JP2010183524A - Ofdm通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信側によりOFDM変調方式を用いて送信された信号を受信するOFDM通信装置に関し、データ伝送効率を改善する。
【解決手段】受信手段11、12が複数のモードの中で送信側で使用されたモードに対応したパイロットキャリアの配置パターンを有する信号を送信側から受信し、複数のモードと同数の相関検出手段17が受信信号について複数のモードのそれぞれに対応したパイロットキャリアの配置パターンに関して相関結果を検出し、高相関結果検出手段17が検出された相関結果の中で最も高いものを検出し、モード判定手段18が検出された最も高い相関結果に対応したモードが送信側で使用されたモードであると判定し、受信処理手段21が判定されたモードに基づいて受信信号を処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】受信手段11、12が複数のモードの中で送信側で使用されたモードに対応したパイロットキャリアの配置パターンを有する信号を送信側から受信し、複数のモードと同数の相関検出手段17が受信信号について複数のモードのそれぞれに対応したパイロットキャリアの配置パターンに関して相関結果を検出し、高相関結果検出手段17が検出された相関結果の中で最も高いものを検出し、モード判定手段18が検出された最も高い相関結果に対応したモードが送信側で使用されたモードであると判定し、受信処理手段21が判定されたモードに基づいて受信信号を処理する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式によりデジタル無線通信を行う通信装置(OFDM通信装置)に関し、特に、データキャリアやパイロットキャリア以外にプリアンブルや制御情報を付加した信号を伝送するシステムに対してデータ伝送効率を改善する技術に関する。
(第1の背景技術)
図7には、背景技術に係るOFDM通信装置の送受信機のブロック構成例を示してある。
概略的には、送信側で同期確立用のプリアンブルや変調方式などを示す制御情報を挿入し、受信側ではこれらの信号を用いて適応的にモードを切り替える。ここで、モードとは変調方式や符号化率などの各種の設定を行ったときにおけるある状態を示しており、その数としては設定項目の全ての組み合わせの数だけ存在する。
図7には、背景技術に係るOFDM通信装置の送受信機のブロック構成例を示してある。
概略的には、送信側で同期確立用のプリアンブルや変調方式などを示す制御情報を挿入し、受信側ではこれらの信号を用いて適応的にモードを切り替える。ここで、モードとは変調方式や符号化率などの各種の設定を行ったときにおけるある状態を示しており、その数としては設定項目の全ての組み合わせの数だけ存在する。
図8には、背景技術に係る信号のキャリア配置の一例を示してある。
本例のキャリア配置では、フレーム先頭のシンボルにはプリアンブルが配置され、それ以外のシンボルでは、データキャリア、パイロットキャリア、制御情報が決まったサブキャリア位置に配置されている。
なお、図8では、横軸はキャリア方向を示しており、縦軸はシンボル方向を示している。
本例のキャリア配置では、フレーム先頭のシンボルにはプリアンブルが配置され、それ以外のシンボルでは、データキャリア、パイロットキャリア、制御情報が決まったサブキャリア位置に配置されている。
なお、図8では、横軸はキャリア方向を示しており、縦軸はシンボル方向を示している。
本例の送信側(送信機)は、データキャリア生成部(変調部)101、パイロットキャリア生成部102、プリアンブル生成部103、制御情報生成部104、制御部105、選択部106、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部107、GI(Guard Interval)付加部108、送信無線部109、送信アンテナ110を備えている。
本例の受信側(受信機)は、受信アンテナ121、受信無線部122、プリアンブル検出部123、同期部124、FFT(Fast Fourier Transform)部125、制御情報抽出部126、モード判別部127、伝送路特性推定部128、等化部129、復調部130を備えている。
本例の受信側(受信機)は、受信アンテナ121、受信無線部122、プリアンブル検出部123、同期部124、FFT(Fast Fourier Transform)部125、制御情報抽出部126、モード判別部127、伝送路特性推定部128、等化部129、復調部130を備えている。
送信側では、送信ビットをデータキャリア生成部101に入力してシンボル変調を行う。また、制御部105は、サブキャリア番号に応じてパイロットキャリア生成部102とプリアンブル生成部103を制御し、サブキャリア番号と送信側のモードに応じて制御情報生成部104を制御し、各生成部から適切な信号を出力させる。更に、制御部105は、選択部106を制御して、サブキャリア番号に応じて取り出すべき信号を選択する。このときにおけるサブキャリア配置の一例としては、図8に示されるようになる。
次に、選択部106から出力される信号をIFFT部107に入力してIFFT処理を行い、その信号にGI付加部108によりガードインターバル(GI)を付加する。ガードインターバルを付加した信号は送信無線部109を介して送信アンテナ110から送信される。
受信側では、受信アンテナ121で受信した信号を受信無線部122によりベースバンド信号へ変換し、プリアンブル検出部123とFFT部125に入力する。プリアンブル検出部123では、入力された信号と予め受信側で持っているプリアンブルパターンとで相関演算を行い、その演算結果を同期部124に入力する。同期部124では、演算結果を基にプリアンブルの位置を認識し、これによりフレーム同期を確立する。
受信側では、受信アンテナ121で受信した信号を受信無線部122によりベースバンド信号へ変換し、プリアンブル検出部123とFFT部125に入力する。プリアンブル検出部123では、入力された信号と予め受信側で持っているプリアンブルパターンとで相関演算を行い、その演算結果を同期部124に入力する。同期部124では、演算結果を基にプリアンブルの位置を認識し、これによりフレーム同期を確立する。
受信側では、フレーム同期が確立すると、そのフラグを後段のFFT部125と制御情報抽出部126に入力する。FFT部125では、同期が確立された後に動作を開始し、入力された信号をFFT処理し、制御情報抽出部126、伝送路特性推定部128、等化部129に入力する。制御情報抽出部126では、同期が確立された後に動作を開始し、受信信号に含まれる制御情報を抽出して、抽出した信号をモード判別部127に入力する。モード判別部127では、制御情報の解析を行い、変調方式などのモードを判別し、その結果を復調部130に通知(入力)する。
伝送路特性推定部128では、パイロットキャリア間を補間することで伝送路特性の推定を行い、その結果を等化部129に入力する。等化部129では、FFT部125から入力される信号に伝送路特性推定部128から入力される伝送路特性の逆特性を乗じることで等化処理を行い、等化された信号を復調部130に入力する。復調部130では、モード判別部127から入力される判別結果に基づいて信号の復調処理を行う。
(第2の背景技術)
図15には、背景技術に係るOFDM方式の無線通信システムの構成例を示してある。本例の無線通信システムでは、送信側が受信側を制御する場合において送信側の動作に合わせて受信側が適応的に動作する。
送信側(送信機)は、伝送データ処理器401、IFFT器402、送信部403、送信アンテナ404を備えている。
受信側(受信機)は、受信アンテナ411、受信部412、FFT器413、伝送路特性推定器414、等化器415、データ処理器416を備えている。
図15には、背景技術に係るOFDM方式の無線通信システムの構成例を示してある。本例の無線通信システムでは、送信側が受信側を制御する場合において送信側の動作に合わせて受信側が適応的に動作する。
送信側(送信機)は、伝送データ処理器401、IFFT器402、送信部403、送信アンテナ404を備えている。
受信側(受信機)は、受信アンテナ411、受信部412、FFT器413、伝送路特性推定器414、等化器415、データ処理器416を備えている。
図16には、伝送データ処理器401の構成例を示してある。
伝送データ処理器401は、制御部421、データビット生成器422、パイロット系列生成器423、制御ビット生成器424、マッピング器425を備えている。
図17には、伝送路特性推定器414の構成例を示してある。
伝送路特性推定器414は、パイロット取得器431、パイロット系列生成器432、パイロット伝送路特性推定器433、推定器434を備えている。
伝送データ処理器401は、制御部421、データビット生成器422、パイロット系列生成器423、制御ビット生成器424、マッピング器425を備えている。
図17には、伝送路特性推定器414の構成例を示してある。
伝送路特性推定器414は、パイロット取得器431、パイロット系列生成器432、パイロット伝送路特性推定器433、推定器434を備えている。
送信側では、伝送データ処理器401において、制御部421は、データビット生成器422に対して符号化やインタリーブ等を行うための制御信号ctrlを出力し、制御ビット生成器424に対して変調方式や符号化、インタリーブの有無等の制御信号ctrlを出力し、マッピング器425に対してマッピングの制御信号ctrlを出力する。
データビット生成器422は、制御部421から出力される制御信号ctrlを基に、伝送データビットの符号化、インタリーブ等をしてマッピング器425にデータビットXを出力する。パイロット系列生成器423は、マッピング器425に固定のパイロット系列Yを出力する。制御ビット生成器424は、制御器421から出力される制御信号ctrlを基に、制御ビットZを生成してマッピング器425へ出力する。マッピング器425は、データビット生成器422から出力されるデータビットX、パイロット系列生成器423から出力されるパイロット系列Y、制御ビット生成器424から出力される制御ビットZを基にシンボルにマッピングしたシンボルS(f)をIFFT器402へ出力する。
IFFT器402では、OFDMのサブキャリアに割り当てたデータシンボル、パイロットシンボル、制御シンボルをIFFTして、OFDMシンボルs(t)に変調する。送信部403では、IFFT器402から出力したOFDMシンボルに対してGIを付加して、D/A(Digital to Analog)変換して、送信アンテナ404から無線により送信する。
受信側では、受信アンテナ411により無線信号を受信し、受信部412においてA/D(Analog to Digital)変換、OFDMシンボルの同期の確立、OFDMシンボルのGIの除去を行う。FFT器413では、受信部412からの受信信号r(t)をFFT処理して周波数領域に変換して、受信信号R(f)とする。
伝送路特性推定器414において、パイロット取得器431では、FFT器413からの受信信号R(f)からパイロットを取得して、受信信号R(f)pとする。パイロット伝送路特性推定器433では、予め持っている送信側(パイロット系列生成器423)と同じパイロット系列生成器432から出力されるパイロット系列Yを用いて、パイロット取得器431からの受信信号R(f)pを基に、パイロットの伝送路特性H’(f)pを推定する。推定器434では、パイロット伝送路特性推定器433から出力されるパイロット伝送路特性H’(f)pを基に、データシンボルの伝送路特性H’(f)を推定して、推定結果を等化器415へ出力する。
等化器415では、伝送路特性推定器414から出力される伝送路特性H’(f)を基に、FFT器413からの受信信号R(f)を等化し、等化後の受信信号S’(f)をデータ処理器416へ出力する。
データ処理器416では、送信側の状態に適応動作するために、等化後の受信信号S’(f)中の制御シンボルを基に、制御信号ctrlを取得する。ここで、制御信号ctrlを取得する方法としては、例えば、予め制御シンボルと制御信号ctrlとが対応するテーブルを持っておき、そのテーブルを用いる方法がある。そして、データ処理器416では、得られた制御信号ctrlに基づいて、受信したデータシンボルの復調、デインタリーブ、復号化等の処理を行う。
データ処理器416では、送信側の状態に適応動作するために、等化後の受信信号S’(f)中の制御シンボルを基に、制御信号ctrlを取得する。ここで、制御信号ctrlを取得する方法としては、例えば、予め制御シンボルと制御信号ctrlとが対応するテーブルを持っておき、そのテーブルを用いる方法がある。そして、データ処理器416では、得られた制御信号ctrlに基づいて、受信したデータシンボルの復調、デインタリーブ、復号化等の処理を行う。
ここで、本明細書では、H’は(式1)に示される符号を表すとする。
また、本明細書では、S’は(式2)に示される符号を表すとする。
また、本明細書では、Y’は(式3)に示される符号を表すとする。
また、本明細書では、S’は(式2)に示される符号を表すとする。
また、本明細書では、Y’は(式3)に示される符号を表すとする。
しかしながら、次のような課題があった。
(第1の背景技術に対応した第1の課題)
背景技術に係る送受信機では、受信側が送信側の動作に応じて適応的にモードを切り替えるもののように、送信側が受信側を制御するシステムが用いられる場合には、データキャリアやパイロットキャリア以外に、受信側でフレームフォーマットの認識を可能とするためのプリアンブルや、送信側のモード情報を通知する制御情報を挿入する必要があるため、これにより、本来送信したいデータキャリア以外の信号が増えてしまい、データ伝送効率が低下してしまうという問題があった。
(第1の背景技術に対応した第1の課題)
背景技術に係る送受信機では、受信側が送信側の動作に応じて適応的にモードを切り替えるもののように、送信側が受信側を制御するシステムが用いられる場合には、データキャリアやパイロットキャリア以外に、受信側でフレームフォーマットの認識を可能とするためのプリアンブルや、送信側のモード情報を通知する制御情報を挿入する必要があるため、これにより、本来送信したいデータキャリア以外の信号が増えてしまい、データ伝送効率が低下してしまうという問題があった。
(第2の背景技術に対応した第2の課題)
背景技術に係る送受信機では、送信側が受信側を制御する場合において、OFDM方式を採用した無線通信システムでは、送信側の制御情報を示す制御シンボルをデータシンボルやパイロットシンボル以外にサブキャリアヘ割り当てることにより、受信側で復調した制御シンボル(制御信号)から受信側を制御すること(適応動作すること)ができるが、制御シンボルをサブキャリアに割り当てるため、データ伝送効率が低下してしまうという問題があった。
背景技術に係る送受信機では、送信側が受信側を制御する場合において、OFDM方式を採用した無線通信システムでは、送信側の制御情報を示す制御シンボルをデータシンボルやパイロットシンボル以外にサブキャリアヘ割り当てることにより、受信側で復調した制御シンボル(制御信号)から受信側を制御すること(適応動作すること)ができるが、制御シンボルをサブキャリアに割り当てるため、データ伝送効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、データキャリアやパイロットキャリア以外にプリアンブルや制御情報を付加した信号を伝送するシステムに対してデータ伝送効率を改善することができるOFDM通信装置を提供することを目的とする。具体例として、制御信号も伝送しつつ、データ伝送効率を向上させることを実現する。
上記目的を達成するため、本発明では、送信側によりOFDM変調方式を用いて送信された信号を受信するOFDM通信装置において、次のような構成とした。
すなわち、受信手段が、信号を前記送信側から受信する。この信号は、複数のモードの中で前記送信側で使用されたモードに対応したパイロットキャリアの配置パターンを有する信号である。前記複数のモードと同数の相関検出手段を備えて、それぞれが、前記受信手段により受信された信号について、前記複数のモードのそれぞれに対応したパイロットキャリアの配置パターンに関して相関結果を検出する。高相関結果検出手段が、前記複数の相関検出手段により検出された相関結果の中で最も高いものを検出する。モード判定手段が、前記高相関結果検出手段により検出された最も高い相関結果に対応した(パイロットキャリアの配置パターンに対応した)モードが送信側で使用されたモードであると判定する。受信処理手段が、前記モード判定手段により判定されたモードに基づいて、前記受信手段により受信された信号を処理する。
すなわち、受信手段が、信号を前記送信側から受信する。この信号は、複数のモードの中で前記送信側で使用されたモードに対応したパイロットキャリアの配置パターンを有する信号である。前記複数のモードと同数の相関検出手段を備えて、それぞれが、前記受信手段により受信された信号について、前記複数のモードのそれぞれに対応したパイロットキャリアの配置パターンに関して相関結果を検出する。高相関結果検出手段が、前記複数の相関検出手段により検出された相関結果の中で最も高いものを検出する。モード判定手段が、前記高相関結果検出手段により検出された最も高い相関結果に対応した(パイロットキャリアの配置パターンに対応した)モードが送信側で使用されたモードであると判定する。受信処理手段が、前記モード判定手段により判定されたモードに基づいて、前記受信手段により受信された信号を処理する。
従って、例えば、データキャリアやパイロットキャリア以外にプリアンブルや制御情報を付加した信号を伝送するシステムに対して、データ伝送効率を改善することができ、具体例として、制御信号も伝送しつつ、データ伝送効率を向上させることを実現することができる。
また、全てのパイロットキャリアの配置パターン(全てのモード)について相関検出手段を備えることで、例えば、迅速に、送信側で使用されたパイロットキャリアの配置パターン(モード)を把握することが可能である。
また、全てのパイロットキャリアの配置パターン(全てのモード)について相関検出手段を備えることで、例えば、迅速に、送信側で使用されたパイロットキャリアの配置パターン(モード)を把握することが可能である。
ここで、複数のモードの数としては、種々な数が用いられてもよい。また、各モードの内容としては、種々なものが用いられてもよい。
また、各々のモードと各々のパイロットキャリアの配置パターンとの対応としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、この対応や各モードの内容が予め送信側や受信側に設定されている。
また、パイロットキャリアの配置パターンとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、キャリア(サブキャリア)方向のいずれの位置(周波数)にパイロットキャリアを配置するかというパターンを用いることができる。
また、各々のモードと各々のパイロットキャリアの配置パターンとの対応としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、この対応や各モードの内容が予め送信側や受信側に設定されている。
また、パイロットキャリアの配置パターンとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、キャリア(サブキャリア)方向のいずれの位置(周波数)にパイロットキャリアを配置するかというパターンを用いることができる。
以上説明したように、本発明に係るOFDM通信装置によると、例えば、データキャリアやパイロットキャリア以外にプリアンブルや制御情報を付加した信号を伝送するシステムに対して、データ伝送効率を改善することができ、具体例として、制御信号も伝送しつつ、データ伝送効率を向上させることを実現することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
(第1の背景技術及び第1の課題に対応した実施例)
第1実施例を説明する。
図1には、一実施例に係るOFDM通信装置の送受信機のブロック構成例を示してある。なお、本例では、送信側と受信側に分けて示してあるが、例えば、送信側と受信側の両方の機能が送受信機に備えられる。本例では、送信側の動作に応じて受信側で適応的にモードを切り替える例を示す。
第1実施例を説明する。
図1には、一実施例に係るOFDM通信装置の送受信機のブロック構成例を示してある。なお、本例では、送信側と受信側に分けて示してあるが、例えば、送信側と受信側の両方の機能が送受信機に備えられる。本例では、送信側の動作に応じて受信側で適応的にモードを切り替える例を示す。
本例の送信側(送信機)は、データキャリア生成部(変調部)1、パイロットキャリア生成部2、制御部3、選択部4、IFFT部5、GI付加部6、送信無線部7、送信アンテナ8を備えている。
本例の受信側(受信機)は、受信アンテナ11、受信無線部12、シンボル同期部13、FFT部14、第一相関部15、フレーム検出部16、第二相関部17、モード判別部18、伝送路特性推定部19、等化部20、復調部21を備えている。
本例の受信側(受信機)は、受信アンテナ11、受信無線部12、シンボル同期部13、FFT部14、第一相関部15、フレーム検出部16、第二相関部17、モード判別部18、伝送路特性推定部19、等化部20、復調部21を備えている。
図2には、第一相関部15のブロック構成例を示してある。
本例の第一相関部15は、ユニーク位置キャリア抽出部31、1シンボル遅延部32、制御部33、相関部34、総和部35を備えている。
図3には、第二相関部17のブロック構成例を示してある。
本例の第二相関部17は、複数(本例では、8個)の相関演算部(相関処理ブロック)41〜48と、これらに共通な最大相関値検出部51を備えている。各相関演算部41〜48は、サブキャリア抽出部61、1シンボル遅延部62、制御部63、相関部64、総和部65を備えている。
本例の第一相関部15は、ユニーク位置キャリア抽出部31、1シンボル遅延部32、制御部33、相関部34、総和部35を備えている。
図3には、第二相関部17のブロック構成例を示してある。
本例の第二相関部17は、複数(本例では、8個)の相関演算部(相関処理ブロック)41〜48と、これらに共通な最大相関値検出部51を備えている。各相関演算部41〜48は、サブキャリア抽出部61、1シンボル遅延部62、制御部63、相関部64、総和部65を備えている。
図4、図5、図6には、それぞれ、信号のキャリア配置の例を示してある。なお、それぞれ、横軸はキャリア方向を示しており、縦軸はシンボル方向を示している。
具体的には、各キャリア番号k(横軸)及び各シンボル(縦軸)に対して、割り当てられるパイロットキャリア及びデータキャリアの配置の例を示してある。
具体的には、各キャリア番号k(横軸)及び各シンボル(縦軸)に対して、割り当てられるパイロットキャリア及びデータキャリアの配置の例を示してある。
送信側では、送信ビットをデータキャリア生成部1に入力してシンボル変調を行う。なお、本例では、制御部3によりデータキャリア生成部1を制御することが可能である。
また、制御部3は、サブキャリア番号(k)に応じてパイロットキャリア生成部2を制御し、適切なパイロットキャリアを出力させる。
また、制御部3は、サブキャリア番号(k)に応じてパイロットキャリア生成部2を制御し、適切なパイロットキャリアを出力させる。
例えば、図4に示されるように、送信側は、モードが切り替わると、パイロットキャリアの配置位置を、切り替え前のモードに応じたキャリア番号8×n(nは、0、1、2、・・・)の位置から、切り替え後のモードに応じたキャリア番号8×n+1の位置へ変更する。この配置位置を受信側で検出することで、例えば別途制御情報を付加しなくても、情報の伝送が可能となり、モード切替を通知することも可能となる。つまり、各モード毎に、それぞれのモードに応じたキャリア(例えば、データキャリア中のパイロットキャリア)の配置を異ならせて、送信側と受信側とで予め把握(メモリに記憶)しておく。
また、受信側でフレームフォーマットを認識させる必要がある場合には、例えば、図5に示されるように、送信側は、フレーム最後の2シンボルについては他では使用しないようなユニークなパイロットキャリアの配置方法を用いるようにし、受信側でこのユニークな位置に配置されているタイミングを検出することでフレーム先頭のタイミングを把握することが可能となる。
また、図4に示される処理及び図5に示される処理を同時に行うと、図6に示されるようなキャリア配置となる。以降では、図6に示されるキャリア配置となる場合を例として説明する。なお、これらのキャリア配置に対する受信側の処理方法については後述する。
制御部3は、選択部4を制御して、サブキャリア番号に応じて取り出すべき信号(データキャリア、パイロットキャリア)を選択する。次に、選択部4から出力される信号をIFFT部5に入力してIFFT処理を行い、GI付加部6によりガードインターバルを付加する。ガードインターバルが付加された信号は、送信無線部7を介して送信アンテナ8から無線により送信される。
制御部3は、選択部4を制御して、サブキャリア番号に応じて取り出すべき信号(データキャリア、パイロットキャリア)を選択する。次に、選択部4から出力される信号をIFFT部5に入力してIFFT処理を行い、GI付加部6によりガードインターバルを付加する。ガードインターバルが付加された信号は、送信無線部7を介して送信アンテナ8から無線により送信される。
受信側では、受信アンテナ11で無線受信した信号を受信無線部12によりベースバンド信号へ変換し、シンボル同期部13とFFT部14に入力する。シンボル同期部13では、受信した信号と有効シンボル長だけ遅延した信号とで相関演算を行い、そのピーク位置を検出することでシンボル同期を確立し、シンボル同期が確立すると、そのフラグを後段のFFT部14に入力する。FFT部14では、無線受信部12から入力された信号をFFT処理し、その結果を第一相関部15、第二相関部17、伝送路特性推定部19、等化部20に入力する。
まず、第一相関部15に入力された信号は、ユニーク位置キャリア(サブキャリア)抽出部31に入力されて、送信側でフレーム最後の2シンボルで用いられたユニークな位置のサブキャリアを抽出し、その結果を1シンボル遅延部32、相関部34に入力する。1シンボル遅延部32では、1シンボル長だけ入力信号を遅延させ、その遅延した信号を相関部34に入力する。相関部34では、ユニーク位置キャリア抽出部31により抽出された信号と1シンボル遅延部32からの1シンボル前の信号との相関演算を行い、総和部35では、当該演算結果の総和をとり、その結果をフレーム検出部16に入力する。フレーム検出部16では、入力された相関演算結果からピーク位置を検出し、このピーク位置がフレームの先頭の場所を示すことになる。フレーム検出部16では、フレーム同期が確立すると、第一相関部15、第二相関部17にその結果を通知する。そして、制御部33では相関部34を制御し、相関部34ではフレームの最終2シンボルの位置でのみ相関演算を行って、同期確立しているか否かの監視を行う。
また、第二相関部17では、FFT部14からの信号について、フレーム同期確立後に相関演算部41〜48に信号を入力する。
各相関演算部41〜48において、サブキャリア抽出部61では、各パターンに応じてサブキャリアを抽出し、その信号を1シンボル遅延部62と相関部64に入力する。1シンボル遅延部62では、1シンボル長だけ入力信号を遅延させ、その結果を相関部64に入力する。相関部64では、サブキャリア抽出部61により抽出された信号と1シンボル遅延部62からの1シンボル前の信号との相関演算を行い、総和部65では、当該演算結果の総和をとり、その結果を最大相関値検出部51へ出力する。なお、制御部63は、相関部64を制御する。
各相関演算部41〜48において、サブキャリア抽出部61では、各パターンに応じてサブキャリアを抽出し、その信号を1シンボル遅延部62と相関部64に入力する。1シンボル遅延部62では、1シンボル長だけ入力信号を遅延させ、その結果を相関部64に入力する。相関部64では、サブキャリア抽出部61により抽出された信号と1シンボル遅延部62からの1シンボル前の信号との相関演算を行い、総和部65では、当該演算結果の総和をとり、その結果を最大相関値検出部51へ出力する。なお、制御部63は、相関部64を制御する。
ここで、第1の相関演算部41では、図4に示されるキャリア番号kが8×n(nは、0、1、2、・・・)の位置のサブキャリアを抽出して、相関演算を行う。また、第2の相関演算部42〜第8の相関演算部48では、それぞれ、キャリア番号kが、8×n+1の位置、8×n+2の位置、・・・、8×n+7の位置(nは、0、1、2、・・・)というように、抽出するサブキャリア位置を変えて同様の処理を行う。このとき、パイロットキャリア位置以外で抽出したサブキャリアはランダムな値を示すデータキャリアとなるため、その相関演算もランダム値となり、それらの総和をとるとゼロに収束することになる。
そこで、各相関演算部41〜48からの演算結果を最大相関値検出部51に入力し、最大相関値検出部51では、最も相関値が高くなる抽出位置を検出し、その位置をパイロットキャリアが配置されている位置であると認識(判定)して、その結果をモード判別部18に入力する。
モード判別部18では、例えば、事前に決めてあるテーブルを基に、第二相関部17(最大相関値検出部51)から入力された情報から、モードを決定し、その結果を復調部21に通知する。
モード判別部18では、例えば、事前に決めてあるテーブルを基に、第二相関部17(最大相関値検出部51)から入力された情報から、モードを決定し、その結果を復調部21に通知する。
伝送路特性推定部19では、FFT部14からの信号について、パイロットキャリア間を補間することで伝送路特性の推定を行い、その結果を等化部20に入力する。等化部20では、FFT部14から入力される信号に対して伝送路特性推定部19から入力される伝送路特性の逆特性を乗じることで等化処理を行い、等化された信号を復調部21に入力する。復調部21では、等化部20から入力される信号について、モード判別部18から入力される判別結果に基づいて、復調処理を行う。
以上のように、本例のOFDM通信装置の送受信機では、受信側が送信側の動作に応じて適応的にモードを切り替えるような、送信側が受信側を制御するシステムにおいて、送信側の状態に応じてパイロットキャリアの配置を変えるパイロットキャリア生成部2と、受信側でパイロットキャリアに対して相関演算を行う第二相関部17と、受信側で第二相関部17の演算結果を基にモード判別を行うモード判別部18を備え、これにより、例えば、送信側で制御情報を挿入することなく、受信側でパイロットキャリアが配置されている位置を検出することで、送信側が受信側を制御することができる。本例の受信側では、複数のモードの全てのパターン分の検出器(本例では、8個の相関演算部41〜48)を備えて、最大値(送信側で設定されたモード)を選択する。
また、本例のOFDM通信装置の送受信機では、受信側がフレームフォーマットを認識する必要があるシステムにおいて、送信側でフレームの先頭を示すためにパイロットキャリアをユニークな位置に配置するパイロットキャリア生成部2と、受信側でユニークな位置に配置されているパイロットキャリアに対して相関演算を行う第一相関部15と、その第一相関部15の演算結果を基にフレーム同期を行うフレーム検出部16を備え、これにより、例えば、送信側でプリアンブルを挿入することなく、受信側でパイロットキャリアがユニークな位置に配置されているタイミングを検出することで、フレームフォーマットを認識することができる。
本例では、送信側はデータキャリアとパイロットキャリアのみを送信する構成とすることができ、このとき、フレームフォーマットや送信側のモードを考慮した上でパイロットキャリアの配置方法を変えることが行われる。
従って、例えば、送信側ではパイロットキャリアの配置自体にフレームフォーマット認識が可能となる情報やモードを示す情報を乗せ、受信側ではパイロットキャリアがいずれの位置に配置されているかを認識することでその情報を受信することができるため、プリアンブルや制御情報の挿入が不要となる。これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
従って、例えば、送信側ではパイロットキャリアの配置自体にフレームフォーマット認識が可能となる情報やモードを示す情報を乗せ、受信側ではパイロットキャリアがいずれの位置に配置されているかを認識することでその情報を受信することができるため、プリアンブルや制御情報の挿入が不要となる。これにより、データ伝送効率を向上させることができる。
なお、本例のOFDM通信装置の送受信機の受信側では、送信側からの無線信号を受信アンテナ11、受信無線部12により受信する機能により受信手段が構成されており、第二相関部17における複数の相関演算部41〜48が受信信号についてそれぞれのモード(それぞれのパイロットキャリアの配置のパターン)に関する相関結果を検出する機能により相関検出手段が構成されており、最大相関値検出部51が最大の相関結果を検出する機能により高相関結果検出手段が構成されており、モード判別部18が最大相関値検出部51による検出結果からモードを判別(判定)する機能によりモード判定手段が構成されており、復調部21が判定されたモードに応じて受信信号を復調処理する機能により受信処理手段が構成されている。
(第2の背景技術及び第2の課題に対応した実施例)
第2実施例を説明する。
図9には、一実施例に係るOFDM方式の無線通信システムの構成例を示してある。なお、本例では、送信側と受信側に分けて示してあるが、例えば、送信側と受信側の両方の機能が送受信機に備えられる。本例の無線通信システムでは、送信側が受信側を制御する場合において、送信側の動作に合わせて受信側が適応的に動作する例を示してある。
送信側(送信機)は、伝送データ処理器301、IFFT器302、送信部303、送信アンテナ304を備えている。
受信側(受信機)は、受信アンテナ311、受信部312、FFT器313、パイロット系列検出器314、等化器315、データ処理器316を備えている。
第2実施例を説明する。
図9には、一実施例に係るOFDM方式の無線通信システムの構成例を示してある。なお、本例では、送信側と受信側に分けて示してあるが、例えば、送信側と受信側の両方の機能が送受信機に備えられる。本例の無線通信システムでは、送信側が受信側を制御する場合において、送信側の動作に合わせて受信側が適応的に動作する例を示してある。
送信側(送信機)は、伝送データ処理器301、IFFT器302、送信部303、送信アンテナ304を備えている。
受信側(受信機)は、受信アンテナ311、受信部312、FFT器313、パイロット系列検出器314、等化器315、データ処理器316を備えている。
図10には、伝送データ処理器301の構成例を示してある。
伝送データ処理器301は、制御部321、データビット生成器322、パイロット系列生成部323、マッピング器324を備えている。
図11には、パイロット系列生成部323の構成例を示す図である。
パイロット系列生成部323は、複数であるm個のパイロット系列生成器331−1〜331−m、セレクタ332を備えている。
図12には、パイロット系列検出器314の構成例を示してある。
パイロット系列検出器314は、複数であるm個のパイロット系列比較器341−1〜341−m、比較器342、制御信号変換器343、セレクタ344、推定器345を備えている。
伝送データ処理器301は、制御部321、データビット生成器322、パイロット系列生成部323、マッピング器324を備えている。
図11には、パイロット系列生成部323の構成例を示す図である。
パイロット系列生成部323は、複数であるm個のパイロット系列生成器331−1〜331−m、セレクタ332を備えている。
図12には、パイロット系列検出器314の構成例を示してある。
パイロット系列検出器314は、複数であるm個のパイロット系列比較器341−1〜341−m、比較器342、制御信号変換器343、セレクタ344、推定器345を備えている。
図13には、パイロット系列比較器341−1の構成例を示してある。なお、本例では、他のパイロット系列比較器341−2〜341−mについても、同様な構成を有しており同様な動作を行う。
パイロット系列比較器341−1は、パイロット取得器351、パイロット系列制御部352、パイロット系列生成部353、パイロット伝送路特性推定器354、等化器355、ビット変換器356、ビット比較器357を備えている。
パイロット系列比較器341−1は、パイロット取得器351、パイロット系列制御部352、パイロット系列生成部353、パイロット伝送路特性推定器354、等化器355、ビット変換器356、ビット比較器357を備えている。
本例の無線通信システムにおいて行われる動作の一例を示す。
送信側では、伝送データ処理器301において、制御部321は、データビット生成器322に対して符号化やインタリーブ等の制御信号ctrlを出力し、パイロット系列生成部323に対して送信側の動作等を示す制御信号ctrlを出力し、マッピング器324に対してマッピングの制御信号ctrlを出力する。データビット生成器322は、制御部321から出力される制御信号ctrlを基に、伝送データビットの符号化、インタリーブ等を行って、これにより得られるデータビットXをマッピング器324へ出力する。パイロット系列生成部323は、制御部321から出力される制御信号ctrlを基に、m種類あるパイロット系列生成器331−1〜331−mの一つによりパイロット系列を生成し、生成したパイロット系列Yをマッピング器324へ出力する。
送信側では、伝送データ処理器301において、制御部321は、データビット生成器322に対して符号化やインタリーブ等の制御信号ctrlを出力し、パイロット系列生成部323に対して送信側の動作等を示す制御信号ctrlを出力し、マッピング器324に対してマッピングの制御信号ctrlを出力する。データビット生成器322は、制御部321から出力される制御信号ctrlを基に、伝送データビットの符号化、インタリーブ等を行って、これにより得られるデータビットXをマッピング器324へ出力する。パイロット系列生成部323は、制御部321から出力される制御信号ctrlを基に、m種類あるパイロット系列生成器331−1〜331−mの一つによりパイロット系列を生成し、生成したパイロット系列Yをマッピング器324へ出力する。
パイロット系列生成部323において、パイロット系列生成器331−1はパイロット系列Y1を生成してセレクタ332へ出力し、パイロット系列生成器331−2はパイロット系列Y2を生成してセレクタ332へ出力し、以降も同様に、パイロット系列生成器331−mはパイロット系列Ymを生成してセレクタ332へ出力する。セレクタ332では、制御部321から出力される制御信号ctrlを基に、入力されるm個のパイロット系列Y1〜Ymの中から1つのパイロット系列Yを選択してマッピング器324へ出力する。なお、このパイロット系列を用いた受信側の処理については後述する。
マッピング器324は、制御部321から出力される制御信号ctrl、データビット生成器322から出力されるデータビットX、パイロット系列生成器323から出力されるパイロット系列Yを基にシンボルにマッピングしたシンボルS(f)をIFFT器302へ出力する。
IFFT器302では、OFDMのサブキャリアに割り当てたデータシンボル、パイロットシンボルをIFFTし、OFDMシンボルs(t)に変調する。送信部303では、IFFT器302から出力されたOFDMシンボルs(t)に対して、GIを付加し、D/A変換して、アンテナ304から無線により送信する。
IFFT器302では、OFDMのサブキャリアに割り当てたデータシンボル、パイロットシンボルをIFFTし、OFDMシンボルs(t)に変調する。送信部303では、IFFT器302から出力されたOFDMシンボルs(t)に対して、GIを付加し、D/A変換して、アンテナ304から無線により送信する。
受信側では、アンテナ311により無線受信された信号について、受信部312において、A/D変換、OFDMシンボルの同期の確立、OFDMシンボルのGIの除去を行い、これにより得られる信号r(t)をFFT器313へ出力する。FFT器313では、受信信号r(t)をFFTし、周波数領域に変換した受信信号R(f)としてパイロット系列検出器314と等化器315へ出力する。
パイロット系列検出器314では、送信側が持つm種類のパイロット系列との比較演算をして、パイロット系列を検出する。
例えば、パイロット系列比較器341−1において、パイロット取得器351では、FFT器313から入力される受信信号R(f)からパイロットを取得して、受信信号R(f)pとする。パイロット系列生成部353では、パイロット系列制御部352から出力される制御信号ctrlp1を基に、送信側が持つパイロット系列の一つであるパイロット系列Y1をパイロット伝送路特性推定部354とビット比較器357へ出力する。なお、パイロット系列生成部353としては、例えば、図10及び図11に示されるパイロット系列生成部323と同様な構成のものを用いることができる。
例えば、パイロット系列比較器341−1において、パイロット取得器351では、FFT器313から入力される受信信号R(f)からパイロットを取得して、受信信号R(f)pとする。パイロット系列生成部353では、パイロット系列制御部352から出力される制御信号ctrlp1を基に、送信側が持つパイロット系列の一つであるパイロット系列Y1をパイロット伝送路特性推定部354とビット比較器357へ出力する。なお、パイロット系列生成部353としては、例えば、図10及び図11に示されるパイロット系列生成部323と同様な構成のものを用いることができる。
パイロット伝送路特性推定器354では、パイロット取得器351により取得された受信信号R(f)pについて、パイロット系列Y1を基に、パイロットの伝送路特性H’(f)p1を推定し、その推定結果を等化器355、セレクタ344へ出力する。等化器355では、パイロット取得器351により取得された受信信号のパイロットシンボルR(f)pをパイロットの伝送路特性H’(f)p1により等化し、これにより得られるパイロットシンボルS’(f)p1をビット変換器356へ出力する。
ビット変換器356では、パイロットシンボルS’(f)p1をビットへ変換し、これにより得られるY’1をビット比較器357へ出力する。ビット比較器357では、受信信号から復調したパイロット系列Y’1とパイロット系列生成部353からのパイロット系列Y1とについて比較演算(本例では、XOR演算の和を取る処理)を行い、当該比較演算結果comp1を比較器342へ出力する。
ここで、他のパイロット系列比較器341−2〜パイロット系列比較器341−mにおいても、上記したパイロット系列比較器341−1と同様な処理が行われるが、異なる点は、各パイロット系列比較器341−1〜341−mが、それぞれ、送信側が持つm種類のパイロット系列のうちの互いに異なる一つを用いている点である。
各パイロット系列比較器341−i(i=1、2、・・・、m)は、各パイロットの伝送路特性H’(f)piをセレクタ344へ出力し、各比較演算結果compiを比較器342へ出力する。
各パイロット系列比較器341−i(i=1、2、・・・、m)は、各パイロットの伝送路特性H’(f)piをセレクタ344へ出力し、各比較演算結果compiを比較器342へ出力する。
比較器342では、m個の比較演算結果comp1〜compmを比較して最小となるパイロット系列比較器からの信号を検出(選択)し、セレクタ344や制御信号変換器343にこの正しいパイロット系列を選択するための信号selを出力する。
ここで、比較器342において比較演算結果が最小値となるパイロット系列を選択する理由は、比較演算をするパイロット系列が一致している場合には、ビットのXOR結果は0となり、その和は0になると考えられるからであり、逆に、比較演算をするビットの系列が一致していない場合には、ランダムなビット同士のXOR結果では0と1がほぼ同じ確率で現れるため、XOR結果の和は(ビット系列長/2)付近になると考えられるからである。
ここで、比較器342において比較演算結果が最小値となるパイロット系列を選択する理由は、比較演算をするパイロット系列が一致している場合には、ビットのXOR結果は0となり、その和は0になると考えられるからであり、逆に、比較演算をするビットの系列が一致していない場合には、ランダムなビット同士のXOR結果では0と1がほぼ同じ確率で現れるため、XOR結果の和は(ビット系列長/2)付近になると考えられるからである。
図14には、受信したパイロットシンボルのビット系列とm種類のパイロット系列とを比較演算した結果の具体的な一例として、送信側が、10(m=10)種類あるパイロット系列の一つを生成し、60本のパイロットシンボルをサブキャリアに割り当てて送信し、受信側が、送信側と同じ10種類のパイロット系列と受信信号を復調したパイロット系列との比較演算を行った場合の結果の例を示してある。
図14の例では、パイロット系列番号0〜9の中で、パイロット系列番号が3である比較演算結果が他のパイロット系列番号の比較演算結果より小さいことから、送信側で用いたビット系列番号は3であると検出することができる。
図14の例では、パイロット系列番号0〜9の中で、パイロット系列番号が3である比較演算結果が他のパイロット系列番号の比較演算結果より小さいことから、送信側で用いたビット系列番号は3であると検出することができる。
制御信号変換器343では、比較器342から出力される信号selに基づいて、制御信号ctrlに変換し、これをデータ処理器316へ出力する。ここで、制御信号ctrlを取得する方法としては、例えば、信号selと制御信号ctrlとが対応するテーブルを予め持っておいて、そのテーブルを参照する方法を用いることができる。
セレクタ344では、比較器342から出力される信号selを基に、パイロット系列比較器341−1〜341−mから入力されるH’(f)p1〜H’(f)pmの中から、正しい系列で処理を行った信号H’(f)pを選択して、推定器345へ出力する。推定器345では、パイロット伝送路特性H’(f)pを基に、データシンボルの伝送路特性H’(f)を推定して、その結果を等化器315へ出力する。
セレクタ344では、比較器342から出力される信号selを基に、パイロット系列比較器341−1〜341−mから入力されるH’(f)p1〜H’(f)pmの中から、正しい系列で処理を行った信号H’(f)pを選択して、推定器345へ出力する。推定器345では、パイロット伝送路特性H’(f)pを基に、データシンボルの伝送路特性H’(f)を推定して、その結果を等化器315へ出力する。
等化器315では、パイロット系列検出器314からの伝送路特性H’(f)を基に、FFT器313からの受信信号R(f)を等化し、等化後の受信信号S’(f)をデータ処理器316へ出力する。
データ処理器316では、パイロット系列検出器314の制御信号変換器343から出力される制御信号ctrlを基に、等化器315から入力される受信したデータシンボルの復調、デインタリーブ、復号化等の処理を行い、受信データを取得する。
データ処理器316では、パイロット系列検出器314の制御信号変換器343から出力される制御信号ctrlを基に、等化器315から入力される受信したデータシンボルの復調、デインタリーブ、復号化等の処理を行い、受信データを取得する。
以上のように、本例では、マルチキャリア変調方式であるOFDM変調方式を採用するデジタル無線通信システムにおいて、送信側の通信装置(無線送信機)では、制御信号の内容に応じて複数のパイロット系列生成器331−1〜331−mの中から一つを選択する選択器(セレクタ332)を有する。また、受信側の通信装置(無線受信機)では、受信信号から、送信側で用いたパイロット系列を検出する検出器(パイロット系列検出器314)を有する。このように、送信機では制御情報を付加し、受信機では制御情報を検出する。
具体的には、本例では、制御信号を付加するために、送信側では、制御部321から出力される制御信号ctrlを基に複数あるパイロット系列のうちの一つを出力させるパイロット系列生成部323を有する。受信側では、制御信号を示すパイロット系列を検出するために、送信側と同じ(同じ機能を有する)複数のパイロット系列生成器を有しており、受信信号のパイロットシンボルを全てのパイロット系列を用いて等化・復調したパイロット系列に対して当該全てのパイロット系列と比較演算をする。そして、その比較演算結果に基づいてパイロット系列を選択し、パイロット系列を制御信号に変換する。
従って、本例では、例えば、パイロットビット系列が制御信号となり、制御シンボルをサブキャリアに割り当てる必要がなくなるため、データ伝送効率を向上させることができるという利点がある。
従って、本例では、例えば、パイロットビット系列が制御信号となり、制御シンボルをサブキャリアに割り当てる必要がなくなるため、データ伝送効率を向上させることができるという利点がある。
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1、101・・データキャリア生成部、 2、102・・パイロットキャリア生成部、 3、33、63、105・・制御部、 4、106・・選択部、 5、107・・IFFT部、 6、108・・GI付加部、 7、109・・送信無線部、 8、110・・送信アンテナ、 11、121・・受信アンテナ、 12、122・・受信無線部、 13・・シンボル同期部、 14、125・・FFT部、 15・・第一相関部、 16・・フレーム検出部、 17・・第二相関部、 18、127・・モード判別部、 19、128・・伝送路特性推定部、 20、129・・等化部、 21、130・・復調部、 31・・ユニーク位置キャリア抽出部、 32、62・・1シンボル遅延部、 34、64・・相関部、 35、65・・総和部、 41〜48・・相関演算部、 51・・最大相関値検出部、 61・・サブキャリア抽出部、 103・・プリアンブル生成部、 104・・制御情報生成部、 123・・プリアンブル検出部、 124・・同期部、 126・・制御情報抽出部、
301、401・・伝送データ処理器、 302、402・・IFFT器、 303、403・・送信部、 304、311、404、411・・アンテナ、 312、412・・受信部、 313、413・・FFT器、 314・・パイロット系列検出器、 315、355、415・・等化器、 316、416・・データ処理器、 321、421・・制御部、 322、422・・データビット生成器、 323、353・・パイロット系列生成部、 324、425・・マッピング器、 331−a〜331−m、423、432・・パイロット系列生成器、 332、344・・セレクタ、 341−a〜341−m・・パイロット系列比較器、 342・・比較器、 343・・制御信号変換器、 345、434・・推定器、 351、431・・パイロット取得器、 352・・パイロット系列制御部、 354、433・・パイロット伝送路特性推定器、 356・・ビット変換器、 357・・ビット比較器、 414・・伝送路特性推定器、 424・・制御ビット生成器、
301、401・・伝送データ処理器、 302、402・・IFFT器、 303、403・・送信部、 304、311、404、411・・アンテナ、 312、412・・受信部、 313、413・・FFT器、 314・・パイロット系列検出器、 315、355、415・・等化器、 316、416・・データ処理器、 321、421・・制御部、 322、422・・データビット生成器、 323、353・・パイロット系列生成部、 324、425・・マッピング器、 331−a〜331−m、423、432・・パイロット系列生成器、 332、344・・セレクタ、 341−a〜341−m・・パイロット系列比較器、 342・・比較器、 343・・制御信号変換器、 345、434・・推定器、 351、431・・パイロット取得器、 352・・パイロット系列制御部、 354、433・・パイロット伝送路特性推定器、 356・・ビット変換器、 357・・ビット比較器、 414・・伝送路特性推定器、 424・・制御ビット生成器、
Claims (1)
- 送信側によりOFDM変調方式を用いて送信された信号を受信するOFDM通信装置において、
複数のモードの中で前記送信側で使用されたモードに対応したパイロットキャリアの配置パターンを有する信号を前記送信側から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された信号について、前記複数のモードのそれぞれに対応したパイロットキャリアの配置パターンに関して相関結果を検出する前記複数のモードと同数の相関検出手段と、
前記複数の相関検出手段により検出された相関結果の中で最も高いものを検出する高相関結果検出手段と、
前記高相関結果検出手段により検出された最も高い相関結果に対応したモードが送信側で使用されたモードであると判定するモード判定手段と、
前記モード判定手段により判定されたモードに基づいて、前記受信手段により受信された信号を処理する受信処理手段と、
を備えたことを特徴とするOFDM通信装置。
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- 2009-02-09 JP JP2009027707A patent/JP2010183524A/ja active Pending
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