JP2017092555A - シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置 - Google Patents

シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017092555A
JP2017092555A JP2015216509A JP2015216509A JP2017092555A JP 2017092555 A JP2017092555 A JP 2017092555A JP 2015216509 A JP2015216509 A JP 2015216509A JP 2015216509 A JP2015216509 A JP 2015216509A JP 2017092555 A JP2017092555 A JP 2017092555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
transmission
signal
data
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015216509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6612106B2 (ja
Inventor
孝之 中川
Takayuki Nakagawa
孝之 中川
敬文 松▲崎▼
Yoshifumi Matsusaki
敬文 松▲崎▼
啓之 濱住
Hiroyuki Hamazumi
啓之 濱住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2015216509A priority Critical patent/JP6612106B2/ja
Publication of JP2017092555A publication Critical patent/JP2017092555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6612106B2 publication Critical patent/JP6612106B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

【課題】SC−MIMO方式において、必要十分な時間長のパイロットシンボルを用いて、精度高くチャネル応答を推定する。
【解決手段】送信装置の2つのSCブロック構成部により、データにCP(サイクリックプレフィクス)を付加し、チャネル応答を推定するためのUW(ユニークワード)をパイロットシンボルとして設定し、第1ブロックと第2ブロックとをMIMO信号分離時に識別するためのブロック情報を設定することで、連続する2つのUW、ブロック情報、CP及びデータからなる第1ブロック及び第2ブロックを生成する。一つのブロック構成部により、第1ブロックについて、2つの連続するUWを設定し、第2ブロックについて、2つの連続するUWを、第1ブロックのUWと同位相に設定する。もう一つのSCブロック構成部により、第2ブロックについて、2つの連続するUWを、第1ブロックのUWとは逆位相に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、放送または通信等の無線伝送システムにおいて、複数のアンテナを用いて多くの情報をシングルキャリアにより無線伝送するSC−MIMO(Single Carrier−Multipel−Input Multiple−Output:シングルキャリアMIMO)方式の送信装置及び受信装置に係わり、特に、複数の送信アンテナと単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するチャネル推定技術に関する。
従来、放送または通信等の固定伝送の無線伝送システムでは、1つの搬送波を用いるシングルキャリア方式が広く用いられている。この理由として、シングルキャリア方式では、一般に、送信信号のピーク電力と平均電力との間の比であるPAPR(Peak to Average Power Ratio:ピーク対平均電力比)が小さいため、送信装置の電力増幅器を高出力領域で動作させることができ、電力効率が高いことが挙げられる。
一方で、シングルキャリア方式は、シンボル時間が短いため、マルチパスによるシンボル間干渉の影響を受けやすい。シングルキャリア方式は、一般に、時間領域でチャネル等化(伝搬路で生じた振幅及び位相の変化を元に戻す処理)を行い、等化係数の収束に時間がかかるため、移動伝送には不向きであるとされていた。
しかしながら、近年、シングルキャリア方式の中でも、周波数領域でチャネル等化を行うSC−FDE(Single Carrier−Frequency Domain Equalization:シングルキャリア周波数領域等化)方式が提案されている(例えば、特許文献1または非特許文献1を参照)。
このSC−FDE方式は、ブロック単位でチャネル推定とチャネル等化を行うため、同じく周波数領域でチャネル等化を行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式のように、移動伝送時の高速なチャネル変動に追従することができる。また、SC−FDE方式は、OFDM方式と同じように、GI(Guard Interval:ガードインターバル)を設けてあるため、マルチパス環境におけるブロック間干渉を防ぐことができる。
一方、SC−FDE方式と、複数の送信アンテナ及び単数または複数の受信アンテナを用いて伝送容量を拡大するMIMO技術とを組み合わせることにより、周波数領域でMIMOの信号分離を行うSC−MIMO技術が提案されている(例えば、特許文献2,3を参照)。SC−FDE方式をMIMOシステムに適用する際には、受信装置が、各送信アンテナと各受信アンテナとの間のチャネル応答を、受信信号から正確に推定することが重要となる。
特許文献2には、パイロットシンボル系列からなるブロックをまず送信し、続いて、データシンボル系列からなるブロックを複数送信する技術が記載されている。具体的には、送信装置は、最初に、シンボル系列の後ろ部分のコピーであるCP(Cyclic Prefix:サイクリックプレフィックス)を付加したパイロットシンボル系列からなるブロックを送信する。そして、送信装置は、その次に、CPを付加したデータシンボル系列からなるブロックを複数送信する。この場合、送信装置は、送信アンテナ毎に、固有のパイロット符号をパイロットシンボルに割り当てる。
受信装置は、送信装置から受信したパイロットシンボル系列を周波数領域に変換し、当該変換した信号と、送信アンテナ毎に既知のパイロットシンボル系列を周波数領域に変換した参照信号との間で相関処理を行う。そして、受信装置は、各送信アンテナと各受信アンテナとの間のチャネル応答を推定する。
この特許文献2の技術では、送信アンテナ毎に、異なるパイロット符号がパイロットシンボルに割り当てられる。しかし、異なるパイロット符号の相関は完全に0にはならないため、推定されたチャネル応答に誤差が残るという欠点がある。
また、特許文献3には、チャネル応答を推定可能なパイロットSC−FDMA(Single Carrier−Frequency Division Multiple Access:シングルキャリア周波数分割多元接続)シンボルを生成し、複数のデータSC−FDMAシンボルと1以上のパイロットSC−FDMAシンボルとにより、1タイムスロットの信号列を構成して伝送する技術が記載されている。
具体的には、送信装置は、データ系列またはパイロット系列を、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)処理により周波数領域の系列に変換する。そして、送信装置は、これを伝送に使用するサブバンドにマッピングしてから、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform:離散逆フーリエ変換)処理により時間領域の系列に戻し、さらにCPを付加してSC−FDMAシンボルを形成する。複数のデータSC−FDMAシンボルと1以上のパイロットSC−FDMAシンボルとにより、1タイムスロットの信号列が構成される。
ここで、MIMOにおけるパイロットSC−FDMAシンボルを伝送する手法として、TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重化)パイロット法、CDM(Code Division Multiplexing:符号分割多重化)パイロット法、分散または局所化パイロット法がある。
TDMパイロット法は、ユーザー数分のパイロットSC−FDMAシンボルを使用し、異なるタイミングで送信する手法である(特許文献3の図5を参照)。各ユーザーの送信装置は、パイロットSC−FDMAシンボルを同時には送信しないで、順番に時分割でパイロットSC−FDMAシンボルを占有して送信する。
CDMパイロット法は、送信装置が、ユーザー毎に直交する符号を複数のパイロットSC−FDMAシンボルに割り当てて送信し、受信装置が、多重された受信パイロットSC−FDMAシンボルに直交符号を掛けて分離する手法である(特許文献3の図6を参照)。分散または局所化パイロット法は、パイロット系列を、周波数軸上でユーザー毎に異なるサブバンドに割り当てる手法である(特許文献3の図7を参照)。
これらの手法は、SC−FDMA方式への適用を前提としたものであり、受信装置は、ユーザー毎のパイロット系列の分離が済んだ後、MMSE(最小平均二乗誤差)法、LS(最小二乗)法を使用して、チャネル応答を推定する。
この特許文献3の技術では、1タイムスロットの期間でチャネルが変動しないことを想定している。しかし、1タイムスロットの期間の信号列は、複数のデータSC−FDMAシンボルと1以上のパイロットSC−FDMAシンボルとにより構成されるから、1タイムスロットの時間長は比較的長い。このため、高速にチャネルが変動した場合には、推定されたチャネル応答に誤差が残るという欠点がある。
また、特許文献3の技術では、SC−FDMAシンボルを全て使用し、周波数軸上の短い間隔でチャネル応答を推定する仕組みとなっている。CPを超える遅延波が到来するとSC−FDMAシンボル間で干渉が発生するが、そもそもCPの時間長は、当該時間長を超える遅延波を想定した値ではなく、チャネル応答を推定する周波数軸上の間隔はさほど短くなくてもよい。このため、チャネル応答の推定能力が過剰であるという欠点がある。
一般に、遅延波の遅延時間が比較的長いことが想定される場合には、長い時間長のパイロットSC−FDMAシンボルを使用し、パイロット信号を周波数軸上において短い間隔で配置することにより、チャネル応答を精度高く推定することができる。これに対し、遅延波の遅延時間が比較的短いことが想定される場合には、パイロットSC−FDMAシンボルの時間長はさほど長くなくてもよく、すなわち、パイロット信号を周波数軸上にさほど短い間隔で配置する必要がない。
CPは、到来する遅延波を想定してその時間長が設定されており、CPを超える遅延波が到来することは基本的には想定していない。したがって、パイロット信号の周波数軸上の間隔は、遅延波の遅延時間が反映されたCPの時間長に見合っていることが望ましく、必要以上に短くする必要はない。つまり、パイロットSC−FDMAシンボルは、必要以上に長く設定する必要はない。
特許文献3の技術では、パイロット信号の周波数軸上の間隔は、遅延波の遅延時間が反映されたCPの時間長に見合ったものにはなっておらず、必要以上に短くなっている。つまり、パイロットSC−FDMAシンボルは、必要以上に長く設定されている。遅延波はCPの時間長以下に収まることが前提となっていることから、周波数軸上において、チャネル応答の周波数特性のリップルはさほど細かくならない。このため、パイロット信号は、さほど短い間隔で配置しなくてもよい。
図11は、反射波(遅延波)の遅延時間とリップルの関係を説明する図である。図11(a)はマルチパスモデルを示す図であり、図11(b)は遅延プロファイルを示す図であり、図11(c)は周波数特性を示す図である。図11(a)に示すように、送信アンテナから受信アンテナへの直接波と反射波(遅延波)が存在し、図11(b)に示すように、反射波は、GI(ガードインターバル)の時間をtgとして、GI内の遅延時間tdに受信アンテナに到着するものとする。
この場合の周波数特性のリップルは、図11(c)に示すように、周波数幅が1/tdとなる。つまり、周波数特性のリップルは、反射波の遅延時間が長い場合に細かくなり、反射波の遅延時間が短い場合に粗くなる。
このように、特許文献3の技術では、遅延波はCPの時間長以下に収まることが前提となっており、チャネル応答の周波数特性のリップルがさほど細かくならないから、パイロット信号の配置間隔を短く設定する必要がない。しかし、比較的長い時間長のパイロットSC−FDMAシンボルを使用しており、パイロット信号の配置間隔は短い。つまり、チャネル応答を推定するために使用されるパイロットSC−FDMAシンボルは、さほど長くなくても問題はなく、必要以上に長いパイロットSC−FDMAシンボルを使用していることから、チャネル応答の推定能力が過剰であるという欠点がある。
特許第5624527号 特許第5146920号 特許第4723640号
D.Falconer,et al.,"Frequency domain equalization for single−carrier broadband wireless systems,"IEEE Commun.mag.,Vol.40,pp.58−66,April 2002.
このように、従来技術では、特許文献2のように、送信アンテナ毎に異なるパイロット信号の相関が完全には0にならないことから、チャネル応答を精度高く推定することができないという問題があった。また、特許文献3のように、1タイムスロットの期間内で高速なチャネル変動が発生した場合にも、同様の問題があった。
また、従来技術では、特許文献3のように、チャネル応答を推定するために使用されるパイロットシンボルの時間長が必要以上に長いことから、伝送レートが低下し、伝送効率も低下するという問題もあった。
そこで、本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、SC−MIMO方式において、必要十分な時間長のパイロットシンボルを用いて、精度高くチャネル応答を推定可能なシングルキャリアMIMO送信装置及びシングルキャリアMIMO受信装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、請求項1のシングルキャリアMIMO送信装置は、送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、連続する複数のブロックから1つのブロックを識別するためのブロック情報を設定し、2つの連続する前記UW、前記ブロック情報、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなるブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、前記ブロック構成部が、前記複数の送信系統において直交する直交符号に基づいて、2つの連続する前記UWを設定する、ことを特徴とする。
また、請求項2のシングルキャリアMIMO送信装置は、送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、連続する複数のブロックから1つのブロックを識別するためのブロック情報を設定し、2つの連続する前記UWまたはヌルデータ、前記ブロック情報、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなるブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、前記ブロック構成部が、前記連続する複数のブロックのそれぞれについて、前記複数の送信系統のうちの1つの送信系統であって、他のブロックとは異なる送信系統に対し、2つの連続する前記UWを設定し、他の送信系統について、2つの連続する前記UWの代わりに前記ヌルデータを設定する、ことを特徴とする。
また、請求項3のシングルキャリアMIMO送信装置は、送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、2つの連続する前記UWからなる複数のプリアンブル、及び、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなる複数のブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、前記ブロック構成部が、前記複数の送信系統において直交する直交符号に基づいて、2つの連続する前記UWを設定する、ことを特徴とする。
また、請求項4のシングルキャリアMIMO送信装置は、送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、2つの連続する前記UWまたはヌルデータからなる複数のプリアンブル、及び、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなる複数のブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、前記ブロック構成部が、前記連続する複数のプリアンブルのそれぞれについて、前記複数の送信系統のうちの1つの送信系統であって、他のプリアンブルとは異なる送信系統に対し、2つの連続する前記UWを設定し、他の送信系統について、2つの連続する前記UWの代わりに前記ヌルデータを設定する、ことを特徴とする。
さらに、請求項5のシングルキャリアMIMO受信装置は、請求項1のシングルキャリアMIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号を分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のブロックの先頭を検出し、前記受信信号のブロックから前記ブロック情報を検出し、当該ブロック情報に基づいて前記受信信号のブロックを識別するブロック同期部と、前記ブロック同期部により、複数の送信系統の全てについて直交符号に基づいて設定されたUWが多重された前記ブロックが識別され、当該ブロックに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6のシングルキャリアMIMO受信装置は、請求項2のシングルキャリアMIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUWまたはヌルデータ、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号を分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のブロックの先頭を検出し、前記受信信号のブロックから前記ブロック情報を検出し、当該ブロック情報に基づいて前記受信信号のブロックを識別するブロック同期部と、前記ブロック同期部により、複数の送信系統のうちの1つの送信系統についてのUWと、他の送信系統についてのヌルデータとが多重された前記ブロックが識別され、当該ブロックに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項7のシングルキャリアMIMO受信装置は、請求項3のシングルキャリアMIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUWからなるプリアンブルが多重された受信信号、及び、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号を分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のプリアンブルの先頭及び前記受信信号のブロックの先頭を検出するブロック同期部と、前記ブロック同期部により、複数の送信系統の全てについて直交符号に基づいて設定されたUWが多重された前記プリアンブルが検出され、当該プリアンブルに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8のシングルキャリアMIMO受信装置は、請求項4のシングルキャリアMIMO送信装置の複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUWまたはヌルデータからなるプリアンブルが多重された受信信号、及び、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号に分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のプリアンブルの先頭及び前記受信信号のブロックの先頭を検出するブロック同期部と、前記ブロック同期部により、複数の送信系統のうちの1つの送信系統についてのUWと、他の送信系統についてのヌルデータとが多重された前記プリアンブルが検出され、当該プリアンブルに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、SC−MIMO方式において、必要十分な時間長のパイロットシンボルを用いて、精度高くチャネル応答を推定することができる。
本発明の実施形態による送信装置及び受信装置を含むSC−MIMOシステムの全体構成例を示すブロック図である。 第1の信号形式を説明する図である。 第2の信号形式を説明する図である。 第3の信号形式を説明する図である。 第4の信号形式を説明する図である。 本発明の実施形態による送信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態による受信装置の構成例を示すブロック図である。 ブロック情報を説明する図である。 送信アンテナ数が4(n=4)の場合における第1の信号形式を説明する図である。 送信アンテナ数が4(n=4)の場合における第2の信号形式を説明する図である。 反射波(遅延波)の遅延時間とリップルの関係を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔SC−MIMOシステム〕
まず、SC−MIMOシステムについて説明する。図1は、本発明の実施形態による送信装置及び受信装置を含むSC−MIMOシステムの全体構成例を示すブロック図である。このSC−MIMOシステムは、2送信2受信の2×2SC−MIMO方式の例であり、送信装置(シングルキャリアMIMO送信装置)1及び受信装置(シングルキャリアMIMO受信装置)2を備えて構成され、送信装置1から受信装置2への1対1の通信を行う。
送信装置1は、SC−MIMO変調部10、送信高周波部30−1,30−2及び2本の送信アンテナ40−1,40−2を備えている。受信装置2は、2本の受信アンテナ50−1,50−2、受信高周波部60−1,60−2及びSC−MIMO復調部70を備えている。
送信装置1の送信アンテナ40−1から送信される信号を送信信号x1、送信アンテナ40−2から送信される信号を送信信号x2とする。送信装置1と受信装置2との間の伝送路において、送信アンテナ40−1と受信アンテナ50−1との間のチャネル応答(インパルス応答)をh11、送信アンテナ40−2と受信アンテナ50−1との間のチャネル応答をh12、送信アンテナ40−1と受信アンテナ50−2との間のチャネル応答をh21、送信アンテナ40−2と受信アンテナ50−2との間のチャネル応答をh22とする。
送信装置1から伝送路及び受信装置2の受信アンテナ50−1を介して受信した信号を受信信号y1とし、送信装置1から伝送路及び受信装置2の受信アンテナ50−2を介して受信した信号を受信信号y2とする。
送信装置1のSC−MIMO変調部10は、送信対象の情報を入力し、SC−MIMO変調処理を行い、変調信号を2つの送信系統に振り分ける。そして、SC−MIMO変調部10は、第1の送信系統におけるパイロット信号を含む変調信号を送信高周波部30−1に出力する。また、SC−MIMO変調部10は、第2の送信系統におけるパイロット信号を含む変調信号を送信高周波部30−2に出力する。SC−MIMO変調部10の詳細については後述する。
送信高周波部30−1は、SC−MIMO変調部10から第1の変調信号を入力し、変調信号のIF(Intermediate Frequency:中間周波数)信号をRF(Radio Frequency:無線周波数)信号に周波数変換する。そして、送信高周波部30−1は、所定電力のRF信号を送信信号x1として、送信アンテナ40−1を介して送信する。
送信高周波部30−2は、SC−MIMO変調部10から第2の変調信号を入力し、変調信号のIF信号をRF信号に周波数変換し、所定電力のRF信号を送信信号x2として、送信アンテナ40−2を介して送信する。
送信アンテナ40−1から送信された送信信号x1、及び送信アンテナ40−2から送信された送信信号x2は、伝送路の空間で多重される。
受信装置2の受信高周波部60−1は、送信装置1から送信された送信信号x1及び送信信号x2の多重信号を、受信アンテナ50−1を介して受信し、多重信号である受信信号y1を増幅し、受信信号y1のRF信号をIF信号に周波数変換する。そして、受信高周波部60−1は、IF信号を第1の受信系統の受信IF信号としてSC−MIMO復調部70に出力する。
受信装置2の受信高周波部60−2は、送信装置1から送信された送信信号x1及び送信信号x2の多重信号を、受信アンテナ50−2を介して受信し、多重信号である受信信号y2を増幅し、受信信号y2のRF信号をIF信号に周波数変換する。そして、受信高周波部60−2は、IF信号を第2の受信系統の受信IF信号としてSC−MIMO復調部70に出力する。
SC−MIMO復調部70は、受信高周波部60−1から第1の受信系統の受信IF信号を入力すると共に、受信高周波部60−2から第2の受信系統の受信IF信号を入力する。そして、SC−MIMO復調部70は、SC−MIMO復調処理を行うことで、受信したパイロット信号に基づいてチャネル応答h11,h12,h21,h22を推定し、元の情報に復元して出力する。SC−MIMO復調部70の詳細については後述する。
〔チャネル推定方法〕
次に、図1に示したSC−MIMOシステムにおけるチャネル推定方法について説明する。以下、4種類のチャネル推定方法について説明する。第1のチャネル推定方法及び第2のチャネル推定方法は、チャネル変動が比較的速い場合に適用があり、第3のチャネル推定方法及び第4のチャネル推定方法は、チャネル変動が比較的遅い場合に適用がある。
(第1のチャネル推定方法)
図2は、第1のチャネル推定方法の信号形式(第1の信号形式)を説明する図である。図2に示す送信信号x1は、図1に示した送信装置1の送信高周波部30−1から送信される信号を示しており、送信信号x2は、送信高周波部30−2から送信される信号を示している。後述する図3〜図5についても同様である。
第1のチャネル推定方法における送信信号x1,x2は、2つのブロックを単位として構成される。送信信号x1,x2の各ブロックは、2つの連続するユニークワード(UW)、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータにより構成される。有効ブロックのデータは、ブロックの中で、送信対象の情報に対応するデータを示す。
UWは、チャネル応答を推定するためのパイロット信号のデータであり、振幅が一定で自己相関特性の優れたChu系列またはFrank−Zadof系列等が用いられる。CPは、有効ブロックのデータにおける後ろ部分のコピーである。CPの長さ(時間長)は、有効ブロックのデータの長さ(データがFFTされる期間)に対して1/8等(例えば、1/8から1/32までの間の所定の長さ)が用いられる。UWの長さはCPと同じとする。つまり、UWの長さは、有効ブロックのデータの長さの1/8等(例えば、1/8から1/32までの間の所定の長さ)が用いられる。第2〜第4のチャネル推定方法についても同様である。
ブロック情報は、第1ブロックと第2ブロックとを、受信装置2のSC−MIMO復調部70によりMIMOの信号分離が行われる前に識別するための情報である。図1に示した送信装置1のSC−MIMO変調部10及び受信装置2のSC−MIMO復調部70は、ブロックを単位として処理を行う。第2のチャネル推定方法についても同様である。
送信装置1のSC−MIMO変調部10は、送信信号x1,x2の第1ブロックについて、2つの連続するUWを同位相に設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、送信信号x1の第2ブロックについて、2つの連続するUWを、第1ブロックのUWと同位相に設定する。また、SC−MIMO変調部10は、送信信号x2の第2ブロックについて、2つの連続するUWを、第1ブロックのUWとは逆位相に設定(送信信号x1の第2ブロックのUWを反転させて逆位相に設定)する。
つまり、SC−MIMO変調部10は、2つの送信系統において直交する直交符号を用いて、各送信系統のUWを設定する。具体的には、SC−MIMO変調部10は、各送信系統の2つの連続するUWに対し、送信系統数の長さの直交符号をそれぞれ乗算することで、送信系統毎に、直交符号を反映した2つの連続するUWを設定する。これにより、送信系統毎に、2つの連続するUWを含む直交符号の長さ分のブロックが生成される。尚、送信系統数を超える長さの直交符号を用いるようにしてもよい。後述する第3のチャネル推定方法についても同様である。
これにより、送信信号x1,x2は、送信信号x1のUWが第1ブロック及び第2ブロック間で同じ状態で、送信信号x2のUWが第1ブロック及び第2ブロック間で反転した状態で送信される。すなわち、送信信号x1,x2は、2つのブロックにわたり連続するUWが直交した状態で送信される。つまり、説明を簡単にするため、UW=1とすると、図2に示すように、直交符号は長さが2であって、送信信号x1の連続するUWについて(第1ブロック,第2ブロック)=(1,1)であり、送信信号x2の連続するUWについて(第1ブロック,第2ブロック)=(1,−1)である。この場合、(1,1)・(1,−1)=0であるから、送信信号x1,x2は直交した状態で送信される。
受信装置2のSC−MIMO復調部70は、第1ブロックの受信UW(受信した送信信号x1,x2の多重信号における第1ブロックのUW)と第2ブロックの受信UWとの和(加算結果)に対しFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を行う。そして、SC−MIMO復調部70は、受信UWのFFT結果と、送信UW(送信信号x1,x2のUW、予め設定されたUW)をFFTした結果(参照信号)とに基づいて、送信信号x1に対するチャネル応答h11,h21を推定する。
同様に、SC−MIMO復調部70は、第1ブロックの受信UWと第2ブロックの受信UWとの差(減算結果)に対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x2に対するチャネル応答h12,h22を推定する。
(第2のチャネル推定方法)
図3は、第2のチャネル推定方法の信号形式(第2の信号形式)を説明する図である。第2のチャネル推定方法における送信信号x1,x2は、2つのブロックを単位として構成される。送信信号x1,x2の各ブロックは、2つの連続するユニークワード(UW)またはヌル(Null)データ、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータにより構成される。
送信装置1のSC−MIMO変調部10は、送信信号x1の第1ブロックについて、2つの連続するUWを設定し、送信信号x2の第1ブロックについて、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、送信信号x1の第2ブロックについて、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定し、送信信号x2の第2ブロックについて、2つの連続するUWを、送信信号x1の第1ブロックのUWと同位相に設定する。これにより、送信信号x1,x2は、送信信号x1のUWと送信信号x2のUWとが時分割の状態で順番に送信される。
受信装置2のSC−MIMO復調部70は、第1ブロックの受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x1に対するチャネル応答h11,h21を推定する。
同様に、SC−MIMO復調部70は、第2ブロックの受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x2に対するチャネル応答h12,h22を推定する。
(第3のチャネル推定方法)
図4は、第3のチャネル推定方法の信号形式(第3の信号形式)を説明する図である。第3のチャネル推定方法における送信信号x1,x2は、2つのプリアンブル及び複数のブロックを単位として構成される。送信信号x1,x2の各プリアンブルは、2つの連続するUWにより構成され、送信信号x1,x2の各ブロックは、CP及び有効ブロックのデータにより構成される。
送信装置1のSC−MIMO変調部10は、送信信号x1,x2のプリアンブル1について、2つの連続するUWを同位相に設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、送信信号x1のプリアンブル2について、2つの連続するUWを、プリアンブル1のUWと同位相に設定する。また、SC−MIMO変調部10は、送信信号x2のプリアンブル2について、2つの連続するUWを、プリアンブル1のUWとは逆位相に設定(送信信号x1のプリアンブル2のUWを反転させて逆位相に設定)する。
これにより、送信信号x1,x2は、送信信号x1のUWがプリアンブル1及びプリアンブル2間で同じ状態で、送信信号x2のUWがプリアンブル1及びプリアンブル2間で反転した状態で送信される。すなわち、送信信号x1,x2は、2つのプリアンブルにわたり連続するUWが直交した状態で送信される。つまり、説明を簡単にするため、UW=1とすると、直交符号は長さが2であって、送信信号x1の連続するUWについて(プリアンブル1,プリアンブル2)=(1,1)であり、送信信号x2の連続するUWについて(プリアンブル1,プリアンブル2)=(1,−1)である。この場合、(1,1)・(1,−1)=0であるから、送信信号x1,x2は直交した状態で送信される。
受信装置2のSC−MIMO復調部70は、プリアンブル1の受信UW(受信した送信信号x1,x2の多重信号におけるプリアンブル1のUW)とプリアンブル2の受信UWとの和(加算結果)に対しFFTを行う。そして、SC−MIMO復調部70は、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x1に対するチャネル応答h11,h21を推定する。
同様に、SC−MIMO復調部70は、プリアンブル1の受信UWとプリアンブル2の受信UWとの差(減算結果)に対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x2に対するチャネル応答h12,h22を推定する。
(第4のチャネル推定方法)
図5は、第4のチャネル推定方法の信号形式(第4の信号形式)を説明する図である。第4のチャネル推定方法における送信信号x1,x2は、2つのプリアンブル及び複数のブロックを単位として構成される。送信信号x1,x2の各プリアンブルは、2つの連続するUWまたはヌルデータにより構成され、送信信号x1,x2の各ブロックは、CP及び有効ブロックのデータにより構成される。
送信装置1のSC−MIMO変調部10は、送信信号x1のプリアンブル1について、2つの連続するUWを設定し、送信信号x2のプリアンブル1について、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、送信信号x1のプリアンブル2について、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。また、SC−MIMO変調部10は、送信信号x2のプリアンブル2について、2つの連続するUWを、送信信号x1のプリアンブル1のUWと同位相に設定する。これにより、送信信号x1,x2は、送信信号x1のUWと送信信号x2のUWとが時分割の状態で順番に送信される。
受信装置2のSC−MIMO復調部70は、プリアンブル1の受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x1に対するチャネル応答h11,h21を推定する。
同様に、SC−MIMO復調部70は、プリアンブル2の受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、送信信号x2に対するチャネル応答h12,h22を推定する。
〔チャネル推定及び信号分離の原理〕
次に、図1に示したSC−MIMOシステムにおけるチャネル推定及び信号分離の原理について説明する。前述のとおり、送信信号x1,x2、受信信号y1,y2、チャネル応答h11,h12,h21,h22とする。また、受信装置2にて加わる雑音をn1,n2とする。
各受信信号y1,y2は、以下のとおり、畳込み積分の重ね合せの式にて表すことができる。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
ここで、kは遅延時間を示し、チャネル応答h11〜h22は、2つのブロックの時間において変化せず、遅延波はUW期間内に収まっているものと仮定する。
時間領域の変数とFFT(フーリエ変換)後の周波数領域の変数とは、以下の関係であると定義する。
Figure 2017092555
前記式(1)及び前記式(2)をフーリエ変換すると、次式が得られる。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
これを行列表現すると、以下のとおり、2×2MIMOの伝搬方程式になる。
Figure 2017092555
前述の第1のチャネル推定方法では、送信信号x1のUWが2つのブロックの間で同じであり、送信信号x2のUWが2つのブロックの間で反転している。また、前述の第3のチャネル推定方法では、送信信号x1のUWが2つのプリアンブルの間で同じであり、送信信号x2のUWが2つのプリアンブルの間で反転している。ブロック長またはプリアンブル長をtBとすると、UW期間において、以下の式を満たす。
Figure 2017092555
前記式(6)の関係を用いると、前記式(1)の隣り合うブロックまたはプリアンブルのUW部分の信号は、次式で表される。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
前記式(7)及び前記式(8)の和及び差は、次式で表される。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
前記式(9)及び前記式(10)のFFT(フーリエ変換)は、次式で表される。ただし、
Figure 2017092555
とする。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
UW期間において、
Figure 2017092555
は既知であり、ノイズ項を無視することにより、後述する式(13)及び式(14)から、
Figure 2017092555
を推定することができる。また、前記式(2)について同様の処理を行うことにより、
Figure 2017092555
を推定することができる。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
その後、ZFアルゴリズムまたはMMSEアルゴリズムを用いて、前記式(5)を解いてMIMOの信号分離を行うことにより、
Figure 2017092555
を求めることができる。そして、さらにIFFT(逆フーリエ変換)により、
Figure 2017092555
を求めることができる。
前述の第2のチャネル推定方法では、送信信号x1,x2のUWが、第1ブロック及び第2ブロックの2ブロックにおいて交互に送信され、前述の第4のチャネル推定方法では、送信信号x1,x2のUWが、プリアンブル1及びプリアンブル2の2プリアンブルにおいて交互に送信される。
UW期間において、以下の式を満たす。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
前記式(15)及び前記式(16)をFTT(フーリエ変換)すると、以下の式が得られる。ただし、
Figure 2017092555
とする。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
UW期間において、
Figure 2017092555
は既知であり、ノイズ項を無視することにより、後述する式(19)及び式(20)から、
Figure 2017092555
を推定することができる。
同様に、
Figure 2017092555
から、
Figure 2017092555
を推定することができる。
Figure 2017092555
Figure 2017092555
その後、ZFアルゴリズムまたはMMSEアルゴリズムを用いて、前記式(5)を解いてMIMOの信号分離を行うことにより、
Figure 2017092555
を求めることができる。そして、さらにIFFT(逆フーリエ変換)により、
Figure 2017092555
を求めることができる。
このように、図1に示したSC−MIMOシステムにおいて、チャネル応答を推定することができ、多重信号を元の送信信号x1,x2に分離することができる。
〔送信装置〕
次に、図1に示した送信装置1について詳細に説明する。図6は、本発明の実施形態による送信装置1の構成例を示すブロック図である。この送信装置1は、図1のとおり、SC−MIMO変調部10、送信高周波部30−1,30−2及び2本の送信アンテナ40−1,40−2を備えている。
SC−MIMO変調部10は、データフレーム同期部11、エネルギ拡散部12、外符号符号化部13、外インタリーブ部14、内符号符号化部15、系統間振り分け部16、内インタリーブ部17−1,17−2、マッピング部18−1,18−2、SCブロック構成部19−1,19−2、帯域制限フィルタ20−1,20−2、デジタル直交変調部21−1,21−2及びDA変換部22−1,22−2を備えている。
SC−MIMO変調部10に備えた内インタリーブ部17−1からDA変換部22−1までの構成部、送信高周波部30−1及び送信アンテナ40−1により、第1の送信系統である送信ブランチ#1が構成される。送信ブランチ#1の送信アンテナ40−1を介して、送信信号x1(t)が送信される。
SC−MIMO変調部10に備えた内インタリーブ部17−2からDA変換部22−2までの構成部、送信高周波部30−2及び送信アンテナ40−2により、第2の送信系統である送信ブランチ#2が構成される。送信ブランチ#2の送信アンテナ40−2を介して、送信信号x2(t)が送信される。
送信高周波部30−1,30−2及び送信アンテナ40−1,40−2は、図1にて説明済みであるから、ここでは説明を省略する。
SC−MIMO変調部10のデータフレーム同期部11は、映像信号のTSパケット等の情報を入力し、情報のデータパケットに対してフレーム構成を行う。そして、データフレーム同期部11は、フレーム構成後のデータパケットをエネルギ拡散部12に出力する。
エネルギ拡散部12は、データフレーム同期部11からフレーム構成後のデータパケットを入力し、データパケットを構成する1及び0のビットがそれぞれ連続しないように、データパケットを構成する1及び0のビットと擬似ランダム符号との排他的論理和の演算を行う。そして、エネルギ拡散部12は、エネルギ拡散後の信号を外符号符号化部13に出力する。
外符号符号化部13は、エネルギ拡散部12からエネルギ拡散後の信号を入力し、リードソロモン符号等を用いた誤り訂正符号化処理により、外符号符号化を行う。そして、外符号符号化部13は、外符号符号化後の信号を外インタリーブ部14に出力する。
外インタリーブ部14は、外符号符号化部13から外符号符号化後の信号を入力し、伝送誤りが一か所に集中して誤り訂正能力を低下させないように、入力した信号のデータをシャッフルすることで外インタリーブを行う。そして、外インタリーブ部14は、外インタリーブ後の信号を内符号符号化部15に出力する。
内符号符号化部15は、外インタリーブ部14から外インタリーブ後の信号を入力し、畳込み符号等を用いた誤り訂正符号化処理により、内符号符号化を行う。そして、内符号符号化部15は、内符号符号化後の信号を系統間振り分け部16に出力する。
系統間振り分け部16は、内符号符号化部15から内符号符号化後の信号を入力し、入力した信号のデータを、送信ブランチ#1,#2の2つの送信系統に分配するために振り分ける。そして、系統間振り分け部16は、送信ブランチ#1用に振り分けた信号を内インタリーブ部17−1に出力し、送信ブランチ#2用に振り分けた信号を内インタリーブ部17−2に出力する。
送信ブランチ#1の内インタリーブ部17−1は、系統間振り分け部16から信号を入力し、伝送のシンボル誤りがビット列または時間列で集中しないように、データをシャッフルすることで内インタリーブを行う。そして、内インタリーブ部17−1は、内インタリーブ後の信号をマッピング部18−1に出力する。送信ブランチ#2の内インタリーブ部17−2は、内インタリーブ部17−1と同様の処理を行う。
マッピング部18−1は、内インタリーブ部17−1から内インタリーブ後の信号を入力し、入力した信号のデータに対してQPSK、16APSK等の信号点配置にてマッピングを行う。そして、マッピング部18−1は、マッピング後の信号をSCブロック構成部19−1に出力する。送信ブランチ#2のマッピング部18−2は、マッピング部18−1と同様の処理を行う。
SCブロック構成部19−1は、マッピング部18−1からマッピング後の信号を入力し、データシンボル(有効ブロックのデータ)の後ろの所定部分をコピーして前の部分に挿入することで、有効ブロックのデータにCPを付加する。そして、SCブロック構成部19−1は、さらに、所定のUWを挿入する等して、図2〜図5に示した送信信号x1における第1〜第4の信号形式のうち、いずれかの信号形式の信号(所定形式の信号)を生成する。SCブロック構成部19−1は、所定形式の信号をSCブロック構成後の信号として帯域制限フィルタ20−1に出力する。
送信ブランチ#2のSCブロック構成部19−2は、SCブロック構成部19−1が生成する所定形式の信号に対応して、図2〜図5に示した送信信号x2における第1〜第4の信号形式のうち、いずれかの信号形式の信号を生成する。
(第1の信号形式/第1のチャネル推定方法を用いる場合)
図2に示した第1の信号形式を用いる場合について説明する。SCブロック構成部19−1は、図2に示した送信信号x1における第1の信号形式の信号を生成し、SCブロック構成部19−2は、図2に示した送信信号x2における第1の信号形式の信号を生成する。
具体的には、SCブロック構成部19−1は、送信信号x1の第1ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、SCブロック構成部19−2と同位相の2つの連続するUWを設定する。また、SCブロック構成部19−1は、所定のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−1は、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第1ブロックを生成する。
ここで、所定のブロック情報とは、前述のとおり、第1ブロックと第2ブロックとを、受信装置2においてMIMOの信号分離が行われる前に識別することを可能とする情報である。以下も同様である。
SCブロック構成部19−2は、送信信号x2の第1ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、SCブロック構成部19−1と同位相の2つの連続するUWを設定する。また、SCブロック構成部19−2は、所定のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−2は、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第1ブロックを生成する。
SCブロック構成部19−1は、送信信号x1の第2ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、第1ブロックと同位相の2つの連続するUWを設定する。また、SCブロック構成部19−1は、所定のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−1は、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第2ブロックを生成する。
SCブロック構成部19−2は、送信信号x2の第2ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、SCブロック構成部19−1により設定されるUW(第2ブロックのUW)の極性を反転させることで、これと逆位相の2つの連続するUWを設定する。また、SCブロック構成部19−2は、所定のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−2は、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第2ブロックを生成する。
これにより、SCブロック構成部19−1により生成される送信信号x1のUWは、第1ブロックと第2ブロックで同じになる。また、SCブロック構成部19−2により生成される送信信号x2のUWは、第1ブロックと第2ブロックで反転する。
図8は、SCブロック構成部19−1,19−2により設定されるブロック情報を説明する図である。所定のブロック情報としては、例えば、図8のように、DBPSK変調された差動データが用いられる。具体的には、SCブロック構成部19−1,19−2は、所定のデータをDBPSK変調し、送信信号x1,x2において同じ差動データを生成する。SCブロック構成部19−1は、送信信号x1の第1ブロックを生成する際に、1つ前の第1ブロックと同位相の差動データをブロック情報に設定する。SCブロック構成部19−2は、送信信号x2の第1ブロックを生成する際に、1つ前の第1ブロックと同位相の差動データをブロック情報に設定する。
SCブロック構成部19−1は、送信信号x1の第2ブロックを生成する際に、1つ前の第2ブロックと逆位相の差動データをブロック情報に設定する。SCブロック構成部19−2は、送信信号x2の第2ブロックを生成する際に、1つ前の第2ブロックと逆位相の差動データをブロック情報に設定する。
つまり、第1ブロックでは、SCブロック構成部19−1,19−2により、1つ前の第1ブロックと毎回同位相の差動データがブロック情報に設定される。第2ブロックでは、SCブロック構成部19−1,19−2により、1つ前の第2ブロックと毎回逆位相の差動データがブロック情報に設定される。
(第2の信号形式/第2のチャネル推定方法を用いる場合)
図3に示した第2の信号形式を用いる場合について説明する。SCブロック構成部19−1は、図3に示した送信信号x1における第2の信号形式の信号を生成し、SCブロック構成部19−2は、図3に示した送信信号x2における第2の信号形式の信号を生成する。
具体的には、SCブロック構成部19−1は、送信信号x1の第1ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、2つの連続するUWを設定し、1つ前の第1ブロックと同位相のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−1は、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第1ブロックを生成する。
SCブロック構成部19−2は、送信信号x2の第1ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定し、1つ前の第1ブロックと同位相のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−2は、2つの連続するヌルデータ、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第1ブロックを生成する。
SCブロック構成部19−1は、送信信号x1の第2ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定し、1つ前の第2ブロックと逆位相のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−1は、2つの連続するヌルデータ、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第2ブロックを生成する。
SCブロック構成部19−2は、送信信号x2の第2ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加し、SCブロック構成部19−1の第1ブロックと同位相の2つの連続するUWを設定する。また、SCブロック構成部19−2は、1つ前の第2ブロックと逆位相のブロック情報を設定する。そして、SCブロック構成部19−2は、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータの順番で第2ブロックを生成する。
これにより、第1ブロック及び第2ブロックでは、SCブロック構成部19−1により生成される送信信号x1のUWと、SCブロック構成部19−2により生成される送信信号x2のUWとが、時分割のデータとなる。また、第1ブロックでは、SCブロック構成部19−1,19−2により、1つ前の第1ブロックと毎回同位相の差動データがブロック情報に設定され、第2ブロックでは、SCブロック構成部19−1,19−2により、1つ前の第2ブロックと毎回逆位相の差動データがブロック情報に設定される。
(第3のチャネル推定方法/第3のチャネル推定方法を用いる場合)
図4に示した第3の信号形式を用いる場合について説明する。SCブロック構成部19−1は、図4に示した送信信号x1における第3の信号形式の信号を生成し、SCブロック構成部19−2は、図4に示した送信信号x2における第3の信号形式の信号を生成する。
具体的には、SCブロック構成部19−1は、送信信号x1のプリアンブル1を生成する際に、(SCブロック構成部19−2と同位相の)2つの連続するUWを設定することで、2つの連続するUWからなるプリアンブル1を生成する。また、SCブロック構成部19−2は、送信信号x2のプリアンブル1を生成する際に、SCブロック構成部19−1と同位相の2つの連続するUWを設定することで、2つの連続するUWからなるプリアンブル1を生成する。
SCブロック構成部19−1は、送信信号x1のプリアンブル2を生成する際に、(プリアンブル1と同位相の)2つの連続するUWを設定することで、2つの連続するUWからなるプリアンブル2を生成する。また、SCブロック構成部19−2は、送信信号x2のプリアンブル2を生成する際に、SCブロック構成部19−1により生成されるUW(プリアンブル2のUW)の極性を反転させ、これと逆位相の2つの連続するUWを設定することで、2つの連続するUWからなるプリアンブル2を生成する。
SCブロック構成部19−1,19−2は、各ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加することで、CP及び有効ブロックのデータの順番で各ブロックを生成する。
これにより、SCブロック構成部19−1により生成される送信信号x1のUWは、プリアンブル1とプリアンブル2で同じになる。また、SCブロック構成部19−2により生成される送信信号x2のUWは、プリアンブル1とプリアンブル2で反転する。
(第4のチャネル推定方法/第4のチャネル推定方法を用いる場合)
図5に示した第4の信号形式を用いる場合について説明する。SCブロック構成部19−1は、図5に示した送信信号x1における第4の信号形式の信号を生成し、SCブロック構成部19−2は、図5に示した送信信号x2における第4の信号形式の信号を生成する。
具体的には、SCブロック構成部19−1は、送信信号x1のプリアンブル1を生成する際に、2つの連続するUWを設定することで、2つの連続するUWからなるプリアンブル1を生成する。また、SCブロック構成部19−2は、送信信号x2のプリアンブル1を生成する際に、2つの連続するヌルデータを設定することで、2つの連続するヌルデータからなるプリアンブル1を生成する。
SCブロック構成部19−1は、送信信号x1のプリアンブル2を生成する際に、2つの連続するヌルデータを設定することで、2つの連続するヌルデータからなるプリアンブル2を生成する。また、SCブロック構成部19−2は、送信信号x2のプリアンブル2を生成する際に、SCブロック構成部19−1のプリアンブル1と同位相の2つの連続するUWを設定することで、2つの連続するUWからなるプリアンブル2を生成する。
SCブロック構成部19−1,19−2は、各ブロックを生成する際に、データシンボル(有効ブロックのデータ)の前にCPを付加することで、CP及びデータの順番で各ブロックを生成する。
これにより、プリアンブル1及びプリアンブル2では、SCブロック構成部19−1により生成される送信信号x1のUWと、SCブロック構成部19−2により生成される送信信号x2のUWとが、時分割のデータとなる。
図6に戻って、帯域制限フィルタ20−1は、SCブロック構成部19−1から所定形式の信号であるSCブロック構成後の信号を入力し、ルートロールオフフィルタ等により帯域制限を行う。そして、帯域制限フィルタ20−1は、帯域制限後の信号をデジタル直交変調部21−1に出力する。送信ブランチ#2の帯域制限フィルタ20−2は、帯域制限フィルタ20−1と同様の処理を行う。
デジタル直交変調部21−1は、帯域制限フィルタ20−1から帯域制限後の信号を入力し、ベースバンドの複素信号によりIFのキャリアを直交変調する。そして、デジタル直交変調部21−1は、直交変調後の信号をDA変換部22−1に出力する。送信ブランチ#2のデジタル直交変調部21−2は、デジタル直交変調部21−1と同様の処理を行う。
DA変換部22−1は、デジタル直交変調部21−1から直交変調後の信号を入力し、直交変調後の信号であるデジタルIF信号をアナログIF信号に変換する。そして、DA変換部22−1は、アナログIF信号である変調信号を送信高周波部30−1に出力する。送信ブランチ#2のDA変換部22−2は、DA変換部22−1と同様の処理を行う。
以上のように、本発明の実施形態の送信装置1によれば、SC−MIMO変調部10のSCブロック構成部19−1,19−2は、有効ブロックのデータにCPを付加し、チャネル応答を推定するための所定のUW(図2〜図5を参照)をパイロットシンボルとして設定し、第1または第2のチャネル推定方法(図2、図3を参照)を用いる場合には、第1ブロックと第2ブロックとをMIMO信号分離時に識別するためのブロック情報を設定することで、図2〜図5に示した第1〜第4の信号形式のうち、いずれかの信号形式の信号をそれぞれ生成する。そして、送信装置1から、図2〜図5に示した第1〜第4の信号形式のうち、いずれかの信号形式の送信信号x1,x2が送信される。
本発明の実施形態では、チャネル応答を推定するためのUWとして、振幅が一定で自己相関特性の優れたChu系列またはFrank−Zadof系列を使用するようにした。これにより、UWは、周波数領域においても振幅が一定となり、SN比が均一となり、タイミングをずらした系列との相関を0とすることができ、受信側にて、精度高くチャネル応答を推定することが可能となる。つまり、送信系統間で異なるパイロット信号の相関が完全には0にならないことに起因して、チャネル推定の精度が低下するという従来の問題を解決することができる。
また、本発明の実施形態では、第1または第2のチャネル推定方法(図2、図3を参照)を用いる場合には、ブロック毎に、チャネル応答を推定するためのUWを配置しているため、高速なチャネル変動にも追従できる。つまり、タイムスロット毎にパイロットシンボルを配置する特許文献3よりも、UWが配置されたブロックの時間長が短いから、高速なチャネル変動時にチャネル応答の誤差が残るという従来の問題を解決することができる。
また、本発明の実施形態では、チャネル応答を推定するためのUWを、有効ブロックの1/8等の程度であるCPと同じ比較的短い長さに設定するようにした。さらに、連続する2つのUWを設定し、前半のUWはCPの役目を果たすようにした。これにより、CPの時間長(UWの時間長)内に収まる遅延波に対応してチャネル応答を推定することができる。したがって、UWは、比較的短い時間長内に収まる遅延波に対応可能なチャネル応答を推定するのに必要十分な長さのパイロット長であるから、伝送効率が良く、データ伝送のために多くの時間を割くことができる。つまり、パイロットシンボルの時間長が必要以上に長いことに起因して、伝送レートが低くなり伝送効率が低下するという従来の問題を解決することができる。
このように、SC−MIMO方式において、必要十分な時間長のパイロットシンボルを用いて、精度高くチャネル応答を推定することが可能となる。
〔受信装置〕
次に、図1に示した受信装置2について詳細に説明する。図7は、本発明の実施形態による受信装置2の構成例を示すブロック図である。この受信装置2は、図1のとおり、2本の受信アンテナ50−1,50−2、受信高周波部60−1,60−2及びSC−MIMO復調部70を備えている。尚、図7では、受信アンテナ50−2及び受信高周波部60−2は省略してある。
SC−MIMO復調部70は、AD変換部71−1,71−2、デジタル直交復調部72−1,72−2、帯域制限フィルタ73−1,73−2、ブロック同期部74−1,74−2、雑音電力検出部75−1,75−2、フーリエ変換部76−1,76−2、チャネル推定部77−1,77−2、周波数領域MIMO信号分離部78、逆フーリエ変換部79、判定/尤度計算部80、内デインタリーブ部81、内符号復号部82、外デインタリーブ部83、外符号復号部84、エネルギ逆拡散部85及びデータフレーム同期部86を備えている。尚、図7では、AD変換部71−2からチャネル推定部77−2までの構成部は省略してある。
SC−MIMO復調部70に備えた受信アンテナ50−1、受信高周波部60−1、及びAD変換部71−1からチャネル推定部77−1までの構成部により、第1の受信系統である受信ブランチ#1が構成される。受信ブランチ#1の受信アンテナ50−1を介して、受信信号y1(t)が受信される。
図示しない受信アンテナ50−2、受信高周波部60−2、及びAD変換部71−2からチャネル推定部77−2までの構成部により、第2の受信系統である受信ブランチ#2が構成される。受信ブランチ#2の図示しない受信アンテナ50−2を介して、受信信号y2(t)が受信される。
受信アンテナ50−1,50−2及び受信高周波部60−1,60−2は、図1にて説明済みであるから、ここでは説明を省略する。
SC−MIMO復調部70における受信ブランチ#1のAD変換部71−1は、受信高周波部60−1から受信IF信号を入力し、受信IF信号であるアナログIF信号をデジタルIF信号に変換する。そして、AD変換部71−1は、デジタルIF信号をデジタル直交復調部72−1に出力する。受信ブランチ#2の図示しないAD変換部71−2は、AD変換部71−1と同様の処理を行う。
デジタル直交復調部72−1は、AD変換部71−1からデジタルIF信号を入力し、デジタルIF信号にIFのキャリアを掛け合わせて直交復調し、ベースバンドの複素信号を生成する。そして、デジタル直交復調部72−1は、ベースバンドの複素信号を帯域制限フィルタ73−1に出力する。受信ブランチ#2の図示しないデジタル直交復調部72−2は、デジタル直交復調部72−1と同様の処理を行う。
帯域制限フィルタ73−1は、デジタル直交復調部72−1からベースバンドの複素信号を入力し、ルートロールオフフィルタ等により帯域制限を行う。そして、帯域制限フィルタ73−1は、帯域制限後の信号をブロック同期部74−1に出力する。受信ブランチ#2の図示しない帯域制限フィルタ73−2は、帯域制限フィルタ73−1と同様の処理を行う。
ブロック同期部74−1は、帯域制限フィルタ73−1から帯域制限後の信号を入力し、相関を求める同期処理により、ブロックの先頭を検出し、前述の第3または第4のチャネル推定方法を用いる場合、さらに、プリアンブルの先頭を検出する。そして、ブロック同期部74−1は、同期処理が行われた信号を雑音電力検出部75−1、フーリエ変換部76−1及びチャネル推定部77−1に出力する。
前述の第1または第2のチャネル推定方法を用いる場合、ブロック同期部74−1から、ブロックの先頭が検出された信号が出力される。また、前述の第3または第4のチャネル推定方法を用いる場合、ブロック同期部74−1から、プリアンブルの先頭及びブロックの先頭が検出された信号が出力される。受信ブランチ#2の図示しないブロック同期部74−2は、ブロック同期部74−1と同様の処理を行う。
具体的には、ブロック同期部74−1は、帯域制限後の信号と既知信号であるUWとの間の相互相関を求める同期処理を行うことで、前述の第1または第2のチャネル推定方法を用いる場合、ブロックの先頭を検出する。また、ブロック同期部74−1は、前述の第3または第4のチャネル推定方法を用いる場合、プリアンブルの先頭を検出する。この場合、ブロック同期部74−1は、帯域制限後の信号に対し、繰り返し送られるUWまたはCPのスライディング相関を求める同期処理を行うことで、ブロックの先頭またはプリアンブルの先頭を検出するようにしてもよい。
また、第1または第2のチャネル推定方法(図2、図3を参照)を用いた場合には、ブロック同期部74−1は、ブロックの先頭を検出した後、2つの連続するUWの直後(CPの直前)に挿入されたブロック情報を検出する。そして、ブロック同期部74−1は、ブロック情報に基づいて、当該ブロック(当該ブロック情報を含むブロック)が第1ブロックであるか、または第2ブロックであるかを判断する。前述のとおり、ブロック情報は、第1ブロックと第2ブロックとを、MIMOの信号分離が行われる前に識別することを可能とする情報であるから、ブロック同期部74−1は、ブロックを識別することができる。
例えば、ブロック情報として、DBPSK変調された差動データが用いられた場合、ブロック同期部74−1は、現在のブロックにおいて検出したブロック情報の差動データに対し、2ブロック前に検出したブロック情報の差動データを基準にして差動復調する。そして、ブロック同期部74−1は、差動復調の結果が同位相(正)である場合、当該ブロックは第1ブロックであると判定し、差動復調の結果が逆位相(負)である場合、当該ブロックは第2ブロックであると判定する。そして、ブロック同期部74−1は、ブロックの先頭が検出され、かつブロックが識別された信号を、同期処理が行われた信号として出力する。
雑音電力検出部75−1は、ブロック同期部74−1から同期処理が行われた信号を入力し、既知の処理にて当該信号に含まれる雑音電力、すなわち受信信号y1(t)に含まれる雑音電力n1を検出する。そして、雑音電力検出部75−1は、雑音電力n1を周波数領域MIMO信号分離部78に出力する。
受信ブランチ#2の図示しない雑音電力検出部75−2は、雑音電力検出部75−1と同様の処理を行うことで、受信信号y2(t)に含まれる雑音電力n2を検出し、雑音電力n2を周波数領域MIMO信号分離部78に出力する。
フーリエ変換部76−1は、ブロック同期部74−1から同期処理が行われた信号を入力し、入力した信号に含まれる有効ブロックのデータを検出し、当該有効ブロックのデータに対してFFTを行い、周波数領域の受信信号Y1(f)を生成する。そして、フーリエ変換部76−1は、周波数領域の受信信号Y1(f)を周波数領域MIMO信号分離部78に出力する。
受信ブランチ#2の図示しないフーリエ変換部76−2は、フーリエ変換部76−1と同様の処理を行うことで、周波数領域の受信信号Y2(f)を生成し、周波数領域の受信信号Y2(f)を周波数領域MIMO信号分離部78に出力する。
チャネル推定部77−1は、ブロック同期部74−1から同期処理が行われた信号を入力し、入力した信号に含まれる連続する2つの受信UWを検出し、当該2つの受信UWのうち2番目の受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。そして、チャネル推定部77−1は、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)に所定の補間処理を施し、補間処理後の周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を周波数領域MIMO信号分離部78に出力する。補間処理については後述する。
受信ブランチ#2の図示しないチャネル推定部77−2は、チャネル推定部77−1と同様の処理を行うことで、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定し、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を周波数領域MIMO信号分離部78に出力する。
(第1の信号形式/第1のチャネル推定方法を用いる場合)
図2に示した第1の信号形式を用いる場合について説明する。チャネル推定部77−1は、図2に示した送信信号x1,x2における第1の信号形式の信号が多重された受信信号y1のうち、第1ブロックの受信UW及び第2ブロックの受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。また、チャネル推定部77−2は、図2に示した送信信号x1,x2における第1の信号形式の信号が多重された受信信号y2のうち、第1ブロックの受信UW及び第2ブロックの受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。尚、前述のとおり、第1ブロック及び第2ブロックの識別は、ブロック同期部74−1,74−2により既になされている。
具体的には、チャネル推定部77−1は、第1ブロックの2つの受信UWのうち2番目の受信UWと、第2ブロックの2つの受信UWのうち2番目の受信UWとの和(加算結果)に対しFFTを行う。そして、チャネル推定部77−1は、受信UWのFFT結果と送信UWをFFTした結果(参照信号)とに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f)を推定する。
チャネル推定部77−1は、第1ブロックの2つの受信UWのうち2番目の受信UWと、第2ブロックの2つの受信UWのうち2番目の受信UWとの差(減算結果)に対しFFTを行う。そして、チャネル推定部77−1は、受信UWのFFT結果と送信UWの参照信号とに基づいて、周波数領域のチャネル応答H12(f)を推定する。
つまり、チャネル推定部77−1は、第1ブロック及び第2ブロックの受信UWと各送信系統に割り当てた直交符号とを掛け合わせた結果(ブロック毎に乗算し、乗算結果をブロック間で加算した結果)に対しFFTを行う。そして、チャネル推定部77−1は、受信UWのFFT結果と、送信UWの参照信号とに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。
チャネル推定部77−2は、チャネル推定部77−1と同様の処理を行うことで、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。
(第2の信号形式/第2のチャネル推定方法を用いる場合)
図3に示した第2の信号形式を用いる場合について説明する。チャネル推定部77−1は、図3に示した送信信号x1,x2における第2の信号形式の信号が多重された受信信号y1のうち、第1ブロックの受信UW及び第2ブロックの受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。また、チャネル推定部77−2は、図3に示した送信信号x1,x2における第2の信号形式の信号が多重された受信信号y2のうち、第1ブロックの受信UW及び第2ブロックの受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。尚、前述のとおり、第1ブロック及び第2ブロックの識別は、ブロック同期部74−1,74−2により既になされている。
具体的には、チャネル推定部77−1は、第1ブロックの2つの受信UWのうち2番目の受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f)を推定する。また、チャネル推定部77−1は、第2ブロックの2つの受信UWのうち2番目の受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答H12(f)を推定する。
チャネル推定部77−2は、チャネル推定部77−1と同様の処理を行うことで、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。
(第3のチャネル推定方法/第3のチャネル推定方法を用いる場合)
図4に示した第3の信号形式を用いる場合について説明する。チャネル推定部77−1は、図4に示した送信信号x1,x2における第3の信号形式の信号が多重された受信信号y1のうち、プリアンブル1の受信UW及びプリアンブル2の受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。また、チャネル推定部77−2は、図4に示した送信信号x1,x2における第3の信号形式の信号が多重された受信信号y2のうち、プリアンブル1の受信UW及びプリアンブル2の受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。
具体的には、チャネル推定部77−1は、プリアンブル1の2つの受信UWのうち2番目の受信UWと、プリアンブル2の2つの受信UWのうち2番目の受信UWとの和(加算結果)に対しFFTを行う。そして、チャネル推定部77−1は、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f)を推定する。
チャネル推定部77−1は、プリアンブル1の2つの受信UWのうち2番目の受信UWと、プリアンブル2の2つの受信UWのうち2番目の受信UWとの差(減算結果)に対しFFTを行う。そして、チャネル推定部77−1は、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答H12(f)を推定する。
つまり、チャネル推定部77−1は、プリアンブル1及びプリアンブル2の受信UWと各送信系統に割り当てた直交符号とを掛け合わせた結果(プリアンブル毎に乗算し、乗算結果をプリアンブル間で加算した結果)に対しFFTを行う。そして、チャネル推定部77−1は、受信UWのFFT結果と、送信UWの参照信号とに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。
チャネル推定部77−2は、チャネル推定部77−1と同様の処理を行うことで、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。
(第4のチャネル推定方法/第4のチャネル推定方法を用いる場合)
図5に示した第4の信号形式を用いる場合について説明する。チャネル推定部77−1は、図5に示した送信信号x1,x2における第4の信号形式の信号が多重された受信信号y1のうち、プリアンブル1の受信UW及びプリアンブル2の受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)を推定する。また、チャネル推定部77−2は、図5に示した送信信号x1,x2における第4の信号形式の信号が多重された受信信号y2のうち、プリアンブル1の受信UW及びプリアンブル2の受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。
具体的には、チャネル推定部77−1は、プリアンブル1の2つの受信UWのうち2番目の受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f)を推定する。また、チャネル推定部77−1は、プリアンブル2の2つの受信UWのうち2番目の受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答H12(f)を推定する。
チャネル推定部77−2は、チャネル推定部77−1と同様の処理を行うことで、周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)を推定する。
前述のとおり、UWの長さは、有効ブロック(図2〜図5を参照)の長さの1/8等である。このため、UWに基づいて推定された周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)の周波数間隔は、有効ブロックの周波数領域の信号成分よりも長くなる。
そこで、チャネル推定部77−1,77−2は、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)の周波数間隔を、有効ブロックの周波数領域の信号成分と同等にするために、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)に補間処理を施す。そして、補間処理後の周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)が、周波数領域MIMO信号分離部78に出力される。
図7に戻って、周波数領域MIMO信号分離部78は、受信ブランチ#1の雑音電力検出部75−1から雑音電力n1を、フーリエ変換部76−1から周波数領域の受信信号Y1(f)を、チャネル推定部77−1から周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f)をそれぞれ入力する。また、周波数領域MIMO信号分離部78は、受信ブランチ#2の雑音電力検出部75−2から雑音電力n2を、フーリエ変換部76−2から周波数領域の受信信号Y2(f)を、チャネル推定部77−2から周波数領域のチャネル応答H21(f),H22(f)をそれぞれ入力する。
周波数領域MIMO信号分離部78は、雑音電力n1,n2、周波数領域の受信信号Y1(f),Y2(f)及びチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)に基づいて、ZFアルゴリズムまたはMMSEアルゴリズムにより、MIMOの信号分離を行う。そして、周波数領域MIMO信号分離部78は、周波数領域の送信信号X1(f),X2(f)を推定する。そして、周波数領域MIMO信号分離部78は、周波数領域の送信信号X1(f),X2(f)を逆フーリエ変換部79に出力する。
逆フーリエ変換部79は、周波数領域MIMO信号分離部78から周波数領域の送信信号X1(f),X2(f)を入力し、周波数領域の送信信号X1(f),X2(f)にIFFTを行い、時間領域の送信信号x1(t),x2(t)を生成する。そして、逆フーリエ変換部79は、時間領域の送信信号x1(t),x2(t)を判定/尤度計算部80に出力する。
判定/尤度計算部80は、逆フーリエ変換部79から時間領域の送信信号x1(t),x2(t)を入力し、時間領域の送信信号x1(t),x2(t)と既知の送信信号とを比較して、最も近い送信信号を判定する。または、判定/尤度計算部80は、時間領域の送信信号x1(t),x2(t)に対し、ビット尤度(ビット毎に0か1かの確からしさ)を計算する。そして、判定/尤度計算部80は、判定または計算後の信号を内デインタリーブ部81に出力する。
内デインタリーブ部81は、判定/尤度計算部80から判定または計算後の信号を入力し、図6に示した内インタリーブ部17−1,17−2の逆の処理を行うことで、内デインタリーブを行う。そして、内デインタリーブ部81は、内デインタリーブ後の信号を内符号復号部82に出力する。
内符号復号部82は、内デインタリーブ部81から内デインタリーブ後の信号を入力し、図6に示した内符号符号化部15に対応して、誤り訂正符号の内符号復号を行う。そして、内符号復号部82は、内符号復号後の信号を外デインタリーブ部83に出力する。
外デインタリーブ部83は、内符号復号部82から内符号復号後の信号を入力し、図6に示した外インタリーブ部14の逆の処理を行うことで、外デインタリーブを行う。そして、外デインタリーブ部83は、外デインタリーブ後の信号を外符号復号部84に出力する。
外符号復号部84は、外デインタリーブ部83から外デインタリーブ後の信号を入力し、図6に示した外符号符号化部13に対応して、誤り訂正符号の外符号復号を行う。そして、外符号復号部84は、外符号復号後の信号をエネルギ逆拡散部85に出力する。
エネルギ逆拡散部85は、外符号復号部84から外符号復号後の信号を入力し、図6に示したエネルギ拡散部12にて用いた同じ擬似ランダム符号との排他的論理和の演算を行い、元のデータパケットに戻す。そして、エネルギ逆拡散部85は、元に戻したデータパケットをデータフレーム同期部86に出力する。
データフレーム同期部86は、エネルギ逆拡散部85からデータパケットを入力し、図6に示したデータフレーム同期部11の逆の処理を行うことで、データフレームの構成を元に戻し、元の情報を生成する。そして、データフレーム同期部86は、元の情報を出力する。
以上のように、本発明の実施形態の受信装置2によれば、SC−MIMO復調部70のブロック同期部74−1,74−2は、受信信号y1,y2に対し相関を求める同期処理により、ブロックの先頭を検出し、プリアンブルの先頭を検出する。また、ブロック同期部74−1,74−2は、第1または第2のチャネル推定方法(図2、図3を参照)を用いる場合、ブロック情報を検出し、ブロック情報に基づいて、当該ブロックが第1ブロックであるか、または第2ブロックであるかを判断する。
チャネル推定部77−1,77−2は、第1または第2のチャネル推定方法(図2、図3を参照)を用いる場合、第1ブロックの受信UW及び第2ブロックの受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)を推定する。また、チャネル推定部77−1,77−2は、第3または第4のチャネル推定方法(図4、図5を参照)を用いた場合、プリアンブル1の受信UW及びプリアンブル2の受信UWに基づいて、周波数領域のチャネル応答H11(f),H12(f),H21(f),H22(f)を推定する。
本発明の実施形態では、チャネル応答を推定するためのUWとして、Chu系列またはFrank−Zadof系列を使用するようにした。これにより、送信系統間の相関を0とすることができ、精度高くチャネル応答を推定することが可能となる。つまり、送信系統間で相関が完全には0にならないことに起因して、チャネル推定の精度が低下するという従来の問題を解決することができる。
また、本発明の実施形態では、第1または第2のチャネル推定方法(図2、図3を参照)を用いる場合には、ブロック毎に、チャネル応答を推定するためのUWを配置しているため、高速なチャネル変動にも追従できる。つまり、タイムスロット毎にパイロットシンボルを配置する特許文献3よりも、UWが配置されたブロックの時間長が短いから、高速なチャネル変動時にチャネル応答の誤差が残るという従来の問題を解決することができる。
また、本発明の実施形態では、チャネル応答を推定するためのUWが、有効ブロックの1/8等の程度であるCPと同じ比較的短い長さに設定され、さらに、連続した2つのUWが設定され、前半のUWはCPの役目を果たすようにした。これにより、CPの時間長(UWの時間長)内に収まる遅延波に対応してチャネル応答を推定することができる。したがって、UWは、比較的短い時間長内に収まる遅延波に対応可能なチャネル応答を推定するのに必要十分な長さのパイロット長であるから、伝送効率が良く、データ伝送のために多くの時間を割くことができる。つまり、パイロットシンボルの時間長が必要以上に長いことに起因して、伝送レートが低くなり伝送効率が低下するという従来の問題を解決することができる。
このように、SC−MIMO方式において、必要十分な時間長のパイロットシンボルを用いて、精度高くチャネル応答を推定することが可能となる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、図1に示した本発明の実施形態は、2送信2受信の2×2SC−MIMO方式を用いた例である。本発明は、2送信2受信の2×2SC−MIMO方式に適用があるだけでなく、その他のSC−MIMO方式にも適用がある。要するに、本発明は、複数の送信アンテナ及び単数または複数の受信アンテナに対応したSC−MIMO方式に適用がある。
また、複数の送信アンテナ及び単数または複数の受信アンテナに対応したSC−MIMO方式において、送信アンテナ数(送信ブランチ数、送信系統数)をn(nは2以上の整数)とし、受信アンテナ数(受信ブランチ数、受信系統数)をm(mを1以上の整数)とする。
第1のチャネル推定方法を用いる場合、送信装置1のSC−MIMO変調部10は、複数の送信系統において直交する長さがn以上の直交符号を用いて、その直交符号の長さと同じ数のブロックにわたって、2つの連続するUWに対しその直交符号を掛ける(乗算する)ことで、直交符号を反映した2つの連続するUWを設定する。
図9は、送信アンテナ数が4(n=4)の場合における第1の信号形式を説明する図である。例えば、送信アンテナ数が4(n=4)の場合、直交符号として、長さが4の(1,1,1,1)、(1,−1,1、−1)、(1,1,−1,−1)、(1,−1,−1,1)を用いる。
図9に示すように、SC−MIMO変調部10は、送信信号xに対し、第1ブロックから第4ブロックまでの2つの連続するUWを同位相に設定する。また、SC−MIMO変調部10は、送信信号x2に対し、第1ブロックと第3ブロックの2つの連続するUWを同位相に、第2ブロックと第4ブロックの2つの連続するUWを逆位相に設定する。また、SC−MIMO変調部10は、送信信号x3に対し、第1ブロックと第2ブロックの2つの連続するUWを同位相に、第3ブロックと第4ブロックの2つの連続するUWを逆位相に設定する。また、SC−MIMO変調部10は、送信信号xに対し、第1ブロックと第4ブロックの2つの連続するUWを同位相に、第2ブロックと第3ブロックの2つの連続するUWを逆位相に設定する。
受信装置2のSC−MIMO復調部70は、第1ブロックから第4ブロックまでの受信UWと各送信系統に割り当てた直交符号とを掛け合わせた結果(ブロック毎に乗算し、乗算結果をブロック間で加算した結果)に対しFFTを行う。そして、SC−MIMO復調部70は、受信UWのFFT結果と、送信UWの参照信号とに基づいて、周波数領域のチャネル応答を推定する。
第2のチャネル推定方法を用いる場合、送信装置1のSC−MIMO変調部10は、各ブロックについて、送信信号x1,・・,xnのうちの1つの送信信号であって、他のブロックとは異なる送信信号に対し(送信信号x1,・・,xnの各送信系統のうちの1つの送信系統であって、他のブロックとは異なる送信系統に対し)、2つの連続するUWを設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、その他の送信信号に対し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。
図10は、送信アンテナ数が4(n=4)の場合における第2の信号形式を説明する図である。例えば、送信アンテナ数が4(n=4)の場合、図10に示すように、SC−MIMO変調部10は、第1ブロックについて、送信信号x1に対し、2つの連続するUWを設定し、送信信号x2,x3,xに対し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、第2ブロックについて、送信信号x2に対し、2つの連続するUWを設定し、送信信号x1,x3,x4に対し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。そして、SC−MIMO変調部10は、第3ブロックについて、送信信号x3に対し、2つの連続するUWを設定し、送信信号x1,x2,x4に対し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。さらに、SC−MIMO変調部10は、第4ブロックについて、送信信号x4に対し、2つの連続するUWを設定し、送信信号x1,x2,x3に対し、2つの連続するUWの位置にヌルデータを設定する。
受信装置2のSC−MIMO復調部70は、各ブロックの受信UWに対しFFTを行い、受信UWのFFT結果及び送信UWの参照信号に基づいて、周波数領域のチャネル応答を推定する。
第3のチャネル推定方法は、第1のチャネル推定方法のブロックをプリアンブルに置き換えることで実現する。第4のチャネル推定方法は、第2のチャネル推定方法のブロックをプリアンブルに置き換えることで実現する。
1 送信装置
2 受信装置
10 SC−MIMO変調部
11 データフレーム同期部
12 エネルギ拡散部
13 外符号符号化部
14 外インタリーブ部
15 内符号符号化部
16 系統間振り分け部
17 内インタリーブ部
18 マッピング部
19 SCブロック構成部
20 帯域制限フィルタ
21 デジタル直交変調部
22 DA変換部
30 送信高周波部
40 送信アンテナ
50 受信アンテナ
60 受信高周波部
70 SC−MIMO復調部
71 AD変換部
72 デジタル直交復調部
73 帯域制限フィルタ
74 ブロック同期部
75 雑音電力検出部
76 フーリエ変換部
77 チャネル推定部
78 周波数領域MIMO信号分離部
79 逆フーリエ変換部
80 判定/尤度計算部
81 内デインタリーブ部
82 内符号復号部
83 外デインタリーブ部
84 外符号復号部
85 エネルギ逆拡散部
86 データフレーム同期部

Claims (8)

  1. 送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、
    前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、
    前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、連続する複数のブロックから1つのブロックを識別するためのブロック情報を設定し、2つの連続する前記UW、前記ブロック情報、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなるブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、
    前記ブロック構成部は、
    前記複数の送信系統において直交する直交符号に基づいて、2つの連続する前記UWを設定する、ことを特徴とするシングルキャリアMIMO送信装置。
  2. 送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、
    前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、
    前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、連続する複数のブロックから1つのブロックを識別するためのブロック情報を設定し、2つの連続する前記UWまたはヌルデータ、前記ブロック情報、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなるブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、
    前記ブロック構成部は、
    前記連続する複数のブロックのそれぞれについて、前記複数の送信系統のうちの1つの送信系統であって、他のブロックとは異なる送信系統に対し、2つの連続する前記UWを設定し、他の送信系統について、2つの連続する前記UWの代わりに前記ヌルデータを設定する、ことを特徴とするシングルキャリアMIMO送信装置。
  3. 送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、
    前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、
    前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、2つの連続する前記UWからなる複数のプリアンブル、及び、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなる複数のブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、
    前記ブロック構成部は、
    前記複数の送信系統において直交する直交符号に基づいて、2つの連続する前記UWを設定する、ことを特徴とするシングルキャリアMIMO送信装置。
  4. 送信対象のデータにMIMO変調を施し、複数の送信アンテナを介して、前記複数の送信アンテナとシングルキャリアMIMO受信装置に備えた単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定するためのパイロット信号を含む送信信号を、シングルキャリアにより前記シングルキャリアMIMO受信装置へ無線伝送するシングルキャリアMIMO送信装置において、
    前記送信対象のデータを、前記複数の送信アンテナに対応する複数の送信系統に振り分ける系統間振り分け部と、
    前記系統間振り分け部により振り分けられたデータにおける所定長の有効ブロックのデータに対し、当該データの後ろの所定部分のコピーであるCP(サイクリックプレフィックス)を付加し、前記パイロット信号を前記CPと同じ長さのUW(ユニークワード)として設定し、2つの連続する前記UWまたはヌルデータからなる複数のプリアンブル、及び、前記CP及び前記有効ブロックのデータからなる複数のブロックを、前記送信系統毎に生成するブロック構成部と、を備え、
    前記ブロック構成部は、
    前記連続する複数のプリアンブルのそれぞれについて、前記複数の送信系統のうちの1つの送信系統であって、他のプリアンブルとは異なる送信系統に対し、2つの連続する前記UWを設定し、他の送信系統について、2つの連続する前記UWの代わりに前記ヌルデータを設定する、ことを特徴とするシングルキャリアMIMO送信装置。
  5. 請求項1のシングルキャリアMIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUW、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号を分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、
    前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のブロックの先頭を検出し、前記受信信号のブロックから前記ブロック情報を検出し、当該ブロック情報に基づいて前記受信信号のブロックを識別するブロック同期部と、
    前記ブロック同期部により、複数の送信系統の全てについて直交符号に基づいて設定されたUWが多重された前記ブロックが識別され、
    当該ブロックに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とするシングルキャリアMIMO受信装置。
  6. 請求項2のシングルキャリアMIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUWまたはヌルデータ、ブロック情報、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号を分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、
    前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のブロックの先頭を検出し、前記受信信号のブロックから前記ブロック情報を検出し、当該ブロック情報に基づいて前記受信信号のブロックを識別するブロック同期部と、
    前記ブロック同期部により、複数の送信系統のうちの1つの送信系統についてのUWと、他の送信系統についてのヌルデータとが多重された前記ブロックが識別され、
    当該ブロックに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とするシングルキャリアMIMO受信装置。
  7. 請求項3のシングルキャリアMIMO送信装置に備えた複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUWからなるプリアンブルが多重された受信信号、及び、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号を分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、
    前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のプリアンブルの先頭及び前記受信信号のブロックの先頭を検出するブロック同期部と、
    前記ブロック同期部により、複数の送信系統の全てについて直交符号に基づいて設定されたUWが多重された前記プリアンブルが検出され、
    当該プリアンブルに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とするシングルキャリアMIMO受信装置。
  8. 請求項4のシングルキャリアMIMO送信装置の複数の送信アンテナを介して送信された送信信号を、単数または複数の受信アンテナを介して受信し、2つの連続するUWまたはヌルデータからなるプリアンブルが多重された受信信号、及び、CP及び有効ブロックのデータからなるブロックが多重された受信信号にMIMO復調を施すことで、前記複数の送信アンテナと前記単数または複数の受信アンテナとの間のチャネル応答を推定し、前記複数の送信アンテナから送信された信号に分離し、元の送信対象のデータに復元するシングルキャリアMIMO受信装置において、
    前記受信信号に対し相関を求める同期処理により、前記受信信号のプリアンブルの先頭及び前記受信信号のブロックの先頭を検出するブロック同期部と、
    前記ブロック同期部により、複数の送信系統のうちの1つの送信系統についてのUWと、他の送信系統についてのヌルデータとが多重された前記プリアンブルが検出され、
    当該プリアンブルに含まれる連続する受信UWのうちの後ろの受信UWを用いてFFT(高速フーリエ変換)を行い、前記FFTの結果と予め設定された参照信号とに基づいて、前記チャネル応答を推定するチャネル推定部と、を備えたことを特徴とするシングルキャリアMIMO受信装置。
JP2015216509A 2015-11-04 2015-11-04 シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置 Active JP6612106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015216509A JP6612106B2 (ja) 2015-11-04 2015-11-04 シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015216509A JP6612106B2 (ja) 2015-11-04 2015-11-04 シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017092555A true JP2017092555A (ja) 2017-05-25
JP6612106B2 JP6612106B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=58768351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015216509A Active JP6612106B2 (ja) 2015-11-04 2015-11-04 シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6612106B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019140590A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 日本放送協会 シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置
JP2020515168A (ja) * 2017-07-25 2020-05-21 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィMitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. K対の参照信号を挿入する方法及びデバイス
JP2021506162A (ja) * 2018-03-22 2021-02-18 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィMitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. クワドラプレットを挿入するデバイス及び方法並びにクワドラプレットを抽出するデバイス及び方法
JP2021506184A (ja) * 2018-03-22 2021-02-18 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィMitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. 特定のstbcプリコーディングのための送信機および方法
US12003350B1 (en) * 2021-02-26 2024-06-04 Space Exploration Technologies Corp. Configurable orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) signal and transmitter and receiver for user terminal to satellite uplink communications

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020515168A (ja) * 2017-07-25 2020-05-21 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィMitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. K対の参照信号を挿入する方法及びデバイス
JP7129996B2 (ja) 2017-07-25 2022-09-02 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ K対の参照信号を挿入する方法及びデバイス
JP2019140590A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 日本放送協会 シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置
JP7133936B2 (ja) 2018-02-14 2022-09-09 日本放送協会 シングルキャリアmimo受信装置
JP2021506162A (ja) * 2018-03-22 2021-02-18 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィMitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. クワドラプレットを挿入するデバイス及び方法並びにクワドラプレットを抽出するデバイス及び方法
JP2021506184A (ja) * 2018-03-22 2021-02-18 ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィMitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. 特定のstbcプリコーディングのための送信機および方法
US12003350B1 (en) * 2021-02-26 2024-06-04 Space Exploration Technologies Corp. Configurable orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) signal and transmitter and receiver for user terminal to satellite uplink communications

Also Published As

Publication number Publication date
JP6612106B2 (ja) 2019-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1976208B1 (en) Single carrier wireless communications system
JP5497800B2 (ja) 直交周波数分割多重無線通信システムにおけるキャリア周波数オフセットを補償するための方法及び装置
CN101577692B (zh) 一种正交频分复用系统的信道估计方法和装置
CN108028669B (zh) 在数字混沌协作网络中通信数据的方法和设备
JP5374508B2 (ja) 超広帯域マルチバンド直交周波数分割多重信号の到着時間推定の方法及びシステム
US20050030886A1 (en) OFDM system and method employing OFDM symbols with known or information-containing prefixes
CN101527596A (zh) 利用突发帧的新型前同步码的无线系统
US9281986B2 (en) Transmission apparatus, reception apparatus, and relay apparatus
CN105229963A (zh) 基于滤波器组的用于发射多载波信号的多载波发射器
JP6612106B2 (ja) シングルキャリアmimo送信装置及びシングルキャリアmimo受信装置
CN102318301B (zh) 具有多个根据g-rake结构的fft的ofdm接收器
JP2006174472A (ja) シンボルタイミング推定方法、シンボルタイミング推定装置及びプログラム
CN101729479B (zh) 一种基于ofdm信号循环平稳特性的盲信道估计方法
WO2009133816A1 (ja) 通信システム、受信装置及び通信方法
CN105516031A (zh) 一种快跳频系统的信道估计和信道均衡方法
KR20040110341A (ko) 채널상태에 따라 다른 채널등화방식을 사용하는tds-ofdm수신기 및 이를 이용한 채널등화방법
JPH11275047A (ja) 送信機、受信機および伝送方法
Trubuil et al. Synchronization, Doppler and channel estimation for OFDM underwater acoustic communications
CN109691048B (zh) 将发送数据格式化为帧结构的发送机和方法
CN104205694A (zh) 信道估计方法和接收机
JP7133936B2 (ja) シングルキャリアmimo受信装置
CN107276925B (zh) 信道估计方法和装置
CN107276940B (zh) 定时同步方法、装置和系统
CN111884979B (zh) 一种基于ofdm智能电网抗脉冲噪声的符号同步方法
JP7289737B2 (ja) データ伝送システム及びデータ伝送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6612106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250