBが配置されている。同図に示すレイアウトにおいても、図6に示したレイアウトと同様の作用効果を奏する。従って、レジスターエリアAのサイズやロジックエリアBのモジュール数や形状に応じて図6のレイアウトと図7のレイアウトを使い分ければよい。
(1−3)ソフトウェア構成:
次に上述のハードウェアによって本発明を実現するためのソフトウェア構成を説明する。図8は電子機器にて実行されるファームウェアFWの機能を示すブロック構成図である。同図において、ファームウェアFWは起動処理部P1と省電力処理部P2と画像処理部P3を備えている。本実施形態においては、起動処理部P1が起動手段を構成し、省電力処理部P2が省電力手段を構成する。
起動処理部P1は、ユーザーの操作入力やネットワークを介して入力される起動信号を受付けると、プリンター100の各部10〜17,20のデバイスチェックを行い、各部10〜17,20に関する情報を所定のレジスターに記録する。デバイスチェックとは、例えばRAM11やROM12の容量やデコード範囲、ROMのシングルリードとバーストリードのタイミング情報(Wait数)、CPU10aのキャッシュメモリの読み書きテスト、ASIC10の周辺ICと通信する際のアクセス速度(Wait数)、等を取得する処理であり、デバイスチェックで取得された情報が各デバイスに関する情報と所定のレジスターに記録される。
省電力処理部P2は省電力状態への移行命令を受付け、プリンター100を省電力状態に移行させる。移行命令は、例えば、ユーザーが行う操作パネル14等の操作入力やI/O ASIC16を介してコンピューター200から入力される印刷データー等である。省電力処理部P2はプリンター100を省電力状態に移行させる際に、省電力状態に移行する旨の情報と、省電力状態への移行命令が入力された時点で実行中の処理を継続するために最初に実行すべき命令(例えば、命令フェッチユニットの先頭にフェッチされている命令)のアドレスポインターを、レジスターエリアAのレジスターRpに記録する。このレジスターRpを起動処理部P1が起動時に参照し、省電力状態に移行する旨の情報が記録されている場合は、前記デバイスチェックを省略してレジスターRpに記録されているアドレスポインターが指し示す命令を実行する。
印刷処理部P3は、画像処理回路10eを制御することにより、印刷データーに基づいて各画素がRGB各色の階調値で表現されたビットマップ画像データーを生成し、必要に応じて解像度変換処理を行いつつ、色変換処理(例えば、RGB色空間からCMYK色空間への色変換等)とハーフトーン処理とラスタライズ処理を行ってCMYK各プレーンの画像データーを生成し、PWM回路15に出力する。
(2)省電力処理:
図9は上述したプリンター100において実行される省電力処理のフローチャートである。本実施形態において省電力処理を実行する省電力処理部P2は、ASIC10のCPU10aで実行されるメインプログラムとI/O ASIC16のCPU16aで実行されるサブプログラムとの協動により実行される。
ステップS100において(以下、「ステップ」の記載を省略する。)、CPU10aは省電力状態への移行命令が入力されたか否かを判断する。CPU10aは移行命令が入力された場合はS105に進み、移行命令が入力されていない場合はS100の判断処理を繰り返す。すなわちCPU10aは、プリンター100が起動されている間は、常に省電力状態への移行命令の入力を監視している。
S105において、CPU10aは省電力からの復帰後に最初に実行する命令が記憶されたアドレスポインターをレジスターRpに記憶する。該アドレスポインターを保持しておくことにより、省電力状態から復帰したときに省電力状態へ移行する前の処理をスムーズに再開/継続することができる。
なお、本実施形態のプリンターがページプリンターである場合は、S100の移行命令が印刷処理の途中で入力されると不完全な印刷結果が出力されるとともに不完全な印刷データーがRAM11に残ってしまうことになる。そこで、1ページ分の印刷処理が完了するまで待機してからS105を条件成立するようにしたり、1ページ分の印刷が完了するまで該当するページの印刷データーを保持するように構成し、後述のS105において、移行命令が入力された時点で印刷中の印刷データーを最初から印刷するようにアドレスポインターを記憶したりするように構成するとよい。
S110において、CPU10aは省電力状態に移行する旨を示すフラグ(以下、「省電力フラグ」と記載する。)をレジスターRpに記憶し、I/O ASIC16のCPU16aに省電力状態への移行命令を出力して省電力処理を終了する。
なお、本実施形態の省電力状態においては、I/O ASIC16が省電力状態に移行せずにコンピューター100からのデーター入力を待機する処理を実行しているので、CPU16aが制御処理を実行可能である。ただし、本発明においてI/O ASIC16等のようなメインの制御主体以外のサブの制御主体が必須というわけではない。サブの制御主体が無い場合には、ASIC10の電源状態を省電力状態にしたりASIC10の電源状態を通常に復帰したりするトリガーとして、例えばユーザーが行う電源スイッチ等の操作入力を利用することが可能だからである。
一方、CPU16aはCPU10aから入力される省電力への移行命令を監視している。すなわち、CPU16aは、S115に示す省電力への移行命令が入力された否かを判断する処理を、プリンター100が起動している間は繰り返し実行している。CPU16aは、省電力への移行命令を入力されるとS120に進む。
S120において、CPU16aはCPU16aが省電力処理を開始し、ASIC10のロジックエリアBの電源をオフする。より具体的には、CPU16aは電源回路17に対してロジックエリアBへの電源供給ラインL2への電源供給を停止させる。このとき、レジスタブロックAへの電源供給は継続する。この処理により、省電力処理の制御主体が完全にCPU16aに移る。
S125において、CPU16aは省電力状態の解除が指示されたか否かを判断する。省電力状態の解除の指示は、例えばプリンター100の電源スイッチの押下げ操作であったり、操作パネル14における所定の操作であったり、ネットワークを介して入力される制御命令(プリンターであれば印刷データー等でもよい)であったりと、様々な態様で行える。CPU16aは、省電力状態の解除が指示された場合はS130に進み、省電力状態の解除が指示されない場合はS125を繰り返す。
S130において、CPU16aはASIC10のロジックエリアBの電源をオンにする。より具体的には、CPU16aは電源回路17に対してロジックエリアBに対する電源供給ラインL2への電源供給を開始させる。すなわち、CPU10aはROM12からファームウェアを読み込んで起動処理の実行を開始する。このS125において省電力処理の制御主体はCPU10aへ移り、CPU16aは省電力処理を終了してS115に戻りCPU10aから入力される省電力状態への移行命令を待機する処理を再開する。
(3)起動処理:
図10は、起動処理部P1の実行する起動処理のフローチャートである。この起動処理は省電力処理から復帰したときに実行されるだけでなく、プリンター100が電源スイッチ等の操作で通常に起動されたときにも実行される。すなわちCPU10がファームウェアの実行を開始したときに必ず実行される処理である。
S200において、起動処理部P1は、レジスターに省電力フラグが記憶されているか否かを判断する。起動処理部P1は、省電力フラグが記憶されている場合には該省電力フラグを消去すると共にS205に進み、省電力フラグが記憶されていない場合にはS210に進む。
S205において、起動処理部P1は、レジスターからアドレスポインターを取得してアドレスポインターの示す命令を取得する。そして、起動処理部P1は取得した命令を実行するようにCPU10aにセットして処理を終了する。CPU10aは、ファームウェアのプログラムに従ってレジスターやキャッシュに保持されていた情報を利用しつつ取得した命令を実行する。よって、デバイスチェック等を実行せずに省電力状態に移行する前の処理を再開できるので、省電力からの復帰がスムーズに行われる。
S210において、起動処理部P1は、デバイスチェックを行ってデバイスに関する情報をレジスターに記憶させて処理を終了する。すると、CPU10aはファームウェアのプログラムに従ってプリンター100を制御する処理を開始する。
(4)まとめ:
以上説明したように、本実施形態にかかるプリンター100によれば、ASIC10において、省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアAとその他の回路部分が配置されたロジックエリアBとで電源供給ラインを分離し、省電力状態においてレジスターエリアAにのみ電源を供給するようにしている。よって、消費電力削減により省電力化に貢献するとともに、省電力への移行や省電力からの復帰がスムーズに行える電子回路を提供することが可能になる。
なお、上述した実施形態や変形例においてはレーザープリンターの構成を採用して説明したが、プリンターとしてはこれに限るものではなく、インクジェットプリンタ、レーザープリンター、SIDM(Serial Impact Dot Matrix)プリンター等の各種プリンターを採用可能である。プリンター単体で実現されるのみならずスキャナー機能やコピー機能やFAX機能を備えた複合機として実現されてもよい。また、上述した実施形態や変形例においては電子機器としてプリンターやコンピューターを例にとって説明したが、スキャナーやFAX装置にも適用可能であるし、その意味で前記複合機のスキャナー機能やFAX機能における各種設定処理にも適用可能である。さらに、テレビ、デジタルカメラ、携帯電話、携帯ゲーム機等、ユーザーインターフェースを介してユーザーが各種設定を行うことが可能なあらゆる電子機器にも適用可能である。
また、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、等も含まれる。
10…ASIC(集積回路)、10a…CPU、10b…CPU制御回路、10c…RAM制御回路、10d…ROM制御回路、10e…画像処理回路、10f…DMA制御回路、10g…I/O制御回路、11…RAM、12…ROM、14…操作パネル、15…PWM回路、16…I/O ASIC、16a…CPU、17…電源回路、20…印刷エンジン、100…プリンター(電子機器)、200…コンピューター、A…レジスターエリア、B…ロジックエリア、L1…電源供給ライン、L2…電源供給ライン、P1…起動処理部、P2…省電力処理部、P3…印刷処理部、R1〜R5,R7…レジスター、R6…キャッシュメモリ

Claims (18)

  1. レジスターに記憶された情報に基づいて所定の処理を実行する回路群を少なくとも1つ備えた電子回路であって、
    省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターとその他の回路部分とで電源供給ラインを分離し、
    前記省電力状態において前記レジスターにのみ電源を供給することを特徴とする電子回路。
  2. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されている請求項1記載の電子回路。
  3. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、前記電子回路の起動状態から変更された情報を記憶するレジスターが配置される請求項1または請求項2に記載の電子回路。
  4. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路部分が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、本電子回路の周辺素子との通信における遅延タイミング情報を記憶するレジスターが配置される請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電子回路。
  5. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    本電子回路はCPU(Central Processing Unit)を有しており、
    前記レジスターエリアには、前記CPUのキャッシュメモリが配置される請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電子回路。
  6. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、メモリーのデコード範囲を示す情報を記憶するレジスターが配置される請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の電子回路。
  7. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、RAM(Random Access Memory)のリフレッシュ間隔を示す情報を記憶するレジスターが配置される請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の電子回路。
  8. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、ROM(Read Only Memory)の信号タイミングを示す情報を記憶するレジスターが配置される請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の電子回路。
  9. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアは、本電子回路の略中央に配置される請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の電子回路。
  10. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアは、前記電子回路の周縁部に沿って枠状に配置される請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の電子回路。
  11. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアは、略矩形の前記電子回路の三方の周縁部に沿って略コ字型に配置される請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の電子回路。
  12. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアは、前記電子回路の一方の隅に配置される請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の電子回路。
  13. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記ロジックエリアと前記レジスターエリアとを接続するラインには、電流逆流防止回路が挿入されている請求項1〜請求項12の何れか一項に記載の電子回路。
  14. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記ロジックエリアに配置されるモジュールであって前記レジスターエリアから1クロックで到達可能な距離以上離間したモジュールから前記レジスターエリアにアクセスするラインにはFF(Flip Flop)が介挿されている請求項1〜請求項13の何れか一項に記載の電子回路。
  15. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、前記省電力状態から復帰後に最初に実行する命令のアドレスポインターを記憶するためのレジスターと、省電力状態であることを示す省電力フラグを記憶するためのレジスターが配置され、
    前記省電力状態へ移行する際に、前記省電力フラグと前記アドレスポインターとを前記レジスターに記憶し、前記レジスターへの電源供給を継続しつつ前記その他の回路部分への電源供給を停止する省電力手段と、
    起動時に前記省電力フラグを参照し、省電力状態からの起動であれば前記アドレスポインターの命令を実行し、省電力状態からの起動でなければ通常の起動処理を実行する起動手段を備える請求項1〜請求項14の何れか一項に記載の電子回路。
  16. レジスターに記憶された情報に基づいて所定の処理を実行する回路群を少なくとも1つ備えた電子回路を備えた電子機器であって、
    前記電子回路は、省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターとその他の回路部分とで電源供給ラインが分離されており、
    前記省電力状態において前記レジスターにのみ電源を供給することを特徴とする電子機器。
  17. レジスターに記憶された情報に基づいて所定の処理を実行する回路群を少なくとも1つ備えた電子回路を備えた印刷装置であって、
    前記電子回路は、省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターとその他の回路部分とで電源供給ラインが分離されており、
    前記省電力状態において前記レジスターにのみ電源を供給することを特徴とする印刷装置。
  18. 前記省電力状態から復帰するために必要なデーターを記憶するレジスターが配置されたレジスターエリアは、その他の回路が配置されるロジックエリアから分離されており、
    前記レジスターエリアには、印刷エンジンの配線遅延に関する情報を記憶するレジスターが配置される前記請求項17に記載の印刷装置。
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