JP2010183399A - マイクロフォン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単なマイクロフォン装置を提供する。
【解決手段】マイク1は、第1操作手段としてのスライド部材13と、第2操作手段としてのプッシュ部材15とを有する。スライド部材13はスライドノブ9を有し、スライドノブ9に対する操作に応じて通電状態と非通電状態が切り換わる。プッシュ部材15は、プッシュボタン11が押されている間、スイッチ21を通電状態にする。スライド部材13とプッシュ部材15の連動機構が設けられている。連動機構は、スライド部材13のスライド方向の移動をプッシュ部材15のプッシュ方向の移動に変換することにより、スライド部材13の操作とプッシュ部材15を連動させる。更に、スライドノブ9とプッシュボタン11はスライド方向に隔離されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチ構造を改良したマイクロフォン装置に関する。
従来、ハンドヘルド型のマイクロフォン装置(以下、マイクロフォン装置を単にマイクともいう)が各種の用途で用いられている。従来の一般的なマイクは、電源投入及び電源解除のために操作されるスライドスイッチを有している。スライドスイッチは、マイク本体の円筒面に設けられ、通電位置と非通電位置の間でスライドされる。
例えば、教育現場では、生徒達がマイクを使って順番に発言することがある。このような場合には、短時間で電源の投入及び解除が繰り返される。しかし、従来のスライドスイッチを備えた構造では、電源投入と電源解除に独立した操作が必要なため、利便性が悪かった。
また、電源が投入された状態でマイクが受け渡される場合、タッチノイズがマイクに拾われ、スピーカから出力される。また、受渡しの時にマイクが落下すると、衝撃音がマイクに入力され、スピーカから出力される。
特許文献1は、上記問題に対処可能なマイクを提案している。同文献では、マイクケースに回動部材が設けられる。回動部材は、マイクケースの窓部から突出する突出部を有する。突出部の外側に可動片が設けられる。また、突出部の内側に押圧片の一端が設けられ、突出部を挟んで可動片と連結される。押圧片の他端は、スイッチレバーに係合する。スイッチレバーは、電源スイッチのピンプランジャに接触する。
上記構成において、可動片は、上位置と下位置の間でスライドされる。可動片が上位置にスライドされると、押圧片がスイッチレバーを押し、マイクが通電状態になる。可動片が下位置にあるときは、可動片が押圧されている間だけ、回動部材が回動し、押圧片がスイッチレバーを押し、マイクが通電状態になる。
上記従来技術によれば、長時間マイクを使用するときは、可動片をスライドすることにより、通電状態が維持される。また、短時間マイクを使用するときは、可動片を押し下げている間だけマイクが通電状態になる。したがって、マイクを短時間使用する場合に操作が簡単になる。
実開昭55−150567号公報
しかしながら、従来のマイクロフォン装置においては、スライド操作と押下げ操作の両方が、一つの可動片に対して行われる。そのため、使用者が、可動片を押し下げている最中に、誤って可動片をスライドさせる可能性があるという問題があった。例えば、操作者が押下げ操作を斜め上方に向けて行った場合には、可動片が押下げられた状態で容易にスライドしてしまう。そして、このような誤操作が行われると、通電状態で可動片がスライドし、可動片とマイクケースの摺動音がノイズとしてマイクに拾われ、スピーカから出力されてしまう。また、上記の誤操作は、無意識に行われてしまう可能性がある。その場合、通電状態に気付かずにマイクが受け渡されてしまい、タッチノイズが出力されてしまう。また、マイクが机等に置かれた場合には、更に大きなノイズが出力される。
また、上記のような誤操作を防ぐために複数のスイッチを設けることも考えられるが、構成が複雑化するという問題がある。
ここでは、スライドノブとプッシュボタンを取り上げて本発明の背景を説明した。しかし、これら操作部材の組み合わせ以外の場合にも同様の問題が生じ得る。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、更に誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単なマイクロフォン装置を提供することにある。
本発明のマイクロフォン装置は、マイク電源の通電状態と非通電状態を切り替える電気接点部品と、第1操作方向への電源投入操作及び電源解除操作を独立して受ける第1操作部位を有する第1操作手段と、前記第1操作方向と異なる第2操作方向への電源投入操作を受ける第2操作部位を有し、前記第2操作方向に前記電源投入操作が行われている間前記電気接点部品を前記通電状態にする第2操作手段と、前記第1操作手段の前記第1操作方向の移動を前記第2操作手段の前記第2操作方向の移動に変換することにより、前記第1操作手段の操作と前記第2操作手段を連動させる連動手段とを備え、前記第1操作手段の前記第1操作部位と前記第2操作手段の前記第2操作部位とが隔離されている。
この構成により、マイクロフォン装置に2つの操作手段と連動手段が設けられる。第1操作手段は、電源投入操作と電源解除操作を独立して受ける構成であり、第1操作部位に対する操作に応じて通電状態と非通電状態が切り換わる。第2操作手段は、電源投入操作が行われている間電気接点部品を通電状態にし、電源投入操作の力が取り除かれると電源を解除する。マイクロフォン装置を長時間使用するときに第1操作手段が便利に使用されるのに対し、短時間に電源投入と電源解除を繰り返す場合には第2操作手段が便利に使用される。また、第2操作手段を用いることにより、受渡し時や落下時にマイク電源がオフになるのでノイズ出力を回避できる。また、連動手段を設けたことにより、第1操作手段に対する操作が第2操作手段を介して電気接点部品に伝えられるので、電気接点部品が一つでよく、構成が簡単である。更に、第1操作部位と第2操作部位が隔離されているので、第2操作手段の操作中に誤って第1操作手段を操作するといった誤操作を防止できる。こうして、短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、更に誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単なマイクロフォン装置を提供できる。
また、本発明のマイクロフォン装置において、前記第1操作手段は、通電位置と非通電位置の間でスライド可能なスライドノブを前記第1操作部位として有するスライド部材を含み、前記第1操作方向は前記スライドノブのスライド方向であり、前記第2操作手段は、プッシュボタンを前記第2操作部位として有するプッシュ部材を含み、前記第2操作方向は前記プッシュボタンのプッシュ方向であり、前記プッシュボタンが前記スライドノブから隔離されている。
この構成により、第1操作手段としてスライド部材が設けられ、第2操作手段としてプッシュ部材が設けられる。スライドノブは長時間使用時での利便性が高く、プッシュボタンは短時間使用時の利便性が高い。そして、上述したように、短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、更に誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単なマイクロフォン装置を提供できる。
また、本発明のマイクロフォン装置において、前記連動手段は、前記スライド部材に設けられた第1斜面と、前記プッシュ部材に設けられた第2斜面とを有し、前記第1斜面及び前記第2斜面は前記スライド方向及び前記プッシュ方向に対して傾斜しており、前記スライド部材が前記非通電位置から前記通電位置にスライドするときに、前記第1斜面が前記第2斜面を押圧し、前記プッシュ部材を前記プッシュ方向に移動させる。
この構成により、スライド部材がスライドされたとき、スライド部材とプッシュ部材の斜面が係合し、プッシュ部材が連動する。係合する2つの斜面からなる簡単な構成により、スライド部材にプッシュ部材を連動させることができる。
また、本発明のマイクロフォン装置は、前記電気接点部品と前記プッシュ部材との間に配置されたバネ部材を有し、前記バネ部材は、前記プッシュ部材を前記プッシュ方向と反対方向に付勢する。
この構成により、プッシュ操作はバネ部材を介して電気接点部品へ伝達される。また、プッシュボタンが押されないときは、バネ部材によりプッシュ部材が付勢されて、非通電状態が維持される。こうして、電気接点部品とプッシュ部材の間にバネ部材を介在させる簡単な構成により、一時的に電源を投入するプッシュ部材の機能を好適に実現できる。
また、本発明のマイクロフォン装置では、前記プッシュボタンが前記スライドノブよりもマイク先端側に配置されている。
この構成により、下記のように誤操作を好適に防止できる。使用者がマイクロフォンを把持しながらプッシュボタンを操作するとき、親指がマイク先端を向いていることが多い。そのため、使用者がプッシュボタンを親指で押し下げる場合、親指がマイク先端側に向けて滑る傾向がある。この構成では、プッシュボタンがスライドノブよりマイク先端側に配置されるので、仮に親指が滑っても、スライドノブに親指が接触しない。したがって、誤操作をより確実に防止できる。
また、本発明のマイクロフォン装置は、前記スライド部材を前記通電位置及び前記非通電位置のいずれかにロックするロック手段を有する。
この構成により、スライド部材を通電位置又は非通電位置に確実に保持でき、通電状態又は非通電状態を確実に維持できる。
また、本発明のマイクロフォン装置において、前記ロック手段は、前記スライド部材に設けられており弾性的に撓み変形可能な弾性片部から突出する弾性爪を有し、前記弾性爪が、前記通電位置及び前記非通電位置にそれぞれ対応する複数の爪嵌合部のいずれかに嵌り、前記スライド部材の移動を制限する。
この構成により、スライド部材に弾性爪を設ける簡単な構成により、スライド部材を通電位置又は非通電位置に係止できる。
また、本発明のマイクロフォン装置は、前記プッシュボタンへの荷重が所定の上限荷重を超える前に前記プッシュ部材の前記プッシュ方向への移動を規制する突当構造を有する。
この構成により、いたずら等によりプッシュボタンが異常な過荷重で押し込まれた場合でも電気接点部品が破損するのを防ぐ保護機能を提供できる。しかも、このような保護機能を、部品点数を増加させることなく実現できる。
また、本発明のマイクロフォン装置は、前記プッシュ部材及び前記スライド部材を覆う操作パネルを有し、前記操作パネルは、前記プッシュボタンを露出させるボタン開口と、前記スライドノブを露出させるノブ開口とを有し、前記ボタン開口と前記ノブ開口が仕切部で仕切られている。
この構成により、プッシュボタンとスライドノブを適切に隔離でき、誤操作を確実に防止できる。
また、本発明のマイクロフォン装置において、前記操作パネルは、傾斜面で囲まれた凹部を有し、前記凹部の底部に前記ボタン開口及び前記ノブ開口が設けられている。
この構成により、操作パネルの凹部にプッシュボタンとスライドノブが配置される。操作パネルの凹部は傾斜面で囲まれる。これにより、使用者の指が傾斜面で案内され、誤操作を低減でき、操作が容易になる。好ましくは、プッシュボタンがスライドノブよりマイク先端側であって、傾斜面の近傍に配置される。これにより、使用者の親指がプッシュボタンから滑ろうとしても、操作パネルの傾斜面に支持される。したがって、滑りを防止でき、操作が容易になる。
また、本発明のマイクロフォン装置は、前記操作パネルに着脱可能であり、前記プッシュボタン及び前記スライドノブの一方を選択的に覆う誤操作防止カバーを含む。
この構成により、プッシュボタン及びスライドノブの一方が誤操作防止カバーで覆われる。これにより、ユーザが長期的にプッシュボタンとスライドノブの一方を操作することを想定している場合に、隣接する他方の操作部位に誤って触れることを防止できる。
上記のように、本発明は、第1操作手段に加えて上記の第2操作手段を設け、第1操作手段と第2操作手段を連動させ、更に、第1操作部位と第2操作部位を隔離しており、このような構成を設けたことにより、短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、更に誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単なマイクロフォン装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態のマイクロフォン装置について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態のマイクロフォン装置(以下、単にマイクという)を図1〜図7に示す。図1は、マイク1の分解斜視図であり、図2は、マイク1の外観の斜視図であり、図3は、マイク1の操作パネル部を拡大した斜視図であり、図4は、操作パネル部の正面図であり、図5は、非通電状態(オフ状態)におけるマイク1を図4のA−A線で切断した断面図であり、更に、図6は、図5に対応する断面図であり、プッシュ操作状態を示す。図7も図5に対応する断面図であるが、図7は、スライド操作を示す。
まず、図2及び図3の外観図を参照すると、マイク1は全体としては筒型であり、本体ケース3の先端に集音部5が設けられている。本体ケース3の外面には操作パネル7が設けられており、本体ケース3と共にマイク本体を構成している。そして、操作パネル7にスライドノブ9及びプッシュボタン11が配置されている。スライドノブ9は外面に沿ってスライド可能であり、プッシュボタン11は外面に垂直に押下げ可能である。
以下、マイク1の集音部側を「先端」又は「上」といい、反対側を「基端」又は「下」という。また、筒形状の外面側を「外側」といい、筒形状の中心側を「内側」という。更に、操作パネル7に垂直な方向をX方向といい、操作パネル7の上下方向をY方向という。X方向はプッシュボタン11のプッシュ方向であり、Y方向はスライドノブ9のスライド方向である。
次に、図1等を参照して、マイク1の構成をより詳細に説明する。図1に示すように、マイク1は、本体ケース3を有しており、そして、本体ケース3には、操作パネル7、スライド部材13、プッシュ部材15、スプリング17及びプリント基板19が組み付けられている。上記のスライドノブ9はスライド部材13に設けられ、プッシュボタン11はプッシュ部材15に設けられている。更に、プリント基板19にはスイッチ21が備えられている。
本体ケース3は分割構造を有しており、2つの半部が組み合わされて、筒形状が形成される。操作パネル(スイッチパネル)7は、本体ケース3の円筒面から露出するように、本体ケース3に組み付けられる。操作パネル7は、本体ケース3の2つの半部に挟まれることにより、本体ケース3に完全に拘束されている。
操作パネル7の外面には凹部31が設けられており、凹部31は傾斜面33で囲まれている。凹部31の底部35には、ボタン開口37及びノブ開口39が設けられている。ボタン開口37は円形であり、ノブ開口39は四角形であり、ボタン開口37の方がノブ開口39より先端側に位置している。ボタン開口37とノブ開口39は仕切部41で仕切られている。また、操作パネル7は、凹部31より先端側に、インジケータランプ用の2つの開口43を有している。
スライド部材13は、操作パネル7の内側に配置されている。スライド部材13は、本体ケース3と操作パネル7により、X方向には移動不能に拘束されており、Y方向には4mmの範囲で移動可能である。スライドストロークの上端を通電位置(オン位置)といい、下端を非通電位置(オフ位置)という。図5では、スライド部材13が非通電位置にある。図7では、スライド部材13が通電位置にある。
スライド部材13はスライドプレート51を有し、スライドプレート51の左右両端から内側に脚部53が延びており、脚部53の先端が両側に突出して、案内凸部55を形成している。案内凸部55が、本体ケース3に設けられた案内溝に嵌っており、これによりスライド部材13はY方向にスライド可能である。
スライドノブ9は、スライドプレート51から外側に向けて突出している。スライドノブ9は薄い板であり、操作パネル7のノブ開口39から突き出している。ノブ開口39は、スライドノブ9がスライドしても操作パネル7と干渉しないように、スライドノブ9のストロークに応じた四角形の形状を有している。
また、スライドプレート51は、スライドノブ9の上側にボタンのための開口57を有している。開口57をプッシュボタン11が貫通している。スライド部材13がスライドしてもプッシュボタン11と干渉しないように、開口57はスライドノブ9のストロークに応じた長さの長円形を有している。
また、スライドプレート51の下端からは、弾性片部59が突き出しており、そして、弾性片部59の先端には、外側を向くように弾性爪61が設けられている。弾性爪61は、操作パネル7の裏面に設けられた2つの爪嵌合部63、65(図5)の一方に嵌る。
各々の爪嵌合部63、65は、弾性爪61と係合する形状を有する溝である。下側の爪嵌合部63はスライドノブ9の非通電位置に対応しており、上側の爪嵌合部65はスライドノブ9の通電位置に対応している。図5に示されるように、スライド部材13が下方の非通電位置にあるときは弾性爪61が下側の爪嵌合部63と係合する。図7に示されるように、スライド部材13が上方の通電位置にあるときは、弾性爪61が上側の爪嵌合部65と係合する。
上記のように弾性爪61が爪嵌合部63又は65に嵌るので、スライドノブ9は通電位置又は非通電位置にロックされており、スライドノブ9に所定のスライド操作力が加わらないとスライド部材13はスライドしない。所定のスライド操作力がスライドノブ9に加わると、弾性片部59が撓み、弾性爪61が爪嵌合部63又は65から外れ、スライド部材13がスライドする。このように、弾性爪61は、本発明のロック手段を構成している。
次に、プッシュ部材15について説明する。プッシュ部材15は、スライド部材13の内側に配置されている。プッシュ部材15は、本体ケース3と操作パネル7により、Y方向には移動不能に拘束されているが、X方向には2mmの範囲で移動可能である。
プッシュ部材15は、板状のボタンベース71を有し、ボタンベース71は、スライド部材13のスライドプレート51の内側に接しており、また、両側の脚部53の間に位置している。ボタンベース71からは外側に向けて円形のプッシュボタン11が突出している。プッシュボタン11は、スライド部材13の開口57を通り抜け、更に、操作パネル7のボタン開口37を通り抜けて、マイク本体の外側に突き出している。
ここで、操作パネル7のボタン開口37とノブ開口39は上述したように仕切部41で仕切られて離れており、ボタン開口37がノブ開口39よりもマイク先端側に位置している。したがって、プッシュ部材15とスライド部材13は重なって配置されているものの、スライドノブ9(本発明の第1操作部位)とプッシュボタン11(本発明の第2操作部位)は上下に離れ、完全に隔離されており、プッシュボタン11の方がスライドノブ9よりもマイク先端側に位置している。
プッシュ部材15は、先端の当接部73にてスプリング17の先端部89に接しており、スプリング17により外側に向けて、すなわちプッシュ方向(X方向)と反対側に向けて付勢されている。したがって、スプリング17のテンションが加わっているので、所定のプッシュ操作力が加わらないとプッシュボタン11は押し下げられない。上記プッシュ操作力が加わると、プッシュボタン11がプッシュ方向に押し下げられる。
また、図8及び図9を参照して、スイッチ保護のための突当構造について説明する。図8に示すように、プッシュ部材15は、先端に2つの突起部75を有している。これら突起部75は、左右両端に設けられており、内側に向けて突出している。突起部75は、本発明の突当構造を構成しており、プッシュボタン11の押下げ量が所定の最大プッシュストロークに達すると、突起部75が、本体ケース3の隔壁に設けられた突当部である突当壁77(図9)に当接し、プッシュボタン11がそれ以上は押下げ不能になる。この突当構造は、プッシュボタン11への荷重が所定の上限荷重を超える前にプッシュ部材15の移動が規制されるように設定されており、スイッチ21の保護機能を提供する。上限荷重は例えば15kgである。
プッシュボタン11の最大ストロークは上記の突当位置によって決まる。プッシュボタン11が押し下げられていないときは、プッシュ部材15がスプリング17により付勢されて、スライド部材13に突き当たっている。これらの突当位置間の距離が、プッシュストロークであり、上述のように約2mmに設定されている。
次に、スプリング17について説明する。スプリング17は、既に述べたように、プッシュ部材15を外側に向けて付勢している。スプリング17は板バネであり、折り曲げられた形状を有しており、折曲げ部81の一方の側が固定部83であり、他方の側が可動部85である。折曲げ部81が下側に配置され、固定部83及び可動部85が上方に延びており、固定部83が内側に、可動部85が外側に配置されている。
固定部83は、本体ケース3に取り付けられており、完全に拘束されている。折曲げ部81が本体ケース3の支点87(図5)に係合している。可動部85は、支点87にて固定された片持ち梁であり、X方向(プッシュボタン11のプッシュ方向)に撓み変形可能である。
可動部85は、図示のように、支点87から上方に延び、それから、上方かつ内側に向けて屈曲してスイッチ21に向かって延びる。可動部85とスイッチ21の間には隙間が設けられている。可動部85は、スイッチ21の近傍で再び屈曲して上方かつ外側に延びており、そして、可動部85の先端部89が、プッシュ部材15の上端の当接部73に当接し、当接部73を外側へ向けて付勢している。
可動部85がこのような形状を有することにより、スプリング17がプッシュボタン11を外側に向けて付勢している。そして、この付勢力により、プッシュボタン11が押されていないとき、プッシュ部材15がスライド部材13に当接する。プッシュボタン11が押されると、可動部85が撓み、スイッチ21に当接し、スイッチ21を押す。このように、プッシュボタン11のプッシュ操作は、スプリング17を介してスイッチ21に伝達される。
次に、プリント基板19とスイッチ21について説明する。プリント基板19は、本体ケース3内に収容されている。スイッチ21はプリント基板19に取り付けられており、プリント基板19を介して本体ケース3に完全に拘束されている。
スイッチ21は、プッシュタイプのスイッチであり、押下げられる部位としてステム91を有している。ステム91が押されると、内部の接点回路が閉成し、マイク1の電源が投入される。ステム91が押下げ状態から解除されると、接点が開き、電源が解除される。こうして、マイク1(スイッチ21)の通電状態(オン状態)と非通電状態(オフ状態)が切り替わる。
プリント基板19には、更に、2つのインジケータランプ93が取り付けられている。各々のインジケータランプ93は、LEDである。インジケータランプ93は、スイッチ21の上方に位置しており、操作パネル7の開口43から露出している。
次に、図10及び図11を参照し、スライド部材13とプッシュ部材15の連動機構について説明する。この連動機構は、スライドノブ9が操作されたときに、スライド部材13の動きにプッシュ部材15を連動させるために設けられている。
図10は、スライド部材13の裏面とプッシュ部材15の外面を示しており、図11は、マイク1を図4のラインB−Bで切断した断面図であり、ラインB−Bは連動機構を通っている。図11には連動機構の動作が示されている。
図10に示されるように、連動機構は、スライド部材13の第1斜面101とプッシュ部材15の第2斜面103とで構成されている。第1斜面101は、スライド部材13のスライドプレート51の裏面に設けられている。より詳細には、第1斜面101は、左右の脚部53の各々に隣接して、脚部53の内壁面に設けられている。また、第2斜面103は、プッシュ部材15のボタンベース71の左右両端に設けられている。
図11に示されるように、第1斜面101及び第2斜面103は、同じ角度で傾斜しており、そして、これら第1斜面101及び第2斜面103はX方向(プッシュ方向)とY方向(スライド方向)の両方に対して傾斜している。
スライド部材13が下方の非通電位置にあるとき、第1斜面101及び第2斜面103は、小さい隙間を隔てて近接している。電源投入のためにスライド部材13が上方にスライドされると、第1斜面101が第2斜面103に接触し、係合する。第1斜面101が第2斜面103を押し、スライド部材13のスライド方向の移動が、プッシュ部材15のプッシュ方向の移動に変換される。こうして、プッシュ部材15は、スライド部材13に連動して、プッシュ方向に移動し、スプリング17を介してスイッチ21を閉じる。スライド部材13が下方向にスライドされると、第1斜面101もスライドして第2斜面103から離れ、スイッチ21が開く。
以上にマイク1の構成について説明した。上記の実施の形態では、スライド部材13及びプッシュ部材15が本発明の第1操作手段及び第2操作手段に相当する。ただし、本発明の範囲内で、第1操作手段及び第2操作手段は上記構成に限定されなくてよい。
次に、本実施の形態に係るマイク1の動作について説明する。ここでは、マイク1の2つの操作方法について説明する。2つの操作方法とは、プッシュ操作とスライド操作である。
まず、図5、図6及び図12を参照し、プッシュ操作について説明する。図12はプッシュ操作方法を示し、図5は操作前の状態を示し、図6は、プッシュ操作が行われている状態を示す。プッシュ操作では、使用者がマイク1を握り、電源投入操作として親指でプッシュボタン11をX方向に押し下げる。プッシュボタン11が押し下げられると、プッシュ部材15がスプリング17を介して、スイッチ21を押し下げる。詳細には、プッシュ部材15がスプリング17の付勢力に打ち勝ってX方向に移動し、スプリング17の可動部85を撓ませ、可動部85がスイッチ21のステム91に接触し、押し下げる。これにより、スイッチ21が閉じ、マイク1は通電状態になる。
プッシュ操作を終了するときは、プッシュボタン11から使用者の親指が離され、プッシュ操作力が取り除かれる。スプリング17の形状が復元し、プッシュ部材15をプッシュ方向と反対に付勢し、プッシュボタン11は元の位置に戻る。スプリング17の可動部85は、スイッチ21から離れ、スイッチ21の接点が開き、マイク1は非通電状態になる。
上記のように、プッシュ操作では、プッシュボタン11が押されている間のみ、すなわち電源投入操作中のみ、マイク1が通電状態になる。プッシュボタン11の押下力が取り除かれると、電源が解除され、マイク1は非通電状態になる。このようなプッシュ操作は、短時間の使用において便利である。また、マイク1を受け渡したり、マイク1が落下した場合でも、プッシュボタン11から手が離れた瞬間に電源が解除される。したがって、タッチノイズや衝撃音が出力されるのを回避できる。
また、プッシュ操作において、いたずらなどにより異常な過荷重でプッシュボタン11が押し込まれたとする。このような場合でも、図9を用いて説明したように、保護機構によってスイッチ21が保護される。保護機構は、プッシュ部材15の突起部75と、本体ケース3の突当壁77とからなる突当構造である。以下、保護機構の動作を説明する。
図9に示されるように、プッシュボタン11が押されてマイク1が通電状態になった後、更に、プッシュボタン11が押し込まれ、プッシュ荷重が増大したとする。スプリング17の先端部89が、プッシュ部材15の先端の当接部73に押され、スプリング17の可動部85が更に弾性変形する。そして、プッシュボタン11の押下げ量が所定の最大プッシュストロークに達すると、プッシュ部材15の突起部75が、本体ケース3の隔壁の一部である突当壁77に突き当たる。これにより、更にプッシュ荷重が増大しても、プッシュ部材15の移動は突当壁77に阻止される。したがって、スプリング17及びスイッチ21への荷重がそれ以上増大せず、スイッチ21及びスプリング17の破損を防止することができる。
次に、図5、図7、図11及び図13を参照し、スライド操作について説明する。図13は操作方法を示し、図5は電源投入操作前の状態を示し、図7は電源投入操作後の状態を示し、図11は、第1斜面101、第2斜面103からなる連動機構の動作を示している。スライド操作では、使用者がマイク1を握り、親指でスライドノブ9を上下にスライドする。上方へのスライドが、電源投入操作であり、下方へのスライドが、電源解除操作である。
まず、マイク1が非通電状態にあったとする。非通電状態では、図5に示されるように、スライド部材13が下方の非通電位置にある。そして、スライド部材13の弾性爪61が、操作パネル7の下側の爪嵌合部63に嵌っており、スライド部材13は非通電位置にてロックされている。
スライドノブ9に対して上向きのスライド操作力が加えられると、スライド部材13の弾性片部59が弾性変形して撓み、弾性爪61が爪嵌合部63から外れ、スライド部材13がスライドする。そして、スライド部材13の第1斜面101が、プッシュ部材15の第2斜面103に接触し、この第2斜面103を押圧する。傾斜面により力の方向が変換され、プッシュ部材15はプッシュ方向の力を受ける。
スライド部材13はY方向にスライド可能だがX方向には拘束されている。一方、プッシュ部材15はX方向に移動可能である。したがって、スライド部材13がスライド方向に移動し続けると、第1斜面101と第2斜面103が摺動し、スライド部材13の移動に応じてプッシュ部材15がプッシュ方向に移動し、スプリング17が撓む。スライド部材13が更に進むと、スプリング17の可動部85がスイッチ21に接触し、スイッチ21のステム91が押され、接点が導通し、マイク1が通電状態になる。
図11に示されるように、スライド部材13が更に移動すると、第1斜面101が第2斜面103を通り過ぎ、スライド部材13の裏面がプッシュ部材15に接する。そして、スライド部材13が上側のストローク端である通電位置に達すると、スライド部材13の弾性爪61が上側の爪嵌合部63に嵌り込み、通電状態でスライド部材13がロックされる。
スライド操作では、電源投入後に使用者の指がスライドノブ9から離され、操作力が取り除かれても、スライド部材13が固定され、通電状態が維持される。したがって、マイク1を長時間使用する場合に、操作力を加え続ける必要がないので、使用者のストレスが少ない。
次に、電源解除操作を説明する。電源解除操作は、上記の電源投入操作の逆である。使用者は、マイク1を握り、親指でスライドノブ9を下方にスライドさせる。スライドノブ9に下向きのスライド操作力が加わると、スライド部材13の弾性片部59が弾性変形して撓み、弾性爪61が上側の爪嵌合部63から外れ、スライド部材13が下方へとスライドを開始する。スライド部材13の第1斜面101も下方へ移動し、第2斜面103に到達し、第2斜面103と摺動する。これにより、第2斜面103が外側に向けて移動可能になるので、プッシュ部材15がスプリング17の復元力に付勢されて外側に移動する。第1斜面101が第2斜面103から離れると、プッシュ部材15はスライド部材13に当接し、完全に元の位置に戻る。スプリング17の可動部85はスイッチ21のステム91から離れ、スイッチ21の接点が開き、マイク1は非通電状態になる。スライド部材13は下側のストローク端である非通電位置に達し、スライド部材13の弾性爪61が下側の爪嵌合部63に嵌り込み、非通電状態でスライド部材13がロックされる。
次に、本実施の形態の変形例を説明する。この変形例では、着脱可能な誤操作防止カバーが設けられる。使用者が、長期的にスライドノブ9とプッシュボタン11の一方を使用することを選択したとする。このような場合、使用されない側の操作部は、当面不要であり、誤操作の要因になる。そこで、本実施の形態では、使用されない操作部に誤って触れることを防止するために、誤操作防止カバーが設けられる。
図14を参照すると、誤操作防止カバー111は、スライドノブ9及びプッシュボタン11の片方を覆う形状を有している。誤操作防止カバー111は、操作パネル7の凹部31における上下端の半円と適合する半円部を有している。誤操作防止カバー111の左右両端からは、脚部113が延びており、脚部113は先端に嵌合爪115を有している。
一方、マイク1の操作パネル7は、プッシュボタン11の左右両側に嵌合孔117を有し、スライドノブ9の両側にも同様に嵌合孔119を有している。嵌合孔117は、プッシュボタン11が通るボタン開口37の縁部に形成された凹部(切欠き)で構成されている。また、嵌合孔119は、スライドノブ9が通るノブ開口39の縁部に形成された凹部(切欠き)で構成されている。
このような構成により、誤操作防止カバー111は操作パネル7に着脱可能である。そして、誤操作防止カバー111は、操作パネル7に取り付けられて、プッシュボタン11又はスライドノブ9を覆う。
使用者がスライドノブ9を長期的に使用する場合、図15に示されるように、誤操作防止カバー111は、半円部が上側を向くように配置される。そして、左右の脚部113が、プッシュボタン11の左右の嵌合孔117に挿入される。これにより、左右の嵌合爪115が嵌合孔117に係合し、誤操作防止カバー111が操作パネル7に固定され、プッシュボタン11の外観を覆う。したがって、使用者が誤ってプッシュボタン11に触れることを防止できる。
一方、使用者がプッシュボタン11を長期的に使用する場合、図16に示されるように、誤操作防止カバー111は反転され、半円部が下側を向くように配置される。そして、左右の脚部113が、スライドノブ9の左右の嵌合孔119に挿入される。これにより、左右の嵌合爪115が嵌合孔119に係合し、誤操作防止カバー111が操作パネル7に固定され、スライドノブ9の外観を覆う。したがって、使用者が誤ってスライドノブ9に触れることを防止できる。
このようにして、本実施の形態によれば、簡単な構成にて、長期的に使用されない操作部に使用者が触れる誤操作を好適に防止できる。
以上に本発明の実施の形態に係るマイクについて説明した。上記の実施の形態では、スイッチ21が本発明の電気接点部品に相当する。また、スライド部材13が第1操作手段に相当し、スライドノブ9が第1操作部位に相当する。また、プッシュ部材15が第2操作手段に相当し、プッシュボタン11が第2操作部位に相当する。また、スライド部材13の第1斜面101及びプッシュ部材15の第2斜面103が、連動手段(又は連動機構)に相当する。
第1操作手段(スライド部材13)は、電源投入操作と電源解除操作を独立して受ける構成であり、第1操作部位(スライドノブ9)に対する操作に応じて通電状態と非通電状態が切り換わる。すなわち、第1操作手段にて電源投入操作が行われた後は、次の電源解除操作まで通電状態が維持される。また、第1操作手段にて電源解除操作が行われた後は、次の電源投入操作まで非通電状態が維持される。第2操作手段(プッシュ部材15)は、第2操作部位(プッシュボタン11)に対して電源投入操作が行われている間のみ電気接点部品を通電状態にし、電源投入操作の力が取り除かれると電源を解除する。
このような第1操作手段、第2操作手段及び連動手段を設けたので、本実施の形態によれば、マイク1を長時間使用するときには第1操作手段が便利に使用される。短時間に電源投入と電源解除を繰り返す場合には第2操作手段が便利に使用される。また、第2操作手段を用いることにより、例えば複数の使用者により短時間使用が順次行われる場合に、受渡し時や落下時にマイク電源がオフになるのでノイズ出力を回避できる。
また、連動手段を設けたことにより、第1操作手段に対する操作が第2操作手段を介して電気接点部品(スイッチ21)に伝えられるので、電気接点部品が一つでよく、構成が簡単である。
更に、第1操作部位と第2操作部位とが隔離されているので、第2操作手段の操作中に誤って第1操作手段を操作するといった誤操作を防止できる。具体的には、スライドノブ9とプッシュボタン11とが隔離されているので、プッシュ操作中に誤ってスライド操作を行うといった誤操作を防止できる。
こうして、本実施の形態によれば、短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、更に誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単なマイク1を提供できる。
また、本実施の形態によれば、スライド部材13の第1斜面101とプッシュ部材15の第2斜面103により連動機構が構成される。第1斜面101及び第2斜面103はスライド方向及びプッシュ方向に対して傾斜しており、スライド部材13が非通電位置から通電位置にスライドするときに、第1斜面101が第2斜面103を押圧し、プッシュ部材15をプッシュ方向に移動させる。したがって、係合する2つの斜面101、103からなる簡単な構成により、スライド部材13にプッシュ部材15を連動させることができる。
また、本実施の形態によれば、スプリング17がスイッチ21とプッシュ部材15の間に配置され、プッシュ部材15をプッシュ方向と反対方向に付勢する。プッシュ操作はスプリング17を介してスイッチ21へ伝達される。また、プッシュボタン11が押されないときは、スプリング17によりプッシュ部材15が付勢されて、非通電状態が維持される。こうして、スイッチ21とプッシュ部材15の間にスプリング17を介在させる簡単な構成により、一時的に電源を投入するプッシュ部材15の機能を好適に実現できる。
また、本実施の形態では、プッシュボタン11がスライドノブ9よりもマイク先端側に配置されている。使用者がマイク1を把持しながらプッシュボタン11を操作するとき、親指がマイク先端を向いていることが多い。そのため、使用者がプッシュボタン11を親指で押し下げる場合、親指がマイク先端側に向けて滑る傾向がある。この構成では、プッシュボタン11がスライドノブ9よりマイク先端側に配置されるので、仮に親指が滑っても、スライドノブ9に親指が接触しない。したがって、誤操作をより確実に防止できる。
また、本実施の形態によれば、スライド部材13を通電位置及び非通電位置のいずれかにロックするロック手段が設けられる。したがって、スライド部材13を通電位置又は非通電位置に確実に保持でき、通電状態又は非通電状態を確実に維持できる。
また、本実施の形態では、スライド部材13のロック手段が、撓み変形可能な弾性片部59から突出する弾性爪61を有し、弾性爪61が、通電位置及び非通電位置にそれぞれ対応する複数の爪嵌合部63、65のいずれかに嵌り、スライド部材13の移動を制限する。したがって、簡単な構成にてスライド部材13を通電位置又は非通電位置に係止できる。
また、本実施の形態では、プッシュボタン11への荷重が所定の上限荷重を超える前にプッシュ部材15のプッシュ方向への移動を規制するように突当構造が設けられる。この構成により、いたずら等によりプッシュボタン11が異常な過荷重で押し込まれた場合でも、スイッチ21等が破損するのを防ぐ保護機能を提供できる。しかも、このような保護機能を、部品点数を増加させることなく実現できる。
また、本実施の形態では、操作パネル7がプッシュ部材15及びスライド部材13を覆っており、操作パネル7は、プッシュボタン11を露出させるボタン開口37と、スライドノブ9を露出させるノブ開口39とを有し、ボタン開口37とノブ開口39が仕切部41で仕切られている。この構成により、プッシュボタン11とスライドノブ9を適切に隔離でき、誤操作を確実に防止できる。
また、本実施の形態では、操作パネル7は傾斜面33で囲まれた凹部31を有し、凹部31の底部35にボタン開口37及びノブ開口39が設けられている。この構成により、使用者の指が傾斜面33で案内され、誤操作を低減でき、操作が容易になる。好ましくは、プッシュボタン11がスライドノブ9よりマイク先端側であって、傾斜面33の近傍に配置される。これにより、使用者の親指がプッシュボタン11から滑ろうとしても、操作パネル7の傾斜面33に支持される。したがって、滑りを防止でき、操作が容易になる。
また、本実施の形態によれば、操作パネル7に着脱可能であり、プッシュボタン11及びスライドノブ9の一方を選択的に覆うように誤操作防止カバー111が設けられる。この構成により、使用者が長期的にプッシュボタン11とスライドノブ9の一方を操作することを想定している場合に、隣接する他方の操作部位に誤って触れることを防止できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明した。しかし、本発明は上述の実施の形態に限定されず、当業者が本発明の範囲内で上述の実施の形態を変形可能なことはもちろんである。
以上のように、本発明にかかるマイクロフォン装置は、短時間使用の場合の利便性が高く、受渡し時及び落下時のノイズ出力を回避でき、更に誤操作によるノイズを防止でき、構成が簡単であるという効果を有し、教育などに使用されるマイクロフォン装置等として有用である。
本発明の実施の形態におけるマイクロフォン装置の分解斜視図 本発明の実施の形態におけるマイクロフォン装置の外観の斜視図 マイクロフォン装置の操作パネル部を拡大した斜視図 マイクロフォン装置の操作パネル部の正面図 マイクロフォン装置の断面図 プッシュ操作を示す断面図 スライド操作を示す断面図 プッシュ部材の突当機構を示す図 プッシュボタンが過荷重で押し込まれたときの保護機能を示す図 スライド部材とプッシュ部材の連動機構を示す図 マイクロフォン装置の操作パネル部の断面図 プッシュ操作方法を示す斜視図 スライド操作方法を示す斜視図 操作パネルに着脱可能な誤操作防止カバーを示す図 プッシュボタンを覆うように誤操作防止カバーを取り付けた状態を示す図 スライドノブを覆うように誤操作防止カバーを取り付けた状態を示す図
1 マイク
3 本体ケース
7 操作パネル
9 スライドノブ
11 プッシュボタン
13 スライド部材
15 プッシュ部材
17 スプリング
21 スイッチ
31 凹部
33 傾斜面
35 底部
37 ボタン開口
39 ノブ開口
41 仕切部
59 弾性片部
61 弾性爪
63,65 爪嵌合部
75 突起部
77 突当壁
101 第1斜面
103 第2斜面
111 誤操作防止カバー
本発明のマイクロフォン装置は、マイク電源の通電状態と非通電状態を切り替える電気接点部品と、マイク使用者によりなされる第1操作方向への電源投入操作及び該第1操作方向とは反対方向の電源解除操作を独立して受ける第1操作部位を有する第1操作手段と、前記第1操作方向と異なる第2操作方向への電源投入操作を受ける第2操作部位を有し、前記第2操作方向に前記電源投入操作が行われている間前記電気接点部品を前記通電状態にする第2操作手段と、前記第1操作手段の前記第1操作方向の移動を前記第2操作手段の前記第2操作方向の移動に変換するとともに前記第1操作手段の前記第1操作方向とは反対方向の移動を前記第2操作手段の前記第2操作方向とは反対方向の移動に変換することにより、前記第1操作手段の操作と前記第2操作手段を連動させる連動手段とを備え、前記第1操作手段の前記第1操作部位と前記第2操作手段の前記第2操作部位とが隔離されている。

Claims (11)

  1. マイク電源の通電状態と非通電状態を切り替える電気接点部品と、
    第1操作方向への電源投入操作及び電源解除操作を独立して受ける第1操作部位を有する第1操作手段と、
    前記第1操作方向と異なる第2操作方向への電源投入操作を受ける第2操作部位を有し、前記第2操作方向に前記電源投入操作が行われている間前記電気接点部品を前記通電状態にする第2操作手段と、
    前記第1操作手段の前記第1操作方向の移動を前記第2操作手段の前記第2操作方向の移動に変換することにより、前記第1操作手段の操作と前記第2操作手段を連動させる連動手段とを備え、
    前記第1操作手段の前記第1操作部位と前記第2操作手段の前記第2操作部位とが隔離されていることを特徴とするマイクロフォン装置。
  2. 前記第1操作手段は、通電位置と非通電位置の間でスライド可能なスライドノブを前記第1操作部位として有するスライド部材を含み、前記第1操作方向は前記スライドノブのスライド方向であり、前記第2操作手段は、プッシュボタンを前記第2操作部位として有するプッシュ部材を含み、前記第2操作方向は前記プッシュボタンのプッシュ方向であり、前記プッシュボタンが前記スライドノブから隔離されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロフォン装置。
  3. 前記連動手段は、前記スライド部材に設けられた第1斜面と、前記プッシュ部材に設けられた第2斜面とを有し、前記第1斜面及び前記第2斜面は前記スライド方向及び前記プッシュ方向に対して傾斜しており、前記スライド部材が前記非通電位置から前記通電位置にスライドするときに、前記第1斜面が前記第2斜面を押圧し、前記プッシュ部材を前記プッシュ方向に移動させることを特徴とする請求項2に記載のマイクロフォン装置。
  4. 前記電気接点部品と前記プッシュ部材との間に配置されたバネ部材を有し、前記バネ部材は、前記プッシュ部材を前記プッシュ方向と反対方向に付勢することを特徴とする請求項2または3に記載のマイクロフォン装置。
  5. 前記プッシュボタンが前記スライドノブよりもマイク先端側に配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のマイクロフォン装置。
  6. 前記スライド部材を前記通電位置及び前記非通電位置のいずれかにロックするロック手段を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載のマイクロフォン装置。
  7. 前記ロック手段は、前記スライド部材に設けられており弾性的に撓み変形可能な弾性片部から突出する弾性爪を有し、前記弾性爪が、前記通電位置及び前記非通電位置にそれぞれ対応する複数の爪嵌合部のいずれかに嵌り、前記スライド部材の移動を制限することを特徴とする請求項6に記載のマイクロフォン装置。
  8. 前記プッシュボタンへの荷重が所定の上限荷重を超える前に前記プッシュ部材の前記プッシュ方向への移動を規制する突当構造を有することを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のマイクロフォン装置。
  9. 前記プッシュ部材及び前記スライド部材を覆う操作パネルを有し、前記操作パネルは、前記プッシュボタンを露出させるボタン開口と、前記スライドノブを露出させるノブ開口とを有し、前記ボタン開口と前記ノブ開口が仕切部で仕切られていることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載のマイクロフォン装置。
  10. 前記操作パネルは、傾斜面で囲まれた凹部を有し、前記凹部の底部に前記ボタン開口及び前記ノブ開口が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のマイクロフォン装置。
  11. 前記操作パネルに着脱可能であり、前記プッシュボタン及び前記スライドノブの一方を選択的に覆う誤操作防止カバーを含むことを特徴とする請求項9または10に記載のマイクロフォン装置。
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