JP2010183177A - 無線受信機、無線受信方法および無線受信プログラム - Google Patents

無線受信機、無線受信方法および無線受信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より正確なシンボル尤度を算出してMIMO方式の送信シンボルを復調する。
【解決手段】送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、出力する受信信号ベクトルに基づいて無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出し、受信信号ベクトルと第1の伝搬路行列とに基づいて、送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出し、第1の伝搬路行列と空間フィルタとを乗算して第2の伝搬路行列を算出し、無線信号の信号対雑音電力比に基づいて雑音電力推定値を算出し、第2の伝搬路行列に基づいて干渉電力推定値を算出し、予め定められた送信シンボルの候補信号点に第2の伝搬路行列を乗算し、乗算結果から送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、雑音電力推定値と干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出して無線信号を復調する。
【選択図】図1

Description

本発明は、MIMO方式の無線受信機、無線受信方法および無線受信プログラムに関する。
近年、無線通信システムにおける伝送容量のさらなる大容量化、高帯域効率化の要求に応えるため、無線伝送技術の研究が活発に行なわれており、複数のアンテナを用いて通信を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式が注目を集めている。MIMO方式では、2以上の送信アンテナと2以上の受信アンテナを用い、複数のアンテナ間で異なる情報(ストリーム)を伝送することにより、同一の周波数帯域における単位時間あたりの伝送容量を増加させる。
このようなMIMO方式では、同帯域における複数のストリーム間で干渉が発生することになる。例えば、送信側の送信アンテナ数と受信側の受信アンテナ数がそれぞれ2本である2×2MIMO伝送の場合、1番目の受信アンテナには、1番目と2番目の送信アンテナから送信された2つのストリームが伝搬路で合成されて到着することになる。各ストリームは異なる情報であるから、ある一つの受信アンテナでみたときに、1番目の送信アンテナから送信されたストリームにとっては2番目の送信アンテナから送信されたストリームが干渉となり、2番目の送信アンテナから送信されたストリームにとっては1番目の受信アンテナから送信されたストリームが干渉となる。
また、MIMO方式では、ある一つの送信アンテナでみたときに、そこから送信されたストリームが、1番目と2番目の双方の受信アンテナに到着している。このため、送信されたストリームを受信側で復調するに当たっては、1番目の受信アンテナに到着したストリームと、2番目の受信アンテナに到着したストリームとを合成する必要がある。
そこで、MIMO伝送におけるストリームの合成・分離を行なう技術として、行列演算により、空間フィルタリングを行なう方法が挙げられる。このような空間フィルタリングとして、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)伝送にMIMOを適用したMIMO−OFDMに、干渉抑圧アルゴリズムであるMMSE(Minimum Mean Square Error)等化を適用したMMSE空間フィルタリングが存在する。このようなMMSE空間フィルタリングを用いて雑音を考慮したシンボル尤度を算出し、無線信号の復調を行なう。
N.Khaled、B.Mondal、G.Leus、R.W.Heath、and F.Petre、"Interpolation-Based Multi-Mode Precoding for MIMO-OFDM Systems with Limited Feedback、"IEEE Trans. On Wireless Commun. Vol.6、No.3、pp.1003-1013、Mar.2007.
しかしながら、空間フィルタリングを用いて送信シンボルを復調する際のシンボル尤度は、全てのストリームに対する雑音(熱雑音)が均一であることとして算出される。すなわち、空間フィルタリング後の雑音電力の偏差や、残留する干渉電力が考慮されておらず、算出されるシンボル尤度に誤差があり、送信シンボルを正確に復調できていない場合があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、MIMO方式において送信シンボルを復調する際、均一の熱雑音以外の干渉を考慮し、より正確なシンボル尤度を算出して復調を行なう無線受信機、無線受信方法および無線受信プログラムを提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、MIMO方式の送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、受信信号ベクトルを出力する受信部と、受信信号ベクトルに基づいて、無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出する第1の伝搬路行列算出部と、受信信号ベクトルと、第1の伝搬路行列とに基づいて、受信信号ベクトルに対応する送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出する空間フィルタ算出部と、第1の伝搬路行列と空間フィルタとを乗算し、第2の伝搬路行列を算出する第2の伝搬路行列算出部と、無線信号の信号対雑音電力比に基づいて、雑音電力推定値を算出する雑音電力推定部と、第2の伝搬路行列に基づいて、干渉電力推定値を算出する干渉電力推定部と、予め定められた送信シンボルの候補信号点に第2の伝搬路行列の要素を乗算し、乗算結果から送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、雑音電力推定値と干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出するシンボル尤度算出部と、シンボル尤度に基づいて無線信号を復調する復調部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上述の空間フィルタ算出部が、行数が送信アンテナ数、列数が受信アンテナ数で表された空間フィルタを算出し、雑音電力推定部は、空間フィルタの各要素の絶対値を二乗して加算した値を、信号対雑音電力比で除算することにより、空間フィルタにおいて行番号で規定される無線信号の雑音電力推定値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、上述の第1の伝搬路行列算出部が、行数が受信アンテナ数、列数が送信アンテナ数で表された第1の伝搬路行列を算出し、空間フィルタ算出部は、行数が送信アンテナ数、列数が受信アンテナ数で表された空間フィルタを算出し、干渉電力推定部は、第2の伝搬路行列の全要素から対角要素を除いた各要素の絶対値を二乗して加算することにより、第2の伝搬路行列において行番号で規定される無線信号の干渉電力推定値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、MIMO方式の無線受信機が、送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、受信信号ベクトルを出力するステップと、受信信号ベクトルに基づいて、無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出するステップと、受信信号ベクトルと、第1の伝搬路行列とに基づいて、受信信号ベクトルに対応する送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出するステップと、第1の伝搬路行列と空間フィルタとを乗算し、第2の伝搬路行列を算出するステップと、無線信号の信号対雑音電力比に基づいて、雑音電力推定値を算出するステップと、第2の伝搬路行列に基づいて、干渉電力推定値を算出するステップと、予め定められた送信シンボルの候補信号点に第2の伝搬路行列の要素を乗算し、乗算結果から送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、雑音電力推定値と干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出するステップと、シンボル尤度に基づいて無線信号を復調するステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、MIMO方式の無線受信機のコンピュータに送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、受信信号ベクトルを出力するステップと、受信信号ベクトルに基づいて、無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出するステップと、受信信号ベクトルと、第1の伝搬路行列とに基づいて、受信信号ベクトルに対応する送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出するステップと、第1の伝搬路行列と空間フィルタとを乗算し、第2の伝搬路行列を算出するステップと、無線信号の信号対雑音電力比に基づいて、雑音電力推定値を算出するステップと、第2の伝搬路行列に基づいて、干渉電力推定値を算出するステップと、予め定められた送信シンボルの候補信号点に第2の伝搬路行列の要素を乗算し、乗算結果から送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、雑音電力推定値と干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出するステップと、シンボル尤度に基づいて無線信号を復調するステップと、を実行させる無線受信プログラムである。
以上説明したように、本発明によれば、送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、出力する受信信号ベクトルに基づいて無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出し、受信信号ベクトルと第1の伝搬路行列とに基づいて、送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出し、第1の伝搬路行列と空間フィルタとを乗算して第2の伝搬路行列を算出し、無線信号の信号対雑音電力比に基づいて雑音電力推定値を算出し、第2の伝搬路行列に基づいて干渉電力推定値を算出し、予め定められた送信シンボルの候補信号点に第2の伝搬路行列を乗算し、乗算結果から送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、雑音電力推定値と干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出して無線信号を復調するようにしたので、雑音電力推定値や干渉電力推定値を考慮してシンボル尤度を算出し、より正確に送信シンボルを復調することが可能となる。
本発明の一実施形態による無線受信機の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による無線受信機の動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態のシミュレーションに用いたパラメータを示す図である。 本発明の一実施形態のシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による無線受信機100の構成を示すブロック図である。無線受信機100は、MIMO伝送に基づく通信を行う受信機である。無線受信機100は、NRX本のアンテナ101を備えており、NTX本の送信アンテナから送信される無線信号を受信するMIMO伝送の受信処理を行う。また、無線受信機100は、受信部102と、伝搬路行列算出部103と、空間フィルタ算出部104と、空間フィルタリング部105と、空間フィルタリング後伝搬路行列算出部106と、雑音電力推定部107と、干渉電力推定部108と、シンボル尤度算出部109と、復調部110とを備えている。
受信部102は、無線受信機100が備えるNRX本のアンテナ101のそれぞれが受信した無線信号に対応する受信信号ベクトルy(NRX×1のベクトル)を出力する。ここで、受信部102は、送信シンボルが情報として含まれるデジタル変調信号を受信することとする。デジタル変調方式としては、例えばBPSK(binary phase shift keying)、QPSK(quadrature phase shift keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの方式が適用できる。
伝搬路行列算出部103は、無線伝搬路の特性を示す伝搬路行列Hを算出する。ここで、伝搬路行列算出部103は、受信部102から出力される受信信号ベクトルに含まれるパイロットの既知信号に基づいて伝搬路行列Hを算出する。伝搬路行列Hは、あるサブキャリアの送信信号ベクトルをx(NTX×1のベクトル)、受信信号ベクトルをy(NRX×1のベクトル)、雑音信号ベクトルをn(NRX×1のベクトル)とするとき、以下式(1)によって表される行列である。伝搬路行列Hは、行数が受信アンテナ数(NRX)、列数が送信アンテナ数(NTX)で表される行列(NRX×NTX)である。
Figure 2010183177
空間フィルタ算出部104は、受信部102が出力する受信信号ベクトルyと、伝搬路行列算出部103によって算出された伝搬路行列Hとに基づいて、以下式(2)により送信信号ベクトルの推定値x´を得るための空間フィルタGを算出する。空間フィルタGは、行数が送信アンテナ数(NTX)、列数が受信アンテナ数(NRX)で表される行列(NTX×NRX)である。
Figure 2010183177
ここで、Hは、伝搬路行列Hのエルミート行列であり、γは信号対雑音電力比であり、INTXはNTX×NRXの単位行列を表す。
空間フィルタリング部105は、以下式(3)のように、空間フィルタ算出部104によって算出された空間フィルタGを、受信部102が算出した受信信号ベクトルyに乗算し、送信信号ベクトルの推定値x´(NTX×1のベクトル)(x´=Gy)を算出する。
Figure 2010183177
空間フィルタリング後伝搬路行列算出部106は、伝搬路行列Hと空間フィルタGとを乗算し、以下式(4)により、fi、jを要素とする空間フィルタリング後伝搬路行列Fを算出する。
Figure 2010183177
雑音電力推定部107は、空間フィルタ算出部104により算出された空間フィルタGに基づいて、雑音電力推定値P(i)を算出する。ここでは、雑音電力推定部107は、以下式(5)のように、空間フィルタGの各要素(gi、j)の絶対値を二乗して加算した値を、信号対雑音電力費γで除算することにより、空間フィルタGにおいて行番号で規定される雑音電力推定値P(i)を算出する。
Figure 2010183177
干渉電力推定部108は、空間フィルタリング後伝搬路行列算出部106により算出された空間フィルタリング後伝搬路行列Fに基づいて、干渉電力推定値P(i)を算出する。ここでは、以下式(6)のように、空間フィルタリング後伝搬路行列Fの全要素(fi、j)から対角要素を除いた(j≠i)各要素の絶対値の二乗を加算することにより、空間フィルタリング後伝搬路行列Fにおいて行番号で規定される干渉電力推定値P(i)を算出する。
Figure 2010183177
シンボル尤度算出部109は、以下式(7)のように、予め定められた送信シンボルの候補信号点C(k)に空間フィルタリング後伝搬路行列Fの要素(fi、i)を乗算し、乗算結果から送信信号ベクトルの推定値(x´)を減算した結果の絶対値を二乗した値を、雑音電力推定値(P(i))と干渉電力推定値(P(i))との和で除算して、シンボル尤度(L(i、k))を算出する。送信シンボルの候補信号点としては、例えば無線信号のデジタル変調方式が16QAM変調であれば、16の候補信号点が存在する。
Figure 2010183177
上記式(7)により、シンボル尤度算出部109は、送信信号ベクトルの推定値x´のk番目の候補信号点におけるシンボル尤度L(i、k)を算出する。ここでは、雑音電力推定値(P(i))と干渉電力推定値(P(i))との和を除算する例を示すが、雑音電力推定値(P(i))と干渉電力推定値(P(i))とのいずれかのみによって除算するようにしても良い。
復調部110は、シンボル尤度算出部109により算出されたシンボル尤度に基づいて、受信部102が受信した変調信号を復調する。
図2は、無線受信機100の動作例を示すフローチャートである。受信部102は、アンテナ101を介して無線送信機のNRX本のアンテナから送信される変調信号を受信し、受信信号ベクトルyを出力する(ステップS1)。伝搬路行列算出部103が、受信部102が出力した受信信号ベクトルyに基づいて伝搬路行列Hを算出すると、空間フィルタ算出部104は、受信信号ベクトルyと伝搬路行列Hとに基づいて空間フィルタGを算出する(ステップS2)。空間フィルタリング後伝搬路行列算出部106は、伝搬路行列Hと空間フィルタGとを乗算して、空間フィルタリング後伝搬路行列Fを算出する(ステップS3)。干渉電力推定部108は、空間フィルタリング後伝搬路行列Fに基づいて、干渉電力推定値P(i)を算出する(ステップS4)。
一方、雑音電力推定部107は、空間フィルタGに基づいて、雑音電力推定値P(i)を算出する(ステップS5)。空間フィルタリング部105は、空間フィルタGを受信信号ベクトルyに乗算して、送信信号ベクトルの推定値x´を算出する(ステップS6)。シンボル尤度算出部109は、予め定められた送信シンボルの候補信号点C(k)と、空間フィルタリング後伝搬路行列Fの要素(fi、i)と、送信信号ベクトルの推定値(x´)と、雑音電力推定値(P(i))と、干渉電力推定値(P(i))とに基づいて、シンボル尤度(L(i、k))を算出する(ステップS7)。復調部110は、ステップS7で算出されたシンボル尤度に基づいて、受信部102が受信した無線信号の送信シンボルを復調する(ステップS8)。
次に、本実施形態による無線受信機100を用いたMIMO伝送のシミュレーション結果を示す。図3は、シミュレーションに適用した各パラメータを示す図である。本シミュレーションでは、16QAMの変調方式により、MMSE空間フィルタリングを用いて評価した。図4は、図3に示したパラメータにより行なったMIMO伝送のパケット誤り率に対する信号対雑音電力比をプロットした図である。図4には、性能比較のために従来手法によるパケット誤り率をもプロットした。図4に示されるように、本実施形態による無線受信機100を用いたMIMO伝送では、従来手法に比べて信号対雑音電力比を低減できることが確認された。例えば、パケット誤り率が0.01(1%)の場合には、従来手法に比べて信号対雑音電力比を約0.7dB程度低減できることが確認された。
以上説明したように、本実施形態によれば、MIMO方式の受信機における送信シンボルの復調処理において、空間フィルタリングを行なった後の雑音電力の偏差と、空間フィルタリングを行なった後に残留する干渉電力とを考慮して算出するシンボル尤度に基づいて復調することが可能となる。これにより、送信シンボルの復調精度が改善し、より良い通信品質のMIMO伝送を提供することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本実施形態による無線受信機100が備える各機能部は、専用のハードウェア(例えば、ワイヤードロジック等)により実現されるが、メモリおよびCPU(中央処理装置)により構成され、各部の機能を実現するためのプログラムをメモリからロードして実行することによりその機能を実現させるものであっても良い。また、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより無線信号の復調を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
100 無線受信機
101 アンテナ
102 受信部
103 伝搬路行列算出部
104 空間フィルタ算出部
105 空間フィルタリング部
106 空間フィルタリング後伝搬路行列算出部
107 雑音電力推定部
108 干渉電力推定部
109 シンボル尤度算出部
110 復調部

Claims (5)

  1. MIMO方式の送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、受信信号ベクトルを出力する受信部と、
    前記受信信号ベクトルに基づいて、無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出する第1の伝搬路行列算出部と、
    前記受信信号ベクトルと、前記第1の伝搬路行列とに基づいて、前記受信信号ベクトルに対応する送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出する空間フィルタ算出部と、
    前記第1の伝搬路行列と前記空間フィルタとを乗算し、第2の伝搬路行列を算出する第2の伝搬路行列算出部と、
    前記無線信号の信号対雑音電力比に基づいて、雑音電力推定値を算出する雑音電力推定部と、
    前記第2の伝搬路行列に基づいて、干渉電力推定値を算出する干渉電力推定部と、
    予め定められた送信シンボルの候補信号点に前記第2の伝搬路行列の要素を乗算し、乗算結果から前記送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、前記雑音電力推定値と前記干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出するシンボル尤度算出部と、
    前記シンボル尤度に基づいて前記無線信号を復調する復調部と、
    を備えることを特徴とする無線受信機。
  2. 前記空間フィルタ算出部は、行数が送信アンテナ数、列数が受信アンテナ数で表された前記空間フィルタを算出し、
    前記雑音電力推定部は、当該空間フィルタの各要素の絶対値を二乗して加算した値を、前記信号対雑音電力比で除算することにより、当該空間フィルタにおいて行番号で規定される無線信号の雑音電力推定値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線受信機。
  3. 前記第1の伝搬路行列算出部は、行数が受信アンテナ数、列数が送信アンテナ数で表された前記第1の伝搬路行列を算出し、
    前記空間フィルタ算出部は、行数が送信アンテナ数、列数が受信アンテナ数で表された前記空間フィルタを算出し、
    前記干渉電力推定部は、前記第2の伝搬路行列の全要素から対角要素を除いた各要素の絶対値を二乗して加算することにより、前記第2の伝搬路行列において行番号で規定される無線信号の干渉電力推定値を算出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線受信機。
  4. MIMO方式の無線受信機が、
    送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、受信信号ベクトルを出力するステップと、
    前記受信信号ベクトルに基づいて、無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出するステップと、
    前記受信信号ベクトルと、前記第1の伝搬路行列とに基づいて、前記受信信号ベクトルに対応する送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出するステップと、
    前記第1の伝搬路行列と前記空間フィルタとを乗算し、第2の伝搬路行列を算出するステップと、
    前記無線信号の信号対雑音電力比に基づいて、雑音電力推定値を算出するステップと、
    前記第2の伝搬路行列に基づいて、干渉電力推定値を算出するステップと、
    予め定められた送信シンボルの候補信号点に前記第2の伝搬路行列の要素を乗算し、乗算結果から前記送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、前記雑音電力推定値と前記干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出するステップと、
    前記シンボル尤度に基づいて前記無線信号を復調するステップと、
    を備えることを特徴とする無線受信方法。
  5. MIMO方式の無線受信機のコンピュータに
    送信機から送信された無線信号を複数の受信アンテナで受信し、受信信号ベクトルを出力するステップと、
    前記受信信号ベクトルに基づいて、無線伝搬路の特性を示す第1の伝搬路行列を算出するステップと、
    前記受信信号ベクトルと、前記第1の伝搬路行列とに基づいて、前記受信信号ベクトルに対応する送信信号ベクトルの推定値を得るための空間フィルタを算出するステップと、
    前記第1の伝搬路行列と前記空間フィルタとを乗算し、第2の伝搬路行列を算出するステップと、
    前記無線信号の信号対雑音電力比に基づいて、雑音電力推定値を算出するステップと、
    前記第2の伝搬路行列に基づいて、干渉電力推定値を算出するステップと、
    予め定められた送信シンボルの候補信号点に前記第2の伝搬路行列の要素を乗算し、乗算結果から前記送信信号ベクトルの推定値を減算した結果の絶対値を二乗した値を、前記雑音電力推定値と前記干渉電力推定値とのいずれかもしくは双方の和で除算してシンボル尤度を算出するステップと、
    前記シンボル尤度に基づいて前記無線信号を復調するステップと、
    を実行させる無線受信プログラム。
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