JP2010185328A - 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランクピン3に回転可能に取り付けられるロアリンク4に、アッパリンク5とコントロールリンク10とをそれぞれアッパピン6,コントロールピン11を介して連結する。ロアリンク4に、アッパリンク5のピンボス部5Aの外周面に面するピンボス対向面4Cとクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路22を形成する。所定のクランク角でのリンク配置のときに、クランクピン油路21とロアリンク油路22とが連通し、クランクピン油路21へ供給される所定圧の潤滑油が、ロアリンク油路22より噴出され、その一部がピンボス部5Aの内周面と外周面とを貫通するピンボス油路23へ供給される。
【選択図】図1
Description
3…クランクピン
4…ロアリンク
5…アッパリンク
6…アッパピン(連結ピン)
7…ピストンピン
8…ピストン
10…コントロールリンク
11…コントロールピン(連結ピン)
12…制御軸(可変圧縮比手段)
12A…偏心カム部(可変圧縮比手段)
21…クランクピン油路
22…ロアリンク油路
23…ピンボス油路
24…油溜め部
25…リブ
Claims (11)
- ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端に第1の連結ピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクに第2の連結ピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
上記クランクピンに形成され、一端がクランクピンの外周面に開口し、所定圧の潤滑油が供給されるクランクピン油路と、
上記第1の連結ピンと第2の連結ピンの少なくとも一方が回転可能に嵌合するアッパリンク又はコントロールリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通するとともに、上記ロアリンク油路から噴出された潤滑油の一部がピンボス油路へ供給されるように設定されていることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - 上記クランクピン油路が、上記クランクピンからロアリンクに作用する最大のクランクピン荷重の方向に対して略垂直方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
- 上記ピンボス油路は、上記連結ピンからピンボス部へ作用する最大のピンボス荷重の方向に対して、90°以上離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における軸受構造。
- 上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
上記ピンボス油路は、上記クランクシャフトの1回転中にクランクピン油路とロアリンク油路とが連通する2つのクランク角のうち、上記連結ピンからピンボス部へ最大のピンボス荷重が作用する位置から遠い一方のクランク角に対応した箇所にのみ形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における軸受構造。 - 上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
上記ピンボス油路は、上記クランクシャフトの1回転中にクランクピン油路とロアリンク油路とが連通する2つのクランク角のそれぞれに対応して二箇所に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における軸受構造。 - 上記クランクピン油路が上記クランクピンを径方向に貫通しており、
上記ピンボス油路は、上記クランクシャフトの1回転中にクランクピン油路とロアリンク油路とが連通する2つのクランク角の双方に対応した周方向に長い1つの楕円形状をなしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における軸受構造。 - 上記ピンボス部の外周面に、上記ピンボス油路の開口部へ向けて窪んだ油溜め部が凹設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における軸受構造。
- 上記ピンボス部の軸方向両側に、径方向外方へ張り出した一対のリブが設けられ、これら一対のリブ間に上記油溜め部が設けられ、
上記ピンボス部を回転可能に挿通する連結ピンが、このピンボス部の両側に配置されたロアリンクの二股状のロアリンク側ピンボス部に圧入により固定されていることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - 上記コントロールリンクの他端の支持位置を変化させることによって、機関圧縮比を可変とする可変圧縮比手段を有し、
最高出力点に用いる圧縮比の設定における上記所定のクランク角のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通するとともに、上記ロアリンク油路からピンボス油路へ向けて潤滑油が噴出するように設定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - 上記ロアリンク油路が、上記アッパリンクのピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通する第1のロアリンク油路と、上記コントロールリンクのピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通する第2のロアリンク油路と、を含んでおり、
上記第1のクランクピン油路とロアリンク油路とが連通するクランク角と、上記第2のクランクピン油路とロアリンク油路とが連通するクランク角と、が異なることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。 - ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端に第1の連結ピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクに第2の連結ピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
上記クランクピンに形成され、一端がクランクピンの外周面に開口するクランクピン油路と、
上記第1の連結ピンと第2の連結ピンの少なくとも一方が回転可能に嵌合するアッパリンク又はコントロールリンクのピンボス部に形成され、このピンボス部の内周面と外周面とを貫通するピンボス油路と、
上記ロアリンクに形成され、上記ピンボス部の外周面に面するピンボス対向面とクランクピン軸受面とを貫通するロアリンク油路と、を有し、
所定のリンク配置のときに、上記クランクピン油路とロアリンク油路とが連通するとともに、上記ロアリンク油路の油路延長線上に上記ピンボス油路が位置することを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
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